継母の連れ子が元カノだった、いまは僕の父親とヤってる 作:大中小太郎
【八夜目・前編】
そして今宵も、僕こと伊里戸水斗は、淫らなユメを見る。
いいや――
見ないように、聞こえないように、目を閉じて、耳を塞ぐ。
ここしばらくの僕は、夢が始まると同時に、自室に引きこもる日々を送っていた。
(なにも……無いな……)
部屋の椅子に腰掛けたまま、僕は漫然と虚空を見ていた。
周囲にあるのは、慣れ親しんだ僕の部屋だ。
机の上に勉強道具があって、本棚には大量のラノベがあって、ベッドや箪笥がある。
時間をつぶせるものはいくらでもありそうに見えるけど――ここは夢の中なのだ。
例えば、本を開いて見ようとしても、文字がぼやけて見えなかった。
僕の経験上、夢の中で正確に文字を認識することはあまりない。
夢の情景とは記憶の断片からの構築物、細部はどうしたって雑になるのだろう。
記憶に強く残るシーンが垣間見えるだけで、『読書』と言えることはできなかった。
例えば、食事も風呂もトイレも必要なかった。
夢の中でもご飯を食べたり排泄をしたりすることはある。
でもそれは、現実の体が空腹や尿意に駆られていたときで、夢の体が食って出すわけじゃない。
そういう変化が、椅子に座る以外のことをすべき原因が、ここにはない。
例えば、時間が分からなかった。
時計を見ても、本と同じように文字盤がぼやける。
目を凝らして見ようとしても、瞬きするたびに針の位置が変わっている。
窓の外が明るいか暗いかで時間帯を把握できるだけだ。
いまは暗いが、日没からどのくらい経ったか、夜明けまでどのくらいかはさっぱり分からない。
そもそも、夢の中における時間の進行が、現実と同じはずもない。
人間の主観時間なんて曖昧だ。
五分くらいかと思ったら、一時間経っていたこともあれば、逆もある。
起きている間ですらそうなのだから、時計が分からない夢の中では言うに及ばず。
手がかりである日の傾きすら、夢の中ではころころ変わりうるから当てにならない。
そして極めつけに――誰も僕の部屋を訪れなかった。
誰かがご飯だと呼びに来ることもない、何か用があって訪れることもない。
これまで夢に見てきたように、結女も由仁さんも父さんも、お互い乳繰り合うことに夢中だ。
イベントと言えば、ときおり家のどこかから、結女か由仁さんの甘い声が聞こえるだけ。
それを聞いて、漫然と自慰をして、気がつけば達している。
もうそのことに罪悪感も達成感もない。
休日の朝に寝ぼけ眼で朝勃ちを処理するような、ぼんやりした一時の快感でしかない。
変化があるとすれば、実体があることだろうか。
由仁さんを襲ってしまった夜と同じように、自らの意思で動く体はある。
だからといって、また由仁さんをレイプしようとか、そんな気分にはならなかった。
また惨めになるだけだと確信できたからだ。
なら――結女とだったら?
もっとありえない。
実体のあるいまなら結女と会って話して触れ合えるし、なんならセックスもできる。
でも、それだけは嫌だった。
結女を嫌っているわけじゃない――結女に嫌悪されるのが怖いのだ。
もし、結女と直接話したとして、結女の反応が芳しくなかったら?
『なに? 私、お義父さんと大事な用があるんだけど』
鬱陶しそうに僕をあしらう結女の顔を思い浮かべると、試す気力も湧かない。
由仁さんのときのように、激情のままに襲ったりしたら?
その最中は快感かもしれないが、その後が怖い。
憎悪の目で僕を睨むかもしれない、父や由仁さんに告発するかもしれない。
そうなったとき、僕はこの家から叩き出されるだろう。
だから――こうして部屋に閉じ籠もっている。
結女や由仁さんの痴態を見ずに済むように、僕が愚かな真似をしないように。
自由に動ける体を得てすることが、部屋で動かないことというのは、滑稽だった。
なにもしない、なにも起きない、誰も来ない、誰にも会わない。
漫画もラノベもない、ネットもテレビもない、飲み食いもなくてたまに自慰。
なんというか……刑務所の囚人だって、もっと生き甲斐があるだろう。
そんな、空しくて仕方のない夢を見るようになって、これで何夜目だろうか。
「……やけに静かだな?」
ふと気付く。
いつもなら、隣にある結女の部屋や階下から、喘ぎ声が壁を越えてくるのに。
(様子だけでも、見てみるか……)
なにも起きない時間に耐えきれなくなった僕は、久方ぶりに部屋を出る。
もし、結女や由仁さんや父をみかけたら、すぐ部屋に戻ろう。
自分の家だというのに、こそこそと、僕は廊下を歩き出す。
◆
明かりの灯らない静かな我が家が、こんなに珍しく感じるとは思わなかった。
いままでの夢では、大抵どこかの部屋で誰かが盛っていたのに。
卑猥な声なんて聞こえない、物音もしない。
廊下も、部屋も、リビングも、風呂場も――
恐る恐る扉を開けて確認していったけど、明かりも灯っていないし、誰もいない。
(いや待て、逆になんで誰もいないんだ?)
それはそれで気味が悪かった。
セックスをしていないというならまだしも、部屋で眠ってもいないのはなぜだ?
(あれか、今日は『自分一人でどこかをさまよう夢』とかそういうのか?)
よく考えたら、必ず誰かのセックスを見なければならない、なんて決まりもない。
今夜はそういうごく平凡な意味で、夢を見ているのではないか。
(まあ、それならそれで――)
誰も居ない我が家で好き放題にするというのも、どこか子供っぽい楽しみがある。
父が再婚する前は、父が仕事から帰るまでそういう状態だったから、むしろ懐かしい。
ひとつスナック菓子でも広げてやろうかと、僕は軽い足取りでリビングに向かう。
そして、部屋の電気のスイッチをONにした。
照明が灯る。
さっきまで家中が真っ暗だったせいで眩しい。
一瞬だけ目が眩み、それが元通りになったとき、
――今宵の淫らなユメが、唐突に始まった。
明るくなったリビングに、結女がいた。
キャミソール&短パンというルームウェアを着ている。
ほとんど肌着のような薄さで、露出も多く、胸元や太股から出る色香に息を呑む。
僕の知る現実の結女よりも、どこか大人びていて豊満で妖艶だ。
「っ!? 結女……」
突然現れた結女に驚くが、結女はそんな僕を一瞥もせず、
「お義父さん♡ 今晩、お酒はどうするの?」
そう言って父にお酒を勧める。
慌てて振り返ると、結女の見る先、ダイニングテーブルの一席に、父がいた。
(なっ、さっきまで……)
居なかった。間違いなくその席に父はいなかった。
だというのに、まるでずっとそこで寛いでいたかのように、椅子に座っている。
「ああ、せっかくだし、いただこうかな」
「ふふ、じゃあ私がお酌してあげるね♡」
結女は戸棚から父の酒を取りだした。
……そんな薄着で、二人きりで、男に酒を勧める?
結女は覚えているはずだ、自分が義父に初めて抱かれたのは、酒に酔ったときだったと。
つまり結女が父に酒を勧めたのは、そういう意図ではないか。
「……おい」
いまの僕には実体がある。
思わず口をついた声も音になっているし、姿だって見えているはずだ。
この状態なら相手に触れられることは、由仁さんのときに実証できている。
結女たちの登場は唐突だけど、こうなったら、僕だってもう遠慮はしない。
今日こそ――止める。
結女と父の関係を、この体を張って止めてやる。
結女に何を言われようが、親父と殴り合いになろうが知ったことかっ。
元とはいえ、恋人を守るために体を張れなくて、いったいなにが男だ!
「はい、お待たせー」
「おい、結女!」
酒瓶とグラスを手に父の隣へ座ろうとする結女。
その肩を掴もうと伸ばした腕が――結女の身体を通り抜けた。
「…………」
内心、予想はしていた。
結女も父も、僕を無視していたのではなく、見えていないのだと。
ただ、それでも不可解だ。
いまの僕には実体がある。足は床を踏んでいる、手はものに触れられる。
なのになぜいま、僕の手は結女の身体をすり抜けた? なぜ二人に僕は見えていない?
(いや、違う……僕に実体がないんじゃない……『こいつらが、実体じゃない』……)
アニメなどで目にする、ホログラムやAR。
または何かしらのファンタジーで起きる、過去の情景を再現したもの。
現在にいる登場人物たちには、触れられもしないし、変えられもしないというあれ。
(なん、だよ……今日は、こういう手で来るのかよ……)
どこか卑屈な笑みが、僕の顔を引きつらせる。
実体と非実体が逆転しただけで、結女と父が僕を認識せずに行動することは同じだ。
僕はただ立ち尽くして、また……なすすべもなく、二人の姿を眺めるのだった。
◆
いつも僕ら家族が揃って食事を取るダイニングテーブル。
その片側で椅子をくっつけて、結女と父が密着している。
「美味しい? お義父さん♡」
「ああ、結女のお酌で酒を飲める日が来るなんて思わなかったよ」
会話だけ聞けば、ちょっとした親子の会話に聞こえなくもない。
ただ、薄着で酒を継ぐ結女と父の姿は、そういうお店の接待にしか見えなかった。
「あっ♡ お義父さん、そんな当然のようにおっぱい触らないでよ」
「おや、ダメなのかい?」
結女の肩に手を回した父が、キャミソールの上から結女の乳房を掴んでいる。
ノーブラの乳首が服に浮いており、結女の興奮は充分であると見て取れた。
「だ、だめっ。お酒に酔って義理の娘にわいせつするなんて、ダメなんだよ?」
結女は怒った口調とは裏腹に、父の胸元にしなだれかかって、上目遣いに挑発する。
「だって、結女はこんなにエッチな格好で誘ってるじゃないか」
「誘ってないよ? お義父さんのことを信用してるから、無防備なだけなの。だから、ね?
たとえ娘が艶めかしくても、押し倒しちゃダメなんだよ?」
敢えてダメだと強調することで、結女は父を煽っていた。
「煽るじゃないか。悪い子だ」
「あんっ♡」
父は片手で結女の体をまさぐりながら、もう片方の手で器用にウイスキーを飲んでいく。
結女は抵抗するふりをしながら、父の胸板に体を擦り寄せる。
「お、お義父さん、だめぇ♡ 義理の娘にエッチなことするなんて、いけないんだから♡」
「ダメなのは結女の方だよ? 君の体はお父さんのものだろう? 従順に受け入れなさい」
「やんっ♡ そんな、ひどいこと、言っちゃ……あんっ♡」
片手で、酒のついでのように乳首をいじられて、結女はぴくぴくと感じ始める。
「ほら、やっぱり君は淫乱だ。もう勃起している」
「ち、違うもん……お義父さんのえっちぃ♡」
そう言いながら、結女の頬は紅潮しており、視線は父の股間にしばしば熱い視線を向ける。
「嘘つきにはお仕置きが必要だね。いいかい、これから言うことをちゃんと聞くんだぞ?」
「はい……♡ お仕置き、お義父さんのお仕置き、ちゃんと受けますから、乱暴しないで?」
義父の支配下に置かれて言うことを聞かされている――なんて顔じゃなかった。
怯えは僅か、あとは期待、そして興奮。
誘い受けとでもいうのか、男を煽って自分に猛らせようとする、女の火遊びを感じさせる。
「よし、まずはおっぱいを出しなさい。お父さんのおつまみに乳首を吸わせるんだ」
「や、そんな、娘を酒の肴みたいに……」
「言うことを聞くんだ」
「あぅ……はい、お義父さんの言うこと聞きます……♡」
結女は言われた通りキャミソールの肩紐を落として、また一段と大きくなった乳房を晒す。
義父に何度も揉まれて吸われてきたのに、肌は白雪のように白く、乳首は綺麗な桜色だった。
「どうぞ、お義父さん♡ いっぱいちゅーちゅーしてください♡ あんっ♡」
結女は椅子の上で膝立ちになり、父の頭を横から抱擁した。
すると父はグラスを置いて、両手で結女の尻を激しく揉みしだく。
薄手の短パンが皺を作り、尻肉に男の指が深く食い込んだ。
「お、お義父さんっ♡ おしり、そんな、強くっ♡ 娘にしていい触り方じゃないですよ?」
「結女なら大丈夫さ。お父さんのすること、なんでも受け入れられる良い子だろう?」
「んっ……♡ そんな、横暴なこと♡ あっ、はぁっ♡」
「返事をするんだ!」
「ああああんっ♡」
乳首を甘噛みすると同時に尻を握り込まれ、結女は軽くイッたのか背筋を逸らす。
足の先まで震えを走らせ、甲高い声で喘ぐ姿は、紛れもなく絶頂した女のそれだ。
義理の父に襲われるという状況そのものに、体を過敏にしている。
僕の知らないところで――結女はそういう嗜好に目覚めていたのか。
「ごめん、なさい♡ 私は、お義父さんの言うことなんでも聞く、良い子ですからぁ♡」
「そうか……痛かったら言うんだぞ」
「っ、はい♡ ふふ、優しいんですから」
「どこがだ? ほら、こうやって――」
父は、まるで恨みでもあるかのように、結女の尻を激しく揉みしだく。
もぎ取ろうとするように手加減しない手付きで、たまに音を立てて尻を叩く。
「ふぁんっ♡ お義父さんっ♡ はげしっ♡ 手がっ♡ おしりっ♡ いじめてるぅ♡」
そのまま音を立てて乳首を吸い、乳房の肉に舌を這わせ、たまに首へキスマークを作る。
「食べちゃだめぇ♡ 娘のエッチな体っ、お酒のつまみに食べるのだめぇ♡」
結女はしばらくそのまま、小刻みにイキ続けた。
「はひぃ♡ お義父しゃん……はぁぁ♡ 私、食べられて……ふぁぁ♡」
まるで挿入で散々イかされたような顔で、結女は体を震わせていた。
父はそんな結女の黒髪と背中を撫でて、耳元にこう囁いた。
「どうしてくれるんだ? お父さん、結女を犯したくなっちゃったよ?」
「ひぅぅっ♡」
犯すという過激な言葉を聞いて、結女は身を竦ませながらビクッと震えた。
その言葉で軽イキしたと言われても、いまさら驚かない。
「だ、だめ♡ お義父さん……犯さないで? 可愛い娘に、犯すだなんて言っちゃだめぇ♡」
涎を垂らしそうに淫らな顔で、結女は父を見上げた。
「わたしね、お義父さんのこととっても尊敬してるの♡ 大人で、格好よくて、憧れなの♡
だから、『スキンシップ』ならいいけど、これ以上は……ダメなんだよ?」
ここでいう『だめ』がイエスであることは、誰でも分かる。
「そうか……自分の立場が分かってないな」
「ひぁん♡」
父は結女の下着に手を突っ込んで、内部で秘裂に指を引っかける。
「このまま結女の部屋まで運んでやる。付いてきなさい」
「やっ♡ こんなの、歩けない……っ♡」
「歩くんだ」
父は結女の膣に指を引っかけたまま、椅子から立ち上がって歩き出す。
手淫を受けながら膣を引っ張られた結女は、父の腕に縋るようにして、少しずつ足を前へ。
「お、お義父さん♡ こんなっ♡ これじゃ私、動物みたい……っ♡」
「ああ、結女は僕の娘で、僕のペットだ」
父の手で秘所から水音を鳴らされながら、結女はリビングを出た。
「……っ!!」
その後ろ姿に、僕は拳を握り込む。
すると、その手中に――ペニスがあった。
(……っ、僕は、いつの間に……っ!?)
信じられないことに、僕はいつの間にか、股間から取り出した逸物を掴んでいた。
結女と父の前戯を見ている間に、無自覚に手を伸ばしていた――としか思えない。
だとしたら……僕は、どれだけ、浅ましいのだろう。
「ひぁんっ♡ お義父さんっ♡ 待ってぇ♡」
膣口を引かれて歩く結女の背中が、リビングを出て行く。
結女の部屋に行くなら、次は玄関前の廊下を抜けなければならない。
以前ならこういうとき、僕の視界は磁石で引かれるように、結女と父を追わされた。
今回はそうじゃない。
ここで立ち止まっていれば、僕の視界からは見えなくなる。
動かなければいい。それで、見ずに済む。見たくないというなら、それだけでいい。
だから――この足を動かしたらもう、言い訳はできない。
ただ……誰に言い訳する必要があるのかも、よく分からない。
僕以外に誰も見ていないし、誰がどう咎めるというわけでもないのだから。
僕がそうと気付いたのは、リビングを出た後だった。
「ああっ♡ お義父さんのっ、手つき、えっちすぎるぅ♡」
「そんなに弱々しく縋って。さっきまでの威勢はどこに行ったんだ」
「だって♡ こんなことされるの初めてで♡ これ、ひどい♡ ひどいのに気持ちいいよぉ♡」
結女はすっかり蕩け切った表情で、大小の絶頂に襲われながら、よたよたと歩く。
結女が歩いた後には、下着から足を伝った愛液が転々と残っていた。
「ほら、次は階段だ」
「ひあうっ♡ 上にっ、引っ張ったらだめぇっ♡」
先に階段を上る父の指に、結女はいままでにない快感を覚えたようだ。
普段なら崩れ落ちてしまう絶頂に膝を曲げ、生まれたての子鹿みたいにガクガクとさせている。
「ほら、付いてくるんだ。紐で引かれた犬みたいに」
「ああっ♡ 待って♡ ちゃんと、ついて行くから♡ ゆっくりぃ♡」
強がりを口にしながら、結女は一段ずつ、ゆっくりと上がっていく。
一段上がるごとに父は手淫のペースを上げ、結女の喘ぎ声が高くなり、口から涎が垂れた。
「分かるだろう? 結女はもうお父さんの指で簡単にイっちゃう子なんだ。
これからどんな男に会ってもお父さんとのセックスを忘れられない体なんだ」
「ぁぁっ♡ ひぅぅっ♡」
一段でイっては、また一段。
自宅の階段が、僕が毎日上り下りする家の階段が……
いまこの瞬間は、僕の父が元カノを辱めるための舞台になっていた。
結女は父の腕と階段の手すりを掴みながら、二階の自室へ近付いていく。
「結女はこれからずっとお父さんの女として生きるんだ。お父さんは絶対に逃がさないからね」
「はぁぁぁっ♡ お義父さぁん……っ♡」
階段半ばで深い絶頂に襲われ、大量の愛液が下着の中に溢れる。
少し休ませてやってから、父はまた歩き出して、階段を上りきる。
「こんなことされてイっちゃう結女はもう、普通のセックスじゃだめなんだよ。
犯されるくらいでないと体が満足しないんだ……だからな? 僕に犯されなさい」
「ふあああっ♡」
自分への支配欲を言葉にされて、結女は短い間隔でまたイった。
「だけどまあ、僕も結女を傷付けたくない。
だからこうしよう、結女が部屋に入るまで立っていられたら見逃してあげるよ?」
父に出された条件は、結女にとって破る寸前だった。
しかし自室の扉も近い。気力で達成できる程度でもある。
結女は自室の扉を見ると、壁に手を置いて体を支えながら、こくりと頷いた。
「あああっ♡ お義父さんっ♡ クリっ、クリはやめてぇっ♡」
結女が、自分の部屋を目指して、少しずつ廊下を進む。
「イってるっ♡ イってりゅ結女のおまんこっ、引っ張っちゃだめぇ♡」
膝を折って崩れそうになりながら、半分くらいまで辿り着く。
「んぁぁぁっ♡ あぁぁぁっ♡ ぁぁぁぁっ♡」
部屋の手前で、ほとんど父に縋りついて体を支えながら、廊下に嬌声を響かせた。
「ほら、もう目の前だぞ」
「はひっ♡ ひぅっ♡」
父は手淫の向きを変えて、尻の側から結女の膣を指で責めつつ、扉の前に導く。
「どうした? あと一歩だぞ? いいのか? レイプされちゃうぞ?」
結女は顔から扉に寄りかかって体を支えていた。もう足が動ける状態にない。
父は自分から扉を開けてやり、結女は支えを失った体を支えるため、後ろ手に父の服を掴む。
「む、むりぃぃぃ♡ もぉ足が♡ 前に動かないよぉ♡
ああイクっ! すごく大きいのきちゃうぅぅぅ♡♡♡」
ゴール直前で、結女の全身を、これまでで最大のオーガズムが襲う。
とうとう結女の膝が折れて、床にぺたんと腰を落とす。
つま先はまだ廊下だが、膝は室内に入っていた。
「これは際どいところだな。おまけでクリアにしてあげてもいいけど」
思わせぶりに悩む父のズボンを、結女の指先が抓んで引いた。
「おとうしゃぁん……♡」
散々に手だけでイかされた結女は、目の焦点が揺れた顔で父を見上げる。
「いいよ……」
「いいよじゃ駄目だろう? ちゃんと言いなさい」
言葉に反して優しく頭を撫でる父に、結女は安心でもしたのか、恍惚の表情でこう言った。
「――わたしを、おかしてくだしゃい♡」
父は結女を抱き上げて、部屋の中に運び込んだ。
その扉が閉じられると――現在の光景が戻ってきた。
ああ、そうか。
さっきのは過去の情景の再現であり、現在の扉は閉じたままだから。
『続き』を見るためには、僕の手で、目の前にある結女の部屋の扉を開けなきゃいけない。
迷いやためらいは、少しだけあった
それは……先ほどの、父に『犯して』と懇願していた結女の顔に、消し飛ばされた。
僕は、はち切れそうな剛直から右手を離さず、左手でドアノブを掴む。
越えてはならない一線をまた越えたのだと――自覚することもできなかった。
「あああぁぁぁっっっ♡♡♡ イクぅぅぅっっっ♡♡♡」
結女の部屋に、結女の絶叫が木霊している。
父はそんな結女の腰を掴み、バックで力任せに腰を打ち付けていた。
パンパンパンパン! という激しい音が、ずっと止まない。
もう何度目にしたことだろう――結女がああして、自室のベッドで父の抽送に乱れる姿を。
「おとうさんだめぇっ♡ イってるのっ♡ イってるあいだにイかせるのだめなのぉっ♡
上がっちゃうっ♡ エッチな階段どんどん上がってっ♡ イクのすごくなるのぉぉぉ♡」
結女は顔をシーツにつけて、口から涎と声を垂れ流す。
目は虚ろで、顔は紅潮し、表情は恍惚だった。
「まだ始まったばかりだろう。しっかりしないか!」
「だってぇ♡ おとぉさんがっ♡ あんなに焦らしてからっ、ずっと奥をあああぁぁぁ♡
くるっ♡ きてりゅぅぅぅっ♡ もっとしゅごいのきてりゅのぉぉぉっっっ♡♡♡」
「こら、イクのはいいけど、僕も気持ちよくしてくれ」
父は両手を伸ばして結女の乳房を掴み、そのまま上半身を持ち上げる。
膝立ちにされた結女は、豊満な双丘に父の五指を食い込ませながら、喉を反らして喘ぐ。
「ひゃいっ♡ はひっ♡ ごめんなしゃい♡ おとぉさんっ♡ きもちよくなってっ♡
わたしのおまんこいっぱいついてきもちよくなってぇっ♡ しゅきにしていいのぉ♡」
「言ったな? 今日は気絶するまで犯してやるからな?」
「もぉしてますっ♡ さっきも、ああまたっ、意識がぁ♡」
「そうかそうか。ならあとはお父さんをイかせるだけだな」
父は更に抽送を早めて、結女に雄叫びのような喘ぎ声を上げさせる。
まるで犬や猫の交尾だ。オスは腰を振り、メスは鳴く。それだけの光景だった。
「ぉぉぉぉぉっ♡ すごいぃぃぃっ♡ これしんじゃうっ♡ イキすぎてしんじゃぅぅ♡♡♡」
「いままでもそう言って死ななかっただろう? 結女はこれが一番気持ちいいんだろう?」
「はいぃっ♡ しゅごく気持ぢいでずぅっ♡ あぁぁぁきてるっ♡ またおっきいのくるぅ♡」
結女は舌を突き出しながら答える。
「僕もだよ。もうすぐ出る……中に出すぞ!」
「はいぃっ♡ くださいっ♡ いっぱい出してくらさいっ♡ 待ってりゅのぉ♡
わたしの子宮っ、ずっとお義父さんのせーし待ちわびて泣いてりゅのぉっ♡」
「よし、受け止めるんだっ」
父が結女の子宮口に亀頭を押し込むと、そのまま精液を流し込んだ。
「――――ッッッ♡♡♡」
結女はとうとう言葉すら出なくなり、全身をびくびくと痙攣させながら愛液を噴いた。
そしてそのまま気絶する。
父も結女の中に全てを吐き出すと、ゆっくりとペニスを引き抜いた。
栓を失った結女の秘所からは、白濁した液体がどろりと流れ出てくる。
――それを最後に、情景が消え失せた。
「はぁ……はぁ……っ」
僕は、無人になった結女の部屋で、荒い呼吸をついていた。
股間の逸物は、先ほどの光景を見ながら扱いたことで、盛大に達していた。
射精のタイミングは相変わらず父と同時だったけど、もうどうでもよかった。
結女の部屋の、床とベッドが、僕の白濁液で汚れている。
どこか、僕の中で僕自身が結女を汚してしまった気がした。
そんな感傷を無視して、僕は結女の部屋から出る。
(次は……次があるとしたら……)
どうやらいま、伊里戸家の中では、過去の情景が再現されるらしい。
であれば、先の光景とは別のものも、あるような気がする。
また、なぜこの家が無人なのか、結女と由仁さんと父はどこへ消えたのか。
その答えも見つかるかもしれない。
【八夜目・前編 了】
ご一読いただきありがとうございました。
アニメの進展を待つため、日を開けつつ投稿していきます。