継母の連れ子が元カノだった、いまは僕の父親とヤってる 作:大中小太郎
【幕間・南暁月】
南暁月は、ちょっとだけ変態である。
具体的に言うと、同級生の可憐な美少女である伊里戸結女に惚れ込んでいる。
ストーカー紛いの家宅侵入をしたり、結女の義姉妹となるため水斗へ結婚を申し込んだりもした。
たったそれだけの、『どこにでもいる平凡な高校生』を自負している。
(はぁー、今日も結女ちゃん可愛かったなぁ。夢の中でも会えたらいいのに)
そんな暁月は、あるときちょっとした『おまじない』をした。
これをすると、よい夢を見られるという、可愛らしいおまじないだ。
『見たい者』が住んでいる家で儀式と呪文をすると、好きな人と夢の中で仲良く過ごせるらしい。
やり方を間違えると悪夢になってしまうそうだが、伊里戸家に忍び込んだとき入念にやっておいたから大丈夫だ。他のおまじないも色々と追加したので効果は倍増。完璧である。
(今日もいい夢を見られますように♪)
そんなことを考えながら、暁月は今日も眠りに就く。
どのような夢を見たとしても、覚えていなければ意味はないと気づいたのは、数日後だった。
○
そうと気づかぬまま、暁月は夢を見ている。
家の近くにある大手スーパーマーケットの店内だった。
(あれ? 結女ちゃん!?)
暁月は憧れの級友、結女の姿を見付けた。
偶然にも同じ店に来ていたようだ。一人で店内を歩いている。
「ゆ――」
声を掛けようとした暁月は、その声を引っ込める。
結女の雰囲気が、学校で目にしているときとあまりに違ったからだ。
白いトップスとデニムのフレアスカートが清楚だったのはもちろんのこと。
なにより目を奪ったのは――色気だ。
少し上気した頬、心細そうな瞳、うなじから漂ってくるようなフェロモン。
濡れ羽色の黒髪や均整の取れたスタイルも、普段より一回り大人っぽく感じる。
具体的な色や形があるわけではないのに、他の何よりも目を奪う色香というものに、
(エッッッッッ!!)
この瞬間だけ男性となって内心そう叫んだ。
とはいえ、知り合いを見付けて無視もよくない。
咳払いした暁月は、すこし悪戯心に駆られて、背後から結女に声を掛ける。
「結女ちゃん♪」
ポン♪ と、軽く両肩に手を置くと、
「ひゃあんっ♡」
結女が、えらく艶っぽい声を上げて跳び上がった。
まるで自分がイかせてしまったかのような反応に、暁月の方が真っ赤になる。
「え? み、南さん?」
「あ、うん、ごめんね? 驚かせて」
ぽかーんとしている暁月に、結女は慌てて取り繕う。
「い、いえ、こちらこそ、変な声で……」
「いやいや、全然。むしろごちそうさまっていうか……って、あたしは何言ってんだろ。
それより、結女ちゃんはどうしてここにいるのかな~と思ってさ」
「え? あ、その……買い物ですっ。家族の付き添いみたいな感じでっ」
結女は少し身をよじりながら、笑顔を作って答えた。
なにか誤魔化しているように見えたが、追及するのも変だ。
(ん? なんか音が……)
微かに、振動音のようなものがしていた。
「ひうっ♡」
結女が小さく息を呑んで、身を竦ませている。
火照った肌が色っぽい。とてもそこらの男には見せられない。
「結女ちゃん、どうしたの? 大丈夫?」
結女はハッとして顔を上げ、
「だ、だいじょうぶですよ! ちょっと考え事をしてて」
(やっぱり何か隠してる?)
結女と同級生になってからまだ日は浅いが、誰より観察してきたという自負はある。
具体的には、招かれてもいない家の間取りや家具の配置を把握しているくらい。
「南さんは、お買い物に?」
横髪を撫でた結女は、必死に話題を紡ぎ出した。
「まーそんな感じ。お菓子とかをね。あ、そうだ結女ちゃん、選ぶの手伝ってよ♪」
「ええっ!?」
暁月は結女の手首を掴むと、強引にお菓子コーナーへ連れて行く。
「はぁ……はあっ、はぅっ♡」
やけに歩きにくそうだった結女を連れて、暁月は一緒にお菓子を選び始めた。
だが、暁月は結女の腕を掴んだままで、結女はまともに動けない。
暁月は結女を気にせず、あれでもないこれでもないと、商品棚を左右に往復した。
「ひうっ♡ んっ♡ はぁ……ぁっ♡」
(エッッッ!? なんか結女ちゃんが尋常じゃないくらい色っぽい!?)
流石の暁月も唖然として結女を見る。
「ゆ、結女ちゃん、本当にだいじょ――」
「だ、だめぇっ♡」
結女が突然、大声を出した。
手がスカートの股あたりを押さえており、妙な振動音も聞こえてきた。
「えっ」
「ごめんなさい、でも、今は……んっ♡」
結女は顔を真っ赤にして、潤んだ瞳を向けてくる。
「そ、そんなこと言わずにさ。あたしたち、友達じゃん!」
「えっ」
結女の顔が、さらに赤く染まる。
「と、ともだち……ですか」
「うんっ! ともだちだよ~」
「う、嬉しいです……友達の、前で……ぁぁぅ♡」
ぴくんっという震えを、結女は何度か全身に走らせる。
「ゆ、結女ちゃんっ!? しっかりして!?」
暁月は慌てて結女に近づき、両肩を掴んで揺すった。
「だ、めぇぇぇぇっっっっ♡♡♡」
すると結女は暁月の方をすごい力で掴み、崩れかけた体を支えた。
マナーモードのスマホでも鳴っているのだろうが、ウィィィィという音が強く聞こえた。
「ど、どうしよう……。結女ちゃん何か持病の発作とか!? 救急車!?」
暁月は結女の様子を見て、パニックになりかけていた。
「ち、違うんです……その、病気では、ないですから」
結女は艶やかに上気した顔を上げ、荒い吐息と共に暁月を宥める。
さきほど聞こえた音は、もう聞こえていない。
そんな結女の様子を見て、暁月はハッとする。
「ゆ、結女ちゃん、まさか……」
「っっっ」
結女が赤かった顔を青ざめさせる。
暁月はそんな彼女に耳打ちする。
「おトイレ、我慢してる?」
「…………」
結女は呆気にとられたように目を丸くしていた。
「いえ……そういう、わけでは……」
「え、遠慮はダメだよ? ほら、トイレならあっちに……一緒に行く?」
「本当に、ちょっとした体調不良なので」
「あっ、まだ風邪が治ってないとか!?」
以前、結女が風邪で倒れたときのことを思い出した。
あのとき自分は過剰なお世話を焼いて困らせたが、やはり完治してなかったのか。
「ええと、はい、少しぶり返したのかもしれません」
「た、大変じゃない! すぐ帰って休まないと! ご家族に――」
一緒に買い物に来たという家族を探すと、
「失礼、うちの娘がどうしましたか?」
男性の声が、背後から聞こえた。
暁月はなぜか、咄嗟に振り返ることができなかった。
耳に聞こえた声が、鼓膜から脳まで溶かすような、妙な感情を刺激する声だったからだ。
「あ、お義父さん……♡」
結女は安心したような顔でそう言った。
父と聞いた暁月が振り返ると――胸が急に高鳴った。
(エッッッッッ!)
男性にこう叫びたくなったのは久しぶりだ。
結女の父であるという男性は、着ている服こそ平凡だが、妙な色香があった。
若々しい顔立ちに、瑞々しい素肌に、香り立つような男性の香り。
結女の両親が再婚したことは聞いている。この男性とは血縁がないことも。
しかしなぜか、この男性が放つセクシーさは、結女に感じたものとよく似ていた。
「お義父さん、ひどいです♡」
「ごめんよ。いつの間にか見失ってしまって。ここにいたんだね」
結女は暁月の傍を離れて義父によりそい、抗議するように腕を掴んだ。
二人が見つめ合うと、その色っぽさが相乗効果を起こすようだった。
暁月はもうふざけたようなリアクションもできず、顔を赤くして身を縮める。
(お、親子、なんだよね? ああ、義理のお父さんだっけ……そのせい?)
二人のセクシーな雰囲気に、暁月は困る。
「彼女は、お友達かい?」
「はい、級友の南暁月さんといって……」
「ど、どうも。初めまして」
カチコチになった暁月は、ぎこちなく一礼した。
「娘は体調を崩しているようなので、私たちは先に帰らせてもらうよ」
「すみません、暁月さん。また学校で」
結女はそう言って、義父と寄り添ったままスーパーを出ていく。
私もついて行くとは言えない流れだったので、暁月はひとりスーパーに残された。
(な、なんだったんだろ……結女ちゃんと、あのお義父さん、雰囲気が……)
つい最近になって同居した義理の父娘にしては、えらく仲が止さそうだった。
血の繋がった親子でも、あんなにべたべたしないと思う。
(よし、尾行しよう!)
即決する暁月は、やはりちょっと変人だった。
○
暁月は結女と義父の後をつけることにした。
結女は義父の腕に抱きつき、ぴったりくっついている。
まるで恋人同士みたいだ。
暁月が見ていることに二人は気づいた様子もなく、そのまま歩き続ける。
「お、お義父さん♡ また♡ んんっ♡」
「静かにしなさい。近所迷惑になるよ?」
義父が何かスマホを操作すると、結女が内股になって、義父の腕にしなだれかかる。
「あぁ……♡」
「ほら、家はまだ先だぞ。しっかりしなさい」
「はいぃ♡」
耳を澄ますと、また振動音が聞こえてきた。
あの義父が、スマホのバイブ機能でもチェックしているのだろうか?
(それに、しても……結女ちゃんがエッチすぎる。見てるだけで変な気分になりそう♡)
元より現世でも、結女に対する並々ならぬ感情を持っていた暁月だが、百合というわけではない。
その自己認識を改めなければならないような興奮が、暁月を襲っている。
(もっと、見たい。結女ちゃんのこと、お義父さんのこと……)
そこに結女の義父という、一目惚れ寸前まで魅力的だったおじさまが加わる。
いま暁月にとって二人を追うことは、性欲に耐えかねて自慰をするに等しいことだった。
「お、義父さんっ♡ 私、もう、歩けな……っ♡」
「仕方ない子だな」
「ごめんなさい♡ でもっ、お義父さんが、意地悪なこと……っくうぅぅぅぅっ♡」
「誰が意地悪だって?」
「お義父さんっ♡ もう、許してぇ……っ♡」
ウィィィィィ! という駆動音が、結女のフレアスカートの中から聞こえる気がした。
「っ、ぁぁぁぁぁっ♡」
必死に噛み殺すような嬌声と共に、結女が義父の方へと崩れ落ちた。
義父はそんな結女を優しく支える。
その仕草は、前に結女が体育の授業で倒れかけたとき、水斗が受け止めたのと似ていた。
「お、義父、さん……♡」
義父に抱き留められた結女は、震える指先で一方向を示す。
その先には公園があり、もっと言えば公衆トイレがある。
「あんなところでいいのか?」
義父の確認に、結女は髪を振り乱すほど強く頷いた。
結女は義父に腰を抱かれて立ち直し、そのまま二人で公衆トイレへと入っていく。
(え!? 二人で!? 女子トイレだよ!?)
まさか結女は父親の介助を必要とするレベルまで我慢していたというのか――
などと考えるには、二人の空気があまりに淫靡だった。
「っ」
ゴクリと息を呑んで、暁月は可能な限り足音を殺し、二人の後を追っていく。
暗殺者よりも物静かに、人気の無い公園に入り、結女と義父の入ったトイレを覗いた。
そして――結女と義父の、許されざる姿を目の当たりにするのだった。
○
「お義父さん♡ これぇ♡ もう外してぇ♡」
女子トイレの奥、壁際に立たされた結女は、フレアスカートをたくし上げる。
「ああ、よく我慢できたものだね。見た目ほど痛くはなさそうでよかった」
義父が感心して見ているのは、結女の身に付けた薄いブルーの下着ではない。
バイブ固定用の拘束具だ。
細長い紐パンみたいなものが、バイブを下から膣に入れて、出せないようにしている。
「バイブは小さめにしておいたけど、痛みはないかな」
「んっ、大丈夫です……」
「それじゃあ、次は……」
義父は結女の背後に回り込み、その大きな手で結女の胸を鷲掴みにした。
「ひゃあっ♡ お、お義父さんっ♡ 先に、こっちを外して――ふあぁぁっ♡」
義父の手の動きに合わせて、結女の体がビクンと跳ねる。
それどころか義父はスマホの遠隔操作でバイブを振動させ、結女の膣内を責めた。
「愛撫しながらというのは、まだ試してなかっただろう?」
「だめぇ♡ さっき、お店でも、イっちゃって……っ♡」
たしかに結女の下着は、バイブの隙間から漏れた愛液でぐっしょり濡れている。
「はは、南さんと言ったか。友達の前でイっちゃったな。気づかれるかと冷や冷やしたよ」
「私もですっ♡ それがまた気持ちよくて……いえ、そうではなくて、外して……」
「もう少し、バイブで喘ぐ結女を堪能させてくれ」
義父は結女のバイブをそのまま、胸の愛撫を続けた。
「ふむ。少し大きくなったか? 前はもう少し小さかったと思うが……」
「そ、それは、あの、最近、ブラのサイズが合わなくて。大きめだったはずなのに」
「なら今度買いに行こう。専門店で扱ってるようなエッチなのをね」
「はい♡ ……んあっ♡ お義父さんっ♡ せめて、個室の中にぃ♡」
外から見える可能性を考えてか、結女が義父に頼み込んでいる。
暁月は咄嗟に顔を引いて、公衆トイレの外側で息を殺した。
(結女ちゃんがっ、エッチなこと……結女ちゃんが、お父さんと!?)
いまだかつて感じたことのない興奮を、暁月は感じていた。
汚らわしいとか、悪事だとかいう感情はなかった。
インモラルなものを生で見たという背徳感、憧れていた結女の痴態。
暁月の中に、何かが目覚めつつあった。
「誰かに見られるかもしれないな。無理かもしれないけど、声を我慢するんだよ?」
暁月の存在を知ってか知らずか、義父は結女への行為を加速させる。
バイブの強弱はランダムに設定して、乳首やクリトリスを摘まみ上げる。
「くぅ……っ!」
結女が歯を食い縛っている。
「はは、すっかり感じやすくなって。結女は気分で弱いところが変わるな。今日はここだろう?」
「はいっ♡そこぉ♡ あぁっ♡ イクッ! イッちゃいますっ♡」
義父が陰核を指先で弾いた瞬間、結女は体を仰け反らせて達した。
「ふーっ♡ ふうっ♡ はあっ♡」
肩で呼吸をしながら、結女は自分の体を抱き締める。
その目はどこか虚ろで、焦点が定まっていないように思えた。
「さすがに潮は吹かなかったか。どうだ、結女? 外でするのは興奮するだろう?」
結女は答えず、ただ荒い吐息を繰り返すだけ。
「聞こえていないのか。仕方がない子だ」
義父はバイブを引き抜くと、今度は自分の肉棒を取り出し、結女の入り口にあてがった。
「えっ……」
そこでようやく、結女は正気を取り戻した。
バイブが抜けたかと思えば、既に開いていた秘裂に、本物の陰茎がするりと入ってくる。
「あああああああっ♡」
いつものように、挿入と同時に激しい絶頂を迎えて、また気絶しかけた。
公衆トイレで、誰か来れば丸見えになるような場所で、父に両腕を掴まれての立ちバック。
新しい刺激を得るためバイブを入れてお出かけしたつもりが、予定にない状況でのセックスに繋がった。
「ああ……結女ちゃん……」
暁月は無意識のうちに右手を伸ばし、スカートの中へと潜り込ませていた。
ショーツ越しに触れてみると、そこはもう湿っていた。
「ダメだよ、こんなところで……でも……結女ちゃん……っ♡」
入口から覗く暁月の姿は、結女の視界にも映っていたが、結女にそれを認識する余裕はない。
義父の抽送に、いままでとは違った毛色の快感を覚えていたからだ。
「はあんっ♡ あああっ♡ お義父さぁん♡ やっぱり、お義父さんのがっ♡ 一番いいっ♡」
結女は背中を大きく仰け反らせながら喘ぐ。
(すごい……気持ちいい……)
これまで経験してきたセックスとは違う感覚。
膣内を満たす圧迫感と、そこから生まれる快感。
バイブや公衆トイレといった変態性のある要素で、驚くほど感じている。
義父は結女の腕を放すと、彼女の腰を両手で抱え、下から突き上げた。
「くぅううんっ♡」
子宮口を突かれ、結女は甲高い声を上げる。
「結女、お前は本当に可愛いな。淫らで、献身的な、僕の最高の娘だっ!」
「嬉しいですっ! もっとぉ♡ 奥を突いてぇ♡」
「言われなくてもそうしてやる。そらっ」
「ひぃいんっ♡」
結女は再び絶頂を迎える。
愛液が父のズボンと床を汚し、このとき見ていた暁月も絶頂していた。
「結女、僕もそろそろ出すぞ」
「はい♡ はいっ♡ どうぞ♡ 我慢させてごめんなさいっ♡ 沢山だしてぇっ♡」
スーパーでバイブ歩きさせていたときから、義父も我慢していたのだろう。
いつもより射精が早いことを、結女は不満足どころか達成感すら覚えているようだ。
「ぐぅっ!」
義父が歯を食い縛り、結女の中に精を放つ。
「んあああああっ♡ でてるぅぅぅっ♡ お義父さんのっ、熱いのっ、来てるぅぅぅ♡」
その瞬間、結女もまたオーガズムに打ち震えた。
「ああ……出てる……いっぱい……」
義父は結女の中から引き抜くと、結女はその場にへたり込んだ。
「ふう、良かったよ。続きは家でしような」
「はい……」
義父は結女の頭を優しく撫でると、結女の手を引いた。
立ち上がった結女は、まだ余韻が残っているのか、時折体をビクつかせながら呼吸を整えていた。
「ふーっ♡ ふーっ♡」
結女たちがトイレを出てくると気づいて、暁月が慌てて物陰に隠れる。
結女と義父の情事を見ながら自慰をして、数度も達した彼女は、口を押さえて呼吸を殺す。
「お、お義父さん……その、今回みたいなの……また、忘れた頃になら」
「ああ、気に入ってくれたんだな」
来た時と同様、結女と義父は腕を組んで出て行き、公園を後にした。
「…………ぶはっ」
暁月は公園の茂みから飛び出した。
「す、すごいの見ちゃった……結女ちゃんが、義理のお父さんと……っ」
バクバクと高鳴る心臓を押さえるために、暁月は薄い胸元の服を掴んだ。
「ど、どうしよう。こ、こんなの、こんなのって――」
クラスメイトの女の子が、義理の父親と不義密通をしている。
それを知った自分は、親友としてどうするべきかと言えば、答えはひとつ。
「結女ちゃんを……」
暁月は決意を固めて、勢いよく立ち上がった。
「盗撮しないと!」
どこかでカラスが鳴いた。
「伊里戸家の各部屋にカメラとマイク、画質も最高級にして……できれば結女ちゃんに発信器も」
ぶつくさと呟く暁月。呟いている言葉の内容は、結女と義父の関係と比較しても、普通ではない。
なんなら発生例ではこちらの方がレアな変態ではないだろうか。
ここは淫らな夢の世界である。
現実に抑圧された本能や願望が表に出て、常識や倫理観の咎めは薄れるところ。
しかし、中にはどうやら、こういう発露をする子もいるようだった。
「よーっし準備しよう! シナプスに刻んださっきの記憶は絵に起こさないとっ!」
暁月は、先ほどまで激しい自慰で絶頂していたとは思えない快速で、自宅へ向けて走って行った。
そんな彼女を、とある少年が……誰にも見えない姿で見送っている。
――彼女の登場に、事態の好転を期待した僕がバカだった、と。
『幕間・南暁月 了』
ご一読ありがとうございました。
前回の話でひとつ山場を越えたので、幕間で小休止。
そんなに重要なことでもないですが、悪夢の犯人こいつです。
どうも私の中で暁月ちゃんはギャグキャラにカテゴリされてるらしく、
エロいことしてるシーンが想像しにくいんですが、この子って需要ある?