優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ 作:エルサイズ
――――――――――――――主人公視点
「ん...」
自然と目が覚めた。
ぼやけた視界が次第にクリア見え始めると、その光景に違和感を感じた。
「あ...そうか」
ここは夕華の部屋だ。
昨夜はこちらの部屋で仕事を片付け、そして...そのまま夕華と夜を共にしたのだ。
ソファに並んで腰かけ、深い口づけを交わすうちに段々と気分が盛り上がり...最初に夕華が肉竿を咥えを始めた。
そして、攻守を逆転して熱を帯びた秘所を舌で愛撫し、夕華が心身ともにトロトロになったところで...挿入。
"わざと隣に聞こえるような大声"で喘ぐように指示を出すと、夕華は一度肉棒を抜いて欲しいと懇願し、愛液を垂らしながらフラフラとした足取りで壁際まで移動した。そして...壁に体重を預けてお尻を突き出したところで、彼女の意思を理解した。
そのまま夕華の求めに応じて、立ちバックの体位で再び挿入。
フローリングに愛液が飛び散る程激しく責め立てた。嬌声を遠慮しなくても良いと言われた夕華は、可愛らしいソプラノボイスが盛大に響く程に喘いでいた。
その声だけで夕華の膣内に精を放ちそうになるほど興奮したのだが、何とか耐えて夕華が絶頂した後も後から抱きかかえて抽挿を続けたモノだ。
同時に絶頂を迎え、後ろから夕華を抱きしめて余韻に浸っていると、隣から小さな物音が聞こえて来た。...恐らく、圭介は盗み聞きをしていたのだろう。
その後は寝室に移動して、再び夕華と淫らな宴を続けた。いつもより甘えん坊になっている夕華と、甘く、熱く、激しい夜を過ごしたのだった。
そして...一通り事を終えてシャワーを浴びると、気絶するように二人でベッドに倒れ込んで...今に至るワケだ。
「んぅ...おにいちゃん...?」
血色の良い柔肌を晒したままの夕華が目を覚ました。
少し舌足らずな口調と、可愛らしいソプラノボイスが相成ってとても幼く見えた。
元々童顔ではあるが、身体付きはグラビアモデルが裸足で逃げ出す程であり、そのギャップで更に興奮する。
「おはよう、夕華」
半分しか目が開いていない。あまりにも愛らしいので思わず頭を撫でてしまった。
「えへへ...」
その感触が心地良かったのか、夕華は頬を緩ませてふわふわとした笑顔を浮かべたのだった。
「そろそろ起きようか」
「えー...」
「えーじゃありません」
何故か拒む夕華。
そのまま俺の腕を豊満な胸に抱きしめ、駄々をこね始めた。
「まだ...やだ」
「夕華...?」
腕が夕華の深い谷間に埋もれてしまっている...ではなく、夕華は少し寂しそうな声を上げた。
「もう少しだけ...私だけのお兄ちゃんでいて欲しい」
「...」
...思えば、最近は茜に構ってばかりだった。もちろん、茜も家族なので大切だ。しかし、それは夕華も同じこと。
「んっ...お兄ちゃん...?」
空いた腕を夕華の背中に回し、その身体を思い切り抱きしめた。
「もう少しだけ...だぞ?」
そろそろ茜も起きる頃だ。
茜とは毎日同じベッドで眠っている。一応、茜用の寝室もあるのだが、寂しがり屋の彼女はあまりそちらには行きたがらない。
「うん...!」
対して夕華はそこまで寂しがりではない。週の内に同じベッドで眠る方が多いが、夕華は自分の部屋で眠ることもある。
しかし、今回の様に甘えてくることが...たまにある。
「よしよし...」
「えへへ...」
こうして...朝日が差す微睡みの中、しばらくの間抱き合っていたのだった。
―――――――――――――――――――――――
「...それで?何か言いたいことはある?」
「ありません...」
「ごめんなさい...」
眉尻が吊り上がった茜。制服にエプロン姿という格好は大変可愛らしいのだが、下手な事を言えば手に持ったおたまで制裁されてしまうだろう。
「はぁ...全く。2人して同時に二度寝するなんて...」
そう。俺と夕華は抱き合ったまま二度寝をしていたのだ。
起き掛けに誰も居なかったことに気が付いた茜が起こしに来なければ寝坊していたことだろう。
「ごめん...」
「気を付けます...」
「もう良いわよ...別に寝坊したことには怒ってないから」
視線を逸らしながら、少し頬を染めている茜。
「そうなのか?」
「ええ。それより...その...起きたら誰も居なくて寂しかったのよ」
ぼそぼそと言うその姿は...あまりにも愛らしかった。
「...茜」
ゆっくりと茜に近づき、そして...
「なあに?―――ひゃっ...!」
そのままぎゅっと抱きしめた。
小柄な茜はすっぽりと腕の中に収まってしまう。
「ずるいー」
唇を尖らせる夕華。
「今は茜の番だ。...また甘えさせてやるから」
左手を伸ばして夕華の頭を撫でる。
「もう...ふふふっ...♡」
どうやら茜もご機嫌になったようで安心した。
さて、俺もそろそろ準備するか。
既に準備が整っている茜を待たせるわけにはいかない。
食卓に就いて茜謹製の朝食を堪能し、身支度を整える為に洗面所に向かうことにした。
........................
「じゃあ、また学校でな」
「うん。いってらっしゃい、お兄ちゃん」
「いってらっしゃい、先生」
今日は時間に余裕が有るので、俺は車通勤。茜と夕華はバス通学だ。
「そういえば...」
余裕が有るとはいえ、バスの本数が少ない田舎なのでそこまで悠長にもしていられない。
だというのに圭介の姿が見えない。
「もう行ったのか...?」
何となく、気にはなったのだが...俺は先を急ぐことにした。
駐車場を出て生活道路に入り、30km/hの安全速度で住宅街を抜ける。
幹線道路に入り流れに乗ると目的地の学校が近づいてくる。
学校までそれほど離れていないのだが、朝の通勤ラッシュに巻き込まれるとそれなりの時間が掛かる。
とはいえ、今日は思いのほかスムーズに車が流れている。
なので、予定より少し早く学校に到着した。
「よっ...と」
パソコンが入ったビジネスバッグに、2クラス分のプリントの束を持つ。さすがにプリントが多いのでそれなりの量になってしまった。
「おはようございます」
換気の為に引き戸が開いていて良かった。
職員室に入って挨拶をすると、既に出勤していた他の先生から挨拶が返ってきた。
「あ...先生、おはようございますっ」
「八條先生、おはようございます」
隣の席の八條先生がふわりと微笑んで挨拶してくれた。
その愛らしい笑顔にこちらの頬も緩んでしまう。
「昨日は本当に申し訳ございません...私の分の採点までしていただいて...」
申し訳なさそうに謝る八條先生。もしも、彼女に犬のような耳が付いていたならば、ペタンと倒れてしまっていることだろう。
「気にしないでください。それこそ、無理をされてあなたの身体に万が一のことがあれば...そちらの方が気に病んでしまいますよ」
笑顔で応えると、八條先生は少し頬を染めながら微笑んだ。
「...ありがとうございます...♡」
「いえいえ。一応、軽く目を通していただけますか?」
「はいっ」
ミスが無いように気を付けはしたが、チェックするに越したことは無い。
改めて彼女の格好を見る。
今日はオリーブグリーンのノースリーブニットに、ひざ下まであるのフレアスカートという彼女らしい清楚なコーディネートながら、ボディラインがはっきりとわかる上に処女雪の如く白く透き通った肌が色気を感じさせており...思わず目を惹かれてしまう。
「先生?」
そんな俺を八條先生は不思議そうに見つめていた。
「あ...す、すみません。その...よくお似合いですよ。今日の服」
「ぁ...えへへ...ありがとうございます...♪」
少し頬を染めながらはにかむ姿は...あまりにも魅力的だった。
―――他の男性教師からの冷たい視線は気のせいだということにした。
........................
さて、俺も準備をしようか。
出席簿を持って朝礼へと向かう準備をする。
「今日は...特に欠席や遅刻の連絡は入ってないか」
...圭介は間に合うのだろうか。確か、今日は親御さんも居ないから送迎も頼めないはずだ。
「先生、一緒に教室まで行きませんか?」
鈴の音が鳴るような美しい声。八條先生の声だ。
「そうですね。行きましょうか」
名簿と、先ほどの教員の朝礼で通達された連絡事項をメモした手帳を手に持ち、八條先生に続いて職員室を出た。
予鈴までもうすぐといった時間帯。登校口にはバタバタと駆けてくる生徒の姿が見えている。
「おはようございまーす!」
男子生徒に元気よく挨拶をされた。
「おはようございます♪」
「おはよう」
もちろん笑顔で挨拶を返す。
....八條先生と一緒に居ると普段より男子生徒に挨拶をされる頻度が高い気がするな。
「ふふふっ...皆さん、元気一杯で良いですね♪」
ニコニコと楽しげな笑顔を浮かべている八條先生。
...俺が高校生なら、こんなに綺麗な先生が居ると毎日学校が楽しみだった事だろう。
「そうですね。...今日は特に男子生徒が元気が良いですね」
「??そうなのですか?」
小首をかしげている八條先生。...どうやら、男子生徒が彼女を目当てに元気の良い挨拶をしていることに気が付いていないようだ。
...俺一人ならテンションの低い挨拶か、はたまたしょうもない世間話をされるくらいだろう。
「ええ。もしも私が高校生なら、八條先生に会う為に毎日職員室に通い詰めますね」
「えっと...どうして...でしょうか?」
不思議そうな顔の八條先生。
顎に指を当てながら首をかしげている。...他の女性ならキャラ作りの仕草に見えるかもしれないが、この先生の場合は素でこういうコトをする。お嬢様育ちということが関係しているのだろうか?
「あなたのように綺麗な先生、私なら放っておきませんよ」
「え?...ええっ!?そ、そんなこと...っ...うぅ...」
真っ赤になってうつむいてしまった。
「心当たりがありませんか?何かと質問に来る男子生徒が居る、とか」
「...そういえば...確かに何人かは毎日職員室まで質問に来る子が居ます。勉強熱心な生徒だと感心していましたけど...ひょっとして、その子も...?」
「あ、もちろん、本当に勉強に熱心な生徒もいると思いますよ。しかし、あなたが目当ての生徒も居るかもしれません」
まあ、八條先生に夢中になるウチに、彼女に認められたくて一生懸命勉強するだろうから、悪いことは一つもないだろう。
「うぅ...なんだか恥ずかしいです...」
頬を赤く染めながら出席簿で顔を隠している八條先生。
愛らしいその仕草に思わず頬が緩んでしまった。
「その...先生は、そのような事はあるのでしょうか?」
「そのような事...ああ、女生徒が私の所へ来る、ということでしょうか?」
「はい...!」
何故か真剣な眼差しで見つめられてしまった。
「そうですね...」
無いわけではないが...特に親密なのは夕華と茜くらいなものだ。
....まあ、親密というか既に肉体関係があるというか...口が裂けても言えないけれど。
「橋本や一瀬くらいでしょうか?まあ、橋本は義理の妹ですし、一瀬も彼女の親友なので良く私を尋ねて来ますね」
...一応、話を濁しておく。
「夕華さんに茜さんですか...」
八條先生は、顎に手を添えて何やら考え事をしている。
「八條先生?」
「...2人とも、綺麗な子ですよね...」
小さな声で呟く八條先生。俺に聞かせたわけではなく、独り言が漏れたような言い方だった。
「えっと...八條先生?」
「...え?あ、は、はい!いかがなさいましたか?」
自分の世界から帰還した八條先生。
「到着しましたよ?」
既に彼女の受け持つクラスの前だった。
「ぁ...はい...」
何故か気落ちする八條先生。
「そんなに元気が無いと生徒も心配しますよ?」
少し冗談のつもりでからかってみる。
「ふふふっ...そうですね。では、また後で」
「ええ。また後で」
八條先生と別れ、俺も隣の教室へと入って行くのだった。