ふた姉 -シスコンとブラコンとサキュバスと- 作:Scorcher
前2作品と比較すれば背徳感はほとんどなく、コメディ展開が大半を占める内容となっています。単純に頭のおかしい内容といってもいい気もしますが……
それでは異形であるサキュバス、クレアが出会う未知の姉弟の話にお付き合いくださるようお願いします。
「……はぁ。」
溜息をつきながら会社からの帰路を歩く一人の男。彼、一本木聖弥は帰宅後のことを考え、僅かばかりに憂鬱となりながらも歩を進めていた。
「ま、腹が減ってりゃこれで満足するだろ。」
仕事を終えたことによる程良い疲労感。しかし、それを上回る疲労が待ち構えることに覚悟し、気休めの独り言を口にして、手に持つ食材の入ったスーパー袋を見つめるのであった。
◇
「ただいまー」
玄関の扉を開け、無事に帰宅を果たした聖弥。その彼の視界に入ったのは玄関先でうつ伏せとなって倒れる女の姿であった。
「あぁっ、あぁぁぁぁ……」
突っ伏したまま呻き声を上げる女。そして彼女は僅かに顔を上げると、聖弥に言葉を伝える。
「お腹空いた……」
人間が有する三大欲求。その内の一つを露わとする女。その姿を見た聖弥は呆れ顔となりながらも、手に持っていたスーパーの袋から総菜パンを取り出し、倒れ込む彼女の前に置くのであった。
「お、おぉぉぉぉ……!」
パンの袋を開け、その場で食し始めようとする女。その行儀も作法も皆無な行為を、聖弥は彼女の弟として窘める。
「せめて部屋に戻ってから食べてくれ、千聖。」
「んー……」
部屋着の襟首を掴まれ、室内へと連行される聖弥の姉、千聖。彼女は弟から受け取った総菜パンを口に咥えたまま、仕事帰りの彼に引きずられて玄関から部屋に戻るのであった。
◇
ある日の朝。聖弥は出勤の準備をするために起床。寝間着から出勤用の衣服に着替え、顔を洗った後に朝食の支度を行う。
「さて、今日も来ないところを見ると……」
朝食の準備を終えても姿を見せない姉の千聖。既に日常の一部となっているがために、彼が焦ることはなかった。そして、朝食前の最後の一仕事を終えるため、彼は姉のいる部屋へと向かう。
◇
「ほら千聖、朝飯を食べてくれ。俺はもう早く食べて出ないといけないんだから。」
「………」
ノックもせずに部屋のドアを開き、ベッドの上で快眠を続ける姉を起こそうとする聖弥。
「……んぅぅ……うひっ、うひひっ……」
「くっ……!」
寝息を立てる合間に、人を煽るような引き笑いを浮かべる千聖。その姿に弟の不満は急速に募り、彼女の身体を覆う布団に手を掛けて引き剥がそうとする。
「こんのっ……俺だって暇じゃないんだから……!少しは自分で自分のことくらいしろ……このバカ姉がぁっ……!」
「うーん……やだぁ……わたしまだ寝てるからぁ……」
「ほとんど起きてんだろっ!このっ……いい加減にっ……!」
掛け布団を巡る僅かな攻防に聖弥は勝利し、姉の身体を覆っていた寝具を引き剥がすことに成功する。そして、弟としてすでに見飽きた、服の上からでも分かるほどに豊満な身体が露わとなる。
「はぁ、はぁ……また、無駄な仕事を増やして……ん?」
毎朝のように繰り返される無益な作業、そして見慣れた実姉の薄着姿。しかし、聖弥が彼女の下半身へ目を向けると、そこには普段は見慣れぬ膨らみが存在しているのであった。
「な、なんだ……これ。」
「うーん……むにゃ……すぅぅ……んぅぅ……すぅぅ……」
布団を剥がされても寝息を立て、安眠を貪る千聖。一方で引き剥がした布団を手に持った聖弥は、姉が身に着けた布地を不自然に膨らませる突起の存在に戸惑い始める。
「こ、これって……あ、アレだよな。いや……でも、千聖に……女の身体にそんなものがあるわけ……」
有り得ぬことだと自らに言い聞かせ、彼は姉の股間に存在する不自然な膨らみへ手を伸ばす。そして、恐る恐るそれの感触を確認する。
「んぅぅぅ……いやぁん……んひひっ……」
「なぁっ……!?こ、これってやっぱり……ち、ち、ちちち……!!!!」
その突起となった膨らみが固さを得ていると確認し、聖弥は驚愕と困惑の色を浮かべて絶句する。そんな一人で狼狽える聖弥を前に、千聖は依然として寝息を立てて睡眠をとっているのであった。
「ど、どうしてこんな……千聖の身体に一体何が……!?」
「あら、弟のほうが先に気付いちゃったのかしら。」
姉の身体に起きた異変を前に混乱が収まらない聖弥。その最中、2人がいる室内に突如として女の声が響き渡る。
「っ……!?」
その声を聞き、姉を庇うように彼女の身体へと寄り添う聖弥。そして彼が周囲を見渡すと、部屋の入り口に付近に黒色の球体が現れ、その中から露出が激しい女が姿を現すのであった。
「うーん……うっ、なにこの部屋。ずいぶんとジメジメしているわね……」
「な、な、なんなんだ……あんた……!?」
「安心して、別に怪しい者じゃないわ。」
自らを怪しくないと称する怪しさに満ちた女。そして彼女は、警戒心を露わとする聖弥と、なおも寝ている千聖を見ながら口を開く。
「あなたのお姉さんには、私の淫呪を施したの。両性具有化の呪い……ふたなりになる呪いをね。」
「い、淫呪……?ふ、ふたなり……?」
その外見はもちろんのこと、口から放たれる言葉にも理解が及ばない聖弥。さらに困惑を深め、警戒心すらも忘れつつあった彼に向けて、女はさらに言葉を続ける。
「私はクレア。あなたのお姉さんの願いに応えて顕現した淫魔、サキュバスよ。よろしくね、聖弥。」
「淫魔……サキュバス……!?というか……なんで、俺の名前を……!?」
状況を説明されながらも頭が追い付かない状態の聖弥。しかし、クレアと名乗り淫魔を自称する女が自身の名を呼んだことで、彼は僅かに落ち着きを取り戻そうとしていた。しかし
「んんっ……んぅぅ?うーん……なによ聖弥ぁ……朝からうるさいわねぇ。」
「あっ……千聖……い、いやっ……その、これは……!」
都合が悪い時に目を覚ます千聖。自身の身体に異変が起きていることを知らず、さらには弟が得体の知れない存在とやり取りをする最中に、彼女は起き上がってしまう。
「んっ……?なんだか、股間がずいぶんと苦しいんだけど。」
「あっ……ダメだ千聖っ!そこはいまっ……!」
聖弥の声も虚しく、千聖は自らの下半身へと目を向けてしまう。そして、自らの股間にそびえ立ち、布地を膨らませる歪な性の象徴と対面するのであった。
「えっ……?これは……」
「ち、千聖……」
「ふふっ……どうかしら?私の淫呪で生えたチンポ、素敵でしょ?」
寝ぼけたままの千聖に対し、愚息が生えたことを話すクレア。それに対し千聖は眠気が残った表情のままクレアを見ると、傍にいた聖弥に向けて問いかける。
「聖弥、その女誰?あんたの彼女?」
「そ、そんなわけないだろっ!?きゅ、急に表れて淫魔だかサキュバスを名乗るヘン女だよっ!」
気怠い様子のまま、驚く素振りも見せない千聖。そして彼女は自ら穿いていた部屋着と下着のゴムを伸ばすと、自身の股間に生えた屹立する男根を確認する。
「お、おおぉ……!こ、これがわたしの……」
「千聖、大丈夫なの?どこか身体が痛いとかおかしな場所は……って、ちょっ……まって……!」
心配する弟と他所に、千聖はベッドの上で穿いていた部屋着のズボンと下着を脱いでしまう。そして、弟である聖弥と淫魔を自称するクレアの前で、自らに備わった肉竿を露わにしてしまうのであった。
「ふーん……これが私のチンコか。んんっ……!うん、デカいし固い……本物のチンコだ。」
「そ、そんな……お、俺の前でそんな……!」
「何をそんなに恥ずかしがっているの。あんたにも同じモノがついているんでしょ。」
「ひ、人前で見せるようなものでもないだろうが!」
千聖は自らのペースを崩そうとはせず、股間にそびえ立った剛直の感触を確かめ続ける。
「な、なんだか……ずいぶんと落ち着いているわね。まぁいいわ。淫呪を解く条件は、姉の千聖と弟の聖弥がセックスをすること……って、ちょっとぉっ!?」
「んっ、んんっ……あぁぁっ!!これ、けっこういいかも……!本物チンコ……シコシコするの気持ちいいっ……!」
『いつものように』淫呪を解く方法を姉弟に伝えようとするクレア。しかし、彼女が話す目の前で千聖は自らの肉竿を扱き始め、その新鮮味に溢れた快感を貪り始めてしまうのであった。
「お、おぉぉぉっ……!!この感じ……これがチンコで感じる気持ちよさっ……!んんぅぅっ……おうっ!?おっ、おっ、おおおおっ!!!!」
「何やってんだこのバカっ!お、俺も見てる前でそんなことを……!」
「んんんっ……どうしたの聖弥。美人の姉がチンコを扱く姿に興奮しているのか?」
「するわけないだろっ!」
泰然自若という言葉が相応しい程に、突如として生え備わった肉竿を弟の前で扱いて快感を得る千聖。そんな彼女へ顔を赤くして憤る聖弥に対し、呆気に取られていたクレアは問いかける。
「あなたのお姉さんって、いつもこんな感じなの?」
「あ、ああ……見た目こそ良いかもしれないけど、いつも振り回されてばかりだよ。」
出会ったばかりの得体の知れない相手に向かい、愚痴を零すように身の上を話す聖弥。なおも唖然とするクレアであったが、自らの話を聞いてくれそうな彼に対し言葉を続ける。
「ええっと、どこまで話したんだっけ?ああそうだ、解呪の条件よ。あなたたち2人がセックスをすること、オマンコにチンポを挿れて精液を中に出せば淫呪は解けるわよ。」
「せ、セックスだなんて……そんなこと、姉弟で出来るわけが……!」
「おうぅっ……んんっ……!はぁっ……はぁっ……せ、セックス?私と聖弥がセックスすればいいの?」
自らの肉竿を扱きながらも、クレアの話を聞いていた千聖。そして彼女は倫理観に囚われている聖弥に対して切り出す。
「よし聖弥、私とセックスしよう。」
「出来るわけねぇだろうがっ!」
「大丈夫だって。ほら、私もうオモチャで処女膜は破っているし、たぶん痛くないと思うし。」
物理的な障害は取り除いてあると豪語する千聖。当然ながら問題はそこではないことに、聖弥は一人頭を抱え込む。
「な、なんか……淫呪を施しておいて言うのもおかしいけど、もう少しその……躊躇いというか、背徳感を出してくれないと、私としても仕事にならないというか……」
聖弥だけでなく、事の発端であるクレアすらも困惑し始める千聖の奔放さ加減。そして彼女は2人が見守る中、さらに愚息による快感を貪り続けていく。
「んんぅぅっ!!!おうっ!あぁぁぁっ!!!す、すごっ……チンコシコシコいいっ……!これ……射精しそうになってるの?チンコがビクビクして……お腹のほうから何かキてるっ……!んんっ……おっ、おぉぉぉっ!!!」
「ち、千聖……本当に大丈夫なのか?そんな激しくしたりして……」
「だ、大丈夫……これ、すっごく気持ちいいから……あぁぁんっ!!!あぁぁっ……でも、わたし……弟の前でエロい声出しちゃってる……!オマンコじゃなくて、チンコで気持ちよくなっているのに……んっ、んぅっ、あぁんっ、あぁぁぁんっ!!!」
「うぅっ……!?」
自ら愚息を激しく扱き上げ、室内に嬌声を響かせる千聖。その艶めかしい声に聖弥は彼女を女として意識してしまう。
「ほら、聖弥ぁ……わたしとエッチしよ?オモチャでいっぱい感じているから……聖弥のチンコが入っても平気なんだからぁ……」
「そ、そんなこと……本当に出来るわけが……!」
肉竿を扱きながら大きく足を開き、睾丸に隠れた自らの膣穴に指を挿入する姉。純潔の証こそ失くしてはいたものの男性経験は皆無であり、聖弥もまたそれを理解して躊躇いを示していた。
「もう……わかったわよ。だったら、このままチンコでも気持ちよくなっているから……んぅぅっ……あぁぁんっ!!!い、いいっ……チンコっ、チンコ感じちゃうっ!あぁぁんっ!!!」
「くぅぅっ……こ、こんな勝手なことばかり言いやがって……!んぅぅぅっ!!!!」
傍若無人な言動を繰り返す姉に憤りながらも、その痴態を前に欲情を滲ませ始める聖弥。それをした様子で彼女は肉竿を扱いて喘ぎ狂い、勝手知ったる本来自らに備わった肉穴にも手を伸ばして快楽を貪り始める。
「あひぃっ、あぁんっ!!すごっ……オマンコもいいっ!チンコシコシコしてオマンコぉっ……!オマンコ弄ってチンコもっと感じちゃうっ!ほら聖弥ぁ……私のオマンコ、こんな感じやすいヌレヌレマンコなんだよ?あっ、あぁんっ!!いやぁぁぁぁんっ!!!」
明け透けに自らの淫猥さを実弟に見せつける千聖。弟と性的な関係を持つことを受け容れるどころか、自ら積極的に繋がりを持とうとする姉を前に、聖弥は血の繋がった家族として堪えるしかなかった。
「うぅっ……こ、こんな……バカ姉のクセに……!」
「んんっ……あぁんっ!おうっ……あぁぁんっ!あぁぁ……いいよ、聖弥にチンコガン見されて……チンコもオマンコも感じ過ぎちゃうっ……!んんぅっ……んぁぁっ!!!もっとぉ……もっと見てぇっ……!」
実弟が視線を注ぐ中で、千聖は自らの愚息を激しく扱き続ける。豊満で女らしさに溢れた身体に不釣り合いな雄々しい男根。彼女はそれを先汁が迸るほど激しく扱き上げていく。
「んぐぅっ……あぁぁっ!!な、なにか来る!チンコからなにか……キンタマのほうから気持ちいいのきてるっ!」
本来は存在しない器官がもたらす未知の快感。しかし、彼女はそれが何かを理解することは出来た。
「ねぇ聖弥、これって射精なの?男のチンコが射精するって……こんな感じなの!?」
「お、俺に聞くなよ……!」
「あぁぁんっ!だ、だってぇっ!聖弥が……弟が感じている気持ちよさを感じてるんだからぁっ!聖弥のチンコがこうやって感じるってわかると……んひっ、んひひひぃっ……んひっ!ひゃぁぁんっ!!!」
傍で眺める弟を揶揄いながら、千聖は些か気色の悪い笑い声を上げて肉竿の快感に溺れる。そして、本来は男しか得ることが出来ない快楽の頂点へ向かおうとしていた。
「おうぅっ……お、おぉっ、おぉぉぉぉ!!!!くるっ、これすごぉっ……!チンコの中からすごいのきてるっ!おふぅっ、おっ、おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
「ち、千聖……ま、まさか……!」
「んんぅっ!!!!で、出るぅっ!チンコ、チンコぉっ!チンコから気持ちいいのいっぱいきちゃうっ!聖弥見てぇっ!私のチンコがイクとこ全部見てぇっ!おっ、おぉんっ!おほっ……!おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!!」
そして、自らに備わったばかりの肉竿を扱き上げた果てに、千聖は盛大に精液を解き放つ。降り注いだ白濁は傍にいた聖弥にも襲い掛かり、彼の着ていた衣服を汚してしまうのであった。
「あぁぁぁっ!!!?俺の洋服に……!」
「おっ、おっ、おぉぉっ……!んんぅっ……はぁぁぁぁ……こ、これ……すっごぉっ……!男のチンコ射精ってこんなに気持ちいいんだぁ……!」
「ど、どうしてくれるんだよっ!こんなに汚れたら会社に行けな……」
「んんっ……!別に大丈夫でしょ。あんたが自分で朝勃ちチンコを抜いた時にかけたことにすれば……」
「全然言い訳になってないからな。」
姉の射精に戸惑う以上に、無秩序に射精を果たした彼女に憤る聖弥。歪な性と化したにも関わらず、千聖は実弟である彼を振り回し続けていた。
「ねぇ、聖弥。時間大丈夫?」
「えっ?」
そんな姉弟の押し問答を目の当たりにしていたクレアであったが、早朝の忙しさをある程度察していた彼女は彼に問いかける。
「あぁっ!?もうこんな時間に……!」
「んぅぅっ……あれ?聖弥、もう出かけるの?」
「やばっ……このままじゃ遅刻に……朝飯もまだだったのに……!」
「あぁぁんっ……もう、今日はもう休めばいいんじゃない?姉にチンコが生えたから休みますって言えばいいよぉ……」
「言えるわけねぇだろ!」
社会常識の一切合切を踏破しようとする千聖の提案を却下する聖弥。そして彼は精を解き放ち満足する千聖を捨て置き、衣服の汚れた部分を拭き取ろうとする。
「なんか、ごめんなさいね。忙しそうな朝にお邪魔しちゃって。」
「そう思うんだったら、あんたもなんかしてくれ。あ、そうだ……確か洗面所にタオルがあったから、それを濡らして持ってきて……」
「え、ええ……わかったわ。」
異世界から顕現を果たし、人ならざるものとして畏怖されることに慣れ、それを求めていたクレア。しかし、今の彼女は生活力が皆無な姉と、その面倒を見る弟に巻き込まれた第三者に過ぎなかった。
「ねぇ聖弥、射精したら疲れたしお腹減っちゃった。朝ご飯ある?」
「もう準備はしてあるから勝手に食べてくれ。あ、クレアさんも何か食べていっていいから。」
既にクレアの存在を容認し、姉のついでと言わんばかりに受け容れている弟。彼女は洗面所に置かれたタオルを水で濡らしながら、思わずつぶやくのであった。
「……もしかして、来るところを間違えたのかしら?」