カルマ値がやばい奴らばかりいる異世界を生き抜く為に寝取りまくる 作:ボルメテウスさん
ナザリック地下大墳墓。
そう、かつて呼ばれた場所は、そこにはあった。
だが、今、そこには何も存在しなかった。
彼らが至高の御方と呼ぶ者がいなくなったからだ。
この異世界に転移し、自身を慕ってくれた存在。
だが、何時しか、彼女達の何人かが、別の男を選んだ。
我が子が自分の手から離れるような、気持ちがこみ上げた。
それによってその支配者が感じたのは、何だったのか。
裏切った者達への怒りか。
奪った者への憎しみか。
それとも他の何かなのか。
その答えは誰にも分からない。
ただ一つ言えることは、彼もまた人間でしかなかったということだけだ。
人間である以上、それは当然のことであり、何ら恥じる必要も無いことだ。
だがそんな当たり前のことを、彼は理解していなかったのだ。
自らの心に生じた、その変化を受け入れることが出来なかったから。
だからこそ、彼はそこから去って行った。
かつて、気まぐれに言った世界征服。
その言葉すら、既に興味はなかった。
やがて彼は、世界を放浪するようになった。
それと共に彼を慕っていた存在もまた、ナザリック地下大墳墓から出て行った。
そうして、《ユグドラシル》の悪名高きギルド《アインズ・ウール・ゴウン》のギルド拠点から、かつての主は去った。
そして、今は
「ご主人様ぁ♡」
代わりに滞在している者がいた。
転移させられ、人間であった彼。
そんな彼は、自身のスキルの魅了によって、ナザリック地下大墳墓にいた美女を囲っていた。
その数は、かつて、この地に住んでいた者の数に比べたら、少なく、10人いるのかどうか分からない程度であった。
時折客人が来る事もあるが、それでも、広すぎるぐらいだった。
だが、それでも良かった。
世界征服として、外に乗り出す事もなく。
平穏に、愛して暮らせる。
それだけでも十分だ。
彼自身、生き残る為に行った行動によって得た力を使い、この世界の女を囲い始めたのだが、今ではそれが楽しくて仕方がない。
確かに最初は、ただ単に生きるための行動であったが、今では純粋に楽しんでいる自分がいた。
しかし、それも長く続かないかもしれないと彼は思う。
彼自身、人間である為、寿命で死を迎えるだろう。
だが、その寿命がいつまで持つか分からないのだ。
それでも、こうして自分が行った行為を後悔していない自分に驚く。
「それに、せっかくの異世界転移だ。
後悔ないように、色々と楽しまないとな」
その言葉と共に、彼の長い異世界生活は何時までも続いていく。