※この作品はR-18です。

蛍は何処へ   作:パリピブラゾール

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扶桑国バッドエンド劇場版クオリティ挑戦してみたいけど妖に詳しくないので勉強します。


狐の嫁入り (白ルート)

ただ恩があるというだけではない。その人は、白にとっても英雄であった。魔を祓ったとはいえ、半分妖である自分を受け入れてくれて、守ってくれた人である。だからこそ白は、伴部と自分の仕える姫君が失われることを、そもそも想定していなかった。

 

異変を感じ取れたのは、半妖としての強みであろうか。ただでさえ殺伐とした世界が、彼女が慕う青年により過酷な運命を用意しているように思えて、彼女は恐怖から身震いした。

 

ゆえに、無力な彼女も、万が一に備えることとした。それが、自分の大切な孤児院を襲った邪悪な分身を再び甦らせるかもしれないとしても、である。それは決起のための準備ではなく、真逆の目的からだ。

 

狐の半妖である彼女は信じていた。例え自分が邪悪な魂に操られようとも、伴部や姫君には敵うまいと。扇の一閃をもって、邪悪な分身は自分ごと処理されるはずであると。なによりそれは、踏み絵となりうる。釣り針となりうる。己の中に潜んでいるかもしれないものを、一掃できるかもしれないという賭けであった。

 

一方でその方法について、少女として、憧れがあったこともまた確かではあったが。

 

 

鬼月家は、日を増すごとに荒れていく。具体的に何がというわけではないが、どんな強固な結界をもすり抜けて異物が入り込んだような、理屈では説明できない肌の感覚、直感である。

 

だがそれが、数日前に現れた己とそっくりな少女とは断定できない。鏡合わせのように似通った少女は、警戒しているこちらを、いっそ挑発するようにおどおどとした態度である。何かあれば、自分で始末することも厭わないと白は心のなかで誓った。

 

もっとも、外見上は、仲の良い双子にしか見えなかったのだが。

 

受け止める。それができなくて、支えを求めて手を伸ばす。小さな白い手が、もう一人のものと繋がった。きゅう、と頭部の耳を少しだけしなだれさせて、二人は振り落とされないように指と指を絡めた。

 

突き上げるのは青年である。跨がっている太腿に爪が食い込むようにしっかりと掴んでもらっているにも関わらず、一突き一突きがひどく重たい。男を知ったばかりの体がそれでも異物を異物として追い出そうと締め上げる。ぺたんと後ろにひっくり返りそうになった瞬間刺激が閃光になって視界が明滅する。

 

「が、かんばって……ひゃう!?」

 

どこに腰を下ろせば良いかわからずに、青年の厚い胸板に腰を下ろしていたもう一人が、いきなり尻尾をわしづかみにされて悲鳴をあげる。のけ反ったからだが一気に空気を吐き出して思わず喘ぐ。もう一人の自分を頼りに絡めた指に力を込めれば、押し戻される形となった白狐が少女らしい悲鳴をあげる。その姿はとても、無数の人間をどうあれ貪ってきた凶妖とも思えぬ。

 

さながらやじろべえである。片方が堪らず刺激を逃がそうとすれば、もう片方が快楽とも苦痛ともわからぬ刺激に思わず力み、互い互いに刺激を押し付けあうようにして緊張を高めていく。笑う膝と膝とがぶつかり合い、ちらちらと交互に秘所を見せつけあう形となって、あうあう、となんとも間抜けな声をあげて狐たちは絶頂へと達した。

 

だがそれはあくまでも副次的なものである。白狐らが求めていたのは青年の子種であり霊力・妖力の恩恵を得ることだった。胎で力の源を受け止めて、少なくない量がそのまま血肉へと消える。ぽん、と呆気なく抜けて男のからだを転がり落ちたもう一人の自分の秘部目掛けて吸い付く。吸収されなかった少なくない量の『栄養』を、幼い狐は必死になってすすり上げる。ちゅうちゅう、じゅるじゅると、卑猥な音に、吸い付かれる少女は赤面した。

 

精液に酔いしれる少女の背に、青年が迫っていた。彼の底知れない欲求が、少女の体へと食い込む。悲鳴であり、歓喜の声であった。二匹の狐は、互いを監視しながらも、来るべき時に備えて、愛しい人々のために力を蓄えていた。

 

 

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