FGOで純愛イチャラブ尊厳破壊ドスケベセックスシリーズ 作:デイジー亭
pixivリクエストで書きました。
クソ長いので、連載小説として完結まで日間投稿致します。
メインヒロインと、サブヒロイン二人の視点で進みます。
FGO第2部六章までのネタバレと、独自設定を含みますのでご注意を。
気に入って頂ければ、どうかブクマ・評価・感想を頂ければ狂喜乱舞致します。
ついった @Deijiedaiwa
プロローグ
──一度目の過ち。何も知らぬ小娘が、聖剣を抜いたこと。
──二度目の過ち。聖剣の返還は成されず。最果ての槍に繋ぎ止められ、死ねぬ身と化したこと。
──三度目の過ちにして、ただ一つの正解。──貴方と、出会ってしまったこと。
「陛下。南米の反乱の対応、如何致しましょう」
「ブーディカに向かわせよ。彼女は必ずや、その名の通り勝利をもたらすであろう……それに彼女も、そろそろ褒賞が欲しい頃だ」
「ではそのように。では次に決裁を頂きたい事項についてでありますが……」
「はぁ……つまんね。退屈。死にそう……陛下は真面目すぎるのよね……ランスロットにでも爆撃させれば終わりじゃないの?」
全員が平等であることを示す円卓。我が身は王なれど、皆の意見を聞き入れねばならぬ……数千年の時を経て、何度卓を変えようとも。テーブルのカタチは真円でなければならない。……この円卓も、何代目かはもう数えていない。椅子をぎぃと軋ませる、長く伸びた紅い髪を揺らす彼女が……ひどく、つまらなそうに苦言を宣うのも恒例のことである。しかし……よく飽きないものだ。逆に根気があるのかもしれない。
「僕が
「そうやって、また……本当の理由は別の癖に。真面目ぶった顔しちゃってさ。お母様どう思う?」
「バーヴァン・シー。公私は別にせよ。……と、ところでこの装いはどうでしょか」
「やだ、サイッコー! お母様クソきゃわわ!」
「わ。またハベトロットに仕立ててもらったの? いいなぁ……僕も今度、お願いしてみようかな」
「いや、通販で購入したが」
「ハベにゃんが泣いちゃう」
……そしてすぐに脱線するところも、恒例のことである。モルガンが声を掛ければ、トリスタンが一瞬で瞳を輝かせ……ガールズトークが始まってしまう。仲良し母娘も結構であるが、しかしながら……今は会議の真っ最中である。女が三人寄れば姦しいと、極東の諺では言うらしいが……十二人も揃うと、もはや騒音公害である。さらに……メシメシバキンッ! と可哀そうな円卓が軋んで圧壊する音。会議のたびに圧壊する円卓くんの心労は如何ばかりか。
「貴様ら……モルガン元陛下もいい加減にして頂きたい。陛下がムチムチボディを震わせて、困っているではないか! ……じゅるり」
「漏れてる、漏れてる……自分の欲が漏れてるよガウェイン」
「これだから駄犬は……少しはバイセクシャルを隠す努力をしなさいよ」
「元陛下という呼び方は、そろそろやめてもらいたいのだが」
がるるる……といわんばかりに牙を剥き。言葉とは裏腹に、自分自身が最もムチムチなボディをぶるぶると震わせるガウェイン。そのアツい視線をこちらに向けられると、身震いが収まらぬ……私は一向にノーマルである。涎を拭いて欲しいものだ……貴様の想いに答えることは叶わぬ。本来のガウェインの……いや、あまり変わらないな。うむ。当時の私が貧相な身体をしていただけで、彼の視線も豊満な女性に熱心に注がれていた。円卓の騎士は、いつでもわりとどうしようもない。
「私たちに喧嘩を売っているのでしょうか」
「買いますよ? バゲ子……バーゲストさん。高値で買います。売られた喧嘩は買う性分ですので」
「すまない……小さすぎて失念していた。お前たちを侮辱したかったわけでは」
「「やっぱり売ってますよね??」」
そして……自分と同じ顔が、並んで苦情を述べるのにはいつまで経っても慣れぬ。貧乳の……おっと。聖剣に、杖。それぞれの武装を担う彼女たちは、この国を運営するために我が下で力を振るってくれているが……なんだかやたらと好戦的。かわいそうに……胸が小さいと、心の広さも狭くなるのであろうか。あわあわと釈明するガウェインに詰め寄る彼女たちの視線……殺意が籠っている。ここで止めておくべきだろう。
「いい加減にせよ。……あまり私を怒らせるな。何せ、本日は重要な
「はいは~いっ♡ タマモちゃんがみこっと参上☆ カルデアからのお客様をご招待~!」
「もちろん、余も居るよっ☆」
やたらと朗らかな声と共に、重厚な扉をばぁん! と開き。現れた黄金の煌めきと、桃色にぴぃんと立てた獣の耳。彼女たちは、いつも元気すぎる……いや。少々語弊があったかもしれない。この国で暮らす民は、いつでも希望と笑顔に満ち溢れている。それは、死後の生を楽しむサーヴァントたちとて同じ。召喚された当初は戸惑っていたものだが……今は臣民としてこの繁栄を、おおいに享受してくれている。
◇◇◇◇◇
「は、離してっ……!」
「先輩、この特異点おかしいです……! サーヴァントが召喚できないのもそうですが、明らかに異常です!」
歯がみする。重すぎる犠牲を払い、人理を完全に修復したと思ったら……何かに導かれたかのように、この世界に。そして私たちは、呆然とした。この特異点は、広すぎたし……神秘に満ち溢れていた。豊富すぎる龍脈をすぐに発見して、マシュのラウンドシールド……円卓を依り代に召喚を試みれば、盾は答えず。既に召喚されていた現地のサーヴァントたちに、すぐに捕まってしまった。……共に召喚されていたガウェインも、トリスタンも。ランスロットも、すぐに座に還されてしまった。
「わかってる……! なんでネロと玉藻が、ブリテンに従ってるの!?」
「ふむ? 余がブリテンに仕えるのがそんなに不思議か? さもありなん! 確かに余は、生前は華の都。ローマの皇帝であった」
「ネロさんはローマローマうるさかったですものね?」
「だったら、何で……!」
それがブリテンの……第六特異点で戦った、円卓の騎士たちであればマシュが時間を稼げただろう。『
「このブリテンに、勝る国などありはせんからだ! 見たであろう? ここに向かう道すがら。民の笑顔を! そして召喚されたサーヴァントたちの、一糸乱れぬ団結を! ここは理想国家であるのだ……陛下の治世に、間違いなど無い!」
「ね、ネロ……?」
「さぁ、謁見の時! 陛下のご尊顔を拝謁し、己の不明を悔い改めるがよい!」
そして扉が開き……私たちを連行した彼女たちの、臣下にしてはやたらとフランクな挨拶も気にならない。謁見の間に玉座は無く……そこに座っていたのは、十二人のサーヴァントたち。見知らぬ顔も多くあったが……それでも異常性はわかる。全員女性で……そして、たくさんのアルトリア顔。ど、どれが陛下なのかな……なんか間違えたらマズい気がする。というか、同一人物がたくさん居るのに……トップとか決まっているんだろうか。
「よくぞ参った、人類最後のマスターよ……私がこの国の王。人類統一国家・ブリテンを治める騎士たる者の頂点。聖槍の騎士王……アルトリア・ペンドラゴンである」
「二度ネタッ!?」
「先輩ッ! あまり刺激してはいけません! 確かに二度ネタですけどっ!」
そして立ち上がり、口を開いたのは……以前最初に出会った時は、堅苦しい鎧に身を包んでいたけれど。その佇まいを、忘れるわけが無い。黄金の髪に戴いた宝冠。トレードマークは……今は槍を持っていないから、豊満な胸の上部が大きく露出した……もう一人のランサーたる、オルタとは逆の露出。カルデアでは、上乳上の愛称で親しまれている彼女。女神ロンゴミニアド。アルトリア・ランサーがこちらを睥睨していた。
「ふむ……召喚したサーヴァントから聞いた。別の私が、貴殿らに屈したこともあるようだが……言っておくが、私は女神には成り果てていない。女神では、人を治めることは出来ない」
「先輩、なんだか前より話が通じそうです」
「うん、表情も柔らかいし……でも……円卓のメンバー、おかしくない?」
「ふむ……? ああ。生身は私だけだ。他は全員サーヴァントだ……だが、私を支えてくれている頼れる騎士たちである。皆、自己紹介を」
……交渉の余地は、キャメロットの時よりもありそう。聖別やらなにやらの話は聞こえてこなかったが、不安要素もある。……ここがキャメロットであることは、門構えからして明白。罪なき者のみ通るがいいという文言も、同一。だが……門前まで護送された馬車の中で、漏れ聞いた地名には心当たりがなかったし。何よりも、鉄格子越しに見た風景は、第六特異点とは似ても似つかず……牧歌的な農村があったし、大きな城下町まであった。そして何より……移動距離が、とても長かった。
「ランスロット」
「ガウェインだ」
「トリスタン。……何で面食らった顔してんの? クッソ面白いわね……射落とされたメリュジーヌみたい」
「だからそっちの名で呼ぶなって言ってるだろ! バーヴァン・シー!」
「ああん!? お前だって言っちゃってるじゃない!」
「二人とも落ち着け……客人の前で。少し冷静にだな」
「「バーゲストは黙ってて!!」」
「だからッ! ガウェインって言ってますでしょう!? 張っ倒しますわよ!?」
「先輩、明らかに偽名です」
「うん、丸わかりだね……何で全員、女性なの?」
そして、告げられるよく知った名前。知らないはずがない、この特異点に同行して……私たちを庇って座に還った、頼れる騎士たち。だが、トリスタンは気の強そうな女性に。ガウェインは、本人よりも大柄な美女に。そして……ランスロットに至っては、ちいさな女の子。本人たちとは明らかに違うし……円卓に、男性が誰も居ない。明らかに本来の円卓ではない編成。そもそも……同じ顔が居るのがおかしいのだ。
「『聖剣』のアルトリア・ペンドラゴン。セイバーと呼んでもらえれば」
「『聖槍』の黒きアルトリア・ペンドラゴン。ランサー・オルタと」
「アルトリア・アヴァロン。キャスターと呼んでください」
「セイバー死すべし、慈悲は無い!」
「はー、ビールが飲みたい……」
「ちゃんとしてくれよ、アサシンとフォーリナーの父上たち……モードレッドだ」
「モルガン」
「「モルガンッ!?」」
「何よ、お母様に文句があんの?」
……とんでもない厄ネタが、アルトリア顔の群れの中に潜んでいた。まさかまさかの、妖妃モルガン。がっくりと肩を落とす叛逆の騎士を鋳造した者にして……ブリテンの、滅びの原因となったと言われる女。姉妹仲はクソほど悪いと聞いていたが……トリスタンを名乗る女性がぴったりと貼り付く、彼女の目に険は無く。自然体で、円卓の片隅に腰を降ろしていた。……何で首からカメラを提げているんだろうか。
「い、いえ……意外だったもので」
「そうそう。文句なんか無いよ……」
「新しく召喚されたサーヴァントは、みんな同じ反応しますよねー。なまじ知識があると、そうなりますよね」
ガレスちゃんの、のほほんとした声が癒しである……情報を纏めてみよう。円卓のメンバーは、まずガレスちゃんとモーさん。ここまでは違和感は無い……トリスタン? とガウェイン? とランスロット? でおかしくなり、騎士王のアルトリアに、下乳上にキャスターのアルトリア。謎のヒロインXに、XX。アルトリア顔の乱打で頭痛がしてきたところにモルガン。そしてそれを纏めるのが、上乳上と……カオスだ。カオス過ぎる状況である。
「どうして、アルトリアさんがいっぱいなんでしょう……トップがたくさん居ると、混乱するのでは?」
「何、単純な問題だ……『私』が一人だけだと、どうしても最終的に私の意見ばかりが通ってしまう。円卓は平等といえど、必ずそうなる。……そう、なってしまう。故に、
「力技での解決法すぎる……」
「確かに、獅子王さんも相当やらかしていましたが……こんな解決法を用意するとは。冷静……何でしょうか?」
だがこれでわかった、確かに彼女の治世に隙は無い……隙が、無さ過ぎる。何かがあれば、君主自らと同じ顔をした代理が速やかに。聖剣なり聖槍なりを担いで騎士を率い、現地に急行するのだろう……何せ、自分自身なのだ。これ以上信頼が置ける戦力など居ないだろうし……だが、致命的な欠陥がある。同位体がたくさん居るということは……誰がトップにすげ変わっても、おかしくないと言うことだ。そこに付け入る隙があるかもしれない。
「言っておくが、私に他のアルトリアが成り代わることはあり得ん。……飽くまでも、私が王。そう決めて頂いた故に」
「決めて頂いた……?」
「少々喋り過ぎたな……ネロ、玉藻。彼女たちをゲストルームに。人類最後のマスターよ。明日は城内を案内させよう。それまでゆっくり休むといい……サーヴァントすら召喚できない貴女たちに、何が出来るとも思えないが……大人しくしていることだ。この国を滅ぼすことは、誰にも出来ぬ」
「待って! 私たちは、人理を……!」
「必要ない。今にわかる……お前たちが、何も出来ぬ無力な存在であることが」
「先輩……」
「大丈夫だよ、マシュ……絶対に、なんとかしてみせる」
……そして、謁見は終わった。私自身は、無力だし……デミ・サーヴァントのマシュだって、真正の英霊に対しては一対一でも分が悪い。両脇をサーヴァントに挟まれてしまっては、彼女が私を守って戦うのは厳しいだろう……お互いに、手を握り合って。無力に震えることしかできない。でも……諦める気なんてない。この特異点から脱出して……ドクターが見せられなかった、美しい世界。彼女に様々な色彩を見せてあげるんだ。誓いは固く、握った手は暖かく……歩みを止める暇なんて無い。
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