FGOで純愛イチャラブ尊厳破壊ドスケベセックスシリーズ 作:デイジー亭
「む……? 私は確か……」
「あ、起きた? あんまり長い間気絶してたから、心配しちゃったよ」
「気絶……? 敵襲でもあったのか? すまない、状況が把握できない」
「無理しないで。時間はたっぷりあるから……そう。たっぷりね」
「……?」
目を覚ますと、ずきずきと痛む頭と後頭部に感じる柔らかな感触。すべすべとした極上の肌触りに、いつまでも触れていたくはあるが……冷たい鋼たるこの身に、ぬくもりなど似合わない。重いまぶたをこじ開けると目の前には存在感があり過ぎる巨峰と、サファイアのまなざし。……膝枕など、久しぶりに味わった。
「エミヤ。落ち着いて聞いて欲しいんだけど……あたしたちは、閉じ込められたらしい」
「閉じ込める、だと……? 英霊たる我らをか? そのようなことを出来る存在など……わりと居るな」
「うん」
頭痛がひどくなる。奔放すぎるカルデアのサーヴァントたちならば、わりと容易くスナック感覚でやってのけるという事実。何なら、特異点すら我欲のために構築してのける彼女たち……そう、彼女たちだ。女難の運命からは死後も逃れられないらしい。
おんなのこに、自分は決して勝つことが出来ないのだ……それは生前。『衛宮士郎』の時から変わらぬ、認めたくないが疑いようのない真実。さぁ今回は何が待っているのか。魔性菩薩か、うどん剣豪か……すみれ色の髪が翻れば、俺は一切の抵抗を諦める。
「よしブーディカ。メンタルリセットは完全に完了した……今の私は、もはや無我の境地に達したと言えるだろう」
「うわぁ。菩薩みたいな顔……アルカイックスマイルって言うのかな。ここまで落ち着かれると、お姉さん逆に困っちゃうよ。……あれ」
「あれ……? ブーディカ。私は少々その……疲れているらしい。五年間ほど眠りに就くから、皆によろしく言っておいて欲しい」
「現実逃避、駄目だよ。あたしだって困ってるんだから……ここから出られないと、マスターたちがおなか空かせちゃう」
「ぬぐっ……!」
保護者本能を刺激する言葉に、がっちりと閉じた目を開けることを強いられる。見たくない……見たくないが、直視しなくてはならない。かわいらしい丸文字で、デカデカと扉に張ってある呪いの言葉。アンリマユぐらいの邪悪さをうかがわせる、とんでもない文言。
『セックスしないと出られない部屋』。プレートの中心にはそう書かれていた。なんでさ。
「そ、その……スる?」
「待て、待ってくれ……まずは無駄な希望に縋らせてくれ。脱出の方法が他に有るかもしれない」
「あたしって、そんなに魅力無いのかな……」
「そうは言っていない! ……その。君は少々魅力的に過ぎる。私などにはもったいない」
「えへへ」
クソッ、かわいい……! ほころんだくちびるにどぎまぎとしながら、身を起こして部屋の様子を確認する。……やたらに大きいふかふかのベッド。裏返してもイエス以外書いていない枕。枕元にそっと添えられたティッシュの箱……以上。一切の無駄を許容しない、美しいまでに単一機能に特化した部屋。
……そして目の前には、もじもじと人差し指を突き合わせる勝利の女王。鈍い自分とてわかる……完全にオーケーの雰囲気。むしろここまでお膳立てされて事に臨まねば、怒り狂う可能性すらある……おんなのこの気持ちをもっと考えなさい。抉るようなボディーと共に放たれた、黒髪の彼女の言葉が耳の奥でリフレイン。完全に詰みだ。
「あとブーディカ。その恰好は……?」
「に、似合うかな……」
「とても似合っているというか、似合い過ぎているのが問題だと言うか……」
「食べて、いいんだよ?」
「くッ! 上目遣いを止めないか!」
凄まじい勢いで股間にクる……彼女が纏う夜の装い。白と黒が混在する、壮麗な花弁に彩られた衣装は華やかだが……ほっそりとした腕を覆うドレスグローブも、むちむちとした長い脚を包むニーソックスも。それを吊り下げるガーターベルトの下……
黒いショーツから情熱的な紅い茂みの色が、透けて見えるほどにその生地は薄く頼り無い。そして何よりも……燃えるような紅髪と赤らんだ頬の下。彼女が母性溢れる女性であることを示す、雄大な山脈の谷間から引き続く桜色の頂点すらはっきりとわかるほどに……乳肉をラッピングする純白は薄すぎて、この女性が食べ頃の雌だと示していた。
「ロイヤルアイシング、だっけ? あたし知ってるんだよ? これを着てた黒くておっきいアルトリアを、エミヤがいやらしい目で見てたの……♡」
「そんな服装で出歩くなど、男を誘っているようにしか見えないだろう!? 私が悪いわけでは……!」
「そ、エミヤは悪くない。こんな服装で雄を誘うおんななんて……そのぱんっぱんに張り詰めた、それでわからせてやらないといけないね?」
「うぅっ……!」
つつぅ……と、慣れ親しんだ感触がズボン越しに股間を撫で上げる。自分は知ってしまっていた……指でさえ男を十分に悦ばせる、彼女が備えたテクニック。生前覚えたのだろうが……それは、自身の愛しい者を悦ばせるために培った物。それを全て味わってよいのは……生前の、
「年増おんなの性欲を、舐めちゃいけないよエミヤ……こんな逞しいものを、手だけで味わえなんて……酷すぎるよ。あたしの気持ちを全然わかってくれてない」
「き、君は人妻だろう!? 不貞を積極的に働こうなどと……! 決めたではないか、本番は無しだと!」
「うん、そうだね……言い訳出来ない。もう
「俺に都合が良すぎる! 考え直せ、勝利の女王……! マスターに、何とむぐっ!?」
「ちゅっ、ちゅぱっ……んふふ♡ んれろっ。れろむちゅぅ……♡」
動揺のあまり、身に着けたはずの戦闘論理は働かず……後頭部を力強く握る指に、抵抗が出来なかった。そのまま頭を下げられて……蒼い瞳にじっと見上げられながら、貪るように口内を熱を帯びたなめくじが這い回る。そんじょそこらの女では出来ないような、淫ら過ぎる……
その髪色が示すような、燃えるような情熱に支配された脳髄を蕩けさせる誘惑キス。彼女の腹部を覆う布地とズボン。二つの障害物に阻まれた、もどかしい快感……それを与えられながら、俺の理性が舌先で食いつくされていく。
「ぷはっ……! ま、まっ」
「つば、のませて……♡ れるっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅ……♡ んぁっ♡」
「待てと言っているだろうが……! いいか、俺たちは「死人のコピーだよ。本人じゃない……この身を焼く怒りも、溺れるような悲しみも……そしてそれをもたらした愛だって、『ブーディカ』のもの。あたしはそんなの知らない」……!」
「ねぇ……? マスターって言ったよね? この部屋を準備したのは、誰かな?」
「……」
……わかってしまった。彼女は本気だ……そのまなざしの奥にどろどろと渦巻く、黒い泥のような情念。瞳の色に関わらず、それを宿した女は……決まって俺に一切の言い訳を許さない。たった一つの物を求めて泣き叫ぶスミレ色の髪を幻視する。
「かわいいあの子はあたしに言った……後悔なんてさせないって。あたしたちに、幸せになって欲しいって……ならあたしにもう我慢する必要なんてない。あたしは死後の生を全力で楽しむ」
「……もう『ブーディカママ』には戻れないぞ」
「もう。エミヤは本当にわかってないね……あたしは楽しむよ、全部を。母として、おんなとして……何一つ捨ててなんかやらない。おんなのこは、ワガママなんだよ?」
「知ってるよ。君たちはいつも自由で、奔放で……俺を
『衛宮士郎』は決して女性には勝てない……生前から変わらぬ事実を突きつけられ、俺はそっと肩をすくめた。……マスターめ、後でお仕置きだ。
◇◇◇◇◇
「じゃ、じゃあもう良いよね? 今さら駄目だって言っても、もう止まらないかんね」
「ああ、もう俺は観念した……好きにしてくれ」
「やった♡ じゃあ、いただきまー……はえ?」
「どうした? ブーディカ。やるならさっさとしてくれ……逃げも隠れもしない」
「ちょっと……あの……いつもよりおっきくない?」
一世一代の告白を終え、いよいよお楽しみタイム。この男が悪いのだ……いつもいつも食堂で、色気むんむんの逞しい雄筋肉を見せびらかしよってからに。あたしより筋力低い癖に、生意気である……言ったら泣いちゃいそうだから言わないけど。
力づくで押し倒さずに済んだことに安堵しながら、じぃぃといつものようにジッパーを降ろして……ぶるんっ! とまろび出すいよいよ食べれるおいしいもの。だが……毎夜の逢瀬とは、些か様相が異なる。具体的にはサイズ感がだいぶグレードアップしてる。
「マスターも認めているのだろう? なら俺も我慢する必要などない……全力で事に臨むことを約束しよう」
「ほ、本気出し過ぎっ……! 着やせとか、そういう問題!?」
「きつめのサイズの物を履いているからな」
「さ、詐欺だよぉ……何よこれ。一体何人食べたらこうなるの……♡」
やたらぴっちりしているものを履いていると思ったら、とんでもない物を隠し持っていたぞこの男……手コキはしやすかったが、完全に計算外。びくんっ! びっくんっ! と触っていないのに跳ねる、へそまで反り上がった長大な豪槍。雌穴をエグることに特化した亀頭は張り出し尽くしていて……
数多の女の淫水を浴びてきたと思しきその色と来たら、その逞しい褐色肉体よりよほどに深い。黒光りするダイヤモンドのように、薄暗い照明を照り返すその威容と来たら……夫の物よりも、ローマ兵どもの物よりも。今までお目に掛かったこともないほどに、凄まじい雄性を漂わせる。
「さぁ? 数えていないな……それよりもシないのか? なら俺から行くが」
「ちょっ、待っ……こ、心の準備を……♡ んぁ゛ぁ゛っ♡」
「準備? 準備など必要か? あんなに煽ってきた癖に……今さらお預けなど、そんな話が通るとでも?」
「ひゃ、ひゃいぃ……♡」
これは流石にヤバい。そう思い何とか翻意を促そうとするも、あれだけ誘惑しておいて今さらそんな話が通るわけがない。男を誘うためだけの機能しか持たない、淫猥なるドスケベ衣装。それにラッピングした最大の弱点を握り込まれ、嬌声と母乳を搾り出され……
かくぅんっ♡ と抜けた膝では、重い体重を支え切れなかった。そのままベッドに押し倒され、ずりずりと布越しにおなかに肉棒を添えられ……ここにこれをブチ込んでやる。そう言い聞かせるように圧迫される。確実におなかいっぱいになるのが、視覚的にわからされてしまった。
「君は背が高いからな……まぁ大丈夫だろう」
「ちょ、ちょっとっ♡ ちゃんと良く見てよっ♡ ここ、ここが子宮っ! そ、そうだっ! パイズリっ♡ パイズリしたげるからっ♡」
「魅力的な提案だが……遠慮させてもらおう。今はブーディカを悦ばせるのが最優先……! 任せてくれ、顧客満足度には自信がある」
「そ、そんな女性向け風俗店みたいな……んひぃっ♡」
そりゃあこれで満足できないとか、よほどの淫乱でも無理だろう……思いつつせめて被害を軽減しようと、自慢のデカいもので一発ヌくことを申し出るが……聞く耳などナッシング。そっとショーツをズリ下げられ、ぐちゅり♡ と脈打つ灼熱が怯える雌芯に突きつけられる。
「いいな?」
「やさしく、して……♡」
そしてトドメに、耳元で囁かれるバリトンの響き。余計な言葉など、必要ない……たった三文字で理解させられる。よわっちぃ雌が強すぎる雄を誘惑したことの、罪の重さを……満足したように頷く、彼の鉄の瞳は煮えたぎっていて……お前を食い尽くすまでは、絶対に終わらないと言っていた。
「確約は出来ない。だが、努力はしよう」
「あ゛っ♡ んぉ゛っ♡ んぉ゛ぉ゛っ……♡」
まるで生娘のように、顔を覆った手の隙間から見える雌処刑の光景。みちみちみちっ……♡ と雌穴が無理やり押し広げられ、期待に蕩け切っていたはずのそこから伝わる痛みにも似た激感。かわいらしい喘ぎ声なんて上げられない……反らした喉から零れる濁声が、羞恥すらも加速する。
「ぬっ……狭いな。とても経産婦とは思えん……君、本当に元人妻かね?」
「え、エミヤのが太すぎるんだよぅ……♡ あたしがリードするつもりだったのにぃ……♡」
「ふむ、そうかね? だが安心した……どうやら俺は、君を悦ばせることが出来るらしい」
「あ、あたりまお゛ぅ゛っ♡ ま、まっんひぃ゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っあ゛っあ゛っ♡」
乙女を気遣うような、ゆっくりと優しい浅ピストン。だがそれを行うのがこの男ならば、話は変わる……Gスポットにみっちり密着する灼熱の肉塊が雌弱点を嬲り回し、まともな言葉を話すことも、腰を逃げさせることも出来ない。ぷしぷしと潮と嬌声のみが、身から搾り出されていく。
「馴染んだかな? どうだろう……返事をしてくれないか」
「ひゃぅ゛ぁ゛ぁ゛っ♡ だいじょぶっ♡ だいじょぶだからぁっ♡ おちちにぎるのらめぇ゛っ♡♡♡」
「君はこれが大好きだろう? 遠慮せずとも良いのに」
女としての最大の悦びを強制的に味合わせながらの、残虐すぎるデカパイ握り。逞しい手にミルクを搾り出されるのは、確かにこの上ない心地良さだが……いっぺんにされると、もう無理。雌本能と母性本能がぐっちゃぐちゃに混じり合い、ぼびゅぅっ♡ ぼびゅぅっ♡ と許し乞いの大噴乳をキメてしまう。
「エミヤ、えっちうますぎるよぉ……♡ あんまり長くされると、あたしこわれるぅ……♡」
「ブーディカはワガママが過ぎるな? 欲しいと言ったり、早く終わらせろと言ったり……まぁ、慣れているからいいんだが」
「そ、そりゃみんな予想外だったとおも……お゛ぅ゛っ♡!? お゛ぉ゛っ……お゛~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
なんという外見詐欺。いや外見は逞しいのだが、普段の態度が草食男子過ぎる。誰だって、手玉に取れそうなほどに女に弱いのに……いざセックスとなると、肉食獣に変わる。どっちゅんっ! ずぬるるる……♡ どっちゅんっ! ずぬるるる……♡ と規則正しい腰遣い。
一突きごとに子宮口がブン殴られ、ぐぅりぐぅり♡ と嬲られた後に引き抜かれる。ガリガリガリィッ♡ と膣道がカリ首でヤスリ掛けされ、そのたびに腰が溶けてなくなりそうな快感を得る。それが連続で行われると、のけ反り淫声が長く伸びる雌肉嬲りの嬌声演奏。
「なんて淫らな声を上げるんだ、誘惑が過ぎるぞブーディカ!」
「ゆるしてっ♡ ゆるしてぇっ♡ むりっ♡ こえがまんするのむりなのぉっ♡ きしゅっ♡ きしゅしてぇっ♡」
「その上、くちびるがセクシーすぎる……! 甘えるのもいい加減にしろっ! はむっ!」
「ん~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
さすがにこれは、経験豊富を騙っておきながら恥ずかしすぎる……腰がいったん止まった隙に、うるさいおくちを塞ぐキスねだり。だが……あまりにも欲しがりな雌に腹を立てた、貪り口吸いしながらのどちゅどちゅどっちゅんっ! と子宮をサンドバッグにするような鬼ピストン。
ワガママのツケは、この身に重くのしかかった。塞がれたおくちでは、もう許し乞いすらできはしない。おなかをド突かれながらでは、上回っているはずの筋力を発揮するのも無理。逞しい胸板が密着してきて、デカパイを潰されて母乳まで搾り出される。
「ぷはっ……
「んっ……♡ お、おわりぃ? えへへ、あたしたすかっ……あっづぅ゛っ♡ あ゛ぁ゛っぁ゛っぁ゛っぁ゛~~~~~~~~~~ッ♡♡♡♡♡♡」
押し付けられ続ける重アクメに、あたしの四肢がびくんっ♡ がくがくっ♡ と震え始め、情けない経産婦まんこが限界を訴え始めた頃……離されたくちびると、切羽詰まったような声。やっと許してもらえる……そう安心したのも束の間、子宮内に解き放たれた灼熱の奔流。
ぐりぐりと子宮口をこじ開けようとしているような、凄まじい密着感からの押し付け射精。灼けた鉄がびゅるびゅると流し込まれるような感覚が、胎内を支配して……安堵から地獄に再度叩き落されて、あたしは意識のブレーカーを瞬時に落とされた。エミヤ、ヤバすぎ。
◇◇◇◇◇
「ふぅ……存外、経験が少なかったと見える。人妻だというから、長期戦を覚悟していたが……これで出られそうだ」
「はひっ♡ はひはひぃ……♡」
……あのぐらいで満足してくれるなら、桜などよりもよほどに容易い。ベッドの上で浅い呼吸を繰り返しながら、カエルのようにがに股に脚を拡げ……ごぼごぼと膣口からせっかくご馳走した誠意に溢れる精液を。その美味そうな肉毬の先端から、とろとろ……♡ と母乳を零すブーディカ。
ぴくぴくとアクメ余韻に痙攣する、彼女はまだ与しやすい方だった……何せ、一度で満足してくれるのだ。死んでも離さぬとばかりに縋りついてくる、ガッツ溢れるだいしゅきホールドをしてくることもなかった……いや、あの後輩がおかしいだけかもしれない。
「む……開いたか。ブーディカ、さっさとこのアホらしい部屋から出るぞ」
「た、たてにゃいぃ……♡」
「だらしのない……マスターにそのような姿を見られたら……ヤツは爆笑するな。あの愉快犯め」
なんといってもバイタリティの塊。女神にルチャ・リブレを挑むような女だ、藤丸立香という存在は……どうしてあのような元気っ娘に育ったのだろうか。親の顔を殴りたい……思いつつ、彼女の被害者にして共犯者を担ぎあげつついざ自由への脱出。
「……なんでさ。ブーディカ、騙したな?」
「はへぇっ……? な、なにがぁ……?」
「見たほうが早い」
「……うそぉ」
ドアノブをがちゃりと開き、扉を潜ると……見慣れた廊下では無く、信じがたい光景が広がっていた。間取りから言えば、2LDKと言ったところだろう……広いリビングに、我々の名前がかわいらしい丸文字で記載された扉がそれぞれ一つずつ。バスルームとトイレも存在する……だが、重要なものは無く。腕の中の彼女の顔も、盛大に引きつる。
「おのれ、欠陥住宅が過ぎる……玄関が無いとは、どういう了見だ」
「ぷ、プレートッ! プレートどこっ……きっと脱出方法が……お姉さん死んじゃう」
「生きるのを諦めるな。まぁもう死んでいる身だが」
「し、死んじゃうよう……あたし、一回でも旦那と娘たちがちょっと見えたもん」
「私の罪悪感を刺激するのはやめてくれ……これは」
我が手から降り立ち、後ろ姿すらも淫猥な艶姿を見せつけるエロ人妻が目的の物を発見し……絶望したように、ぺたんとその場に女の子座りする。ちょっと情欲をそそられながらも、その視線をたどってみると……見慣れた丸文字が、新たな指示を我らに突きつけていた。
「『ブーディカママを満足させ続けないと出られないおうち。ふとももにご注目』……? ブーディカ。身体に違和感は?」
「へっ? ふともも、ふともも……何これ」
「線……?」
文字が小さくて見逃していたのだろう……慌てて自らの肉体を確認する、彼女のニーソックスの少し上。むっちりと段差を作るそこに刻まれていたのは、一本の黒い線。……やたらに嫌な予感がする。プレートに再度目を向けると……浮かび上がる新たな文字。おのれ、やたらに芸が細かい。
「『ノルマ:正の字がむっつ。一日一回以上は刻まれません』……一か月か」
「い、一か月もこのナチュラルドSとあんな虐待じみたセックスを……?」
「ひどい言われようだ……私は君の要望に応えただけなのに」
「エミヤが今までどんな女とセックスしてきたのか、お姉さん気になるな……どこのドМが、あんなので悦ぶのさ」
「ふとももを見るといい」
「マスター、今すぐおいでっ! でなきゃ、泣くまでおしりぺんぺんしてやるッ……!」
彼女の最大限の満足を告げる、
「諦めろ、ブーディカ。私は既に諦めた」
「なんでこの男は、えっち以外は消極的なのかな……! スパルタクスを見習って、少しは反抗する気を見せなよ!」
「女難が酷くてな……あとスパルタクスは彼女をおおいに気に入っている」
「あ、しょんぼりしないで。あたしが悪いことした気になるじゃん……ごめん、ごめんね。だから無言で泣くのはやめて」
このエミヤ、自慢ではないが女性に振り回され続ける生涯を送ってきた……反抗するたびに容赦なく叩き込まれるレバーブロー。ひっそりと姿を消そうとすれば聖骸布で縛られた上に、影の中に没シュート。逆らってもいいことはない、ないのだ……俺、どこで人生間違えたのかなぁ。
◇◇◇◇◇
「あはは、見て見てアルトリア! エミヤのあの顔!」
「リッカは元気ですね……とても先ほどまで、食い入るようにモニターを見つめていたとは思えません」
「うう、だってわたし処女だし……エミヤがあんなに鬼畜だなんて、想像もしてなかったよ。お、男の人ってみんなああなの?」
「さぁ? 私はシロウ一筋なので。ここで再会することになるとは思いませんでしたが……生前からあんなものですよ」
「アルトリアちっちゃいのに……よくあんなぶっといの
ポップコーンを片手にコーラをがぶ飲みする我らがマスター。その顔はいつものように悪戯げに微笑んでいるが……この王の眼力は見逃さなかった。我が先達がハメ回されている間、こっそり手が股間に伸びていたことを。まぁ、乙女には刺激が強すぎたのだろう……あのおニューの錬鉄の英霊は、性行為の際はわりとド外道ですから。
「慣れです。いいですかリッカ……男を逃さないためには、手段を選んではいけません。彼を孤独にしないために、私たちは協力戦線を張ったのです……キザな口調になるのは防げませんでしたが」
「アルトリア一人じゃ間に合わなかったんだ……」
「クスリはリスク。良い言葉ですね」
「盛ったんだね」
「……」
ふぃ、と目を逸らす。だってしょうがないではありませんか……あのお人よしは、目を離すとすぐにどこかに飛んで行ってしまうのですから。摩耗を防ぐためには、手段を選んでいられない。投薬に次ぐ投薬に、髪は白く染まり肌が浅黒くなり……不安になりさらにブチ込んだ我らに咎は無い。きっとそう。
「んでここで再会して、最初は楽しんでたけどそろそろ限界だったと……一日何発ヤッてたの?」
「……日に十回は軽く。疑似サーヴァントたちが来てくれたのはいいですが、本人では無いので分が悪い……腰を抜かす者が続出しまして」
「どおりでエレちゃんもイシュタルもアストライアも、動きが悪いと思った……もしかしてカレンも?」
「イリヤスフィールたちもですね。彼はかわいければ年齢もさほど気にしませんので」
「うわぁ……絵面が完全に犯罪。ブーディカママ、大丈夫かなぁ」
再会してからしばらく、慎重に見極めて……私のシロウだと確信を得た時は、思わずガッツポーズしたものだ。生前ぶりの夜は大層盛り上がったが……ちょっと強くし過ぎた。この騎士王とて、単独で渡り合うのはちと分が悪い。幸い彼はとても押しに弱い……かわいい女の子に詰め寄られれば、ノーとは言えぬ取り違えた博愛精神。
そして疑似サーヴァントたちは、依り代に影響を強く受ける……姉ロリとその仲間たちはちょっと違うらしいが、まぁ誤差というものだろう。ハメさせた途端に死ぬほどヨガったので私の判断に間違いはない。そろそろ新しい生贄が欲しかったのだ。
「ブーディカ……頑張ってください。一人で勝てるとは思いませんが、かわいい後輩のために」
「アルトリアとわたしが気が合うのって、こういうところだよねー」
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