狩人の中でも、最も優れている人物。
それがアタランテらしい。
眼差しは獣のように鋭く、髪は無造作に伸ばされ、貴人の如き滑らかさは欠片も無いため一見すると粗野な女性に見える。しかし他人を「汝」と呼び、自分達を「吾々」と呼ぶなど非常に古風な話し方をするため、その野生的な本性を感じさせない不思議な気品がある。
そんな彼女は男に無理矢理結婚を迫られ、更に発情期に入ってしまった事で断り切れずにいた所を俺が助けた。
元々、情報戦はあまり得意じゃない獣人相手だから、なんとか勝てた。
そして、そんなアタランテは、俺を部屋に誘われた。
「えっと、また、なんで」
「汝のおかげで、危機は脱した。
しかし、その、あいつが仕掛けた媚薬で、既に」
そう、恥ずかしがるように、頬を赤くしながら、俯きながら、俺をそのまま押し倒す。
狩人としての格好をしているアタランテ。
身軽に設計している事もある、その衣服は簡単に肌に触れる事ができ、俺はそのまま彼女の膣口に触れていた。
ジュルジュルという湿った粘膜を擦り合わせる卑猥な水音が響いており、とても純潔の狩人と呼ばれていたとは思えないような淫乱な姿だった。
「あぁ、汝はっ本当にっこういう行為にっ慣れている様子だなぁ♡」
そう、俺が肉棒を彼女の膣口近くで擦っていると共に、アタランテはそうこちらに目を向けながら言う。
僅かな抵抗が彼女の中には残っているようだが、それよりも身体は正直なのが、亀頭の先で触れる彼女の膣口で良く分かる。
割れ目を僅かに押すだけでも、そこから熱い愛液が溢れ出ている。
そう、明らかに肉棒を欲しがっている様子が分かるアタランテに対して、俺もまた問いかける。
「そういうアタランテは、どうなんだ?
俺のは、やっぱりいらないか?」
「そうは言っていない。
吾々にとって、奴と行うよりも、好感を持てるお前と行為を行いたい。
何よりも」
そうしながら、アタランテはゆっくりと俺の耳元で囁くように近づく。そして耳の中に直接声が届くかのように。
そんな風に感じるぐらいの近さであり、同時にこうも彼女は言葉を口にした。
「こんな状況だからこそ、吾々と汝のような仲睦まじき相手を見つけたのだ。
それを逃すつもりなどないからな」
それはどこか照れ隠しを含んだ言い方のように思えたのだがともあれ、アタランテはそのまま続けて言う。
『まぁ、そうだよな』と納得してしまった部分があるものの、「ならば」と口にして俺も彼女に対して応えることにした。
既に俺の方でも十分に勃起していた肉棒だったが──―、アタランテはそれに手を添えてくるとそのままゆっくりと己の下腹部へと誘導するように動かし始める。
ただただ無言のまま。だけどその動きには確かに意志が見えており、これから行われる事への期待のようなものを感じ取った。
ゆっくりとではあるが確実に近づいており、俺はそれを受け止めるべく腰を突き出すようにして近づけていく。
そしてついに肉棒の先端が、秘裂の入り口に当たるとその熱を感じた。
「んっ……」
するとアタランテが小さく喘ぎを上げる。
すでに十分に濡れて蕩けていた入口であったが、それでも亀頭を押し当てられる感覚に驚いたらしい。だがすぐにそれを受け入れるべくなのか力を抜いたようで、少しばかり緩んだ気がする。
しかし入り口と言っても敏感な部分をいきなり触られた衝撃は大きく、再び力が入ってしまう。それにより膣口から溢れる愛液の量も増え、潤滑油としての役目を果たすようになった事でスムーズに入るようになってきた。
それを確認すると俺もまた腰に力を入れていき、膣内へと押し込んでいく。
先端が入り込むと同時に絡みつく膣壁によって包み込まれてしまい、まるで歓迎されているかのような錯覚すら覚えてしまった。
「んぅ……!」
アタランテの声にならない吐息が漏れ出る中、俺は更に奥へ突き進んでいく。柔らかい膣道の中をゆっくりと進むことにより、俺自身も気持ち良さを味わいながら進めていった結果、とうとう根元まで挿入する事ができた。
そこで一度大きく深呼吸してから口を開く。
「入ったぞ」
「そ……うか」
ようやく挿れた事にホッとしたのか、安堵するような返事をするアタランテ。
それが可愛らしくもありつつも、やはりこの先に待っている快楽への欲求の方が強いのだろうと思うと嬉しくもある。
ともあれ俺としてはこのまま動かずにジッとしていた方がいいかと思ったが……どうやらアタランテは違ったようだ。
「ふむ、これはこれでいいものだ」
「良いって……動いてもいいのか?」
「うむ」
俺の問いかけに対し、アタランテは小さく首肯して見せた。
なので早速と思いつつ、軽く抜き差しを始めることにする。
始めこそゆっくりではあるものの徐々にペースを上げていき、最終的にはストロークを大きくしていった。
しかしながらそれでいて痛みはなく、むしろ快感を得ている様子でアタランテの身体は徐々に震え始めてた。
俺自身としても肉竿が締め付けられる感触は心地良く、また彼女の方でもしっかりと受け入れてくれている様子が分かるために安心できた。
「んぅ……! あっ……んくぅ……♡」
少しずつではあるが、彼女の口から甘い声が出始め、それと同時に身体からも力が完全に抜け切ったような感じになっていた。
その証拠と言うべきかは分からないが、今までの締め付けるようであった感触も弱まったように感じる。
しかしそれは逆に言えば、俺自身が肉茎を包まれながらも自由に動かす事が出来るようになるのだから問題はなかったりするわけだ。
そう考えた俺はストロークの速度を上げるとともに、彼女の身体を抱え込みながらピストンをし始めた。
より強くなった刺激によってか膣壁から溢れてくる愛液の量が一気に増えたように感じられると共に、先程よりも大きな卑猥な水音が聞こえ始めた。
さらには結合部を中心として飛び散った愛液により俺の股間だけでなく腹周りはアタランテの体液塗れになってしまいそうだが、それすらも興奮材料となってくれている。
とはいえ俺の方も限界を迎えようとしており、それを察したようにアタランテの方で両足を絡めるようにしながら俺の腰に回してきた。
そしてそのまま引き寄せるかのようにしながらこちらに視線を向けた。
「出し、そうなのか?」
「いや、まだだよ」
俺の言葉に反応してかアタランテがゆっくりと顔を寄せてきた。
キスを求めていると思ったのだがどうにも違うらしく、彼女は顔を耳元へと近づけるとこう言った。
「なら、吾々も共に果てさせて貰おうではないか」
それは言葉通りのことを意味しているのか、それとも別の意味を含んでいるのかは分からなかった。
ただアタランテの方も早く絶頂を迎えたくて仕方がないらしい。
そしてその気持ちは俺も同じであるし、何よりも目の前にいるアタランテがとても愛おしい存在のように思えてしまっていた。
だからこそ俺はアタランテを抱き寄せてから深く唇を重ね合わせると同時に、ラストスパートをかけるべく腰の動きを強くしていく。
するとそれに答えてくれるかのようにアタランテも腰を動かして、お互いを求め合うようにする。それによってもたらされる快感はさらに増していき、俺達の限界も近づいていった。
「んっ……! ちゅぷ……ぁあ!」
アタランテも激しい口づけに応えてくれたのに合わせて膣内もさらにきつく締まりながら、子宮口まで降りてきて精液を受け入れる態勢が整っていく。
それに対して俺も腰を打ち付けながら最後の瞬間を迎える為に、射精する為の下準備として陰嚢の中に溜まっていた精子たちを送り出していく。その動きを感じ取ったのか、アタランテの膣内もまた痙攣するように小刻みな動きを見せていた。
「んん……!! んんん──!!」
まるでそれが合図になったかのように、アタランテは大きく体を仰け反らせながら絶頂を迎えてしまう。それと同時に俺自身も我慢していたものを解き放つように、膣内に大量の精液を吐き出してしまった。その勢いは凄まじく、膣内を埋め尽くしてしまうほどであり、収まり切らなかった分は逆流して俺達の繋がった部分から漏れ出していった。
「はっ……ああ……」
アタランテはといえば、余韻に浸っているのか放心状態になっているようで、焦点の合っていない瞳をしながら荒くなった呼吸を整えようとしている。
その一方で俺はというとアタランテの膣内で未だ硬さを失わずに元気のままであったが、それでもゆっくりと引き抜くと栓を失った事で膣口から白濁液が流れ出てきた。
そしてそれがようやく終わった時、アタランテがぼそりと何か言った。
その表情には確かな笑みを浮かべていて、どこか満足げだった気がした。