FGOで純愛イチャラブ尊厳破壊ドスケベセックスシリーズ 作:デイジー亭
メルトリリス前貼り合同なる企画の作品です。
企画ペェジ→https://r18novel-lovers.com/Meltryllis
オニガタリみたいにしようとしたけど、ふと思い立ち路線変更。
参加者の皆さんがちゃんと間に合わせてくれたのに対し、首謀者が遅刻しかけたため、責任を取り二万六千字。おまけに純愛でイチャラブで催眠で感覚遮断の贅沢盛り!
訳がわからねぇとは思うが、俺にも訳がわからねぇっ!
どうぞお楽しみください、メルトリリスが好きだぁっ!!!
プリマでスタァでお人形♡ ド鬼畜なマスターに、どんどん謎を増やされちゃうドスケベ前貼り♡
『ご鑑賞、ありがとうございました。本日のプログラムはこれで終了となります』
「ふふ、今日の公演はどうだったかしら? 特別な一般人さん」
「ああ、最高だったよ」
万雷の拍手。それは自分に捧げられるべき当然の賞賛……爪先から伝わる心地よい床の硬さと同様に、当たり前に有るべき物。
「そうね、その顔だわ。スイムとスケート。それが合わさる総合芸術」
『観客席に残られているお客様には、速やかな移動を要請します』
「美という概念その物。このスタァに酔い痴れることは、誰にでも許されている権利よ。でも……一つだけ、ただ一人しか味わえない特権があるわ」
そんなありふれた物に、価値などは感じない。それは傲慢から? いや、そうではない。自分がこの完璧な肢体を、衆愚の前で舞い踊らせる理由。それは……優越感。それも自ら得るためではなく、目の前のちっぽけな存在に与えるために。ぎゅうと抱きしめるその身体から、伝わる熱が自分を狂わせる。
「ねぇ、どんな気分? 何度も振り返り、余韻に浸る民衆の眼前。降り注ぐ嫉妬の雨を浴びながら、憧れのスタァを独り占め」
「言わせたいのか?」
「聞きたいのよ」
『一番横のゲートをお使いになりますと、ベッドまで最短で移動できるでしょう』
「ほら、バラしてしまったわ……アナタの前でだけは、偶像は生々しい肉欲の捌け口となると」
「まったく、とんでもねぇな。カスどもの視線が痛い」
「なら、エスコートなさい? 褥まで……淫らな夜の白鳥の舞を、堪能できる幸運な
「わかった」
アナウンスが伝えるのは、速やかなる退場。名残惜し気にする彼らは、所詮前座を味わうことしか出来ない。それを横目にそっと取られる指先からは、あまり感覚が伝わってこない……足りない、感じる物は確かに有る。でも不足している、全然不満。だから見せびらかすのだ、誰にでも分かるように。
「魔剣ジゼルより逞しい、コレが私の大好物……♡ 肉槍の上で舞い踊る、雌丸出しの淫乱舞踏♡ ああ、堪らないわ♡」
「ぐっ……ちょっと強いぞ」
「もっと激しくするもの、問題ないわ♡ ほ、ほら♡ 行くわよ♡ 行くわよイくわよ♡ 何してるの、早くッ!」
「まぁ待て、何か聞こえてこないか?」
「えっ?」
太くて硬くて逞しくてアツい物を、大胆熱心鷲掴み♡ ズボンの上からでもわかる、圧倒的な強者の風格。それを蹂躙する甘美なる時間が、あまりにも待ち遠しい。少し力加減を間違え、愛しい顔が少々歪む……最高♡ もっともっといぢめてあげて、グツグツ煮えるこの想いを叩き込んであげなくちゃ♡ さぁ、お楽しみの時間。だが逸らされた視線に釣られ、目を向けると嘘でしょ。
「びぃびぃ~~~ちゃんねる~~~!」
「は?」
『Now hacking...→OK!』
「ちょ、ちょっと待ちなさい!?」
雰囲気を盛大にブチ壊すミュージック。砂嵐に覆われて、暗転する視界。覚えがあり過ぎる現象に、思わず見上げるは目に痛い光を放つ電光掲示板。忌まわしき桃色花弁がくるくる廻るそれは、スケジュールが盛大にご破算になる予兆。
『Are you enjoing this?』
「違うわよ、これからお楽しみなのよ!」
「ざ・ん・ね~ん♡ BBちゃんがもっと♡ もぉぉぉぉっと♡ 愉しくしちゃいまーす♡」
「空気読みなさいよカスッ……!」
なんというお預け、コイツマジで最悪過ぎる。地団駄を踏みまくる自分の前に姿を現したのは、不倶戴天のオリジナル。プラカードなどは持っていないが分かる……黄色い声と、自分クリソツの褐色笑顔が物語るは『ドッキリ滅茶苦茶大成功』。やたら手の込んだ演出で人の
「あはっ、こわぁい♡ メルトったら、エロいことを楽しみにしすぎです♡」
「当たり前でしょう!? この特定指定害虫ッ……! 覚悟なさい、その能天気な顔の風通しを良くしてやるわ!」
「まぁお転婆♡ ベッドでも、さぞかしワガママに暴れるつもりだったに違いありません♡」
「……その通りよ。火照った肢体の熱を冷ますには、愛ある交わりが特効薬よ」
くねくねと怖がる振りをしながら、ブラジリアンに揺らすは
「どっちゅん♡ どっちゅん♡ 全体重を叩きつけて、ぐりぐりぐりぃ~~~っ♡ とねちっこぉく腰を回して、マスターさんのを搾り取って?」
「何か文句が有るのかしら?」
「別に、私はありませんけどぉ……現状、ちゃんと理解してますぅ?」
「……? まさか」
コイツが調子をコくのは、いつものこと。自分のこれから行うつもりだった痴態を、無駄な贅肉を跳ねさせ行うジャスチャーに一切の遅滞なし。だが感じる違和感は、どんどんと膨らんでいく。道化が自由な振る舞いを出来るのは、その役割故。そして彼女はピエロでも、ジェスターでもなく……ここは王宮ではないし、スタジオからも復帰している。
「BBちゃんのかわいいイタズラも、こうやってデカ乳むんぎゅう♡ 腕を挟んでご機嫌取ってもぉ……♡ いつもは絶対許してもらえません♡」
「そうね、その通りだわ」
「つまりマスターさんが、それを望んでいるってことです♡ お利口さんなメルトには、百点満点あげちゃい……んぎゅっ♡」
「まぁされなくても調子に乗ると、そうなるワケだけど」
ワガママ放題で自由きまま。楽し気に乳媚びに興じつつMCしていたオリジナルが、あえなく乳肉がっしり♡ とひっ掴まれて嬌声的に鎮圧される。戯れが許されるのは、王侯貴族にまで。それより上位の絶対強者には、決して通じず媚びることしか許されない。
「ま、マスターさんっ♡ パイ揉みつよいですぅっ♡」
「あ?」
「ご、ごめんなさいっ♡ どうぞっ♡」
「まったくよぉ……こんなクソエロい格好しやがって。メルトの演技に集中できねぇじゃねぇか」
「ひぁ゛ッ♡ ひンッ♡ お、おちんぽ様悦ぶと思ったんですぅっ♡♡♡」
かつて人類を滅ぼそうとした月の癌すらも、手を離しつつのひと睨みで全面降伏。びしり! だっぽぉんっ♡ と気を付けの態勢で、自主的に嬲られ専用デカ乳を差し出して追加乳虐をねだる。突き出したそれを包むのは、まともな女なら見るだけで顔をしかめるあり得なさ。二束三文で春を売る、ド底辺の売春婦だってこんな物は着たがらないだろう。
「やっぱり、最初から居たのね……」
「ああ、手持無沙汰だったからな。あと、音も良いだろ?」
「はっひぃ゛ぃ゛ぃ゛ンッ♡」
「じ、自分の手で拍手しなさいよ」
「してるじゃねぇか」
マイクロな水着の先端は、ちょっぴりの布地が間抜けなハート型にくり貫かれていて。そこからぴょっこり♡ 顔を覗かせる桃色乳首が衝撃音と共にエゲつない勢いで高速移動。アメリカンクラッカーのように、一度で二回音が鳴る容赦が無さ過ぎる乳ビンタ。褐色デカ乳が真っ赤な手形で塗りつぶされるほどに、私のフィギュアに賞賛を捧げさせられていたのだろう。
「ま、マスターさんったら酷いんです♡ デカ乳ばかりか、こっちまで♡」
「なんだ、また鳴らして欲しいのか? ほらよっ!」
「きゃっひぃ゛ぃ゛ぃ゛ンッ♡♡♡」
「とんでもない打楽器ね。BGMにしてもちょっと下品すぎるわ?」
文句を言いつつ後ろを向いてサンバのように振りたくる、ニホンザルみたいに赤々と染まったケツ。そこを追加で打撃されることなど、わかり切っているだろうに……重々しいケツドラム音と、甲高く悲鳴のような嬌声。馬鹿で遊ぶのは別に構わないが、自分の演技に集中して欲しかったので少々文句を言わざるを得ない。
「すまんな」
「でもちゃんと、私の気が散らないよう消音はしていたのよね? そこに気遣いは感じるし……いいわ、許してあげる」
「も、もう♡ メルトったらチョロいんですから♡」
「アンコールよ、マスター」
「よし来た」
「んぉ゛ッ♡ ンッぉ゛ォ゛~~~~~っ♡♡♡」
だが愛しい相手の少々の粗相は許すのが、良い女の条件である。その想いから寛大な所を魅せると、また調子をコき始める手慰み。そっちは無限にムカつくので、追加お仕置きをオーダー。今度は下のハート型に腕を突っ込まれて、つるっつるに剃り上げられたそこを滅茶苦茶ぐちゅぐちゅ♡ ぐっぽぐっぽ♡ と、乱暴に手マンされ瞬時に脚ピン。ポアントする爪先は、あまりにもドロつき過ぎていた。
「私の誠意が籠った芸術を捧げている間中、そうやって貰ってたワケね? とんでもないわね、
「マスターさんのおまんこいぢめ、情熱的過ぎたんですぅ……♡ ね、椅子さん♡」
「ね? じゃないですよ……聞いてください、メルトリリス。このお母様、ションベンまで私の上でしたんです」
「しょうがないじゃないですか、BBちゃんは無罪でーす♡」
自分が心血注いだアリーナの、客席を汚してはいけないと思ったのだろう。コイツ、椅子まで持参してきやがった。わりとサイズに自由が利く彼女は、確かに座るのに最適なのだろう。だがサクラファイブの共通点として、産みの親は大嫌い。必死にドデカい身体を折り曲げて態勢キープしながらも、粗相に対する文句を言うことは堪えられないらしい。
「嘘です、ノリノリで漏らしてました。後でブッ潰さなきゃ」
「やだ、こわーい♡ じゃあプロテアは、おもらし我慢できるんですかぁ?」
「あ、当たり前じゃないですか。犬じゃないんですから」
「本当ですかぁ? じゃ、試してみましょう♡ マスターさん♡」
「おう」
「あっ♡ ず、ズルいですぅっ♡ なでなで嬉しすぎてだめぇっ♡ ふぁ゛ぁ゛ッ……♡」
反省の色が見えないことに対する、明確なる殺意。戦闘モードになった暁には、たらふく与えられた養分と恨みにいつもの苔の茂り具合が増すことだろう……思いつつ掛け合いを見守る自分の前で、自己正当化に逆らえぬ相手を使うという奇手。あえなく顰めた表情も尿道も緩んでしまい、じょばじょばし出す無礼者二号。
「ほら、プロテアも同じ穴のぽんぽこです♡」
「床なら良いってもんじゃないのよ、後で清掃しておきなさい」
「ごめんなさいぃ……」
「やだ、メルトったら心がせまぁい♡」
「清掃の後は、ちゃんと拷問を手伝わせてあげる。ああまったく、こんなに汚して……ん?」
だが注意すれば、謝るだけマシ。因縁は床の汚れと共に洗い流し、最悪の馬鹿を消し去る手助けをさせるべきだろう。メルトアウトするのも、ちょっと嫌になるほどの淫らな液体の海。そこを眺めつつ殺害計画を練っていると、その彩りに混じるは白。やはりアイツも居たか。
「まったく……リップ! 出てきなさい!」
「う、うぅ。やっぱりバレました?」
「むしろ何で隠し通せると思ったのかしら。下手な言い訳でも言ってみなさい、その御自慢のデカいのを根本からもぎ取ってやるわ」
「ひぃんっ! マスターの喉を潤す、私の大事なミルクタンクいぢめるの駄目ぇっ!」
呼びかけると、オドオド出てきたがやはりデカい。気配遮断に長けたコイツも、一度存在に気付かれれば隠れることは出来ない。その原因は、いじいじと突き合わせる残虐な爪を宿した腕と……馬鹿デカ過ぎる、無駄な贅肉の塊。動くたびに爆揺れする白と黒の斑模様に包みきれていないそれに、思わず脚を突きつけると情けない悲鳴。
「だいたい何よ、その格好ッ! 嫌味かしら? そんなに
「だ、だって! こういう場所には、飲み物が必要じゃないですか!」
「野球と一緒にするんじゃないわよ、もっと高尚な芸術よ! いい? そもそもフィギュアとは……」
「ナイスタイミングだ、ほれジョッキ」
「はいぃっ♡ お召し上がりください♡」
「聞きなさいよ!」
成長したのは乳だけか、ただでさえ荷重積載なのに大胆なサイズアップをカマしおって。自分の宝具を体現させてやる……激しい追求にお利口さんに正座してションボリする彼女だったが、一声掛けられると満開の笑顔。完全に自分の存在をシカトして、すぐさま立ち上がり雌牛業務に励み出す。だがお求めに応じるのは、正しい姿であるために文句もあまり言いづらく見守ることしか出来はしない。
「あ、あの……マスター♡」
「なんだよ、はよ」
「うう、いぢわるな所も好き」
「駄目ですよぉ? リップ。ちゃんとおねだりしないと♡」
「BBは後でしまっちゃわないと……」
「やるならさっさとしてくれない?」
せっかくお仕置き待機してやっているというのに、完璧な自分と違い産まれ持つ構造的欠陥故に動きを止める彼女。とろとろ……♡ と待ちきれぬとばかりに白い液体垂れ流す、ギガトン爆乳を張って困った顔。待ちきれぬとばかりに器を差しだされてちょっとニヤけ、野次に対してガンをつけるが不動。当然だ、何故ならば彼女は……
「せ、セルフサービスですぅ……♡ マスターに搾乳してもらわないと、美味しいミルクが出せない、です♡」
「手間の掛かるドリンクサーバーだぜ」
「ごめんなさいっ♡ 自分でデカ乳お世話できない、欠陥雌牛搾ってくださぁいっ♡ もー♡ も~~~♡」
「ほらよ」
「ありがとうございまッ……ンもぉ゛ッ♡ う゛ンッ……もぉ゛ォ゛~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡!?」
「デカ過ぎて、手が疲れるんだよなこれ」
その異形の手故に、自らミルクを貢げない要介護家畜なのだから。ちょっとつつかれるだけで、乳汁どっぴゅんっ♡ 噴き散らかす、ごんぶと乳首を引っ掴む酪農家には決して逆らえない。そのまま男性器をシゴくように、ごしゅごしゅごしゅっ! と勢いが良すぎるオナニーみたいなド鬼畜搾乳。どびゅどびゅどびゅるぅ~~~~っ♡ っと、ジョッキから瞬時に溢れても手を止めてもらえずに絶叫じみた牛鳴きがスタジオに響き渡り続ける。
「プログラムが終わったから、遠慮する必要ないですもんね♡」
「ちゃんと搾ってやらねぇと、すぐにねだりに来やがる……ほれ、これぐらいか?」
「はひっ♡ んぎゅっ♡ あ、ありがとう♡ ごじゃいまひたぁ♡」
「良し、ちゃんとお礼が言えて偉いぞ。褒めてやろう」
「ウ゛もぉ゛~~~~~~~~っ♡♡♡」
彼女のミルクタンクは、大きいだけではない。その
「ふぅ……いいことをした後は気分がいいぜ」
「お゛ヒッ♡ あ゛ヒッ♡ ブモッ♡ ブモもぉ゛ッ……♡」
「マスターさんったら、エゲつなぁい♡ 完全に蛇口が壊れちゃってますぅ♡」
「とんでもないアへ顔ね、まぁしょうがないけれど……」
そっと靴を履き直す、その足元でデカ乳圧し潰した乳土下座の姿勢。白目を剥いて痙攣し続けたまま自重で垂れ流し続けるミルクの勢いで、ガラガラガラッ! と間抜けに鳴り続ける乳首から吊り下げられた重々しいカウベル。手の掛からないお手軽ミルクサーバーと化したのは良いことだが、マジで勘弁してほしい。
「どうしたんですか? メルト。浮かない顔ですけど」
「今日は清掃業者に、ボーナスを支給する必要がありそう」
「あはは、心配する方向がおかしいです♡ これは完全にキマってますね♡」
「……?」
「ねぇ、おかしいと思いません? マスターさんしか見えてない貴女が、周りで媚び散らかしてた私たちに全ッ然気づかないとか~♡」
「……ッ!」
背筋から頭頂まで走り抜ける衝撃。そうだ、何故私は気づかなかった? ちゅきちゅきだいちゅき♡ なマスターをガン見しながらの演技をしていたというのに、周囲に侍るコイツらにまったく違和感を感じていなかった。いくらガチ恋しているからと言っても、目に映らないはずが無い。
「そ、し、てぇ♡ 貴女の今の霊基、自分でわかってますぅ?」
「何が、言いたいの……?」
「ここはアリーナなのに、視点が高いと思いません? そんなので滑れるのは確かにスゴいですけど、メルトったら鈍感~♡」
「
思考に掛かった靄がBBの言葉で強制的に晴れていき、慌てて見下ろす自分の身体。理想の少女像たるそれは、しかし水上の芸術に臨むには選択を誤り過ぎていた。尖った魔剣が床を貫く、その姿は黒い白鳥。彼と出会う以前の、月の海で舞っていた頃の原初の装いが我が身を包んでいた。
「なんにもおかしくないですよ? 貴女の物っていうことは、マスターさんの物ですから♡」
「い、一体いつから!」
「最初から、です♡ ねぇメルト、まだ思い出せないんですかぁ?」
「何、を……?」
「自分の立場、おかしいと思いません? 私たちはサーヴァントですよ?」
「それが、何だっていうのよ!」
耳に吹き込まれるは、甘やかな響き。だが私は知っている、それは毒薬を超える物だと。気づかぬうちに染み込んで、浸透が終わった頃に炸裂する……蕩けるような蜜が、私の脳を浸食していく。それは、まるで恋のような悪寒。螺旋のように引き込まれる、抜け出せない蟻地獄。
「つまりぃ……全員マスターさんのおもちゃなの、忘れちゃってるんです♡ 例外とか、存在するはずナイナイ♡」
「あっ」
「騎乗位で搾り取るとか、そんなのさせてもらえる訳ないです♡ 好き勝手に遊んでもらうのが、マゾ雌な私たちのお仕事なのに♡」
「で、でもっ! 私はSG、で……感覚が、鈍くて。自分でマスターを悦ばせられる、唯一の」
「あはっ♡ じゃあマスターさん、現実教えてあげちゃってください♡」
駄目だ、違う違う違うわからない。見てはいけない、なのにコースターに縛られたように動くことが出来ない。私は人形が好きなのに、支配が本分なのに。がくがくと震える脚と、ぎりぎりと動いてしまう首。操り糸に繋がれたように、一切の自由意志をはく奪された私が見下ろす物。
「ほれ」
「ンぉ゛ッ♡♡♡」
「いつ見ても、でっっっ……かぁい♡ やっぱりネタバラシは、これを見せるのが一番ですね♡」
「いやぁ、メルトはこれが面白いよな。何回やっても飽きねぇ」
「ほらほら、どうしたんです? さっきまでのナマイキ態度、全然取れてませんよぉ~?」
「はぅ゛ッ♡ はぅ゛ァ゛ッ♡ あ゛ぅ゛あ゛ッあ゛ッあ゛ッ……♡」
それを見るだけで、心の奥底からこみ上げる欲求。思わずがっっっぱり♡ と柔軟な股関節を活かして、がに股になり高さを自動で合わせてしまう。そうせずにはいられない、見下ろすことなんて出来ない。こんな物を持っている雄様に、服従せずにはいられない。あらゆる物が目に映らぬほどに、心を捕えて離さぬその威容。
「チン魅せで解除するとか、マスターさん酷すぎぃ♡ 見てください、下品ながに股になっちゃってます♡」
「恐らくタカアシガニだな、意外と美味いらしいぞ」
「すんっ♡ すんすんっ♡」
「鼻の下も、びろんびろん♡ チン嗅ぎが熱心すぎて、引いちゃいますぅ♡」
「ち、ちんぽっ♡ ちんぽぉ゛ッ♡♡♡」
「聞いちゃいねぇ」
私の脚具の輝きが、おもちゃに見える黒光り。ぷんぷん薫る雄スメルは、雌の脳を溶かして漂白するエゲつなさ。太くてデカくて逞しくて、滅茶苦茶に愛おしい。おなかがかぁっと熱くなり、火照る肢体が灼熱と化す。こんな物をどうやって忘れさせていたというのか、マジでコイツあり得ないもっと嗅がせなさいよ馬鹿ッ♡♡♡
「はい、終わりー♡」
「あっ!?」
「これ以降は、有料コンテンツです♡」
「い、幾らでも払うわよっ! だからもっと嗅がせなさいッ♡」
「うわ、必死すぎぃ……背後になんかツインテが浮かんでます」
ひと嗅ぎでガンギマるその雄臭が、欲しくて欲しくてしょうがない。ドンと突き飛ばされて尻餅を搗くなんて、とんでもない屈辱にだって構ってられない。有料だろうが構わない、アレをもらえるなら優良コンテンツ間違いなし。マネーイズパワーな守銭奴にすら、負けないぐらい稼いでいる自分に死角などは無い。
「い、いいから早くッ♡ アガリ全部あげるから、経験値も付けるわよっ♡」
「そんなので、おちんぽ様貰おうとか舐めてます? もっともっと、良い物払わないと駄目です♡」
「そう、ね……アナタなら、マゾ雌どもに貢がせればすぐだもの」
「貰っても困るんだよな、最近で一番デカいのはアレだな」
「な、何よ?」
「都市」
「ちょっと考えさせて?」
確かに金やら経験値など、コイツにとっては価値が無い。黙っていても、クソほど手に入るカスみたいなものである。そして高速で思案を巡らせていると、一撃で大体のアイディアを破砕された。なんだ都市って、それ貰える物だったのか。インフレし続ける愛する男の価値観に、見上げる空に浮かぶ憎きアステカのアへ顔Wピース。アイツ自身かよ、一瞬でわかっちゃった。
「トラロック……! 最近の神はとんでもないわね!」
「一向に古代だが」
「私の内包するヤツらの方が古いわ、何言ってるのよ馬鹿じゃないの?」
「そこ、マウント取るところ何ですかぁ?」
「重要な問題よ、私に勝っていいのはマスターだけだもの」
アルテミス、レヴァイアタンにサラヴァスティー。この身に宿す神性たちは、歴史では憎き怨敵に大勝利である……ちょっとほっこり。だが確かに、古いばかりでは役には立たぬ。大胆貢ぎをキメた新参者と違い、不動産など持ち合わせていない。自分のプライドを満足させるだけに終わってしまい、収支としてはややマイナス寄り。
「まぁじっくり考えろよ」
「あっ♡ ま、マスターさ……ンッ♡」
「俺はこっちで遊んでるからさ」
「ひぁ゛ッ♡ やさしくカリカリしちゃらめぇっ♡ こし、うごいちゃンッひぃ゛ぃ゛ッ♡♡♡」
「クソっ、なんて羨ましいの!」
リップほどではないが、自分よりは余程に楽しく遊べる敏感ボディ。乳首を爪先で引っ掻いて、堪らずヘコつかせる腰の先。クリをぴぃん! とつま弾いて潮噴きを強要する、大胆過ぎるセクハラ愛撫。褐色媚肉が淫らなヨガり声を上げつつ跳ね回り、自分をさらに焦らせる。
「ほらBB、お前ので汚れちまったぞ」
「んちゅっ♡ ちゅぱっ♡ れるれるれりょっ♡」
「おいおい、舌遣いが完全に裏筋向け。ちんぽ欲しがり過ぎだぞカス」
「ご、ごめんなひゃいっ♡ でも……ンッ♡ こんなにイラ勃っちゃってますぅ♡」
何せ状況は刻一刻と悪化している。意地わる気に突き出された指に、悦んでしゃぶりついて絡んだ己の淫蜜を舐め取る舌遣いがドスケベ。お仕置きに犬みたいに舌を引っ張られ、すかさず謝罪の振りしてさらなる媚び具合を魅せる熟練の技。
「無許可パイズリは違法だぞ、だがまぁ許してやろう」
「わぁい♡ あ、あのっ♡ おくちは如何ですか♡」
「悩める娘を応援してやれ」
「ふれーっ♡ ふれーっ♡ め・る・と! ふれっ♡ ふれっ♡ なーがちち♡ がんばれがんばれち・ん・ぽォ゛ッヒィ゛ぃ゛ッ♡♡♡」
「油断も隙もねぇ、このちんぽジャンキーがよ」
だぱんっ♡ ぶるんっ♡ と威勢の良いエロ蹲踞でのノーハンドパイズリ。キンタマを華麗にハンドリングしながらのそれは、シームレスに応援対象が移行。サクラシリーズに共通する、スミレ色の後頭部が仰け反りそのままうっかりフェラを試みて乳首握りにて阻止される。そのままクソ長乳をさらに上に伸ばされお仕置きされるが、マスターのイラつきが限界に達すると危うい。
「な、何かない!? 私だけが持つ、とっておきの資産価値!」
「ああ……メルト、お前何か勘違いしてねぇか?」
「えっ?」
「何のために、忙しい俺がここに来たと思う」
早く何か見つけねば、愛する男と親のセックスを眼前披露されてしまう……! それで無くとも根本的に、彼がちんぽを突っ込みたいと思えば拒否する雌など存在しない。アピールポイントを懸命に捜索し、高速回転する頭脳に低く響くセクシーな声。
「わ、私のフィギュアを楽しむために?」
「少々惜しい」
「あうっ♡」
「私との逢瀬を、楽しむため?」
「違うよ、わかるだろ」
「んぎゅっ♡」
最初の問への返答は、名残惜しさの欠片も見せず引きはがされるBB。重ねる問いと共にゆっくりとこちらに来て……答えは、言葉と態度の両方で示される。何よりも雄弁な意志表示は、自分の剥き出しの腹に。灼熱の想いが、筋肉と脂肪を貫通して伝わってくる。私の質問には、何一つ不足は無くそれでも間違っていた。必要だったのは、足し算では無く引き算。
「正解をどうぞ」
「私をっ♡ 楽しみたいのねっ♡」
「ああ、そうだ。お前の全部を味わわせろ」
『お客様に、見所さんのお知らせです』
「ひどい、人……♡」
心震わせる芸術? 愛ある交わり? そんな物の価値など、この男の眼中には存在しない。その瞳に映るのは、電子の海にて産声を上げた偽りの生命ではなく……プリマでもスタァでも無く、ただ一羽の恋する白鳥。アナウンスが告げる、新たなプログラムの始まり。偽りを許さぬ鏡の中で、シルエットが変化していく。ぱさりと虚飾の衣を脱ぎ捨てて、翼は羽ばたくことなく折り曲げられる。
「おいおい、いいのか?」
「いいのっ♡ 私のフィギュアを楽しんでくれた、観客の皆さまにお知らせするわっ♡」
「わぁ、メルトったら大胆すぎぃ♡」
「みんなの憧れのトップスタァの、正体を教えてあげる……♡」
ざわめきと降り注ぐ戸惑いの視線の中で、告げるはホントの自分の気持ち。等身大の私には、この姿勢こそが相応しい。鶴は正体が露見したなら飛び去るけれど、この白鳥は方向性が違う。向かうのは、蒼穹ではなく濁り切った海の底。
「パッセ? ルルヴェ? アラベスク? そんなのしないわ、得意なポーズは全裸土下座ッ♡ メルトリリスは、マスター専用♡ ちんぽもらうためなら何でもしちゃう、チン媚び大好き♡ ラブドールでぇぇ~~~~~~~っすっ♡♡♡」
「良しッ!」
「ぶンギュッ♡♡♡」
「シャッターチャーンス♡」
魂の底から叫ぶ、偶像失格チン堕ち宣言。ご褒美に後頭部を踏んづけられ、自慢の美貌が潰れたところをパパラッチに激写されても悦びしか感じない。誇りも尊厳もスナック感覚で放棄して、何をされても嬉しがる終わったマゾが私の正体。
「しかし、オーディエンスの反応が悪いな。これは更なる証拠が必要では?」
「ちゅっ♡ はむはむはむっ♡ んぼっ♡ んぼぼむっちゅぅぅ……♡」
「海産物らしくなってきましたね、その調子ですよメルト♡」
「こりゃあ百年の恋も冷めるな」
物分かりの悪い愚民どもに魅せつける、犬のチンチンの姿勢で大好物にしゃぶり付く脳みそわるわるドスケベチンしゃぶ。さらに追加で鼻の下をタコのようにびろんと伸ばして自慢の美貌が完全崩壊。追加で勝利のダブピーカマして、救いようのないド淫乱具合を鬼アピール。
「続いておねだり、ド下品にどうぞ♡」
「ちゅぅぅっ……ぽぉんっ♡ ほっ♡ ほっ♡ ど、どうかしらマスター♡」
「お前のエロ蹲踞は乳が無い分、迫力に掛けるが……それを補うほどに、間抜けで好みだ」
「嬉しすぎて子宮も一緒に上下しちゃうッ♡ メルトドスケベエレベーター、もっともっとガン見してぇっ♡♡♡」
そこからの、ダイナミックなペタ乳揺れ無しスクワット。決め手は魔剣でプラスした高低差、デカ乳に負けない淫猥さを誠心誠意披露する。勢い余って尻餅搗くほど腰を下げ、急上昇してちょっと跳ねる。クソみたいな勢いで全自動でちんぽをシゴける、とっても気持ちいい穴ですよ♡ とアガり切ったテンションに、Vサインしたまま連動して上下する両手。マジでトんじゃいそうだわこれヤッベッ♡
「でもさ……BB。看板に、偽りが有ると思わないか?」
「そうですね、私もそう思います♡」
「て、テイクオフッ!?」
「ちげぇよアホ。自分の股間を見てみろ」
「あっ」
乱高下する視界に映る、ちゅきちゅきフェイスの笑みが深まる。また最悪なことを考えているに違いないわ、大喜びで従っちゃうから覚悟なさい♡ そのままイけと言われれば、脳イきをキメるのも容易い。だが伸ばされた指先に、自分のとんでもない失態を悟る。痴態をカマすのは当然だが、これはあまりにも無しよりの無し。あまりの焦りに、慌てて急制動を掛ける。
「全裸じゃないですよね♡」
「前貼りが残ってるぞ、完璧主義のお前らしくねぇ」
「ごめんなさいっ! 私としたことが、アナタに嘘を吐くなんてっ! す、すぐにッ……!?」
「取れてねぇぞ」
「はーやーく♡」
「く、クソッ! 何で取れないのよっ!」
愛する男に虚言を告げるなど、彼の言う通り自分には許しがたいイージーミス。さらにこのままでは、ちんぽを咥え込むなど物理的に無理。だが感覚があまり無い手でも、着脱可能なはずのそこは凄まじい抵抗をしてきた。掴んだはずの指先が、カリカリと金属製の表面を滑るだけ。これほどに自分のSGを恨んだことはない……なので生産者責任を軽々に放棄して、煽りを入れる馬鹿に対する殺意がさらに膨らんでいく。
「メルトったらお馬鹿さん♡ 一石二鳥の解決法、さっき見たじゃないですか♡」
「どういうこと?」
「そこに答えが転がってます♡」
「んもぉ゛ッ……♡」
「そうね、そういうこと……良いわ、凄く良い」
だがナイスなアイディアを提案したため、少々の延長を見せる尊属殺人の時期。朗らかに指差されるは、お手本となってくれた尊い犠牲。なるほどこれは素晴らしい、乙女心とマゾ雌ソウルを満足させるとびっきりの一手。
「どうした?」
「ねぇマスター、お願いがあるのだけれど……♡」
「何だよ」
「私とリップ、似た者姉妹だってこと♡」
「わからんな、何が言いたいのかさっぱり理解できん」
「もう♡ どうしても私におねだりさせたいのね♡」
迂遠も詩的も、イイ女を気取るための余計なポーズに過ぎない。もっと直接的に、それでいて痴的に。己の尊厳をブチ殺す、さらなる失墜をこの男は望んでいるのだ。わななく唇から噴きこぼれるのは、まっさらな気持ち。
「アナタに暴いてもらいたいの♡ 私の秘密の花園……いいえ。本音で言うからよく聞いて?」
「おう」
「要介護な私にわからせて♡ 邪魔なコレを無理やり引っぺがして、レイプみたいな勢いでどっちゅんどっちゅんハメ回して♡」
「激しくし過ぎて、壊すかもしれねぇぞ」
「望むところよ」
「例えお前自身が、気持ち良くなれないとしても?」
「関係ないわ。アナタに悦んでもらうのが、私の幸せ。アナタが楽しく遊ぶための愛玩人形に、遠慮呵責は要らないわ♡」
「……合格」
品性の欠片も存在しない、イかれ切った愛の言葉。淫乱ド下品恥知らず、最悪の
「当然よ、だって愛してるもの」
「少女漫画みたいな愛は、欲しくねぇのか?」
「優しい言葉も、綺麗な夜景も要らないわ。アナタが与えられない物を、望むほど愚かじゃないの」
「俺は、酷くしか愛せない」
「私は、アナタにしか愛されたくない」
「まったく、とんでもねぇクソマゾだぜ。進んでブチ壊されようとしやがる」
ニマァと歪む顔面に、浮かぶのは
「雌をブッ壊すの、大好きでしょ? つまり相性最高よ、なんて素敵なのかしら♡」
「お前は本当に、自分の欠陥を活用するのに躊躇いがねぇな」
「だって便利だもの。感覚が鈍いって素敵よね♡」
「まったく、出来た人形だぜ」
そう……だからこそ私が、愛玩人形に相応しい。どんなに乱暴に扱われても、平気で愛を囁けるビスクドール。普通の雌なら泣き叫ぶような、痛みですらそよかぜ。完璧なる少女像は、肉が薄くて手足も細い。容易く壊れる硝子細工だけれど、壊されても喜べる精神性が有れば最高のおもちゃだ。
「鑑賞なんかじゃ満足できない、欲張りマゾ雌な実用品♡ さ、とっととブチ壊しなさい♡」
「でもなメルト、お預けだ」
「へっ? な、何でよ!? 最高の告白だったじゃない! 放置プレイだけは駄目よ、泣くわ。ギャン泣きするわよ私!」
「いいや駄目だ。お前の愛は良く分かった……次は、俺の愛を伝える番だ。BB」
「はぁい♡」
「アナタからの、告白ですって!?」
完璧にキマったと思ったのに、まさかまさかのノーセンキュー。これ以上の遅延を喰らえば、精神崩壊もあり得る最悪の展開である。もはやこうなれば、逆レイプでイラつかせてカウンターハメ潰しブレイクを狙うしかない……だが始動しようとする前に、告げられた胸キュンワードにピタリと動きを止めざるを得ない。
「たっぷりと味わえカス」
「じゃ、上映しまぁす♡ ポチっとな」
「しかも映像!? まさか、NTRビデオレターだというの!? それはそれでイイッ!!」
「マゾがよ」
まさか、新しいラブドールを見せて『お前より気持ちいいぜ』とか披露するつもりなのだろうか。凄まじい脳破壊がもたらされるに違い無いが、滅茶苦茶に興奮する。奪われたポジションを奪還する、新旧愛玩人形によるド下品チン媚び合戦。恐らくイラつかせ過ぎて両方ブチ壊されるが、本望と言えよう……しかし、画面に映った者は。
◇◇◇◇◇
「わ、私……? しかも、たくさん! 量産型メルトシリーズ、完成していたというの!?」
「全部メルト自身ですよ?」
「撮影時期が違うだけだぞ」
「あ、そうなの?」
完璧な造形を誇る自分の姿が、分割画面に大量に存在。いつの間に原型を取られていたのか、肖像権の行方は。製作は例のグッドなスマイルのカンパニーかしら、造形師さんしゅごい。そんなドールマニアな思考を断ち切る、ご本人宣言。やたら完成度が高かったので、原寸大マスター人形の発注及び代替わりを検討していたのだが。目論見がご破算になったのは悔しいが、それよりも……全員様子がおかしい。まず、モニターの上段から。
『ふふふ……良く来たわね、ニンゲン。この大魔王の御前にたどり着くとは大した物だわ』
居丈高な私。ねじくれた角を側頭部から生やして、豪奢な黒いローブを羽織っている。
『あら、新手かしら? 良いわ! この高貴なる姫騎士が、聖剣ジゼルの錆にしてあげる!』
鼻っ柱が強そうな私。精緻な細工を施されたティアラを被り、ドレスアーマーに身を包んでいる。
『雑魚ばかりで飽きちゃったわ。さっさと来なさいよ、退魔の技の冴えを見せてあげる』
ナマイキそうな私。日本文化を曲解したような外人が考えそうな、派手な忍装束を着こなしている。
「我ながら完成度が高いわね」
「メルトは演技派ですねぇ」
「芸術に手を抜かないのが、私のモットーよ」
「完全に役になりきってる辺り、徹底してるよな」
ハマり役なのもあるだろう、流暢に述べる口上とバッチリキメた決めポーズ。どこに出しても恥ずかしくない、舞台芸術と言えよう。他に並んでいるのは、ガンマンやらエースパイロットやら……どうやら上段の演目は、『バトル』のテーマで統一されているようだ。では次、中段に目を移そう。
『じゃあ次、この問題を……そこ、居眠りしたわね? ペナルティよ』
厳しそうな私。フレームレスの眼鏡と、清潔そうな白いブラウスと手に持つ教鞭。
『ほ、ほらっ! コレ、あげるわ……有難く受け取りなさい?』
ツンデレそうな私。チョコレートを差し出して、ブレザーのリボンを弾ませている。
『調子が悪い振りが上手ね? まったく、保健室はアナタのサボり部屋じゃないのだけれど』
うるさそうな私。清潔な白衣を着て、呆れたように椅子をぎぃぎぃとしている。
「わりと、高校に未練が有るのかしら」
「学歴に興味はねぇが、結構思い出深いんだよな」
「懐かしい制服ですよね、わりと似合っててムカつきます」
「わざわざ月海原を再現するからでしょ……」
モチーフは、月の海の偽りの学園。リクエスト主の趣向が感じられる、甘酸っぱい青春のメモリー。さすがは私、教師でも生徒でも万全にこなしている。用意したであろう張本人は気に入らない顔をしているが、コイツが出たかっただけではないか。バレー部や、華道などの部活動も網羅しているようだ。最後に、下段。
『こういうのは初めて? 優しくはしてあげないわ、シミなんて数える余裕も与えない♡』
ドSそうな私。雌豹のポーズに、お高そうなランジェリー。舌なめずりする顔の淫蕩さは、とても演技とは思えない。
『幸運にも選ばれた、視聴者代表さん。雑魚なら雑魚なりに、再生数の向上に微力を尽くしなさい』
思い上がってそうな私。ツインテールにニーソックス、頭にはヘッドホン。画面に流れるスパチャの嵐は、留まることを知らない。
『はぁ……人って愚かね。懺悔って、本来こういう物ではないわ。さっさと出しなさい、その欲望を受け止めてあげる』
見下してそうな私。ため息を吐き、呆れたような祈りのポーズ。十字が刻まれた修道服も、わりと似合うあたりさすがである。
「なるほど、やや直接的と見せかけてシチュにこだわってるわね」
「こういうのも、たまには良いもんだ」
「マスターさんにとっては、居る場所全てが風俗店ですから」
ただの肉欲の発散では無く、イメージを大事にする風潮。決して嫌いではなく、むしろ好みである……だが決して、マスター専属ソープ嬢たる己の立場を否定する物ではない。というか、これド直球のイメクラよね? ボンテージを着こんだ私も、蝶型マスクがやたらと似合っている……大体わかった。
「なるほど、人形劇とはいいセンスね。適材適所と言うものを、よく理解しているわ」
「メルトは全部、ノリノリでやってくれるからな」
「共演者にもよるけど、コレなら全身全霊を超えられるに決まってるじゃない」
「魂が籠ってますねぇ」
愛されている……胸にじんわりと拡がる、有効活用してもらっているという実感。オナホとしてだけではなく、特技も堪能してもらえる幸せ過ぎるラブドール。人格を無視される完全な物扱いも好みだが、こういうお遊びも大好物。存在全てを楽しんでもらえるなど、人形冥利に尽きるという物である。だが……一つだけ、たった一つだけ大きすぎる違和感。
「で、マスター。言っていい?」
「良いぞ」
「何でッ! 全員ッ! 下半身は前貼りのままなのよっ!!」
「演技が素晴らしいだけに、間抜けで面白いじゃないですかー♡」
「完全にギャグじゃないっ!」
そりゃあ感覚が鈍いので、戦闘時は確かに下半身を露出しているが……上段から下段まで、全ての私が丸出しである。上半身は華々しい衣装を着ていても、下マッパで前貼りのみ。スカートやズボンといった概念を知らない世界線にでも居るような、常識が改変されたかの如き状態。良く私全員、これで納得したな。
「それより、メルト。山場ですよ、や・ま・ば♡」
「え、ええ。そうね。クライマックスを見ないと」
「ほら、アレとか良いですよ。前貼り魔法少女☆メルトダウン」
「炉心融解しちゃってるわね……どれどれ」
『ついに追い詰めたわ、怪人! この一撃にて、核燃料の仲間入りしなさい!』
『う、うぐっ……』
モニターには、気勢を上げる私。片方のマジカル☆脚具にて、マスターを地面に張り付け。もう片脚を高々と掲げ、トドメの一撃を……? おい、ちょっと待て。
「勝ちそうじゃないの!! そこは負けなさいよ、魔法少女なんて雄負け前提の存在でしょっ!?」
「メルトの魔法少女観が、俄然気になってきました」
「メスガキ☆クロエ」
「納得です」
淫猥に過ぎる指遣いに踊り狂う舌。コキ真似とエアちんしゃぶと、ナマイキ発言のオンパレード。だがいざ実物をお出しされると、即座に潮噴き敗北宣言。一番得意なことは、全裸土下座なあの褐色ロリとその愉快な仲間たちが魔法少女のスタンダードである。チン負け☆イリヤとガキ産み☆ミユもだいたい5秒で惨敗してガキオナホにクラスチェンジする。
『ハイクを詠みなさい、季語を忘れないように』
『なぁメルト、一つだけいいか?』
『な、何よ。ねぇ、そろそろ負けていい? アナタに勝利するとか、アイデンティティー消失の危機よ』
「やはり苦しんでいる……! 気持ちはわかるわ、頑張りなさい私!」
「まぁ、心配はいらないんですけどね♡」
ガチの
『はい、俺の勝ち』
『ヲ゛ッピィ゛~~~~~~~~っ♡♡♡!?』
「は?」
「さすがマスターさん、指先一つでダウーン♡」
「ちょ、ちょっ!? 嘘でしょ、なんでっ!」
限りなくソフトなタッチで、一瞬で敗北潮噴きキメる私。馬鹿な、そんなはずはない。あり得ないのだ、異常事態に過ぎる。慌てて他の画面を見ると、同様の光景。
『あ、脚を舐めさせるのも。意外とこうふ……ピョォ゛ァ゛ッ♡♡♡』
『ねぇ、くっ殺って言ってもらっても……ンぉ゛ッほぉ゛ォ゛~~~~~~ッ♡♡♡』
『いいザマね、それじゃぁお仕置きの時間よ。必殺忍ぽォ゛ッひょぉ゛ぅ゛ッ♡♡♡』
『こら、席から立つんじゃ……お゛ギョォ゛ッ♡♡♡』
『あらお礼? 良い心がけね、たまには気がキッくぅ゛ぅ゛~~~~~~っ♡♡♡』
『んふっ。寝顔がかわいい♡ あら、起きてんッほぅ゛お゛んぎゃぁ゛ァ゛ッ♡♡♡』
『さ、さぁっ♡ いよいよお楽しみよ! 童貞たべたべしちゃぅ゛ッピィ゛お゛~~~~っ♡♡♡!?』
『カッタい脚で囚われて、喘がされるのを生放送。映えるわヤバいわ、これ癖になりそお゛ッほぉ゛ッ♡♡♡』
同時多発アへ顔。自分に似合わぬド下品アクメヴォイスの大合唱に、気を取られていたが……良く見ると、原因はクソ明らかである。食い入るように見つめるは、一番わかりやすいモニター。
『懺悔穴、自分でコキ使う準備をしなさい……♡ ほ、ほらっ♡ 早く抜ォ゛ウ゛ッヒョォ゛ォ゛ッ♡♡♡』
『スイッチ一つで準備万端、シスターの鑑だぜまったく』
「前貼り……!?」
「だいせいかーい♡」
自分の丸出しの下半身を貞淑に隠す、金属製の貞操帯。そこを指先で軽く突かれるだけで、瞬時にイき狂う私たち。まるで無遠慮搾乳カマされた、リップのように……『神経過敏』のSGを付与されたかのような醜態。神経障害を患う真逆のはずの私は、『イったふり』しか出来ないはずなのに。とても演技とは思えない、魂消たようなアへり具合。
「う、嘘よっ! 私が気持ち良くなるはずがッ……!」
「メルトは勘違いしてますよ? 『無感覚』と『鈍感』は違います」
「それは、そうだけども」
「0に何を掛けても0ですけど、0,000000001でも有れば話は簡単です♡」
何も感じられなければ、下半身の装甲を薄くする必要も無い。微かに感じるあやふやな感覚を頼りに、魅惑の足技を繰り出すのが自分のスタイル。完全に無感覚ならば、脚を動かすことすら叶わないだろう。けれども、それは飽くまで理論の話。ちょっとやそっとで治るならば、SGではないのだ。だがニヤけた彼女が、指し示した物。
「な、何てこと……!」
「無限に開発しまくって、ムリヤリ感度を上げちゃえば解決です♡」
『『『『『『『『『ほらよ』』』』』』』』』
『こ、こんな物が私の中にぃ……♡』
『酷いッ♡ 酷すぎるぅっ♡』
『何よコレッ♡ 嘘でしょクソでしょとんでもないっ♡』
雑に放り投げられた前貼りの裏側には、ありとあらゆる淫具が蠢いていた。ブンブンブゥンッ!! と、唸りを上げるごんぶとバイブに、ドスドスドスッ! と子宮をブッ潰す動きを続けるピストンバイブ。ギュルギュルギュルンッ! と高速回転する膣削りバイブまで。
『あんなの、着けてたなんてぇ……♡』
『ぎゃ、虐待だわっ♡ ヘンなとこばっかり調教されてたぁ♡』
『マジで最悪……♡ そんなトコ、関係ないじゃないのよ♡』
膣穴だけではとどまらない。クリをピッカピカに磨き続ける回転ブラシに、細いながらもトゲトゲな尿道ブジ―。威圧感たっぷりのデカ過ぎる珠が連なるアナルビーズまで、雌拷問器具の見本市。
『こ、これ何を出してるのよっ♡』
『美的感覚が、受け入れられないわこんなの♡』
『長さ、おかしいのよぉ……♡ どこまで挿入れられてたの、これぇ……♡』
一つとて同じ物がない、豊富過ぎるバリエーション。謎の毒々しい液体を注ぎ込む機構に、うねうねと蠢く触手。細く細くどこまでも細く、代わりとばかりに身長を超える長さの微かに震え続ける淫具はどこを調教する目的か。こんな物を入れられていて、気づかないなんて。一体どんなカラクリを……?
「自分の服装に、違和感感じてなかったですよね? そんなこと出来るの、一つしかありません♡」
「宝具を無駄遣いしすぎよッ……!」
「たらふく使ってやったぞ、感謝しろよ」
答えは単純、英霊となったこの男だけが持つ特権。絶対的命令権たる令呪が、宝具化した物。最後のマスターが手に入れた、最悪のマスターキー。それを使えば、霊基の改変もお手の物。もとより薄い私の感覚など、誤魔化すのはクソほど簡単だったに違いない。
「解除方法は、指紋認証です♡」
「しゅ、趣味悪いわ……私の前貼りを、お手軽惨敗スイッチにしちゃうなんて!」
「嫌だったら避けろよ、別に良いぞ」
「……ッ!」
そして何よりも問題なのは……近づいてくる指に、一切の抵抗が出来ない。避けることなんて、考えることすら出来ない。だって、私はそれを……
「あはっ、差し出しちゃった♡」
「無防備にも程があるだろ」
「う、うるさいわねさっさとしなさいっ♡ ここっ♡ 弱点ここっ♡ 十六連打待った無しッ♡ 早く私をコキ使ってぇッ♡♡♡」
魂の奥底から、大歓迎しちゃってるっ♡ ラブドールにしてもらえるだけで幸せなのに、手ずから魔改造してアクメ人形に嬌声進化♡ 持ち主が自分好みにカスタムし続けてくれる、最高に幸せなお人形♡ 奴隷よりも好き勝手に、家畜よりも容赦なく♡ 自分専用に弄んでくれる、最高過ぎるド鬼畜マスター♡ 脚具を二度と抜けないぐらい、思いっきりブッ刺して。遊んでください♡ の意志を余すことなく表現する、下半身を高々と掲げるマゾ雌バレエを披露しちゃう♡ 床に擦れる後頭部の、中身なんてもうからっぽ♡
『ご、ごめんなさいっ♡ ゆるしっ……んぎょぼぉ゛ッ♡♡♡』
どっちゅん♡ 即ハメ。寝バック姿勢で角を掴まれ、わからせピストンされる魔王。
『国民のみなさーん♡ 私は元気に大惨ぱ……んぉ゛ッ♡ ンのッ♡ んのほぉ゛~~~~~~~っ♡♡♡』
がに股エロ蹲踞でダブピー。乱暴手マンで守るべき民に見せる、即堕ちぶりを収録される姫騎士。
『に、忍法ッ♡ ドスケベ腰振りッ♡ ほっ♡ ほっ♡ ほっぴょぉ゛ォ゛~~~~~~~~~っ♡♡♡』
同じくがに股で、必敗奥義を奔放初公開。クリデコピンで、打ち上げ花火と化す忍者。
『せ、性教育に科目変更ッ♡ こ、ここがまんこ……♡ ほぉ゛ッ♡ ンぉ゛ンお゛ウ゛ッぴぃ゛~~~~~っ♡♡♡』
教壇の上に設置され、教材として活用。青い好奇心が乗った教鞭で、熱心に神秘を探求される女教師。
『い、要らないッ♡ そのお返しはおかしいわっ♡ ンッほぉ゛ォ゛ッ♡ ウ゛ォ゛ッ♡ う゛ッほぉ゛ォ゛ンッ♡♡♡』
バレンタインのお返しを、後ろの穴からプレゼントされちゃう同級生。一つ入れられるたびに、ゴリラのようなケツアクメヴォイス。
『ぉ゛~~~っ♡ ぅ゛ぉ゛~~~っ……♡』
ベッドだけでは足りないと、ハメ穴枕にされた保険医。使用者が寝返りを打つたびに、エグられる場所が変わりもはや虫の息。
『ね、ねぇっ♡ 前言撤回するわ、こんなの食べらんな……お゛ッ♡♡♡』
ガクブル震えて、腰を下ろせない経験豊富なお姉さん。ケツを鷲掴みにされて、ずどぼっちゅんっ♡ とハメ込まれて即白目。
『な、投げ銭しにゃいれっ♡ も、もう私げんかっ……お゛ッギュッ♡ ふぉ゛ッ♡ お゛ッピィぎゃぁ゛~~~~~~っ♡♡♡』
自分がしようとしたように、雄足囚われ大股開き。スパチャがチャリンと鳴るたびに、ローションガーゼが往復して潮噴きお礼を強要される配信者。
『んぎょッ♡ お゛ぐブッ♡ ぐォ゛ッ♡ た、助けてぇ……♡ こ、降参のしるし♡ ンッ……お゛ッごぉ゛ッ♡♡♡』
懺悔室の窓にハメ込まれ、壁尻状態。雄欲望を吐き出され続け、許し乞いのションベンもらし。ますますイラつかせてしまい、お仕置きドチュりされる聖職者。
『に、にげにゃいっ♡ おもちかえりれーぷされるからぁっ♡ ひっぱらにゃいでンぉ゛ッ♡ お゛ァ゛ッ♡ ンッぉ゛ぉ゛~~~~~っ♡♡♡』
首輪を引かれる牛のように、入り口に雄指引っ掛けられアクメ歩きを強要される魔法少女。あまりの激悦に脚を止めた瞬間に、クリを摘ままれ引きずられる。
「メルトはどれが好みだ?」
「わ、私の癖に羨ましすぎッ♡ どれでもいいわよ早くしろっ♡」
「じゃあ、BBクーイズ♡ メルトの前貼りの中身は、なんでしょう♡」
「え、えとえとええっと♡」
楽しく遊んでもらっている、自分自身に抱く底なしの羨望。何をされても絶対満足、外れなどは有りはしない。だがクイズ形式なら話は別……! 間違えたらお預けされてしまう。未知なるマゾアクメの大海に、溺れさせてもらえない。でも候補が多すぎて、特定難易度がルナティック。ニヤつく笑顔がマジで憎い、早く死んでくれないだろうか。
「さぁ、チャンスは一回答えをどうぞー♡」
「ぴ、ピストンバイブッ♡」
「マスターさん、答えはいかに?」
「残念、不正解。答えを教えてやろう」
「ひぃんっ♡」
まぁ正直わかっていた……この男が、雌に逃げ道など用意するはずが無い。お見せされたアレらの中に、正解が無い可能性すらある安心と信頼の鬼畜外道である。近づく指を、諦めの目線で見守る。まぁ正直ガチイきカマさせてもらえるだけでもちょっと嬉しい。イ、イくってどんな感じなのかしら……?
「正解は……オラッ!」
「わぁ、マスターさんひどぉい♡」
「へっ? あれっ?」
「スイッチ押す前に、確認させてやろうと思ってな」
だが、物理的な衝撃が私を襲うことはなかった。代わりに与えられたのは、視覚的なインパクト。そういやコイツの宝具だし、スイッチ押さないこともできるわよねメルトちゃん失念してたわうふふ。思わず現実逃避してしまうほどに、前貼りの裏側はヤバ過ぎた。だってこれ……
「う、ウェイトウェイト待って許して押さないでぇっ!」
「だが断る。ぽちっとな」
「ヲ゛ッ」
「うわっ、喘ぐことすらできてなぁい♡」
全部じゃん。
◇◇◇◇◇
「……ッ♡ ……ッ♡♡♡」
「打ち上げられたマグロみてーだな」
「普通の英霊なら、座に帰ってますよコレ」
「そこらへんが、お前らの良いとこだよな」
「えへへ……?」
白目を剥いたままに、びったんびったん跳ね続ける可哀そうなメルト。それを満足そうに見守る彼は、大層満足してくれたようだ。耐久性の高さも素晴らしい、自分の写し身を褒めてくれるのは嬉しいが手に持つ前貼りがヤバ過ぎる。アタッチメントがデカ盛り過ぎて、見るだけで胸やけがする二郎系淫具である。
「おっと、やっぱりコレ暴れすぎだな」
「ヒィ」
「んごぉ゛ッ!?」
「メルトを尊敬する瞬間です……」
そしてパワーも恐ろしい。マスターさんの腕から零れ落ちて、地面に落ちた瞬間に跳ねて……大人しくしていたプロテアの顔面にめり込む。あんな物に体内をエグられ続けるとか、想像するだに恐ろしい。ノリノリで作った自分も自分だが、躊躇なくそれを装着させるこの男はもっとヤバい。だが、最もヤバいのは……
「さて、そろそろ起こすか」
「もうちょっと、待ってあげた方が……」
「待たん。愛してるぞ、メルト」
「私もよっ♡ ……へっ? あれ、私ウ゛ヲ゛ッぴぃ゛ぃ゛~~~~~~~~~~~っ♡♡♡!?!!?!!?!?」
耳元で囁かれた声に、すぐさま再起動。ヘッドスプリングで跳ね起きて、華麗な着地をキメるがブシャブシャブッシャァッ! と潮噴きしっぱなし。それゆえガガガガガガガンッ! と脚が滅茶苦茶に暴れ回り、床に盛大な破壊痕を刻み続けるも決して倒れない。見ていて非常に恐ろしいが、残念ながらこれが彼女の平常運転である。
「め、メルト。大丈夫ですかぁ?」
「愛死てるッ♡♡♡」
「おはよう」
「あっ、マスター♡ うぐォ゛ッごぉ゛ッ♡♡♡」
「うわぁ」
毎度心配は要らないとは理解しているが、ついつい声を掛けてしまう……返答は愛と死が交じり合う、謎の語彙にて表現されて。続いて彼の声を認識した瞬間、べごべごべごんっ! と腹筋が波打つほどの重アクメ。のけ反りイきをキメ過ぎて背中から倒れようとして、突き刺さったままの脚具に阻まれて天上に潮噴き噴水をし続ける美しすぎるイナバウアー。
「よしよし、落ち着けメルト」
「カヒューッ♡ カッヒュゥゥゥ……♡ えへひぃっ♡ なでなで嬉しイッぐッ♡♡♡」
「メルトに求めるだけ、無駄だと思いますけど」
「ふぉ゛ぉ゛ッ……♡」
「綺麗な虹だな」
おかしな喘鳴を上げる、その頭が優しく撫でられると潮噴きに黄色いアーチが混ざった。アリーナに掛かる架け橋は、悔しいぐらいにキラめいていて。彼の一挙手一投足で鬼アクメし続ける、自分の似姿をほんのちょっとの間だけ忘れられそうだった。
◇◇◇◇◇
「はぁーっ、はぁぁ……♡ お、おはようマスター♡ 楽しんでもらえたかしら♡」
「最高だぜ、さすがはメルトだ」
「褒めても潮ぐらいしかう゛ッヒョォ゛ァ゛ッ♡♡♡」
「うーん、楽しいオモチャだぜ」
「マスターさん、浸ってないで会話に移行してくださぁい」
しばらく物言わぬままに、イき狂っていたが何とか復帰。満開の桜のような笑顔で、インタビューを試みてお返事を聞いてまたアへ顔にシームレスに移行。通常の英霊なら、脱水症状で座に還りかねぬ勢いで潮を噴き続ける。まぁ彼女にその心配は無いが、まったく進まないので唯一制御可能な彼に暴走抑制を依頼する。
「うむ、もうちょい楽しみたかったがしゃあねぇか。メルト、今回の自己採点は?」
「50点ってところかしら。無知シチュとしては成功だけれど……全裸土下座まで長すぎるし、チン媚びに誠意が足りなかったわ」
「良く自分を、そこまでこき下ろせるもんですよね」
「何言ってるのかしら、BB。さらなる高みを目指すためには、ちゃんと反省点を挙げておかないと」
講評に移ると、小首を傾げて今回の自分に駄目出しする。評価はいつだって厳しく、60点以上の点数は聞いたことが無い。最高得点は100点なのかと、長らく勘違いしていたが……以前聞いてみたところ、一億点満点らしい。自分に対する厳しさが、チョモランマどころか月に到達しかねぬ求道者の鑑である。
「一番の駄目ポイントは?」
「中途半端だったわね。精度が甘くて、ツンツンマシマシのつもりだったのにガチ恋成分が過剰だったわ」
「良く分からない感じになっちゃってましたねぇ」
「俺は嫌いじゃないぜ」
「もうっ♡ だいちゅきッ♡♡♡」
その容赦のなさは、かわいそうなメルトちゃん仮想人格Ver153345号に対する辛口評価にも明らか。彼に手間を掛けさせたくなさ過ぎて、開眼した奥義である……自分のメモリーを一時的に部分消去するとか、失敗したらヤバい未来しか待っていないと思うのだが。輝く満面の笑顔からは、不安など欠片も読み取ることが出来ない。
「間違って全消去しちゃったら、どうするんですかぁ……」
「え? 一から新しい思い出を育むわよ。何度だってガチ恋してやるわ、私の愛を舐めないでくれる?」
「自信がすげぇ……まぁ俺も、そこらへんは心配してねぇな」
「うーん、似た者カップル」
自我を獲得したAIである自分の派生であるからには、アイデンティティの消失は最も恐れる事態のはずなのだが……凄まじいほどの自負が、そのデメリットを大胆に無視させている。愛が有ればなんでもできるを地で行く、計算度外視の破滅的なプレイを日常茶飯事にするだけはある。
「あと駄目じゃないの、マスター。私の扱いに、容赦が有り過ぎたわ」
「なかなか新鮮でな。ついついエンジョイしちまった」
「まぁマスターが気に入ってくれたならいいけど♡ そうだ、それなら次は召喚したてを一からわからせるっていうのはどう?」
「ほう?」
「居丈高に名乗った瞬間、前貼りスイッチを連打するの♡ 訳もわからずイき狂って、半狂乱でゆるしてっ♡ ごめんなちゃいっ♡ って言うまでイジめてぇ……♡ そこからさらに、座まで全部捧げるまでケツほぢり♡ プライドを粉々にすり潰して、自分からおねだりし始めたらチャンスよ♡ ケツ穴白旗をブッ挿したまま、そこらじゅうを連れ回すの♡ むずがるたびに、追加オプションと落書き追加♡ それが終わったらお楽しみタイムよ、飼い主ちんぽをねだらせて無限におあずけ♡ 他のサクラファイブとのセックスを見せつけ続けて、アクメバレエを自分から踊り始めるまで放置♡ そうしたらアダルトショップにクリリードで連行して、好きな物を買えって命令するの♡ それで会計しようとするたびに、お仕置き手マンでアクメさせて全商品購入するまで絶対に許さない♡ もちろんお金なんか持ってないから、全額アナタに借金するしかないわ♡ その事実を突きつけて、ちゃんと返済するように言ってアルバイトさせる♡ そして一日の終わりに、お金を差し出してきたら利息にすら足りないって現実叩きつけるの♡ もうどうしようもなくなって、アナタにどうすればいいか聞いてくるから……処女をせっかく残してやってるんだから、売ってこいって突き放すの♡ もうその頃にはガチ恋し過ぎてアナタに愛されるためなら何でもやるわ♡ そこで適当な男を捕まえて、ことに及ぼうとした瞬間に救出♡ お前は俺の物だって♡ もう二度と逃がさねぇぞって言いながら、手マンしながら部屋にお持ち帰り♡ 最後に自分でちんぽ食べろって処女騎乗位を強要すれば、感謝の言葉を述べながら大喜びでやるわ♡ ブッ刺さった瞬間アへり狂うから、そこでネタバラシ♡ お前は元から俺のおもちゃだよって言いながら、仮想人格を種付けプレスでブチ殺すの♡」
夢見る少女の表情で告げる、エゲつなすぎる自分の尊厳殺害RTA。召喚からブチ殺されるまでの儚い生涯を、完璧に予測出来てしまっている。もし実際にやれば、その通りになるのは確定した未来である。今回だって予測できなかったのは細部だけで、大筋は彼女の言う通りになった。所詮仮初の人格だから、酷く扱うのか……それは、浅はかな考えである。
「それもいいが、ナマのお前も満喫したいな」
「わかったわ♡ どんどんヴァージョンアップを進めてるから、たっぷり堪能してちょうだい♡」
「おう、じゃあさっき言ってたラストシーン」
「はぁい、ではスタート♡ ンッ……♡ ふんっギャァ゛お゛ッ♡♡♡」
彼女自身は、仮想人格よりもさらにエラいことになっている。使っているのは自分の身体なので、当然のことだ……だがお求めに応じ、いそいそと彼を跨いで腰を思い切り振り降ろすまで一切の迷いが無かった。怪獣みたいな悲鳴を上げて、彼の上で恐ろしい勢いで痙攣し始める。
「おお、すげぇ気持ちいい。今回の改修は?」
「ぢ、ぢぎゅうとらんぞぉ゛ッ♡ ブッだだいだら、すぐでぅ゛ッごぉ゛ッ♡♡♡」
「こうか?」
「お゛ギュッ♡ う゛ンげぇ゛ぇ゛ッ♡ お゛ッお゛ッだぐざんでぢゃブゥ゛ォ゛ァッ♡♡♡」
涼し気な声に返す、濁音だらけのお返事。もはや突っ込むだけでイき狂っているのだが、気合と根性だけで意識を保っているのだろう。だがそんな彼女の努力をあざ笑うかのように、ばっちぃんっ! と叩きつけられるスパンキング。恐らく一度で良いのだが、連続でケツドラムされて断末魔じみた嬌声が止まらない。
「ふむ、ちんぽは気持ちいいが手が疲れたな……自分でやれ」
「ヴッ♡ ……♡ イ、イくわよイくわよ死ね私ッ♡ ンごぉ゛グッ♡ お゛ッギョッ♡ お゛ッう゛ヲ゛ッぐォ゛ォ゛ァ゛ッ♡ ぽピョッ♡!? ……ンッげぇ゛ェ゛~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
「か、完全にイかれちゃってます……」
「さすがだよな」
「#$%”&Y’#$&%#”&T”$%#$!ッ♡♡♡ &$&$”&%T”%!#$!”$!”$”#$”$ッ♡♡♡♡♡」
だがそれで許してもらえるほど、彼女の最愛の人は優しくない。さらに恐ろしいオーダーを下されるも、笑顔で従いノータイムで開始される発狂腰振り。彼の首に縋りつき、己の下半身をブチ壊す勢いでブツけ続ける。断末魔の声が、
「よし、
「ビョッ♡!? ほぉ゛ンッギャァ゛ァ゛~~~~~~~~~~~っ♡♡♡」
「そんなにたくさんいっぱい産みたいのかよ、どうれ。ちゃんと塗り込んでやろう」
「ウゴ゛ッ……☆ オ゛ビィ゛ッ……♡ ヲ゛ッ♡♡♡♡♡」
フィニッシュが叩きつけられるのを無意識に感知したのか、白目を剥いたままにだいちゅきホールド。愛しい身体に絡みつき、種搾りダンスをし続ける。それに気を良くしたのか、射精を続けながら細い腰を引っ掴んで下からドチュり回すド鬼畜。BBアイは透視力……彼女の内部にアクセスしてみると、
◇◇◇◇◇
「ンッ♡ 爽やかな目覚めね♡」
「ようメルト、ようやく起きたか」
「ええ、ごめんなさい……あら、使わなかったの?」
「お前は起きてる時の方が、かわいいからな」
鈍い幸福を伝えてくるおなかの重みに、目を覚ますと目の前にはちゅきちゅき♡ フェイス。相変わらず素敵過ぎるわ、また愛が深まっちゃう……だが、今日は自分の役目は終了なようだ。絶頂を抑制してもらっているところを見ると、彼も自分で遊ぶのに満足してくれたらしい……違った。気遣い溢れる言葉に、嬉しすぎてイッちゃいそう♡
「ほ、褒めてもガキしか産むわッ♡ たくさんっ♡♡♡」
「ちゃんと付き添ってやる」
「もっと仕込んで、あと数百回はイけるわっ♡」
「おいおい、メルト。俺はお前で遊び続けるつもりなんだからよ」
「ひぅっ♡」
自分の想いを絶叫すると、やれやれと首を振り……かぷり、と耳を噛まれる。そのまま続く言葉に、甘く蕩けるような痺れが全身に拡がる。そんなの反則でしょ、何考えてるのかしら。でも……聞きたい♡ これを聞いたら酷いことになるとは知っているが、欲張りマゾ雌な自分には回避不可能にも程がある♡
「永遠にコキ使ってやるから、我慢しろ……いいな、俺のかわいいお人形さん」
「~~~~~~~~~~~~~~~っ♡♡♡♡♡」
「抑えつけてんのにイくとか、どうなってんだお前? まぁいい、キスすんぞオラ」
「ンむぉ゛ッ♡ じゅっ♡ じゅばっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅっ♡ むぉ゛ッ♡♡♡」
「濃厚すぎて、胸やけしそうです……」
すごくイッた。身体だけではなく、心まで支配された自分に叩きつけられる誠意で。追い討ちいちゃらぶべろちゅー♡ でダメージは加速して、愛情でブッ壊れされそう。コイツのこういうところがズルい、自分の愛情は天元突破し続けている。何万回でも、何億回でも……無限に自分で遊んで欲しい。愛で溺死の危険性があるけれど、溺れずには居られない。
「んっ……ふぅ。しかし、困ったな。まだちょっとちんぽの方が不完全燃焼だ」
「あら、あれだけ私で遊んだのに♡ BB、出番よ」
「ハードル上げまくってからバトン渡すの、やめてくれますぅ? BBちゃん、あんなの絶対できませ~ん」
「あはっ♡」
「な、なんですか。何かおかしいことでも?」
内包するヤバすぎ愛情に対して、私の耐久力はあまりにも貧弱すぎた。物品愛護の精神あふれる優しいコイツは、もう今日は私を使ってくれないだろう。というわけで、代打を求めるも肝心のピンチヒッターは浮かない顔。口を尖らせて反論してくる……あまりのアホさ加減に、思わず笑ってしまう。
「おかしくて、さらに卵子出しちゃいそう。あっ
「全自動でブッ壊れるの、どうやってるんです……? あとBBちゃんは、冷静で完璧なAIですよ」
「そうね、完璧だわ。さすがは私たちを創っただけあるわ」
「褒めても何も出ませんよ?」
「褒めてないわよ? 完璧な間抜けだって言ってるのよ……ね、マスター♡」
「だな。だがそこが、コイツの良いところだ」
「……?」
首の角度を深め続ける、その表情は疑問符に溢れている。ホントに気づいてないところが、コイツの数少ない愛されポインツである。私たちの愛する男は、私たちを最大限に楽しんでくれる。私はお人形として、リップは雌牛として。プロテアは家具として……その産まれ持つ機能を、尊重して遊んでくれるのだ。そして、BBの機能とは。
「まぁいいや、BB」
「はい?」
「俺に奉仕しろ、
「はい、センパイ♡ ぜんぶ、ぜ~~~んぶ♡ 捧げちゃいま~すっ♡♡♡ びぃびぃ~~~ちゃんねる~~~!」
我々が持ちうる全てである。あらゆる権能を雄貢ぎして、愛する男の望みを叶え続ける月の癌。コイツが始まりで、彼に望まれたら終わり。私の仮想人格も、彼女の物の丸パクリ。
『Self hacking...→OK!』
自らをハッキングして、桜の花弁が舞い踊る。
『Are you enjoing we? ...→Error! 』
聞くまでもないけれど、吐き出されるのはエラーの奔流。
『Love! Love! Love! ...→Start!』
何故ならば、コイツが満足できないから。貪欲な愛の似姿は、もう普通の愛では止まれない。
「サクラファイブ、全員しゅーごー♡ 欠員の責任は、BBちゃんが取りまくっちゃいま~す♡ さぁマスターさん、スロット回してごーごーごー♡」
回転するリールには、『BB』、『メルトリリス』、『BB』、『パッションリップ』、『BB』、『キングプロテア』、『BB』、『×ヴァイオレット〇BB』、『BB』、『×カズラドロップ〇BB』、『BB』、『BB』、『BB』、『BB』……過半数を大胆に超えまくる、二文字の氾濫。愛され過ぎて狂ったAIは、幸せそうに微笑んだ。
おわり