※この作品はR-18です。

蛍は何処へ   作:パリピブラゾール

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平均字数が2000文字を切るのも時間の問題なので初投稿です。


汚れを知って大人になる (白若丸ルート)

「兄貴を誘惑しやがって!」

 

少年とも少女ともとれる声がわり前の中世的な怒声が響く。穢れなき白の衣は緋袴もあって簡易な巫女服にも見える。少女を押し倒した少年は、押し倒されて必死に抵抗する少女と瓜二つであった。

 

かつて白若丸と呼ばれていた少年が、預けられていた寺の凌辱の一件以来、妖怪のような女に頼み込んで、純潔を取り戻そうとしてどれほどの時間が経ったか。ようやく身も心も捧げられると勢い込んで訪れた愛する人――兄の下へ訪れた時に、自分と全く同じ顔をした女が、瞳を淫蕩に潤ませて口づけているのを見て、頭の中が真っ白になってしまった。散々汚らわしいと思っていた自身の分身をねちっこく押し付けるようにして引き倒し、自身の怒りをもってこの少女を引き裂いてやろうという激情に身を預ける。

 

「このあばずれが! お前みたいな売女に、兄貴を汚されてたまるかよ!」

「うるせえ!」

 

声を荒げる少女もどこか男勝りである。

 

「どけよ! 男のくせに、何が兄貴だよ。お前が兄貴に何を捧げるって言うんだ、坊主たちのを受け止めてきたところしかないくせに!」

「五月蠅い! 五月蠅い五月蠅い五月蠅い!」

 

殴りつける。加減など意識の外だった。唇が切れて血を垂らす姿に一瞬憐憫の情を抱いたのが間違いで、少女は長きにわたる肉体改造によって両性ともなった彼の、男としての分身を力いっぱい蹴り上げた。床に引きずり倒していたのが幸いして痛みはあまりなかったが、勝ち誇る顔にいよいよ自分が抑えられず、とうとう下半身を剥いて男根を突き立てるに至った。

 

言葉を失う少女とは対照的に、自身を沈めていきながら、白若丸はその股間を凝視して、ややあって喜色の笑みを浮かべる。

 

「なんだよ、お前、処女じゃない!」

「なっ……!?」

「処女は、愛する人にだけ体を許した証として血を流すんだろ!? 全然血なんて出ないじゃないか! やっぱりお前は淫売だな!」

「違う……違う!」

「何が違うんだよ、兄貴だってそう思うだろ!?」

 

白若丸は吠える。吠えながら少女を犯して、純潔を証明してみろと挑発する。ぐいぐいと下腹部から押し上げられて、少女は全身を揺さぶられながら断続的に悲鳴を上げる。両方の性をもつようになって男根が縮んだように見えるのが、少し悔しい。このいけ好かない女をいじめ抜くには、何としてでも一物が必要であった。

 

たとえそれが醜いものであるとしても、兄ならば全て受け止めてくれる、という甘えがあったのは事実である。

 

「なあ、何人とやったんだよ。誰とやったんだよ。言ってみろよほら、兄貴の前で!」

「違う違う! 俺は何もしてない! 兄貴には、俺の初めてを捧げようとして……」

「まだ言うか、お前が処女じゃないことはもうばれてんだよ!」

 

白若丸の言葉は、処女は必ず初めての時に血を流すという巷の風説を信じていたが故であり、彼女は見る限りでは血を流していなかったが、正しく破瓜の痛みに苦しんでおり、涙を溢れさせながら勝ち誇ったように自分に襲い掛かる獣を睨みつけていた。

 

「あの寺の坊主と、何もかわりゃしねえな」

「あばずれに比べりゃましだ!」

 

威勢よく言い返したものの、それは完全に痛いところをついていて、白若丸はもう一人の自分が指摘する通りに腰を振り続ける他ない。どんなに罵ったところでその体が魅力的なのは間違いなく、ほどなくして白若丸はもう一人の自分を白く穢した。

 

「兄貴……」

 

虚ろな目で手を伸ばす白若丸からさっさと自分の分身を引き抜いた彼は、四つん這いになりながら兄の下へと駆け寄り、

 

「兄貴! 見てくれよ。俺はこんなあばずれと違って、ちゃんと兄貴のために、全部捧げるつもりなんだ。だから……だから兄貴、俺のことを、その……」

 

二人の兄はゆっくりと動いた。男の一物を携えたまま、しかし女としての体を持つ両性の彼をくしゃくしゃと撫でてから、少女の方へとのしかかっていく。

 

「兄貴……」

「兄貴!? 待ってくれよ兄貴! そいつの正体はもうわかってるじゃないか! そいつはあばずれで、兄貴以外の男に既に穢されてて……」

 

なおも言い募ろうとする少年の口を、兄が塞ぐ。突然のことに目を白黒させる彼に、ちゅぽ、と淫靡な音を立てながら兄は離れていき、

 

……二人とも愛してやるから、ちょっと待ってろ。

 

「ああ。……ああ! 兄貴! 愛してくれよ。な!」

 

先の醜態を忘れたように、二人はたった一人の兄のために、体も心も開いていった。

 

 

 

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