ごめんなさい!
ヒカルたちの屈辱陵辱(っていうほど酷くは
ないが)シーンが思ったより長引いてしまって
本格的な戦闘は次回に持ち越す予定です。
「はぁ…」
俺は黒岩家の末子にあたる"黒岩藤悟"だ。
今年中2になったばかりだ。
黒岩家は日本でもトップクラスに位置する
綾風の分家にあたる。
まぁ、本家が日本トップレベルに位置する
ほどの位の高い家系であるため、必然的に
分家である黒岩家もそれなり以上のランク
にあたる。
だから日本でも指折りの難関校とされる
【聖マリア学園】にも通っているという
わけだ。
【聖マリア学園】は内部には企業や貴族の
関係者は徹底して締め出して実力重視を
謳っているが、表向きだ。
まぁそんじょそこらの家筋では実力重視
で合格しなければならないのではあるが
その枠に収まらない力のある家筋ならば
裏口入学なんて容易なものだ。
だからこそ自分のような家でゲームばかり
しているような引きこもり気味の大バカにも
あの学園に入学する事が出来た。
本当の自分の実力なぞ本来この学園ならば
門前払いのはずだ。
そう冷静に分析出来るぐらいには兄とは違い
自分の低能力ぶりを弁えているつもりだ。
で、冒頭のため息に戻るが…… なんてことは
ない。
不出来な自分では実力重視の学園のお眼鏡に
適うわけもなく、今日も帰り道が薄暗くなるほど
には懇々と職員室で誉ある学園のありがたい
お説教を受け、怠惰な性分である自分は疲れて
いるという、よく聞く話なだけだ。
藤悟「はぁ…学園やめてえなあ」
学園に入学して、1年ほどこの学園で学びを
受けてきたが、正直辛い。
自分は知能指数的に言う頭の良さなら
おそらくだが、一般的な学生たちの
平均よりも下の方だ、と自己評価している。
名門、実力重視を謳っているだけあり当然の
ようにこの学園の偏差値は普通に70を超えて
いる。
勉強についていくのすら満足に出来ない。
初めの頃は名家の名に恥じないように
勉学に励んだものだが、それでも元よりの
地頭の性能に限界というものがある。
付け焼き刃のような努力は学園の高レベルな
授業に置き去りにされ、そして
『兄の堕落』の評判を受け、自分は
勉強する事をやめ、家に引きこもり気味に
なってしまった。
今ではギャルゲーなどをして、面白くない
現実から逃避し続けてるという、兄とはまた
違った方面での自堕落生活を送っている。
……と、先ほどから兄の【黒岩源氏】の事を
思うと複雑な気分になる。
何の取り柄もない自分にとって、兄は自分には
自慢そのもので、憧れだった。
今も尊敬はしている…… しかし、今の兄の現状
にはとても複雑な気分になる。
藤悟『何か……あったとは思うんだが……』
そういえば、昨日は兄も父も家に帰って来な
かったな。
父は名家の当主のため、何かと忙しい身分で
あるのは想像に難しくはない。
そして、『堕落』した後の兄も夜遊びや女遊び
が激しくなったため帰って来なかったのも
別段不思議に思うこともない。
だからこそ、普段ならわざわざ居ないことを
考えるような事でもないのだが……
昨日の家の様子はどうも変だった。
何がとは言えない。
ただ言いようの知れない不気味さが
漂っていたように感じてならなかった。
言葉に出来ない何かが変わって……
藤悟「いや、考えすぎだ」
自分はどうにも不安症だ。
確証もないような事でいつも不安の
思考で坩堝にハマってしまう。悪い癖だ。
昨日は何でもなかったのだ。
父も兄もいなかったのもいつも通りのこと
なのだ。
辺りはもう薄暗くなり始めている。
きっと不安な気持ちになってきたのも
周りの薄暗さも影響しているのだろう。
早く帰ろう……。
俺は帰路を辿る足を速める。
そんな時、聞き馴染みのある声をかけ
られた。
俺はその声の方に向かって顔を向ける。
ショウ「や、やぁ藤悟くん。今帰り…?」
やはり姫野ショウか。兄がご執心の
美人生徒会長の弟だ。
そして落ちこぼれで友達のいない独り
ぼっちの俺にも話しかけてくる変わり者
でもある。それも学年が1つ違うのにだ。
こいつは俺なんかとは正反対の存在だ。
姉の姫野ヒカルは美人で生徒会長という
優秀さであり、学園でもアイドル的人気さも
カリスマ性も持ち合わせている。
嫌われ者で不良の自分の兄とは正反対
である。
更にこの姫野ショウも優秀そのものだ。
姉の影に隠れてはいるが、勉学は
優秀そのものだし、運動神経もそれなり。
更に姉譲りの美貌さで学園内ではこいつの
ファンクラブが密かに出来ているほどだ。
不出来で顔も不細工な自分とは正反対
である。
まさに何もかもが正反対。
藤悟「そうだけど。何か文句あんのかよ」
嫉妬や僻みがないはずもなく、つい言い方
が刺々しくなってしまう。
ショウ「あ、いや別に文句はないんだけど…」
こいつは自分に自信がないのか、いつも
オドオドして気弱そうにしている。
成績も容姿も優れているというのに。
姉が人気すぎる上に優れているせいなの
かもしれないが、落ちこぼれの自分には
その態度は更に苛立たせるスパイスで
しかない。
本当に俺への当てつけなのか?
……と、まぁここまで目の前のチビに対して
毒を吐き続けてはいたが、実際のところ
嫌いかと聞かれたらそうではない。
むしろ好きな方だ。
誰からも蔑まれ、兄の影響で疎ましがられて
いる学園の中でただ1人友好的に接してくれて
いる奴だ。
僻みや嫉妬はもちろんあるが、好意的に思わない
はずがない。
藤悟「あっそ。じゃあ俺はさっさと帰るわ。
庶民のてめぇと違って俺は忙しいんでな」
しかし、いつも俺はあえてこいつを突き放す
ように接している。今回のようにあえて距離
を取っている。
本当は仲良くしたい。だが、俺とこいつを
取り巻く環境がそれを許さない。
兄はこいつの姉に対して薄汚い欲望を持って
いる。
なら俺が弟であるこいつと仲良くなれば何か
良からぬ事でこいつを利用してくるかもしれ
ない。
だからこそ、こいつとの関係は兄には隠して
いる。
それに……俺が一緒にいればこいつの姉の
取り巻きである金髪女と綾風の女がよく
思わないだろう。
前に一度だけこいつの姉と2人にこいつと
一緒に会ったが、姉の姫野ヒカルは何とも
なさそうだったが、2人はほんの少しばかり
顔を険しくしていた。明らかに俺が一緒に
いるのが気に入らないのだろうと分かった。
特に綾風のお嬢様の方は顕著だった。
その場では何もない、普段のような穏やかな
笑顔ではあったが……
綾風と…いや、貴族社会に産まれて来た自分
には分かった。
内心は笑顔に似つかないほどに毛嫌いして
いると。
昔父と綾風は何かあったみたいで、それには
綾風のお嬢様も関係しているらしかった。
それで余計に黒岩の者である自分が気に
いらないのだろうと思う。
まぁ、こいつは全く気づいてなさそうだったが。
そして自分もこいつとは不釣り合いだと思って
いる。
だからこそこいつは俺なんかと関わるべきでは
ないんだ。
なのにこいつと来たらそんな事関係ないとばかり
に俺に話しかけてくる。
俺が気遣って関わらないようにしているのに、
人の気も知らずに俺に関わってこようとする。
心底迷惑な話だ。
ショウ「あっ、ちょっ、ちょっと待って!」
そして今回もこいつは相変わらず俺に関わって
来ようとする。本当迷惑だ。
イライラしながら俺は再び言葉を発しようとする。
だが、その前にこいつが言葉を紡いだ。
ショウ「藤悟くん!今君の家は危険かも
しれないんだ!だから僕と一緒に来てほしい!」
それはいきなり言われては実に理解に苦しむ
内容だった。だから俺は率直に聞き返す。
藤悟「…は?危険?いや、いきなり言われても
意味が分からん」
ショウ「あ!そ、そうだよね!ごめんね!
えっと……言葉にするのは難しいんだけど……
簡単に言うととっても悪い奴らが君の家を
占領してるかもしれないんだ……
だからそのまま帰るのは危険なわけで……
だから僕と一緒に来て欲しくて……」
普段と変わらずにオドオドとした様子で
こいつは答えて来た。
悪い奴らが俺の家を占領してるだと?
何だそれは。あまりに突拍子がなさすぎるぞ。
いや………
俺はそこで昨日の家の様子がどこか不気味
だったことを思い起こした。
まさかそれと何か関係あるのか?
俺は身の毛に寒気が立ったのを感じた。
本能ではこいつについて行ったほうが良いと
鐘を鳴らしている。
だが、俺の中のくだらないプライドがそれを
許さない。
藤悟「くっだらねえ。てめえの言うことなんか
聞いてたまるかよ」
俺は無視して踵を返して帰ろうとする。
だが、それは叶わなかった。
ショウ「あっ!ミユーーー」
俺が唯一気の許せそうな憎たらしいあの野郎の
言葉を最後に俺の視界は突如暗転したーーー
俺は後悔することになる。
あぁ、決して【だが】だとか【だからこそ】
なんぞの言葉が前についたりなんてしない。
その言葉がつくのなら【俺は素直にこいつに
ついて行くべきだったんだ】と思う時だ。
そうじゃない。決して違う。
俺のこれから先する後悔とは【こいつの呼びかけ
なんぞフルシカトしてさっさと家に帰るべき
だった】と言うことなのだから。
だから【だが】とか付けるなんておかしい
だろう?
そうだよ。ここでショウの奴を無視してさえ
いりゃあ、例えこの先に辿る俺の結末が
同じだったとしても、俺の中にある【あいつ
への密かに抱いている友情】を打ち砕かれずに
済んだのかもしれなかったのだからーーー
------------------
ショウ「ちょっ、ちょっと!ミユキさん!
話もせずにいきなり気絶させる事なかった
じゃないですかぁ!」
小さな男の子……いや、男が少女に文句を
つける。
ミユキ「すみません。ですがこの方が早いと
思いまして」
黒岩藤悟を背後から気絶させたのはユキ
そっくりの少女のミユキであった。
ショウ「そんなぁ…… 僕一応藤悟くんとは
友達なのに……」
ショウは不満げに涙ぐむ。
楓、ショウ、ミユキの3人は優に頼まれて
黒岩邸に向かっていたのだが、幸運にも
その道中で帰路につく藤悟を発見したのだ。
ミユキ「それより、早く紅藤さんに連絡
しましょう。黒岩邸に潜入せずに済んだ
事は幸いなことでした」
ショウ「え?あ、そうですね」
ショウは慌てて渡されたトランシーバー
の【通常】のボタンを押して優に連絡
する。
楓「………」
楓の表情は暗い。
それは自らが何も出来なかった事のためか
それともーー
ショウ「連絡出来ました!すぐにでも戻って
あっちの手伝いをして欲しいって言ってます!」
ミユキ「分かりました。ではすぐに参り
ましょう」
楓「……はい」
3人は再び学園への道へと引き返していったーー
楓(瞬くん…… 私だって……)
ーーーーーーーーーーーーーーー
優「うん、こんなところかな」
影明「づはーーーーーー!!つっかれたわぁ!
特に人まるまる埋まるぐらいの穴を掘らされた
のが一番効いたわ!
しかも範囲広すぎるっつの!」
文香「まぁ、ほぼあんた1人の功績だよね。
ホントどうなってんの? スタミナおかし
すぎるでしょ…」引き
瞬「影明いなかったら絶対終わらなかったよな」
優「まぁ影明ありきでこの準備を計画した
からねえ」
影明「だと思ったわ!俺だけ仕事量おかしい
と思ってたもん!」
勝平「いやきっつ…… 【こいつら】埋める
だけで体力全消費したわ…
ホントにこんなもん埋めて大丈夫なのか?
明日ここで朝礼するんだろ? 一般生徒に
当たったりでもしたら……」
優「スイッチ押す方だから大丈夫だよ。
それも僕がやるし。ミスったりしないから
任せて」
影明「……てか、優よ。お前あんまし汗
かいてないし、何なら全然息切らしてない
けど、まさか人にやらせるだけやらせて
てめえ全然働いてないんじゃ…」
優「ばれたか」てへっ
影明「クズヤロウ!見ろっ!」指ビシー!
ショウ「」グッタリ
楓「………」はぁーはぁー
影明「あのいたいけで華奢な男女の屍を!!
あんなになるまでこのクソキツ重労働を
華奢な男の子と女の子が手伝ってくれた
というのに貴様と来たら!
サボることしか頭にないんか!!」
楓「し…死んでは…ない…よ?」ぜぇーぜぇー
優「バカだね。こんな超キツそうな労働
する時は一生懸命やってるふりをして、
ショウくんとか水無月さんみたいな真面目
ちゃんが仕事やってくれるのを待つのが
相場に決まってるでしょ?」
影明「鬼畜!」
勝平「クソオブクズ!」
瞬「ガチクズが!」
文香「サイテー」
楓「ひどい…よぉ…」ぐすっ
ショウ「同じ人間と…思えません…!」
ミユキ「最低の極みです。恥ずかしく
ないんですか?」
優「ハッハー!何とでも言いなよ!
そんな事言われても僕にはノーダメージだ!」
瞬「……いや、ホント優等生なの?
あまりに外見詐欺し過ぎじゃない?」
優「まーまー、その分作戦の時はちゃんと
働くって。さ、とっとと戻って寝よう。
もうすっかり遅いし。ちゃんと寝て
疲れを癒さないとね」
影明「そうだな… 悪いけど優か瞬の部屋に
泊まらせてくれよ… もうクタクタ過ぎて
帰る気力ねーわ」
勝平「同じく〜……」
優「じゃあ影明と勝平は僕の部屋に来なよ。
2人は僕と同じく作戦の要だし、最後に
詰めるとこ詰めとこう」
瞬「……え?じゃあ俺はフミちゃんと
水無月さん!? ちょ、ちょっと
女子2人は気まず過ぎるって!」
文香「そうそう!シュンくんの部屋は
アタシ1人だけでいいから!」
楓「そ、そんなのダメだよ!紅藤くん
のところに大勢泊まるわけにも
いかないし…」
文香「いやいや、そうじゃないでしょ?
あんたもシュンくんのところに泊まり
たいって事でしょ?」
楓「いや、そういうわけじゃ…」
文香「そんなの絶対許さない!シュン
くんの隣にいるのはアタシなの!」
瞬「ちょちょちょ!フミちゃん落ち着いて!」
優「いや、ショウくんのこと忘れてない?」
文香・楓「……あ」
ショウ「な、何かごめんなさい…」
ミユキ「すみません、私もお願いしたいの
ですが」
影明「……思ったんだけどさ。普通に優の
部屋に男子5人と瞬の部屋に女子3人で
別れたらいいんじゃね?」
瞬「あ!それだ!さすが影明!」
文香:ギロ
影明「もー睨むなって。明日早いんだから
さっさとそれぞれの部屋に戻って寝るぞー!」
----------------
〜〜そして、運命の
--------------ーー
ヒカル「うっ…うぅ……」
脚の狭めて、もじもじと苦しそうに
呻く黒髪ロングの少女がいた。
その前には彼女と同学年の筋骨隆々と
した不良の男子生徒がニヤついて
立っている。
だが、思考は人間のものでない化け物
の方の意識が表立っている。
バルムス「いよいよこの時が来たな…」
強力な上位妖魔であるバルムスは
たった1日ばかりの時間を待ち侘びた
様子だった。
それは彼の中の【緑川影明への憎しみ】が
顕著に表れている証だ。
バルムス「さて、まずは一応は因縁ある
お前にショックを与えてやるとするかな」
黒岩源氏の姿をとったバルムスが指を
パチンと鳴らす。
蜘蛛型妖魔「ヒヒ…早く歩きなさい。
牝牛お嬢様」
蝙蝠型妖魔「てめえもだ!負け犬がよ!」
ヒカル「……!!」
その音と共に、場に入ってきたものに
ヒカルは目を大きく見開かせる。
セイラ「く……」
ユキ「あぅ……」
ヒカル「セイラちゃん……!ユキちゃん……!」
変わり果てた親友の2人の姿に
バルムスの言葉の通り、ヒカルはショックで
悲鳴のような声をあげざるを得ない。
セイラは腰回りが太くなっていた。ヒップが
2回り以上巨大化しているのだ。
元のすらっとしたモデルのような細さとは
大違いの淫蕩さを醸し出している。
木原「ケケケケ… 敬虔可憐な金髪シスター様も
結構無様になったもんだろ?
ここまでを1日で仕込むのには結構苦労した
もんだぜ」
汚らしくゲタゲタと笑いながら蝙蝠型妖魔もとい
木原は桃のような大きなヒップを揉みしだく。
セイラ「くぅっ……!汚い手で…
触…るなぁ!」
語気を強めてセイラらしく気強く
反抗しようとはしているが、言葉とは
裏腹にその様子はまるで勢いがない。
ヒップに伝えられる官能に
抗えられず、艶のある嬌声をあげながら
腰回りをくねくねとくねらせている姿は
いつも気丈な彼女からはあまりに信じら
れず、惨めそのものだった。
もう片方からも嬌声があがる。
その声の主はユキ。
彼女の方はただでさえ普通よりも
巨きかった巨乳が更に肥大化させられ
爆乳と呼ぶに相応しいサイズにされて
しまっていた。
バストサイズは100cmを超え、カップは
Jは確実にあるだろう。
更に元々敏感だった感度も引き上げられ、
先ほどの嬌声は蜘蛛型妖魔と一体になった
昭三に爆乳を揉まれたことによって
あげてしまったものらしい。
昭三「立派になったものじゃろう?
わしの方はそれほど労はしなかったのう。
むしろたった1日で数日はかかる乳の改造率
に、驚いておるばかりですぞ。ヒヒヒヒッ!」
ユキ「あひっ!ひっ!ひぃぃん!!も、も、
揉まないでっ!揉んではダメですぅ!!」
ユキの方も乳房から伝わる乳悦に悶えて
しまっており、普段の穏やかではあるが名家の
令嬢らしい理知的かつ品性のある顔つきからは
想像出来ないような快楽に毒された表情だ。
瞳は上を向いて白目を剥き出し、舌をだらし
なく突き出すという、まさにアヘ顔でわけめも
ふらず嬌声をあげ続けるその様を見るに、
おそらくはヒカルやセイラ以上に乳房を
感じてしまうように改造されてしまったの
だと想像出来る。
更には乳房に与えられる刺激に歓喜する
ように先端から母乳がポタポタと滴って
いた。
昭三「おやおや、だらしない牝乳ですのぅ。
あれほど【奥にきつく栓をした】というのに
まだこれほどまでに嬉しミルクをしますか。
ホントにユキお嬢様は退魔士としてよりも
家畜牝牛として飼われる方が才覚があって
おられるのではないですかな?」
ユキ「ひ、ひどい……ううううぅぅぅぅ……
女の子の身体を……こんな風にしておいて…
笑うなんてぇ…… ぐすっ…」
だらしなく牝牛のように母乳を出す姿を
思い切り悪趣味な成金男に嘲笑され、
身体を特に大切にしているユキのダメージ
はやはり高く、普段の誇りある態度からは
考えられないように大粒の涙を流し始めた。
あまりに無様に成り果てた2人に
ハンマーで頭を殴られた……いやそれ以上
のショックで、ヒカルは頭がクラクラ
してしまう錯覚になる。
バルムスのやる気が削がれた事により、
2人の受けた調教に比べ、大分調教は
マシで、肉体の変化もほぼ無いだけに
親友の変わり果てた肉体を見せつけられた
事によるショックのダメージは甚大な
ものだった。
ヒカル「……? 奥に、、栓をした……?」
ショックと【ある事柄】のあまり思考が
ぼんやりしてきていた頭は、だが逆に
昭三がしゃべったある一つの奇妙な
キーワードを思い起こした。
ふと口について出た言葉に、悪辣な
妖魔2人は反応し、更に嘲るように
笑い出す。
木原「キッヒッヒ!おめえも俺と同じ
ような事をしたようだな!」
昭三「おや?あなたもですかな?」
木原「おうよ!じゃああそこの生徒会長
さんも気になってるようだし? 【お披露目】
してやるとしようか!」
2人の会話の意味が分からず、訝しげに
耳を傾けていたヒカルに木原が更に
ショッキングな光景を見せる。
木原「ふんっ!」
セイラ「うぎぃっ!?」
ヒカル「セイラちゃん!?」
ユキ「ひっ!?」
短い掛け声と共に、木原は右腕をセイラの
アナルに一気に突っ込んだ。
それは相当な勢いで、木原の肘付近まで
尻穴に埋没している。
セイラ「うぎいいいいぃぃぃぃぃぃ!!」
あまりの衝撃に獣のような雄叫びを
あげるセイラ。
しかし、自分たちも凄惨な陵辱を
受けてきたヒカルとユキには
その声音には痛みへの悲鳴による
ものではなく、快美の嬌声である
事を理解していた。
やられていることは尻穴に腕を
生やされているという普通ならば
どう見ても尋常ではない痛みを
伴っていることが容易に想像出来て
しまう光景なのに、セイラは
それを快感に変えてしまっている
というギャップで、2人は更に
恐怖を募らせる。
セイラ「かっっっはぁ……」
木原「おうおう、ケツに腕を突っ込まれて
ヨガってやがるとは、とんだマゾ尻
シスター様になったもんだなぁ」
セイラ:ヒュー…ヒュー…
木原「カッ!言い返す気力もねえってか?
やれやれ、最初の方の生意気ぶりが
嘘のようじゃねえか?ええ?
ここまでだらしねえのも逆にこっちも
そそるもんがなくてつまらねえ。
さっさと泣き喚けや!!」ズル!
セイラ「んぎっ!?」
木原が【中の物】の取手を掴み
力強く引き抜く。
その動きにセイラは敏感に反応する。
木原「ふん!」ズルルルルル!!
そして、その勢いのまま一気に腕と
共に体外にまで引き出した!
セイラ「んっほおおおおおおおお!!!」
そのあまりの快美電流の奔流に
可憐な少女とは思えない下品な
喘ぎ声にヒカルもユキも今日最大の
ショックを受けてしまう。
特にユキは顕著であり、更には
執拗かつ徹底した調教、何より
【胸の中に埋め込まれた物】の
存在によって、まるでほんの先の
自分の未来の姿を見ているような
気分になり、恐怖でカタカタと
身体を震わせてしまっている。
セイラ「んお…おぉ……」
一方のセイラは白目を剥いて
突き出した舌から唾液を滴らせ
無様に痙攣しながら絶頂してしまっている。
失神するほどまでにセイラを快楽の
渦に投げ出させた尻の中の物の正体は
アナルビーズ、ではあるが大きさが
普通とは違う。
玉の一つ一つが掌に収まらないほどの
大きさがあり、更にアナルビーズそのもの
の長さも異様と言えた。
何故ならひりだしたアナルビーズの先端が
地面につきそうなほどであるのに
ぶら下がるアナルビーズは安定そのもの
なのだ。
そこからアナルビーズはまだまだセイラの
体内に埋没している事が想像出来る。
木原「キッキッキ!とても良い泣き声と
下品な顔を晒してくれるじゃあねえか。
少し勢い余ってひりだし過ぎちまったかな?
見てみろ?こいつのけつ穴を」
そう言われ、ヒカルはセイラの尻穴付近を
見てしまう。
ヒカル「うぅ…セイラちゃん……」
それを見たヒカルは親友への仕打ちの
またもやのショックの連続で泣きそうに
なってしまう。
アナルビーズがちょうど尻穴に埋まっている
箇所からは茶色のドロリとした固形物に
近い液体がポトポトと滴り落ちていた。
想像したくはないが、間違いなく
セイラの○便だろう。
木原「ケケケケケ!見ての通り、大腸から
小腸に達するまでこいつの糞がびっしり
詰め込まれてるんだ。こんな極太ビーズを
詰め込んでるのに少し抜けただけで腹の中の
特盛う○こをちびるぐらいになぁ!」
おぞましい内容を聞かされ体がすくんで
しまうヒカル。当の本人のセイラは
先ほどの絶頂の衝撃からヒクヒクと
痙攣して失神してしまっている。
同じように涙ぐみながら先ほどから
カタカタと震わせているユキに
絶望の囁きが耳に飛び込んできた。
昭三「ヒヒ… お嬢様もご親友に負けては
おられませんな。そろそろお嬢様のお胸の
中の【それ】をお出ししましょうか」
ユキにとってまるで死刑宣告のような
恐怖を持ったその言葉は、ユキの涙を目に
いっぱいに溜めさせ、震えがガタガタと
加速させるのに十分な威力だった。
ユキ「ひぃ!いや…!それだけは
いやぁ!!」
【異様なほど】に恐怖するユキを見て
心底満足そうな表情でにっこり笑む
昭三がしゃべる。
昭三「ヒヒヒ… 『そいつ』はユキ
お嬢様のアイディンティティですからのぅ。
なぁに、安心してくだされ。"今は"
完全に抜いたりはしません。もっと
相応しい場で披露宴するとしましょう。
今は胸の中の【それ】を少しお披露目
するだけですぞ」
昭三は人差し指の先から糸を出すと
その糸はまるで意思を持ったかのように
ユキの乳首の穴から乳管へと侵入して
いく。
ユキ「いや!いやあああああ!!!」
ユキは気が狂ったように頭を振りかぶり、
胸元を必死によじって拒絶しようする。
だが、意思を持っていると見紛うほどの
卓越した昭三の操糸技術の糸は非情にも
ぐんぐんとユキの乳房の深くまで突き
進んでくる。
ある程度進んだところで糸はぴったりと
動きを止めた。
それは胸の中に埋没した【物】に張り
ついたという事であり、最早膣道以上
に快感を与えられてしまう性器と化して
しまった乳管のため、乳管内の動きを
鋭敏に感じ取れてしまえるようになった
ユキにも【その事】が伝わり
【異様な恐怖】が更に加速する。
昭三「ヒヒヒ…後はこの糸を引き抜く
だけなのじゃが、それでは少しばかり
芸がない。
ここはお嬢様もよく知っているものに
お願いするとしましょうかのぅ」
ユキ「はぁ…はぁ……え?」
昭三が両手でポンポンと鳴らすと
遠吠えが響く。
ユキ「ひうぅっ!!?この鳴き声……
まさか…まさか……!?」
恐怖で染まる身体が遠吠えと合わせ
新たに恐怖でビクンと跳ねる。
そう、この恐怖は内側から起こって
いる。ユキの幼少のトラウマを
激しく刺激しているのだ。
そして、ユキにとってのトラウマの
象徴が雄叫びをあげて入場してきた。
「ワオオオオオオン!!ワン!ワン!」
それは大型犬のドーベルマンだった。
そのドーベルマンはまるで【感動の
再会】を果たしたかのように尻尾を
振ってユキに吠えた。
当のユキ本人はトラウマが目の前に
現れた事により身体の緊張が極限な
レベルに達している。
ユキ「ひいぃぃぃ!!いや…!犬は
いやです!」
ユキは大の犬嫌いで、例えば登校中に
犬の散歩をしている人と会った際でも
わざわざ遠回りをするほどに苦手なのだ。
明らかに狼狽し始めるユキを昭三は
いやらしい笑みをさらに吊り上げる。
昭三「おやおや、拒絶なさるとはお嬢様も
お酷い。小さい頃はお嬢様も一緒に遊んで
いたではありませんか」
ユキ「私が…小さい頃……? ま!まさか!?
……【黒紅】!?」
そう、ユキが【黒紅】と呼ぶこのドーベルマン
は昔、昭三がまだ綾風本家で使用人を勤めて
いた際に綾風で飼われていたドーベルマン
であり、この犬こそがユキを大の犬嫌いに
した原因なのだ。
元々はユキの父親が退魔の名門として生を
受けた事によって、ユキがある種の不自由な
生活を送らなければならない事を憂いて
せめてもの気晴らしとして、ユキの遊び友達
になれるようにと飼い始めた犬である。
生まれたての子犬から飼い始めたため
最初はユキも可愛がって一緒に遊んだりも
したが、犬の成長はあっという間であり
しかも大型犬だ。その上ユキはかなり
華奢であり体格も女の子の中でも小さい
方である。
黒紅の成長は瞬く間に幼いユキを追い越し
成長と共に黒紅はユキにとって恐怖
そのものとなっていった。
決め手となったのはユキが小学2年生
なった頃だ。
元々わんぱく気味だった黒紅がユキの
服を破いて、あられもない姿にして
しまったのだ。
恐怖のあまりユキは泣き叫び、それが
館の使用人たちに見られる次第になった。
不運なことに、それを聞きつけた昭三が
一拍先に駆けつけ、黒紅の世話役だった
ためと普段のユキへの粗相もあって、一連
の事故の首謀者とされてしまい、その日の
うちに黒紅と共に館から追い出される
運びとなったのだ。
謂れのない冤罪、この事件も昭三が
綾風を恨む一因になっている可能性は
あるが、『この事件そのものは彼にとっては
些細なこと』だろう。
昭三「さぁ黒紅や。お嬢様は昔のように
お前とお戯れに……ヒヒ!いいや!
今度はお前が主人じゃ!
このデカパイの牝牛に主人としての
務めを果たしてやるのじゃ!」
そして今、その恨みがユキに襲い
かかろうとする!
昭三は手に持っていた己の糸を
ユキの双乳にそれぞれ貫いていた
糸同士を繋げて先端に輪を作り
引きやすい形状に変えた。
その輪を昭三は黒紅の口元に
持っていく。
ユキ「ま、まさか…!?だっ!だめ!
だめです黒紅!!」
その意図を察したユキはいやいやと
頭を振りかぶる。
黒紅「ウウウゥ!ウォウ!!」グイ!
しかしかつての主人であったユキの
言葉は虚しく、現在の主人である
昭三を優先したのか、または単に
ユキと戯れるつもりなのか、
無情にも黒紅は双乳の奥に繋がる糸を
引っ張る。
ユキ「ふぎぃ!?ぎいいぃぃぃぃ!!」
ズル!とJカップにもなる爆乳の奥の奥に
差し込まれた【物】がほんのわずか
ばかりの数mmほど動いた。
そんなわずかばかりの動きにすらユキは
異常なぐらいに鋭敏に感じ取り、快感の
絶叫をあげてしまうのだ。
ユキ「お!おへふぁい…!!やべてえぇぇ…!
ほれ…いひょうは……やぁめてええええ!!
おねふぁい……おねふぁいしまひゅうぅぅ!!
くろあかぁぁぁぁ……!!」
白目を剥き呂律が回らなくなった口で
必死に静止を懇願する姿は完全に負け犬
奴隷そのもの。犬に懇願する姿に誇り高き
名家の退魔士どころか人間としての
尊厳すらどこにもない。
そんな家畜未満に成り下がった牝牛姿に
黒いドーベルマンに嗜虐心が沸いて
しまったのかーー
黒紅「アオオオオオオオン!!」グイイ!!
無様なデカパイ牝牛のユキの懇願など
歯牙にもかけず、黒紅は糸を一気に
引っ張った!!
ズルズルズル!!
ユキ「ああああああああああっ!!!」
化け物の雄叫びのような快感悲鳴を
あげるユキ。
ビクン!ビクン!と遠目からでも
分かるほど大きな痙攣を引き起こしており
乳菅から与えられた快感電流の
すさまじさを物語っている。
ヒカル「ユ!ユキちゃん!!」
あまりの痙攣の大きさにヒカルは
ユキの容体を心配するが……
ズルゥ!
ヒカル「ーえ?」
昭三「おっと!」バシッ
乳首の先端にひり出てきた【物】に
我が目を疑い、思考が停止してしまった。
昭三もあぶないと言った様子で
黒紅が引っ張る糸を止めた。
ユキ「オ……ォ……」
白目を剥いてなおもびくんびくんと
跳ねるユキの双乳の乳首から
出てきた物は、人間の陰茎ほどのある
巨大バ○ブだ。
そもそも乳房は赤ん坊にミルクを
あげるための器官であり、乳首の
穴は極細で指すらもまともに入る
わけがないはずなのだ。
そんな乳首の穴がギチギチと苦しそうに
広がって、陰茎にも似たバ○ブを
咥え込んでいるのは異様を通り越して
異常事態と呼べるし、あまりにも酷い。
ヒカル「う…うそ……!あんな太いものが
……胸の中に……!?」
ユキの惨状はセイラと比べてみても
酷い。もちろん尻穴にソフトボールほどの
大きさのあるアナルビーズを入れられていた
のも酷いが、ユキは指すらも入るはずがない
乳首の穴から胸の中に巨大バ○ブを
つっこまれていたのだ。
ーー惨すぎるーー
ヒカルの正直な感想だ。
綾風の跡取りとして、霊核を、何より自分の
身体の事を常日頃から大切にしたいと
言っていたし、この身体を捧げるのなら
自分が一生を添い遂げたいと思える相手に
捧げたいと誰よりも強く願っていた。
このようなおぞましい肉体に変えられて
しまったユキの悲しみは測るに測れない
だろう。
昭三「ふぅ、あぶないあぶない。見せるだけ
のつもりでいたのが危うく抜けてしまう
ところだったわい。こいつは栓の役割も
果たしておりますからのぅ。
ヒヒ…ユキお嬢様のアイデンティティを
完膚なきに潰して差し上げるのなら
今日、全校集会で学園生の前こそが
相応しいでしょう!」
その昭三の発言の途端、意識を失ったかと
思っていたユキは大きく恐怖するように
ビクンと跳ね、ガタガタと震え始める。
つまり快感の津波に攫われ、乳悦のエクス
タシーでまともに思考の出来ない脳が一瞬で
正気に引き戻されるほどの恐怖という事だ。
ユキ「いや!いやいや!お願いします!
それだけは……ミルクを出すのだけは
やめてくださいぃ!!
【
それに彼だっています!!
影明さんにだけはお乳を噴いてるところ
なんて見られたくありません!!」
絶対に嫌だと滝のように涙を流し始めて
狂ったように頭を振り乱す。
今までとは比べものにならないほどの
ユキの拒絶ぶり、そして昭三の言葉を
ヒカルは訝しんでいる。
昭三「何をもったいない事をおっしゃい
ますかお嬢様。学園生徒たちにお嬢様の
牝牛デビューを盛大に披露する大チャンス
ではありませんか!
特にお嬢様の愛しの緑川君にはユキお嬢様
の牝牛ミルクを存分に献上出来るのですぞ!
ヒーッヒッヒッヒッヒッ!!」
ユキ「いやいやいや!影明さんにそんな姿
絶対見られたくありません!!」
ヒカル「や!やめて……!ユキちゃんに
ひどいことさせないで…! うっ…」
バルムス「くっくっく……ヒカル、さっき
から言葉に威勢がないじゃないか?
流石の勇猛果敢な最強退魔士さんでも
膀胱がパンパンになるほどおしっこ
溜めてては元気も出ないか?」
ヒカル「くっ…」
外見上の通り、3人の中で調教が1番
マシなヒカルも、何もされていないわけ
ではない。
ヒカルの尿道には尿道が広がってしまう
ほどのビーズがいくつも詰められており
それがヒカルの膀胱から排尿を完全に
堰き止められているのだ。
尿道と膀胱を特に調教されたヒカルは
尿道を押し広げるビーズと排尿した
くて悶えてる膀胱の苦悶さえも
快感に変えてしまっており、2つの器官
から与えられる圧迫感はヒカルを常に
快感の嵐に晒している。
何をしなくとも絶頂してしまうほど
強烈な快感を常に与えられており、
ほんの少しでも気を抜くと無様に
エクスタシーを迎えてアヘ顔を
晒してしまうほどなのだ。
普通ならばまともな思考をする
事すら出来ないはずなのだが
2人の身を案じることが出来る
ヒカルはやはり最強の退魔士と
呼ぶに相応しい精神力の持ち主だ。
「何をしていた?貴様ら…!」
そこにあまりに不機嫌そうな
野太い声が辺りに響いた。
その声が轟いた時、セイラとユキを
嘲り笑って調子づいてた木原と昭三は
急に顔を恐怖で引き攣らせ始め、黒紅
も恐怖のためか急激に大人しくなった。
バルムス「ぬっ…!ヴァルクか!」
ニヤニヤと笑っていたバルムスも
一転して真剣な表情をとった。
明らかにヴァルクに対して焦って
いるのだろう。
そう、ヴァルクが不機嫌な様子であり
バルムスたちが怯え始めたのは
他でもないーー
ヴァルク「何だ?この体たらくは?
そこの退魔士3人どもを屈服させろと
俺は言ったはずだぞ?
なのに貴様らが施したのはそやつらの
肉体を少しばかり変えただけ。
我らに従うような様子が微塵もないでは
ないか!!」
ヴァルクが希望した状態、ヒカルたちが
自分たちに従うという精神状態になって
いなかったからだ。
バルムス「まぁ待て。この状態でも十分の
はずだ。こいつらの力は首輪を始めとして
かなり力を奪っている。
俺たちに反抗するだけの力なんぞろくに
残っていない。
あんたの目的であるリゼラベルツンへの
人質としてなら十二分に機能するはずだ」
バルムスはヴァルクの機嫌を宥めようと
冷静さを保とうとしながら何とか説得
しようとする。
ヒカルたちを無力化した今、バルムスの
復讐劇の最大の難門がこの妖魔王の1人に
連なるヴァルクだ。
バルムスはヴァルクと今回の『遠征』で
初めて関わったために、バルムスは
このヴァルクに関しては知る由も
無いのだが
この【妖魔王ヴァルク】は異名こそ"陵辱の陵"
とついた【暴陵】と呼ばれてはいるが
ヴァルク自身は相手を自らに屈服させる
ための手段として女を陵辱するが、その
行為が別段好きというわけでも無い。
調教中の女性の淫らさを見て、男特有の
嗜虐心や性欲を満たすという事は無い。
そもそもそう言った感情そのものが
ヴァルク自身は薄い。
ヴァルクの欲情とは【暴力】であり
人間たちを虐殺する事、特に強い相手に
真っ向勝負で打ち勝つことこそが
悦びであり至福なのだ。
これは彼自身が強い妖魔だからという
わけでは無い。
自身がまだ無名の下等妖魔であった頃
からヴァルクはある種の武士然とした
精神であったのだ。
彼が妖魔王となり得たのはその生来の
持つ暴力性、更に他の妖魔が女たちを犯す
方を勤しむ中で彼は己を鍛える事に
勤しんでいたためである。
そのため彼にとっての性行為はあくまで
自らに屈服させるためと妖魔という種を
増やすための手段というだけ。
更に後者に関しては退魔士ならば妖魔を
孕むのに妨げとなる聖気を削ぐことから
始めなければならないため、捕えるのも
孕ませるのも手間のかからない一般人
の女性で良いと考えているので
ヴァルクにとって陵辱とはほぼ相手を
屈服させるのが目的だ。
それも今回のようなアテネのような
強力な退魔士に挑む時のための戦力
補充といった側面が強い。
そのため、相手を倒したら即殺して
しまうのがほとんどだ。
だからバルムスはあれやこれやと
ヴァルクを説得しようとはするが
相当に難しい事だろう。
外見上での変化が大きいユキを見て
相手を屈服させるでも催眠にかける
でもなく、胸の肥大化などという
無駄な事をしていたのかとヴァルクは
思っているからだ。
ヴァルク「クク… そうだな」
だと言うのに、ヴァルクは一笑して
納得したかのような言葉をつぶやいた。
バルムス「…!あぁ、理解してくれて
幸い「何を勘違いしておる?」」
バルムスの声をヴァルクが遮る。
2人の子分妖魔たちも不安そうに
見ている。
ヴァルクは右手の人の手の形状
をした指でパチンと鳴らす。
その音とも1人の女退魔士が
入ってくる。
琴音「ただいま参上いたしました。
ヴァルク様」
昨晩、敗北してしまった最大の要因
の白石琴音だ。
更にその後ろからぞろぞろと節足動物
のような蟲型妖魔が琴音に追従してくる。
数にして30と少し、中には羽で飛行
しているものもいる。
ヒカル(何…?あんなの一昨晩にいた…?
……ま、まさか!?)
ヒカルの胸にぞくりとした悪寒が去来した。
一昨晩には覚えのないおぞましい異形たち。
その嫌な予想はすぐにヴァルクの口から
言葉に出てきた。
ヴァルク「どうだ?こいつがそれなりに
強い退魔士であったため、期待していた数
までは少し足りなかったが、俺はこの女を
使って見事にこれだけの妖魔兵を用意したぞ?」
ヒカル「や、やっぱり…!?う、うそ…!?
あ、あんな気色悪いのを……あんなに
たくさん……!? ひどい…ひどすぎる!!」
想像通りの顛末を伝えられ、ヒカルは
目の前が真っ暗になった。
恩師が辿った惨劇をまざまざと見せつけられ
心強き退魔少女はこの場で初めての大粒の
涙を流して悲しんだ。
琴音「あら?酷いなんて言う方がひどくてよ?
ヒカルさん?あなたにも早く妖魔を産むこと
の喜びと気持ちよさを知ってもらいたいわぁ。
もう知ったら戻れないぐらい病みつきに
なるわよ?
それに……母性なのかしらね。
こんな見た目でも私はこの子たちが愛しくて
たまらないわ」
毒のある笑みを浮かべて恩師のために悲しむ
ヒカルを嘲る琴音。
だが、それはすぐに妖魔王ヴァルクの
一喝により粉々にされる。
ヴァルク「おい、やかましいぞ?貴様の
快感やらとかそいつらへの情なんぞ
どうでもよい。 そいつらなんぞ
人間どもの虐殺用とリゼラベルツンとの
戦いに用いる使い捨ての兵よ。
そしてこいつらにも妖魔を産んでもらいたい
とかほざいていたが、ただでさえ妖魔を
生み出しにくい質の高い退魔士なんぞ
使うわけがないだろう?
今回のことが終わればこいつらも貴様と
一緒にこのヴァルクが葬ってやるわ!」
琴音「え?」
琴音は明らかに顔色を変えて体を震え
出させる。
妖魔のためにこの身を捧げたのに
ヴァルクのあまりの心ない言葉に
思わず抗議の声をあげる。
琴音「そ、そんな!?私はヴァルク様の
忠実な僕です!! 今回のことだけでなく
これからも必ずや貴方様の役に立って
みせます!
ど、どうかお慈悲をお与えくださいませ!」
ヴァルク「……ふん、まぁ考えておいて
やろう。貴様がこの侵攻でこの俺に貴様
自身が価値あるものと証明出来れば
これからも使ってやらんでもない。
だが、こやつら3人は殺すぞ?
わざわざ洗脳して使うのも面倒
であるし、母体としての価値も
ないからな」
琴音「は、はい!ありがとうございます!」
琴音は深々と頭を下げた。
その声音は余裕などなく恐怖で染まって
いる。
ヒカルは3体の妖魔とは比べものにならない
妖魔王の非情ぶりに強い怒りを感じた。
ヴァルク「それで話が逸れたな。どうだ?」
バルムス「どうだ……って、あぁ。すごいと
思うぜ。流石は妖魔王様とやらのご手腕だ。
俺たち下等妖魔なんかとは比べものに
すらならねえよ」
バルムスはヴァルクが自らの力を
見せつけたいのだと思い、辟易と
しながら形だけ賛辞の言葉を連ねる。
しかし、それは全く違う。
ヴァルクは自らの力を誇示したい
のではないーー
ヴァルク「いまいち理解しとらんようだな。
俺がどうだ?と言ったのは【貴様ら】の
ことよ」
バルムス「……あ?あぁ、はいはい。
俺たちは全くもって無能でございますよ」
ヴァルク「くく……惜しいな?確かに
貴様らは無能だ。だからこそ俺が言いたい
のはその先のこと。
貴様らの【不要】ぶりよ!!」
バルムス「っ!?」
木原「ひっ!?」
昭三「ひい!?」
ヴァルクは声を大きく荒げさせ、妖気を
充実させていく。
バルムスは瞬時に悟る。恐れていた事態ーー
ヴァルクが自分たちを処刑しようと
する事を!
ヴァルク「確かにリゼラベルツンへの
手札としてはこやつらは【有用】だ。
この琴音とか言う退魔士も【有用】だ。
だが貴様らは【無用】だ!!
力を取り上げたか弱き退魔士3人すら
満足に支配出来ぬ!!
攻め込むのはこの俺とあやつが産み
出した使い捨てどもで十分!!
姑息と卑劣ばかりで矮小かつ臆病な
無能妖魔なんぞ要らん!!
今ここでこのヴァルクが貴様らを
処刑してくれる!!」
ヴァルクが強靭な鎌腕を振り上げる!
それを見たバルムスたち妖魔は
もちろん、ヒカルにも緊迫が走る!
バルムス「ま!待て!?早まるな!!」
木原「や!やややめろぉ!?やめて
くれえぇ!!」
昭三「お!お助けををを!!!」
ヴァルク「死ね!!!ーー」
ヴァルクが鎌腕を振り下ろす……
と思われたその時、急にヴァルクは
高めた妖気を収め始め、表情も
神妙な顔つきに変わった……
かと思えば、すぐに驚きの顔に変わり
一拍おいて血管が浮き出るほどに怒りの
表情へと変わる。
バルムスも、ヒカルも、困惑の目で
様子が様変わりしたヴァルクを見つめる。
そしてしばらくしたら……
ヴァルクは鎌腕を下ろしたではないか。
殺気立っていた妖気も完全に消え失せて
いる。
だが、怒りは更にボルテージをあげた声音
で不服さを極限にまで高めたような感じで
言葉を吐き捨てる。
ヴァルク「……妖魔大王様よりご命令が
くだった……。【貴様らの処刑はするな】
とな。
更に……ちぃ!!俺は妖魔大王様の命により
これよりしばらくテレパスで大王様と
会談せねばならなくなった。
大変腹が立つが……この俺は学園のゼンコー
シューカイとやらまでに間に合わぬから
貴様らに尖兵をくれてやる!
この俺が来るまでに学園の人間どもに
恐怖と絶望を与え殺し尽くせぃ!」
バルムス「な…なんだと…?」
バルムス(確か…妖魔大王の名はヴェゼル
と言ったか? クックック…!どういう
風の吹き回しか知らんが好都合だぜ!)
ヴァルク「聞いていたな!女退魔士!
貴様もこの無能どもと使い捨てのクズ
妖魔どもも連れて学園にゆけい!
この俺の望む結果を出せなければ……
分かるな?」
琴音「は、はっ!」ビクッ
ヴァルク「よし、ではクズども!!
さっさと学園にゆけい!!!」
イライラさを爆発させたように吐き捨て
元いた部屋の奥に入っていったヴァルク。
その姿を見て…いや、この結果に
なった事にバルムスは思わずほくそ
笑んでしまう。
彼が成し遂げたい影明への復讐。
処刑されようとする状況から一転して
自らが学園襲撃の舵取りを取ることが
出来るようになったことはあまりに
彼にとって好都合に転んでくれたと
言わざるを得ない。
自分が運命に選ばれたのではないかと
バルムスは本気で思った。
バルムス「クックック…!何から何まで
ついていやがるぜ…!
おら!お前ら!聞いただろう!
茶番はそこまでにしてさっさと学園に
向かうぞ!」
黒岩源氏の姿を模るバルムスが自分の
配下の妖魔2人に呼びかける。
木原「キッキッキ!さあ、生意気
シスターさんよぉ! てめえの
腹の中にたんまり溜まった糞を
学園の皆さまに見てもらった後!
全員の前で盛大に処女を奪ってやる!
楽しみにしとけよ!!」
セイラ「はぁ…はぁ……!絶対…ころ
して……やるぅ……!」
涙を溜めて己に恥辱の限り尽くした
憎き卑劣妖魔を睨みつける。
だがそれも普段の高潔さは微塵も
感じられず、ただか弱き少女の
哀れさしか無いため、木原の
優越感を高めさせただけだった。
昭三「ヒッヒッヒ!お嬢様は少し嗜好を
変えましょうかのぅ!その爆乳ミルクを
全て吐き出した後、わしと黒紅で皆の前で
その牝牛爆乳を犯して差し上げましょう。
乳首の穴から男性器を受け入れてしまう
ような爆乳をお持ちのお嬢様など、学園生
たちは同じ人間と思えないでしょうなぁ!
お嬢様は【綾風の次期当主】として終わる
だけでなく、続け様に人間としてもおやめに
なるのですぞ!」
ユキ「ああぁぁぁ……いやぁ…そんなの
いやぁ……」
昭三は更にユキの耳元で追い打ちをかける
ように囁く。
昭三「お嬢様お気に入りの緑川君にも
報告してさしあげましょうぞ。
「影明さん!私は人間をやめてチ○ポを
受け入れられる爆乳オナホ牝牛に生まれ
変わりました!」と!」
ユキ「……っ!?い!いやいや!!
絶対いやあああぁぁぁぁ!!!」
ユキは大粒の涙を宙に振りまき
壊れた人形のように頭をめちゃくちゃに
振り乱す。
最早綾風の次期当主としての威厳など
皆無の、哀れなか弱き一少女の姿に
昭三は心底嬉しそうに顔を綻ばせる。
源氏「てめえもだぜ?ヒカル。お前は
その溜まりに溜まりきった小水を盛大に
全員の前で撒き散らさせてやる!
クックック!てめえの恥辱なんざ
どうでもいいが、てめえら3人を見た
【緑川影明】の姿を早く見てみたい
もんだぜ!」
ヒカル「くっ…!」
ヒカル(まだだ…!まだ終わってない…!)
バルムスの嘲りを聞きつつもヒカルは心に
まだ闘志を持ち続けている。
力を奪い去られ、頼みの鬼太刀も取り上げら
れていてもヒカルは諦めていない。
学園へ歩を進めようとする中、ヒカルは
不屈の精神をたぎらせ続けていたーー
--------------
【聖マリア学園】【1ーA】
藤堂明隆「おい影明。それに紅藤と
石山も今日は全校集会の日だぞ。
いつまでも眠ってんなよ。
神崎と水無月も早く起きろっつの」
影明「……ぅん…」
瞬「……ふぁ…」
楓「うーん……」
勝平「……くぁ…」
優「……んー!」ノビ
一ノ瀬真希「いやはやいつも遅刻気味の
影明君と勝平君が誰よりも早く5人で
教室にいた時は今日は槍でも降るのかと
思ったけど…!」
女子学生D「やっぱカゲッちはカゲッち
だねぇ〜笑」
藤堂「おら、今日は体育館が使えん
らしいからグラウンドでやるらしいぞ。
さっさと行くぞ」
瞬「……いよいよか…」
楓「…よし」
石山「……さぁて」
優「では…」
影明「行きますか!」
【2ーB】
女子学生A「え?フミフミ?どこ行くん?
もう全校集会始まるよ?」
文香「トイレ」
女子学生A「いや今行く!?朝早く
いたんだから行っといたら良かったのに!」
文香「うっさいなあ。今したくなったん
だからしょーがないじゃん。
てことでアタシ行くから。皆にも言っと
いて」スタスタ
女子学生A「えー!?あ!?ちょお!?
………もー、ホント勝手過ぎるって…
仕方ないなぁ……」
--------------
源氏「あ?」
木原「なんだぁ?改修中?」
琴音「あら……また誰かが備品を壊した
のかしら?……全く、建ってばかりの
新築を壊さないでほしいわね」
昭三「こういう場合はどうしてるんじゃ?」
琴音「体育館が使えない時はグラウンドで
やることになっていますわ。おそらく準備も
整っている事でしょうし、グラウンドに行き
ましょう」
源氏「…だとよ。さっさと行くぞ負け犬ども」
セイラ「くぅ…!」プルプル
ユキ「うぅ……」プルプル
ヒカル「……」プルプル
ヒカル(オシッコがぁ… でも耐えないと…!
絶対…諦めてたまるもんか!)
--------------
【全校集会】
「今日は一体何話すんだろ」
「どーせどうでもいいことだろ」
「早く終わんないかなー」
学園生徒の雑談で活気あるグラウンド。
時刻は午前8時27分。スピーチ開始は
8時30分なので、もう開始まで間もない。
全校集会の始まりは生徒会の面々達
つまり【姫野ヒカル】、【セイラ・神無月】
【綾風ユキ】の3人が壇上に立って開始の
挨拶を行い、それから連絡事項、これからの
学園の方針、その他諸々のスピーチを行い
そこから必要に応じて各担当の先生たちの
連絡や学園長の話が行われ、また生徒会が
閉礼の挨拶をして全校集会は終了となる。
ーーだが、今回はいつもとは違ったーー
まずいつもとの違和感に気づいたのは
前列の方に並んでいた生徒だった。
男子学生A「おい?何で黒岩がヒカルちゃんの
隣にいるんだ?」
女子学生B「それになんで貧相な下っ端清掃員
ごときが我らが誇り高きセイラさんの側に立って
いるのかしら……?」
男子学生B「あれは確か…黒岩の当主か…?
名門綾風から分岐した2流貴族の下品な
老人の分際で何故綾風ユキ様の隣に…!?
そ、それに何だか胸が大きくなっている
ような…?」
源氏「クックック」
ヒカル「……」ギリ
木原「ヘッヘッヘ…」
セイラ「クッ…」
昭三「ヒッヒッヒ」
ユキ「うぅ…」
琴音「ふふ…」
全校集会の鉄製の台上に源氏とヒカル
木原とセイラ、昭三とユキの3組、台前に
琴音が立つように立っている。
凄惨な調教を受けた3人はもちろん制服姿
で、調教の効果は目では分かりにくい。
だが、普段でも特に目を引くユキの巨乳は
更に肥大化されてしまっている事に
違和感を感じる者は何人かいるようだ。
琴音「皆、よく集まってくれたわね。
今日の全校集会の内容は【この学園】の
事と、【生徒会の3人のショー】についてよ。
さぁ、姫野さん。生徒会長であるあなたから
説明してちょうだい」
源氏「おら、さっさとしゃべれや」
ヒカル「………」ブツ
促されるままにマイクを手に取るヒカル。
その姿はいつも元気いっぱいな彼女の
快活さを感じられず、どこか恥ずかしげさ
と後ろめたさなようなものを感じられる。
他の2人も普段のような様子が感じられない。
そんな言いようのない不気味さに中等部から
の学園生を中心に辺りはざわめきを醸し
出していた。
ヒカル「み、皆さん…… 天気も良い中、今日は
集まってくれてありがとうございます…。
ま、まずは、私たちの披露宴を皆さんにお見せ
する前に……こ、これを見ていただきたく
思いますっ……」
恥ずかしさなのか……オドオドとした様子で
制服の上着のボタンに手を持っていくヒカル。
それに続き、セイラとユキも制服の上着の
ボタンに手をかけ始めた。
男子学生C「お、おいおいおい!?まさか!?」
男子学生E「ここで脱ぐ気か!?」
男子学生F「いや正気かよ!」
男子学生G「そんなことしたらただの痴女
じゃん。あの3人に限ってそんなこと絶対
ねーって」
男子学生A「だよなー」
ヒカル「………」モジモジ
セイラ「………」
ユキ「うぅ………」
そんな男子学生たちの話し声を聞いて
彼女たちは羞恥のボルテージをあげて
シャツのボタンに指をかけたまま完全に
動作を停止してしまった。
図星だったからだ。
妖魔たちの命令で彼女たちは自分たちの
服を脱ぎ去るつもりだ。
もちろん本意ではないが、妖魔という
強大な存在を今この場に控えていることは
全校生徒を人質に取られている事に等しい。
しかも、彼女たちの力は封じられているのだ。
下手な動きをして妖魔たちがすぐにでも
生徒たちに襲いかかってしまえば彼女たちに
生徒たちを守る術などない。
木原「おいおい?何恥ずかしがってんだ?」
昭三「お嬢様のような賢明であらせられる
お方が言う通りにしない事の意味が理解出来ない
訳ではありますまい」
ユキ「あぅ……」
セイラ「……クズめ」
後ろに控える妖魔たちが催促を促してくる。
ヒカル「セイラちゃん…ユキちゃん……今は
言うことを聞くしかない…耐えるしか……」ギュッ
3人のリーダー、ヒカルが意を決してボタンを
外そうとする……その時!
源氏「!っ待て!!」
何と妖魔のリーダーのバルムスが静止をかけた。
ヒカル「う、うえぇ!?」
当然、命令をした当の妖魔のリーダーが静止を
かけてきたものだから覚悟を決めたヒカルに
とっては肩透かしを食らったように当惑する。
木原「?」
昭三「どうしたのじゃ?源氏。何故止める?」
そうだ、他の妖魔と人間2人がそれぞれセイラと
ユキに注目してるがバルムスも源氏も執心してる
対象が違うのだ。
源氏はこの全校集会の場に来てからヒカルは
一切見ずにある一点を……【人物】を見ていた。
だから誰よりも早く気づくことが出来た。
【それが命取りとも知らずにだ】
源氏「おい、待てや緑川!てめえどこに行く
つもりだ?」
目を険しく、しかしどこか愉快そうに影明に
声をかけた。
影明「げっ、やべ!」
順番の場所とは全然違う所に立っていた影明は
つい言葉をこぼしてしまった。
ちょうどAクラス列の最後尾に躍り出ていた。
影明は苗字が【緑川】であるため、順番で
言えば最後列に近い方なので、易々とこっそり
最後尾に移動することが出来たのだが
バルムスに注視されてる中だと、最後尾に
出た時点で流石にバレてしまったようだ。
影明「えー!?あ、いやちょっと!!催して
しまいまして…… ト、トイレに…」
(ここじゃダメだ…もっと右に……)
誤魔化しながら影明はじりじりと右に移動する。
源氏「おい?何をじりじりと動いてやがる?
下手な動きをするんじゃねえよ」
睨め付けていた目は既になく、源氏はニヤニヤと
笑っている。余裕たっぷりな証だ。
何せこちらにはヒカル、セイラ、ユキが手に届く
範囲にいる。
バルムスには今はまだその気は無いが生殺与奪権
を握っている。
バルムス(しかし、あいつの動きが早い… まさか
とっくに勘づいていたか? ククク…だとしても
【貴様】ではどうする事も出来んだろう。
影明の逃げだそうとする動きにこちらの事情を
自分たちが来るまでにいくらか把握している事を
推測出来たが、それでもバルムスは影明に
逃げることなど出来やしないと強く確信している。
ーー忌まわしきあの夜ーー
死に体で緑川影明が立ち上がってきた理由は
今手中にしている聖徒会のメンバーの危機…
いや、黒岩源氏の記憶からもあの男は誰かを
見捨てることが出来ない性格をしている。
バルムスと源氏、忌々しい記憶が皮肉にも
彼が逃げ出さないという絶対の自信を裏付けて
しまっているのだ。
影明「はぁ!?何のことだよ!?いやホント
限界なんだって!!」じりじり
(もっと……【E組】の方に……【A組】から
意識を逸らすんだ……)
バルムス(くく……なおもとぼけるつもりか…。
だが無駄だぞ? この全校集会は聖徒会どもの
公開陵辱じゃあない。お前の公開処刑に
なるんだよ!! 緑川影明、お前を八つ裂きに
して屈服させた後で、この3人どもをてめえの
目の前で犯し尽くしてやる!!
こいつらの悲鳴と涙を存分に堪能させながら
じわじわと、ゆっくり嬲り殺してやる!!
そのためだけに【姫野ヒカル】も【セイラ・
神無月】も【綾風ユキ】も仕上げて来たん
だからなぁ!!)
源氏「おい?だからじりじり動こうとするな
と言っているだろう?」
影明「………」
影明「ぐ!ぐおおおおおお!!!
は!腹が!?腹があああああ!!!
いっ!いたたたたたた!!!!
も!漏れる!!!漏れてしまう!!!
い!?良いんか!?このグラウンドを
俺の下痢で染めてしまっても!?
トイレに行かせろ!!行かせなければ
本当に出すぞコラあああああ!?」ゴロゴロ!
影明は大袈裟と言うほどにグラウンドに
転げ回り、自分の【腹痛】をアピールした。
そして、さりげなく【A組】から更に遠くに
離れていく。
そのオーバーなリアクションと言葉は
全校集会に集まる学園生と教師たち全員の
【注目を浴びる】。
女子学生B「ちょっ!?やだぁ〜!影明君
ほんと不潔!」
男子学生H「下品なっ!?あいつはこの学園の
品格を更に落とすつもりかぁ!?」
女子学生C「ちょっと!黒岩!このバカさっさと
トイレに行かしなさいよ!」
黒湯真司「漏らしたら漏らしたでそれはそれで
面白そうだがな笑」
教師A「はぁ…、しょうがないな緑川…
学園主任、ここは行かせてやるしか…」
琴音「お黙りなさい」
琴音の言葉により口々に騒ぎ始める教師と
生徒たちは一斉にしん…と静まり返る。
学園主任でもある琴音は学園でも美人かつ
面倒見もあって人気だ。
そんな彼女とは思えないほどの芯の冷えた
声色に普段のギャップも相まって恐怖を
覚えたからだ。
その恐怖に追い討ちをかけるように源氏が
狂ったように笑い始める。
源氏「くっくくくくく…!!下手な演技は
やめろ。緑川影明。そんな無様な姿を見せて
おいて、何か企んでいるんだろう?
無駄だ。そもそも何故俺がこの【全校集会】を
狙ったのか分からんのか?」
源氏の肉体に変化が生じる。
木原「ま、まさか坊ちゃん!?」
昭三「ここで真の姿を見せるつもりか!?」
それを見た木原と昭三、聖徒会のメンバーも
驚きを見せる。
そうして、バルムスは源氏としての姿から
妖魔としての真の姿を完全に露わにした。
男子学生B「な、何だあれ…!?」
男子学生I「黒岩が化け物になったぞ!!??」
男子学生J「ば、バカな!?あれは妖魔!?
バルムスだと!?」
女子学生E「そんな!?バルムスは一昨日前に
聖徒会の皆さんが倒したはずでは…!?」
女子学生F「ひいいいいいいい!!何あれ…!?
何あれええええええええ!!?」
女教師B「ま、まずい…!あれが本当にバルムス
とすれば、私たち含め今この場にいる退魔士たち
では太刀打ち出来ない…!!」
女教師C「……聖徒会メンバーも敗れてしまったと
考えた方が良さそうですね…!」
藤堂明隆「おいおい…!何の冗談だこれは…!?」
一ノ瀬真希「怖い…」
花岡蓮「あわわわ…!」
金谷希「…何あれ…… ホントに現実なの…!?」
バルムスの姿を見た学園、一般生徒や学園に忍ぶ
退魔生徒たち、同じく一般の教師と退魔教師たちも
それぞれ恐怖と動揺とで全校集会はどよめきだす。
退魔と何の関係もない一般の生徒や教師たちは
突然の化け物の登場に恐怖し、それ以上に動揺を
大きく見せる。
反対に退魔関係の生徒と教師たちは動揺よりも
遥かに大きく恐怖している。
バルムスは退魔界隈では強大な妖魔として認識
されている。仮に倒すとするならそれこそ専用の
討伐隊を、それも選りすぐりの熟練退魔士たちで
組まなければならないほどの敵だ。
それこそ現代最強退魔士たちである学園の聖徒会
メンバーを派遣しても咎められないほどだ。
そして厳密にはバルムスに敗れたわけではないが
メンバーの1人だけでエリート退魔士で組んだ
討伐隊以上に強大とされる聖徒会メンバーたちが
完全に捕えられている。
それがますます学園退魔士たちに恐怖と絶望を
植え付けさせている要因となってしまっていた。
阿鼻叫喚の現場の惨状を見て、バルムスは勝ち
ほこって高々に影明を煽りにかかる。
バルムス「今やこの全校集会に集まった学園
関係者全員が俺たちの人質なんだぞ?
言っておくが、妖魔は俺たちだけではない!
このグラウンドの周りを妖魔の蟲どもがぐるっと
囲って包囲している。
ここの奴らどもは逃げられはしない!
くっくっく…!だからこそ、俺の言うことを
聞かないということがどういう事になるのか
分からんわけじゃねえだろ?緑川ぁ!!」
【絶対絶命】
周りはいつの間にか芋虫や蛾のような妖魔蟲が
たむろしている。
バルムス「お前を助けてくれる奴なんていない!
お前が何を画策していようが、どうしようが
最早どうにもならんぞ?」
【逃げ場はない】
バルムスにより学園の全ては人質となっている。
バルムス「グハハハハ!そもそもお前は
だけで何もできないだろう緑川ぁ!! お前は
この綾風のお嬢様が泣くだけで血まみれのボロ雑巾の
状態で俺と飛び降り心中を計るほどだものなぁ!!」
更には聖徒会メンバーを手中に収めていることに
より【生殺与奪も】……
ユキ「影明さん!私たちの事は構わずに逃げて
ください!!」
たまらずユキが叫び出してしまう。自らの痴態を
知られたくない乙女心、何より誰よりも特に影明
だけでも助かってほしいと切望しているためだ。
昭三「お嬢様は牝牛らしくしていれば良いの
ですよ」ムギュ
ユキ「っひうぅぅぅん!?」
その罰と言うかのように、背後に立つ昭三に
敏感すぎる豊乳を強く鷲掴みにされる。
中にパンパンに溜まっているミルクのせいで
ユキの爆乳は乳腺を通じて更に鋭敏になって
おり、それだけでユキは軽くイッてしまって
いた。
そのせいで普段の彼女からは想像できない
ような淫靡な顔を皆の前にさらけ出して
しまう。
男子学生B「うわっ!?何だあの下品な顔!?」
女子学生C「おっぱい揉まれただけであんな
感じるの?しかもこんな状況なのに…
綾風さんってすごく清楚なお嬢様って感じ
てたのに、本当はとんでもないど淫乱なんじゃ
ないの……?」
ユキ「あぁぁぁ……見ないでぇ……」
ユキの淫らな姿に全校集会の【全員が注目する】
【恐怖と絶望】の最中で精神が荒んでいるのも
手伝い次々に学園生から心ない言葉をかけられ
清純な彼女の心は多大な傷を負う。
涙を溜めて嗚咽を漏らす姿はとても見ていられ
ないほどだ。
【まさに決定的だ】
源氏「ほら?こうされるだけでお前はもう
何も出来ないだろうが?」
昭三「ヒッヒッヒ…」
木原「キヒヒ」
ユキ「ひっく……」
ヒカル「卑怯な…!」
セイラ「下衆…どもめぇ…!」
昭三「ヒヒヒヒ!ではお嬢様。少々早くなって
しまいますが、まずは皆さんにお嬢様の牝牛報告
といきましょうか?」ボタンに手をかける
ユキ「いっ!いやぁ!やめてくださいぃ!!」
昭三「ヒッヒッヒ!抵抗しても無駄ですぞ。
影明君もですぞ? 先ほどから黙っていないで
牝牛として生まれ変わりなさるお嬢様に何か
言葉をかけてやりなさい」
影明「………」
昭三に促され、先ほどからずっと黙っていた
影明はようやく口を開くーー
影明「終わったな…お前ら」ニンマリ
源氏「……あ?」
源氏は素っ頓狂かつ、イラつきが一気に最大に
昇りつめた声をこぼした。ーー愚かだ。
影明はニマニマとして言い放っている。ーー当然だ
笑顔とその言葉は完全な勝利宣言の他ならない。
怒りとその言葉は妖魔たちの決定的敗北を
完璧に表している。
何故?
バルムスが……憎悪に駆られて
【自分の真の姿など露わにしなければ】
【学園生たちに恐怖を与えなければ】
ほんの少ししかない、ほんの数パーセントしか
ないとは言え、彼らは勝てたのかもしれない
のだから。
ーーバルムスはとどめをさしたのだーー
ならばそれを【終わった】と表現することに
何も不自然な事はないだろう?
バルムス「クク……クククククク…!!
一応聞いておいてやるが……まさか俺たちに
向かって【終わった】などとほざいてるのか
お前は?」
バルムスはこめかみに青筋をたて何とか冷静に
話そうと試みる。
怒りの理由は【絶対絶命】と思っている
妖魔蟲によって【逃げ場もない】と思っている
ヒカル、セイラ、ユキの【生殺与奪】を握って
いると思っているーーからだ
そう、それは正しい。
バルムスと木原と昭三の【生殺与奪】を
握れているためーー
影明「お前らさ…… いや、つくづく憎しみって
相手にも…自分にも厄介って思うけどさ?
俺ばかりに注目し過ぎだぜ」
影明は余裕そのものなのだ
源氏「……は?」
昭三「ヒーッヒッヒッヒッ!! どうやら
自分の置かれている状況をいまいち分かって
おらんようですなぁ?
仕方あるまい! お嬢様の醜態を皆さんに
お見せしてやらなければお嬢様懇意の方は
分からないようですじゃ!」
ユキ「ひっ!?」
昭三「さぁお嬢様?牝牛らしくモーモーと
鳴き叫ぶのですぞ?」
ユキのボタンにかけた昭三の手に力がこもる。
ボタンを弾き飛ばして破るつもりのようだ。
ユキ「ひいいいっ!?いやいやいやいや!!
やめてえええええええええ!!!!!」
ユキの悲痛な大声量の泣き声が辺りをこだまするーー
ーーだから…あまりにユキの泣き声が大きすぎた
ためか、その音に気づくのに遅れてしまったーー
昭三の手が、弾け飛んでいた。
ぐるぐると宙を舞っている。
昭三「……?なに?腕に力が入らない
ですと…?」
そんな素っ頓狂な言葉をあげるほどに
その急な事態に反応出来ていなかった。
全員がそうだった。
ズドズドオオオオオン!!!
ユキの泣き声が下火に入ったため、今度は
はっきりと聞こえた。
その音は爆発音に似た、重く、低く、空気に
こだまするような響き。
次は源氏の反対側の隣から鮮血が飛び散る。
それと同時だった。
昭三「ひっ!?ひぎゃあああああ!?」
木原「ぎゃああああああああ!!!」
けたたましい下等妖魔たち2名の悲鳴が
グラウンドをつんざいた。
ヒカル「!?」
セイラ「!?」
ユキ「!?」
琴音「!?」
バルムス「な、なんーー!?」
ズドズドオオオオオン!!!!
自らの配下である下等妖魔たちの悲鳴が
自らの耳を貫いたとほぼ同時だった。
また重く鈍い爆音が聞こえた時、バルムスは
自らの視界が下へ落ちてゆくのを感じた。
バルムスは当然困惑する。
まるで足の力を急に奪われたかのようにーー
と落ちゆく一瞬のうちに思考を巡らせた時
バルムス「っ!?ぐぅああああああ!!?」
自らもよく知る激痛が巡らせた思考箇所の
足から感じ、同じようにバルムスも苦痛に
満ちた絶叫をあげた。
四つん這いになり、足から湧きあがる焼ける
ような激痛に何とか耐え、バルムスは激痛の
痛みの箇所に目を向けた。
そして痛みの正体に気づく。
バルムスの両膝が銃で穿たれたような穴が
がっぽりと空いており、そこから血がとめど
なく流れ続けていた。
しかも、その傷痕は薄く煙を上げている。
バルムスはその傷痕と自らがこれまでの退魔士
との戦闘の中で幾度となく受けてきた痛みの
感覚で、聖気を纏った攻撃である事を理解した。
だが、決して頭は理由を理解する事は出来ない。
バルムス(バカな…!?学園の学生退魔士如きに
俺にダメージを与えられるほどの聖気の攻撃が
出来るはずが…!?)
バルムスは自らの配下の妖魔の状態を見た。
蝙蝠妖魔は自分と同じように膝を撃ち抜かれて
おり、蜘蛛型妖魔に至っては人間の姿での手を
膝から先を完全に飛ばされていた。
そしてすぐさま気づくーー
バルムス「ま!まずい!!聖徒会どもに逃げられ
ちまう!!」
バルムスの言葉でヒカルたちははようやく我に
返った。数多の激戦を戦い抜いてきた中で
研ぎ澄ましてきた鋭い神経が置き去りにされる
ほどの衝撃を受けて3人ともフリーズして
しまっていたのだ。
ヒカル「セイラちゃん!ユキちゃん!前に
飛び込むんだ!!」
ヒカルが瞬時に号令する。
セイラ「っ!えぇ!!」
ユキ「はい!!」
セイラとユキもその号令に瞬時に反応する。
バルムス「ぐっ!くそぉ!!足が…!待ち
やが……っ!?」
ヒカル「っ!!??」
バルムスとヒカルはほぼ同時に確認した。
1ーA組の最後尾から煙をあげている事を。
にょきりと伸びる黒く、鈍く、煌る
2丁の刃付きの細い銃身を。
制服を脱ぎ去り、いつもの伊達メガネを
取り去り、黒を基調とした迷彩服に
身を包んだ【黒い悪魔】を。
その煙を例えるとするなら【反撃の狼煙】
いや、妖魔にとって【絶望の幕開けの狼煙】と
呼ぶべきか。
優「時間稼ぎありがとう、影明。いやしかし
バルムスは頭が良いと聞いていたのだけどね。
想定を遥かに超えるほどバカだねぇ♪
ま、後は各々方、打ち合わせ通りに行動頼むよ」
緑川影明「さぁ、お前らに人間様を舐めるなって
事を思い知らせてやるよ」
紅藤優 「さて、君たちに人間様の恐ろしさを
思い知らせてあげるよ」
ここに、緑川影明と紅藤優率いる一般学生戦線の
反撃が始まったーー
やっと、ここまで来れました。個人的
プロローグのラストシーンぐらいに
まで来ました。
次回、気になってる人がいるかも
しれない文香ちゃんの不良時代の
モノローグと紅藤優くんの【黒悪】
時代のモノローグもやる予定です。
次回で戦闘回を終わらせたらなぁと
思ってはいますが、まぁあまり期待
しないでください。
え?紅藤君どうやって迷彩服に着替え
たんだって?
→下に着てたんです。
→→学生服の下に迷彩服みたいなゴワゴワ
したもの着れるわけないだろ! 着てた
として何で誰も突っ込まないんだよ!だって?
→→→ごめんなさい。そこはバレないように
着てたって何とか解釈してください。
スナイパーライフルだけじゃなく他にも
たくさん武器を持ってますが、何とか
違和感ないように学生服の下に着てたんです。
いやホントごめんなさいそう解釈して
くださいオネガイシマス!!