シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
いやあ、アイドルはいいなあ。
アイドルはいい。実にいい。
もちろんウチの事務所のアイドルたちこそ最高だが、アイドルは等しく素晴らしい。
この業界に身を置いて幾星霜、アイドルのことなら知り尽くしたつもりになっていた私でも日々発見がある。
少しでも目を離すといつの間にか知らないジャンルのアイドルが出現し、話題をさらっていたりする。
アイドルはありとあらゆるものと親和性がある。
アイドルなら何でも輝かせることができる。
面白い面白い!
アイドルはなんて面白いんだ!
プロデューサーデスクに置いてあるタブレット端末の電源を入れ、最新アイドルの流行や動向をチェックする。
いくら190人ものアイドルを抱えているとはいえ、そこにばかりに囚われて外部のものを一切取り入れないと閉塞感でやがては自壊する。
常に新風を送り込んでやることが長持ちの秘訣だ。
「ふむ……」
脚を組み、右手の親指と人差指であごを摘む。
やはり今「スクールアイドル」が熱いな。
この規模のライブを学校単位だけで運営できているのは素直に驚嘆に値する。
資金面に関しては大口のスポンサーでもついているのだろうか。
それにしてはどこもかしもがお嬢様学校という風には見えないが。
舞台演出などもプロ顔負けで実に堂に入っており、専門のスタッフ育成コースでもあるのだろうか。
ぜひとも仕組みを知りたいものだ。
「お、この子いいな!」
パフォーマンスしている12人の内のひとりが目に止まる。
なんでも同好会らしいが、国際色も豊かで非常に華やかなその中の和の雰囲気を持ったボブカットの子。
凛とした雰囲気がベースながらも笑顔が非常にチャーミングで、アイドル活動が心底好きなことがひしひしと伝わって来る。
(八重歯もかわいいな。キスしてその八重歯を裏側から舐め回してやりたい)
「あの八重歯、フェラしてもらう時に軽く当たる感じが気持ち良さそうですもんね?」
「そうそう!ちょうどエラの部分に引っかかって……って、まゆ!」
「はーい、プロデューサーさんのまゆですよぉ」
声にビクッとして左斜め後方を振り返ると、そこにいたのは我が事務所のアイドルのひとりである
「ふーん、最近のプロデューサーの趣味ってそんな感じなんだ」
「
対する右斜め後方には同じく我が事務所のアイドルのひとりである
いかんいかん、いくらなんでも夢中になり過ぎていた。
私は装着していたヘッドフォンをデスクに置きつつ、ふたりに向かって愛想笑いをしてみせた。
なんとも居心地が悪い。
「まゆたちだけじゃ満足できないんですかぁ?」
「まゆさんまゆさんお目々のハイライトが」
ずずずいと顔を近づけて来るまゆに対して両手で盾を作る。近い近い近い!
「勉強熱心だよね、プロデューサーって」
「そうそれ!情報収集!おまえたちのプロデュースに活かせるものを見付けようと!」
凛が言ったのには少なからずの皮肉が混じっていたのは気付いていたが、渡りに船とばかりにそれに飛び付いた。
「で、その収穫はあったの?」
「やれやれ」とばかりに凛が問うてくる。
「あったさ!」
立ち上がって両手を広げる。
「何ですか?聞かせてください」
まゆが合わせた両手を頬に当て、キラキラした目で尋ねる。
「ああ!改めて『アイドルこそが最高!』って分かった!」
「さすがですプロデューサーさん!」
「……はあ?」
全肯定してくれるまゆとは対照的に、凛には思いっきり呆れられる。
「まあ聞け。アイドルなら何でもできる。女優も歌手も声優もキャスターもリポーターもミュージカルもお笑いも。何でもできるのがアイドルだ。アイドルこそが『マルチタレント』なんだ!」
バァァァァァン。
決まった。
我ながら恐ろしいほど決まった。
これは濡れるだろ。
ほら見ろ、肩を抱いているまゆなんてハート目だ。
「プロデューサーさん、素敵……」
そうだろうそうだろう!HAHAHA!
「うん、でもわかるかな。『アイドルが最高!』っていうのは」
「だよな!」
凛の賛同も得られた。オッケーオッケー!
「そこから何にだってなれるし」
「……あ?」
今、何て言った?
「凛ちゃん!!」
まゆが凛に向かってすっ飛んで行く。
私はそれを無感情で見ていた。
心がすっかり冷え切っている。
「え?何?」
凛は鳩が豆鉄砲を食ったようになっている。
「『アイドルのまま』ってことですよね!?ねっ!?」
まゆは必死だ。
その勢いに凛は完全に圧されてしまっている。
「う、うん」
「よかった!プロデューサーさん!凛ちゃんは『アイドルだからこそ何にだってなれる』からアイドルが大好きですって!」
……。
そうなの?
そっかー。よかったー。安心したよ。
ようやく体温が戻って来た。
「ごめんな凛、驚かせちゃったな」
まずは凛にちゃんと謝っておく。
いやー失敗失敗。
「近頃さー。なんかアイドルを他の職業へステップアップするための踏み台みたいに言う奴をちょいちょい見かけてさ、腹に据えかねてんだわ」
あ。言ってる内にまた腹立ってきた。
まったく神聖なアイドルって仕事を一体何だと思ってやがるんだ。
アイドルに対する冒涜だぞ!
「プロデューサーさん!ウチの事務所にはそんなアイドルひとりもいませんから!ね?みーんなアイドルが大好きで誇りに思ってるんですから!」
「当たり前だよな!私の担当アイドルにそんな不届き者がいるわけないよな!悪い悪い!一瞬でも疑っちまったよ反省反省!」
私もまだまだだなー。
いい歳こいてガキみたいに沸騰しかけた。
「まゆもごめんな。怖かったろ?」
「そんなことありません。まゆはどんなプロデューサーさんも知ってますし、愛してますから」
胸に飛び込んで来たまゆを抱き締め、スカートの上から尻を撫でつつキスをする。
「まゆは本当にいい子だなー。私もまゆのことを心から愛してるよ」
「あっ、嬉しい……!まゆ、ずっとプロデューサーさんに愛していてもらえるまゆでいますね。ちゅっ……ちゅく……」
まゆみたいなアイドルを担当できて私は幸せ者だなあ。
「ビックリした……」
事務所の廊下を独り歩きつつ、凛は胸に手を置いて先程の出来事を回顧する。
あんなプロデューサーは見たことがなかった。
無感情で氷のような表情と声。
いつもみたいな温かさや熱は一切感じられなかった。
彼があそこまでアイドルというものを偏愛していたとは。
まゆが咄嗟にフォローしてくれなければどうなっていたか。
まさか危害を加えられるようなことにはならないに決まっていたが、愛想を尽かされていたかも知れない。
それが何より怖かった。
もう少しで気絶しかねないほど恐ろしかった。
凛は両腕で自分の身体を抱き締めて身震いする。
「凛ちゃん!」
パタパタと軽い足音がして、まゆが追い付いてきた。
「まゆ」
「どうしたの?」
「さっきは危ないところでしたね」
「さっき?……ああ、プロデューサーのこと?」
「はい」
「助かったよ」
そこで一旦会話が途切れる。
「あそこまでとは思わなかったよ」
「プロデューサーさんのアイドル愛がですか?」
「うん」
「ふーん」
「まゆ?」
苦笑まじりに話す凛とは対照的に、まゆがまとう空気が明らかに変わったのがわかった。
「そんなに意外でした?」
「そうだけど……なに?」
「凛ちゃんってその程度だったんですね。凛ちゃんが一番まゆに近いと思ってたのに、まゆがっかりです」
「『その程度』ってどういうこと?」
わけがわからないなりにイラつく凛。
「プロデューサーさんの理解度ですよ」
「なに、『自分はもっとプロデューサーのことわかってるのに』ってわざわざマウント取りに来たの?」
凛の眼光と言葉尻が鋭いものになる。
一般人なら逃げ出すレベルだ。
「いいえ」
まゆの両目がすうっと細くなる。
「まゆ、凛ちゃんにお願いがあって追いかけて来たんです」
「お願い?」
「はい。プロデューサーさんを悲しませないであげて欲しいんです」
「悲しませる?私が?」
「ええ。あのままだとプロデューサーさん、悲しんじゃってました。『凛のアイドルに対する想いはその程度だったのか』って」
「!」
その時凛は理解した。
まゆはあの時凛をフォローしたのではなかった。
まゆはあの時プロデューサーを悲しませまいとしたに過ぎなかったのだ。
「まゆってああいう子だから」なんて普段冗談まじりに評していたが、それが的外れだったことを悟った。
そしてまゆのプロデューサーへの想いの強さを見誤っていたことも。
「私、凛ちゃんにずっとコンプレックスがあったんです」
「まゆが、私に?」
「はい。まゆはプロデューサーさんを求めてここに来ましたけど、凛ちゃんはプロデューサーさんにスカウトされて入ったじゃないですか。『いいなあ』『うらやましいなあ』ってずっと思ってたんですよ?」
「そんな」
「そんな子なら他にいくらでもいる」と凛は言いたかったのに、言葉は「そんな」で止まってしまった。
それほどまでにまゆから発せられる威圧感にはすさまじいものがあった。
本心からの言葉であることは疑いようもない。
普段のおっとりした雰囲気の彼女の内に隠された激しい感情。
先程の「プロデューサーさんを悲しませないで」という言葉の裏にも、凛には想像もつかないほどの情念がきっと込められている。
「まゆから言いたかったことはそれだけです♪」
後ろ手に両手を組み、微笑みながらターンしてまゆはその場を去って行った。
「なんなの……」
まゆが言いたかったことは全て理解できた凛だったが、そう言うしかなかった。
完全に敗北した気分で彼女は独り取り残された。
とある日の夕方の事務所内。
「どうですかなしぶりん?こうクイッと」
「ごめん、今日はすぐに帰って家の手伝いしないと。台本取りに来ただけだから」
「お花屋さん、今って忙しい時期でしたっけ?」
凛の返答を聞いて
「ううん、特にそういうわけじゃないんだけど、お父さんが風邪引いて寝込んじゃっててお母さんが今ひとりでお店やってるから」
「ええっ!?そうだったんですか!?具合は?」
「そんな大したことないから安心して」
「では復活の際には快気祝いをせねばなりませんなあ」
「大袈裟にしなくていいから」
ニュージェネレーションズの微笑ましいやり取りを横目に見ながら、私にふとあと考えが浮かぶ。
凛ママとは知らない仲ではないし(意味深)、ここは一肌脱ごう。
「凛!」
「プロデューサー?」
まさに事務所を後にしようとしていた凛に追い付いて声をかける。
「車を出すよ」
「あ、さっきの聞こえてた?いいのに」
「そういうわけにいくか。いいから乗れ乗れ」
「んー……じゃあ、お言葉に甘えようかな。少しでも早く帰りたいし」
私は凛を助手席に乗せ、渋谷家へと向かった。
通い慣れた道ということもあってすぐに到着し、凛を先に下ろして付近の駐車場に停めてから渋谷家が営む花屋へと足を運ぶ。
「あ、プロデューサーさん!凛を送っていただいてありがとうございます」
私の姿を見付けるなり凛の母親が駆け寄って来た。
相変わらずの凛々しい美人さんだ。
「いえいえなんの。今日は私も手伝わせていただきますのでどんどん力仕事を振ってください」
「そんなそんな!そこまでしていただくなんて悪いですよ!」
ヘルプを申し出るもやんわりと断られてしまう。
んー……そう来たか。
仕方ないなあ。
「私では頼りになりませんか?」
正面から密着し、左手で彼女の右頬を、右手で尻を撫でる。
彼女は今仕事モードのエプロン&ジーンズ姿なので、感触があまりよろしくないのが残念でならない。
「あっ、今はその、困りますっ」
頬を朱に染めて身をくねらせる凛ママ。
そそる。
「いつならいいですか?」
「仕事が終わったら……じゃなくてっ!」
お、脈アリだな。
「はいそこまで」
同じく仕事モードになった凛が姿を見せた。
ひとまずここまでか。
「凛、手伝うから何でも言ってくれ」
「プロデューサーが?助かるけど仕事はいいの?」
「こういう時のために締め切りの近い仕事から順番に片付ける癖を付けてるからな」
「ふふっ、デキる男だね」
「惚れ直したか?」
「そういうことにしておこうかな」
凛のご機嫌はいいようだ。
それから私は鉢を移動させたり、届いた荷物を荷解きしたりと、主に力仕事に精を出した。
いつもは使わない筋肉を使うものだからなかなかにキツい。
が、大見得を切った手前泣き言を言ってなどいられない。
凛と凛ママにいいところを見せてさらに惚れ直させなければ。
「あの、すいません」
「はい?」
裏から店へと鉢植えを運び込んだタイミングで若い女性客に声をかけられた。
「あの、お花を選んでもらいたくて」
そう言われて素早く店内に目を走らせるが、生憎と凛と凛ママの姿はなかった。
何らかの用事で外しているらしい。
なんともタイミングが悪いが、ここは私がなんとかせねばなるまい。
「私でよければ。用途は?」
「憧れの先輩に想いを伝える花を贈りたくって」
「よろしければお相手の方の特徴を教えていただいても構いませんか?」
「あ、はい。とても凛々しい女性で、なんて言うんだろ?クールビューティー?」
「ほほう、例えば渋谷凛みたいな?」
茶目っ気たっぷりにウインクしてみせる。
「はい!……あ、そうだ!だったらせっかくだからアネモネにしようかな。凛ちゃんのソロ2曲目にちなんで」
やはり”知っている”客だったか。
「残念ながらアネモネはこの場合オススメしかねます」
「えっ、どうしてですか?」
「アネモネの花言葉は『はかない恋』。花の色ごとに花言葉は変わりますが、そのどれも一方通行的なものが多いんです」
「えー……そうだったんですね……」
「好き」とは言いつつも、歌詞を深く読み込んだり、その中に登場する花の花言葉を調べようとまでするファンは案外少ない。
そこまで求めるのは高望みというものだ。実際ファンでいてくれるだけありがたい。
「ではこちらなどいかがでしょう」
しゅんとしてしまった女性客に私は違うものを薦める。
「こちらは凛の楽曲のモチーフなどにはなっていませんが、着用した衣装に使われておりまして、花言葉もポジティブなものですし、その時実はこういうエピソードが~」
私はなけなしの知識をフル動員してセールストークを繰り広げる。
この場を任されたからには全力を尽くすのみだ。
「ありがとうございます!私、自信が付きました!」
「いえお礼なんて。お力になれたのであれば幸いです」
私なんぞの接客に感謝して何度も頭を下げてくれる女性客に対してそれ以上に頭を下げ、彼女の姿が見えなくなるまで見送る。
「は~~~っ、なんとかなった~~~……のか?」
思わずその場にへたり込む。
筋肉と同じくいつもは使わない部分の脳を使うとこんなにも疲れるものなのか。
「プロデューサー、ありがとう。助かったよ」
「凛」
頭上からする声に見上げると、そこには凛の姿があった。
心なしか頬が上気している気がするが、急いで戻って来たからだろうか。
「悪いがもしクレームが来たら『あのオッサンは臨時店員だった』って謝っといてくれ。責任は取る」
「そんなの来ないって。見てたよ。すごくちゃんとしてた」
凛の後ろで凛ママもブンブンと首を縦に振ってくれている。
「見てたのならヘルプに来てくれよ。こっちはヘマやらかさないかって必死だったんだぞ?」
ジト目で睨んでやる。
「信じてたから」
「調子いいこと言いやがって。……今度こそ惚れ直したか?」
意地の悪い笑み付きで尋ねる。
「うん。惚れ直したよ」
「ほへ?」
「なに、そう言って欲しかったんでしょ?」
「まあ、そうだけどさ」
なんだよ、お愛想かよ。
「嘘じゃないから」
「……え?」
もう一度見上げたそこに凛の姿はもうなかった。
「私も惚れ直しました!」
「はは、ありがとうございます」
クール過ぎる娘とは違う凛ママに返礼の愛撫をしながら、私は凛の言葉の意味を考えていた。
「プロデューサーさん、お疲れ様でした。お手伝い本当にありがとうございました」
「おっと、もうそんな時間でしたか。目の前のことに追われていたらあっという間だ」
あわあわしている内にいつの間に終業の時間になっていたらしい。
勤務時間そのものは全うしたが、どれほど貢献できたのかは甚だ疑問だ。
もしまたこういう機会があった時のために、少なくとも今回よりは役に立てるようにしたいものだ。
何をどうすればいいのかねえ?
花言葉ではなく育て方の方を重点的に憶えるか?
「それでは私はこれで……」
腰を左手で叩きつつ、立ち上がる。
家に帰ってシャワーを浴びて、何か適当に食いつつできる仕事を……。
「こっち来て」
「おわっ!」
凛にシャツの後ろ襟の部分をむんずと掴まれ、そのまま家の中へと引きずられる。
「おい凛!凛ってば!」
「いいから」
ズルズルズルズル……。
あーこりゃダメだ。
凛の声がマジトーンだもん。
この声の時の凛は絶対に自分の意志を貫き通す。
私は腹を括ってされるがままになることにした。
連れて来られたのは案の定凛の部屋だった。
まあここしかないよな。
いくら臥せっているとはいえ、父親も在宅しているのにまさか風呂などではあるまい。
「凛、どういうつもり……んんっ!」
問い質そうとするや否や、ネクタイを掴まれて引き寄せられ、一気に唇を奪われた。
「ちゅるっ!れるっ!はぷっ!くぷっ!ちゅくちゅくちゅくちゅく!」
息ができないほどに口内で凛の舌が暴れ回っている。
無様に「んーっ!」などと声にならない声を上げたりはしないが、さすがに面食らった。
薄目を開けて見てみると、凛は両目を閉じてこそいれ、険しい表情をしている。
あーこれはだいぶ気持ちが先行しちゃってるな。
一旦落ち着かせるか。
私なりの方法でな。
右手で凛の後頭部を掴む。
左腕を彼女の胴に回す。
右膝を曲げ、彼女の股間に差し込む。
そして強烈に引き寄せ。
ディープキスの反撃だ。
「んんっ!?んーっ!」
無様な声を上げたのは凛の方だった。
いや彼女の名誉のために訂正しておくと無様ではなかったのだが。
とにかく凛は思わぬ私の反撃に声にならない声を上げた。
無闇矢鱈だった凛の舌遣いとは異なり、私は冷静に的確に反撃を行なう。
自らの舌で凛の舌を巻き取り、引っ張るようにして吸い上げる。
ず、ぞ、ぞ、ぞ、ぞ、ぞっ!
呼吸ができなくなった凛がカッと目を見開くが、それは驚愕というよりも白目を剥く方が近かった。
「んっ!んんっ!んっんっんっんっん~~~~~っ!」
彼女の身体が小さく細かく痙攣している。
この振動は凛がイッている時のものだ。
私には分かる。
「不意打ちしてきた割には呆気なかったな」
私は唇を離し、また彼女の身体を解放する。
「あぷっ!……はあ……はあ……は、あっ」
凛はぺたんとその場に崩れ落ち、肩で大きく息をする。
ギリッと凛が私を
「なんだその眼は。返り討ちに遭った奴の態度じゃないな。……口を開けろ」
私の言葉に従い、おずおずと口を開く凛。
私は彼女の真上で舌を長く垂らし、先程のキスの間中溜めていた唾液をそこから垂らす。
「あー……こく……こく……」
それを甘んじて受けた凛は次々と飲み下していく。
「『惚れ直した』って言ったでしょ」
全てを飲み終えた凛が口元を上着の袖で拭いながら、吐き捨てるようにそう言った。
「なんだ、本当に社交辞令じゃなかったのか」
「『嘘じゃない』とも言ったよ」
そう言いつつ四つん這いのまま凛は私の方へと近付いて来て、ズボンのベルトに手をかける。
「あ、おい、続けてフェラでもするつもりか?」
「そうだけど!?」
「悪い!?」とでも言いたげに彼女は強い語気で返した。
眼も据わっている。
あー、これはもう完全にスイッチが入っちゃってる。
「ほれ、これ」
私は上着の内側のポケットから携帯型のウェットティッシュを取り出し、凛に手渡す。
「こんなのいいのに!」
意図を察した彼女は苛立ちを隠しもせずにそこから乱暴に2~3枚抜き出すと、残りを私へと突き返す。
「シャワーも浴びてないんだ。さすがに不衛生過ぎて気が引ける」
「私は気にしないって言ってんの!」
「そうは言うがな……痛っ」
「あっ!ごめ!ん、なさ……い」
ハッとなった凛が顔色を変えて謝る。
「やっと冷静になったか。もう少し優しくしてもらえると助かる」
「ごめん、本当に、ごめんなさい。私、どうかしてた」
しょげかえる凛の頭頂部を優しく撫でる。
何と言葉をかけてやるべきだろうか。
「プロデューサーのせいじゃ、ないから」
撫でられ続けながら、ぽつりと凛がつぶやいた。
「そうか?だったら少しは安心なんだが」
「うん。私が勝手にテンパって暴走した」
「でも、原因っつーか、きっかけ自体はあるんだろ?」
なでりなでり。
「……」
「言いたくないか?」
「そういう、わけでも」
なるほど。
ピンときた。
「まゆか」
「どうして」
凛が顔を勢い良く上げ、撫で撫でタイムはそこで終了となった。
「この前プロデューサールームでの一件の後、おまえとまゆの間で何かあっただろうことは容易に想像が付く」
まゆの性格上な。
ついでに言うとどんなやり取りが行なわれたかも。
「すごいね、プロデューサーは。お見通しなんだ」
「まあな」
それを鼻にかけるわけでもなく、事実としてそう告げる。
「何も言い返せなかった」
凛が眉間に深いシワを刻む。
だろうなあ。
なにしろまゆはあのメンタリティの持ち主だ、彼女と言い争いをして圧勝できる人間などそうそういるとは思えない。
「悔しかった」
凛の奥歯が砕けんばかりにギリッと音を立てる。
「全然負けてなんかないつもりだったのに!……心の奥の奥が負けを認めてた」
「ふーん」も「そうか」も違うんだよなあ。
本当に女の子の相手は難しい。
「でも」
「ん?」
「もう負けないから」
蒼い炎が凛の瞳に宿る。
「まゆへの対抗意識からか?」
「それだけじゃない。それもあるのは否定しないけど」
「ならいい」
自己分析ができているならひとまずは安心か。
「プロデューサーはさ」
「おう」
「アイドルじゃない私には興味ない?」
唐突にそんなことを訊いてくる。
「それはプライベートな時って意味じゃないんだな?」
一応確認しておく。
「うん」
凛の表情は真剣だ。
だから私もその質問に真剣に返す。
「わからん」
「えっ?」
拍子抜けする凛。
彼女が期待していなかった答えではなかったことは確かだろう。
「私がアイドルじゃないおまえのことで知っているのはおまえをアイドルにするまでのごくわずかな期間でしかない。しかもその間に密にやり取りしたわけでもない。なので正直に言って『わからん』としか言いようがない」
「それはそうだけど……」
「悪いな」
「ううん。気にしないで。確かに欲しい答えじゃなかったけど、それって私イコール完全にアイドルってことだよね?」
「そうなるな」
肯定しつつも「良いことを思い付いた!」という表情の凛に戸惑う。
何を狙ってる?
「プロデューサーはアイドルが大好き!」
「お、おう」
「つまりは私のことが大好き!」
……なんとまあ。
「はははははははは!!」
笑える。
バカ負けした。
「プ、プロデューサー?」
凛が目を丸くしている。
「凛、おまえにしちゃやけに幼い論法じゃないか」
「……やっぱり、無理があった?」
「無理を通すのがおまえのやり方だろ?それでいい」
「うん。そうだね。ずっとそうしてきたし」
これまでの色々なことを思い出して笑い合う。
一気に雰囲気が明るくなった。
「要はさ」
凛の表情が不敵なものになる。
いつもの調子が戻ってきたか。
「『アイドルじゃなくなっても手放したくない』って思わせられれば勝ち、ってことだよね?」
「そうなるかな」
「なるよ」
なるらしい。
「じゃあやるべきことはとってもシンプルだよね。私がアイドルでもひとりの女の子としてもプロデューサーの一番でい続ける。それだけ」
「言うねえ」
「言うよ。自信だってちゃんとあるし」
ほー。
吹っ切った感あるな。
「私はプロデューサーを二度と悲しませたりなんかしないから」
「???」
いや凛に悲しまされた憶えなんてないんだが!?
凛って私が思ってた以上におもしれー女だったんだな。
これだけ長く深く付き合ってきて、知らない面があるもんだ。
「ふふ、私への関心、取り戻せたみたいだね」
「あふんっ!」
不意に右手の人差し指の腹でペニスの裏筋から亀頭までをつつーっと撫で上げられ、思わず気持ち悪い声を上げてしまった。
そういえば私、下半身丸出しでしたね!
って、いつの間にかまたビンビンになってるし。
これが凛の言う「関心」の効果なのか?
「つっても私、おまえの関心を失ったことなんてないぞ?」
「じゃあ『関心が増した』でいいよ。言い方なんてなんでもいい」
「あ、おい」
決意に満ちた眼光で膝立ちの凛がにじり寄ってくる。
そして。
「ぐぷっ!」
一気に根本まで剛直を咥え込んだ。
「じゅるっ!じゅるるっ!じゅるっ!ずぞっ!ぢゅっ!」
リズミカルでありつつも深い深いストロークで凛の唾液たっぷりのフェラチオ。
卑猥な音が響くことも厭わず、いやむしろ響かせるようにして吸い立てる。
「ぐぽっ!ぐぽっ!ぐぽっ!ぐぷっ!ぐぽっ!ぢゅぽっ!」
両手を私の両膝に置き、まばたきすることなく私の目を見続けながらの口淫。
一見縋り付くような体勢でありつつも、むしろ挑発的に頭の角度を変えて男根を攻め立てる。
あーくそ、めちゃくちゃ気持ち良い。
完全に凛の思惑通りだ。
(どう?気持ち良いんでしょ?)
すうっと細められた凛の目がそう言っている。
その通りだよちくしょう!
「ぢゅぷっ!ぢゅぷっ!ぢゅぷっ!ぢゅぷっ!ぢゅぷっ!」
一切口を離すことなく、深く速いフェラチオを続ける凛。
すさまじい肺活量と慣れだ。
他の子なら途中で休憩を兼ねつつ舌先で鈴口をなぞったり玉袋を揉んだりするものだが、それがない。
ただしゃぶるだけではなく、竿に舌を絡める念の入れよう。
自分は特別なんだと見せつけるかのような堂々たるフェラチオだ。
私はすっかり彼女から目が離せなくなっていた。
「ぢゅーっ!ぢゅうーっ!ぢゅぢゅーっ!ぢゅ~~~っ!」
「くっは!」
この期に及んでまだ吸うか!
「ぢゅっぢゅっ!ぢゅっぢゅっ!ぢゅっぢゅっ!ぢゅっぢゅっ!」
抜かれる!
何もできない。
彼女の頭を抱え込んで引き寄せることならできるが、そうして息苦しくさせたところで往生際が悪いだけだ。
「凛、凛っ」
声をかける。
(何?)
目だけの返事。
「死ぬほど気持ち良い」
洗いざらい白状した。
「!?」
凛の表情が変わる。
さらに。
「ぷっ!あはっ!あははは!……もう、笑わせないでよ、プロデューサー」
せっかくイク寸前だったペニスを吐き出されてしまった。
「なんだよ笑うことないだろー!」
「だって……」
右手の人差し指の第二関節で目尻の涙を拭う凛。
笑いすぎだろ。
雰囲気台なしじゃん。
「ごめんごめん」
まだちょっと笑ってるし。
「でもさ」
「なんだよ」
「死なれたら困るから」
「確かに」
それはそう。
言葉の綾だったにしても。
「私がアイドルでもひとりの女の子としてもプロデューサーの一番でい続けるためには、プロデューサーに生きててもらわないと」
「……だよな。こちらこそごめん」
素直に頭を下げる。
と、元気なままの愚息が凛の顔の前に来る。
「ちゅっ」
「おほ」
チンキスされた。
「おあいこだね」
「う、うん」
やべ。
きゅんとしちゃった。
凛ちゃんかっこいい!
「じゃあ改めてするから」
「お願いします」
「今度は『死ぬ』なんて言わないでよね?」
「肝に銘じます」
「よろしい。……はもっ」
微笑んだ凛が亀頭をねっとりと咥える。
ああ、あったかくてきもちいい……。
「ねるっ……れるっ……ちゅるっ……」
私の目をじっと見ながら凛は亀頭の外周に舌を巡らせる。
愛されてるのが伝わって来る。
熱い視線で見つめ返す。
「~♪」
凛の機嫌が良くなったのがわかる。
(ねえ、試してみたいことがあるんだけど)
(いいよ。やってみて)
目だけでそう伝えてきた凛に頷く。
この程度のアイコンタクトならお手の物だ。
「ちゅくっ」
凛は唇を引き、亀頭を半分ぐらいまで咥える。
そこから何をするつもりだ?
と。
「こぷっ!こぷっ!こぷっ!こぷっ!」
急激に強烈に吸われる。
「こぷっ!こぷっ!こぷっ!こぷっ!」
速い。そして強い。
全神経を集中せざるを得ない。
「ぐうっ!」
凛の両肩に手を置く。
そうしないともう立っていられなかった。
彼女の全身が一度ぶるりと震え、確かな手応えを感じた喜びに歓喜しているのがわかった。
なんとも「結果こそ全て」の彼女らしい。
「こぷこぷっ!こぷこぷっ!こぷこぷっ!」
まだ速くなるのか!
これだけ浅く咥えたままで速く強く吸えるとは。
このままでは長く保たないのは明白だ。
ならいっそもう抵抗などせず、めちゃくちゃに可愛がられたい。
「凛……」
黒く艷やかな髪をゆっくりと撫でる。
それだけで私の意図を察した凛がまぶたで頷く。
「こここっ!こここっ!こここっ!」
ダメだ。
予想以上に保たない。
凛の新技の前に為す術なしだ。
今回ばかりは完敗だな。
だが次はそうはいかんぞ。
「こっごっ!こっごっ!こっごっ!」
「凛っ!」
彼女の頭をそっと鷲掴みにする。
「ぐぷぷぷ……」
射精の近さを悟った凛が私の両脚を抱きかかえ、肉棒を奥の奥まで呑み込む。
亀頭を浅く咥えたままでは射精の勢いで口が外れてしまう可能性が高いからだ。
私の射精は尋常ではない。
それを凛もよく知っている。
「ぎゅぐっ」
凛が喉奥を締めてカリ首を挟む。
トドメだった。
「
私の宣言に凛はさらに身を前に進め、精液を一滴も逃すまいと準備を整える。
どっぷ!!!!
精巣が爆ぜた。
衝撃に凛の肩が思わずビクッとなる。
どぽっ!……びゅぐっ!……びゅっくびゅっくびゅっく!……びゅるっ!
量こそ相変わらずすさまじいが、予想に反して暴力的な射精ではなかった。
最初は凛も驚いたようだが、その後は実に落ち着いて次々と口内に発射されるザーメンの塊に喉を鳴らす。
「……ごっ!……ごっ!……ごっ!……ごっ!」
ただ何度も言うがザーメンの量自体はえげつないので、それを飲み下す音はどうしても大きくなってしまう。
「こくっ!……こくっ!……こっ!……プロデューサー、
鈴口から唇を離した凛にジト目で睨まれる。
彼女の唇の端と私のペニスの間は粘着質で半透明の糸でつながっていた。
うわーい、その目、すき。
「……(怒)」
こめかみに「#」を浮き立たせた凛に竿をぎゅっとにぎられる。
さらに。
「れるれるれるれるれるれるれるれるっ!」
高速で尿道口を舐め回される。
「あーダメダメダメダメ!今
……結局そのまま凛の額に顔射する羽目になり、無言で腹を思いっきり何度も殴られた。
だから言ったのに!
「あのー、凛さん?渋谷凛さん?」
「…………なに?」
自分のベッドにうつ伏せになってご機嫌斜めの凛が顔だけをこちらに向ける。
こっっっっっわ!
「なあ機嫌直してくれよ。悪かったよ」
凛の隣に腰を下ろして懇願する。
こういう時に「おまえだって悪かったんだからな」などと言わないのがポイントだ。
「……」
「どうしようかな」という雰囲気の沈黙。
「頼むよ」
寝ている凛のスカートの中に右手を突っ込み、するりと尻を撫でる。
「ひゃっ!ちょっ、シャワー浴びてないんだから!」
「いいっていいって。おまえだって私のをそのままフェラしてくれようとしたんだし」
驚いて起き上がろうとする凛を制し、今度は大胆にスカートを捲り上げて生尻にキスをする。
「んんっ!……ひうっ!……くぅんっ!」
くすぐったさと羞恥心と未知の快感に凛が艶めかしく身を捩る。
「な?」
最大限にいやらしく指を遣い、キスマークがつかないギリギリの加減で柔肉を吸い、ぞろーりぞろーりと舐め上げる。
「わかった!わかったってば!降参!」
凛がうつ伏せのまま両足をバタバタさせる。
ふう、なんとかなったか。
「じゃ、しよっか?」
セックスを。
「う、うん」
身を起こした凛の返事はいまいち歯切れが悪い。
「どうした?嫌か?」
「そうじゃない!けど……」
そう言って周囲に視線を走らせる。
あーなるほど。
ここは彼女の家、父も母もいる。
一般家庭なので防音などあってないようなものだ。
いくらしたくても気になってしまうのは仕方がない。
「ならこうしよう」
「?」
「もう一回うつ伏せになって枕に顔を
「え、でも」
「我慢できるのか?」
パンティの上から彼女の秘部に軽く触れ、指先に付着した愛液を伸ばして見せる。
「意地悪」
「ふーん、そういうこと言うんだー」
どうしよっかなー?
「ごめん!嘘!お願い!」
照れ隠しなのか勢い良くうつ伏せになった凛がばふっと枕に顔を
よしよし。
脱がせて引き抜いたパンティを右足首の位置にとどめ、くちゅくちゅと右手の人差し指と中指で蜜壺の具合を確かめる。
「しっかり濡れてるな」
「さっき見せたじゃん!」
「そうだったそうだった」
怒られちゃった。
「ではでは」
後ろからのしかかり、濡れそぼったヴァギナの入り口に亀頭の先端を付ける。
「ひぅんっ!」
異物感と期待に凛の小ぶりな白い尻が震える。
かわいい。
ついつい虐めてやりたくなるがここは我慢だ。
「は、早くシてよ」
「了解。こっちだってしたくてしたくてたまらなかったんだ、っと」
ぬぷり。
「くふぅぅんっ!」
「おいおい、もっとしっかり声を殺せよ?」
耳元で囁く。
バレても私はいいが、おまえは困るだろ?
こくこくと凛が頷く。
それでは再開。
ぎちっ!
みちっ!
ぐいぐいと剛直を奥へと進めていく。
「か、はっ」
凛が窮屈さと悦楽に呻く。
ゾクゾクするいい声だ。
ごつっ。
鈴口が最奥に到達した。
だが終わりではない。
まだまだ押し込むぞ。
ぎゅぎゅぎゅぎゅっ!
「んっ!んっ!んっん~~~~~~~~~~っ!!」
彼女の
すさまじい締め付けだ。
「凛、おまえ、イッたのか?」
ねっとりと耳元で尋ねる。
「……」
知らぬ存ぜぬを決め込む凛。
「イッたんだろ?」
その真っ赤になった耳の耳たぶをぴちゃぴちゃとしゃぶる。
「今敏感なんだから!」
キッと顔を上げ、小声で怒鳴られる。
器用な奴だ。
「やっぱりイッたんじゃないか」
私は身を起こし、つながっている部分を指先でなぞる。
「きゃっ!やっ、やめっ!」
「声声」
「!」
私の指摘に凛は慌てて枕に顔を伏せる。
さーて、ここからここから。
ぐりごりぐりゅっ!
肉棒をねじ込む。
「ぎゅ、ぅ~~~~~~~~~~っ!」
凛の尻が跳ねる。
「またイッたか。今日はやけに敏感だな。このままだとイキっぱなしになるぞ?」
シチュエーションゆえか。
まあ手加減してやらんけどね。
イッてイッてイキまくるといい。
ずぅ……っぱんっ!
ずぅ……っぱんっ!
ゆ~~~っくりと引き抜いて、一気に男根を叩きつける!
それを繰り返す!
「んん~~~~~~っ!!んん~~~~~~っ!!」
凛がまた達する。
「お、お、お、お、締まる締まる。堪らん。私もそろそろ
さらに体重をかける。
「ねえ凛、イッていい?
ぱんぱんぱんぱんしながら訊く。
「おまえの家の中で、おまえのベッドで、両親もいるのに制服姿のままのおまえに
「うん!うん!いい!いいから!」
痛いぐらい枕に顔を押し付けながら凛が絶叫する。
「
ごりゅうっ!!
「くぅ~~~~~~~~~~んっ!」
「お、ぐ、さすがに、限界ッ!」
どびゅうっ!!
どびゅっ!!どびゅっ!!どびゅっ!!どびゅっ!!
「……!……!……!……!」
びゅびゅーっ!!びゅびゅーっ!!びゅびゅーっ!!
「……っ!……っ!……っ!……っ!」
びゅぐッ!!びゅぐッ!!びゅぐッ!!びゅぐッ!!びゅぐッ!!
「~~~~~~~~~~っっ!!!!」
ふひ~、
1回目はこんなもんかな。
それから私は3回に渡って寝バックで凛に
好きなシチュエーションだったし、盛り上がったなあ。
子宮から大量のザーメンを逆流させながらベッドに突っ伏したままの凛の髪を撫でながら、私は満足の溜め息を吐いた。
お掃除フェラしてもらいたいんだけどどうしよ。
凛、息も絶え絶えだし。
そのためだけにママさん呼んだらさすがに失礼かな。
「……お母さん、呼ぼうかなって考えてるでしょ?」
汗で前髪が張り付いたままの凛がこちらを向く。
「ぴぃ~♪ぷひゅ~♪」
「口笛、吹けてないから」
鋭いなあ。
女の勘、恐るべし。
「私の
眉根を寄せた凛が「んっ!」と唇を差し出す。
「お、おう」
私は恐る恐るそこに半勃ちのどろどろペニスを持っていく。
「ちゅっ……ぺるっ……ちうっ」
普通に舐めてくれた。
やったね。
「はは」
「……何?」
「おまえのそういうとこ、本当に好きだよ」
「ちゃんとお掃除フェラするとこ?」
「
「ふん、だ」
とことん意地っ張りめ。
「花を買わせてくれないか」
渋谷家を辞する際、私はそう言って凛に声をかけた。
「プロデューサーが花を?贈ってあげたい人でもいるの?」
怪訝そうな顔をされる。
「ああ」
「ふーん……」
ジト目の長い観察。
ふふふ、いい目だ。そそる。
「種類は?」
「タチアオイ。紫のを頼む」
「へえ、趣味いいじゃん」
「感心した」と言うように片眉を上げる凛。
「はい。じゃあこれ」
「おう」
会計を済ませ、花を受け取る。
「はい。じゃあこれ」
さっきの凛の言葉をそのままにその花を凛へと手渡す。
「え、私に?贈ってあげたい人って私?」
キョトンとしている。
こんなにも無防備な彼女の表情はなかなかにレアだ。
「ああ。おまえだよ、凛」
「紫のタチアオイの花言葉って」
「大望。豊かな実り。気高く威厳に満ちた美。だろ?まさにおまえにピッタリじゃないか」
「花屋の娘に花を贈るって」
「嫌いか?」
「そんなわけないじゃない」
「だよな」
くすり、と笑い合う。
「嬉しい」
優しく、だがしっかりとタチアオイを抱き締める凛。
「よかった」
外しはしないだろうとは思っていたが、やはりホッとした。
「ねえプロデューサー」
「ん?」
「好き。大好き」
「……なんだよ、改まって」
言ってもらえて嬉しいけども。
「誰よりも。私が一番」
「大きく出たな」
でもそれはどうなんだろうな。
証明のしようがないし。
「証明してみせるから」
「お?どうやってだ?」
「今晩プロデューサーの家に行く」
「で?」
「寝かせないから。それで、私しか見えなくする。ずっと」
「へえ」
「アイドルでも。アイドルじゃない時でも。アイドルじゃなくなっても。私がプロデューサーの一番になるから」
「やってみろ」
これから決闘でもするような顔つきで、私たちはキスをする。
いや、これは文字通りの決闘だ。
「昨夜はやられっぱなしだったし。今夜からはそうはいかない」
「期待してるからな」
果たし状代わりにもう一度キスをした。
その晩、宣言通り凛と私は朝までありとあらゆる体位でヤッてヤッてヤッてヤりまくった。
結果?
フゥーハハハ!返り討ちにしてやったわ!
……危ないところだったがな。
凛め、成長したものよ。
これは私もうかうかしていられないな。
それじゃああともう2~3発ヤッときますか。
ではでは、両脚をガバっと開いて正面からズブッとね。
「あぁんっ!プ、プロデューサー、今日はもう、許してぇ」
だーめ(はぁと)。