※この作品はR-18です。

RG ガンダムビルド…ビビッドアーミー   作:星龜

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特訓(3)


 

Zガンダムやデルタプラスの飛行形態であるウェイブライダーは、機体各部に分散配置されたスラスターを後方に集中させて得られた推力から発生する衝撃波を、機体の下面に集中させるという、つまり

衝撃波の波に乗って

空を飛んでいるのである。

 

簡単に言えば

膨大なスラスター推力によって、強引に飛翔している

わけであるため、飛行を維持するには

飛行可能な推力を一定に保つ必要がある。

 

だから

スラスターの出力を落としすぎると、飛行に必要な推力が得られず、墜落してしまう

のだ。

 

だが、メルチェは

この欠点を逆手に取り、デルタプラスを急落下させた

のだ。

 

これは、ミモザから見れば

前を飛んでいたデルタプ([メルチェ])ラスが、急に消えた

ように見えるのだ。

 

 

メルチェは、デルタプラスを急落下させたあと、再びスラスター出力を上げて飛行を復帰して、ガンダ([ミモザ])ムアストレアJの背後についたのだ―。

 

◇

 

(ど…どうしよう…ッ!?)

と、デルタプ([メルチェ])ラスを引き離せず、焦るミモザ…。

 

(もしかして…

こういう時、右手だけを後ろに向けて銃を撃てば、当たるのかな?)

などということを思いつく。

 

とりあえず、ものは試しとやってみたら…

 

◆

 

ウェイブライダーの飛行原理を利用してガンダ([ミモザ])ムアストレアJの背後についたデルタプ([メルチェ])ラスだったが…

 

この時

背後についた時点で攻撃していれば、メルチェは勝っていたかもしれなかった…。

 

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJの背後についたデルタプ([メルチェ])ラスだったが…

 

(!?)

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJが、振り向くことなく、右手だけを後ろに向けてGNビームサブマシンガンを撃ってきた―。

 

「え…ッ!?」

 

迫りくるピンク色の光弾を回避することができず…

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJが撃ったGNビームサブマシンガンのビームが、デルタプ([メルチェ])ラスのコクピットを直撃した…!!

 

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJの攻撃がデルタプ([メルチェ])ラスのコクピットに命中したことで、デルタプ([メルチェ])ラスの耐久値はゼロになり、爆発のエフェクトにつつまれたあと、自動的に退場ゲートへと向かっていった…。

 

◇

 

「ゑっ?

勝ったの?」

と、勝利の実感がわかないミモザ。

 

 

戦況を確認すると…

 

こっちはソリンが敗れたものの…

 

向こうは、ユイとメルチェが敗れている…。

 

となると、残る相手はフライだけだが…

 

そのフライが強敵なのだ―。

 

◇

 

(!?)

 

突如、鳴り響くロックオン警報―。

 

ミモザは正面モニターを見るが、敵の姿は見えない…。

 

レーダーを見ると…

 

(上から…!?)

 

天井モニターを見れば…

 

上空に小さな黒い影…

 

…が見えたかと思えば―!!

 

「キャアッ!?」

と、上空から急降下しながら撃ってきたギャプ([フライ])ラン・ソニックの攻撃を回避できず、被弾するガンダ([ミモザ])ムアストレアJ。

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJを攻撃したあと、ギャプ([フライ])ラン・ソニックは凄まじいスピードで離脱していった。

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJは反撃しようとしたが、ギャプ([フライ])ラン・ソニックは、すでに射程外だった。

 

ギャプ([フライ])ラン・ソニックはモビルアーマーなので、一撃離脱攻撃しかしてこない。

 

しかし、その一撃離脱攻撃が厄介なのだ。

 

相手を射程圏内に捉えたら、『射撃絶対命中』の能力を持つミモザの方が有利だが、それでも、当てることができるのは、1発か2発くらいだ。

 

ギャプ([フライ])ラン・ソニックも撃ってくるのは1発か2発くらいだが、威力が桁違いだ。

 

そして、あいにく、ミモザは回避が得意とは言い難い…。

 

自分の攻撃が絶対命中するかわりに、相手からの攻撃も命中してしまう…。

 

これじゃ、本末転倒だ…。

 

 

再び鳴り響く、ロックオン警報―。

 

レーダーを見れば、今度は3時方向の上空から来る。

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJは3時方向を向き、GNビームサブマシンガンをかまえたが…

 

「キャアッ!!」

 

先に、ギャプラン・ソニックに撃たれてしまった…。

 

射程は、ギャプラン・ソニックの方が長い。

 

しかも、威力も高い。

 

さらに、コクピットの正面モニターに

CRITICAL DAMAGE!!

と表示される…。

 

耐久値も、50パーセントを切ってしまった…。

 

かなり、マズい状況だ…。

 

と、その時―。

 

《助けに来ましたわよ☆〉

と、イザベラからの通信が入った。

 

「イザベラ先輩!!」

 

《フライ先輩相手に、よく持ち堪えたわ☆

こっちよ。〉

と呼ばれたので、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴについていくガンダ([ミモザ])ムアストレアJ―。

 

 

降下していく、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴ。

 

「地上に降りるんですか?」

と訊くミモザに

 

《そうですわ。

フライ先輩相手に、空中戦はあまりにも不利ですわ。〉

と、地面に降り立つ、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴとガンダ([ミモザ])ムアストレアJ。

 

そして、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴはガンダ([ミモザ])ムアストレアJにMA-M20【ルプス】ビームライフルを渡す。

 

「えっ、これは…?」

と訊くミモザに

 

《そんな、射程の短い銃では、フライ先輩には勝てませんわ。〉

と言うイザベラ。

 

「はぁ…。」

と、ガンダムアストレアJのFCS(火器管制装置)に、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴから受け取ったMA-M20【ルプス】ビームライフルのデータをインストールするミモザ。

 

これをやらないと、撃つことはできても、ロックオンすることができないのだ―。

 

◆

 

「ん…?」

と、フライがレーダーを見ると、ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴとガンダ([ミモザ])ムアストレアJが降下していく。

 

(イザベラめ…。

空中戦でかなわないからと、地上に降りるか…。

ま、私も地上攻撃は苦手だけどね…★)

 

しかし、地上攻撃が苦手だからといって、逃げるわけにもいかない。

 

降下していくガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴとガンダ([ミモザ])ムアストレアJを追って、ギャプ([フライ])ラン・ソニックも降下していった―。

 

◇

 

ギャプ([フライ])ラン・ソニックが降下してきた。

 

《来ましたわよッ!!〉

と言うイザベラに

 

「は…はい…ッ!!」

と答えるミモザ。

 

しかし、まだ、MA-M20【ルプス】ビームライフルの射程には入っていない。

 

その前に、ギャプ([フライ])ラン・ソニックからの攻撃がきた!!

 

しかし!!

 

ガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴは、アクティブクロークを閉じて跳び上がり、ギャプ([フライ])ラン・ソニックの攻撃を防いだ。

 

《今ですわ!!〉

と、イザベラの叫び声が通信機から響いた。

 

「はいッ!!」

と、MA-M20【ルプス】ビームライフルを3発撃つガンダ([ミモザ])ムアストレアJ。

 

ガンダ([ミモザ])ムアストレアJの攻撃は、ギャプ([フライ])ラン・ソニックに全て命中した。

 

ジャン《[ミモザ]》クガンダムアストレアの攻撃をくらってしまったギャプ([フライ])ラン・ソニックの耐久値が60パーセントを切った。

 

(ちくしょう〜★)

と、顔をしかめるフライ…。

 

こちらの攻撃を、アクティブクロークを閉じたガンダム([イザベラ])ムルシェラーゴが防ぎ、その隙にガンダ([ミモザ])ムアストレアJが撃つ…。

 

完璧なフォーメーションだ―。

 

これでは勝てない…。

 

(仕方がない…★)

と、降伏ボタンを押すフライ…。

 

すると、ギャプラン・ソニックの上に、降伏を示す、白い長方形のエフェクトが表示された。

 

そして、そのまま、退場ゲートへと向かっていった…。

 

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