優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ 作:エルサイズ
――――――――――――――圭介視点
「...」
1人きりの部屋。
今日は両親ともに不在だ。
父は出張、母は用事があって一人で実家に帰省している。
なので夕飯は夕華と一緒に食べに行くつもりだった。
しかし...夕華はどうやら最初からお兄さんと一緒に帰るつもりだったらしい。
「...お腹空いたな」
何かコンビニで買って来よう。
そう思い立ち、手に持った携帯ゲーム機をスリープモードにしてベッドに放り投げた。
...その時だった。
『....ぁ...ん...』
「え?」
何か、聞こえた。一瞬だけ、子猫の鳴き声ではないかと思ったのだが、ここは高層階なのでその可能性は低い。
そもそも、このマンションは防音がそれなりに効いているのだ。壁に耳を押し当てると聞こえはするのだが、それでも、こちらの生活音にかき消される程だ。...余程の大声を出さない限り。
しかし...今の状況は運が良いのか悪いのかわからないけれど、僕一人で過ごしているので静寂の中に居る。
故に、聞こえてくる。...聞こえて...しまった。
『...め...あぁ...っ...!』
...夕華の声...だろうか。
自信が無かった。
何故なら...あまり聞いたことが無い声色だからだ。
それはまるで...成人向けの動画から聞いたことが有るような...淫らな響きだった。
「...」
隣は夕華の部屋。
先生はもう一つ隣の部屋。
なので隣には夕華しか居ないはず。
という事は...
「一人で...」
自分を慰めているのだろう。
そう思うと急激に興味が沸いてきた。
...何か、よく音を聞く方法は無いだろうか。
「あ...」
そういえば、聞いたことが有る。
コップを壁に当てると、骨伝導で音を拾いやすくなる、と。
早速ガラスのコップを使用して壁に押し当てた。
『あぁっ...♡』
「おお...」
思いのほかよく聞こえた。
そして...やはり確信が持てた。
これは...夕華の嬌声だ。
同時にギシギシと軋む音も聞こえる。
「...っ...」
ゴクリと喉が鳴ってしまう。
...それもそうだろう。相手はあの橋本夕華なのだ。
美人で、優しく、そして誰もが一度はその裸体を想像したであろう抜群のスタイル。
そんな彼女が...壁越しに自分を慰めているのだ。
......この時までは今日の帰り道の事など微塵も覚えていなかった。
『きもち...いいっ...♡』
録音してしまおうか、そう思ったのだが、一瞬でも聞き漏らすのがもったいない気がした。
「っ...」
ムクムクと下半身が反応しているのが分かる。
...幸いなことに、僕と夕華は距離が近いので、彼女がラフな格好で過ごしている姿も見たことが有る。...故に、その痴態を脳内で補完することは容易だった。
それに加え...一瀬さんと身体を重ねた記憶も妄想の解像度を高くする手助けをしていた。
「1度くらい...良いよね」
幸いなことに、此処で自身の分身を慰めても咎められる事は無い。
ティッシュ箱を手繰り寄せ、ズボンと下着を降ろして再び耳を押し当てる。
『あぁ...っ...あああっ...っ...♡♡♡』
「っ...」
次第に甲高くなっていくその嬌声に更に興奮した。
すでに臨戦態勢になっているアソコをしごく。
脳内では夕華の淫らな自慰姿が映し出されていた。
『イく...だめぇ...イク...ぅ...♡♡♡』
そろそろ限界が近いのだろうか?
『ああああっっっ♡♡♡♡』
ひと際大きな嬌声を上げ、ほんの少し音が途切れる。
そして...
『あっ...ああっ...だめ...だめぇ...今イッてるからぁ...♡♡』
「....?」
ふと、違和感を感じた。
自分で慰めながら絶頂後も続けるのだろうか、と。
....そこで気が付いた。
....パン、パンという肉と肉がぶつかる音が混じっていることに。
『ああっ...好き...大好きぃ...っ...ああああっっっ♡♡♡♡』
『うん...
その声をきっかけに、抽挿がさらに激しくなる音が聞こえて来た。
....間違いない。
夕華はオナニーをしているわけではない。
夕華は...セックスをしている。
恋人ではない。しかし...自分が一番夕華に近い異性だと思っていた。
そんな相手が...知らない男の肉棒に貫かれながら喘いでいる。
心がボロボロと崩れ落ちそうになっているというのに、アソコをしごく右手は止まらない。
興奮しきった分身は更に硬くなっている気さえする。
「あ...あぁ....そんなぁ....」
激しい喪失感。
しかし、それが何故か股間に良く響いた。
『ん...ちゅ...んぅ...っ...ああああああああっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡』
激しい嬌声。
抽挿の音も聞こえなくなった。
「あ...ああ...うっ」
パタパタ...と情けなく放出された白濁液。
せっかくティッシュを用意していたというのに、僕の汚れた欲望たちは壁紙にへばりついていた。
「あぁ....ああ.....」
......僕は...股間を曝け出したままという間抜けな姿で、その場にへたり込んでしまったのだった...........