シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
「そう何年も前でもないのに、随分と昔のことのように感じるなあ」
それだけ今日までの間に色々なことがあったということだろうか。
私はかつて物語の舞台となった屋敷を初めて訪れた時と同じように見上げた。
ここは
今なぜこうして再びここにやって来たのかというと、そのドラマが大変好評でファンの根強いパッケージ化を望む声にお応えしてこの度めでたく特装版ブルーレイディスクボックスが発売されることが決定し、映像特典として2人の対談やインタビュー、お屋敷内散歩の模様などを追加収録することになったのだ。
収録時間たるや3時間オーバーになる予定で、しばしば見かける「本編よりも特典映像の方が長い」という謎仕様のアレだ。
とはいえファンにとっては垂涎の永久保存版になるのは間違いない。
いや、なってもらわないと困る。
なにしろ一泊二日の撮影スケジュールということもあり、ぶっちゃけこの手の代物にしては制作費用も結構な金額となっているのだから。
観賞用、保存用、布教用、と頼みますよ!
ボリュームはすさまじいが撮影自体は非常にスムーズに進行し、夜に撮らなければならなかったシーンの撮影も深い時間になる前に終えることができた。
庭での2人の語らいのシーンの再現だ。
貴族の令嬢を演じるゆかりと華族の令嬢を演じる紗枝が当時の衣装で思い出を語り合う様子を見ていると、あの時の感動が鮮明に蘇ってくる。
「本日分これにて撮影終了でーす!お疲れ様でしたーっ!」
スタッフの大声が響き、いたる所で「お疲れ様でした」が口々に交わされる。
「んーっ!」
私も大きく伸びをして身体を解す。
ドラマ撮影よりははるかに気楽なはずだが、この業界はパッケージが売れないとすぐに「爆死」だの「オワコン」だのと放火して回る連中がいるので下手な物は世に出せないので気は抜けない。
もちろん手も抜けないわけだが。
思った以上にこの企画に入れ込んでいる己を自覚し、苦笑する。
「あの、プロデューサーさん?」
喧騒から離れた場所で撤収作業をしていた私の背中に声がかかる。
この声は。
「ゆかり?」
「はい。お疲れ様です」
そこにいたのはまだ貴族令嬢の衣装のままのゆかりだった。
着るのも脱ぐのも大変そうだ。
一人では無理なのもよく分かる。
「どうした?明日もあるんだ。早目に休んで疲れを取っておいた方が良いぞ」
「ありがとうございます。それはよくわかっているんですけど……」
妙に歯切れが悪いな。
私は作業の手を止めて彼女に正対して目の高さを合わせる。
「言ってごらん」
「プロデューサーさん、このあとお時間ありませんか?その……私の部屋に来ていただきたいんです」
驚いた、ゆかりからのお誘いとは。
今までなかったことではないが、かなりのレアケースだと言える。
「それは、そういうことだと考えていいのか?」
彼女の栗色のロングヘアーを左手で一房
「はい。私、今日一日この衣装を着てお仕事をしていて、あの時のことを思い出して身体が火照ってしまって……。あの時どれだけプロデューサーさんによくしていただいたか。プロデューサーさんのご尽力がなければ紗枝ちゃんとの今日の関係はなかったと思います」
「そこまで言ってもらえると照れ臭いな。でも、とても嬉しいよ」
髪から左手を離し、ゆかりの右頬を撫でると彼女は私の左手の上に愛おしげに自らの右手を重ねた。
「このこと、紗枝には?」
「紗枝ちゃんには内緒でお願いします」
頬を染めたゆかりがウインクしつつ左手の人差し指を唇の前に立てる。
「悪い子だ」
私は周囲に誰もいないことを入念に確認すると、彼女の細い身体を抱き寄せて唇を奪った。
ホテルのゆかりの宿泊する部屋を訪ね、先にシャワーを浴びてバスローブ姿で入れ替わりで入った彼女が風呂から出て来るのを待つ。
ベッドの上に座り、今か今かとそわそわ。
スマホを弄る気にはならなかった。
否が応でも期待が高まる。
あんなことやこんなこと、どんなことをしようかな。
わくわく、わくわく!
「お待たせしました……」
来た!
しずしずとゆかりがこちらへ歩を進めて来る。
「おお……」
淡いピンク色の透け感のあるネグリジェを着た彼女はとても清楚で、「今夜はこの子とどうしようか」という思惑が脳内を駆け巡る。
しっぽりいくのも捨て難いし、思いっきり乱してもみたい。
「くぁ……あっ、ごめんなさいっ」
私の隣に腰を下ろしたゆかりが小さくあくびを漏らして詫びる。
「疲れてるみたいだな」
「いえあの……衣装がとても重くて……」
「あれはそうだろうなあ。気にしなくてもいいよ」
測ってみたことはないが、一体何キロあるんだろうか。
できるだけ優しく頭を撫でてあげる。
「プロデューサーさんとの夜が楽しみじゃないとかそういうのでは決してなくて!」
「わかってるから安心して」
心配性すぎる唇を塞ぐ。
「ちゅぷ……ちゅく……ぴちゅ……ちゅぴ」
一旦唇を離すとゆかりがほうっと大きく息を吐いて顔を赤らめる。
ああもういつまでも初々しくてかわいいなあ!
「プロデューサーさん、その、さっきのお詫びにご奉仕させてください」
「それじゃあ頼もうかな。ゆかりのフルートフェラ、楽しみだな」
「任せてください。きっとご満足していただきますから」
もう一度軽くキスをして、バスローブの前と足を開く。
さーていよいよだ。
夜は長いぞ!
だったのに。
「すぅー……」
「そりゃないよゆかりちゃん……」
眼下には屹立した私のイチモツを左手で握り締めて頬擦りしたまま眠りこけるゆかりの姿があった。
とんだ眠り姫だよ。
「なぜでしょう?この匂い、とっても落ち着くんです。そして温もりも」
なんて好スタートを切ったと思った次の瞬間にはこれだよ。
ここから一体どうしたものか。
先程から色々試してはみたのだが正直手詰まりだ。
ブツをゆかりの手から抜こうとしてみたのだが思った以上にしっかり握られてしまっていて動かせないし、無理に動かそうとしたらもげそうになって地獄を見たのだ。
詰んだ。
このまま私は彼女が目を覚ますまでこうしているしかないのか。
この子の睡眠、深いんだよなあ……。
と。
「RRRRRRRRRR……」
枕元に置いてあるゆかりのスマホに着信があった。
発信者の名前を見てみると「小早川紗枝」とある。
紗枝か。
まさかこの状況の打開を紗枝に頼むわけにはいかないので仕方なく放置する。
その後2度紗枝からの着信が続けてあったが、しばらく経っても4度目のコールはなかった。
バイブレーション程度でゆかりの眠りが妨げられることはない。
諦めたか。
紗枝のことだ、ゆかりがもう眠ってしまったのだと判断したのだろう。
コンコン。
「!?」
扉をノックする音。
……悪い予感。
『ゆかりはん?』
やっぱりー!!!!
確かに紗枝の泊まる部屋はすぐ隣だが、直接訪ねて来ようとは。
どどどどどうする!?
いやでも私が返事をするなんて選択肢はもってのほかだ。
修羅場になるぞ。
『ゆかりはん?ゆかりはん?もう寝てしもたんどすか?』
私は石だ。
石像だ。
決して身じろぎ1つせぬ。
声も発さぬ。
やがて扉の前から人の気配が消え、胸を撫で下ろす。
とは言え状況は一切好転していない。
これ、一回
どないせえっちゅーんじゃ。
足音。
人の気配再び。
すなわちピンチの再来。
それも今度は1人じゃない。
……2人だ。
『電話にも出まへんし戸ぉをのっくしても返事がない。さすがにちょっと心配になってしもて。お手間取らせます』
紗枝だ。
戻って来たのか。
ではもう1人は誰だ?
『けど女の子の部屋やさかい、鍵開けてもろたらうちが先に中確認さしてもろてもよろしいですやろか?』
ホテルマンか、もう1人は。
そしてマスターキーで「開けゴマ」と。
終わった。
ご愛読ありがとうございました!
先生の次回作にご期待ください!
がちゃり。
へえ、死刑執行ボタンってそんな音がするんだー。
「ゆかりはん?」
そして寝間着の上にショールを羽織った紗枝が入って来て状況を目にする。
あ、固まった。
さすがの紗枝でもこうなるか。
新発見だね!
ってそんな呑気な場面ではない。
(や、やあ)
私は自分ができる最大のキメ顔でもって無言のまま彼女に右手を挙げて挨拶する。
こんばんは、現行犯です。
「これはこれは、
紗枝の瞳がすうっと細まり、表情が消える。
こっっっわ!
「いえいえ、なんでもおまへん。こっちの話どす。よーぅ、寝てはりましたわ。よーに、ね。解決しました。ほんまおおきに」
スキャンダルだけは避けられたか。
紗枝の機転にはいくら感謝してもし足りない。
私のことはともかく、ゆかりの人生に泥を塗らずに済んだ。
「で、聞かしてもらいまひょか」
紗枝にっこり。
私、冷や汗だらだら。
ここで白を切るのはご法度だ。
なんの延命措置にもならないどころか逆効果間違いなしだから。
私は撮影が終わってからここまでのことを一切包み隠すことなく説明した。
フル勃起したペニスを握って眠る女の子を挟んだ状態でシュール極まる図だが、そんなことは言っていられない。
「ことと次第はようにわかりました」
紗枝が両目を伏せて大袈裟に溜め息を吐く。
「申し開きもございません」
両膝に手を突き、素直に頭を下げる。
「がっちり握ってしもて。けどぷろでゅーさーはんのもがちがちのままやなんて、もしかして興奮してはるん?」
「そんな特殊な性癖は持ち合わせてない。紗枝だって知ってるだろ」
「ほななんでこないにびんびんなん?」
「ゆかりの手とほっぺたが気持ちいいから」
どーん!
どきっぱり告げる。
「はあ、この人はほんまに困ったお人やわ……。これやと一度
「仰る通りです」
「せやかてぷろでゅーさんはん自身ではどないもできまへんもんなあ。指先で先っちょこしょこしょしても知れてますやろ」
「重ね重ね仰る通りです」
「ほなどうすればええんでっしゃろなあ?」
流し目。
「そういうところは
そんなことをすれば文字通り人生終了である。
「あの、できることなら紗枝さんに舐めたりしていただけると大変助かるのですが」
「ほー、うちに抜け駆けしたゆかりはんが握ってるおちんちんをふぇらちおしてもらいたいと?」
「は、はい、誠に遺憾ながら……」
身をすくめる。
「……仕方あらしまへんなあ。どのみちこのままではどないもこないもいきまへんし」
「本当かっ!?紗枝、愛してる!」
「しっ!ゆかりはんが起きてしもたらどないしますの。しょっくで何するやらわからしまへんえ」
口の前に人差し指を立てて睨まれた。
「す、すまん」
全くもってその通りだった。
「ゆかりはんときすはしたんどすか?」
「ああ、ここへ来る前と来てからの二度」
紗枝の問いに白状する。
「ほなうちとも同じだけしてもろてからやないと始められまへんなあ」
試すような視線。
実際試されている。
「2倍の時間はかけられないから2倍エロくでいいか?」
「よろしおす」
「なら行くぞ。舌を出せ」
「ぇっ」
やや照れながら伸ばされた紗枝の舌先を口に含み、ちゅうちゅうと吸う。
そしてそのままもう少し飲み込んでじゅるじゅるとしゃぶる。
顔を真っ赤に染めた紗枝の目がトロンとしたのがわかった。
知ってるぞ。
「これやとまるでうちの舌がふぇらちおされてるみたいやわぁ」、そう思ってるな。
「じゅるるっ!じゅるるるっ!……ぷあっ!も、もう、このへんで」
「キスだけでイキそうだったか?」
「言わんといておくれやす。ほんまイケズなお人やわ。あんまりうちのこと虐めたら舐めずに噛みますからよってに」
ぷっくりと頬を膨らませる紗枝。
かわいい。
でも怖い。
この子はきっとその通りする。
「いきますえ」
ベッドの上で四つん這いになったままそろそろと紗枝が近づき、鈴口へと舌を伸ばす。
「ああ頼む」
「れっ……ぺるっ」
「!!」
紗枝の舌先が触れた瞬間稲妻が落ち、私は慌てて両手で口を押さえた。
(ちょっ、ぷろでゅーさんはん!?)
(すまん紗枝、あまりにお預け食ってた間が長かったもんで今のはヤバかった)
視線だけで会話する。
(再開してもええの?)
(悪い。頼む)
「えぇるっ……えぇるっ……えぇるっ……」
「……っ!……っ!……っ!」
なんだこの感覚は。
もしかしてこういうのが放置プレイ後の解放感なのか?
いかんいかん。
特殊性癖に目覚めたくはない。
「えらまでしかあらへんからやりにくいわあ」
「紗枝には苦労をかける」
「ええよ。けどこの埋め合わせはきっちりしてもらいますさかい」
「肝に銘じておくよ」
「ほな気張らしてもらいまひょか……はくっ」
亀頭を口に含まれる。
(くうううぅぅっ!!)
瞼の裏で火花が散る。
「しゃぷっ……しゃぷっ……しゃぷっ……」
気持ちいい気持ちいい気持ちいい!
紗枝、好きぃぃぃっ!!
口淫の淫靡な水音が静かな室内に響くが、相変わらずゆかりは上品な寝息を定期的に立てている。
「ちゃるっ……ちゃるっ……ちゃるっ……れれれっ……れれれっ」
咥えた亀頭を制限された中でしゃぶり、舌先で尿道口を細やかに愛撫してくれる。
一気に射精感が高まってきた。
さすがは紗枝だ。
「紗枝、紗枝、もう
不覚にも少年口調になってしまった。
それほど気持ちいいのだから仕方ない。
「♪」
わかりやすくご機嫌になる紗枝。
持ち前のSっ気が刺激されたか。
「ちゅぢゅっ!ちゅぢゅっ!ちゅぢゅっ!ちゅぢゅっ!りりりりりりりり……」
(
私は最後の余力で彼女の肩を叩いて発射を知らせ、掻きむしるように頭を両手で抱えた。
びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!びゅぐっ!
「~~~っ!」
射精の勢いに目を見開きつつも、紗枝は余裕を持って全てのザーメンを口内で受け止めてくれた。
「紗枝、本当にありがとうな。助かったよ」
射精後の精液のぬめりでゆかりの手からしぼんだ愚息を無事解放し、彼女をベッドにまっすぐに寝かせて紗枝を振り返る。
「紗枝?」
見ると彼女は頬を膨らませたままだ。
「まだ飲み込んでないのか?」
私の問いにこくこくと頷く。
「量がとんでもなかったからな。それに粘り気もすご……っておい紗枝、どうするつもりだ!?」
私が喋っている間にゆかりに近づき、寝ている彼女に口移しでザーメンを飲ませようとしていた紗枝を慌てて引き剥がす。
「おまえどういうつもりだ!?」
「……こくっ。……どういうつもりもなにも、これは元々ゆかりはんに飲ませるつもりどしたせーえきですやろ?」
「それは……」
紗枝の妖しい眼光に言葉が詰まる。
「許してくれていたわけじゃなかったのか」
「京の女は嫉妬深いよってに。あないな程度でとんとんになんかなりますかいな」
「じゃあ、どうすればいいんだ」
「こっちにもいただきまひょか」
仰向けで眠るゆかりの上に覆い被さった紗枝が左手で寝巻きの裾を捲くると、下着を付けていない秘部がてらてらと濡れて光っているのが見えた。
「わかった。ならおまえの部屋に行ってから続きをしよう。な?」
「なに言うてはりますのん。うちは今この場で欲しいんどす」
ゆらゆらと白い尻を揺らす紗枝。
言葉の雰囲気こそ穏やかだが、その目は一切笑っていない。
こうなっては梃子でも動くまい。
小早川紗枝という女は強情で頑固者だ。
ぬぷんっ!
「んんんっ!」
後背位で一気に奥まで挿入すると紗枝が歓喜に震える。
「やけに濡れてるじゃないか。すんなりと奥まで届いたぞ?」
のしかかり、耳元で囁く。
「いやぁ、言わんとってぇ」
「この状況に感じてたのはおまえの方じゃないか」
耳たぶをしゃぶり、両胸を揉みしだき、乳首をこね回す。
「乳首はコリコリ。……おまけにこっちも、ほら」
左手の人差し指と親指で陰核を挟み、ねじるように刺激する。
「あかんて、そないなことしたらあかんてぇ……堪忍してぇ」
「いいや、許さんね。今日の紗枝は悪い子だからなっ」
ぐぐりっ!
奥の奥の奥まで剛直を突き込む。
「ひぃんっ!」
眠るゆかりの上に倒れ込みそうになった紗枝が歯を食いしばって耐える。
「どないしたら許してくれはるのぉ」
「謝る相手が違うだろ?」
ぱんぱんぱんぱん突いて突いて突きまくる。
「ゆかり、はんに?」
「そうだ」
ぱっちゅぱっちゅぱっちゅぱっちゅぱんぱん!
「ごめんなあ、ゆかりはん。うち、ほんまはゆかりはんがもらうはずやったおちんちんでこないに気持ち良ぅなってしもて、ごめんなあ」
「紗枝、おまえ……かわいいな」
思わずときめいてしまった。
「いやぁ、言わんとって。今はうちのこと褒めんとって。底意地の悪いうちのこと、そないにええように言わんとってお願いやぁ」
きゅきゅうっと彼女の
意外だな、言葉責めでも感じるタイプだったのか。
いや、責めてはいないが。
これが本当の褒め殺しか。
耳たぶをしゃぶり、右胸を揉みしだきつつ乳首をこね回し、陰核をもこね回す。
もちろん挿入する勢いは一切落とさずに。
「あかん、もうあかん、うち、いってまう。ゆかりはんの上でいってまうぅ!」
ばすばすばすばす!
じゅぱんじゅぱんじゅぱんじゅぱん!
「紗枝。かわいい紗枝。頑固者で強情で意地っ張りで見栄っ張りで。気高くて努力家で完璧主義者で綺麗で、かわいい紗枝」
「あかんあかんあかんて、それ以上うちを褒めんとって!これ以上好きにさせんとって!うち、ぷろでゅーさんはんのことが好きで好きで……好きーっ!!」
どぐっ!どぐっ!どぐどぐどぐっ!
紗枝が絶頂に達したと同時に、私もまた彼女の
びゅっ!……びゅびゅっ!……びゅるっ!……びゅっ!
極限まで密着し、最後の一匹まで精子を送り込む。
「は……あ……」
快楽の余韻に浸り、小さな白い尻を震わせる紗枝。
私は労うようにそれを撫で回し、締めにキスをする。
さて、「かわいい」とは言ったものの、今回これまでの紗枝の言動は決して褒められたものではない。
プロデューサーとして、人生の先輩としてきっちり
「紗枝」
「……ひうっ……すんっ……」
紗枝が、泣いている?
「どうした紗枝!?どこか痛むのか!?ここではちゃんと話ができないな、おまえの部屋に連れて行くぞ!」
私はしゃくり上げる紗枝をお姫様抱っこで抱え上げ、最新の注意を払って隣室へとそのまま転がり込んだ。
紗枝の部屋のベッドの上、まだ断続的に嗚咽を漏らす彼女を抱き締めて背中を擦り、時々頭を撫でたり額にキスをしたりして落ち着くのを待つ。
「少しは落ち着いたか?」
声をかけてみる。
「……とって」
「ん?」
「嫌わんとって……」
「嫌う?私が紗枝をか?」
なんでそうなるんだ?
「嫌わんとって!うちのこと嫌わんとってぇな!うちにはぷろでゅーさんはんしかおらんのどす!ぷろでゅーさんはんに嫌われたらうち!もううちは!」
落ち着くどころか半狂乱だ。
「待てって、一体どうしたって言うんだ。どうしてそんな話になってる!?」
紗枝の両肩を掴んで前後に揺さぶる。
「うち思てしもたんよ!ゆかりはんの上でぷろでゅーさんはんにしてもろてる時、ゆかりはんに意趣返しした気ぃになって悦んでしもてる自分に!『ああなんてうちはしょうもない人間なんやろか』って!抜け駆けされたんとか関係あらへん!京女の心根!?ちゃう!全部みんな、うち自身から出たもんやった!うちは小さくて暗くて汚い女なんや!でも嫌わんとって!お願いや!捨てられんためやったらなんでもします!だからお願いや!うちを嫌わんとって!!」
ゆかりの部屋にいた時とは比べ物にならない号泣だ。
「嫌うわけないだろ」
優しい声を出すつもりだったのに、重く険しい声が出た。
だって紗枝がわかってなさすぎるから。
自分のことを。
小早川紗枝のことを。
「ほんま?ほんまに!?」
紗枝は私の声音などには気付かず、言葉にだけ飛び付いてすがり付いてきた。
「嫌うわけないだろ」
もう一度言った。
「こんなにも紗枝が私のことを好きでいてくれているのに。嫌うわけがない」
「うちはぷろでゅーさんはんのことが……そう!そうなんよ!」
ハッとなった紗枝の両眼が見開かれる。
「うちはぷろでゅーさんはんのことが好き!愛してます!誰よりも!ゆかりはんよりも!周子はんよりも!誰にも負けとうない!」
と思いきや、すぐにまた瞳の光が失われる。
「うち、こんなにも重くてめんどくさい女やったんや……知らんかった……ここまでやったやなんて……。嫌や、嫌われとうない……なんでもします!変わられへんかもしれんけど、変わろうと努力します!せやから!」
「変わらなくていい」
「……へっ?」
「変わる必要なんてない」
きっぱりと断言する。
「おまえは小早川紗枝のままでいい」
「……うそや」
「嘘じゃない」
「うち、こないにめんどくさいのに」
「単純な女なんかつまらないさ」
「こないに重いのに」
「女の子ひとり支えられないような男になんか価値はない」
「意地が悪ぅて」
「どこがだよ。かわいいだろ」
「頑固者で」
「優柔不断なんてかっこ悪いって」
「見栄っ張りで」
「かっこつけなくなったら終わり終わり!」
「それで、ええと……」
「もういい」
「せやかて」
「もういい。小早川紗枝は美人でかわいくて愛情深くて責任感があってかっこよくて髪がツヤツヤで肌が綺麗で歌もダンスも上手くて面倒見が良くてトークも司会もこなせて和服以外でもなんでも似合う最高のアイドルで私の大好きな女の子だ」
「そんな、ぷろでゅーさんはん、そないにうちのこと」
紗枝の瞳が揺れて唇が震える。
「だから二度と自分のことを悪く言うな」
「けど……」
「紗枝、私のことを好きでいてくれてるんだよな?」
「もちろんや!それだけは疑わんとって!後生や!」
「だったら。だったら、私が好きな女の子のことを悪く言わないでくれないか」
「それって」
「おまえのことに決まってるだろ」
「ぷろでゅーさんはん……」
思い詰めた表情で紗枝は立ち上がると、身に付けている物を次々と脱いで生まれたままの姿になる。
そして私の前で三つ指をつく。
「うち、小早川紗枝は必ずぷろでゅーさんはんに相応しいあいどるに、女になってみせます。誰にも負けへん、ぷろでゅーさんはんのぱーとなーに。せやからこれからも、何卒ご指導ご鞭撻のほど、よろしゅうお頼もうします」
深々と頭を下げる。
「顔を上げてくれ。そこまでされたらこっちが恐縮しちまう。さあ私の好きなかわいい顔を見せてくれよ」
「……もう、せっかく人がかっこよう決意表明してますのに」
そう言って照れ笑いを見せてくれた。
「かわいいよ紗枝。とても、とてもかわいい」
右手で彼女の左頬を撫で、キスをする。
唇が触れた瞬間、紗枝の目尻から嬉し涙が一筋零れ落ちた。
「改めて、ふぇらちおさせてもろてよろしいやろか?」
紗枝からそう言ってもらえて断る理由などなかったので二つ返事でお願いした。
「れぷっ!ねぇぷっ!ちゃぽっ!ちゅぽっ!」
ストロークが深い!
実はこれまで彼女はフェラチオに対して「はしたない」という思いの方が強く、あまり積極的ではなかった。
それがこの口淫とは。
心境の変化がここまで影響するものなのか。
ギャップの大きさと秘かに「紗枝にもっとフェラしてもらいたい」と思い続けていた願望が叶ったこともあり、予想より遥かに射精感の高まりが早い。
「ふふっ」
紗枝が嬉しそうに目を細めて笑う。
意地の悪い笑いではない。
「ええよ。なんぼでも
亀頭を下から上へとぺろぺろと舐め上げては鈴口にキスをしてくれる。
私のペニスへの愛情が伝わってくる。
ああ、だめだ。
これはだめだ。
こんなにかわいい紗枝に我慢なんてできるわけがない。
無理だ。
「紗枝」
「はいな」
ぱくりと肉竿を深くまで咥え込む。
「じゅるるっ!じゅるるっ!じゅるるっ!じゅるるっ!」
「紗枝の口に
びゅーっ!びゅーっ!びゅびゅーっ!
「ん~~~~~っ♪」
口内いっぱいのザーメンを受け止めた紗枝が「甘露」と言うように喉を高らかに鳴らしてそれを嚥下する。
「はあ……ざあめんって、こんな味やったんどすなあ。今までとは全く別のもんに感じるわ」
指先に付いた精液を舐め取り、尿道口に残った分までをも吸い上げてくれる。
最高すぎる。
あっと言う間に愚息が息を吹き返す。
「素敵……」
右手の人差し指で陰茎の裏筋を下から上へつつつ、となぞる。
ゾクゾクする。
「紗枝、おまえとセックスしたくてたまらないよ」
「うちもはよぷろでゅーさんはんとせっくすしたい」
「どんな風にされたい?」
「そうやなあ。せっかくやからこれまでやれんかったような大胆なんがしてみたいかなあて」
「ふむ……」
あごをつまんで思案する。
じゃああれでいくか。
「んっ……」
ベッドの縁に座る私の肉棒の上に、秘部を指で開いた紗枝が腰を下ろしていく。
「……んはぁ……
「ここまではな」
「?」
「よっ、と」
キョトン顔の紗枝の両の内腿を正面から抱えてそのまますっくと立ち上がる。
「ちょっ、ぷろでゅーさんはん、なんなんこれ」
「俗に言う『駅弁スタイル』って奴だな。立位の一種に当たるのかな」
「これ、深いぃぃ。突き刺さるぅ」
「そら、しっかり掴まってないと落っこちるぞ?」
「そない言うたかて、うちの天井に、ごりごり当たって……!んんんんっ!!」
紗枝の尻から背筋までがぶるぶるっと震える。
「1回目、もうイッたのか」
「……言わんといてぇな、ほんまイケズやなあ」
「この程度でイッてて大丈夫か?序盤も序盤だぞ」
「……うそ、やんな?」
「ほ・ん・とっ!」
持ち上げて……落とす!
「くっはあっ!!」
びくんびくん!
「2回目、早いなあ」
「脳天まで、貫かれたみた、い」
「こんなもんじゃないぞ!」
抜けない程度に腰を引き、振り子の要領で叩きつける。
今度は縦ではなく横の衝撃だ。
「あーーーーーっ!!」
びっく!びびくんっ!
「3回目」
「いやや、数えんとって……」
「そうだな。数えることなんてすぐに意味がなくなるからな」
「え」
「そら!そらそら!そらそらそらそら!私の腰に足を蜘蛛みたいに絡めろ!振り落とされるぞ!」
「うわあああああ~~~~~んっ!!!!」
縦に横に。
横に縦に。
上から下へ。
下から上に。
立体的に紗枝の腟内を攻めたてる。
「こんなん知らん!うちこんなん知らんよ!」
「もう知ったんだから問題ないな!これからもどんどん知らないセックスを教えてやるからな!」
「堪忍して!堪忍してぇ!」
「いーや、絶対にギブアップなんて許さない。私に火を点けた責任、取ってもらうぞ」
「ああっ!!んあっ!!んああああんんっ!!」
止まるわけない。
「あかん、もう腰立たへんよ……」
「普通はそれ、男が言う台詞だけどな」
「なんでぷろでゅーさんはん、そんなにたふなん?まだ勃ってるのなんておかしいわ。赤い玉とか出るんとちゃいますの?」
「まーた古い都市伝説知ってんなあ」
うつ伏せになって腰を擦る紗枝とその尻を撫でる私。
「まったくこのお人は底なしやわ」
「底とか天井とか耳馴染みがないなあ。……あ、嘘。天井はソシャゲでしょっちゅう見てたわ」
「なんなんもう」
顔を見合わせて笑う。
「紗枝、おまえはとっくにオンリーワンなんだ。すぐにナンバーワンにだってなれるよ。私がしてみせる」
「はい、信じとります。……て、嬉しいこと言うてくれてはるけど、お尻に頬擦りしながら言われてもなあ」
「私、紗枝のお尻、好き」
「ああんっ、もうっ、あほなこと言いながらいやらしくお尻にちゅうせんとって!……はあ、わかりました。続き、やりまひょか」
身を起こした紗枝が正座してこちらを向く。
「いいのか?まだしんどいんじゃないのか?」
「現役あいどるの体力を甘く見んといておくれやす。それにそないにびんびんのおちんちん見せられながらお尻触られ続けるやなんて、そっちの方が生殺しやわ」
キリッとした表情になってバサッと後ろ髪を掻き上げる。
「優しくするからな」
「そないなお気遣いは結構どす。がんがん来たらよろし。うちはぷろでゅーさんはんのあいどる、ちょっとやそっとでは壊れたりしまへん」
「いい気合だ。プロデュースもこれから今まで以上にガンガン行くからな」
「望むところどす。うちはぷろでゅーさんはんと天下取るんやから」
突き出した拳と拳を合わせる。
紗枝と私らしくはないが、時にはこういうのもいいだろう。
私は紗枝の頬を撫でながらゆっくりと押し倒し、右足を持ち上げて挿入し、乳房に吸い付く。
紗枝が嬌声を上げる。
まだまだこれからだ。
小早川紗枝。
歳に似合わぬ頑固者で意地っ張りで見栄っ張りな誇り高き努力家。
その心意気はこの私が決して無駄にはしない。
近い将来、頂上の檜舞台で優美に舞い踊る彼女の隣でやんやと拍手を送るのだ。
さあ、祭り囃子が聞こえてきたぞ。
紗枝の口調には意外にも苦労しませんでした。
まあ完全なるパッション京都弁ですが。違和感あったらごめんなさい。
それより当初の予定ではもっともっとおしおき色が濃くなるはずだった(不評予想をしていたのはそのためです)のに、書いている途中でこうなりました。自分ではこちらの方がずっと好みです。受け入れてもらえると非常に嬉しいのですが。