継母の連れ子が元カノだった、いまは僕の父親とヤってる 作:大中小太郎
夢が始まる直前、現実での出来事をうっすらと思い出す。
電車の音、揺れる車内、すぐそばにいる『彼』。
少しお洒落をした私に、いわゆる壁ドンの姿勢になっている。
(ああ、これってたしか、南さんの家にお泊まりするときの……)
再婚したばかりのお母さんと峰秋おじさんに二人の時間を与えようと、『彼』と二人で計画した。
家を明けるために、私はクラスメイトの南さんの家に、彼は彼でお友だちの家に、お泊まりした。
これは、その友人宅へ向かう途中の電車内で起きた光景だった。
電車の揺れで壁ドンしてしまった『彼』に、私はたしか、『そのままでいいわよ』と言ったんだ。
顔が間近にあることにドキドキして、彼がすぐ離れようとするのが気に入らなくて。
もう少し、この胸が高鳴る体験を長引かせたいと思って……
なんとも甘酸っぱい、高校生の男女の思い出。
それでも、伊里戸結女という女を『興奮』させた、明確な体験。
電車の中で、男に興奮したという、心理的な事実。
それが今宵の、淫らなユメを描き出す。
プラトニックにも見える思い出の、根っこの部分にある本能が、夢の中では剥き出しになる。
○
電車に乗っていた。
義父にそう命じられたからだ。
『命令』は三つ。
電車で義父に痴漢されること。
ちゃんと抵抗すること。
他人のフリをすること。
義父との関係に新たな刺激を与えるための、痴漢プレイだった。
そしていま、夢の中に用意された満員電車に乗っている。
走る電車の中に響く無骨な音、車窓の景色は夜の町並み、揺れ動く周囲の乗客。
どこかのイメクラや、趣向を凝らしたラブホテルじゃない、限りなく本物の電車内だった。
私はその車内に、白いカーディガンとロングスカートという『あの日』と同じ服装で立っている。
あの日とは……上手く思い出せないけど、『彼』と電車に乗った日のことだ。
ここはもう夢の中、現実の記憶は、起きた後の夢のように遠ざかっている。
「……っ」
そして、満員電車の中で、背後にあの人の気配を感じた。
目を配らなくても分かる、何度も抱かれてきた男の気配を、体が覚えている。
でも、今日は『他人』だ。
だから……背後から不自然に密着してくるその人に、私はそれらしい態度でなければならない。
(やだ……なんだか、本当に、そんな気分になっちゃう……)
半ば覆い被さるように密着してくる男性が、幾度も抱かれた義父だと分かっている。
背中に感じる逞しい胸板に、いますぐ振り返って抱き付きたい。
お尻に当たっている男性の隆起を、お口で楽にしてあげたい。
でも、それを堪えて、他人のフリをしているうちに、私の中で自己暗示のようなことが起きた。
まるで、ここが本当に現実の電車内であるような気がしてくる。
夢の中のモブでしかない周囲の乗客が、実在の存在であるかのように感じる。
背後にいる、私にとっても悦楽の象徴である男性が、顔も名も知らない他人のように思えた。
「んっ……♡」
首筋を指先でなぞられて、思わず声が出てしまう。
亢進した性欲、過敏な性感、苦痛を忘れ悦楽だけしかない肉体は、電車でもそのままだ。
「ふ、ぁ……っ」
だから、電車の揺れに合わせて壁際に押されただけで、密着したお尻や背中から快感が走る。
目の前は電車の扉と、窓がある。
夜の車窓に映るのは、痴漢を察知して怯えたような顔をする私と、いやらしく笑う義父――
もとい、『おじさま』だった。
「やめ、て……ください……」
「ん? ああ、失礼。なにせ混んでいるからね」
悪びれもせず言ったおじさまは、私の肩に手を置いて、より深く体を押し込んできた。
私は車内で扉に体を押し付けられ、お互いの服越しに、お尻に逸物が食い込むのを感じる。
心臓がおかしな高鳴り方をしている。
怖さと興奮が入り交じり、化学反応を起こしたように、心身を昂ぶらせていく。
「誤解しないでくれよ? この混雑だ。仕方ないだろう?
痴漢だなんて思われたらな、お互いに困るんじゃないか?」
「あ……っ♡」
耳元で息を吹きかけるように囁かれ、また変な声が出た。
おじさまの言葉は、まるで催眠術のように、脳裏に反響する。
(困るもなにも、これ完全に痴漢で……いや、でも、こんなに混んでるし……仕方ない、の?)
私の中で、痴漢についての認定基準が曖昧になっていた。
これは痴漢ではなくただの事故で、おじさんは悪くないんじゃないかと、思い始めていた。
「ご、ごめんなさい……私、ちょっと、怖くて……」
「ああ、そうだろうね。君みたいに魅力的な子が一人で電車なんて、痴漢されないか不安だろう。
よかったら、おじさんを盾にしないか? 君が痴漢されないよう、守ってあげるよ?」
守る――という言葉に、心臓と子宮が同時にきゅんとした。
車窓に映る私の顔は、頬を紅潮させて、とんだメスの顔をしている。
男の人からそんなことを言われて、まして大切な人から言われて、女が濡れずにいられるか。
(守って、くれる? ああそっか、このおじさまが……私を、痴漢から、守ってくれるんだ♡)
やがて私は、現実ならありえないことに、見知らぬおじさまをナイトのように思い始めた。
この人は、私を守ってくれる存在――父親や彼氏のようなもの、あるいはその両方なのだと。
「まあ、この混雑だし、ちょっと体に触れちゃうかもしれないけどね」
「それ、は……」
普通ならもう通報すべき段階は過ぎているけど、私は迷っていた。
いいや、迷うフリをしていた。
本心は、もうとっくに決まっているのに。
体について言えば『もう始まっている』くらいなのに。
そういうはしたない感情を素直に認められず、向こうが押し流してくれるのを待っている。
「ほら、周りを見てごらん? みんなが君をいやらしい目で見ているよ?
きっと君に痴漢したいんだ。その体を弄んで、どこかへ連れ去るかもしれないよ?」
「っ!」
そう言われた途端、私は周囲の乗客が怖くなった。
視界に映る乗客は、表情や年齢もはっきりしないのに、途端に私を狙う悪漢に見えた。
「や、やだ……怖いです……っ」
「大丈夫、おじさんの腕の中にいれば安心だよ。まあ、君がそれを許してくれれば、だけどね」
とんだ詭弁だと分かっているのに、私はまるで幼子のように、その言葉を信じ切った。
もしこの人がいなくなったら、私は顔も名も知らない男たちに乱暴されるのだと思い込んだ。
そんなのは絶対に嫌だ。この体は『彼』の……『あの人』だけのものなのだから。
「お……お願い、できます、か……?」
だから私は、ほんの少し振り返って、『赤の他人であるおじさま』に、甘えるように微笑んだ。
「もちろんだ。さあ、楽にして」
「んんっ♡」
背後から抱きしめられる。
現実の私が興奮した壁ドンなんて比較にならない、背後から体と両腕で包まれる密着状態だ。
「くすぐったいです、『おじさま』……♡」
「ふむ、『お嬢さん』は敏感だね。後ろ姿からでも色気が溢れてる」
「あっ♡」
耳元で囁かれて、また変な声が出た。
「おっと――騒いだら、他の乗客に怪しまれてしまうよ?」
私は慌てて口を閉じた。
そうなってしまっては、この人に迷惑がかかってしまうから。
「『お嬢さん』は素直で可愛いね」
「んっ♡ ありがとうございます」
可愛いと褒められただけで、それ以外のことが、ほとんど気にならなくなった。
スカートのお尻へ擦られる逸物の感触も、首筋に感じる息も、お腹や太股を撫でる手も。
どれに対しても抵抗感が薄れ、私を守ってくれる男性であるという頼もしさを感じていた。
「今日はどこへ行くんだい?」
「その、お友だちの家に、お泊まりに……」
「彼氏かい?」
「いえ、女の子で……んっ♡」
彼氏と言われて、一瞬だけ誰かの顔が頭を過ぎった。
でも、私を抱きしめるおじさまの腕が、徐々に胸へと近付いてきたことで、消え失せた。
「恋人はいないのかい?」
「いまは、いません……」
「それは勿体ない、こんなに魅力的なのに」
「やっ♡ そんな、こと……っ」
自分の呼吸が熱く、荒くなっているのが分かる。
お尻に当てられている股間の隆起で、足が震えるほど感じてる。
もし、これがいつも通りなら、とっくに声を上げておねだりしてるのに……っ!
「体が火照っているね。男を求めている女の香りだ……」
「っっっ、そんなわけ……あっ♡」
「いいんだよ、それが普通だからね。女が男を求めるのは当たり前のことだ。
なのに世間は、女がそうであることを恥であるかのように扱って、君たちを抑圧してる。
おじさんはね、そんな子を見ていられないんだ」
おじさまの腕が少しずつ持ち上がり、服の袖が、私の胸の真下に触れた。
たったそれだけで――びくんっと、私の体が性感に跳ねる。
実際、我慢の限界に近かった。
体が鳴いている。いつもみたいに背後の人とエッチしたいと喚いている。
十回も二十回も絶頂するようなセックスを教えられた私には、拷問めいた『お預け』だ。
「だから……よければ、おじさんが楽にしてあげようか?」
「えっ……こ、ここで……?」
「ああ、嫌ならいいんだ。無理強いは趣味じゃないからね」
いやらしく笑うおじさまに、私は目を泳がせていた。
この時点でおかしい。迷わず断るべきことだからだ。
「お……おことわり、します♡ それは……痴漢、です……しないで、ください♡」
涎を零しそうなほど発情した顔で、私は必死におじさまの提案を退けた。
「……こんなエッチな子を前にして、無理に決まってるだろう?」
ついに、おじさまの逞しい手が、胸に触れる。
ビリィ! と、胸から脳天に電流が駆け上がった。
「ふあぁぁっ♡ だ……めぇ……やめ、てぇ♡」
おじさまの手首を掴んで引き離そうとするけど、震える私の指は、むしろ縋りつくようだった。
周りの声を聞かれるかもとか、そんな常識的な思考が、脳内で消し炭になってしまった。
「まずはこの大きな乳房から楽しませてもらおうか」
服越しでもわかる柔らかさを楽しむように、おじさまは優しく揉み始める。
でもその手付きは優しくて、ふわりと表面を撫でる程度のものだった。
いつものだ。いつもの手付きに安心する。
だからいつものように、私はこう思う。
(きもちいい……けど、足りない!)
もっと強く、激しくして欲しい。
その欲求を口に出しそうになるのを堪えていると、尻におじさまの下腹部を強く感じた。
(おちんちん、こんなに擦り付けて……私に挿れたいんだ……私で気持ちよくなりたいんだ……)
おじさまも我慢しているのだ。
私の体を焦らしに焦らして、最後に溜め込んだものを爆発させるつもりだ。
いますぐ受け入れてあげたい。いつもみたいに淫らなおねだりをして誘いたい……っ!
でも、今日はそうしてはならない。
今日の私は――『ちゃんと抵抗する』のだから。
「やめ、てぇ♡ 触らないで、くだしゃい♡ おっぱいぃ、いやですぅ♡」
「そんなに蕩けた顔でなにを言ってるんだ? ほら、窓に映る自分を見てごらん?」
「ひゃうん♡」
優しかった指が、私の乳房を服越しに掴んだ。
現実の肉体よりも豊満になっている胸に、男の指が食い込んでいる。
窓に映る私は、半ば体を持ち上げられるように、両手でおっぱいを揉み回されていた。
(やだ、私、本当に痴漢されてるっ♡ 電車で襲われて、痴漢レイプされそうになってるっ♡)
触覚ではおじさまの愛撫を感じながら、視覚ではそんな自分を三人称視点で見ていた。
するとスカートの中のショーツはぐしょ濡れになり、太股まで愛液が垂れてきた。
乳首やクリトリスは敏感になりすぎて、もはや動く電車の振動ですら気持ちいい。
(こんな状況、初めてだから、いつもより感じちゃってる……っ♡)
夜の電車の扉、窓ガラスに映る自分の顔は、痴漢に胸を揉まれて恍惚としていた。
私、おっぱいを揉まれているとき、こんな淫らな顔をするんだ……
そんな私を背後から責めるおじさまが、獰猛で欲深い顔をしていて、それがまたゾクゾクさせる。
(だめぇ♡ 私ばっかり悦んじゃ……ちゃんと、お義父さんを、愉しませてあげるのっ♡)
今日の主旨は、私のためだけじゃない。
嫌がる女子高生を痴漢して快感に悶えさせる。
そんな現実では許されないプレイを、義父にさせてあげるためだ。
(ちゃんと、嫌がってるふり、しなきゃ♡ でないと、私、本当に我慢できないぃ♡)
なんとか理性を振り絞って、おじさまの腕を掴んだ。
そして、潤んだ瞳で見上げる。
「お願いです、これ以上は……許して……んんっ♡」
振り返り気味に見上げたら、顎を掴んで持ち上げられ、貪るようにキスされる。
背後から責められるときに、よくされるキスだ。
条件反射で全身が燃え上がる。電車という普段と異なる環境も重なり、軽い絶頂すら起きた。
(キスイキ、しちゃった♡ 私の体、もうこんなに燃え上がって……)
それでもおじさまは、この程度では『許して』くれない。
まだ、ただの痴漢として、私の体を卑猥にまさぐり続けた。
「んむぅ♡ ちゅぱ♡ はぁ、あん♡ やめへぇ♡」
「お嬢さん。こんなにしなだれかかって……自分がなにされてるのか分かってるのかい?」
私は腰砕けになって、おじさまに体重を預けていた。
おじさまはそんな私を支えながら、シャツのボタンをひとつずつ、見せつけるように外していく。
正面の窓ガラスに映る自分が脱がされていく光景に、甘い痺れが背筋を駆け上がった。
「あ……♡ だめ♡ 見えちゃう……♡」
「見せるんだ。おじさんに見せなさい……っ!」
「やぁ♡ おじさま、脱がせないでぇ♡」
乱暴な声を耳元で囁かれ、愛しい人に脅される。
こうなったら逆らえない、逆らいたくなくなる。
自分でもとっくに気付いてるけど……私はやっぱり、強引に求められるのが好きな女だった。
「はぁ……♡ はぁ……♡」
いつしか、シャツの前は開かれ、赤紫色でレースの透かしが多いブラが、さらけ出される。
「エッチな下着だ。やっぱり期待してたんじゃないか? 痴漢されるつもりだったんだろ?」
「ちが、い、ますぅ♡」
興奮が最高潮になった私は、おじさまの吐息だけで軽イキしながら、言葉では否定した。
『抵抗』の一環として身をよじる。それを押さえ込む腕に体が擦れて、それもまた気持ちいい。
私の抵抗は、抵抗と見せかけて、自分の体を背後の男性に擦り寄せて愛撫する行為だった。
「さあ、おっぱいを見せてごらん」
「はぁんっ♡」
慣れた手付きでブラが外される。
フロントホックが片手で解かれ、肩紐を降ろされる。
ブラに引っ掛かる乳首と、そこから外れて零れた乳房。
その感覚だけでイった私は、電車の中に官能の声を響かせた。
(み、見られてるっ♡ お義父さん以外の人に、見られて……っ)
夢の中のモブだと分かっていても、ここまで明確に、他人に肌を晒したことはなかった。
そのかつてない体験に、体を震える。
いままで体験していなかったセックスは、初体験のような緊張と不安を生み出していた。
「はあっ、すごいな……想像以上だよ……っ!!」
「やっ、ぁぁぁっ♡」
おじさまは夢中で私の胸を掴み取り、本当に犯罪者のような手付きで乱暴に揉む。
彼もまた、普段と異なる環境に興奮しているのだ。
そう思うと、もっと楽しませてあげたいという感情が生まれる。
それは――『もっと楽しみたい』という私の本性に対する、大きな免罪符になった。
「だめ、おじさまぁ♡ そこ、おっぱいなの。私の、大切な人のための、おっぱいなのぉ……♡」
「でも、もっと触って欲しいだろう? いいよ。たっぷりと可愛がってあげようじゃないか……」
私の胸を弄ぶ手が、下へと降りていく。
ロングスカートをまくり上げた指先は、ブラと揃えた赤紫のショーツに触れて、割れ目をなぞる。
「ひぅぅぅっっっ♡」
それだけで達した私は、窓ガラスに額を押し付けながら震え上がる。
「もうびしょ濡れじゃないか。こんなに音を立てて、周りに聞こえてしまうよ?」
「ん、んんっ♡ ふぅぅぅっ♡」
ぐちゅぐちゅと、おじさまの手に掻かれるだけで、下着越しにも激しい水音が鳴る。
私は片手で口元を押さえて声を殺し、片手を窓ガラスにつけて体を支えた。
(すごい、すごいすごいっ♡ 前戯の気持ちよさ、いつもと感じ方が違いすぎるっ♡)
痴漢という非日常体験が、快感の毛色を変えていた。
いつもより上とか下とかではなく、楽器の種類が違うような変化を生んでいた。
「いい子だね。じゃあ、そろそろご褒美をあげようか。ここ、好きだろう?」
「―――~ッ!?」
ショーツの上から、クリトリスをきゅっと摘ままれる。
声にならない悲鳴を上げながら、先ほどよりも段違いに深い絶頂に襲われる。
(おか、しいよっ♡ 私の身体っ、いままで一番、敏感にっ♡ おかしくなってるぅ♡)
あれほど体を重ねて、百を超えるほどイかされてきたというのに、また新しい快感を教えられちゃった。
「ほら、次は直接だ」
「んんんっ♡ ふくううううっ♡」
ショーツの中に入り込んだ指が、器用に指の形を変えて、陰核から陰唇まで満遍なく責める。
水でものを洗うような音を立てられて、私は体をくの字に折った。
立て続けに三回くらいイったところで、ようやく小休止をもらう。
「やめて、くださいっ♡ おじさまっ♡ もう、だめですっ♡ これ、犯罪ですぅ♡」
「ふふ……そう言っても、さっきから君のお尻は僕のここを欲しがってるよ?」
私はおじさまに責められながら、ずっと腰を動かして股間を刺激していた。
「それ、はぁ♡ おじさまが、私を、気持ちよくするからぁ♡ 体が、勝手に……っ♡」
「おちんぽが欲しくなっちゃったのかい?」
「はい♡ ……っ、違います! もう、もう止めてぇ♡」
演技を忘れかけていた。
それだけ、我慢の限界だ。
だから私は――おじさまを振り返って、こう言った。
「これ以上したら……お義父さんに、言いつけちゃいますよ?」
「っ!?」
できるだけ妖艶な笑みで振り返った私に、おじさまは驚いていた。
「私のお義父さん、とっても素敵な人なんです♡ いつも私を、たくさん愛してくれるんです♡
おじさまよりずっと、気持ちよくしてくれるの♡ 何回も、何十回も、イかせてくれるの♡
おじさまは……お義父さんみたいに、できる?」
新手の挑発を受けたおじさまは、邪悪な悦びに口角を釣り上げる。
「言うじゃないかっ。なら試してやろうかっ」
「ひあっ♡」
スカートをまくり上げられ、ショーツを下ろされる。
「おじさまっ、それはだめぇ♡ 私のそこは、お義父さんのものなのっ♡
お義父さん専用なのっ♡ だから『おじさま』はこれ以上しちゃだめぇ♡」
拒否と見せかけた誘惑に生唾を呑むと、おじさまはズボンから剛直を取り出した。
「なら、その『お嬢さん』の大事なおまんこ、『おじさん』が犯してやるよ!」
「ああっ♡ らめぇ♡ お義父さんっ、お義父さぁん♡」
助けを求める風に義父と呼んだ結女は、ほぼ無抵抗にペニスを受け入れた。
「ひぃうううぅ♡」
体が弓なりに反って、ビクビクと痙攣する。
「んぁぁぁぁっ♡ いくぅぅぅ♡ おじさまっ、すごいっ♡ 奥までくるぅ♡」
もう周囲のモブなど気にしていられない。
おじさまが動くたび、口から喘ぎ声が叫ばれた。
「どうだ? もっと欲しいだろう?『おじさん』のちんぽは最高だろう?」
「すごぉいっ♡ こんなのはじめてっ♡ 好きっ♡ お義父さんのおちんぽ大好きですぅ♡」
「こらっ! 誰がお義父さんだって?」
お尻を叩かれてビクリと震える。
その刺激でイってしまいながらも、設定を忘れて怒られたのを理解した。
「ごめんなさいっ♡ おじさまごめんなさいっ♡ おじさまのちんぽ気持ちいいですっ♡」
電車の扉に顔を押し付けられながら、激しいピストンを受けいると、頭が真っ白になっていく。
再びスパンキングを受けたことにも、その快感に上げた自分の声も、どこか遠くに感じた。
「謝りなさいっ、お義父さんにも謝るんだっ!」
「あああっ♡ ごめんなさいっ♡ お義父さんごめんなさいぃ♡ わたし、感じちゃってますっ♡
お義父さん以外の人でっ♡ 『今日初めて会ったおじさま』にイカされ続けてますぅ♡♡♡」
私の股からは陰汁がしたたり落ち、電車の床に水たまりを作っていた。
「悪い子だっ! 家に帰ったらお義父さんにお詫びしなさい! お義父さんの言うことを何でも聞いてやりなさい!」
「はいっ、なんでも聞きます♡ お義父さんの言うことに何でも従いますっ♡ なんでもしてあげますからぁ♡」
「そうかっ、ならイっていいぞ! お義父さんも許してくれる! おじさんと存分にイキまくっていいぞ!」
「あぁぁぁおじさまぁっ♡ おじさま好きっ♡ 大好きぃ♡ もっと♡ もっともっとぉ♡」
淫らに叫ぶ。
義父もそれに呼応するように激しく腰を振る。
「出すぞ! 中出ししてやる! 痴漢に電車で中出しされろっ!」
「出してぇ♡ おじさまの精液くださいっ♡ いっぱい、私の中、一杯にしてくださいっ♡」
じゅぱん! じゅぱん! と、激しい音を立てる結合部。
満員電車の中で起きてはならない音と声。
許されないことをしているという背徳感。
自分がとことん快楽に堕ちていることを痛感する。
それが気持ちよくて、愉しくて、悦びにしかならない私は、もう――
「ぐっ!」
「あああああぁぁぁぁぁっっっっっ♡♡♡」
手遅れなくらい、淫らな女になっていた。
「はぁーっ♡ はぁっ♡ あ、熱ぅ……♡」
子宮口に射精された私は、熱い吐息を漏らしながら、余韻に浸っていた。
○
(あれ?)
ふと、気づく。
自分が顔を押し付けていた、電車の窓ガラス。
夜の車内を映し出すそこには、もう気にしなくなった乗客たちが映っている。
(だれ?)
その中の一人に――他のモブと違って鮮明な、男の子が見えた。
私が通っている高校の男子制服を着た、同い年くらいの少年だ。
一瞬かなり焦ったが、ここは自分の見ている夢なのだから、彼もモブの一員だ。
誰かに似てる。
ちょうど、いま私を抱いている『彼』に、よく似ている。
そう気付くと、ほんの少し――顔や名前といった具体的なものではなく、心証のようなものだけ、その人のことを思い出した。
あれは、かつて私の『男』だった人だ。
でも、別人だ。
彼は――あんな、死んだ魚のような目をしていない。
彼は――あんな、失ったものを見るような目で、私を見ない。
気絶寸前のオーガズムの中で起きた、彼と私の僅かな接触は、一瞬の幻覚のように過ぎ去った。
○
「さあ結女ちゃん、うちに帰ろうか? ……なんでもしてくれるんだってね?」
「もう、お義父さん、卑怯ですよぅ♡」
義父に肩を抱かれる頃には、私の頭から、その少年のことは消えていた。
夢の中の電車がどこかの駅に止まり、ドアが開く。
義父と共に電車を降りた頃、今晩の淫夢は終わりを告げた。
走り出した電車に残された誰かが、動き出した電車と共に、どこかへと遠ざかっていった。
ご一読いただきありがとうございました。
そろそろアニメも進んできたし、こちらの話も動かすつもりです。