Zガンダムやデルタプラスの飛行形態であるウェイブライダーは、機体各部に分散配置されたスラスターを後方に集中させて得られた推力から発生する衝撃波を、機体の下面に集中させるという、つまり
衝撃波の波に乗って
空を飛んでいるのである。
簡単に言えば
膨大なスラスター推力によって、強引に飛翔している
わけであるため、飛行を維持するには
飛行可能な推力を一定に保つ必要がある。
だから
スラスターの出力を落としすぎると、飛行に必要な推力が得られず、墜落してしまう
のだ。
だが、メルチェは
この欠点を逆手に取り、デルタプラスを急落下させた
のだ。
これは、ミモザから見れば
前を飛んでいた
ように見えるのだ。
メルチェは、デルタプラスを急落下させたあと、再びスラスター出力を上げて飛行を復帰して、
◇
(ど…どうしよう…ッ!?)
と、
(もしかして…
こういう時、右手だけを後ろに向けて銃を撃てば、当たるのかな?)
などということを思いつく。
とりあえず、ものは試しとやってみたら…
◆
ウェイブライダーの飛行原理を利用して
この時
背後についた時点で攻撃していれば、メルチェは勝っていたかもしれなかった…。
(!?)
「え…ッ!?」
迫りくるピンク色の光弾を回避することができず…
◇
「ゑっ?
勝ったの?」
と、勝利の実感がわかないミモザ。
戦況を確認すると…
こっちはソリンが敗れたものの…
向こうは、ユイとメルチェが敗れている…。
となると、残る相手はフライだけだが…
そのフライが強敵なのだ―。
◇
(!?)
突如、鳴り響くロックオン警報―。
ミモザは正面モニターを見るが、敵の姿は見えない…。
レーダーを見ると…
(上から…!?)
天井モニターを見れば…
上空に小さな黒い影…
…が見えたかと思えば―!!
「キャアッ!?」
と、上空から急降下しながら撃ってきた
しかし、その一撃離脱攻撃が厄介なのだ。
相手を射程圏内に捉えたら、『射撃絶対命中』の能力を持つミモザの方が有利だが、それでも、当てることができるのは、1発か2発くらいだ。
そして、あいにく、ミモザは回避が得意とは言い難い…。
自分の攻撃が絶対命中するかわりに、相手からの攻撃も命中してしまう…。
これじゃ、本末転倒だ…。
再び鳴り響く、ロックオン警報―。
レーダーを見れば、今度は3時方向の上空から来る。
「キャアッ!!」
先に、ギャプラン・ソニックに撃たれてしまった…。
射程は、ギャプラン・ソニックの方が長い。
しかも、威力も高い。
さらに、コクピットの正面モニターに
CRITICAL DAMAGE!!
と表示される…。
耐久値も、50パーセントを切ってしまった…。
かなり、マズい状況だ…。
と、その時―。
《助けに来ましたわよ☆〉
と、イザベラからの通信が入った。
「イザベラ先輩!!」
《フライ先輩相手に、よく持ち堪えたわ☆
こっちよ。〉
と呼ばれたので、
降下していく、
「地上に降りるんですか?」
と訊くミモザに
《そうですわ。
フライ先輩相手に、空中戦はあまりにも不利ですわ。〉
と、地面に降り立つ、
そして、
「えっ、これは…?」
と訊くミモザに
《そんな、射程の短い銃では、フライ先輩には勝てませんわ。〉
と言うイザベラ。
「はぁ…。」
と、ガンダムアストレアJの
これをやらないと、撃つことはできても、ロックオンすることができないのだ―。
◆
「ん…?」
と、フライがレーダーを見ると、
(イザベラめ…。
空中戦でかなわないからと、地上に降りるか…。
ま、私も地上攻撃は苦手だけどね…★)
しかし、地上攻撃が苦手だからといって、逃げるわけにもいかない。
降下していく
◇
《来ましたわよッ!!〉
と言うイザベラに
「は…はい…ッ!!」
と答えるミモザ。
しかし、まだ、MA-M20【ルプス】ビームライフルの射程には入っていない。
その前に、
しかし!!
《今ですわ!!〉
と、イザベラの叫び声が通信機から響いた。
「はいッ!!」
と、MA-M20【ルプス】ビームライフルを3発撃つ
ジャン《[ミモザ]》クガンダムアストレアの攻撃をくらってしまった
(ちくしょう〜★)
と、顔をしかめるフライ…。
こちらの攻撃を、アクティブクロークを閉じた
完璧なフォーメーションだ―。
これでは勝てない…。
(仕方がない…★)
と、降伏ボタンを押すフライ…。
すると、ギャプラン・ソニックの上に、降伏を示す、白い長方形のエフェクトが表示された。
そして、そのまま、退場ゲートへと向かっていった…。