シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
自分の立ち位置に、方向性に。
毎日充実しているし、楽しい。
それでも喉の奥に魚の小骨が引っかかったような感覚が続いている。
アイドル仲間に相談してもいいがアイドルとしての答え以上のものは期待できないだろう。
ならばするべきことはひとつだ。
その足は自然とプロデューサールームへと向いていた。
自分の立ち位置に、方向性に。
毎日充実しているし、楽しい。
それでも喉の奥に魚の小骨が引っかかったような感覚が続いている。
アイドル仲間に相談してもいいがアイドルとしての答え以上のものは期待できないだろう。
ならばするべきことはひとつだ。
その足は自然とプロデューサールームへと向いていた。
「プロデューサーサン」
「プロデューサーさん」
扉の前に立ち、その向こうに声をかけた時初めて二人はお互いの存在を認識した。
「夏樹」
「涼」
「今一番会いたくない奴と会っちまったな」と双方内心でそう思った。
「こんな所で奇遇だな」
「そうだな。偶然ってあるもんだな」
「こんな所」もなにもないものだが、鉢合わしてからようやく気付いたという気まずさもあり、中身のない上辺だけの会話が続く。
「で、どうしたんだ?プロデューサーさんに用でもあるのか?」
最初に動いたのは夏樹だった。
「あ、ああ、まあな。ちょっと話をな」
涼の歯切れは悪い。
「へ、へぇ、話をね。そりゃまた偶然だな」
先制したつもりだった夏樹だが、逆に立場が悪くなってしまった。
まさか目的まで同じだったとは。
この後どう動くのが正解なのか。
「じゃあお先に」と言うのは全く同じタイミングだっただけに気が引けるし、「そちらからどうぞ」と言うのも本末転倒だ。
このままここで会話を続けるのにも限界がある。
「……」
「……」
微妙な空気が流れ始めたその時、救いの主が現れた。
「おまえら、そんなとこで何やってんの?」
それはその部屋の主だった。
「まあとりあえず入れよ」
なにやら声がしたので扉を開くとそこには涼と夏樹がいて、なんだか妙な空気感だったのでプロデューサールームの中へと招き入れた。
「おまえら二人ともブラックでよかったよな?」
なんとも言えない距離を保ってソファに座る二人にマシンから注いだコーヒーのカップをそれぞれに手渡す。
「ああ、やらせちゃって悪いな」
「おっ、サンキュー」
一見いつもの感じだがどうにもギクシャクしている印象がある。
お互いを見ようとしないし。
ここは単刀直入に切り込むか。
「で、何か用があったんだろ?」
このままでは埒が明かないのでズバッといく。
「あ、ああ、まあ、うん」
「そんな感じ……だな」
まー歯切れの悪いこと。
涼らしくないし、夏樹らしくない。
これはあれか、もうひとりを意識しまくってるのか。
そうなると二人ともを入室させたのはマズかったのかもしれないが、あの状況でどちらかを優先させるのはさらに問題があっただろう。
「じゃあ涼から」
「えっ」
指名すると涼が素っ頓狂な声を出す。
予想してなかったのか。
「涼の用件は?」
「その、話があったって言うかだな……」
「次、夏樹」
「アタシもそんなとこだな」
似たような答えだ。
ふーむ、なるほどなあ。
「大体わかった」
「はあ!?」
「マジか!?」
私の言葉に二人が弾かれたように反応し、そこでやっと顔を見合わせた。
大体わかったのは本当だ。
「何がわかったって言うんだよ」
「そうだ。さすがにそれはないだろ」
こういう時だけ結託しやがって。
「とりあえず聞けよ。おまえらそれだけ言うんだから、もし当たってたらそれなりの誠意ってものを見せてくれるんだろうな?」
あ~ん?
「いいぜ。もし当たってたらな。なあ夏樹?」
「オーケー。お約束だが『何でも言うことを聞いてやる』ってヤツだ」
お、今(以下略)。
言質、いただきました。
「おまえらはそれぞれ私に相談したいことがあった。その内容は少なからず涼は夏樹に、夏樹は涼に関係していることだった。で、意を決して相談に来てみたら、なんとも運の悪いことに鉢合わせをしてしまった。『自分が自分が』って言うのも『どうぞどうぞ』って言うのもどっちもアレで立ち往生、そんなところだろう。Q.E.D.」
関係者を集めて推理を披露する名探偵が如く、芝居がかった態度を心がけてみたがいかがだっただろうか。
フフーン!ここに
「驚いたな……」
「ウソだろ、そこまで読めるものなのかよ」
当たったか。
まあそうだろうな。
自信はあった。
「おまえらのプロデューサー舐めんな」
「夏樹、こりゃアタシらの完敗だ」
「ああ、脱帽だ。参ったね」
この部屋に来て初めての笑顔。
ぶっちゃけ苦笑だが。
「とは言え今からこの場で相談大会ってわけにもいかんだろ」
「そりゃ、な」
「心の準備ってモンが」
その答えも予想通り。
「ならこうしよう。おあつらえ向きにもうちょいしたら楽曲制作合宿があっただろ」
「ああ、もちろん知ってるけど」
「それが?」
「そこでこの問題に決着をつけよう。それまでに言いたいこと、言わなきゃいけないことなんかを整理しておけ。わかったな?」
我が事務所御用達のロッジでの合宿はこれまで数々のユニットが企画やイベントなどで行なってきた。
その順番がちょうど次はこの二人による楽曲制作企画だった。
みすみすこんな機会を逃す手はない。
「わかったよ。このままじゃダメってことは知ってるさ」
「こうなりゃ乗りかかった船だ、プロデューサーさんに任せるぜ」
任されましたとも!
ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱぱんっ!
「あっ!あっ!あっ!あっ!めちゃめちゃきもちーよぉ!」
「私もめちゃめちゃ気持ち良いぞ!でももっともっと気持ち良くしてやる!」
ぱぱぱんっ!ぱぱぱんっ!ぱぱぱんっ!ぱぱぱんっ!
後背位で肉棒を挿入するピストン運動をさらに加速させる。
「あんっ!ああっ!ダメダメ!イッちゃうって!そんなにされたらイッちゃうって!アタシイッちゃうってばあ!」
「イケイケイケイケイケぇっ!」
「イッちゃ!イッちゃううううううっっんん!!!!」
絶叫とともに懐の中で
急激に力が抜ける彼女の身体をぐいっと引き寄せて背面座位のような体位にすると、両方の胸を揉みまくりつつ、ラストスパートで腰を跳ね上げる。
「ア、アタシ、もう、イッちゃってるのにぃ……」
「私はまだイッてないもんですまんな」
ごりゅっ!ごりゅっ!ごりゅごりゅっ!ぐりゅうっ!
「里奈!
「しょーがないなあ……アタシも、連続でまたイッちゃうぅ」
どびゅるっ!どっびゅっ!どびゅっ!びゅぐっ!
「まためっちゃ
「里奈の
ほんとそれ。
「ふい~っ」
ゴロリと仰向けになる。
「ほいお疲れちゃーん」
するとすかさず里奈が私の股間へと寄って来てお掃除フェラを開始してくれる。
本当に尽くすタイプだよなあ。
この子と結婚できる男はさぞかし幸せになれることだろう。
今日は里奈といっしょの仕事の後そのまま二人してラブホテルへと突入し、テンション高いまま獣のように求め合った。
ここまで四回ヤッたかな。
……五回だったか?
まあいいや、まだまだまヤるし。
「そーいやさー」
器用にお掃除フェラをしながら里奈が話し始める。
実に慣れたものだ。
「ん?」
「りょーちゃとなっつと合宿やるんでしょー?」
「りょーちゃ」と言うのが涼のことで、「なっつ」と言うのが夏樹のことだ。
いわゆる里奈語。
里奈と涼と夏樹はそこに
ちなみに炎神のユニット名の元となった「エンジン」を提案したのが里奈で、それを漢字で当て字にしたのが涼だ。
「さすがに耳が早いな」
「まーねー。ここんとこさー、りょーちゃもなっつもなーんか悩んじゃってるみたいだからさー。アタシらじゃ解決してあげられないこと、プロデューサーが解決してあげてよねー。ちゅるちゅる」
「任せとけって」
尽くすタイプの上に気配り上手。
里奈こそまさに炎神の潤滑油だ。
「うん任せた!さーて綺麗になったっと!」
「じゃあもうワンラウンド行くか!」
「まだヤんの!?」
「ヤるヤる!見ろよまだまだガッチガチだろ?里奈がいいオンナ過ぎて全然萎えねーよ」
「ウケるー。アタシのせいならしゃーないかな」
「そうそう、おまえのせいおまえのせい」
笑い合いながらそっと里奈をまたベッドに押し倒し、左の胸を揉みつつ右の乳首をべろりと舐める。
さて今夜はあと何発ヤれるかなあ。
楽しみ楽しみ。
「さーて今日から合宿だ!気合い入れていこう!」
パンパンと両手を叩く私。
「……」
「……」
無反応。
「あるぇー?どうしたどうした、テンション低いよ!?」
「あのなあ、プロデューサーサン」
「どうしたもこうしたもないだろ」
「キョトン」
「『言ってる意味がわかりません』みたいな顔するな!」
「実際に自分の口で『キョトン』って言う奴初めて見たぜ」
怒ったり呆れたりする涼と夏樹。
おっかしいなあ。
「まずは説明してもらおうじゃないか」
「アタシらのこの恰好をさ」
二人にずいっと詰め寄られる。
「似合ってるぞっ☆」
ウインク&舌ペロでサムズアップ。
「そういうことを言ってるんじゃない!!」
わお。
キレイにハモったなあ。
「えー、だったらなんなんだよー」
「なんでアタシがスポーツウェアを着せられて!」
「なんでアタシがメイド服を着せられてんのかって話だよ!」
バレたか。
そりゃバレるか。
なにしろ着させたのは他でもないこの私なんだから。
涼は陸上競技の短距離走選手が着るようなセパレートのピッチリスポーツウェア。
パツパツだ。
夏樹は胸元がガバっと開いててスカートは超ミニのメイド服。
萌え萌えだ。
二人とも本当によく似合ってる。
眼福だ。
「だっておまえらお互いの前ではカッコつけたがるじゃん。弱み一切見せたがらないじゃん。そんなんでわだかまりなんてなくせると本気で思ってるのか?」
「それは……そうだが」
「それを言われるとな」
「だろぉ?」
「ちぇ。とか言いつつ本当はプロデューサーサンが見たいだけなんじゃないのか?」
「これ着てた仕事の時めっちゃテンション高かったもんな」
「それはそう」
「白状しちゃったよこの人!」
「そんなこったろうと思ったぜ!」
「とは言えこれはおまえらが『何でも言うことを聞いてやる』って言った結果だからな。そこんところは履き違えるなよ?」
「ぐっ!それを言われちまうと」
「あん時ゃ早まったか」
イエーイ大勝利~っ!
「なんかバカ負けしちまったよな」
「ああ、ウチのプロデューサーさんはロック過ぎる」
二人の表情から険が取れる。
聞いたか
ヒャッハー!
「まあ二人ともその辺に座るなり寝転ぶなり楽にしろよ」
そう言って私自身はカーペットの上に胡座をかいて座る。
涼と夏樹も私に倣い、私を中心にしたトライアングルの位置に同じく胡座をかいて座る。
夏樹は超ミニのスカートなので奥がチラチラと見えそうだ。
「見るなよ」
「いや見るだろ」
「だから見るなって!」
「おまえらなあ……」
夏樹と譲れない戦いをしていたら涼に怒られた。
ちぇ。
「ともかく、だ。合宿はたったの1泊2日。今晩の内におまえらの関係を改善して明日中に曲を作る。いいな?」
「簡単に言ってくれるぜ」
「そうなりゃ理想だがな」
「えらく弱気じゃないか。里奈たちにも心配かけてるんだから真剣になれ」
「里奈が?」
「そっか、悪いことしちまったな」
「里奈だけじゃない」
スマホの通話アプリの履歴を見せる。
そこには、
とある。
「あいつら……」
「こりゃ責任重大だ」
二人は顔を見合わせて苦笑する。
「じゃあ改めてお悩み相談といこう。けど覚悟を決めて来たとはいえ、おまえらからは切り出しにくいだろう。どっちから言った言わない問題にもなりかねんしな」
私が二人の顔を見ると彼女たちはそれぞれ緊張した面持ちで頷いた。
「前回の続きからだ。おまえらはお互いに対してなんらかの想いがあり、それを相手に伝えることができず抱え込んでいる。ここまではいいな?」
二人はもう一度頷く。
「だがそれは負の感情ではない。見ていてギクシャクはしていてもギスギスはしてないからな。どうだ?」
「当たり前だろ」
「涼に対して悪い風に考えるわけねーよ」
機嫌を損ねた様子の二人。
「そう尖るな。話の流れに必要なステップだ。で、そうなると相手に対してではなくむしろその悩みは自分に対して向いていると考えるのが自然だ。『嫌い』ではなく、近くにいるからこそ、好きだからこそ芽生える気持ち……すなわち『羨望』や『コンプレックス』。違うか?」
「……驚いた」
「プロデューサーさん、アンタすげーよ……」
二人から素直な反応が返ってきた。
当たりか。
やはりな。
「正直プロデューサーサンのことマジで舐めてたかもな。まさかここまでアタシたちのことをよく見て理解してくれてるとは」
「それでこそ信頼できるアタシたちのプロデューサーさんだぜ」
「ご褒美にキスの一つぐらい欲しいもんだが」
「なに
「ははっ、いつものプロデューサーさんだな!」
口ではそう言いつつ、左右から頬にキスをしてくれた。
「ほっぺたかよー」
「ちゃんとしちゃったら火が点いちゃうだろ?」
「本当のご褒美は全部終わってからな?」
涼は照れ笑い、夏樹はウインク。
とりあえず今はこれで我慢しておいてやるか。
でも全部終わった時は我慢した分それはそれは楽しませてもらうからな?
「おまえたち二人は一般的に共通点が多いと思われがちだよな」
私が率先して話を進める。
「だな。よく言われる」
「昔から今でもな」
ウンザリしている様子は表には出ていない。
「同い年で音楽経験者、さらにロックヴォーカリスト。『女でアイドル』、みたいな大前提を除けば、挙げてみれば実際はそんなもんだ。それぞれのパフォーマンスをちゃんと見比べてみれば違いだってハッキリわかる」
「だったらなんでなんだか」
「いつまでもなあ」
「世間の、ライトユーザーの目は所詮はそんなものってことだ。パッと見止まりだとな。だがそれらを軽視はできない。なぜかと言うと歯痒いことにそっちの絶対数の方がずっと多いからだ」
苦々しげに二人とも頷く。
アイドルという立場上、声を大にしてそのことに対する不満を口にするのは
「『キャラが被ってる』なんて浅い意見は炎神結成時から届いてた。『エンジン』なんだから
「もちろん!」
「当然だろ!」
二人の表情が輝く。
「ここまではいい」
私は意識して声のトーンを落とす。
「なのにおまえたちはその声に未だに引きずられてしまっている」
「アタシらがそんな世間の声に引きずられてるだって?」
「んなわけないだろ」
「なら今まさにおまえたち二人が抱えている悩みはなんだ?そんな小さな雑音が少しずつ少しずつおまえたちの心の中に静かに澱のように溜まった結果がそれだろ」
「ぐっ……」
「それは……」
言葉に詰まる二人。
図星だ。
「『アタシたち似た者同士だな』って笑い飛ばせればそれでよかった。『アタシたちライバルだな』って切磋琢磨するきっかけにできればよかった。でも今のおまえたちはそのどちらもできていない」
「最初はできてたさ。なあ、夏樹?」
「ああ、お互いをまっすぐリスペクトしてた」
「でも今はできていない」
私はもう一度同じ言葉を繰り返した。
それを聞いた二人は「耳が痛い」とばかりにうつむく。
「このままじゃどん詰まりなのはわかってるよな?」
「そうなるだろうな」
「悔しいけどな」
「だからこその今回の荒療治だ。さあもうたった今から本心から逃げることは許さんからな」
心を鬼にする。
おまえたちのためだ。
私は心の底からおまえたちが大切で愛している。
であればなおさら現在の状態は見過ごせない。
「二人でジャンケンしろ。勝った方から告白スタートな」
「そういうのは負けた方からなんじゃないのか?」
「普通逆だよなあ」
「今から始めるのは罰ゲームじゃない。そこを勘違いするな。私が指名しても挙手制にしても角が立ちそうだったからきっかけにしただけだ」
「なるほど」
「そういうことなら、まあ」
淡々と説明する。
早く本題に入りたい。
----そんなこんなで。
ジャンケンには夏樹が勝利した。
「おまえたちには今からお互いに相手に対して三つずつ羨ましく思っている点を挙げてもらう。そしてそれについて三人でディスカッションを行ない、誤解があれば解く。胸の内を明かすことでモヤモヤをスッキリさせ、全力全開で明日からの共同楽曲制作に臨ませる」
「わかったよ。信頼してるからな、プロデューサーサンに全部任せる」
「毒を食らわば皿まで、ってな」
二人の覚悟は受け取った。
ようやくこの段階まで来た。
それではいよいよスタート。
今日が転機だ。
「夏樹からどうぞ」
司会ポジションの私が促す。
「じゃあぶっちゃけるけどよ、やっぱそのスタイルだよな。身長はアタシより1cm高いだけなのに『なんだそのプロポーション!?』ってなる」
「まずそこからかよ!……って、そんなに気になることか?」
指摘された涼はなんとも複雑な表情だ。
「まあそう言うな涼。夏樹が159cmの83-57-85、対しておまえは160cmの90-56-86だ。バストは7cm、ヒップは1cm大きいのにウエストは1cm細い。女性ならそりゃ気になるだろうよ」
「そんなもんかあ?アタシ、自分以外のアイドルの3サイズなんか憶えてないし、興味もないからなあ……」
これぞ「持つ者」の余裕か。
「かーっ、これだから!ただでさえ炎神は拓海が95cm、亜季が92cm、そんで涼が90cmなんだ、アタシの肩身の狭さがわかるか?」
「夏樹、それおまえ77cmの里奈の前で絶対言うなよ?」
釘を刺しておく。
里奈はきっと気にしていないフリをするだろうが、繊細なあの子のことだ、配慮は必要だ。
「つーか夏樹、そんなの気にするタイプだったんだな」
「あ?アタシのこと何だと思ってたんだ?アタシだって女だぞ?」
「悪い悪い。でも夏樹の胸の谷間ってキレイだよな」
「へっ!?」
「あ、それ私も思ってた!激しく同意!」
SO・RE・NA!と
「確かにアタシのは大きいかもしれないけどさ、形の良さは夏樹のが上だろ」
「上だの下だのは結局好みでしかないから語るに値しないが、夏樹の上向きおっぱいは私も好きだなー」
「あ、おい、こら、ドサクサに紛れて揉むな触るな谷間を舐めるな!」
みんな違ってみんないい、とは簡単にならないのが難しいところだな。
人間にはそれぞれの感情ってものがあるだけに。
それはそうと美味。
揉み心地も素晴らしい。
「デカいっていうのもいいことばかりじゃないんだぜ?」
今度は涼のターン。
「人目がアレだったりってのは一般的だからわかると思うが、激しい動きで痛くなるし、楽器を弾く時に当たって弾きにくいのが辛い」
ギター弾きならではのシンパシーがあるのだろう、夏樹は悲痛な顔になった。
余談だが、よく言われる「巨乳は垂れる」というのは加齢などが原因の場合ももちろんあるが、クーパー靭帯と呼ばれる筋肉が重みや激しい運動によって切れてしまうからというのも少なくはない。
「そっか、あったらあったでそれなりの苦労ってモンがあるもんなんだな……」
しみじみとそう語る夏樹によってプロポーション問題終了。
「身体の話ってんなら、アタシは夏樹の肌の白さやきめ細かさが羨ましい」
お、涼が反撃に出た。
「アタシの肌が?そんなにキレイか?」
こちらもこちらで自覚なし。
「モチモチでスベスベ、おまけにしっとり」
夏樹の右腕を持ち上げて頬擦りし、チュッとキス。
「うわっ、キスマーク付けんなよ?」
胸の時に比べるとやはりリアクションが薄いな。
しょんぼり。
「ほら、アタシって地黒だろ?『焼いてるんですか?』ってこれまで何回訊かれたか。子供の頃からだっつーの」
口を尖らせる涼。
「セクシーでいいと思うけどな。なんつーのあれ?そう、『エキゾチック』でさ。なあ、プロデューサーさん?」
「おうよ。涼の身体に射精するとザーメンが映えてエロいのなんのって。それ見て興奮してすぐまたビンビンになっちゃう」
「いやそこまでの話はしてなくてだな……。けど色白は色白で苦労あるぜ?日に焼けると真っ赤になって痒くなったり痛くなったりとか、虫刺されなんかもめっちゃ目立つ。それこそ誰かさんに付けられたキスマークとかもな?」
チラッチラッ。
なんだろう視線が痛い。
僕知らんもんねピューピュー(口笛のつもり)。
「どっちもどっちだなあ」
双方納得の上、肌問題もこれにて終了。
これでどちらも一つずつ終わったことになる。
「涼にはなんつーか品ってのがあるよな。蓮っ葉なアタシと違って」
おおっと木村夏樹選手、まさかの連続告白だ~っ!
「なんだ?元お嬢様だからって言いたいのかよ」
涼が眉根を寄せる。
彼女は現在こそその過去を伏せてはいないが、触れられるのはあまり好きではない。
色眼鏡では見られたくないということなのだろう。
「そんなんじゃねーよ。アタシじゃキレイ系やカワイイ系の仕事したって必ずどこかワイルドになっちまうって話さ。こんな風にな?」
そう言って夏樹はメイド服の裾を持ってヒラヒラとさせて見せる。
今の彼女は前髪も下ろしており、いつもとは全く違う雰囲気だ。
「何言ってんだ!似合ってる!めっちゃ似合ってるって!カワイイ!超カワイイ!!なあ涼!?」
「お、おう」
「わかったわかったって。はは、サンキューな。プロデューサーさんが
「ならいいけど」
本当だな!?
夏樹が今後メイド服着てくれなかったら泣くぞ!
「それを言うならアタシなんか絶対リーゼント似合わないからな」
「そうかあ?……うーん、そうかな」
涼にリーゼントは確かになあ。
どうしてもギャグっぽくなっちゃうよなあ。
ちなみにリーゼントは一般的にピストルの銃身のようににゅっと突き出した部分のことを指して言うと思われがちだが、本来は側頭部の髪を後ろに流す髪型のことを指す。
「悪貨が良貨を駆逐する」とまでは言わないが、インパクトのある方が主役にすり替わる、よくある話ではある。
「言葉は同じ『ワイルド』や『マニッシュ』でも涼と夏樹では種類が違うっていうことの好例だな」
「育ちの話から意外な所に着地したな」
「ああ、でも実りのある会話だったぜ」
雰囲気問題?もこれにて解決。
順調順調。
「最後ぐらいはアタシから行かないとカッコつかないよな」
ニヤリと不敵な笑みを見せて涼が居住まいを正す。
「お、来るか?」
受けて立つ構えの夏樹。
ってこれ、勝負じゃないんだけどな?
「やっぱ夏樹への最大のジェラシーは夏樹が『本格ロック』ってとこだな」
「なんだよ、涼だってゴリゴリのロックじゃねーか」
夏樹は「拍子抜けした」とでも言いたげに左手をヒラヒラとさせる。
「違うんだよ。言葉じゃ上手く言い表せないんだけど、別物なんだよ。あークソっ!」
涼はイラついた感じで前髪を右手でグシャグシャと掻きむしる。
「近いからこそその差が気になって仕方がないことだ」
助け船を出す。
「近けりゃ良くないか?同じじゃないとダメってこたぁないだろ」
夏樹はまだピンと来ていないようだ。
「こう考えてみろ。『本格ロック判定』ってものがあったとする。その結果が夏樹は100点、涼は99点だった。夏樹、おまえは涼に対して『99点なんて100点と1点しか違わないから満足すればいいじゃん』って言えるか?」
「なっ!?そんなの言えるわけねぇよ。アタシらは常に最高を目指してるんだ!……あ」
「そういうことだ。涼、おまえの中の正解に近かったか?」
「ああ完璧だ!プロデューサーサン、やっぱアンタすげーよ!最高のプロデューサーサンだ!」
感極まった涼が飛び付いてきた。
おっふぅ、双丘のナイスボリュームよ。
そしていい匂い。
ついでに尻も撫でておくかさわさわ。
「でもよ」
まだ夏樹は憮然としている。
「そこは納得できたけどよ、負けてる部分がある気がするのはなんでだ?表現力とかそういう所でさ」
「負けてなんかないだろ。夏樹のパワーヴォーカルにはいつも圧倒されっぱなしだ」
「違う違う、声量とかシャウトとかロングトーンとかそっちじゃなくて!あーもうっ!」
今度は夏樹が前髪を掻き乱す。
「そこはさっきの二番目の話とつながってくる」
私が両者をつなぐ架け橋になる。
今回の試みは二人自身で正解を出させることが目的ではなく、相互理解させることこそが本題なのだ。
「さっきの話?」
「育ち云々って奴か」
「そうだ。涼にはクラシックに親しみ、ジャズなどにも造詣が深いという下地がある。だからこそ生まれたのがロック一辺倒ではない表現力のあるヴォーカリストなんだ」
「なるほど!」
「そういうことだったのか!」
二人の表情が明るくなり、ともに快哉を叫ぶ。
「例えば
やっている側の言った者勝ちになっている側面もあるのだがそれはそれ。
認知されてしまえばこっちのものである。
「うおっ、今鳥肌ゾワって立った!」
「アタシもアタシも!」
きゃいきゃいと涼と夏樹が手を取り合ってはしゃぐ。
こうして見ると年頃の女の子でしかないよなあ。
かわいい。
私は「なんとかなったな」と胸を撫で下ろしつつ、その光景に目を細める。
「さて、これでお互い腹を割っての話し合いが終わったわけだが」
議長としての役目を最後までしっかりと果たす。
「どうだ?まだギクシャクするか?」
涼と夏樹の顔を見る。
「……はっ」
「……へへっ」
顔を見合わせる二人。
そして吹き出す。
「そんなのするわけねーだろ、なあ?」
「たりめーだ。もうなんのわだかまりもねーよ」
なんだ。
よかった。
本当によかった。
心配かけさせやがって。
私は心底ホッとして脱力する。
「ただし、仲良しこよしかって言われりゃそれはまた別の話だ」
「ああ。ますます負けられなくなっちまった」
「はい?」
何々?
何の話?
なんか雲行き怪しくなってきたんだけど。
妖しい表情で四つん這いでにじり寄って来る二人に思わず後ずさる。
「逃げてくれるなよ、プロデューサーサン」
「アタシらにこんだけ火ぃ点けた責任、取ってもらわねーとな」
「え?えっ?」
肩から下の左半分を涼に、右半分を夏樹に押さえ付けられる。
いやいやなにこの状況?
「お、おい、涼!夏樹!?どうしたってんだ二人とも!?」
「どうしたもこうしたもねーよ」
「ここまでしておいてオトボケはナシだぜ?」
舌舐めずりしつつ、二人はそれぞれの着衣を乱暴に脱ぎ捨てていく。
「ああっ!せっかくのピチピチスポーツウェアと胸開き超ミニメイド服が!」
それをぬぎすてるなんてとんでもない!
「ったく、この人は」
「一度とっちめてやらないとな」
呆れ顔の二人が今度は私の着衣をどんどんと剥ぎ取っていく。
あ~れ~~~っ!
おーそーわーれーるーっ!
「ぴちゅっ……ぴちゃっ……れるっ」
「ちゅくっ……れえっ……ちゅぴっ」
「ああああ……」
左の乳首を涼に、右の乳首を夏樹に舐められつつ、二人から一度の肉茎を
びっくりして縮こまっていた愚息もあっと言う間に今やビンビンだ。
「『夜は長い』なんて言ってられねーよなあ?」
「明日楽曲製作に集中するためにも今夜楽しんでおかねーとな」
ひぃ。
「二人いっしょでいいのかよ!?」
「順番待ちなんかしてられるか」
「ルール無用の早い者勝ちだぜ」
抵抗はしてみたもののあえなく弾き返されてしまった。
いやはや覚悟を決めた女の子は強い。
「じゅるっ……ねぷっ……じゅろっ……ちゅぷっ」
「ずっ!じゅずっ……れるれる……ちゅれっ……じゅっ」
往生際悪くまだ言い連ねようとした私の舌は封じられ、左右から唾液たっぷりにしゃぶられていた。
先程まで舐められていた乳首は
「ううう……」
ツープラトンでの三箇所同時攻撃はさすがに厳しい。
「さって、準備はオッケーみたいだな」
「そういうアタシらもだけどな」
二人は私の剛直と自らの秘部を見やって淫蕩に嗤う。
「じゃあどっちからにする?」
「またジャンケンか?」
「いいぜ。リベンジさせてもらおうか」
「いーや、アタシの二連勝だね」
結果。
「っしゃあ!」
「かーっ、そうは上手くいかないかー!」
涼の勝利。
「ってなわけで、行かせてもらうぜ」
涼が上気した頬と荒い呼吸で濡れそぼった秘唇を開き、ゆっくりと男根を飲み込んでいく。
「ヒューッ!いきなり騎乗位とはやるねえ!」
それを見た夏樹が囃し立てる。
おまえはどこの一匹狼の宇宙海賊だ。
たぱんっ!だぱんっ!ずぷん!ぬぷん!
「あっ!んっ!んんっ!あ、はっ!深、いっ!貫かれて、るぅっ!」
肉棒の上で涼の身体が弾む。
私が突き上げる腰のタイミングに完璧にシンクロし、最大効果の快感を得ている。
「おいおい息ピッタリじゃねーか。妬けちまうぜ」
感心することしきりの夏樹。
「当たり前だ、ろ。これまで、アタシたちが、何回、シてきたと、思ってんだ、よ。あ、んんんっ!」
文字通りのマウントを取る涼。
勝ち気な表情でギラリと笑みを見せる。
「ちぇっ。このままただ見てるだけってのもなんだな。じゃあアタシはプロデューサーさんとキスでもしてようか。……ちゅろっ。えれぇっ」
顔を寄せてきた夏樹に唇を奪われ、ねっとりと唇と舌をねぶり回される。
「あっ、おい、それじゃせっかく気持ち良くなってるプロデューサーサンの顔が見えないだろ!」
涼が卑猥に腰をグラインドさせつつ抗議の声を上げる。
「へーへー、あれもこれもとは強欲なことで。それにしてもぶるんぶるんよく揺れるよなコレ」
「夏樹!?なにするやめろ!」
ニヤリと笑った夏樹が騎乗位の涼の背後に回り込み、無防備なバストをむんずと鷲掴みにしたかと思うとおもむろに揉み始めたではないか。
「あっ、あんっ!やめっ、やめろってば!きゅふぅんっ!」
「おーおーいい声♪」
…………。
なんか、いいな。
これぞ3Pの醍醐味だよなあ。
「っ!」
涼の背筋がぶるるっ!と震える。
「急にどうした!?」
今度は夏樹が慌てる。
「プロデューサーサンのが、
興奮したからね!
「そりゃよかったじゃないか。早くイッて交代してくれよ!」
夏樹の涼の胸を揉みしだく手も加速する。
「あっ!あっ!あんっ!イッちゃう!もっと楽しんでたいのに!イッちゃ!」
跳ねる涼の目がとろんとしてきた。
だが彼女はそれでも貪欲に腰を動かすことをやめない。
「あんっ!あ、あんっ!あっ!あっ!あっ!あっ!イク!イク!」
「そらイケイケ!」
煽りは夏樹に任せて私はペニスを突き上げることに集中させてもらうとするか。
後ろ手に両手を突いて上半身を少々起こしぃ~……せーのっ!
ずっぐずっぐずっぐずっぐずっぐずっぐ!
ずっぽじゅっぽずっぽじゅっぽずっぽじゅっぽ!
じゅっぐじゅっぐじゅっぐじゅっぐじゅっぐうっ!
「あっあっあっ!もうダメもうダメ!イクイクイクイク!イッック!!あああ~~~~~っ!!!!」
びぐん!びぐん!びぐん!
「おおっと!」
絶頂に達して暴れる涼の身体を夏樹が抱き止める。
「これまた派手にイッたもんだなあ」
「夏樹」
「ん?」
「まだしっかり押さえてろよ?」
「どういうことだ?」
「こういうことだ……よっ!」
ごりゅんっ!!
「かっ、はあ!」
最後に天井をブチ抜くほどに強烈に突き上げ……
どびゅうっ!どびゅどびゅっ!どびゅどびゅうっ!!
思いっきり射精!
ごぶっ!ごぶっ!ごぶっ!ごぶっ!
「ぁぁ……
下腹部に手をやりつつ、うわ言のように涼がつぶやく。
「すげえ……」
夏樹の語彙力も消失したようだ。
「このアタシらの、セックスを、超えられるか?夏樹」
息も絶え絶えの涼だが意地で夏樹を挑発する。
「トーゼン!……って言いたいところだけど、アレ見せられるとさすがにちょい腰が引けちまったかな?はは……」
いつになく弱気なコメントの夏樹。
「ロックアイドルの木村夏樹さんともあろうお方がこれまた随分と逃げ腰じゃないか」
秘部から私にたっぷり
「タンマタンマ!アタシにだって心の準備ってモンがだな」
「その『逃げ腰』って腰はこれのことか?」
すべすべと彼女の生尻を撫で回す。
「うわっ、いつの間に!?い、いやらしい手つきで触るなって!」
夏樹が後ずさった先には私がおり、行き止まりとなってしまう。
「おまえのここはとっくに準備できてるみたいだがなあ?」
右手を滑り下ろし、人差し指と中指で陰唇を掻き回す。
「ひあっ!そ、そこはっ!」
ちゃっくちゃっくちゃっく。
淫猥な水音が立つ。
「プロデューサーサン、ヤっちゃってくれ」
「オーケイ。観念しろよ、っと」
ずっぷんっ!
「ああああ!」
掴んだ尻を引き寄せ、一気に肉棒を最奥まで突き込む。
「あ……ああ……あ……あ……」
夏樹は何かを言おうとしたのかもしれないがそれは言葉にはならなかった。
「いきなり刺激が強すぎたか?」
後ろから挿入したまま夏樹にのしかかり、うなじや耳たぶを舐めつつ様子を見る。
「そんなこと、ねーよ……へへ、アタシを誰だと、思ってんだ?」
精一杯の虚勢を張って夏樹が不敵な笑みを見せる。
「夏樹、おまえ本当にいい女だな」
彼女のプライドを尊重することにしよう。
私はさらに体勢を低くして挿入を深くしつつ彼女の胸を鷲掴みにする。
「あっぐ!」
夏樹は窮屈さと快楽がない交ぜになったような呻き声を上げたが私は容赦するつもりはない。
たぱんったぱんったぱんったぱんったぱんっ!
ずっこずっこずこずこずこずこずこずこ!
ばっちゅぱっちゅばっちゅぱっちゅばすばすばすばちゅ!
「あっ!あっ!あっ!あっ!ひゃっ!あっ!あっ!あっ!あっ!くあっ!」
「すっげ……」
先程の夏樹と同じように涼の語彙も消失する。
完全に私と夏樹のセックスに見惚れている。
それもそのはず、本日の私の腰使いは絶好調だ。
ペニスの太さと硬さにも自信がある。
振って振って振りまくる。
突いて突いて突きまくる。
「ああっ!やべっ!すごっ!すぎ!るっ!こんなの!知らねえ!ダメ!だ!こんなの!おかしい!おかしく!なっちまう!」
大海原に放り出されて救助を求める人のように、もがいた夏樹が目の前に膝立ちになっていた涼の腰にすがりついて喘ぐ。
「プロデューサーサン、ありがとな」
「?」
涼に突然礼を言われたが意味がわからない。
「こんなにもかわいい夏樹の姿を見せてくれて」
涼は恍惚の表情で夏樹のあごを両手で持ち上げ、舌をだらしなく垂らしてよがる彼女を眺めている。
なるほどな。
「じゃあ涼、そこの特等席で派手にイッた後にえげつない量のザーメンを
「ああ、めちゃくちゃ楽しみだ」
ぐりゅんっ!!ごりゅんっ!!ごりゅんっ!!ぐりゅんっ!!
「ああーっ!!ああーっ!!ああーっ!!うああーっ!!」
一突きごとに挿入する角度を変えて夏樹の最奥を
「すげぇ……すげぇよ……」
最前列の涼も大興奮のハードセックスショーだ。
ぐりゅごりゅっ!ぐりゅごりゅっ!ぐりゅごりゅっ!
「ひあっ!ひゅっ!ああああ!あぐうっ!」
「まだまだまだまだ!」
ずっぽずっこずっぽずっこばすばすばちゅばちゅばちゅっ!
だぱぱん!ずぱぱん!だぱぱん!ずぱぱん!だぱぱん!ずぱぱん!
「たす、たすけて!なんかデカいの来ちゃう!来ちまう!アタシがアタシでなくなる!やめてやめてやめてくれ!気持ち良すぎてダメだ!イッちゃうイクイクイクイクーっ!ああああーっ!!!!」
ぶるぶるびくびくびくうっ!
涼にすがりついた夏樹の身体が爆発し、彼女は絶頂に達した。
「それではお待ちかねの大量
背後から耳元に囁く。
「……っ!……っ!」
彼女は怯えた表情で力なく首を左右に振る。
人生最大のオーガズムを迎えた直後にそんなことをされてはどうなってしまうのかと不安で仕方ないのだろう。
「だーめ(はぁと)」
ぶびゅうううっっ!!
びゅるびゅるっっ!!
どぴゅどぷどっぴゅううっっ!!
びゅぐっ!!びゅぐびゅぐびゅぐっ!!
「ぁ……ぁぁ……ぁ……ぁ……」
なんとか細い絶叫か。
「夏樹、今までで一番キレイだぜ……」
まるで自分も同時に達したかのように満足気に涼はそう言い、放心状態の夏樹の額に小さくキスをした。
「あれだけヤッておいてなんで萎えてないんだよ!」
「ははは。あれはあれ、これはこれ」
「『ははは』じゃねーよ!こっちはもう腰ガクガクだってのによ」
「ったく、プロデューサーサンの絶倫っぷりには毎度呆れさせられるぜ」
「そうだろうそうだう」
あれから後もひとしきりくんずほぐれつ3Pしまくった事後。
涼と夏樹にお掃除Wパイズリをしてもらっているなう。
「そりゃ事務所きってのイケメンマニッシュアイドル2人にWパイズリしてもらってるなんて贅沢、萎えるわけないだろ」
「くそっ、アタシばっかりなよっちぃところ見られるし、涼の胸がデカすぎるし、散々だぜ」
ブー垂れている夏樹だが、「Wパイズリしてみたい」と言い出したのは彼女の方だ。
「ひがむなひがむな。その分舐める方で勝ちゃあいいだろ?」
「たりめーだ。負けてられっかよ」
二人は指相撲のように舌先で私の亀頭のいいポジションを奪い合う。
あーたまらん。
絶景にして享楽の極みだ。
嬉しくなって思わず二人の頭を撫でる。
「子供じゃねーんだぞ?撫でるなよ」
「そうか?アタシは嬉しいがな」
ご機嫌斜めの夏期に対し、涼は余裕を崩さない。
気持ち良いのは言わずもがななのだが、心が満たされすぎて射精してしまいそうだ。
「ちゅっ。ちゅるっ。ちゅろっ」
「あー!先っぽ咥え込むなよ!舐めらんねーだろ!」
「何言ってる。早い者勝ちだろ?」
セックス勝負ではまだまだ涼に分があるみたいだな。
だが夏樹にはこれからどんどん仕込んでいく楽しみがある。
「うおっ、亀頭がパンパンになってる!」
「もうすぐ
「そうだ。夏樹、涼、二人に思いっきり顔射していいか?おまえたちを染め上げたいんだ」
征服欲が止まらない。
「いいぜ。好きにしな」
「アタシの肌にはザーメンがよく映えるんだろ?それを証明してみせてくれよ」
「ドロッドロにしてやる!
びゅびゅっ!びゅびゅびゅるっ!びゅぐびゅーっ!
「わぷっ!まだこんなに
「熱い……。それに、ものすごい粘りと匂いだ……」
それぞれのリアクションで二人はザーメンの噴水を顔面に浴びる。
「うーわ、マジでドロッドロだ」
「仕方ねーな。舐め取ってやるよ」
「アタシだって」
「お、そうか?じゃあお互いに、な」
丁寧に、熱心に、双方の顔に付着した粘度の高い男汁を舐め取り合う。
なんともそそる光景だ。
これでは愚息が大人しくなるのはまだまだ先かもしれないな。
翌日の楽曲制作作業は驚くほどスムーズに、かつ和気藹々と進んで完了した。
二人とも昨夜の疲れを見せるどころか活力にみなぎっていた。
ギクシャクどころかそれぞれにリスペクトし合い、実にいい感じにライバル視しつつ切磋琢磨できていた。
私は今回の場を設けてよかったと心から思った。
「さて帰るか」
「名残惜しいがそうだな」
身支度を整えた涼と夏樹がそれぞれの荷物を抱える。
「実りのある合宿だったな」
本心からそう言える内容だった。
「ああ。改めて得難い仲間だってわかったしな」
「おう。改めて最強のライバルだってわかったしな」
見つめ合った二人は獰猛な笑みを作ると。
「夏樹にだけは絶対に負けねー!」
「涼にだけは絶対に負けねー!」
綺麗にシンクロしちゃってまあ。
「夕焼けをバックに河原で殴り合った
拳同士をコツンと合わせた二人は、そのままそれをこちらに向ける。
「最終目標はアンタだってことを忘れんなよ、プロデューサーサン」
「ボヤボヤしてる暇なんかねーぜ。アタシらから一瞬たりとも目ぇ離すなよ?」
「上等だ」
私もそこに拳を突き出して合わせる。
涼と夏樹、誰よりも熱いハートを持ちながらも周囲を気遣って一歩引く癖のあった二人。
今やその二人に完全に火が点いた。
どれだけのスピードでどこまで行けるか。
こんな楽しみなことが他にあるか?
私は二人のピットクルーになるつもりはない。
並走し、いっしょに先へ先へと突っ走るつもりだ。
「プロデューサーサン!」
「プロデューサーさん!」
左から涼が、右から夏樹が肩を組んできた。
ならばと私は両腕で二人の腰を抱き寄せる。
「行こうぜ!」
三つで一つの宣戦布告が青空に響き渡った。
炎神の2曲目まだー?