シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
したい。
小梅とセックスしたい。
ところで甚だ唐突で恐縮なのだが、
いや、プロポーションの話はしていない。
いやいや、あれはあれでセクシーだとは思うが!
肌の白さとか浮いた肋骨とか。
……少々マニアック過ぎたか。
だからそっちじゃないんだって!
言うなれば雰囲気!
全体の空気感!
唯一無二のウィスパーボイスだったり、片目が隠れた色素の薄い髪だったり、
あの子にしかない魅力。
我が事務所には総勢190人ものアイドルが所属しているが、あそこまでオンリーワンの世界観を確立しているのはなかなかいない。
だからこそ!
だからこそ時々無性に小梅としたくなるのだ。
彼女としか味わえない悦楽を摂取したくなるのだ。
とはいえ。
「○○ちゃんとセックスしたい!」と思い立ったが即合体!とはいくはずもない。
相手にだって都合があるのだ。
それを無視して実行に移してしまえばただの犯罪である。
小梅の場合は年齢の割には宵っ張りなので寝落ちなどの心配はないのだが、そもそも彼女は寮住まいである。
夜這いをかけるのは色々危険を伴うし、プロデューサー特権を悪用するのは私の主義ではない。
ならば朝から夕方にかけてなのだが、アイドルと学業を両立させている身であって平日は授業が終わればすでに夕方だ。
彼女は売れっ子であり、そこから仕事へ向かうことになる。
土日祝日などアイドルには関係ない。
どころかむしろそっちの方が忙しい。
なので結局うまい具合に仕事の現場がいっしょになった上にタイミングが合致しなければイチャイチャパラダイスにはたどり着けない。
現実はかくも厳しい。
そうしてしばらく悶々としつつも日々を過ごしていたのだがチャンスがようやくやって来た。
古い洋館を舞台としたスリラー映画への出演が決まり、週末を丸ごとを使って連泊しての撮影が行なわれることとなったのだ。
洋館に見立てられて使われるのは歴史あるホテルで、撮影が遅くなってもそのまま泊まることができ、絶好のシチュエーションと言える。
ケケケ、これは今から先走り汁が止まらんわい(悪い顔)。
いよいよ撮影がスタート。
小梅はこういった作品への出演は慣れたもので彼女自身の撮影は実にスムーズだ。
普段の言動がアレなのである意味素でやれると言ってしまっても過言ではない(過言)。
そんなこんなで初日の撮影は予定より早くに終了した。
諸々の後始末を終え、私がパイプ椅子に座って明日のスケジュールを確認していると、背後から人の気配が近付いて来た。
本人は抜き足差し足忍び足できているつもりのようだが、フラフラしているので丸わかりだ。
まあここは大人の余裕で気付かないフリをしておいてあげようではないか。
「だ~れだ?」
お約束の台詞とともに両目が塞がれる。
声を精一杯おどろおどろしくしてるけど、その特有のウィスパー成分は隠せてないんだよなあ。
しかも思いっきり両手とも萌え袖なんだよなあ。
「ん~、誰かなー?声が変わっちゃってるからなあ。ここは大穴狙いで
すっとぼけてみせる。
「ふふっ、違うよ。今回のお仕事、涼さんいないでしょ?」
自分でもバレバレだったのは自覚していたのか、小梅が照れ笑いをする。
かわいい。
「いやわからないぞ?小梅といっしょにいた過ぎてついて来てたかもしれない」
「さすがにそんなことしないよー」
ころころと小梅が笑う。
ホラーアイドルとしての側面しか知らない人たちには知り得ないキュート過ぎる笑顔だ。
「で、どうしたんだ?こんな手の込んだことまでして」
小梅に向き直って優しく微笑みつつ訊ねる。
「えっと、ね」
自分からアプローチを仕掛けてきたのにもじもじくねくねしている。かわいい。
「あのね」
やがて意を決したのかこちらにとてとてと歩み寄って来て手招きをする。
「ん?」
私が顔を近づけると。
「今晩、部屋に来てもらってもいーい?」
お。
それってつまり。
「そういうことか?」
顔を赤らめつつこくこくと頷く小梅。
キタキタキター!!
来ましたよ?
千載一遇のチャンスが向こうから!
「わかった。楽しみにしてる」
彼女の片方だけ長い前髪を掻き上げて額にキスをすると満面の笑みで「えへへ」と笑ってくれた。
楽しみだ!
「~♪」
思わず鼻歌も飛び出そうというものだ。
身だしなみも何回チェックしても完璧。
あとはいよいよ小梅の部屋をノックするのみ。
小さな恋の密室事件、起こしちゃおうかなっ!?
小さく二度咳払い。
コンコン。
「どうぞ」
中からの返事を確認し、周囲を入念に見回した後に私は素早く扉の中に身体を滑り込ませた。
室内はほぼ真っ暗で、明かりはカーテンの隙間から漏れる月明かりのみだ。
小梅は元々明るい場所を好まない性質だが、今夜はやけに徹底している。
月が出ているからムードを重視したのだろうか?
それになんだか今夜の月は赤い気がする。
当の小梅はベッドの上にシーツにくるまってちょこんと座っていた。
「小梅?」
「あ、プロデューサーさん。今日は、その、リードしてもらってもいい?」
そんなことを言ってくる。
自分から誘っておいて珍しいな。
彼女は性欲が強い方でいざコトが始まると積極的なタイプなのだが、今日はどういう風の吹き回しなのだろうか。
まあそういう日もあるか。
「いいよ。どんな感じにして欲しい?」
「あのね、恋人同士みたいに甘々で!」
……ふむ。
ふむ?
私自身はとっくに小梅とは恋人同士のつもりだったのだが、彼女は違ったのだろうか。
そうだったのなら非常に申し訳ない。
独りよがりの男女関係など言語道断、猛省せねばなるまい。
「ごめんな小梅、おまえに今まで寂しい想いをさせてたことに気づいてやれてなかったなんて。これからはどんどん甘えてくれな?」
「ち、ちがうのっ。今日だけ、今日だけでいいからっ」
妙なことを言う。
それとも遠慮しているのだろうか。
だとしたらますます満足させてやらなければならない。
「じゃあまずはやっぱりキスからだよな」
「う、うん」
私もベッドに上がり、小梅のか細い肩を抱く。
すると、ふるふると小刻みに震えているではないか。
「寒いのか?それとも怖い?」
「そ、そうじゃなくて。これはね、期待してるの」
「ほう?」
「う、うん。そうなの!」
そんな風には見えないが。
これ以上詰め寄っても効果はなさそうなので一旦退くことにする。
寒いのならば温めてやるし、怖いのなら不安を拭ってやりましょう。
彼女のあごをひょいと二本の指で持ち上げてこちらを向かせ、唇を合わせる。
「ん……ちゅ……」
相変わらず薄い唇だ。
丹念にねぶり上げ、舌を差し込んでこじ開ける。
「っ!」
初めてでもないのに驚いた様子を見せ、まつ毛が震える。
やけに
ディープキスにもなかなか乗ってこない。
いつもなら意外にも長い舌で「べろちゅー、すき」と言ってくるのにどうしたことだ。
本調子ではないのだろうか。
いやそれにしては自分から誘ってきたし。
その後も胸を揉んだり乳首を舐めたり尻を撫でたり秘部を弄ったりと色々したが、どの行為に対してもまるで初めてされるかのような新鮮なリアクションを小梅は返してきた。
これはこれで初期を思い出して興奮するのだが、どうにも調子が狂う。
ひょっとするとアイドルで鍛えた演技力で困惑する私を楽しむという趣向なのだろうか。
これも新たなSっ気の方向性か?
「プ、プロデューサーさん」
「うん?」
「私、あれやってみたい」
「『あれ』?」
「おちんちん舐めるの」
「フェラチオか?いいぞ」
調子出てきたか?
私の愛撫にされるがままだった彼女からの提案を快く了承する。
「ほら」
ずいっと目の前に肉棒を突き出す。
ここ最近ずっと小梅とセックスしたくてお預け状態だったからもうバッキバキだ。
美味しそうだろ?
「……ぴちゃっ」
小梅の舌が亀頭に触れる。
そうそう、それそれ!
ここからここから!
「ぺろっ……ぺるっ……れろっ……ぴちゅっ……」
「……」
なんだこれは。
延々と同じところを同じように舐めているだけではないか。
いつもの引っこ抜くようなディープスロートはどこへ行った?
「してみたい」と言ったからにはこれも新手の焦らしプレイなのか?
多少ならそれもいいだろうが、これではあまりにも。
結局私は彼女からのフェラではイケず、了承を得てイラマチオすることでようやく射精を果たし、喉奥へとザーメンを放った。
けほけほとむせていた小梅が落ち着いたのを見計らい、いよいよ挿入の時を迎えた。
ここまでどうにもチグハグだが、いざひとつになってしまえばきっと元通りになることだろう。
今はそう信じるしかない。
体位もごくごくオーソドックスな正常位がいいと言うのでご要望通りに。
挿入した瞬間異物感に小梅が顔を歪めたが、今日の愛棒は飢えていていつもより太くなってしまっていたのだろうか。
「あっ!あんっ!あっ!あっ!」
喘ぎ声が大きい。
かなり感じてくれているようで、私は溜飲が下がるのを感じた。
うんうん、やはり生本番は全てを解決するな!
なのに。
いつまで経っても小梅はマグロ状態のままだった。
普段のような私の気持ちいいポイントを知り尽くした動きもしてくれなければ、たまに見せるSっ気で責め立ててもこない。
……。
…………。
………………。
そういうことか。
一旦腰の動きを止める。
「……プロデューサーさん?どうしたの?」
「いや、別に」
「そう……」
疑問の声におざなりに答える。
正直腟内射精どころかこれ以上のピストン運動すら躊躇する精神状態だが、乗りかかった船だ。
彼女の想いを遂げさせてやろうじゃないか。
どぴゅっ。
ぴゅるっ。
通常運転時に比べると申し訳程度の量の
……はあ。
なんだかなあ。
さて。
審判の時だ。
「ねえプロデューサーさん、今度はどんなことをしてくれるの?」
息を整えた彼女が無邪気にそう言ってくる。
「いいや、もうここで終わりだ」
それに対して私は冷酷に言い放つ。
もうウンザリだ。
「え?え?どうして?まだ一回じゃない?」
オロオロしている。
「『どうして』も何もない。君は小梅じゃないだろう」
「!!」
空気の流れが止まる。
「君は、『あの子』だな?」
「あの子」とは、小梅と「おともだち」(意味深)の霊体の少女だ。
「なんで」
「あまり見くびってくれるなよ。違和感ならこの部屋に入った時から覚えていた」
あの時の感覚は間違っていなかったわけだ。
リアクションを見てそれを確信する。
「どうしてこんなたちの悪い悪戯を?」
沸々と怒りが込み上げてくる。
「あ、私、私、その、ご、ごめんなさいっ!」
その言葉が終わると同時に小梅の身体からすうっと何かが抜け出たように感じた。
私には詳しいことはわからないが、おそらく憑依状態が解けたとかそういうのだろう。
「小梅」
「は、はい」
「どうしてこんなたちの悪い悪戯を?」
もう一度同じ台詞を放つ。
今度は本物の小梅に。
「ごめん、なさい」
「今は謝罪ではなく理由を訊いている」
私は本気で怒っていた。
ここまで怒りを覚えたことはいつ以来だろうか。
ちょっと記憶にない。
それほどまでに腸が煮えくり返っていた。
「あの子が、私とプロデューサーさんがえっちしているのを見てて、ずっと憧れてたんだって。それで、『私もしてみたい』って。でもあの子、身体がないから」
「だからおまえの身体を貸したって言うのか」
「うん、そう、です……」
そういうことだったのか。
理解はした。
だが納得はできない。
「悪質な悪戯やドッキリじゃないことはわかった」
「っ」
「だがなぜ相談してくれなかった?せめて事前に一言言ってくれてもよかったんじゃないか?」
私の言葉で表情が緩みかけた小梅だったが、そうはいかない。
「そ、それは」
「考えつかなかったか」
「う、うん」
正直に答える小梅。
無理もないと思う人もいるかもしれないが、私は彼女たちを決して子供扱いせず、ひとりの人間として常に相対している。
彼女たちもそれを自覚し、喜び、誇りに思ってくれている。
だからこそ看過できる問題ではない。
「小梅」
「は、はい」
「おまえは私を裏切った」
「そんな……!そんなつもりじゃ!」
「違わない。私は常々言ってるよな?『セックスは相手を思い合いながらする心と身体のつながり』だって。私はおまえとセックスをするつもりだった。でもおまえじゃなかった。これはどうしようもなく裏切りだ。違うか?」
「違わ、ないです」
「だよな」
私は立ち上がって脱ぎ捨ててあった衣服を身に付け始める。
「え、あの、プロデューサーさん、どこに」
「『どこに』も何も自分の部屋に戻るんだよ」
「そんな!」
「無理だ。ぶっちゃけもう
「で、でも」
「そういうわけだ。じゃあな、また明日。おまえも身体に障らないように早く寝ろよ?」
着替え終え、身を翻してひらひらと手を振る。
「プロデューサーさん!」
背中に悲痛な声が届くが、振り返るつもりはない。
【待て】
【どこへ行く、身の程を知らぬニンゲンよ】
【このまま去れるとでも思うたか】
【ただでは済まさぬぞ】
【頭からバリバリと喰ろうてやろうか】
突如周囲にこの世ならざる気配が多数出現し、私を取り囲んで一斉に威嚇してきた。
身の毛がよだち、異常な寒気がする。
「みんな!ダメ!」
慌てて小梅が叫び、ピタリと人外たちが動きを止める。
大した統率力だ。
【しかし】
【此奴はそなたを悲しませた】
【報いを受けさせねばならぬ】
【その罪万死に値する】
【喰らわせろ】
「違うの!私がこの人を悲しませたの!だからダメ!お願い!」
小梅の必死の説得。
私もそれを聞いて思うところがないわけではないが、ここで翻意しては何も解決はしない。
『ぬし、ぬしよ』
頭の中にこれまでとは違う声が響く。
この声には聞き覚えがある。
「おまえ、
『そのことは今はどうでもよい。それより此奴らは本気じゃぞ。儂ひとりではどうにもならぬ。この隙に脱兎の如く逃げよ』
「ありがとな。でもそうはいかん。私には私の譲れない信条がある。私は逃げも隠れもせず、堂々とまかり通る」
『ぬし!』
ひとつ大きく息を吐いて覚悟を決める。
「小梅のオトモダチたちよ、私は己の信念に基づいて行動した。それでも私を殺そうと言うのであれば今の内だ。無事にこの扉の向こうへ出られた時、認められたものと判断する!」
そう宣言し、大きく前へ一歩を踏み出す。
私はズカズカと歩みを進める。
人外たちは小梅と私の顔を往復して見ながら逡巡している様子で好都合だ。
その隙に私は重い扉を抜け、廊下へと転がり出た。
さすがに全身から汗が吹き出してへたり込む。
『ぬしのあほーっ!命知らずーっ!』
「そう言ってくれるなよ。自分でもわかってるさ」
本当にな。
ところでこいつにもそろそろ名前を付けてあげないといけないかもしれない。
初日に小梅の出番が集中していたこともあって二日目の撮影はあっけなく終わり、あとは編集班などに任せて私たちはお役御免となった。
内心では昨夜のことを引きずっているのかもしれないが、小梅はプロだ。
それをおくびにも出さずにNGなしで演技を終えた。
事情を全く知らない監督が「なんか悲壮感?憂い?そんなのがあっていいね~!」などと言いつつ絶賛していたほどだ。
小梅がプロなら私だってプロのプロデューサーだ。
つい昨日化け物どもに殺されかけたのもなんのその、彼女を完璧にサポートしてみせた。
もちろん態度を一切変えることなくだ。
なにしろ私は小梅のプロデューサーであり、年長者であり、男なのだ。
あの年齢で気丈に仕事をまっとうする彼女を横に私がみっともない真似などできようものか。
しかしそれでもわかる人にはわかるもので、事務所へ戻ってしばらくして、
この二人は小梅とのトリオで
「プロデューサーさん!あのドラマの撮影から帰って来てから小梅さんの元気がないんですけど!」
「何か知ってたら教えてくれ、親友……」
幸子は勢い良く、輝子は遠慮がちに、それぞれのカラーで私に詳細を求める。
「ふたりとも、こっちへおいで」
ソファへ座り、二人を手招きする。
すると私の左側に幸子が、右側に輝子がちょこんとこちらを向いて座った。
「ごめんな」
左手で幸子の、右手で輝子の髪を撫でる。
「プ、プロデューサーさん?」
「どうした親友?謝られるようなことは何もされてないぞ?」
「違うんだ。ありがとうな。おまえたちにも心配をかける」
そのまま両腕で二人をぐいっと抱き寄せる。
「わぷっ!」
「ひゃあ」
「少しの間だけ辛抱してくれ。そうしたら小梅との関係は元通り、いやこれまで以上に良くしてみせるから」
「約束ですよ?」
「頼んだぞ、親友」
「ああ、約束だ。任せろ」
私はそれぞれの額に優しく誓いのキスをした。
一方その頃、小梅は自室で
小梅と涼はエルドリッチ・ロアテラーというデュオユニットを組む関係でもあるが、それ以上に普段から仲が良く、しょっちゅういっしょにいる場面を目撃されている。
「……そういうことだったのか」
腕を組んで両目を閉じて涼は下を向く。
ようやく得心がいった。
彼女もまたここ数日、幸子や輝子と同じく小梅のことを案じていたからだ。
小梅は涼に何もかも包み隠さず話した。
プロデューサーからはそもそも口外を禁じられていない。
おそらく彼女が涼に相談するであろうことは織り込み済みだろう。
幸子や輝子には相談できないようなことでも、涼にならできる。
「それは小梅が
涼は他のアイドルなら言いにくいことをいきなりズバリと言った。
それでこその彼女と小梅ならではの特別な関係性であった。
「……うん。でもあんなにも怒るとは思ってなかった」
小梅が小さく身を縮める。
予想以上に反省している様子に涼は胸を痛めたが、今彼女に求められている役割はそうではない。
「あの人、プロデューサーサンの中ではさ」
「うん」
「きっとずっとアタシらが考えている以上にセックスが重要で大事なんだよ」
「この歳の子を相手に何を」と思わないでもないが、何度も小梅とプロデューサーとで3Pをしたこともある以上、それは今さらだった。
「そうなの、かな?」
顔を上げる小梅。
「だと思うぜ。だってあの人、ただ『気持ちいいから』ってだけでしてるようには見えないもんな。大切なコミュニケーション手段とか、あの人の中ではある意味儀式めいたところもあるんじゃないか、って気がするぐらいだ」
「儀式?」
小梅の目が輝く。
どうやらそのワードは彼女の琴線に触れたようだ。
「大袈裟かもしれないけどな。『誰とでもいい』って言うんじゃなくて、相手によって、相手のことをめちゃくちゃ考えてしてるようにアタシには思える。だからこそ、小梅のことを考えて、小梅とするのをものすごく楽しみにしてたからこそ、プロデューサーサンはそこまで怒ったんじゃないか?」
「私との専用の儀式ってこと?」
「わかりやすく言うとそうかもな」
「そっか……。それは、怒っちゃうよね。私でも怒っちゃうもん。旧支配者を召喚しようとしたのに旧神を召喚する方法を使っちゃったら大変だもんね?」
「い、いや、そっち方面のことはアタシには全然わからないが」
特有の早口になりかけた小梅を涼が慌てて制する。
一度火が点くとどこまで行ってしまうかわからないからだ。
「プロデューサーさんはものすごく私のことを考えてくれてたのに、私、その気持ちを踏みにじっちゃったんだね……」
改めてしゅんとする小梅。
途中どうなることかと危惧したが、どうやら無事に理想の着地点へと到達できたようで涼は胸を撫で下ろした。
「でも私、どうしたらいいんだろう。ちゃんと謝ったら許してもらえるのかな……」
これまでで一番うなだれる小梅。
「小梅はさ、プロデューサーサンのこと好きか?」
不意の問い。
「すき!だいすき!」
即答。
「だったらちゃんと謝って、その気持ちを伝えればいい。そうしたらあの人は小梅のことをこれまで以上に愛してくれるさ。なにしろあの人の愛情はアタシらが考えてるよりずっとずっと大きくて深いんだから」
「うん!そうする!許してもらえたら、また三人でえっちしようね?」
「ハハハ、考えとくよ」
憑き物が落ちたように晴れやかな表情になった小梅を見つつ、涼は苦笑する。
やぶさかではないが、極端過ぎる。
「まったくプロデューサーサン、アンタは罪な男だよ」
したい。
小梅としたい。
小梅とめちゃくちゃセックスしたい。
もうモヤモヤもウダウダもやめだ。
とにかく小梅としたくて仕方がない。
ギスギスもチグハグも終わりにしようそうしよう。
小梅に会いたい。
会って仲直りして今度こそセックスしまくりたい!
小梅!
小梅小梅小梅!
出社してすぐに小梅の姿を探す。
今日の仕事は朝早くからではないが、もしかしたらもう事務所に来ているかもしれない。
小梅……小梅……。
…………いた!
「小梅!!」
「え?プロデューサーさん?」
小梅がこちらに気付く。
表情は暗くはない。
吹っ切れたとまでは言えないかもしれないが、憑き物が落ちた感はある。
会いたくてたまらなかった小梅に向かって駆けるように大股で歩み寄り、そのままの勢いで軽い身体をひょいっと持ち上げる。
「きゃあっ、プロデューサーさん!?」
「親友、やるなあ」
「おいおい、無茶するなよ」
幸子、輝子、涼から口々に驚きの声が上がる。
あ、いたのか。
悪い、小梅以外目に入ってなかった。
「小梅小梅小梅~っ!」
高い高いの要領で持ち上げたままくるくると右回りに回転する。
軽いなあ。
かわいいなあ。
嬉しいなあ。
「ど、どうしたの、プロデューサーさん?」
「小梅!仲直りしよう!私も大人気なかった!おまえとギスギスしてるなんて辛すぎる!また仲良くしてくれ!頼むよ!」
周りに幸子たちがいるが構うものか。
この気持ちを抑えきれない。
むしろ彼女たちの心配を目の前で拭い去れて一石二鳥じゃないか。
「小梅!好き!大好き!愛してる!」
くるくるくるくる~っ。
「わ、私もっ、プロデューサーさんのこと、だ、だいすき~っ」
若干目を回しながら小梅もそう返してくれた。
やった!
やったやった!
「なんなんですかー、もうー」と幸子。
「これで一件落着、だな」と輝子。
「やれやれ人騒がせな」と涼。
三人とも、振り回してすまなかった。
「小梅……」
「プロデューサーさん……えへへ」
などと人目をはばからずイチャイチャしてたら、幸子と涼に「よそでやれ!」とふたりして叩き出されてしまった。
本日の仕事開始までまだ時間があるのだが、さてどうするか。
「あのね、プロデューサーさん」
「ん?」
「こっちに来て」
不意に小梅の萌え袖でスーツの上着の裾を掴まれ、そのまま引っ張られる。
「おいどこへ行こうって言うんだ?」
「いいからいいから。いいとこ、だよ」
「『いいところ』?ここは事務所だぞ?」
はっはっは、このお茶目さんめ!と笑い飛ばそうとした。
のだが。
待て。
ここは一体どこだ?
さっきまで事務所の廊下を歩いていたはずなのに。
こんな場所に見覚えはない。
事務所のことなら何から何まで知り尽くしているこの私に知らない場所などあろうはずがない。
「ここだよ」
小梅の弾むような声で我に返った。
心なしか頭がぼーっとする。
なんだこの薄暗い部屋は。
光源は部屋(?)にところどころ置かれている数本の蝋燭ぐらいだ。
床には何やら魔法陣のようなものが描かれている。
私の知る限りこんな場所はなかったはずだ。
隠されていたのか?
だとしたら誰がなんのために作ったんだ?
「こっちだよ」
小梅に手を引かれ、思考が中断する。
……まあ、いいか、どうでも。
「じゃあ脱いで」
脱ぐ?
なんでだ?
ここは事務所だぞ?
ん~……でも小梅とセックスしたかったんだしいいか。
彼女の声に導かれるままのろのろと身に着けているものを脱ぎ捨てる。
そしてやがて全裸になった。
なんだかやけにスースーするなあ。
全裸だからというだけじゃない。
ここ、冷房効きすぎてない?
地球に優しくないよ?
まるでお化けでも出そうなぐらいゾクゾクするよ?
「プロデューサーさん」
目の前に小梅がいる。
「小梅、おまえなんでウェディングドレスなんか着てるんだ?今日ってそういう撮影だったっけ?」
そうなのだ。
小梅が純白のウェディングドレスを着ている。
ウェディングドレス……だよな?
頭のベールの他はなんか下着みたいだが。
つーか下着じゃね?
申し訳程度の布面積のブラとショーツ、それにガーターベルトだけだ。
ガーターベルト、すき。
「違うよ。私はプロデューサーさんの花嫁さんになるんだから」
え、そうなの?
そうだったっけ?
……あー、そうだったそうだった!そうだった気がする!
「小梅をお嫁さんにもらえるなんて幸せだなあ」
「私もとっても、幸せだよ」
【それではこれより、婚礼の儀を執り行う】
うわあ、びっくりした!
神父さんいきなり出て来るんだもんな。
でもなんかこの神父さん、顔に黒いモヤみたいなのかかってるし、なんか頭にツノ生えてない?
声もハウリングしてて変だし。
別にいいけど。
【汝、白坂小梅。◆★*●▼の御名に於いてこの者を夫とし、永遠の愛を誓うか?】
「誓います」
小梅が即答してくれてこちらを見て微笑んでくれた。うれしいうれしい。
【汝、プロデューサー。◆★*●▼の御名に於いてこの者を妻とし、永遠の愛を誓うか?】
「誓う誓う!小梅と結婚できるなんて最高じゃないか!」
テンション爆上がりで浮かれ散らかしていた。
これが夢なのか現実なのか定かではないが、どうせならこのシチュエーションを楽しまないと損だろう。
【それでは誓約の接吻を】
えーキスぅ?
神父さんとはいえ人前だなんて恥ずかしいなあ。
って、私とっくに全裸じゃん!
HAHAHA!
「プロデューサーさん……」
胸の前で手を組み、両目を閉じてかわいくつま先立して小さく唇を突き出す小梅。
うわあああなんて美しいんだ!
「とっても綺麗だよ、小梅」
「うれしい……」
ベールをそっと持ち上げて後ろへとかけ、彼女の細く小さい肩を抱く。
そして前屈みになって顔を近づけ、キスをした。
「ちゅっ……ちゅるっ……れるっ……ぴちゅっ……ぺちゅ……」
相変わらず小梅はキスが上手いなあ!
でも結婚式の誓いのキスで濃厚なベロチューはどうなんですか小梅さん!
みんな見てるよ!
……ん?
みんな?
いつの間にか私たちの周囲を人ならざるモノたちの気配が埋め尽くしていた。
「なっ!」
あまりの異様な空気に我に返った。
人間は小梅と私の二人だけ。
「名状しがたい」としか言えない不定形な黒いモヤが不気味に蠢きながら我々を取り囲んでいた。
「あ……あ……」
膝が笑い、思わず後ろへ倒れそうになる。
『ぬしよ、ここが正念場じゃぞ。気を確かにせい』
何者かに抱き止められた。
「おまえ、なのか?」
『そうじゃ。儂とぬしは運命共同体。ここでぬしが厄されれば儂も終わりよ。じゃからこそ、ぬしにはここで踏ん張ってもらわねば困る』
支えてくれるのか。
「あ、プロデューサーさんのおちんちん、小さくなっちゃう」
小梅が悲しそうな声を出す。
悪いが小梅、無茶言わないでくれ。
この状況、ただの人間でしかない私には厳しすぎる。
正直正気を保つので精一杯だ。
『世話の焼ける!』
「え?……あっ!?」
背後からイチモツが握られ、上下にリズミカルに擦られる。
さらに左の耳の穴に舌らしきものが差し込まれ、ぞろりぞろりと舐め上げられる。
「ぉっ……ぉっ……」
初めての感覚。
「あっ、元気になってきた」
小梅の表情がぱあっと明るくなる。
「じゃあみんな見ててね?私はプロデューサーさんのモノだってことを証明するから」
証明?
「ちゅ」
わずかに頬を染めた小梅が私のペニスの亀頭にキスをした。
「っっ!!!!」
その途端、背筋に強烈な電流が走った。
どぴゅうっっっっ!!!!
どぴゅどぴゅどぴゅ!!!!
どっっっっびゅ!!!!
スコールのようなザーメンが小梅に降り注ぐ。
いくら異常な状況下とはいえ、この私がチンキスだけでイッただと!?
放心状態で私はベールごと頭からザーメンまみれになってビックリして目をしばたかせている小梅を見下ろす。
【なんという量だ】
【おえぷ。ひどい精臭よ】
【花嫁がすっかり白濁液まみれではないか】
周囲がざわめく。
「まだ、元気だね」
妖艶に微笑んだ小梅が膝立ちになり、手を使うことなく肉棒を口に含む。
「くぽっ」
「っっっっ!!!!」
びゅぐうっっっっ!!!!
びゅぐびゅぐびゅぐ!!!!
びゅっっっっぐ!!!!
支えてもらっていなければ派手に後ろに倒れ込んでいたことだろう。
またしても。
今度は咥えられただけで射精してしまった。
「んんんん~~~~~~~~~っ!!」
キツく両目を閉じ、小梅はそのとんでもない量の精液を口内で受け止める。
そして。
「べぇっ」
口を開けて口内に溜まったザーメンを周囲に見せる。
【これはなんとも……】
【二度目でこの量。先程よりむしろ多くないか?】
【人の身とは思えぬ】
「♪」
予想以上の反応に気を良くする小梅。
さらに。
「ごぐっ!」
高らかに音を立ててそれを飲み込み始める。
「ごきゅっ!ごっ!ごっ!ごっく!」
喉に両手を当て、恍惚の表情で青臭い生臭い精液を飲み下す。
「んばあっ」
再度口を開き、完全に胃の中に収めたことを見せつけ、あまつさえゆっくりと舌舐めずりをしてみせる。
「あー美味しかった♪そうだ、お掃除してあげるね?プロデューサーさん、お口でお掃除されるの大好きだもんね?」
抱えられつつへたり込んでしまった私のもとに小梅は四つん這いのまま近づき、「あ~んっ」とドロドロの男根を吸い込み、なんとも愛おしそうにしゃぶりだす。
「おお、ふっ!……おっ、うっ!……おぐっ!あああ……」
小梅がペニスをひと舐めするごとに全身が跳ねるほどの快楽が押し寄せてくる。
なんだこれはなんだこれは!?
「ぺちゅ……れぇる……ちゅくっ、ちゅるっ、ぺるっ……くぷくぷくぷ……♪」
こんなに楽しそうな小梅は見たことがない。
それほどまでに彼女は幸せそうにお掃除フェラを夢中で行なっていた。
【これはもはや疑いようもない】
【同意。まぎれもなく本物よ】
【意義を差し挟む隙間もないわ】
諦めたような、感心したような声が次々と上がり、周囲からおどろおどろしい気配が次々と消えていく。
そしてその最後の一つがいなくなった時、私の意識もそこで同時に途切れた。
「……う」
「あっ。プロデューサーさん、起きた?」
「こう、め?」
「うん」
意識は浮上したが、身体は鉛のように重い。
「ここは……私の部屋か」
「そうだよ」
首を浮かせ、辺りを見回してみると、自宅より見慣れたプロデューサールームだった。
そして今気付いたのだが、いつものソファの上で小梅に膝枕されていた。
「ごめんな。重いだろ?」
「ううん、悪いのは、私だから」
逆に謝られてしまった。
ここで「おまえは悪くないよ」と言ってあげるのは簡単だが、彼女の気はそれでは収まらないだろう。
「ここまで運んでくれたのか?」
「私じゃないけどね」
やっと微かに笑ってくれた。
誰がどうやって私を運んだかは訊かない方が良さそうだ。
「……ということは、あれも現実であったことか」
思い出して身震いする。
ここではないどこかでの、小梅との結婚式。
そう言えば、私ももう全裸ではないし、小梅もいつものあのダボダボの私服姿だ。
便利なものだなあ(棒読み)。
「ごめんね。ああでもしないとオトモダチを納得させられなかったから」
「いいさ。あのままだといずれ、私はあいつらに食い殺されてたんだろ?」
「……うん」
「だったらおまえは命の恩人じゃないか」
暗い表情の小梅の頭を下から撫でてやる。
「よっ……と。一芝居打った甲斐があったってものじゃないか。なあ?」
ゆっくりと上半身を起こす。
「あの、そのことなんだけど」
「うん?」
「あれ、正式な『契約』だから、破ったら、食べられちゃうだけじゃ済まないと思う」
「……マジか」
「まじ」
Oh...
「でもまあ」
「う、うん」
「小梅は本当に私のお嫁さんになったってことだよな?」
「そう、だけど。勝手にしちゃってごめ」
「やったーっ!!ヒャッホーイ!!」
「え?え?」
小梅が困惑している。
「だってそうだろ!小梅が!私の!お嫁さん!本物の!これが喜ばずにいられるか!」
欣喜雀躍。
こんなにもかわいくて綺麗でミステリアスな美少女が!
ちとせも正式契約した妻だったような憶えがあるけど!
どっちが第一夫人なんだろう?
順番?
うん怖いから考えないでおこう!
あれ?
もしかして、もしかしなくても私ってクズ?
「そういうことならアレだな!結婚生活を楽しまないともったいないな!」
「いいの?」
「いいに決まってるだろ!これからよろしくな、私の花嫁小梅!」
「うれしい……こんなにうれしいことってあるんだぁ……」
感極まった小梅が右手の人差し指の背で目尻に浮かんだ涙を拭う。
「だったら今夜は結婚初夜だな!なんつって!」
いかんテンションぶっ壊れた。
「うん、そうだね」
「へ?」
おどけたまま小梅を見ると、潤んだ瞳と視線がぶつかった。
「……」
胸の前で手を組み、両目を閉じて小さく唇を突き出す小梅。
少し前にも見た光景。
ただしあの時とは何もかもが違う。
正面から両手で恋人つなぎをし、唇を合わせる。
「ちゅっ……ちゅ……ちゅくっ……ちゅ、ちゅっ」
小鳥のようなキスを繰り返す。
あの時はエロいベロチューだったが、なんだか今の方が感じる。
「き、緊張する……」
今は周りに誰もいないのに小梅にしてみればそちらの方が緊張するらしい。
私はふたりっきりの方が断然いいけどね!
「うわぁ……
お互いに生まれたままの姿になり、対面座位で小梅のしとどに濡れた蜜壺を剛直で貫く。
前戯がいらないほどに彼女のそこはすでに濡れそぼっていた。
「小梅、今度はエロいキスしよう」
「うん」
至近距離でその双眸を見つめて乞うとすぐに了承の返事があった。
つながったままべろりと彼女の唇をねぶると意思の疎通は完了し、開いた唇の間からおずおずと舌が伸びてくる。
私はすぐにその舌を自らの舌で巻き取って引き寄せ、
「ぞぞ。ずぞぞっ!じゅじゅぅっ!じゃぷっ!ぞぞっ!」
卑猥な音を大きく立てながらディープキスをしていると小梅の目が蕩けてきた。
「気持ちいいか?小梅」
「うん。すごく……。気持ち良すぎて、ふわふわする」
「それは良かった」
一旦唇同士を離したこともあり、目についた乳首にちゅっちゅと吸い付く。
「あんっ。私、おっぱい小さくてごめんね?やっぱり大きい方がうれしい?」
「そんなことないぞ。大きいとか小さいとか関係ない、小梅のおっぱいが好きなんだ」
彼女と視線を合わせながらそれを証明するように美味そうに舌先で乳首の先端を刺激する。
「んっ!んっ!よかっ、たぁ……!」
敏感にぴくんぴくんと反応しつつ、小梅はふにゃあと表情を崩す。
「小梅は本当に本当にかわいいなあ」
ぎゅうっと抱き締める。
「抱き締めて、プロデューサーさん。痛いぐらいに」
「ああ」
言われた通りにする。
細い身体が折れそうで心配になるかもしれないがそんなことは気にする必要はない。
彼女にはSっ気もあるが痛いぐらい愛されるのもまた同じぐらい好きなのだ。
ぢゅぐっ!ぢゅぷっ!じゅるじゅるっ!
セックスの水音とディープキスの水音が混ざり合い、その異常な卑猥さがさらに私たちの性欲をかき立て、くんずほぐれつ訳がわからないほどめちゃくちゃに求め合う。
「ああっ!んんっっ!」
不意に小梅がぶるるっ!と大きく身体を震わせる。
「小梅?」
「イッちゃった……ふふっ」
可憐に、されど淫靡にそう言って微笑む。
そんな顔を見せられたら。
「小梅っ!」
最後の力を振り絞って小梅の身体を引き寄せる。
そして。
どぎゅっ!どぎゅどぎゅどぎゅどぎゅ!びゅびゅっ!ぶびゅーっ!
狭すぎる膣内にパンパンに膨らんだ陰茎と精巣から特濃ザーメンの奔流を直送する。
「いっぱい、
うっとりと小梅は下腹を撫でる。
それを見て私の愚息はすぐに息を吹き返す。
この子には
「あはっ、また大きくなったぁ」
「やっと温まってきたな。ここからヤッてヤッてヤリまくるぞ」
負けじと私は宣言する。
「うんっ」
そうでもしないとこの子の魔力、いや魅力に飲み込まれてしまいそうだからだ。
「ほいっと」
ペニスを抜かずにそのままくるりと小梅の身体を反転させる。
対面座位から背面座位に早変わり。
「きゃっ。プロデューサーさん?」
「さあここからはエンジン全開で行くぞ」
「う、うん」
背後から彼女の両方の膝の裏に両腕を回して抱え込む。
「は、恥ずかしい……」
「今は誰も見てないんだろ?」
「そ、そうだけど」
「だったらいいじゃないか。な?」
ずぐり、と腰を跳ね上げる。
「ひゃうんっ!」
珍しく小梅が甲高い嬌声を上げる。
「そらっ!そらっ!そらそら!」
だぱんっ!だぱんだぱんだぱんじゃぷんっ!
「ああんっ!ああんっ!ああんっ!ああっ!」
この体位は振り子運動による反動を使いやすいのが大きな利点だ。
ただでさえ軽い小梅の身体を振り回すように肉棒の上で踊らせられる。
なおかつ彼女は意外にも身体が柔らかいので非常に自由度が高い。
「ふか、深いぃっ。これ、いつもとちがうっ。私の、赤ちゃんのお部屋の、一番深いところに、すごいのが、届いちゃってるぅっ」
「そうだろうそうだろう」
ごりゅっ!ごりゅっ!ごりゅごりゅごりゅごりゅぅっ!
「だめだめだめだめ、おかしくなっちゃうっ」
長い舌をだらりと垂らし、虚ろな表情でただただ揺らされている小梅なのだが、なにしろその膣内は異常なまでに狭い。
「そんなの、気にするなっ!おかしいとか、おかしくないとか!」
なんとか主導権を握ろうとする私だが少しでも気を抜くと一気に射精されられてしまう。
それほどのまでに彼女の膣内は狭く、キツく、気持ち良すぎるのだ。
「このっ!このっ!このっ!このっ!」
じゅぷんじゅぷんじゅぷんじゅぷん!
ぎゅっぽぎゅっぽぎゅっぽぎゅっぽ!
ずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅずちゅ!
あ、やべ、
これはセックスであり、戦いであり、勝負なのだ。
負けたくない!
小梅に負けたくない!
「あっあっあっあっあっあっあっあっ!プロデューサーさん、私、もうっ」
「イクのか!?小梅イクのか!?」
「うんっ!うんうんっ、私、もう、ダメ、イッちゃ、あ、あっ」
「イケイケイケイケ!小梅イケぇっ!!」
ずっぱずっぱずっぱずっぱずっぱずっぱずっぱずっぱ!
ぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽぬぽ!
ぱちゅんばちゅんばちゅばちゅばっちゅばちゅん!!
滅茶苦茶に腰を振る。
男根を突き上げる。
ここが勝負所だ。
後のことなど知ったことか。
ただただ自分のペニスで小梅を屈服させることだけを考えろ。
「おおおおおおおおおお!!!!」
ずぽずぽずぽずぽずぽずぽずぽずぽ!
ぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬぷぬっぷ!
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱんぱん!!
「もうダメ、私、完全に、プロデューサーさんに」
「小梅小梅小梅小梅小梅小梅!おまえは私のだ!私の小梅!小梅小梅小梅!」
「プロデューサーさん、すき!すきぃっ!だいすきぃっ!ああ~~~~~んんんんっっ!!!!」
小梅がイッた。
そのわずか半瞬後、私もイッた。
どぐぅっ!!どぽおっ!!どぷどぷどぴゅどぴゅびゅぐびるびゅぶうっ!!
全身の体液が失われるかと錯覚するほどの射精だった。
「はーっ、はーっ、はーっ……」
ソファの背に身体を預け、荒い息を吐き続ける。
もう何も
腰も動かん。
壮絶な戦いだった。
「ふふ、プロデューサーさんは本当にすごいね」
うつ伏せになって私の膝にあごを乗せていた小梅が言う。
「すごいのは、おまえの方だろ。その歳で、その身体で」
「ううん、そんなことない。すごいのは、やっぱりプロデューサーさんの方」
小梅は私の顔見て微笑み、ひょいっとくったりとした汁まみれのペニスを口に含む。
「じゅるっ……じゅるっ……ずずっ」
「うはあ……!」
お掃除フェラは嬉しいが、敏感になっている亀頭を今そんなにされてはっ。
「ふふっ、タマタマもかわいい」
左手を伸ばし、玉袋をやわやわと揉みほぐされる。
巧みすぎる舌使いによる口淫と陰嚢への愛情たっぷりの愛撫。
するとどうだろう。
半死半生だった愚息が見る見る内に息を吹き返したではないか。
「やった。復活だね」
ちょんちょん、と右手の人差し指の先で鈴口を突付かれる。
やはり私は大きな勘違いをしていたのではないか。
終始主導権を握っていたのはこの子の方だったのでは?
怖い怖い。
「ねえプロデューサーさん」
「……なんだ?」
無邪気にお掃除フェラを続ける小梅。
「もし。もし、ね?」
れるれる。れるれるれる。ちゅぽん。
「もし
不安げな上目遣い。
……ふむ。
「いいよ」
あっさりとOKする。
「え、いいの?」
面食らう小梅。思わずばっと顔を上げる。
あの一件は私のトラウマになっているとでも思い込んでいたのだろう。
確かにあの時はそれに近かったかもしれないが、今では完全に吹っ切った。
「ただし、事前にちゃんと言ってくれればな」
ウインクしてみせる。
「うん!……えへへ、プロデューサーさん、だーいすきっ」
多分私が思うよりもずっと小梅にとってあの子の存在は大きいのだろう。
「小梅には、みんな大事なんだな。あの子も、あいつらも」
「あいつら」とは人外たちのことだ。
「うん!」
満面の笑みが帰ってくる。
「あの子も、他のオトモダチも、アイドルのみんなも、ファンのみんなも、全部大事」
なるほど。
その何もかもを含めての白坂小梅なんだな。
そのどれが欠けてもきっとダメなんだ。
だったら全部まとめて丸ごと私が幸せにしてやる。
「でもね」
「おう」
「一番大事なのは、プロデューサーさん、だよ?」
「こ、小梅~~~~~っ!!」
「ど、どうしたの急に?」
思わず彼女を抱き締めてしまった私に驚く小梅。
負けてた。
うん、完敗だ。
最初から勝負にすらなってなかったって気さえする。
それにしても。
吸血鬼の真祖のちとせに人外サークルの姫である小梅。
私の嫁、あっち方面に偏りすぎてない?
これは
え?
またクズ発言ですか?
いやいやいやいやそんなそんな!
「プロデューサーさんっ」
「ん?どうした?」
「幸せにしてね?」
にっこり笑顔でギュッと愚息を握られる。
え、人質ですか!?
「そりゃもちろん!言われなくても!」
ははは、これは新婚早々大変だ。
これがマリッジブルーって奴?
多分違うな。
まあいいさ。
これからもやることは基本変わらない。
小梅をアイドルとして、ひとりの女性として、大切に、幸せに、トップにするだけだ。
人間もそうじゃないモノたちもどうぞお楽しみに。
唯一無二のシンデレラストーリーのはじまりはじまり。
今回のタイトルは[デッドリーチェイス]のカード名のパロディです。