※この作品はR-18です。

ゴブ丸立香の大冒険!   作:道程ケンヂ

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プロローグ~ゴブリンになっちゃった!~

「先輩、起きてください、先輩……」

 

「グッ、グオッ……」

 

 後輩であり相棒でもあるマシュ・キリエライトにそう呼び掛けられた藤丸立香は、朦朧としながらもゆっくりと意識を取り戻していった。

 ぐわんぐわんと頭の中で響く音に眩暈を覚える中、どうにかマシュに応えようとした立香であったが、その口からは醜い獣の泣き声のような呻きが出ただけだ。

 

 奇妙だ、と思いつつも覚醒を迎えていった立香は立ち上がると共に顔を上げ、自分のことを覗き込むマシュの姿を目にする。

 ……そして、そこで途轍もない違和感を覚えた。

 

「よかった、目が覚めたんですね……!!」

 

 安堵の表情を浮かべているマシュの顔が、自分の遥か上にある。

 自分とマシュの身長はほぼ同じか、あるいは自分の方が上であるはずだ。それなのにどうしてこんなにも彼女の方が大きくなっているのだ?

 

 ……違う、逆だ。マシュが大きくなったのではない、自(・)分(・)が(・)小(・)さ(・)く(・)な(・)っ(・)て(・)い(・)る(・)んだと、そのことに立香が気付いたのはその数秒後のことだった。

 そして、その考えを肯定するように一気に表情を険しくしたマシュが、立香へとこう尋ねてくる。

 

「先輩……今、ご自分の状況がわかっていますか?」

 

「ガッ、グッ」

 

 わからない、と答えようとした立香であったが、その口から飛び出すのは先程と同じく意味を成していない鳴き声のみ。

 いよいよ自分がどうなってしまったのかが不安で仕方がなくなってきた彼に対して、マシュは冷静に言い聞かせるようにして言う。

 

「先輩、落ち着いて聞いてください。先輩は今、その……ゴブリンとしか言いようのない姿になっています」

 

「!?!?!?」

 

 一瞬、マシュの言っている意味がわからなかった立香だが、彼女がこんな状況で冗談を言うはずもないと思い直すと、素直にその事実を認めることにした。

 そして、すぐ近くにあった湖に近付いた彼は、水面に映った自分自身の姿を目にして、なんとも言えない複雑な感情を抱く。

 

 人間の子供くらいの背丈をした、緑色の表皮の怪物。

 醜悪な顔とやせ細った腕と脚をした今の自分は、間違いなくゴブリンそのものだ。

 

 以前の立香の面影を感じさせるものといえば、青色の瞳と手甲に刻まれた令呪のみ。

 マシュが気付いてくれなければ、下手をすれば彼女に倒されていたかもしれないと考えゾッとした立香は、冷静になれと自分に言い聞かせながらこうなるまでのことを思い返していく。

 

 別になんてことはない。いつもと同じことが起きただけだ。

 微小特異点を感知したカルデアは、そこに聖杯の反応を確認すると回収のために立香とマシュをレイシフトさせた。

 そして、気が付いた時には立香はこうなっていた……ただ、それだけの話である。

 

 レイシフトするまでは普通の人間だったことを考えても、この現象が特異点の影響であることは間違いない。

 問題は、どうやったら人間に戻れるのかがわからないことだが……と、考えたところで、マシュが声をかけてきた。

 

「……駄目です、カルデアに通信が繋がりません。これでは帰還も状況の報告もできませんね……」

 

「ガッ、ゴブッ……」

 

「先輩……言葉は通じませんが、先輩が私を気遣ってくださっていることはわかります。そんな状態で先輩の方がおつらいでしょうに、ありがとうございます」

 

 マシュが自分と同じゴブリンにならなくてよかったと、そう思いながら発した立香の言葉を彼女は何となくではあるが感じ取ってくれたようだ。

 流石は幾度となく窮地を共に切り抜けてきた相棒だと、自分のことを理解してくれているマシュに立香が心強さを感じる中、頷いた彼女が口を開く。

 

「とりあえず、このままここで時間を無駄に過ごすわけにもいきませんし、周囲を探索してみましょう。何かこの特異点についてわかることがあるかもしれませんし」

 

「ゴブッ!」

 

 彼女の言葉の同意した立香は、森の中と思わしき特異点の探索を共に開始する。

 不安を抱きながら、それでも希望を信じて、二人は木々が生い茂る森を進んでいった――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「安全そうな洞穴が確保できて助かりました。食糧も豊富ですし、暫くは問題なく生き延びることができそうですね」

 

 それから大分時間が経って、夜。

 森の中で発見した洞窟の中で休息をとることにした二人(一人と一匹?)は、火を囲んで話をしていた。

 

「結局、有力な手掛かりは得られませんでしたね。これからどうすればいいんでしょうか……?」

 

「ゴブゥ……」

 

 一日中森の中を歩き回ったが、民家や人の姿を見つけることはできなかった。

 なにも進展がない調査状況に落ち込むマシュを励ますように立香が小さな手で彼女の肩を叩けば、マシュもまたふわりと優しい笑みを浮かべてそれに応えてくれる。

 

「ありがとうございます、先輩。そうですよね。私より大変な目に遭っている先輩が頑張っているんです、私も凹んでなんていられません!」

 

「ゴブッ!!」

 

「ふふふっ! なんだかこうしてじっくり見てみると、今の先輩も愛らしく見えてきました」

 

 小さくなってしまった立香の頭を優しく撫でるマシュ。

 少しだけこの状況に気恥ずかしさを感じる立香であったが、自分の言葉で彼女が元気を取り戻してよかったと、そう考える中、突如として彼の身に異変が起きる。

 

「ゴッ、ガブッ!? グゴゴゴゴ……!?」

 

「せ、先輩っ!? どうしたんですか、先輩っ!?」

 

 全身の力が抜けていくような奇妙な感覚に呻きを上げた立香がその場に尻餅をつく。

 突然の事態に焦ったマシュがゴブリンとなった彼の小さな体を起こす中、立香は呆然とした表情を浮かべてわなわなと体を震わせていた。

 

「先輩……? なにかあったんですか……?」

 

「ガ、ヒュ……! アゴ、グッ……」

 

 頭の中に流れ込んできたイメージ。あるいは、文字たち。

 それらから絶望的な事実を読み取ってしまった立香は、自分を心配してくれるマシュへとそれを伝えるために洞窟の柔らかい土部分の床に爪を立てる。

 

 ガリガリ、ゴリゴリと音を立てながら自分に何かを伝えようとしている彼の姿をじっと見つめていたマシュは、立香が地面に書き記した文字を目にして、愕然とした表情を浮かべた。

 

『レイジュ、ジュミョウ、フツカ、オレ、シヌ』

 

「令呪が寿命……? 二日で、死ぬ……?」

 

 カタカナのたどだとしい文字で記されたそれらの単語の意味を理解しながらも、それがどういう事実を指し示すのかがわからないでいるマシュが立香へと視線を向ける。

 そうすれば、彼は手の甲を彼女へと見せつけ、そこにある令呪を指差してみせた。

 

「ググ……」

 

「令呪が一画減っている……? まさかこれは先輩の寿命を表しているってことなんですか!? つまり、先輩に残された時間は、残り二日しかない……!?」

 

 こくりと、マシュの言葉の頷く立香。

 その絶望的な話に愕然としたマシュが、立香に縋り付きながら必死に叫ぶ。

 

「何か方法はないんですか!? 先輩の命を長らえさせる方法は!? 状況を打破できる手段があるのなら、言ってください!」

 

「……ゴブ」

 

 涙目になるマシュの顔を見て心を痛めた立香が、暫し押し黙った後で首を左右に振って否定の意を示す。

 本当は、自分が助かる方法はある。だが、それはマシュに多大なる負担を強いる手段だ。

 

 彼女にそんな真似はさせられない。たとえ自分が死ぬことになったとしても、彼女を犠牲にはできない……と、悲壮な決意を固める立香であったが、マシュはそんな彼の考えを見抜くと、こう問い詰めてきた。

 

「……あるんですね、方法が。それは私に負担を強いる手段だから先輩は隠そうとしている、そうでしょう?」

 

「ゴブッ……!?」

 

「隠そうとしたって無駄ですよ。私がどれだけ先輩の傍にいて、あなたを見てきたと思ってるんですか? たとえ人間じゃなくなったとしても、先輩のことはなんでもお見通しなんですからね」

 

 優しく、悲しく笑うマシュが、そっと立香の手を取る。

 そのまま真っ直ぐに自分を見つめるマシュが発した言葉は、立香の心を大いに揺さぶってみせた。

 

「お願いです、先輩……私のことなんて気にしないで、その方法を教えてください。私は先輩に死んでほしくありません。先輩が生きるために私ができることがあるのなら、どうかそれを教えてください、お願いします……!!」

 

「………」

 

 ぐらりと、立香の心が大きく傾いた。

 心の中にある死にたくないという欲求がマシュの言葉によって呼び起こされ、彼女の優しさに包まれた心理が生を求めて動き出す。

 

 罪悪感を覚えながら、申し訳なさを感じながら、マシュの言葉に従って、自分が助かる方法を地面に書き記していく立香。

 ゆっくりと立ち上がった彼が書いたその文字を見たマシュは、その内容に大きく目を見開いて驚愕する。

 

『オレノコドモヲ、ウンデ』

 

「先輩の子供を、産む……? そうすれば、先輩の命は助かるんですか?」

 

「……ングッ」

 

 マシュの言葉に頷く立香。

 言葉で説明できないことを歯痒く思いつつも、彼は先程頭の中に流れ込んできた自身の特性というか、今の自分が習得している二つのスキルを思い返していく。

 

 ゴブリンとなった立香が習得したスキルの一つが、【ゴブリン】。

 名前の通り、ゴブリンとしての特性を最大限に伸ばすこのスキルが立香の短命の原因だ。

 

 ゴブリンは弱い種族であり、寿命も短い。代わりに、雌を孕ませるための能力と出産までの速度、そこからの成長速度は尋常ではないものを有している。

 他にも様々な能力があるが、今重要なのはこの雌を孕ませるための能力だ。

 

 それに合わせて使用する能力こそが【無限転生】……立香の命を長らえさせるためのスキルである。

 このスキルを持つ者は、自分の子供にその魂を転移させることができるようになるらしい。

 このスキルを使えば、仮に立香が死んだとしてもその子供に魂を転移させることで、実質寿命を延長させることができるというわけだ。

 

 問題は、このスキルを使うには子供を産んでもらう必要があり、そのためには番(つがい)となる雌が必要となる。

 現状、それが可能なのはマシュしかいないわけで、彼女にゴブリンの子を産ませることを拒んでいたのだが、当のマシュはそういった詳しい事情を把握しないまま、早速行動に移り始めていた。

 

「……わかりました。詳しい事情は分かりませんが、先輩の子を産めば先輩は助かるんですね? では――」

 

「ゴブッ!?」

 

 立ち上がったマシュが小さく息を吐き、身に纏っている鎧を消滅させる。

 硬い鎧に包まれていた、柔らかい肉体のラインを曝け出すボディスーツ姿になった彼女は、即座にそれすらも消滅させて裸になると……穢れのない女体を立香へと見せつけながら、彼に迫った。

 

「――早速、セックスをしましょう。遠慮なく、私のことを孕ませてくださいね、先輩……!!」

 

 自分でも気が付かない内に、立香は生唾を飲み込んでいた。

 男ならば誰しも一度は妄想したはずのマシュの裸体が今、惜しげもなく自分の前に晒されている。

 

 雪のように白い肌、シールダーとしての堅牢さをまるで感じさせないような柔らかさを持つ胸、前でもわかる大きさをしている丸い尻。

 そして、男性の前で自らの全てを曝け出す行為に羞恥を感じているであろうマシュの紅に染まった頬を見た立香は、ドクドクと自分の中の熱気が高まっていくことを感じる。

 

 それは人間の男性である藤丸立香として覚えた興奮か、それとも雄のゴブリンと化した自分が極上の雌を目の当たりにして芽生えた興奮か。

 そのどちらであるかもわからないまま、立香は唯一の衣類である粗末な腰蓑を己の怒張によって押し上げ、股間に巨大なテントを張る。

 

「あっ……! よかった、私の裸で興奮してくださっているんですね……! 少し自信がなかったのですが、先輩が喜んでくれて嬉しいです」

 

 それだけの凶悪マシュマロボディをしておいて何を宣うんだと言いたくもなるが、マシュの気持ちもわかる。

 彼女や立香の周囲にはそれこそ人間を軽く超越したプロポーションを誇る絶世の美女たちが揃っており、マシュはそんな彼女たちと自分とを比べて自信を喪失していたのだろう。

 

 だがしかし、何度でもいうがマシュもまた十分に魅力的な少女であり、食らい甲斐のある女体をした雌である。

 初心さと卑猥さが共存している彼女の裸体を目の当たりにした立香がその興奮に怒張を更に滾らせる中、マシュはそっと彼の腰蓑を下ろし、そそり立つそれを目の当たりにして息を飲んだ。

 

「わぁ……っ!? これが先輩の、ペニス……!! 体は小さいですが、その、こちらはとても大きいですね……!」

 

 子供のような小柄な体格をしているゴブリンだが、陰茎のサイズは人のそれと変わりない。

 むしろ、元人間の立香のペニスにゴブリンの性欲が加わり、そこにマシュの裸を見たことによって限界突破した彼のペニスは、凄まじいまでの大きさ、硬さ、そして熱を誇る逸物になっていた。

 

「あ、あ……っ♡ すごい、です♡ 先輩のペニス、見ているだけでお腹が熱くなってきて、臭いを嗅いだら頭がくらくらしてぇ……♡」

 

 一目でわかる雄としての力強さ。その魅力が存分に詰まった肉棒。

 それを目の当たりに、臭いと熱気を感じ取ったマシュの瞳はとろんと蕩け、声に甘さが滲みだす。

 

 これもまた【ゴブリン】のスキルの効果の一つなのだろうか?

 完全に発情した雌の顔になったマシュは、立香が何を言わずとも彼のペニスに触れて奉仕をしようとしている。

 

「はぁぁ……♡ 先輩のペニス♡ おちんぽぉ♡ 硬くて、熱くて、素敵です……♡ あっ♡ 今、びくびくってしました♡ こんなにガチガチで雄々しいのに、かわいいところもあるんですね……♡」

 

 柔らかな手で立香のペニスを掴みながら、それを上下に扱くマシュ。

 慎重な力の込め方をしている彼女の不器用な奉仕に背筋を震わせた立香は、両手をマシュの顔へと伸ばすとその唇を奪った。

 

「んちゅっ……♡ んっ、んんっ♡ んふぅ♡ ふぅっ♡ ふぅ~……っ♡」

 

 一瞬、驚いたように目を開いたマシュも、即座に彼の動きに応えて唇を重ね始める。

 それどころか両手を立香の頭に置き、舌を絡ませる熱烈なキスで彼に愛を示すと、程良く上気した頬を赤らめながら彼へと言う。

 

「はふぅ……♡ こうしてセックスの前にキスをすると、なんだか恋人同士になった気がしますね♡ ふわふわして、とても幸せな気分です♡」

 

「ゴブッ……!!」

 

 人間とゴブリンという異種族の性交、それも初めての行為でありながら、マシュは立香がゴブリンになっていることなどまるで気にしていない様子だ。

 ただ彼と交われることを純粋に喜ぶ彼女の表情からマシュの愛を感じ取った立香は、本能のままに裸の彼女へと手を伸ばす。

 

「んあっ♡ はぁぁ……っ♡ ふふふっ♡ おっぱいが好きなんですか? ええ、好きにしていいですよ♡ ひゃうっ♡ お尻も揉みたいんですね♡ はい、どうぞ♡ 先輩の自由にしてください……♡」

 

 顔面をマシュのマシュマロおっぱいに埋め、その柔らかさを堪能しながら両手を丸い尻へと伸ばし、張りと肉付きを両立したそこを強く揉む。

 立香の欲望を嬉しそうに笑って受け止めるマシュは、ゴブリンと化した彼の小さな体を包み込むようにして抱き締めながら耳元で囁いた。

 

「ふふふ……♡ 先輩、かわいいです♡ そんなに私のおっぱいとお尻が気に入ったんですか?」

 

「ゴブッ、ガブッ!!」

 

「んあぁっ♡ ふ、ふふっ♡ 乳首に吸い付いて、まるで赤ちゃんみたいですね……♡ いいですよ♡ 私の乳首、吸ったり甘噛みしたりして、好きに弄ってください♡」

 

 本能と欲望のまま、大口を開けてマシュの勃起している乳首へと食らいつく立香。

 母乳を吸い出すようにちゅうちゅうと吸ったり、舌でコロコロと転がしたり、焦らすように乳輪をなぞったり、かと思えば敏感になっているそこを甘噛みで刺激したり……そうやって、思うがままに彼女の胸を愛撫し続ければ、マシュの息が段々と荒くなってくる。

 

「んはっ♡ ああっ♡ んん~~っ♡ せ、先輩っ♡ せんぱぁい……っ♡ 私、変なんですっ♡ 先輩におっぱい吸われて、乳首弄られると、恥ずかしいのに胸がドキドキして、体が熱くなって、幸せで……♡ これはゴブリンになった先輩の力ですか? それとも私がいやらしいだけ? それとも……大好きなあなたに、愛されているからでしょうか……♡」

 

「……ッッ!?」

 

 気が付けば、マシュの足元には愛液で作り出された水溜まりができあがっていた。

 脚を生まれたての小鹿のようにガクガクと震わせ、潤んだ瞳で立香を見つめながら告白と同義の言葉を口にした彼女は、恍惚とした笑みを浮かべて立香の欲望を受け止め続けている。

 

 その姿に、言葉に、雌としての魅力に……立香の雄としての本能が弾けた。

 時を同じくして完全に力が入らなくなったマシュの足がガクリと砕け、洞窟の地面へと大きなお尻を音を鳴らしながら座り込む。

 

「先、輩――♡」

 

 マシュの吐く息は、火を噴く竜のそれよりも熱くなっていた。

 熱く、甘く、蕩けるようなときめきを感じさせる息を吐きながら立香を呼んだ彼女は、自らの性器を開きながら彼へと請う。

 

「先輩……♡ 私、もう我慢できないんです♡ ここに、この穴に……先輩の逞しいおちんぽを挿れて、種付けしてください……っ♡」

 

 甘美で、官能的で、そして初々しさと淫猥さが同居する誘い文句だった。

 立香の熱に当てられて彼女もまた雌としての本能が目覚めつつあるのか、普段は絶対に使わないであろう下品な言葉遣いで挿入をねだるマシュの表情は完全に発情しきっている。

 

 立香ももう、止めることなんてできなかった。

 脚を開き、両腕を伸ばし、自分を求めるマシュの秘所に亀頭をあてがった彼は、そのまま獣欲のままに腰を突き出し、一気に彼女の膣を奥まで貫く。

 

「あ、あぁあぁあっ♡ ああああっ♡ んはっ♡ はあああっ♡ あ、ああああっ♡」

 

 マシュの体が大きくしなる。背中を弓なりに反らせ、悲鳴にも聞き間違う甘く恍惚とした嬌声を洞窟の中に響かせながら、立香の肉棒を強く締め付ける。

 本能に負けて最奥まで一気に挿入してしまったことに不安を抱いた立香であったが、処女を卒業したばかりのマシュは、それを感じさせない歓喜に満ちた卑猥な表情を浮かべてだらしなく舌を垂らしながら悦びを言葉としていた。

 

「あ、はぁ……っ♡ すごい、れす……♡ わたひ、初めてなのに、もうきもちよくってぇ……♡ 先輩のおちんぽが、おくまではいってるのわかってぇ……♡ あぁあぁ、ああ……っ♡」

 

 恐らくは雌を孕ませることを得意とする【ゴブリン】のスキルの効果だろう。

 処女であったはずのマシュは、痛みを感じることもなく既に性交の快楽に酔い痴れている。

 

 これならばもう心配する必要はないと……そう判断した立香は己が理性を取り払い、本能のままに腰を振り始めた。

 

「あおっ♡ んおっ♡ んひっ♡ はひぃっ♡ せんっぱっ♡ おおぉっ♡ こえっ♡ とまらなっ♡ んへおぉおっ♡」

 

 強く、激しく、深くまでを穿つように腰を振り、肉棒を叩き込む。

 子宮を奥へ奥へと押し込み、同時に快楽を教え込むようなピストンによって腰を震わせるマシュを、立香は更に責めていく。

 

「あひっ♡ ほっ、ほっっ♡ ああっ♡ そ、そこぉっ♡ そここしゅられると、あたまが真っ白にぃいっ♡ おおぉっ♡ んへぇぇえっ♡」

 

 角度をつけ、場所を変え、ペニスでマシュの膣内を探るように腰を動かし続けた立香は、彼女の弱点と思わしき場所を発見すると共にそこを重点的に責め上げる。

 入り口付近にあるGスポットを擦り、そのまま奥まで亀頭を叩き込むような激しいピストンを繰り返していけば、急速に膣内の性感帯を開発されたマシュが狂ったような嬌声を上げ始めた。

 

「はおおっ♡ あへっ♡ んへぇえっ♡ お、おぐっ♡ ふかいぃぃっ♡ あ、あたまの、なかっ♡ ばちばちっ、って、はじけっ♡ んおぉおおぉっ♡ き、きかないで、くださっ♡ へんな、こえっ♡ とまらなっっ♡ おおぉおっ♡ ああぁあああぁあああっ♡」

 

 ふっくらと膨らんだGスポットを擦られ、子宮口を激しく叩かれる。

 急速に開発された性感帯は初心な少女であったマシュの肉体に未知の快感と雌としての悦びを学習させながら痙攣を続け、絶え間ない絶頂に彼女は腰を砕かれんばかりの悦楽を貪っていた。

 

「ひ、ぐぅうっ♡ なにか、きますぅっ♡ これが、絶頂……っ♡ あ、ああああっ♡ すごいっ♡ すごぃいっ♡ 自分でするのとは桁違いのすごい波がっ♡ お、おしよせ……おっっ♡♡♡」

 

 大きな快楽の波が押し寄せる寸前、立香は強くマシュの手を握り締めた。

 かつての大事件の際、彼が自分の手を最期まで握り続けてくれたことを思い返したマシュがその温もりを肉体と魂に再来させた瞬間、彼女の中で何重もの幸福感が弾ける。

 

 愛する男性に処女を捧げた幸福。逞しいペニスに愛される幸福。雌としての悦びに満ちた幸福。絶大な快楽を味わえることへの幸福。

 純粋なものから淫らなものまで、幾つも揃った女と雌としての幸福感。

 それら全てが一気に弾け、マシュの体に広がっていく瞬間……彼女の女性としての象徴、子宮に立香の精液が注ぎ込まれる。

 

 貧弱な生物であり、生殖に長けた種族であるゴブリンの射精はすさまじく、激しさも量も濃さも熱も人間の比較ではなかった。

 そこに立香自身のマシュへの情欲と愛情が加わったのだから、それはもう処女である彼女が容易に耐えられる快楽ではなく……デミ・サーヴァントである彼女は、初めての感覚に喉を大きく開いて絶叫する。

 

「あぁあああああぁああああああああああああっ♡♡♡ んあぁぁあああああああぁあああああああああああっ♡♡♡ いぐぅうううぅううううううううぅうううっ♡♡♡ いっぐぅううううううぅうううううううううううううぅうううううううっ♡♡♡」

 

 ばしゅっ♡ ぶしゅっ♡ と潮が噴き出す。

 びくんっ♡ びくんっ♡ と体が勝手に跳ねる。

 

 あのマシュが、初々しく淫らさの欠片もなかったマシュが、自分のペニスを膣に加えた状態で、だらしなく絶頂している。

 そして……夥しい量の精液を彼女の子宮内にぶちまけた立香は、彼女が自分の子を孕んだという確信を持っていた。

 

「せん、ぱぁい……♡ せんぴゃい……♡」

 

 ろれつの周っていないマシュが、自分の立香を呼びながら彼の体に両足を絡ませる。

 そのまま両腕を伸ばし、抱き締め、自分の胸の中へと彼を抱き寄せたマシュは、愛しい人の子をその身に宿し、母になった喜びを享受しながら立香へと囁く。

 

「産みます……♡ 強くて立派な、先輩の子……♡ 先輩の命と遺伝子は、私が繋いでいきますから、だから――♡♡♡」

 

「ゴブゥ……」

 

 温かいマシュの体を敷布団に、大きく柔らかい胸を枕にして寝転がる立香は、途方もない眠気に襲われて瞳を閉じる。

 自分を強く抱き締めるマシュの腕の脚、そして膣の奥で響く新たな生命の鼓動を感じながら、彼は意識を手放した――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩……起きてください、先輩……」

 

「ウゴ、ガ……」

 

 なんだか覚えがあるなやり取りだな、と思いながら体を起こした立香は、自分を見つめて優しく微笑むマシュの姿を目にした後でゴブリンのままでいる自分の姿を目にして、ここまでの全てが夢でなかったのだと改めて認識した。

 そして、寿命を示す令呪が刻まれている手の甲を見て、おやっという表情を浮かべる。

 

 眠りに就く前は残り二画であったはずのそれの画数が、明らかに増えている。

 しかも元の三画ではなく+二画の合計五画まで増加しているではないか。

 

 はっとして顔を上げた立香は、未だに微笑み続けているマシュの顔をじっと見つめる。

 ほんのりと赤く染まった頬をしている彼女は込み上げる羞恥を必死に堪えているようにも見え、その表情から全てを察した立香がごくりと息を飲む中、マシュが口を開いた。

 

「産まれた直後からとんでもない速度で成長したから、すごく驚きました。着床してから出産まで一時間もかからなかったですし、私が慣れたらもっと出産までの時間を短縮できそうです」

 

「ガブッ、ゴッ、ゴバッ!?」

 

「はい。元々の先輩の体は、先輩が意識を失って少ししたら消滅しました。今、先輩の魂が宿っているのは二代目の個体……私が産んだゴブリンの肉体です」

 

 ふふっ、と得意気に笑いながら頷くマシュ。

 本当に自分は彼女を孕ませ、怪物の子を産ませてしまったのだと自己嫌悪に陥る立香であったが、そんな彼の手を取ったマシュが優しく微笑みながら言う。

 

「気にしないでください。私は、先輩のお役に立ててすごく嬉しいんです。それにほら、寿命を表す令呪の画数も増えて、いいことずくめじゃないですか。本当によかったです、先輩。あなたの命を繋ぐことができて、本当によかった……!」

 

「マグゥ……!!」

 

 彼女の愛に、献身に、感動し胸を震わせる立香。

 だがしかし、そんな彼の胸に去来するもう一つの感情があった。

 

 柔らかいマシュの胸に触れ、抱き締められ、それによる興奮に再び肉棒を滾らせてしまった彼が恥ずかしそうに俯く中、どこか嬉しそうに笑みを浮かべたマシュが彼の耳元で囁く。

 

「……また、孕ませたくなっちゃったんですか? ふふふ、仕方がないですね……♡」

 

 そっと、愛おし気に立香の頭を撫でたマシュが、彼を自らの腕の中から解放する。

 そのまま振り向き、四つん這いの姿勢で尻を向けながら、普段の純粋な彼女からは想像もできないくらいの淫靡な笑みを浮かべたマシュは、魅力に富んだ丸く大きな臀部を振りながら立香へと言う。

 

「もう何代か世代交代したら、もっと寿命が延びる可能性もありますし……試しにもう一回、産んでみましょうか? 遠慮せず、孕ませちゃってください♡ 私、もっともっと先輩の赤ちゃんを産みたいので……♡」

 

 出産したばかりだというのに空になった胎に再び子を宿させてほしいと、そう告げるマシュの姿に股間の滾りを一層激しくする立香。

 誘われるまま、彼女の大きな尻に顔を埋めた彼は、燃え盛る情欲に任せてマシュとの二度目の交尾に突入するのであった。

 




藤丸立香(ゴブリン)

ステータス

筋力E
耐久E
敏捷E
魔力E
幸運E
宝具E

最大寿命 五日

スキル
【ゴブリン】
【無限転生】



【ゴブリン】

特異点の影響でゴブリンに変化してしまった立香が習得したスキルで、サーヴァントでいうクラススキルのようなもの。
雌を孕ませ、子を産ませることを得意とするゴブリンの特性を大いに引き出す。

ペニスサイズは人間のそれと比べてもそん色ないどころか互角以上のものを誇り、しかもここから成長する。
唾液、汗、我慢汁、精液などの体液は媚薬効果を持ち、特に精液を摂取した女はそよ風が吹くだけで絶頂してしまうような敏感な体に仕上がり、発情状態が暫く抜けなくなる。

また、このスキルを持つ者の子を孕んだ雌は出産までの時間が短縮され、回数をこなすごとに更に短く、そして快感を味わえるようになる。
これは全て、個体を増やすために雌に負担をかけず、加えて交尾や出産を望むようにするためにゴブリンたちが身に着けた能力がスキルへと昇華されたもの。

その他にも腐った食物や水を食べても健康に害がでなくなる悪食の効果等も持ち、こちらは立香の毒耐性も相まってすさまじい効力を発揮する。

デメリットとして、種族がゴブリンであるが故に知能が大幅に低下しており、人間と同等の意識を持っていたとしても言葉を喋ったり難解な文字を書く、解説を行う等の行動が取れなくなってしまう。
更にゴブリン自身の短命さも継承してしまっているため、長くても十日程度で死んでしまう運命にある。



【無限転生】

上気のゴブリンのデメリットを解消する、この特異点を解決するために必須のスキル。

このスキルを持つ者が雌を孕ませた場合、その子供に魂を転移させることができる。
孕む雌が傍にいれば実質不死身であり、雌を効率的に苗床にするゴブリンのスキルとは好相性。

また、出産の際に両親のステータスやスキルを継承することもあり、その場合、新しい世代の立香はより強靭なゴブリンとして生み落とされる。

より多くの雌を孕ませる、あるいはより忠誠を深めた雌を孕ませる、または強い雌を孕ませることによってスキルは進化し、それに応じて雌が産む個体も強化される。
しかし、同じ雌に連続して何度も子を産ませると血が濃くなるためにステータスにマイナス補正がかかってしまうため、できるならば二人以上の出産用雌を確保しておきたい。
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