シンデレラたちは止まれない! 作:私立聖白ビキニ女学院理事長
「なんでここに呼び出されたのかはさすがにわかってるよな?」
夕方のプロデューサールームで、私は目の前の人物を苦々しく睨み付けた。
「にゃははー、だからごめんしてってー」
全く悪びれていない。
海外では主に学術的に、日本では主にアイドルとして名を馳せている。
彼女には最も悪い癖として失踪癖があり、度々ふらっと行方を長期間くらませたりする。これまで何度それに我々スタッフや彼女の仲間たちが振り回されてきたことか。
そして今回もやらかした。
いや、厳密には今回とうとうやらかした、というべきか。
今まではなんとかかんとか滑り込みセーフを繰り返してきたのだが、ついにタイムリミットを破り、関係各所に多大なる迷惑をかけてしまったのだ。
当然監督責任のある私にも雷が落ち、上層部を失望させる羽目になった。
「志希、おまえこのままではアイドルどころかひとりの人間としても世間からドロップアウトするぞ」
言っても無駄なことは頭では理解しつつも、釘を差しておかないわけにはいかない。
「あたしがアイドルじゃなきゃ困るのはキミでしょー?志希ちゃん独りでもぜーんぜん生きていけるし~?」
案の定柳に風だ。
ぶかぶかの白衣の袖をブラブラとさせ、明後日の方向を見つつ口笛を吹いている。
「本当にそうか?」
「ん?」
「おまえはアイドル活動をやってきて得てきたものを全部捨てられるのか?仲間も、ファンも、ステージも」
「どうかにゃー、そうなってみないとわかんないかなー」
ああ、これはダメだ。
「スンスンスン、ノルアドレナリン多量分泌の匂い、そんなに怒ってもいいことなんかないよー」
「志希、今回ばかりはダメだ、許さない。今からおまえを徹底的に躾けることにするよ」
「にゅ?」
「『躾ける』ってどうするつもりー?引っぱたいて大人しくさせる?それともキミお得意のえちえちテクニックで……お?」
私は無言でネクタイを解くと、不敵に笑いながらこちらを挑発し続ける志希の両手首を前でキツく縛る。
「志希ちゃんSMプレイはちょっとにゃー。興味ないってわけじゃないんだけど、やっぱり興味ないって言うかー」
この期に及んで余裕を見せる志希を結んだばかりのネクタイを掴んで連行し、広いデスクの下へと無造作に放り込む。
「きゃっ」
さすがに驚いたのか、普段は出さないような悲鳴を小さく上げた。
「乱暴だにゃー、商品であるアイドルにそんな狼藉を……うぶぅっ!」
「おまえ、少し黙れよ」
鼻を摘んで口を開けさせると、そこに怒りでバキバキに硬直した肉棒を荒々しく突っ込んだ。
「んーっ!んーっ!」
両手の自由を奪われているので、志希は抗議の声を上げるしかない。
だが私は完全にそれを黙殺する。
「んんーっ!」
上半身を引き離し、強制フェラチオから逃れようとする。
「おっと、そうはいくか」
私は両足で志希の後頭部を抱き締めるように前からがっちりとホールドし、自分の方へと強烈に引き寄せた。
いわば首4の字固めを裏返したような形か。
「おごっ!ぐむーっ!」
涙目になりつつ志希が上目遣いで殺意を込めた視線を送ってくる。
それがどうした。
「がっ、はごっ!」
「そう来ると思ったよ」
急に大人しくなったと思ったら、予想通り歯を立ててペニスに噛み付こうとしてきたので、太ももに力を思い切り入れて志希の頭を締め付ける。
抵抗の手段が限られている以上、遅かれ早かれそれを実行してくるのは読めていた。
「ごふっ!ごはごふっ!」
咳き込むに咳き込めず、志希はくぐもった声を出す他はない。
「抵抗は無駄だとわかっただろう?逃れたければそうだな、私の腰が抜けるぐらいまで射精させればワンチャンあるかもしれないぞ?」
「ぅぅー!」
悔しさをいっぱいに瞳ににじませる志希。
こうなってしまってはギフテッドも何もあったものではない。
「私は今から関係各所におまえの尻拭いをしなければならん。おまえはせいぜいご奉仕して私の溜飲を下げてくれよ」
「!」
最後の抵抗に一睨みしてきた志希だが、やがてそれしかないと割り切ったのか弱々しく口内のペニスに舌を這わせ、同時に渋々亀頭を吸い上げ始めた。
「そうそう、その調子その調子」
「〇〇出版社様ですか。先日は大変ご迷惑をおかけいたしました。記事及び広告の差し替えの費用につきましては弊社の方で負担させていただきますので何卒……。芸能記者の●●様にも私の方からご連絡を差し上げますので……」
「〇〇TV様ですか。プロデューサー様ディレクター様及びスタッフの方々になんとお詫び申し上げればよいか。はい、はい、押さえていただいていたスタジオ代につきましても弊社の方で負担させていただきます」
「ラジオ○○様ですか。この度は大変ご迷惑を。予定していました宣伝枠の穴埋め番組を企画していただいて誠にありがとうございます。近日中に必ずお礼に上がらせていただきます」
「〇〇企画様ですか。今回はタイアップイベントを延期せざるを得なくなりましたこと、深くお詫び申し上げます。代わりと言ってはなんですが、別企画に弊社所属アイドルを無償にて起用していただけますので候補を……」
「〇〇プロダクション様ですか。この度はコラボ企画、対バン企画などなど全て流れることになりまして申し開きもございません。全て当方の責任でございます。つきましては次の入札を弊社は辞退させていただきますので……」
「おごっ、ごぷっ、うぐっ……」
得意先1つに電話をし終えるごとに私は志希の喉奥へと大量の射精をした。
始めのうちは必死に舌や唇を動かしていた志希だったが、今ではその動きは緩慢なものになっていた。
「どうした?すっかりご奉仕が止まってるぞ?それとも少しは反省したのか?」
「……」
志希の喉や胃からごぽごぽと蠕動する音が聞こえる。
何度も何度もゼロ距離でおびただしい量のザーメンを流し込まれ、飲み下すことに必死でそれ以外の余裕がないというのが正直なところなのだろうが、すっかり勢いがなくなったのも確かだ。
まさか自分のたった1つの行動が、これほどまで多方面に影響を及ぼしていたとは思いもよらなかっただろう。
耳は塞いでいなかったのだから、電話での会話は全て聴いていたはずだ。
だがまだだ。
まだこんなものではない。完膚なきまでにダメを押す。
一ノ瀬志希という女はそんなに生易しくはない。
「ほら立つんだ」
私は志希の頭部から脚を外し、ズルリと肉棒を彼女の喉奥から引きずり出した。
「こほっ!かはっ!」
「全部飲み込むんだ。一滴もこぼすなよ」
志希の下顎を上へと押し上げて隙間をなくす。
「こくっ、こくっ、こくっ……」
「じゃあ次のステップだ」
「……え?」
志希が「まだあるの?」とでも言いたげな虚ろな瞳をこちらに向ける。
唇の端は精液でまだぬらぬらと光っていた。
「よっ、と」
志希のスカートの中へと手を突っ込んだ私は素早くショーツを下ろし、片足だけ脱がせると軽い身体を持ち上げて屹立したままの剛直へと彼女の秘部をあてがうと、そのまま一気に最奥まで挿入する。
そして暴れられないように両足を後ろに回させ、さらには羽交い締めにする。
「がっ!……まだ、全然、濡れて、ないのに……!」
衝撃のあまり意識が覚醒したのか、迫力はないが私に抗議の声を上げる。
「濡れるよ、すぐに」
「んっ、くふっ、何を、根拠にっ」
「志希、おまえはな、こんな状況になってもどこかでそれを楽しんでいるんだ。新しい刺激、未知の感覚、おまえがいつも飢えているものが今ここにある。どうなるか、どうされるか、楽しみで仕方ないんだろ?」
言いながら彼女のうなじを舌先で触れるか触れないかの微妙さでつつーっと舐め上げる。
「そん、なっ、ことっ!ううんっ!」
少し腰を突き上げただけで甘い嬌声が漏れた。
ぴちゃっ。
「!」
「ほらな」
彼女の秘部からはすぐに粘り気のある水音が響いた。
「う、そ……」
私は右腕だけを外して志希の陰部から愛液をすくい取ると、これ見よがしに彼女の鼻の下へとそれを塗り込んだあと、口に含ませる。
「どうだ?よく知ってる自分の愛液の匂いだろ?」
「そんな……なんで……」
志希は放心しているようだ。
「私はな志希、おまえ以上におまえのことを知ってるんだ。何もかも全部な。なぜなら私はおまえのプロデューサーだからだ」
「プロ、デューサー、だから?」
「そうだ。それ以上の理由なんて存在しない」
腰を細かく突き上げる。
「あっあっあっあっ、あんっあんっあんっあんっ」
肉同士がぶつかる音と水音、そして志希の喘ぎ声が響く。
「随分と素直に感じるようになったじゃないか。認めろ志希、私からは一生どこにも逃げられないのだと」
腰の動きをさらに激しくし、彼女のシャツの下からブラの中に突っ込んだ右手で右胸を揉みしだき、耳たぶを噛む。
「あ、あ~~~っ!」
志希が快感に身震いし、だらしくなく伸ばした舌からよだれを滴らせる。いい傾向だ。
「TELLL...」
私のスマホにTV電話の着信だ。
こんな時に、と無視しようとも思ったが、発信者名を見て私はすぐに出ることにした。
『やっほープロデューサー!シキちゃんどんな感じ?』
底抜けに明るい声、
「今まさにこんな感じ」
『わーお!すっかりトレビア~ンだね!』
「フレ……ちゃん……?」
志希がかすかに反応する。
『そうそう、フレちゃんだよー。シキちゃん今度はさすがにちょお~っとやりすぎちゃったよねー』
「『フレちゃんにも見つからないように』とか言ってたからな。今日は徹底的に躾けることにした」
そう言って、私に背面座位で執拗に挿入される志希の姿をフレデリカに見せつける。
「ぶるぶる!こわいこわーい!やっぱりエッチは明るく楽しく激しいのに限るよねー」
「だよなー」
「フレちゃんもやらかしすぎちゃったらそうなっちゃうのかなー?」
スマホの向こう側のフレデリカの表情と声がやや真面目なものになる。
こちらを探っているのだ。
「いいや、こんなもんじゃ済まさない」
「なんとっ!?」
オーバーリアクションで驚いて見せるフレデリカだが、その目は笑っていない。
「この志希のザマを見てその上でおまえがやらかすのであれば、これ以上のことをしないと釣り合いが取れないだろ」
我ながら凍えるような温度の声が出た。
「そう、かな?……そうかも!」
「フレデリカ、おまえは賢い。成績的な意味で頭がいいのは志希だろうが、生き抜く上での頭の良さは断然おまえの方が上だ。だから、おまえならわかるよな?」
「はい、プロデューサー」
素の宮本フレデリカがそこにいた。
「ではこの志希の前で誓え」
「私、宮本フレデリカはプロデューサーに最終的には必ず従います。私の身体も心も、全部プロデューサーのものです」
淀みない答え。
「いい子だ。いい子のフレデリカとは近い内にらぶらぶえっちしような?」
「楽しみメルシー!じゃあシキちゃん、いっぱいプロデューサーにかわいがってもらっていい子になるんだよー。アデュー!」
通話終了。
テキトー自由人キャラで売っているフレデリカだが、地頭の良さは事務所でもトップクラスだ。
彼女ならこの意味を正しく理解したことだろう。
「じゃあ志希、これからおまえの中の血液が私から注ぎ込まれた精液と入れ替わるぐらい、ありったけ注ぎ込んでやるからな。呼吸も忘れて感じて喘げ」
「あー……ん、ん、んんんあーっ!」
私は志希の両腕を羽交い締めにしたまま両方の乳房をしこたま揉みしだき、椅子が壊れるぐらいに肉棒を突き上げて彼女の最奥を激しくノックし続ける。
さあ一ノ瀬志希、一度完全に壊れてから生まれ変わろうか。
翌日の事務所内に
仕事以外でも相変わらずつるんでいるようだ。
「面倒だにゃー。志希ちゃんまたどこかに失踪しちゃおっかなー」
と、他愛もない彼女たち同士の会話の中で、志希のその発言が引っかかった。
「また失踪しちゃうの?『志・希・にゃ・ん』?」
背後からすすす、と近付いて志希の耳元でそう囁く。
「!」
と、彼女の瞳孔がすうっと細められ、「にゃ~んごろごろ~」と喉を鳴らしながら私の胸元から首筋へと自らの頭をこすり付け、あごのラインをぺろぺろと舐めてくる。
「なにそれ、また新しい遊びかなんか?」
「って言うか、プロデューサー、志希ちゃんのこと『志希にゃん』なんて呼んでたっけ?」
「あらあら、すっかり懐いちゃって」
「ふーん。シキちゃん、それが首輪なんだね」
そんな中で宮本フレデリカだけが普段のおちゃらけた仮面を外し、冷静にこちらを見ていた。
「フレデリカもどうだ?」
私は一見ふざけた感じでフレデリカに問う。
裏側に警告を込めて。
「ん~、フレちゃんはそういうのはまだいいかな~?フレちゃんいい子だし~」
声の調子だけは明るかったが
それを志希以外の3人が不審に思って追いかける。
「フレデリカは『勘弁してくれ』ってさ」
右手で志希の右の胸を、左手で左の尻を服の上から撫で回しながら、私は志希に言う。
「にゃはは、フレちゃんも早くこっちに来ればいいのにー。ん~~~ちゅっ」
うっとりとした表情で身をくねらせる志希がキスをせがんできたのでそれに応える。
「なー」
私は志希と舌を絡ませながら、フレデリカが評した『首輪』の装着が成功したことを確信した。
だがフレデリカ、おまえは勘違いしている。
これはおまえたちを常に縛り付けておくモノではない。どちらかと言うとスイッチに近い代物なんだ。
だからおまえも怖がることはない。
おまえがしでかした時用の『首輪』もちゃんと用意してあるから。
あ、SMも嫌いです。特に鞭とかロウソクとか木馬とかの器具系。