シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
「さっさと歩きなさいこの豚!大衆の面前で無様なものね!アーッハッハッハ!」
「ああ~っ、
TV局の廊下を四つん這いになり、リードを引かれて這うように進む。
周囲からは蔑みの視線と嘲りの嘲笑が降り注ぐ。
「ほうら、豚は豚小屋へ入るのよ!」
「ブ、ブヒィ~~~ッ!」
尻を強かに蹴り上げられ、楽屋へと転がり込んだ。
背後でドッと笑い声が巻き起こり、扉は大きな音とともに閉められた。
「敏腕プロデューサーだかなんだか知らないが、哀れなもんだよなあ。男としてのプライドはないのかよプライドは!」
「いくら
扉の向こう側から大声での話し声が聞こえてくる。
「チッ!」
「時子」
「……わかっているわ。ごく表面しか見えないクズどもに少し苛ついただけよ」
大きく舌打ちをして打って出て行こうとした時子を私は制止した。
「痛かったかしら?」
「ああ、最後の尻へのか。ナイスキックだった。あれぐらい本気でやらないと周囲は信じ込まないからな」
時子が私の首からリードを外しながら問う。
表情こそ変化はないが、声音に若干の心配の色が含まれているように感じられた。
「愚民どもを騙すのも面倒ね。……いつまでこんな茶番を?貴方が望むならいつでも私との何一つ不自由のない生活が待っているというのに」
「時子はアイドルに未練はないのか?」
「未練……あるわね、正直。この私が未だシンデレラガールの座に君臨していないなんて、こんな屈辱はないわ。私は世間に知らしめる必要がある。財前時子こそがあらゆる面において最優の存在であることを」
「それでこそ財前時子だ」
私は立ち上がり、パンパンとズボンの埃を叩いて落とす。
さて、ここまでで大いなる違和感をお持ちになっている諸氏が大半であろう。
なのでいい加減ここいらで説明しておくと、私と財前時子の関係は、もちろんプロデューサーとアイドルというのは大前提であるが、主従でも豚と女王様でもなく、実は「対等」である。
発端はこうだ。
財前時子という素材に一目惚れした私は、恥も外聞もなくありとあらゆる手段を使って彼女を口説き落としてなんとかアイドルにした。
この時はまだみなさんがよく知る豚と女王様の関係だ。
それからも私は時子を磨き上げ、少しずつ少しずつ彼女からの信頼を勝ち得つつ、アイドルとしての地位を築き上げていった。
そんなある日。
時子は爆発した。
彼女が自分を殺してまでした仕事の世間からの評判が思わしくなかったのだ。
もうこんな児戯には飽き飽きだ、ウンザリだと。
私はそれを必死で止めた。
あまりにももったいなかったからだ。
財前時子には他に誰も持っていないアイドルとしての輝きがあるのに。
「どきなさい豚!」
時子の振り下ろした鞭が私の額を袈裟斬りに打ち、私は床に転がった。
皮膚が裂け、灼けるような痛みとともに鉄臭い匂いの血がしたたってきた。
「あ……」
さすがに時子の表情が変わった。
「貴方がいつまでもしつこいからよ!さあ、これでよくわかったでしょう!こんなくだらないお遊戯はもう終わりにして」
「もう一回だ」
私は自分のスマホを構える。
「は?貴方、何言って」
「今のをもう一回だ。今の角度はとてもよかった。今のなら『これぞ財前時子だ』言ってもいいベストショットが撮れる」
「そんなことをしたら貴方、自分がどうなるかわかってるの?そんなにも血が出ているのにそれをもう一度だなんて」
「いいからもう一回だ!私はどうなってもいい!これは財前時子にとってラストチャンスなんだ!」
「……どうなっても知らないわよ!」
正確に同じ位置に振り下ろされる鞭をスローモーションのように感じながら、私は夢中で下から時子の姿を連射した。
強い衝撃を受け、再度床に私は投げ出されたが、決してスマホを離さなかった。
「満足?」
憐れむような時子の声。
「ああ、満足だ。これを見てくれ」
私はカメラロールの中からベストショットを彼女に突き付けた。
「これは……」
時子が息を呑む。
「どうだ?財前時子のアイドルとしての方向性が今完全に固まった!見ろこの残虐性と華麗さと優美さを併せ持つ一枚を!これを宣材写真にしよう!世界が財前時子を無視できなくなるぞ!」
やった。
ついにやった。
この時を待っていた!
楽屋に血だらけの私の哄笑が乱反射する。
時子はそんな私の姿を言葉を失って見ていた。
数日後。
しかしてことは私の狙い通りとなった。
ゾクリとするような表情で無慈悲に鞭を振り下ろす時子の写真は大きく引き伸ばされて各所に掲示され、大反響を呼んだ。
『これはプロの所業』
『分かり手にもほどがある』
『撮影者とは美味い酒が飲めそうだ』
『一生ついて行きます!!』
『完全に目覚めた』
などなど。
全国各地のみならず、世界中に「財前時子の豚」が同時多発した。
「見たか時子!やっと時代が時子に追い付いたぞ!遅いわ!やったやった!……あ、時子……『様』」
頭に包帯を巻いたまま大騒ぎしていた私だったが、興奮のあまり彼女を呼び捨てにしていたことに気付いて青ざめた。
「いいわ」
時子は組んでいた脚を解いて立ち上がり、私の方へと歩み寄って来た。
「貴方に私を敬称略で呼ぶことを許可するわ」
「いいのか?」
まさかの展開に私は目を丸くする。
「貴方は私ですら気付いていない私の魅力を知っていた。さらにそれを引き出し、世間に知らしめ、世界に気付かせた。この功績は計り知れない。よって今から貴方をこの世で唯一の『対等』の存在として認めるわ」
言葉が出ない。
この私があの財前時子に認められた唯一の対等な存在だと?
「貴方、泣いているの?」
時子がクックックと笑う。
「これが泣かずにいられるか。生きていてこんなに嬉しいことがあるだなんて思わなかったよ」
「そう。ではその喜びを精一杯噛みしめるのね。貴方にはその権利があるのだから」
「そうさせてもらおう。だが、二人きりの時以外は私は財前時子の最高の豚のままだ」
「へえ」
凄絶な笑み。
「当たり前だろ。ブレイクした今こそが一番大事な時だ。公私の区別は完璧につける」
「貴方に心酔している他のアイドルたちに汚名返上する絶好の機会だったのに?」
「あいつらは誰一人私が本物の豚だなんて最初から思っちゃいないさ」
「チッ。それも面白くないわね」
ツカツカと時子がこちらに歩み寄る。
「どうした?嫉妬なんてらしくな……
彼女に唇を奪われた、と思ったら、唇の端を噛み裂かれた。
「何を?んんっ!」
疑問を口にしようとした私だったが、傷口をべろりと舐め上げられて言葉を失ってしまう。
「他のアイドルどもに貴方を好きにさせてやるのも私がシンデレラガールに君臨するまで。そこから先は全てをこの財前時子に捧げなさい」
そして私はついに唇を奪われたのだった。
TV局を出ると時子の御用達の駅前の超高級ホテルに宿泊することになっていた。
私たちはレストランでフレンチのフルコースを楽しんだあと、予約しておいた最上階のスイートルームへと移動した。
その部屋は眺望もさることながら、ガラス張りのジャグジーを完備しているなど、徹底的に贅を尽くした造りとなっていた。
時子はそもそもが裕福な家庭の育ちであるので、何もかもが高級志向だ。
身の回りの品もそうだが、使う施設なども当然例外ではない。
なので「こんな高そうな所大丈夫なのか?」などという疑問は不要なのだ。
時子が身に付けていた衣服を脱ぐのを手伝い、すぐに私も全裸になってバスルームへと移動する。
彼女がかけ湯をしてジャグジー内へと入ったのを確認すると、その作法に倣ってから隣りに身を沈めた。
目で合図され、左腕を伸ばすと、そこに時子が後頭部を預けた。
寝ているか座っているかの違いはあれど、腕枕の恰好だ。
彼女はさらに頭を傾け、私の胸に顔を近付ける。
「こんな所にもミミズ腫れがあるわね」
「ああ、それはいつのだったかな。比較的まだ新しいな」
もちろん時子の鞭の殴打によるものだ。
「ここも、ここにも」
「気にしなくていい。名誉の負傷ぐらいに思っておくさ」
「ひゃうっ!……時子?」
私は慣れない感覚に思わず情けない声をだしてしまった。
だが仕方ないだろう、時子に傷口を舐め上げられたのだから。
「ククッ、なんて声を出すのよ。まるで生娘みたいだったわよ」
「無理言うな。時子に舐められて我慢なんかできるか」
「へえ……」
残忍な笑み。
嫌な予感がする。
「では、これはどう?」
「時子!そこは傷口じゃないっ」
時子の蛇のように長い舌が私の左の乳首を突っつく。
「れり、れりれりれりっ」
「んっ……くっ」
彼女が口を使ったプレイをしてくることは今までなかったのだが、いざするとなると実に的確で執拗だ。
「もっとその声が聞きたいわ。これならどう?」
時子の左手が私のペニスに伸び、レアなシチュエーションに硬くなり始めていたそれをむんずと掴むと大胆なストロークで上下に
「時子!悪ノリもそこまでにしてくれ!」
私が一方的に攻められるのが好きではないことを知った上での行為。
やはりこの子は人が悪い。
「聞こえないわね。そんな盛り下がる要求は」
がりっ。
「あぐっ」
乳首に歯を立てられる。
「ほうら!ほうら!」
その上で手淫はさらに激しさを増し、繊細な指での強引な動きに否が応でも射精感が高められていく。
「時子!これ以上はマズい!お湯を汚してしまう!」
「それはいけないわね。私の身体まで汚れてしまうわ」
「だろ?だったら!」
「なんとかしてみなさいな」
歪んだ笑み。
黙っていれば絶世の美女なのに、なんてえげつない笑顔を見せるんだ。
しかも手コキのスピードは一向に緩めてくれない。
このままだと本当にヤバい。
「ほうらほうらほうらほうら!」
「このっ、いい加減にっ!」
危険を感じて私は強引にジャグジーから立ち上がろうとした。
が、それがいけなかった。
時子が私の肉棒から意地でも手を離さなかったため、立ち上がる時に今まで感じたことがないような角度からの刺激があり、決定打となってしまった。
ビチッ!ビチビチビチッ!ビチィッ!
「あ、あ、あ……」
なんと私はあの財前時子の美しい額に思いっきり顔射をかますことになったのである。
「………………」
まだ私の肉棒から手を離さない(離せない?)まま、時子は放心している。
額に着弾したザーメンはのろのろと彼女の高い鼻梁を伝い降り、やがて真紅の唇にまで到達する。
私はハッとなって慌てる。
「時子すまん!何か拭くもの!いや洗い流した方が早いな!」
べろり。
「……え」
目を疑った。
だが確かに時子は口の横を伝う私の精液を舐め取ったように見えた。
「フン。これが
そう言うと自らの手で額の精液を拭い、それが付着した手のひらを舐め上げる。
「と、時子、悪い!本当にすまん!」
お湯で濡らしたタオルで彼女の額を丁寧に拭う。
「これで元通り綺麗になったぞ。さあもう上がろう。お詫びに身体を洗わせてくれ」
「待ちなさい」
ジャグジーから出ようとした私の左手首を掴まれる。
「時子?」
「責任を取りなさい」
「だから出て身体を」
「違うわ」
「?」
「貴方の精液を体内に取り込んだら下腹部が熱くなってきたのよ。その責任を取りなさいと言っているの」
ジャグジーの縁に腰掛けた彼女が自らの指で開いてみせたそこは確かにしとどに濡れていた。
「時子ぉっ!」
やらかしてすっかり萎えていた愚息も時子の痴態を見るやいなやすっかり息を吹き返し、吸い込まれるように彼女のヴァギナへと硬直したそれを突き込んだ。
「乱暴、ね」
「ご、ごめん!嬉しすぎてつい」
「失点なら取り返しなさい」
時子が私の首の後ろに両手を回す。
私はジャグジーの中に立ったまま、時子は縁に座ったままなので、座位と駅弁の合わせ技のような体位になったが、負担が少ないのはありがたい。
ぱちゅんっ!ぱっちゅっ!ぱちゅんっ!ぱちゅんっ!
水音を含んだ肌と肌をぶつけ合う音が反響する。
「必死に腰を振って。そんなに気持ちいいのかしら」
「ああ、とんでもなくな!あの財前時子の
時子にはまだまだ余裕がある。
私はそれを崩したくて全力のピストン運動を繰り出し続ける。
本当は挿入しつつ乳首を舐めたりしてこちらが有利な状態を確立したいのだが、彼女の目が「貴方のソレだけでなんとかしてみせなさい」と言っているのでヤるしかない。
ごりゅっ。
「っ!」
「おっ」
今までとは明らかに違った感覚があり、一瞬時子の表情が変わった。
そうか。
ここを、この角度で、こうか。
私は不敵な笑みを見せると、彼女も「やってみなさいな」と無言で返してきた。
それなら。
ヤッてやるとも!
「時子!時子!時子時子時子!」
ずぐっ!ごりゅごりゅっ!ずっぽじゅぶうっ!
「くっ!……っ!……っ!……っ!」
時子の眉尻が下がり、額に汗が浮かぶ。
唇の端が吊り上がり、「やるものね」と言っていると私は受け取った。
ずっぷ!ずっぐ!じゅっぐ!じゅっぐ!ぐっじゅ!
頭の中を空っぽにし、ひたすらに時子を気持ち良くさせることに専念する。
その手応えも感じていた。
しかしそれは諸刃の剣だった。
時子の気持ち良い所を攻めるということは、イコール自分も気持ち良いのだ。
「しまった」と思った時には限界が近付いてきていた。
私は状況に舞い上がるあまり、財前時子の名器を見誤っていたのかもしれなかった。
だがこのまま先に果てることだけは避けなければならない。
時子の限界も近いのは間違いない。
私は歯を食い縛って全身全霊で男根を叩き付ける。
「ぐっ!」
私の両肩に時子の立てられた十本の爪が食い込む。
皮膚が裂け、血が滲んでいるのが感覚でわかった。
ここが勝負どころだ。
時子がイキかけていることを示しているのに他ならないのだから。
ずぐずぐずぐじゅぷじゅぐじゅぐずぷずっぐ!
ぶるっ。
時子の身体が大きく震えた。
私の肩にさらに彼女の爪が食い込む。
ついにイッたのだ。
辛うじて面目は保てたか。
だが私の臨界点も突破寸前だ。
私はペニスを抜くために腰を引こうとする。
「と、時子?」
だがその目論見は時子によって阻止された。
彼女が両の脚を私の腰に絡めて引き寄せたのだ。
「時子、このままだと」
「そうね。
獰猛な笑み。
「それだけは避けないと」
これまでにも彼女とセックスしたことはあるにはあったが、一方的に上に乗られて満足させたあとに虚しくティッシュに放つのが常だった。
「ではどうするの?どうするの!?」
言葉ではそう言いつつも、彼女は脚の力を全く緩めるどころかいっそう強くする。
今の私はまんま女郎蜘蛛の巣にかかった羽虫の状態だった。
かと言って強引に振り解くわけにもいかない。
彼女を傷付けたくはない。
「時子、マズい、本当にマズいって。ヤバいんだマジで。時子、なあ時子頼むよ、脚を解いてくれ時子」
「アァン?よく聞こえないわね」
私の懇願は聞き入れられず、ついには。
びゅぐっ!びゅるびゅるっ!どきゅっ!びゅぐるっ!びゅーっ!
「あ……あ……」
とうとう財前時子に膣内射精してしまった。
しかも尋常じゃない量を。
「
肩で息をしつつも、時子は余裕のある表情を崩さない。
だが、これで私の肚も決まった。
「そうだな。
「あら。大変なことをしでかしたわりには冷静じゃない。もっと我を失うのかと思ったわ」
「私もそうなるのかと予想してたから自分でも少し驚いてるよ。でもこれは時子、おまえが望んだ結果だしな」
「随分と自分に都合のいい考え方をするものね」
自分から離さずに
「だったらいっそ、とことん自分に都合よく考えてみるか」
私はジャグジーを出、そこそこに拭いただけの時子の身体をお姫様抱っこの体勢で持ち上げた。
「どうするつもりかしら?」
完全に面白がってるな。
「
話しながらずんずん歩き、ホテルの寝室へと入るとベッドに時子の身体を下ろす。
「あまり調子に乗らない方が身のためではないかしら?」
台詞のわりには楽しそうだな?
「あとのことはあとで考えるさ。今はせっかくの機会なんだからおまえを心ゆくまで楽しませてもらうとするよ」
「そんな刹那的な生き方をしていると破滅するわよ?」
「おまえといっしょならそれもいいかもな」
その言葉は大方本心だ。
私は歯を見せて笑うと時子の裸身に覆い被さった。
「くっ……ふっ……んっ……っ!」
私とのセックスで時子が艶声を漏らしている。
始めの内は頑なに声を出すことを拒んでいた彼女だったが、何回も何回も何十回も挿入を繰り返す内についには我慢できなくなり、他の子には到底及ばないボリュームではあるが、喘ぎ声を聞かせてくれるようになった。
それが嬉しくて嬉しくてたまらなくて、私のピストン運動はいくらでも加速し、決して勢いを衰えさせなかった。
持てるあらゆるテクニックを駆使し、財前時子の性感帯に悦楽を植え付ける。
今は脚を折り畳ませた正常位で挿入しながら、彼女の美乳を下から上へとぎゅっぎゅっと揉みしだいているところだ。
「貴方は」
「ん?」
「貴方は私に後ろから
後ろ手にシーツを掴みつつ、時子が訊ねてくる。
「んー……特に思わないなあ」
「それはなぜ?男は女を屈辱的に征服して満足感を得たい生き物なのではなくて?」
「確かにそういう男は少なくないだろうが、私はあまり好みではないな。美しいものは美しいまま愛でたい。それに第一、後ろから
「……フッ」
時子が思わず吹き出す。
「一見相手を思いやっているように聞こえるけれど、自分が快楽を与えている様子を常に見ていたいなんて、貴方の方がよっぽどエゴイストよ」
「幻滅したか?」
「いいえ、その逆よ。牙の丸くなった男なんて不能と同じよ」
「お気に召して光栄だ」
そうして深々と礼をするフリをして、私はこの日初めて彼女の乳首を口に含むことに成功した。
ぱつんぱつんぱつんぱつん!たんたんたんたん!ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅん!
「んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!」
時子の右足を両腕で抱え込み、側位の体勢で肉棒を打ち込み続ける。
彼女の嬌声も当初に比べると2オクターブほど上がった気がする。
ばちゅんばちゅんばちゅんばちゅん!たんたんたんたん!ぱつんぱつんぱつんぱつん!
「…………っっっっ!」
明らかに時子はオーガズムに達したのだが、それでも彼女は絶叫を放つことはなかった。いつかは大声を出させたいという気持ちはあるが、今は彼女のそういう気高さを尊重したい。
どぷっ!びゅぐびゅぐっ!ぶびゅるびゅるびゅぐっ!
「ふーっ」
私の射精も絶好調で、まだまだいくらでも出せそうな気すらするぐらいだ。
「ねえ」
「どうした?少し休憩するか?もうだいぶしっぱなしだからな」
「今度は貴方が仰向けになりなさい」
「ん?騎乗位がいいのか?」
「好き放題されるのに飽きたのは確かだけれど、そうではないわ。いいから仰向けになりなさい」
「お、おう」
私は頭上に大きな疑問符を浮かべながら彼女の言葉に従った。
「フーン……」
「あ、あの、時子さん?」
仰向けの私は天井へと屹立させた陰茎を時子に全方位から
「大体把握したわ」
「何を?」
「では覚悟なさい」
「はい?……って、えええええっっ!?おおおおおぅぅぅぅっ!!」
絶叫を放ったのは私の方だった。
詳細不明の宣告をしたかと思うと、時子がプッシュアップの姿勢で手を使うことなく私の肉棒をいきなり根本まで咥え込んだのだ。
状況に理解が追い付かない。
今日という日は一体どうなっているんだ。
あの財前時子に膣内射精し、あの財前時子の乳首を舐め、今度はあの財前時子にフェラチオ、しかもディープスロートされているだと!?
「時……子」
クスッ。
細い目が笑った。
「ぞっ!ぞぷっ!じゅぞぞぞぞぞっ!!じゃぷじゃっぷじゃっぷじゃぷっ!ずずっ!ずじゅじゅじゅじゅううう!!ずじゅうううううっっ!!」
「ああああああああ!!」
なんだこれは!なんだこれは!?
根本からペニスが引っこ抜かれる!
こんな吸引のフェラチオなんてされたことがない!
こんなフェラチオが存在したのか!
なんだこの頭の中がホワイトアウトする快感は!
「ぞぞぞぞぞぞぞぞっっっっ!!じゅっっ!じゅっっ!じゅっっ!じゅっっ!じゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅううううううっっ!!!!」
「おおおおおおおおああああああああ!!」
「じゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅるじゅる!!ずっ!!ずずっ!!ずずずっ!!ずずずずっっ!!ぞぶぞぶぞぶぞぶぞぶぞぶっ!!」
「ああああもうやめてやめてやめてやめて!やめて欲しくないけどやめてやめてやめて!壊れる!常識が壊れる!」
私は頭を抱えて左右にのたうち回る。
「絶対にやめてあげないわ」
一瞬そんな声が聞こえた気がした。
「ずううううううううっ!じゅぽじゅぽぐぽぐぽぐぽぐぽじゅぽじゅぽじゅぶじゅぶじゅぶ!じゅぞっ!!じゅぞっ!!じゅぞっ!!じゅぞっ!!じゅぞっ!!じゅぞっ!!」
「うわああああああ……っ!……あっ、あっ、あっ、あっ……」
ぶびゅっ!ぶぴゅっ!びゅぐっ!びゅるびゅくっ!びゅーっ!びゅーっ!びゅるっ!びゅるびゅるびゅるるるるっ!」
これまでで最も情けない声を漏らしつつ、私は時子の口内にザーメンを放ち続ける。
いや、私が放っているというよりはまさしく搾り取られていた。
「ごくっ!ごきゅっ!ごきゅっ!ごきゅっ!ごっきゅっ!」
時子が白く細い喉を高らかに鳴らして嚥下している。
まるで魂を吸い取られているかのようだ。
「ご感想は?」
大量に射精したばかりで敏感なペニスのカリの下を舌先でぴんぴんと弾かれながら問われる。
どう見ても弄ばれている。
「負けたよ。完全敗北だ」
「財前時子も一度抱いてしまえばあとは楽なものだと?」
「そんなことは……いや、どこかでそういう驕りがあったのかもしれない。鼻っ柱を見事にへし折られた気分だよ」
「はんっ!見くびられたものね」
ぺしーん!と愚息がビンタされた。
「痛っ!!……反省してる」
「後悔は?」
「してない」
「それで?今後は?」
「近い内に時子が心酔する男に必ずなってみせる」
「ギリギリ及第点ね。さっきも言ったように牙は常に研いでおきなさい」
薄く笑うと時子は身を起こそうとする。
「時子、お願いがあるんだけど」
「何かしら?言うだけは言ってみなさい。叶えてあげるかどうかは内容と気分次第だけど」
「さっきのもう1回やってくれないか?あれめちゃくちゃ気持ち良かったんだ!あんなの初めてだよ!」
「は?」
目を輝かせる私を見て、時子がキョトンとしている。
彼女のこんな表情は非常にレアだ。
「ククク……フフッ……アーッハッハッハ!」
今度は時子が哄笑する。
「呆れたものね!貴方の精液は無限?血液の代わりに全身に精液が流れているのかしら?」
「すまん。やっぱ図々しかったか?」
「……いえ、私こそ貴方を見くびっていたのかもしれないわ。折れるどころかバネにするなんてね。いいわ、望みを叶えてあげましょう」
「やった!じゃあ……」
「ただし、さっきのはしばらく封印よ。あれはとても口が疲れるの。だからあの、何と言ったかしら、のあ辺りが得意とする胸を使った……」
「パイズリ?」
「そう、それよ。……チッ、低俗な名前ね。とにかくそれならやってみてあげてもいいわ。のあにできてこの私にできないわけがないから」
「……」
「不満でも?」
「とんでもない!!
「そうまで純粋な愛情をぶつけられると調子狂うわね。
「じゃあ今度法子も入れて3Pしよう!」
「……あまり調子に乗らないことね」
「ヒィッ!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」
財前時子。
実力に裏打ちされた真紅の女王様。
男なら誰しもが彼女を崇め、隷属したがる孤高の美姫。
だが私は違う。
今日も忠実なる豚を演じながら牙を研ぐ。
「豚に真珠」などと誰が言った。
豚の皮を被った狼が真紅の美姫の全てを必ず手に入れる。
キャスト内でボイスなしアイドル部門で高い人気を誇る時子様、総選挙ではプレイオフに進出しましたが、今度こそボイス実装なるか。