ふた姉 -シスコンとブラコンとサキュバスと- 作:Scorcher
なお、本作においてクレアのシーンはありません。最後の方で少しだけ絡みはしますが、あくまでも狂言回しという位置付けとなっています。
次回からは岩場へと逃げ込み姉弟による性欲処理、ふたなり的本番シーンとなります。当たり前ですが「棒」の描写ばっかりですね……
クレアが三原姉弟の元に現れてしばらくした頃。2人は関係を持つことなく、日常を過ごしていた。敏也は卒業までの学生生活を過ごし、詩乃はアイドルとして活動に勤しむ日々が続いていた。
「………」
「………」
しかし、2人が家で時間を過ごす時、その口数は互いに以前より少ないものとなっていた。それは食卓を共にする時も同様であり、テレビの音声だけが聞こえるような時間が多くなっていた。
「ふぅ……」
「あ、トシくん。お茶入れようか。」
「う、うん……それじゃあ、お願い。」
コップが空となり、自ら茶を汲もうと敏也に詩乃が声を掛ける。そして彼がコップを手渡そうとした時、彼女と思わず手が触れる。
「きゃっ……!」
「あっ……!」
咄嗟に距離を置こうとしてしまう2人。クレアが現れた夜、詩乃と敏也は浴室で互いの肉竿を激しく扱く姿を見せ合い、詩乃は敏也の解き放った白濁で裸体を白く染め上げていた。
「ごめん、詩乃姉。」
「う、ううん……私のほうこそ。なんだか……やっぱりヘンに意識しちゃってるみたいだから。」
弟の自慰行為を目の当たりにした姉と、男性器を備えた姉が弟に見せた肉竿を扱き上げる姿。互いの脳裏に焼き付いた光景は未だ残っており、2人の間には気まずい空気が絶えず流れているのであった。
「仕事のほうは大丈夫?もしバレたりしたら、大変なことになりそうだけど……」
「うん……まだ、大丈夫かな。最近は水着になるお仕事も、そんな多くないから。」
何事かを聞かぬまま、姉の仕事を心配する敏也。詩乃は気を使う弟を安堵させるように、言葉を選びながら返事をする。
「何か困ったことがあったら、相談してよ。一応ほら、あの秘密をしっているのは、クレア以外だと俺だけなんだしさ。」
「うん……ありがと。」
刺々しさが残る食卓での会話。そして敏也は手に持っていたコップに自ら茶を汲むのであった。
◇
「うぅぅぅぅ……どうしよう。」
他日。詩乃はテーブルに突っ伏して何かを悩み抜いていた。その姿を目の当たりする敏也は、何かを察しつつ彼女に問いかける。
「詩乃姉、どうしたの。仕事に何かあった?」
「うん……あの仕事が、入ってきちゃった。」
「あの仕事って……やっぱり、あの仕事?」
「うん、水着のグラビア撮影。」
恐れていた仕事に直面し、ただひたすらに室内でうなだれる詩乃。敏也は悪く思いながらも、彼女に対して聞こうとする。
「断ることは……出来ないか。せっかく詩乃姉を撮りたいって出版社さんがいるわけだし。」
「水着を着ること自体は、たぶんなんとかなると思うよ。でも、その……もし、撮影している時に、カメラマンさんたちがいる前でその……お、大きくなっちゃったりしたら……」
「うっ……!?」
敏也の脳裏に蘇る、肉竿を屹立させた姉の痴態。実弟である彼が目の当たりにし、狼狽えて冷静な判断を出来なくなったことを考えると、多くの男たちが詩乃の歪な性の在り方を目の当たりにして、どのような反応を示すかは想像が出来ずにいた。
「男だって思われちゃうのかな……?それとも、脅されたりして酷いことをされちゃうのかな?わたし……トシくん以外の男の人にヘンなことをされるのなんて……イヤだよ。」
「し、詩乃姉……」
深刻な状況であるのと同時に、妙な空気が流れる中。全ての元凶である女の声が室内へと響き渡る。
「だったら、自分からふたなりなんですって言っちゃえばいいじゃない。」
「えっ?」
「なっ……!」
以前と同じく禍々しい黒い球体が現れた後、その中から現れるクレア。人間社会から逸脱した感性を隠そうともしない提案に、敏也は声を上げる。
「そ、そんなこと出来るわけないだろ!大体、そんなカミングアウトしたって誰も信じたりしないだろ。」
「そんなこと言ったって、あんたのお姉さんに生えたチンポを見せれば済む話でしょ。」
「わ、私が自分から……!」
「詩乃姉にそんな変態染みたことやらせるわけないだろ!」
「えー……それ、自分の姉にザーメンをぶっかけた男が言えることかしら?」
「うぐぅっ……!?」
突かれて痛い一点のみを刺され、言葉を詰まらせる敏也。詩乃の男根の有無に関わらず、実弟である彼が姉を白濁で汚したという事実だけは、確実に存在しているのであった。
「はぁ……セックスは出来ません、チンポ生えてますと言うことも出来ません、見せることも出来ません。そんな出来ない出来ないって言っているから、あんたたちは処女と童貞のままなのよ。」
「なぁっ……!?」
「えっ……と、トシくん……今まで女の子と付き合ったことって……」
深刻さが消え去り、気まずい空気だけが流れる室内。その中で詩乃は、改めて敏也に対して口を開く。
「それじゃあ……この前、私と一緒に……お風呂でああいうことをしたのは……」
「あ、あんなことをしたのは……詩乃姉の前が初めてだったよ。詩乃姉が初めてだったみたいに……俺だって詩乃姉以外に見せたことなんか……」
「まぁ、あの時は私もあんたのチンポをガン見しちゃってたけどね。」
姉弟の気まずい空気を切り裂くように声を上げ、クレアはテーブルでくつろぎ勝手に煎餅を頬張りながら茶を啜っていた。
「くぅっ……元はいえば、誰のせいでこんなことに……!」
「と、トシくん落ち着いて。クレアちゃんを責めても何も変わらないんだから。」
呑気の言葉を口にするクレアに対し、敏也は憤りを露わにしつつも姉に窘められ、改めて方策を考える。
「撮影には俺もついていくよ。それでもし、詩乃姉に万が一のことがあったら、俺が詩乃姉を連れ出してやり過ごす。それでどうかな。」
「う、うん……トシくんがついててくれるなら、大丈夫かな。」
「んっ……んっ……はぁ。まったくもう……回りくどいわね。これくらい姉弟仲が良いなら、セックスの一回や二回どうってことないでしょ。」
煎餅を食べ終え、茶を飲み干したクレアは、仲睦まじい詩乃と敏也を眺めながら、倫理と貞操を度外視した感想をつぶやくのであった。
◇
「うーん、いいよ。もうちょっと谷間をこう……ぎゅぅぅって出来る?」
「はい、いいですよ。」
海辺でのグラビア撮影。詩乃自身と敏也の不安が杞憂であったかのように、撮影は順調に進んでいた。多数のスタッフや見物人が見守る中、彼女はいつも通りに仕事をこなしているのであった。
「うぅっ……詩乃姉、いつもあんな感じで撮影をしているのか。すごい数の人に見られているのに、あんな堂々として……」
撮影場所からは少し離れた場所で、姉の様子を見守る海水パンツ姿の敏也。アイドルとしての仕事に臨む彼女は、日常を彼と共に過ごす時以上に輝いていた。
「へぇ……本当にアイドルだったんだ。あんな人だかりも作ったりして、けっこうな人気じゃない。」
「当たり前だろ。詩乃姉は今では珍しい巨乳アイドルの一人……って、なんで当たり前のようにいるんだよ!?」
普段とさして変わりない露出の激しい水着を纏い、浮き輪と水中メガネを身に着けたクレアが敏也の背後から顔を出す。バカンス気分を体現する淫魔の姿に、敏也は驚きながら声を荒げてしまう。
「別にいいでしょ。私だって、サキュバスとしての仕事の合間に休みが欲しいんだから。」
「だからって、どうして俺と詩乃姉についてくるんだ……」
享楽的な態度を一切崩そうとはしないクレアに呆れる敏也。そんな彼女と共に、彼は遠目から姉の仕事を眺め続けるのであった。
◇
「それじゃあ次は、砂浜に寝そべった態勢でお願いします。」
「はい……っっ!?」
順調に進んでいたグラビア撮影。しかし、その最中に詩乃は突然、下半身に生理的な違和感を覚え始める。
「(こ、この感じ……もしかして……!)」
水着のインナーに触れた女性器ではなく、本来は存在しないはずの器官が自らを主張し始める感覚。すでに淫呪を施されてから幾度となく経験をしていた故に、彼女はその生理現象の前兆を理解していた。
「(だ、だめっ……お願い、勃たないでぇっ……!)」
懸命に平静を装いながら、撮影スタッフの指示に応じる詩乃。幸いにも膨らもうとしていた股間部分を砂浜に押し付ける格好であったため、スタッフはもちろんのこと、撮影を観覧する大衆に気付かれることはないのであった。
「あれ?詩乃さん、少し顔が赤いですけど大丈夫ですか?」
「は、はいっ……!わ、私は大丈夫ですっ!すごく元気ですから。」
「そ、そうですか……」
詩乃の僅かな変化に心配の声をかけてくるスタッフ。それに対して彼女は過剰ともいえる反応を示してしまう。
「(本当は元気になっちゃいけない場所が元気になってるのにぃぃぃ!!!!)」
砂浜に押し当てた股間は、すでに屹立を始めていた。多くの人間に見られる中で愚息を反応させるという羞恥が、さらなる羞恥と興奮を呼び覚まし、血液を集中させ、硬度と太さと長さを得て、女としてあるまじき姿を露わにしようとしていた。
「次は、仰向けになってのポーズをお願いします……詩乃さん?」
「(も、もうダメッ……!トシくん……助けて……!)」
スタッフから放たれる無慈悲な一言。身体を火照らせ、愚息を屹立させた詩乃は窮地に追い込まれ、全てを諦めようとしていていた。その時
「うわぁっ!な、なんなんだあんたっ!?」
撮影を観覧していた大衆の中から、突如として起こる戸惑いの叫び。それを聞いたスタッフが注意を促す。
「すいません、撮影中ですのでお静かにお願いします。」
「ちょっ……あんた、ビーチだからってそんな格好……!」
それでも鎮まろうとはしない観覧者たち。見兼ねたスタッフが傍へ寄りさらなる注意をしようとした矢先、大衆の輪の中から色を使った声が響き渡る。
「ねぇ、お兄さんたち。撮影なんかを見てるだけじゃ楽しくないでしょ?私とだったら……見るだけじゃなくて、もっと楽しいことがデキちゃうかもしれないわよ?」
「た、楽しいこと……!」
観衆の男たち誘う露出の激しい水着を纏った女。詩乃に劣らぬ肉感溢れる痴女同然な存在に、彼らは戸惑い騒然となる。そこに撮影スタッフが駆け付け、女に対して声を荒げる。
「お、おい!あんたそこで何をやってんだ!?」
「えっ?えーっと……ビーチで男漁り?」
「どうしてこんなところやるんだよ!?やるんだったら他に行ってくれ!」
「えー……イヤよ。ここならスケベそうな男がいっぱいいるし、いちいち探すのとか面倒じゃない。」
「そっちの都合しか考えてないのかよ!?おいっ!この変態女を追い払うぞ!」
痴女一人の出現で混乱を極める撮影現場。自ずと詩乃の周辺からは人気がなくなり、彼女に向けられる視線は皆無となっていた。
「えっ……ど、どうしたの……?」
「詩乃姉っ……!」
困惑する詩乃の元へ敏也が駆け寄ってくる。そして、手に持ったタオルを彼女へと渡し、膨らんでいた股間を隠すよう促すのであった。
「と、トシくん……!そ、それじゃあこの騒ぎは……」
「話は後で。とりあえず今は、誰の目にもつかない場所に行こう。」
そう言いながら詩乃に手を差し出す敏也。その姿に安堵以上の込み上げる感情を抱いた詩乃は、彼の手をしっかりと握り締め、共に駆け出すのであった。