※この作品はR-18です。

FGOで純愛イチャラブ尊厳破壊ドスケベセックスシリーズ   作:デイジー亭

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ご主人様の器のデカさは無限大

「ああっ♡ 領主様……♡ どうか、どうかお情けをっ♡」

 

「私たちに貴方様のお子種で、子を授かる名誉をお与えくださいっ♡」

 

「皆さん、静粛に……欲張ってはいけません。順番に並ぶように」

 

「これは……? なるほど」

 

「うう、勿体ない……んひぃっ♡」

 

 壇上に置かれた、豪奢な椅子。そこにお座りになられたご主人様と、その横に立つ筆頭様。列を整理するエウロペと紫式部とカイニスが目を光らせる中、ナイチンゲールが筆頭様の身体中に吊り下げられたコンドームをむしり取り。恨みがましく喘ぎながら見つめる彼女に構わず、それを手渡すと……後生大事に抱えて、去っていくデミたち。その表情は明るい。インストールされた知識によると……デミの生態は、あくまでも人間に準じている。単為生殖や同性での生殖など出来ない……それを解決するのがこれ。雄様のザーメンコンドーム下賜である。

 

「ご主人様ぐらい逞しい雄様じゃないと、できねーけどな……そこらへんの雄様じゃ、飼ってる雌奴隷(サーヴァント)に与えるのが精いっぱい。誇らしい光景だぜ」

 

「ご主人様は、領民を幸せにする素晴らしいお方なのだな……♡ しかしなぜ、複数人に一つなのだ?」

 

「ありがとうございます、領主様♡ アン、さっそく帰ったら種付けしてあげるからね……♡」

 

「ふぐぅ~ッ♡ ふぐぅぅぅっ♡」

 

 一部が抜け落ちた知識は、私にしばしば疑問を抱かせる。今だってそう……銀髪の少しボリュームの足りぬ体躯をしたデミが引き回す、むちむちとした肉体を拘束具で覆われた金髪のデミ。ぶぅぅん♡ ぶぅぅぅん♡ と全身で唸りを上げる淫具に噛みしめたボールギャグから涎を零しながら、片割れにデカパイ握りをされてうっとりとアクメする。さらにクリに繋がれたリードを引かれてよたよたと去って行くさまは、とても仲良しなカップルに見える。雌同士で愛し合うなど、非生産的だと思うのだが。

 

「ああ、シングルマザーっていうのも大変だろ。愛情たっぷりに育てるために、雄様に飼って頂いてないデミ同士で疑似婦婦になるんだ。もちろん、二人じゃなくたっていい……ほら」

 

「ほら、メドゥーサたち。しっかり歩きなさいな。今回は貴女たちに譲ってあげるのだから、しっかりまんこをトロつかせておきなさい?」

 

「そうよ、私の言う通り……しょうがない駄妹どもね。まぁそこがかわいいんだけど……♡」

 

「ね、姉様がたぁ……♡ ゆるしてっ♡ 許してくださいぃ……♡」

 

「もう三日もアクメしっぱなしなんですぅ♡ あっ♡」

 

「あぎっ♡ ふぉ゛ッ♡ んぎぃぃ……♡」

 

 仲良さげに会話する、姉妹と思しきお揃いの紫のツインテール。彼女たちが握る鎖の先には……ぶぃんぶぃんと唸りを上げる、バイブに喘ぐ大・小・特大……最も大きい者を基準として突っ込まれたのか、小さいのは特にひどい。幼いぷにあなを無惨に広げる凶悪なそれは、おなかをぼっこんっ♡ とそのカタチに膨らませ……彼女は特大の背中の上でアクメ痙攣に四肢を跳ね続けさせている。虐待じみた光景だが、そこには確かに愛があった……彼女たちの痴態を見る瞳には、愛情しか籠っていない。

 

「あー……その、だな……ほどほどにするように」

 

「大丈夫ですわ、領主様♡」

 

「一番小さい駄妹にも、必ずや立派な赤ちゃんを産ませてみせます♡」

 

「そうか……大変なのだな」

 

 ご主人様の苦言にも、どこ吹く風……まぁしょうがないことだろう。小さすぎて、拡げておかないととても出産には耐えれまい。何と言っても、ご主人様のつよつよせーしで受精させて頂くのだ……彼女が抱えるであろうおなかは、妊娠後期には自立歩行が厳しいほどの大きさになるに違いない。……デミはその形質をオリジナルから受け継ぐため、身長にあまり差は出ない。……筆頭様のように愛されまくると、おちちやケツがクソデカくなることはあるようだが。オリジナルが小さい者は、小さいまま。全盛期の姿を取る、サーヴァントの子らしい性質である。

 

「ですが、もし許されるならば……♡ 私たちのたぁっ……ぷり仕込んだ妹ぷにあな♡ ガキ膣を領主様にほぢくり回して頂ければ、さらに安心できます♡」

 

「コンドーム越しのお射精でも、きっとご利益があります♡ 先行的お迎え棒で、私たちの妹に母親自覚を叩き込んでくださいませ……♡」

 

「むっ……まぁ良かろう。デカパイで無いのは残念だが……領民のスムーズな出産に貢献するのも、領主の勤めというものだ」

 

「「やったわね、メドゥーサ♡」」

 

「ふぉ゛ぅ゛ッ♡ ね、ねぇしゃまぁ……? ゆ、ゆるしてくれ……えっ」

 

 ずぬるるるぅ……♡ ぬぽんっ♡ と凶悪過ぎるバイブが引き抜かれると、短い手足がばたばたと跳ね……息も絶え絶えといった風情で、やっと解放された安心感。それにペタパイを撫でおろそうとした、彼女の幼顔が引きつる。二人の姉に年相応のおしっこポーズで抱え上げられ、愛情たっぷり♡ バイブ調教により、ぽっかり空いたガキ穴の下には……バイブよりも一回りは大きい、コンドームに包まれた逞しすぎるおちんぽ様。好みの雌でなくてもおちんぽ様をイラ勃たせてくださるご主人様の、全ての領民に愛を注ぐ偉大なる公平性を示す光景。

 

「さ、頑張りましょう私♡ ぷにあなオナホで領主様に悦んで頂きましょう♡」

 

「ええ、姉として駄妹を助けるのは当然のことだもの♡ 悲鳴を上げなさい、豚のような♡」

 

「ほぉ゛ンっ……ぎぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ッ♡ お゛ぁ゛ぁ゛ッ♡ ぴぎぃぃぃぃっ♡♡♡」

 

「ぐっ……確かに狭い。これでは苦労するに違いあるまい。存分に拡張に励むといい」

 

 どっちゅんっ♡ と叩きつけられて先ほどよりも大きく。ぼっこりとイカっ腹を膨らませて、白目を剥き。ずぬるるるっ♡ と抜ける寸前まで上に持ち上げられ……だっしだっし♡ ぐりぐりぐぅり♡ と激しすぎるぷにあなオナホ遣いに強制的に覚醒させられて、姉の言葉通りの幼嬌声を上げる彼女。幸せであるに違いない……彼女たちの言が確かならば、最愛の姉たちによってご主人様のぷにあなオナホ。性処理玩具としてコキ使われ、本物のおちんぽ様で出産準備をさせてもらえるのだ。望外の幸運である。ご主人様の器の広さが垣間見える瞬間だ……羨ましい。

 

「しかし、デミの子はどうなるのだ? 雌奴隷(サーヴァント)にはなれないのだろう?」

 

「はい、雄様の血を頂いて産まれた子は普通の雌として生きていくことになります。雄様の目に止まれば、飼われることも叶うでしょう……割と人気があるのですよ。デミは画一的ですが、彼女たちは無限の可能性を持っています」

 

「ぐッ……! ぷにあな遣いが激しすぎる! 射精すぞ!」

 

「ぴぎゃっ……お゛ごッ♡ ぉ゛あ゛っあ゛っ……♡ かぺっ☆」

 

「なんて逞しいお射精……♡ 風船みたいに膨らんだわ、私♡」

 

「ええ、素晴らしい……♡ 頑張ったわね、メドゥーサ♡ 他の駄妹どもにも、ちゃんと分けてあげるのよ♡」

 

 お射精に合わせて、ぐりぐり……♡ と最後までご主人様の気持ち良いお射精をサポートする美しき姉妹愛。些か歪んでいるきらいはあるが、その手つきには愛情が籠っている……ぼっこん♡ とイカっ腹具合を増したおなかからおちんぽ様が引き抜かれてずぼんっ♡ と再度バイブで蓋をされ。ばたばたと四肢を跳ねさせてぐったりとする、ぷにあな感謝の舞もかわいらしい。自分でコキ捨てて頂いたザーメンで妊娠するのは、天にも昇る心持ちだろう……仲良く去っていく姉妹の絆を見て、胸をほっこりと暖めながらも産まれたのは当然の疑問。

 

「雄様は産まれないのか?」

 

「産めますが……始祖様以外のザーメンで雄様が産まれるのは、相当なレアケースです。ですから、ご主人様の存在は奇跡なのです。始祖様と、最も尊き方。その二人の子孫が、交わった末に雄様が産まれるなど……天文学的な確率。ご主人様以外には存在しません」

 

「最も尊い……? それは始祖様では?」

 

「その話は、また今度にでも。ご主人様。コンドームが切れました」

 

 がっくりと肩を落とす、途切れぬ列に並ぶデミたち。盛大な溜息が会場を満たす。話によれば彼女たちの中には、デミではない者も混じっているようだが……私には判別出来ない。顔見知りの子も混じっているようだが……ガレスもモードレッドも。オリジナルではない……彼女たちは本国にて、始祖様にチン媚びしているらしい。些かの寂しさを覚えるが、仕方のないことだ……むしろモードレッドのオリジナルとは、顔を合わせない方がいい気もする。

 

「む、そうか……すまないな、お前たち。次の機会を」

 

「「お待ちくださいッ!」」

 

「む?」

 

「なんだテメ―らは、控えやがれ……!」

 

 カイニスがご主人様の前に歩み出て、殺気を放ち始める。ざわざわと喧騒の中歩み出てきたのは……黒と金のツインテール。身を包むのは、淫猥に改造された女学生風の衣装……アメスクと呼ばれるそれは、とてもご主人様好みらしい。以前それを着て式部と共にチン媚びした時は、思いっきりハメ潰して頂いた。しかも年を考えろだの、うわキツだの散々に罵って頂いたのだ……素晴らしい。どうやらご主人様は、ちょっと似合わないぐらいの服装が好みらしい。

 

「イシュタルよ! 私たちに、チャンスを頂戴!」

 

「エレキシュガル! 私たち、ずっとず~~~っと、待っていたのだわ! でも、もうこの気持ちが抑えきれない……どうか領主様に、仕えることを許して頂きたいの!」

 

「押しかけ雌奴隷(サーヴァント)……? お前らにその価値があるとでも? 確かにご主人様好みのデカパイのようだが」

 

「良い、カイニス……勇気ある彼女たちに、チャンスを与えよう。お前たち、自らの価値を示せ」

 

「「はいっ♡」」

 

 ご主人様に揉んで頂く日を夢見て、ずっと乳揉みオナニーをし続けていたのだろう……観衆のデミたちとは、一線を画するどころか数段大きいデカパイを床に擦り付けて。まずは基本中の基本、乳土下座……ぴんと伸びた背筋には、練習の成果が見て取れる。そしてさらけ出された背中とデカケツには、淫猥なる卑語の数々。『ハメ潰しレイプ希望♡』だの『土下座ファックが鬼より好き♡』だの『↓コキ捨て便器に最適でーす♡』だの……見覚えがある。式部が読んでたスケベ小説の丸パクリである。

 

「『彼女たちは、夢見るようにまんこをトロつかせた。沢山の雌奴隷を飼いながらも、尚ザーメンコンドームを下賜してくださる領主様……この街で生を謳歌するだけでも、至上の幸せであるが。この方に飼って頂けるという欲望には抗えなかった。この想いが叶わぬならば、首を落として頂いても構わない』……見どころがありますね……本気も本気のようです」

 

「いつ見ても慣れないな、これ」

 

 彼女たちの上に浮かび上がる、解説文が表すのは……身命を賭した覚悟。欲張りなのではない……命を賭けても惜しくないと思うほどに、彼女たちは飼われたいと考えているのだ。暴走した想いが綴る文字の羅列は、一切の危険がご主人様には及ばないことを示していた。『泰山解説祭』……同じ雌奴隷ながらも、恐ろしい能力である。というか、彼女はいちいち口に出さないと気が済まないのだろうか。心を読み上げられる本人以外は、全員見えているのだが。プライバシーと言う物を、ご存じないようである。

 

「私は悔しいのです……自分自身にこれを使えないことが。ご主人様に私の恥ずかしすぎるドスケベ妄想を覗いて頂いて、朗読しながらハメ潰してもらえればいか程にいと犯しッ!!」

 

「だからといって八つ当たりでは……」

 

「合法です……私の仕事は、不埒ものの内心を暴くことですし。んっ♡ はぁっ♡ 彼女たちの恋心、結構文学的ぃっ♡」

 

「職権濫用が過ぎる」

 

 人権を大胆に侵害するのを趣味とする、凄まじく業の深いパパラッチは放っておくとして……乳揉みオナニーまで始めた。とんでもないオナ猿である……彼女たちの解説文はどこまでも続いていく。ん、何々……? 『でも覚悟と身体だけじゃ足りないかもしれないから、物品的価値も示しておこう……デカケツの上のQRコードにご注目ください。思う彼女たちはリサーチの結果、オナ猿により心を読まれることまでも織り込み済みだった……』 計算高すぎないかこやつら。あととってもハイテク。

 

「む? カイニス」

 

「おう。……うおすげぇ。何だこれ……とてもまともに稼げる金額じゃねぇぞ」

 

「私、とっても頑張ったの……♡ せめてこれだけでも、受け取って欲しいのだわ♡」

 

 まずはエレキシュガルの物を携帯端末で読み取ったカイニスが、ごくりと唾を呑み込む。私も画面を覗いてみると……この世界の常識に照らし合わせても、凄まじい量の0が並んでいる。あくせく働いて得たのだろう……何何。『土木作業に事務員。農作業に皿洗い……不器用ながらもなんでもやった。汗水たらして稼いだお金を領主様に受け取って頂くのを想うだけで、もう絶頂に達しそう。貢ぐってマジで最高なのだわ。彼女は引き落としの瞬間を、わくわくと待っていた』……だいぶ駄目女だなこれ。男で失敗するタイプだ。

 

「カイニス、そちらの方は?」

 

「お? おう……うわっ! さらにすげぇ! 地方予算かよ!」

 

「うふふ、私の勝ちねエレキシュガル……!」

 

「な、何ですって!? 万年金欠のイシュタルが!? オリジナルの性質に反してるのだわ!」

 

「何とでも吼えなさい! この負け犬……! いつも馬鹿にしくさって! 誰がキリギリスよ、最後に勝つのはこの私なんだから!」

 

 乳土下座の態勢のまま、高らかに笑うという器用な真似をする彼女……その彼女のQRコードを読み取ったカイニスの驚愕の叫び。こやつら、仲良く雌奴隷になりに来たかと思えばライバルだったらしい……同じ顔の癖に。デミって本当によくわからない……関係性が複雑すぎる。今度式部に解説してもらうべきだろうか……オナ猿だが、貯めこんだ知識は相当な物がある。ご主人様に奉仕するためと称して、図書室で何でも読み漁っているらしい。エロ本9割、その他1割であるが……いや、だいたいエロい事しか考えてないな。

 

「くぅっ……! ごめんなさい、領主様……! 次は、次こそは! 私、もっと稼いでくるのだわ! 今はこれだけ受け取って欲しいの……!」

 

「その必要はない」

 

「えっ……」

 

 彼女の顔が絶望に染まる……『金すら受け取ってもらえないなど、もはや見込みはない……金遣いの荒いイシュタルに負けるなど、エレキシュガルとして恥である。かくなる上は不眠不休で働き、領主様にお金を貢ぎ続けるATMとしての立場だけでも許してもらえるよう懇願すべきか……彼のお方に貢献するだけで幸せ。恋って素敵なのだわ……彼女はそう思い、次のバイトのシフトをさらに増加させることを心に決めた』……うん、強く生きて欲しい……破滅的な貢ぎマゾ。やはりデミにろくなヤツは居ない。

 

「アハハハハ! 貢ぐことすら許してもらえないなんて、哀れねエレキシュガル! ……えっ」

 

「エレキシュガル。お前の忠心、確かに受け取った……我が屋敷にお前を迎えるとしよう」

 

「えっ……♡ で、でも私、イシュタルより稼げなかったのだわ?」

 

 呆然と、信じられない物も見る目でその光景を見るイシュタル……エレキシュガルの手を取り、愛し気に撫でさするご主人様。信じられないように自らの努力の不足を口にする彼女……『嘘でしょやったのだわまさか飼って頂けるなんて幸せ過ぎてしにそう今日はお赤飯いいえエレラインでこの幸運を自慢ブチ殺されるに違いないわ駄目ねこれああ幸せ幸せもう即死しそうでもなんで私頑張ったけどイシュタルに金額で完全に負けてたのだわ思う彼女の脳内は、千々に乱れまくっていた』……完全に予想外の優しいお言葉で、脳の回線が焼き切れかけているらしい。情報量の洪水がすごい。

 

「この手とお前の目元を見れば一目瞭然……私のために必死に働いたのだろう? 隠そうとしても解る。無力であったかもしれないが、お前は確かに全力で働いたのだ……私をあまり甘く見られては困る」

 

「あっ、あっあっ……♡ ああっ……♡」

 

 ……確かによく見てみると、彼女の手は水仕事や農作業を必死にこなしたためかがさがさ……必死に取り繕おうとしたのだろうが、ファンデーションを塗った目元には死相じみた黒い隈までも見える。どう見てもオーバーワーク……在りし日のアグラヴェインを彷彿とさせる過労死寸前のありさま。このまま金を引き落として放逐すれば、すぐに命を落とすだろう……デミは常人より頑丈なはずなのだが。どう働けばこうなるのか。

 

「お前のその忠誠に報いよう。お前が稼いだ金よりも、高額な装飾で……いや、花がいいか? エレキシュガルだからな……お前を私が飾り立ててやろう。もう苦労などさせん。雌奴隷に養われるなど、私の誇りが許さん。お前の全てを私が管理してやろう。もう目に隈を作ることはできないと思え。この手にも毎日、ハンドクリームを塗ってやる……白魚を取り戻した時には、お前の手コキを楽しもう」

 

「しあわせっ♡ しあわせぇぇぇぇぇっ♡♡♡ あひんっ♡」

 

「む……気絶したか。ナイチンゲール。彼女を頼んだぞ。どうやら既に限界だったらしい」

 

「いえ、どう見ても原因はご主人様です。膝枕でもしてやればよろしいかと」

 

「む? そうか……?」

 

 がくがくがくっ♡ ぶしゃぶしゃぶっしゃぁっ♡ と危険な痙攣を見せたかと思うと、潮と小便をまき散らして白目を剥いた彼女。その口元は幸福ににやけきっており……脳イキをキメたことがありありとわかる。わからないのはご主人様だけである……まったく、なんというお方なのか。自らのために身を粉にする得難き忠臣を決して見逃さぬ姿は、まさしく王の器……彼女の幸福は、約束された。頑張る女の子が大好きという、素晴らしい嗜好をお持ちである。

 

「ま、待って! ねえ、どうして!? 私の方がいっぱい稼いだわ! 私の方がエレキシュガルより、ずっと領主様に貢献できるわ!」

 

「どうやってその金を稼いだか言ってみろ」

 

「イシュタルザーメンイズパワーシステムよ!」

 

「……すまない、もう一度言ってもらっても?」

 

「私の、私による、私のためのクラウドファンディングシステムよ! しょうがないわね、教えてあげるわ……いい? まず領主様のザーメンの価値は計り知れないわ」

 

「何の授業なのだ……?」

 

「むふー♡ ご主人様……♡ だわ?」

 

 すちゃりとどこからか眼鏡を取り出して、かりかりと地面にチョークでシステム概要を記述し始める彼女。唖然と見守っていると、復帰したエレキシュガルがすりすりとご主人様に頬を擦り付ける。その顔は幸福に蕩け切っていたが、イシュタルの講義内容を見て唖然と目を見開く。謹厳実直な彼女には、想像もつかなかったのであろう……あまりにも悪魔的なシステム。このような発想、魔王でも思いつかないであろう。

 

「まず私が、首尾よく領主様の雌奴隷として仕える……そして私に投資したデミたちへ、金額に応じて頂いたザーメンを横流しするの。始祖様に最も愛される愛し子である、領主様。その子を孕めるとなれば、誰一人その誘惑には勝てはしない……完全無欠のシステムでしょ?」

 

「エレキシュガル。教えてやれ」

 

「イシュタル、そのシステム……この領地では、普通に犯罪なのだわ? 他の領地では良くても、ご主人様が領民に対して与える以外では許されない……しかも金銭での取引なんてもってのほか。よくも堂々と、違法行為を自白できるものね」

 

「私は他の雄と違って、自分の精液を売るなどせん。領民の幸福を、どうして領民以外の物に分けねばならんのだ」

 

「えっ……じゃ、じゃあ領主様はどうやってお金を稼いでいるのよ!?」

 

 呆れた顔で告げるエレキシュガルに、凍り付くイシュタル……だが途端に再起動。確かに雄様のザーメンは希少である……同量の金よりも高額で取引されるほどだ。この世界の一般知識は、私にこう告げている……だが、先ほど見た通りこの領地では無料配布している。売る分など有りはしないだろう……彼女は何故こんなこともわからないのか。うっかりなどというレベルではないと思うのだが。

 

「税金を元にして、資産運用をしている。……まさかとは思ったが。我が領から犯罪者を出すことになろうとは! なんということだ……開祖様に申し訳が立たん!」

 

「領民のしおりに書いてあるでしょう!? 何でこんな基本中の基本を知らないのだわ!?」

 

「あんな分厚いの、いちいち読んでいられないでしょうが! 六法全書より厚いとか、撲殺用かと思ったわよ!」

 

「まぁ気持ちはわかる……アレを読んでいると、頭がくらくらするからな」

 

「アルトリアさんは元王なのですから、あれぐらい余裕でしょう……あとたったの二千ページです。もう少しですよ」

 

 家訓も多ければ、領の決まり事も多い……微に入り細に入り、偏執的なまでに定められたルール。ご主人様のご先祖様は、よほど細かい人間だったに違い無い。やれ『他人のことを慮ろう』だの、『人を異世界に拉致するのは犯罪だぞ』だの『雄同士の同性愛は禁止……セクハラもだ!』だの……なんか本人がやられたことを、片っ端から綴っていったような脈絡の無さ。一つ一つは当たり前……いや普通は異世界に拉致されたりしないとは思うが。とにかく、普通に生きていれば抵触することは無いとは言え量が多すぎる。見逃すことも、無理なきことと言えよう……素で諳(そら)んじることが出来るのは、ご主人様と式部ぐらいではあるまいか。筆頭様も最初の条文で詰まっていた。

 

「私は全部暗記しているのだわ!」

 

「「「「気が狂ってる」」」」

 

「ふむ、やはり見どころがある」

 

「これは逸材を見つけましたね……」

 

 そして私が知る限り三人目の、遵法精神の化身が現れた。その名こそはエレキシュガル……何故今までご主人様の目に留まらなかったのか、不思議なほどの忠誠心の塊である。アレを全部暗記するなど、頭がおかしい……ごほん。決してご主人様を侮辱したわけではないのだが……しかしながらかなりヤバい。狂信的なまでの、領地に対する郷土愛。彼女が雌奴隷になることには、筆頭様とて異論をはさむことなど出来ないだろう。

 

「貴様も我が屋敷へ強制連行だ、イシュタル! 条文を全て覚えるまでは、眠れないと思え!」

 

「嫌ァァァァッ! マジで殺されるッ!」

 

「あ、ご主人様。ちょっと手相を拝見させて頂くのだわ」

 

「うむ?」

 

「ふむふむ……生命線がとても長い。現在の年齢から換算するに……いいわ。私は待てる女なのだわ」

 

「エレキシュガルは何を?」

 

 逃れようとするイシュタルが、カイニスに取り押さえられる中……ふむふむと、ご主人様の手相をルーペ越しに覗き込み。ぱちぱちと、ソロバンを打ち始めるエレキシュガル。その表情は、恐ろしいほど真剣である……あまりの衝撃に泰山解説祭は中断されてしまったのだろう。解説文が無いため、彼女が何を考えて頷いているのかはわからない。しょうがないので式部に聞いてみる……『監禁凌辱尊厳破壊レイプ』だの『傲慢雌のうっかりアナル屈服』だの謎の単語を呟いている異常者に話しかけるのは、少し嫌だが……背に腹は代えられまい。

 

「ああ、ご主人様の残りの寿命を計算しているのでしょう」

 

「ナイチンゲール。助かる……寿命? そんなものをどうしようというのか」

 

「彼女たち『エレキシュガル』は、汗水垂らして肉体労働に励んでいた通り。現世においては大した力を発揮できません……ですが冥界においては話は別。オリジナルから受けついだ権能を大胆に濫用して、ご主人様の死後は凄まじい勢いでありとあらゆる手段で奉仕するつもりなのです……エレキシュガル。ご主人様の健康寿命を縮めることは、この私が許しません」

 

「そんなことしないのだわっ! そんなこと企んだ瞬間、他のサーヴァントに死ぬほどひどい目に会わされる……オリジナルも言っていたのだわ!」

 

「よろしい。……これでご主人様は、死後も安泰ですね。まったく……また悩みの種が増えそうです。彼女を健康にするまで、いったいどれほど掛かるのか。腕が鳴りますね」

 

 ぼやいたナイチンゲールの口元には微笑み。彼女はとても職業意識に忠実だ……だが、それは深い愛情に支えられているのだろう。エレキシュガルは館に連れ帰られたが最後、私よりエロ酷い目に遭わされるに違い無い。何と言っても、サーヴァントで健康体の私でもあれだけやられたのだ……デカパイだが、見るからにやつれている彼女は恰好の獲物だろう。桃色の悪魔からは、決して誰も逃れられない……私は犠牲者仲間が増えたことに、ちょっとだけ喜んだ。被害分散って大切。

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