※この作品はR-18です。

継母の連れ子が元カノだった、いまは僕の父親とヤってる   作:大中小太郎

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寝取られハーレム編
十二夜目(結女視点)


 

 

 

――伊里戸結女――

 

 

『真夏の夜の夢』――シェイクスピアだ。

ロミジュリやハムレットなど悲劇ばかり有名な彼の著作にしては、ハッピーエンドな話である。

 

ざっくばらんに言うと、恋仲の彼氏と彼女がいたが、彼女に親の決めた許嫁ができてしまう。

更に妖精が惚れ薬を使って一波乱を起こし、最後は愛し合う者同士が結ばれる、という話だ。

 

まあ、許嫁の男は、惚れ薬の効果のまま、惚れていなかった女性と結ばれたりするのだけど。

当初は彼女に惚れていた許嫁くんの、精神的な尊厳は、はてさてどこへ行ったのやら。

そういった点に目を凝らすと、どこか皮肉めいたものも感じられる。

 

例えば、その劇中世界では、「父親の言いつけに背く娘は死刑」という法律がある。

誇張された封建社会だけど、言いたいのはそこじゃない。

劇中世界において、親の決めた許嫁に従わなかったヒロインは、死刑相当の悪事をしたのだ。

丸く収められたけど、ヒロインの叶えた恋は、その世界の常識に照らして『悪』だったのだ。

 

現代で言うなら、例えば――義理の家族と結ばれてしまうというくらいに。

母親の再婚相手と連れ子の関係だとか、元恋人が義理のきょうだいになったとか。

その二人の恋が確かでも、世間から見れば悪事であり、許すまじと糾弾する輩も出かねない。

きっとその人たちが劇中の住人なら、父の言いつけに背いたヒロインを死刑にしたのだろう。

 

それでも物語はこう言うのだ。

どうせ虚構だ。当事者たちが幸せなんだから、細かいことは気にするなと。

世間では悪である関係でも、惚れ薬で作られた恋心でも、ハッピーならそれで大団円だと。

 

――――だったら、夢の中も、それでよくない?

 

母親の再婚相手と恋仲になったとしても。

あるいはそれが、妖精の惚れ薬のような『おまじない』から生まれた恋心でも。

どうせ夢という虚構なのだから、当事者が幸せなら――ハッピーエンドの条件は満たしてる。

 

季節は夏、現実では夏休み。

『真夏の夜の夢』を見るには、うってつけ。

 

だから今宵も――私こと、伊里戸結女は、淫らな夢を見る。

 

 

○

 

 

懐かしの我が家に帰ってきた。

夢の中でほんの数日、離れただけなのに、

しかも現実では普通に帰宅していたのに、懐かしくすら感じる。

 

「ん……っ♡」

 

もう体が疼いてる。

この家の中で『彼』が待っていると思うと、体が準備万端になる。

ほんの数日抱かれなかっただけで、食を絶たれていたかのように、飢えていた。

 

そんな飢えて火照る体を引き摺るように、家の玄関を開くと。

 

「――おかえり、結女」

 

お義父さんが、私を出迎えてくれていた。

 

「あ……っ♡」

 

私は一瞬呆けた。

数日ぶりに会うお義父さん。

現実で私が「峰秋おじさん」と呼んでいる母の再婚相手。

元恋人である水斗の父親であり、彼と同じ血を持っていて、彼より大人な男性。

この夢の中で、私の体に女の悦楽を無尽蔵に与えてくれる、王子様以上の王様。

 

「お……」

 

それから慌てて靴を脱いで、廊下に飛び上がるように上がった。

 

「お義父さんっ♡」

 

そして、我慢できずに抱き着いた。

 

「ああ、結女……会いたかったよ、結女。寂しかったかい?」

「はいっ、はいっ♡ すっごく……っ♡」

「そうか、よしよし。僕もだよ。さあ、おいで」

 

大きくて逞しい体に抱き寄せられた瞬間、私の全身を驚くほどの快感が駆け巡った。

 

「ひぁ!? はうぅっ♡」

 

脳髄まで痺れるような感覚に、思わず声が出てしまう。

久し振りに味わう、お腹の奥底から湧き上がってくるかのような、甘美で強烈な快楽。

 

(ああ、違う……やっぱり、全然違う……抱きしめられただけで、イっちゃってる♡)

 

水斗のときとは、この時点で完全に別物だった。

なまじ他の男と比較してしまったせいで、彼から与えられる悦楽と幸福感の強さに驚く。

 

「おっと、痛かったか?」

「違う、違うのっ♡ 離さないでっ、もっと強く、抱きしめてぇ♡」

 

私は恥も外聞もなく義父に懇願して、はしたなく全身を擦り寄せた。

 

「こうか?」

「んはあっ♡」

 

さらに力を込めて、ぎゅっとされる。

気持ちいい、なんて気持ちいいんだろう。

硬い鎖骨に乗せた頬が気持ちいい、厚い胸板に押し付けたおっぱいが蕩けそう。

太い腕を回された背中は至福で、太い指に抱き寄せられた腰やお尻が歓喜している。

 

「あっ♡ あっあっあっ、あぁぁぁっ♡」

 

私はそれだけで、抱きしめられただけで、ポルチオでイったような快感に腰を抜かした。

立ってられない。でも義父の腕が許してくれなくて、むしろ強引に体を密着させられる。

 

「ああ、可哀想に。こんなに僕に飢えていてくれてたんだな、結女」

「あうっ♡ お、お義父さん……♡」

 

耳元で囁かれる吐息がくすぐったくて、身悶えする。

 

「ごめんなさい、出て行くようなことしてごめんなさいっ! 戻ってきたから許してっ!

 お願い、嫌いにならないでぇ……っ!」

 

私は泣きながら詫びていた。

ちゃんと別れを告げて家を出たけど、いまさらになって、この人の傍を離れたことが怖かった。

もしかしたら私への気持ちが冷めてしまったのではと思うと、命を奪われるくらい怖かった。

 

「結女、落ち着いて。怒ってなんかいないから」

 

お義父さんは私を優しく抱いていた。

 

「ん……っ♡ んんっ♡」

 

そしてゆっくりとキスをしてくれる。

キスイキで震える私を引き寄せて、情熱的に唇を貪られる。

やがて唇を離してから、微笑んでくれた。

 

「結女、僕は君を愛しているよ」

「――っ♡♡♡」

 

単純明快な愛の言葉に、全身が甘く痺れた。

心は愛されてる喜びでいっぱいになり、体はふわりと達していた。

子宮が収縮して、膣内が激しく痙攣し、そこにお義父さんのモノがないことを嘆いている。

 

「はぁっ♡ はぁぁぁぁっ♡」

 

お腹の奥底で暴れる衝動を抑えきれずに、その場でへたり込みそうになる。

 

「ああ、声だけでイっちゃったんだな。可愛いよ、結女」

 

だめ、だめ♡ 褒めないで、愛情表現しないで、幸せすぎて死んでしまいそう……っ♡

それを言葉にもできず、私は涎を垂らしそうな顔で、お義父さんを見上げる。

 

「お、部屋……連れて、いって……♡」

 

そこで何をするかなんて言うまでもない。

お義父さんは微笑して、私をお姫様抱っこしてくれた。

そのまま寝室まで運ばれ、ベッドの上に寝かされる。

 

「お義父さん……ごめんなさい、私、水斗に……」

「いいんだ。全て分かっているから。何も言わなくていいんだ」

 

謝ろうとした私の口を、覆い被さってきた義父のキスが塞ぐ。

水斗に抱かれてしまったこととか、義父の元を離れて水斗に会おうとしたこととか。

言ってみれば浮気に等しいことをした自分を、この男性は許してくれている。

私は、なんて素敵な人に愛されてるんだろう――そんな感動で涙すら出てきた。

 

「結女、君は僕のものだ。誰にも渡さない。絶対に離したりしない」

「ああっ♡ 嬉しい、お義父さんっ♡」

 

ぎゅっと抱きしめられて、またキスをする。

今度は舌を差し込まれ、口の中を舐め回された。

 

「んっ♡ ちゅぷっ♡ れろぉっ♡」

 

気持ちよくて嬉しくて、それだけでイってしまっているのに、まだ足りない。

もっと深く繋がりたい。ひとつになりたい。

いいやきっと、それだけでも足りない。

私のこの気持ちを伝えるためには、ただセックスするだけなんてお子様すぎる!

 

「お義父さん……お願いが、あるの……」

「っ、なんだい?」

 

慣れた手付きで私の服を脱がそうとしていた義父の手を、両手で包んで止める。

 

「破い、て……?」

 

義父は目を瞬かせていた。

いつも快感で主導権を持って行かれるせいか、虚を衝けたのがちょっと楽しかった。

 

「脱がせるなんて、甘いことしないで♡ こんな服っ、破いちゃって♡」

 

私の来ている服は、白いブラウスに桃色の膝丈スカートという清楚系。

 

「この服装……水斗の趣味なんです。もうこんなの、お義父さんの前で着ていたくないっ」

 

お義父さんの手を硬く握って懇願する。

言語化しにくいこの気持ちと願いが伝わるように。

 

「お仕置きしてっ、一時でもお義父さんから離れちゃった私のこと、罰してほしいのっ!

 水斗との間で揺れてたこと怒ってほしいの! ぶたれて、犯されるくらいじゃなきゃ嫌なの!

 そのくらいしてくれないと、私っ、自分で自分を許せないの……っ♡」

 

犯されるくらいじゃないと、償いにならない。

ただ愛情たっぷりに抱かれて感じさせられて悦ぶなんて、いまの私には許されない。

 

なぜなら――私はひどい女だから。

元恋人に未練たらたらかと思えば、義父に愛される日々に溺れて、なのにまた水斗に期待して。

いざ水斗に抱かれてみれば『最悪』で、のうのうとお義父さんの元に戻って抱かれようとする。

 

客観的に見てクズだ。

二人の男の間を手前勝手に行き来して、私はどっちが好きなのと少女漫画の主人公気取り。

赤の他人がそうしているのを見たら軽蔑する。

 

こんな自分――もう終わりにしたい。

せめてきっぱりと、せめて不可逆に、どちらの男のものになるかを潔く決めよう。

 

「もう二度と、揺れないくらいに――心の底まで、染めてください♡」

 

これは儀式だ。必要な行為だ。

女の心は自分で思い通りにならない。

だから男の強引さで決定づけられることを望む。

迷ったり揺れたり、不安や苦悩が無い状態――俗に言う『愛』を求め、男の強引さを頼るのだ。

だからこれは、それを得るための、この人を心の底から愛するための、愛の儀式。

 

私の心に残る『伊里戸くん』は根深い。

言わばこれは、体の奥底に残る恋の病を根治するための、手術みたいなもの。

血を流すくらい激しく愛されないと、きっと治らない。

 

「あなたの手で、私の昔の恋を、終わらせてください……っ♡」

 

思えば、以前から私はそう思っていたのかもしれない。

この夢での私は、犯されるくらい激しくされるのが好きだった。

初めて押し倒された『一夜目』や、決定的に堕ちた『二夜目』を、また味わいたがるように。

現実で蓄積した憂き辛みを、殴り飛ばしてしまうくらいの愛を、私は義父に求めていたんだ。

 

「結女……そんなに、思い詰めて……」

 

お義父さんが気の毒そうに私の頬に触れてくれた。

 

「優しい人、大好き♡ ごめんなさい、そんな人じゃないのに、似合わないことさせて。

 でも……こんなこと、あなたにしか言えないから。この夢でないと、できないから……」

 

胸が高鳴る。

 

「お願いします……♡」

 

とても罪深い火遊びをしている気分、邪悪な儀式に手を染めてしまっている心地。

 

「あなたの手で……♡」

 

それでも、それでしか得られない幸福のために、私は『おまじない』のように言葉を紡ぐ。

 

「再婚相手の連れ子を……♡」

 

自分の手で体から下腹部までを撫でて、彼の目に自分の肢体を強調して、誘惑する。

 

「息子さんの元カノを……♡」

 

背を軽く反らし、気がつけばすっかり巨乳になった胸を押し上げて、熱い息を喉元へ送る。

 

「父親であることも忘れて……」

 

舌で唇を湿らせ、ベッドで完全に脱力して、顔を横向きにしながら、流し目で彼に言った。

 

「――――ヤっちゃって♡」

 

 

○

 

 

パァン! という音が、部屋に木霊した。

お義父さんが……私の頬を……平手で張る音だった……

ぶたれた、引っぱたかれた、顔を叩かれた――痛みはないけど、衝撃だった。

お義父さんに叩かれた衝撃が脳天を突き抜けて、目の前に星が瞬いた。

 

「このっ、どうしてそんなに淫らなんだ! お前は!!」

 

聞いたこともないような、彼の怒鳴り声。

怖い、心臓が危険信号のような動機を連発する。

身が竦む、体が震える、大きな声だけで全身が敗北を悟る。男の人に、屈服していく。

 

「あぁっ……!」

 

思わず漏れた、怯えの吐息。

聞かれてしまったのか、彼がハッとした顔になって――しかしすぐに、怒りの形相に戻った。

 

「そうかよ、そういうことならこっちにも考えがあるぞ」

 

乱暴な言葉遣いと共に、服を掴まれる。

すると――まるで紙細工のように、ブラウスが引き裂かれていった。

ボタンが飛び、布地が裂け、ブラジャーも千切れ飛ぶ。

 

「あっ……や……っ」

 

剥き出しになる私の体。

そして、露わになる私の乳房。

お義父さんの視線がそこに注がれているのを感じて――ゾクッとする。

 

「なんだよこの巨乳は。現実のお前より大きいじゃないか!

 義理の父親に抱かれて、女に目覚めたっていうのかっ!?」

「ひゃっ♡ いや……そんな目……見ない、で……っ」

 

憎悪するような目で胸を見られて、思わず両手で隠す。

その隙に、今度はスカートを裾から腰まで破かれてしまう。

ビィィィィ! と布を引き裂く音がして、私の素足と下着が無理矢理に晒された。

夢だからかもしれないけど、服をちり紙のように破いてしまう彼に、男の暴力を痛感する。

 

「きゃあっ! や、やだっ、お義父さんっ! やっぱり駄目……っ!」

 

涙声で哀願するも、聞き入れられない。

彼は破いたスカートを開いてショーツに手を掛け、紙紐のようにブチッと引き千切る。

 

「いまさらなんだ! 僕を裏切っておきながら、いまさら生娘でも気取ってるのか!?」

 

胴間声に「ひっ」と怯えた声が出た。

怖いのに、こんな乱暴なの嫌なはずなのに……下半身が急速に痺れていく。

子宮が激しく脈動している、秘所が瞬く間に濡れていく、乳首が勃っていく、唇が震える。

 

(怒られてる……怒ってくれてるっ。私が水斗に抱かれたこと激怒してくれている……っ♡)

 

愛されてる、愛されてる愛されてる愛されてる!

なのに虐げられている。だから憎悪されている。

『嫌だ』と『欲しい』が、『怖い』と『嬉しい』が、同居している。

人の心は矛盾を内包するから。むしろそれこそが、色恋沙汰の妙味だから。

相反する感情に胸を引き絞られて、私の体は、怯えながら……達していた。

 

「手をどけろっ! 継父を誘惑したその体、見せてみろっ!」

「やっ、いやぁっ!」

 

胸を隠していた手を掴まれ、頭上に上げられる。

義父はそのまま、いつの間にか取り出したハンカチを紐にして縛り上げる。

抵抗できないように縛られ、自由を奪われて――

 

「いい格好じゃないか。そうだ、写真に撮っておこう」

「っ!! うそっ、止めてっ! お義父さんっ!」

 

脚を大きく開かれた私は、服を破かれた惨めな姿を、スマホで撮影される。

夢の中だということも忘れて、顔だけは隠そうと、縛られた腕で目元を覆った。

そんな私に、お義父さんは何度もシャッター音を鳴らす。

 

「分かるぞ? 脅されただけでイってるな? 乳首はびんびん、おまんこはびしょ濡れだ」

「やめ、て……酷いこと、言わないで……っ♡」

 

撮影の音が止まるのを待って、恐る恐る腕をどけると、彼の凶悪な笑みが見えた。

 

「そうだろうな。この夢が始まって以来、義理の父親とのセックスで何回イってきたんだ?」

 

指が、ゆっくりと私に近付いてくる。

 

「100回か? 200回か? もう『お義父さん』以外じゃ満足できないんだよな?」

「あっ♡ あぁぁっ♡」

 

その指先が、呼吸で揺れる胸に触れる前から、乳首が彼の手を感知してビリビリと反応し始めた。

 

「他の男とのセックスなんて、ままごとにしか感じられなかっただろうさ」

「ひうっ♡ もぉっ、やめ……んぁぁぁっ♡」

 

彼の手はそんな乳首に触れることなく、紙一重の間隔をおいて、お腹から秘所へ下る。

ひくひく震えるクリトリスに、体温だけ届くような距離で、撫でるように指を動かす。

それで……イっていた。

触られてないのに、触られると錯覚した体が、それだけで達してしまっていた。

 

「だめ、お義父さん……ごめんなさい、本当に怖いのっ! 私の体、いまっ、信じられないことになってるのっ! いま何かされたらっ、だめだからっ! 絶対、なにかっ、終わっちゃう! 私の何かが終わっちゃうからぁっ!」

 

あれだけ誘っておいて、いざとなると拒絶していた。

本気か、レイプ感を出すための演技か、演技を本物と思い込んでるのか、自分でも分からない。

 

「だから……いまさらさだろう!」

 

そんな私に、彼は――おまんこを握り潰すかのように触れて、凄まじい速度で全体を擦り始めた。

 

「ひっ、あ――――」

 

直後、私の視界が真っ白に明滅した。

脳裏にバチッと火花が散って、何も考えられなくなる。

 

「~~~~~っっっ♡♡♡」

 

声も出なかった。

ただ、おまんこから潮が噴き出して、全身が痙攣する。

 

「なんだ、声も出ないのか? いつもの可愛いイキ声はどうしたんだっ!?」

 

もう片方の手で乳房を掴まれる。

視界の白閃光が二重になり、全身が魚のように跳ねた。

 

「――っっっ♡ ――っっっ♡ っっっっっ!!」

 

もう、何が何だか分からなくなっていた。

自分がどんな声で喘いでいるかもわからない。

気持ち良いとか悪いとか、そういう次元じゃない。

快感という電気信号に全身を焼き切られている。

オーガズムの最高潮だ。挿入される前からこうなるのは初めてだった。

 

「ほら、目を覚ませ!」

 

また頬を張られる。

最初とは逆の頬が引っぱたかれ、顔が逆方向に向いて、やっと意識が戻ってきた。

 

「え……あ……」

 

目の前には、私を見下ろす義父の顔があった。

気付けば私は両足を開かれ、彼の――私を何百とイかせてきた逸物を、私の秘所に近付けていた。

 

「っっっ、やだっ! だめっ! だめだめだめだめっ! 挿れないでっ! お願いだからっ!

 当てるのもだめっ! それに触れたらっ、私――」

「こうか?」

 

くりっと、お義父さんのペニスが、私の割れ目を舌からなぞって、クリトリスを擦り上げた。

 

「んぁぁぁぁぁぁっっっ♡♡♡♡♡♡」

 

その瞬間、私の体が弾けたように仰け反った。

お尻が浮いて、足がピンッと伸びてしまう。

 

「可愛いなぁ、結女。お前の体は、僕のちんぽに触れられただけで大喜びしてるぞ。

 ほら、泣いてる場合か? 入口を擦って焦らされるの大好きだろう?」

「んぁぁぁ……♡ おねがいします、やめてぇ……♡」

「お前にそんなことを言う資格はない」

 

ぐいっと腰を持ち上げられ、おちんちんの先端が膣口にめり込む。

 

「ひぐぅぅぅっ♡」

 

一気に奥まで挿入されそうになって、慌てて腰を逃がそうとすると、つるっと滑るように外れる。

 

「ひぁぁぁぁっ♡」

 

たったそれだけのことで、潮を吹くほどイっている自分が、信じられなかった。

 

「ほら、入るぞ。結女のおまんこ、僕のものになっちゃうぞ?」

「い、いやぁ……らめ、おねがい、もぉらめぇ……ゆるひてぇ……」

 

前戯だけで呂律が回らなくなった私は、縛られた両手で必死に彼を押し返そうとしたけど――

 

「そらっ!」

 

ずぶずぶっと肉棒が挿入され、あっという間に最深部まで到達する。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁっっっ!!」

 

なにか――まるで――そういう装置みたいに――

彼の怒張から高圧電流でも流されているように――

全身が――快感が――許容値を超えて――脳天から爪先まで――

気持ちいい――こわい――イってる――壊れる――イキすぎて――壊れ――ちゃった♡

 

「いくぅぅっ♡ イグゥッ♡ んおっ♡ おっおっおっお♡♡♡」

 

びくんっ! ビクンッ!! がくがくがくんっ!!!

子宮口にぴったり当てられた亀頭が脈動するたびに、気絶するほどの絶頂が生じた。

まるで私の体全体が心臓になったように、脈動のたびに快感という血流を全身に広げている。

 

「そんな声を出しても止めないぞ。犯されたいんだろ? ほら、こうだ! こうしてやる!」

 

ドスン! と、彼は腰を引いた後、真上から最奥部へと突き落としてきた。

触れているだけで気絶しかけたのに、体重を乗せて種付けプレスなんかされ――た――ら――

 

「んあ゙っ♡ ひっ♡ あああぁぁぁっ♡ いっっくっっ♡ あ゙あ゙あ゙あっっっ♡」

 

視界が真っ白に染まり、何も考えられなくなる。

突き入れられたら絶頂して気絶して、膣道を引っかかれたら絶頂して目を覚ます。その繰り返し。

快感の桁は増すばかりで、絶頂の高さは上がるばかり。

ここがどこで、目の前の人が誰なのかさえ、もうよく分からない。

貞操とか、尊厳とか、そんなものより根本的な自己認識すら、オーガズムに塗りつぶされていく。

 

「ああ、まったく、そんなにおっぱい揺らして。揉み潰したくなるじゃないか!」

「んぁぁっ♡ だめぇ♡ おっぱいきもちよすぎるからぁ♡」

「抵抗するなっ! お前の体は僕のものだろう!」

「んひぃ♡ ごめんなさい♡ お義父さんのための体、他の男に使わせてっ、ごめんなさいっ♡

 お仕置きくださいっ! おっきくなったわたしのオッパイいじめてくださいっ♡」

「このっ、これじゃレイプにならないじゃないか!」

 

おねだりし始めた私を咎めるように、逞しい五指が私の乳房に突き刺さる。

握り潰しながら、ピストンも加速され、私は首を左右に振って、髪をベッドの上に踊らせた。

 

「おねがいっ、おねがいひましゅっ♡ もっとぉ、らんぼうにしてくだしゃいっ♡」

「正気か? そんな頭おかしくなるほどイってるくせにまだ欲しいのか!?」

「おねがいしましゅっ♡ したいのぉ♡ おとぉさんにこわされてうまれかわるのぉっ♡」

 

私の口が何か言っている。

きっと、本心から遠くない何事かだろう。

 

「ほら、理解してるのか? 乳首を抓って引っ張られてるぞ? 千切れちゃいそうだぞ?」

「あああぁぁぁいいいぃぃぃ♡ 痛くて気持ちいいですっ♡ もっと虐めてほしいれふ♡」

 

そう言いながら、私は自分から胸を突き出すようにして背筋を伸ばす。

すると彼は、パッと手を離して乳房を落下させると、今度はクリトリスを強く指で挟んだ。

 

「お゛お゛お゛お゛お゛♡」

 

強烈な刺激が脳天まで駆け抜け、私の体が跳ねた。

イった。でもすぐにまた、彼の手が、爪先が、私の体を弄ぶ。

 

「イぐっ♡ イッてるのにイクッ♡ イキながらイカされるのでイっちゃってりゅのぉ♡♡♡」

「このっ、犯されてるのに、緩急つけて締め付けやがって!

 出るぞ、結女の子宮を僕の精液で汚してやるぞ!」

「あ゙ぁ゙っだめぇ♡ そんなのされたら孕んじゃいますぅ♡ 孕みたくなっちゃうますっ♡

 夢の中なのにっ、あなたの赤ちゃん、欲しくなって――あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙っ♡」

 

子宮口をこじ開けられるような感覚と共に、熱いものが注ぎ込まれる。

もう絶頂なんて次元じゃなかった。

この夢の世界で、セックスによる修行を積んだ人間だけが辿り着ける、悦楽の極限だった。

 

「――――――――――ッッッ♡♡♡」

 

これだ。

この瞬間に辿り着くために、女は女として生まれつくんだ。

出産時にまき散らされるアドレナリン、

死ぬ直前に分泌されるエンドルフィン、

そういうレベルの極地だった。

 

 

○

 

 

どのくらい、気絶してたんだろう?

お義父さんはまだ私の膣を突いていた。

その快感に揺さぶり起こされ、私は目を覚ます。

 

「むぐっ!?」

 

口の中に異物感があった。何か、丸めた布のようなものを詰め込まれている。

 

「ああ、起きたか。喘ぎ声がうるさかったから、ショーツを突っ込んでおいたぞ」

 

どうやら私は、最初に引き千切られたショーツを、口内に詰め込まれているようだ。

 

「んぶっ……んんっ♡ ふぐぅっ♡」

 

声を上げようとするけれど、それはくぐもった音にしかならない。

そもそも、上げようとした声にしても、たぶん抗議じゃなかった。

何か、お義父さんに甘えたようなことを言って、おねだりしようとしていた。

次の瞬間には、本当にレイプされてるみたいで興奮していた。

 

「吐き出すなよ。出したら思い切り引っぱたいてやるからな!」

 

そう言って、義父は私の体を反すと、後ろ向きにして腰を引き上げる。

軽くお尻を叩かれて、反射的に下着を噛みしめた。

そしてまた、あの快楽の奔流が始まった。

 

「ふぐっ♡ おごっ♡ おっ♡ んおっ♡ おっおっおっおっおっおっおっ♡」

 

パンッ、パァンと、何度も腰を打ち付けられ、子宮口に衝突する怒張で意識が飛びそうになる。

体は常時イキっぱなしで、そのドロドロに溶けたような体に、快感の波が追い打ちしていく。

 

「んおおおおおぉぉぉぉぉっ♡♡♡」

 

そしてすぐに大絶頂、さっきあれほどの極地を味わったのに、それに及ばない絶頂でも鮮烈だ。

 

「結女、よく聞け」

 

ショーツを詰め込まれた口元を、ベッドの上に落としていた私に、義父が耳元で囁きかける。

 

 

「水斗は、きっといまでも、お前のことが好きなんだぞ?」

 

 

――――その瞬間、私の脳裏に、現実世界の記憶がフラッシュバックしてきた。

 

『よく、笑う人だったかな』

 

いつだったか、どこだったか、彼はそんなことを言っていた。

初恋の人は誰なのかと聞いたら、軽く視線を外しながら、なんでもないことのように。

それが照れ隠しだと知ったとき、それが私のことだと知ったときの気持ちが――蘇った。

 

(いや……いやぁっ!)

 

口からショーツを吐き出した。

思い出してしまった。あの気持ちを思いだしてしまった。

水斗を好きだという気持ちを、また思い出させられた!

 

「なんでっ、お義父さんなんでっ! なんでそんなこと言うのっ!?」

 

バックで挿入されたまま、泣きながら彼を振り返る。

忘れてたのに、忘れられたのに!

さっきの天国みたいな快感で、せっかく全て塗りつぶしてもらったのに。

どうしてここで、水斗への恋心を思い出させるのか。

 

「吐き出すなと言っただろう?」

 

パァン! と、お尻をスパンキングされる。

 

「ひぐぅっ!?」

 

痛みと同時に快感を覚えてしまい、私は思わずシーツを噛んだ。

 

「分かってるのか? 水斗はまだ、本心ではお前を彼女だと思ってるんだぞっ!

 それなのにお前は、義理の父親とのセックスに溺れてっ、それを踏みにじったんだ!」

「あっ♡ あひっ♡ あああぁぁぁっ♡」

 

乱暴にピストンされ、膣奥まで突かれる。

ああ……そっか……

なんて、単純なことを忘れてたんだろう。

彼は水斗のお父さんなのだ。

息子の恋心を踏みにじるようなことをした女に、怒るのは当たり前だ。

他ならぬお前が襲ったんだろう――なんて道理に意味はない。

現に私は義父とのセックスに溺れて、この間は自分の意思で水斗を傷付けたのだから。

 

「ほら見ろ、水斗のことを思い出しながら、こんなにも濡れてるじゃないか!」

「ああぁっ♡ やめてぇっ♡ 言わないでっ♡ 水斗のこと言わないでぇっ」

 

心が砕けそうだった。

私、本当に、感じてる。

水斗への気持ちを思いだした途端、快感の質が一変した。

心が水斗の彼女に戻ってしまった。そんな状態で義父に抱かれることに、別の快感を覚えていた。

『奪われている』――そういう罪悪感と優越感を伴う、寝取られる女の許されざる悦楽だった。

 

「どうしてっ! 忘れたいってっ、消したいってっ、言ったのにぃ!」

「うるさいぞ、いいからそのまま感じていろっ!」

 

義父の腰付きがペースを上げて、膣全体を掻き回すようなものになる。

パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ!

 

「おっ♡ おっ♡ おっ♡ んおっ♡ おっおっおっおっおっおっおっ♡」

 

子宮口をノックされて、快感神経を直接殴られるような衝撃が走る。

水斗のものであるはずの体が奪われていく、蹂躙されていくっ!

いまさらそんなことを思う資格がないはずなのに、そんな興奮が止まらない。

 

「伊里戸、くんっ! 伊里戸くんっ! 伊里戸くん……っ!」

 

まるで水斗に突かれているかのように、私は恋人時代の呼び方で、彼を呼んでいた。

心に強く彼を思い浮かべながらの快感なのだから、ある意味でこれは彼の与えた快感だった。

どうして――彼を忘れたくて犯してもらったのに、逆に彼の存在が以前より大きくなってしまう。

 

『いまだけ、昔に戻るよ』

 

やめて、やめてやめてやめてやめて!!

 

「だめぇっ♡ 戻さないでっ! 私を昔に戻してから犯さないでぇっ♡」

 

体よりも情緒をおかしくするようなプレイに、本心から悲鳴を上げた。

だというのに快感は増すばかりで、私は久しぶりに、自分の浅ましさ恨みながら絶頂を繰り返す。

 

「ごめんなさい……っ、ごめんなさい……っ、ごめんなさい……っ!」

 

義父に向けてか、それとも水斗に向けてか、私はベッドにひれ伏しながら謝っていた。

 

「あああイクぅぅぅっ♡ 伊里戸くんっ、許してっ! イクッ! 私またイっちゃうっ♡

 あなたのこと、好きなままっ♡ お義父さんとのセックスでぇっ♡ イっちゃうのぉっ♡」

 

涙と涎でぐしゃぐしゃになった顔で、私は全身を解かすような大絶頂に沈んだ。

義父の動きが止まり、小休止を与えられる。

 

「お義父さんっ、どうして……っ、私、あなたに、愛を誓いたくて――」

 

よろよろと起き上がりつつ、義父を振り返って恨み言を述べようとする。

 

「そんなこと、する必要ないんだ!」

 

胸を掴んで抱き上げられた。

体はいつものように達してしまい、乳房を揉み回されるほど喘ぎ声が止まらなくなる。

それでも耳だけは、彼の言葉を明瞭に聞いていた。

 

「水斗のことを、忘れる必要なんてないんだっ!」

 

膝立ちの姿勢でやや下から打ち込まれ、リズミカルに嬌声を上げる。

 

「それも含めて、結女なんだっ! 色んな気持ちがあっても、僕には不愉快な感情があっても!」

 

言葉の合間に、首に吸い付かれ、歯形とキスマークをつけられる。

その痛烈な快感に、喉が勝手に吠えるような声を上げた。

 

「受け入れてやるっ! 今度こそ受け入れてみせるっ!

 結女の心の中にあるもの全部っ、そのままでいいんだ!」

「っっっ」

 

何を言われているか理解し始めた脳が、いままで味わったことのない種類の幸福感に満たされる。

含意より先に、直感が理解した。

私はいま――愛されていると。

 

「水斗のことを好きな君もっ、僕に抱かれてよがる君もっ、どっちも結女なんだ!

 半分に切り捨てる必要なんかないんだよ。『ありのまま』でいていいんだよっ!」

 

何度も、何度も何度も、気持ちの強さを物語るように、突き入れられる。

気持ちいい。知らない種類の気持ちよさだ。喘ぐよりも泣いてしまいそうになる幸福感だった。

 

「君の可愛いところも、可愛くないところもっ! 淫らなところも、面倒なところもっ!

 好きなところも、嫌いなところもっ! 全部、丸ごと――愛してあげるから」

「あ……あぁぁ……ふぁぁぁ……っ♡」

 

私はたぶん、このとき――愛されるっていうことの本当の意味を知った。

 

「あっ、はぁっ♡ あんっ♡」

 

水斗への気持ちを捨てなきゃ、否定して打ち消さなきゃいけないと思っていた。

そうしないとお義父さんは嫉妬して、それが原因で、『また別れるかも』と思ったから。

中学時代と同じ失敗を繰り返したくなかったから。

 

「ふああっ♡ ひあっ♡ そんなっ、そんなぁ♡」

 

でも……そんなことしなくていいんだと。

そういう、自分にとって不愉快な一面があっても、手放さないし背を向けないと。

人間として清濁があることを許し、時に苦しい思いをしても恋人であり続けると。

彼は私に、そう言ってくれていた。

 

「らめっ♡ そんなのっ♡ 嬉しすぎっ♡ しあわせ、しゅぎ、て……っ♡」

 

知らなかった。

『ありのままの自分を愛される』ということが、こんなに、泣くほど嬉しいなんて知らなかった。

 

「っぐ! 結女っ、結女っ!」

「あっあっあっあっあっ♡ あああああぁぁぁぁぁっっっっっ♡♡♡」

 

新しい絶頂だった。

膣内射精をされているからではない。

壊すのでも、塗りつぶすのでもなく、包み込んで全てを肯定されるかのような、快感のゆりかご。

この瞬間、私はそのゆりかごで赤子のように泣く、幸せな女になった。

 

(ああ……そっか……そうだったんだ……)

 

この違いだったんだ。

水斗に抱かれているときと、義父に抱かれているときの、雲泥と言ってよい幸福感の違い。

さっき伝えられたものの有無だ。

全てを塗りつぶしてくれる力強さだけではなく、全てを許してくれる包容力があった。

正に慈父――性愛だけでなく、熱愛だけでもなく、慈愛も備わっていたから。

女の本能が、そこに身を任せてしまったんだ。

心では気付いていて、頭では理解してなかったものを、私はいまようやく理解したようだ。

 

「おとぉ、さぁん……ちゅっ♡ ぢゅっ♡ あいして、りゅ♡ ちゅぱっ♡ あいしてましゅ♡」

 

覆い被さってきた彼とキスをしながら、言葉と共にキスを繰り返す。

この気持ちが、愛されていることへの感謝が、少しでも伝わるようにと。

 

愛そう。この人を愛して生きよう。

ありのままの私を愛してくれた人のために生きる――女としてこれ以上の幸せがあるもんか。

たとえ、おまじないで作られた夢の中だけであっても。

たとえ、現実の私が、彼以外の男を見ていても。

ここにいる私は、この人こそを愛したい。

 

(ずっと、ずっと、この夢を……見ていたい……っ♡)

 

ここは『真夏の夜の夢』だった。

許されざる男女、向く先を変える恋心――

その結果として誰と誰が結ばれたとしても、最後は愛で幕を閉じる。

 

私こと、伊里戸結女が、淫らな夢の果てに辿り着いたのは――そんな物語だった。

 

 

 

【十二夜目 了】




ご一読いただきありがとうございました。

「恋愛は相手の欠点を受け入れることだって言うけど、実際やってみると辛くて、
 それができる人間だけが愛される資格を持つものなんだよね」
(↑二次エロ小説を書きながら)

なにはともあれ、結女が心まで完堕ちする回でした。
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