「ふっ・・・ふうっ・・・」
「んぅ・・・くふ・・・あっ・・・」
お互い行為に集中し始めてからはこれといった会話を交わすことはなく、どちらからともなく漏れる吐息やささやかな喘ぎ声だけが部屋の中に響いている。
それまで恥じらいを見せていた川崎も今やすっかり快楽の虜となったらしく、俺が腰を動かしている最中ふと気が付くと彼女の脚が俺の身体にやんわりと絡まっていた。
彼女の太腿や足の踵が俺の脇腹や腰の辺りに触れては離れる。この例えが正しいかどうか定かではないが、まるで全身をタコの足に絡め取られた気分だ。
理性的で芯のある川崎がセックスとなるとこうも変わるのか。………成る程納得、世の男性たちがこういった行為を目的にいわゆる女漁りをする理由が何となく理解出来た気がする。
これまではそういったことに共感の”きょ”の字も抱けず、むしろ厭悪していたまである。しかし実際こうして女性の変貌を目の当たりにすると、俺も彼女だけに留まらず他の女性の”ソレ”も見てみたいという、至極身勝手な欲求に駆られる。
無論そんな邪な考えを実現してみようとは思わないし、そもそも俺にそこまでの魅力やポテンシャルは備わっていない。仮にそういった素質を元から持っていたとして、それらを自分の明確な武器として振りかざせる人間であったとしても、きっと俺は今と変わらずこうして目の前の一人の女性を相手に唯一無二の本物を求めていただろう。
チュポチュポ クプッ プチャプチャ ッチッ
……それにしても………最高かよこれ…………。
彼女のナカを突けば突くほど、新たにそこから蜜が溢れてピストン運動がし易くなる。依然として彼女のナカの伸縮は強烈で、俺の肉棒をこれでもかというくらい刺激してくる。
ズププッ ップチャ クチュチュッ グチュッ
「ちょっ・・・ん、ねえ・・・比企谷・・・っ?」
ああ……至福とも言えるこの時間をいつまでも味わっていたい。無限に広がる快楽の海にいつまでも浸かっていたい。
幸いにも今日は配信の曜日では無いし、誰かが家で俺の帰りを待っている訳でもない。俺としてはこのまま明日の朝までここに居るのもアリだ。
パンッパンッパンッパンッパンッパンッ
「アアッ! ・・・ン・・ンウウウッ!!」
今の川崎なら俺のそんな我が儘も受け入れてくれる気がする。寧ろお互いにとってそれが好都合かもしれない。うんきっとそうだそうに違いない。
朝まで一体何発イケるだろうか。いつも一人で致す時は二発が限界だが、今の時点で既にその限界を越えようとしている。……ああ~、そんなことを考えていたら、そろそろ三度目の限界が………ぁ。
「ひっ・・・比企谷!!」
「っ? ・・へあっ・・・?」
俺の肩に川崎の手がかかる。それから鮮明に聞こえる彼女の俺への抑制の声。その瞬間俺はふと我に返り、パチパチとまばたきを一つ二つ。俺の眼前には呼吸を荒げて口元からだらしなく舌を出す川崎の顔が。
「あ、あたしに夢中になってくれるのは嬉しいけど・・・はぁ・・はぁ・・・ちょっと、激しすぎ・・・」
川崎の言葉に俺は自分が今していたことについて自覚することとなる。俺は自分でも気付ない内に腰の打ち付けを早めて川崎をガンガンに犯していたのだった。
「す・・・すまん。そんなつもりじゃなかったんだが・・・はぁ・・はぁ・・・」
俺自身も息切れしていることに気付く。それほど激しくピストンしていたというのか。
「・・・そんなにキモチイイの? あたしのナカ」
川崎が俺の肩にかけた手に力を込めて俺の上体を落とす。それにより下がった俺の頭は彼女のちょうど顔の横に来て、そこで川崎が俺にそんな耳打ちをしてきた。
彼女の熱い吐息が耳にかかって背筋がゾクゾクと震える。荒ぶった呼吸の波長が更に乱れて頭がクラクラする。
「・・・・はひぃ・・・」
何か返答をしなければマズイと思った俺であったが、そんな状態で出した言葉は言葉にはならず、俺は何とも情けない気持ちの悪い声をあげてしまう。
「ちょっ・・・大丈夫?」
最初こそ悪戯っ子のような顔をしたいた川崎も俺のおかしな様子にやや不安げな表情を覗かせる。
「な、慣れないことで少し張り切り過ぎたかな。・・・ちょっと休ませてくれ」
そう言って俺は川崎のナカから肉棒を引き抜いてそのまま彼女の横に横向きに倒れ込む。一応は彼女の身体を俺の身体の下敷きにしないよう気を使ったから実際にそうなることはなかった。
川崎の手が俺の頭の方に伸びてきて、そのままゆっくり頭を撫でてくる。その所作に心地よさを感じた俺は幾ばくかの安心感を得て一つ深い深呼吸をする。
「そっ・・・ならまたあたしが頑張っちゃおうかな」
一息ついたのもつかの間、川崎はそう言って起き上がると俺の身体を仰向けにして上に股がると俺の肉棒をそっと手で掴んでまた自分のナカへと導いた。
「うっ・・・お前・・・」
「だって、まだ出してないでしょ」
「それはそうだが・・・」
「あたしも結構クルものあるし、もっとシテたいんだよね」
そう言って川崎はまた腰をくねくねと動かし始めた。その動きによりねっとりとした感触が再び俺の肉棒にまとわりつく。
「んっ・・・凄い・・・気のせいか、さっきよりも奥に・・・あふ」
「うくっ・・・どうなっても知らんぞ」
「・・・ふふっ、そうだね」
今の自分の発言は何気ない軽口の一つに過ぎなかったのだが、川崎はそれをものともせず始めよりリズミカルに腰を動かして俺を射精へと導こうとする。
俺としてはこちらが上位となって立ち回ることで川崎の負担を無くす考えでいたのだが、俺の思惑は見事に打ち砕かれてしまった。
「あっ! ん~っ・・・あぁぁぁ」
上下に揺れ動く川崎の身体。その動きもそうだが、心なしか彼女の口から漏れる声も大きくなってきたような気が。
「キモチィ・・・んん・・」
それとなく彼女の両手が俺の両手を握る。キュッと確かな力を込めて握られたその手はとても温かい。その温もりに触れて胸が切なくなった俺は負けじとその手を握り返す。
「・・・キス・・・」
蕩けた表情を見せる川崎がぽつりとそう告げたかと思うと次の瞬間には俺と彼女の唇は重なっており、その唇の隙間から彼女の舌がチロチロと伸びてきて俺の口腔を弄ぶ。
俺はそれにどう反応して良いか分からず、ただ彼女を真似て同じように舌を動かして彼女の舌に自分の舌を絡める。