蛍は何処へ 作:パリピブラゾール
闇夜の蛍外伝 (学園蛍)レビュー
私、人を殺したのーー
「伝説の木」に寄せられるのは悲喜交々な誰かの願い。しかし今、そこに犯罪の告白が加わった……。
育ての親が警察官である蛍夜環はひょんなことから「探偵」として学園の平和を維持する役割を押し付けられた……
真実を導きだし、伝説の木に宿る霊的な力から穢れを取り除くことができるか、すべてはプレイヤーの手にかかっている。
レビュアー 名無しの下人さん
騙されました。
このブランドの作品は今作が初めてです(オタクの兄に押し付けられたのです)が、完全に騙されました。
本作の要約は上の通りですが、実はこれ有志の方がまとめたもので、公式ではないんです。普通の学園ものだと思っていた当方は見事にやられました。
「闇夜の蛍」で既に地雷を起爆させたのにまだ悪質な初見殺しを行うスタッフにはいっそ頭が下がる思いです。
さて肝心の内容ですが、どうして純愛を謳った作品にいきなり猟奇殺人やらが出てくるんですか(困惑)。
伝説の木が本物なのはまだいいんです。でも「殺人の「告白」を現実にしようとする」とか、「英雄が見たい」という理由で主人公を探偵に仕立てあげたり事件を起こすのは論理か破綻していませんか。
ヒロインたちの過去も軒並み暗い。身代金目的で誘拐されて、父親が(わざと)警察に通報したため凌辱された挙げ句銃撃戦で両陣営の返り血を浴びて呆然とするヒロインってなんですか。
学園祭にあわせて死体をデコレーションするな。出し物のお化け屋敷の中で、全ルート通して誰か死ぬってなんですか。この学園呪われすぎでしょう。そもそも学園もので連続殺人するな。金田一少年もビックリだよ。自分なら最初の殺人で家に引きこもるわ。
しかも主人公だけは、絶対に生き残るってもう悪意そのものですよね。トラウマ必至でそれでも「生きていかなければ」とか鬼ですか。
「人の役に立つ仕事がしたい」とか言ってた主人公も両親を殺されて警官を諦めるわ、惨劇を防げずに夢を壊されるわ、応急措置に失敗して救命にトラウマ抱くわ、復讐に走って人を殺したけれど発覚しないことで却って良心の呵責に堪えられなくなるってなんですか(しかもそのときに限って警察官になれるとか)。
スタッフは何をどうしたいというのか何を目指してるんですか。そのくせクオリティが高いせいでやめられないんです。「またバッドエンドだよ」とか笑ってる自分が怖くなります。個人的には「悪の教典」ルートが好きです。
このゲームに性癖というより性格を歪められた気がします。訴訟も辞さない。