優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ 作:エルサイズ
――――――――――――――茜視点
「ふぁ...」
眠い...
冷房が効いている教室では、窓から差し込む真夏の太陽の下でも快適に日向ぼっこ出来てしまう。
「茜、なんだか眠そうだね」
隣の席から夕華が話しかけて来た。
「ええ...ちょっと昨日は遅かったから」
遅くまで先生に責められてたから。
...昨日の先生はちょっとイジワルだった。イかされる度に激しくピストンされるから...ああ、先生は私を壊すつもりなんだ...と、思う程だった。
「そうなんだ...?」
チラリと彼女を見ると、胸元にそびえたつ双丘が机の天板に乗っていた。
...美咲さんのお母さまも大きかったけど、夕華も大きいわよね...
「茜?」
「...え?」
大きな乳房に夢中になっていると、夕華は不思議にこちらを見つめていた。
「どうしたの?おっぱいばっかり見て...触る?」
両手で双丘を持ち上げている夕華。少しいたずらっぽい笑みを浮かべている。
「間に合ってるわよ」
夕華程じゃないけど自前のモノが私にもぶら下がっている。....重いから肩が凝って仕方ないけど。
近くに居た男子生徒は夕華の事をチラチラと横目に見ていた。....まあ、あんなことしていたら見たくなるわよね。
「それじゃあ私は遠慮なく...」
「え?ひゃっ!?」
ぼんやりとよそ見をしていたら、いつの間にか夕華が背後に立っていた。
そして、脇の下から腕が伸びて来たかと思いきや、瞬く間に私の乳房を鷲掴みにしたのだ。
「あっ...ゆ、夕華っ...!やめなさい...っ...!!」
大きな声を出したくても、突然の事で驚いてしまったので声が出ない。
「ふっふっふ...」
怪しげに笑うだけで夕華は止めてくれない。...昨日の余韻なのか、まだまだ性感帯が敏感になっている気がする。
「ふあっ...夕華...やめて...っ...」
自分でも驚くほど艶やかで弱弱しい声が出てしまった。
...嫌悪感などは無いけれど、ひたすらに恥ずかしい。
「え?あっ...ご、ごめんね」
私の様子がおかしいことに気が付いたらしく、夕華はすぐに止めてくれた。
「はぁ...はぁ...」
...恥ずかしかった。
今までの私なら別に何も思わなかったかもしれないけど...先生に恋をした日から私の中で何かが変かした気がする。...というか、先生に開発されてしまったので本当に感じやすくなった。
「ごめんね...茜」
今、夕華に犬のような耳が付いていたら...きっとペタンと折れていることだろう。
「もう大丈夫よ。ちょっと...驚いただけだから」
まだ顔が熱い...
「それなら良いけど...ふふっ」
何故か笑い声を漏らした夕華。
「なによ」
少しムッとしながら夕華を見た。
「ううん、何でもないけど...」
夕華は私の耳元に顔を寄せて囁いた。
「すっごく...えっちな顔になってたよ」
「っ...!」
それだけ言って離れた夕華。...何事もなかったかのようにニコニコしていた。
「あ、それともう一つ」
「?」
夕華はスマホを取り出して、何やらメッセージを打ち始めた。
すぐに私のスマートフォンの通知音が鳴り、確認すると送り主は隣の席だった。
『昨日、お兄ちゃんとエッチしてたでしょ?』
「っ...!」
どんどん顔が熱くなっていく気がした。
ちらりと隣を見ると、ニヤニヤしている夕華がこちらを見ていた。
『最高の夜だったわ』
これは仕返しだ。
「♪」
...しかし、夕華は楽しげに笑うだけだった。
『今度は一緒にしようね?』
ニヤニヤしていたけれど、いう事は可愛らしい事だった。
『そうね』
それだけ返すと、夕華は満足げな顔でスマートフォンを置いたのだった。
―――――――――――――――――――
放課後。"私は"普通に昼食を摂って終わりだったので疲弊はしていない。
...夕華と先生は私がお昼寝している間に背徳プレイごっこをしていたみたいだけど。
夕華は顔を真っ赤にしながら口を抑えられて後ろから先生に犯されていた。そんな彼女に寝起きで対面した私の気持ちも考えて欲しいわね。...普通に可愛くてちょっと興奮したけど。
「今日のシフトは...今日も美咲さんと一緒ね」
今日も昨日と同じシフトでアルバイトの日だ。
先生はすぐに職員会議参加して、夕華も部活に行ってしまったので今は一人で昇降口に向かっている。
「い、一瀬さん!」
何時のバスに乗ろうかしら...と考えていたそのとき、背後から声をかけられた。
「?」
がやがやとしている放課後の昇降口。
声をかけられたのは良いけれど、振り返っても声の主が見つからない。
「一瀬さん、こっちだよ!」
声の主をようやく見つけることが出来た。
「えっと...」
見たことが有る人に声をかけられていた。
名前が思い出せないわね...この歳でもう物忘れかしら?
「今日は同じシフトだよね?一緒に行かない?」
「え?」
えっと...小井川くんじゃなくて...ああ、そうだ。この人は...
「斉川君もシフト入ってるの?」
「うん。本当は翔太のシフトが入ってたんだけど、ちょっと部活が忙しいらしいくて僕が代理なんだ」
そう言えば小井川君も同じシフトだったわね。
「そう...それじゃあまた後で」
特に会話をする理由も無いので、踵を返してバス停へと向かう。
「え?あ、その...だから...一緒に行かない...?」
しかし、斉川君に再び呼び止められてしまった。
まるで告白でもするかのように頬を染めながら誘ってきた。...そういえば行先は同じよね。
「別に良いわよ」
彼に興味は無いけれど、特別嫌悪感が有るわけでも無い。
「ぁ...う、うん!カバン取って来るよ!」
「え?」
バタバタと廊下を駆けていく斉川君。
...カバンも持たずにどうしてこんなところに居たのかしら...?
「....」
そして、しばらく待たされているうちに昇降口の人ごみも疎らになって来た。
...遅い。
確かに教室は少し遠いけれど、こんなに待たされる程でもない。
「ご、ごめん!遅くなった!」
バタバタと駆けて来た斉川君。...本当に遅いわ。
でも...まあ、指摘する程の事じゃない...と思う。
「そう。行くわよ」
私は既に下履きに履き替えていたので、斉川君を待たずに外に出た。
...待たされて腹が立っているというワケでは無く、急がないとバスに間に合わない。
「ま、待ってよ!」
情けない声を出す彼。待ってあげても良いけれど、その場合は先にお店に遅刻する旨を連絡することになる。
「急がないとバスが来るわよ」
「あっ...!」
絶望的に察しの悪い斉川君でも気が付いたらしい。
私はスタスタと早足を緩めずに校門を目指した。
朝は近所のコンビニ付近の停留所で降りるけれど、帰りは校門近くの停留所が乗る場合が多い。
...ちなみに、夕華はコンビニに寄って10時と14時と16時の間食を買って登校しているのよね。
相変わらず燃費が悪い夕華だけど、あんなに食べても太らないのよね。運動量も多いけれど、きっと栄養が筋肉と胸にばかり偏ってるに違いないわ。
そんなことを考えているうちにバス停に到着した。...生徒が複数人待機している。
「っ...間に合いそうね...はぁ...」
少し息が上がってしまった。
...まだまだ体力が無いわね、私。元々運動は得意じゃないけど、今日は特に体力が落ちている。というのも、昨夜の情事....というか主に先生のせいで体力が消耗しきっていたのだから。
「はぁ....はぁ.....はぁ....」
....後続の人はもっと息が切れていた。まあ、教室から走って来てそのままバス停まで走っていたみたいだから仕方ないわね。
特に興味が無いのですぐに到着したバスに乗り込んで一人用の座席に腰掛けた。
「ふぅ...」
スーパーまでは少し遠い。歩いて行けないほどではないけれど、自転車か公共交通機関を利用したくなる距離だ。
「はぁ...はぁ...」
斉なんとか君は私の隣に立って肩で息をしていた。
「大丈夫?」
女子生徒の隣で息を荒げている危ない人に見えるわね。
「うん...はぁ...はぁ...大丈夫...ちょっと疲れが残ってるだけ...だから...」
「そう...?」
シチュエーションは違えど私と似たような状況なのかしら。
「...」
「はぁ...はぁ...」
その後は特に会話も無いまま目的の停留所に到着した。
「...」
定期券の機能が付いた非接触型のICカードで精算を済ませる。
...先生にお金を出してもらって初めて作ったけど...便利ね、コレ。
同じく定期券を機械にかざして降車手続きを済ませた斉川君。
「...?」
そんな彼の歩き方に違和感を感じた。
「っ...!」
何故か身体を明後日の方へと向けており、少し猫背になっている。
「ねえ...どうしてそんな歩き方をしているの?みっともないわよ」
偏見と言うわけではないけれど、私は堂々と背筋を伸ばして歩いている男の人の方が好きね。
先生はいつも背筋を伸ばして歩いているのよね。でも、歩くのが遅い私に合わせてゆっくりと歩いてくれるから...それが凄く好き。
「...」
そう言えば、斉川君と出かけたときは...なんだか疲れたのよね。
歩幅の事を考えるとその理由も納得出来た。...まず、前提として先生と出かける際には車で移動するからその違いもある。それに、先生や夕華は私の歩幅に合わせてゆっくり歩いてくれるから...その点も変に意識しなくていい。
でも...斉川君は気持ちが急いているのか、いつも歩くペースが速い。それに、考え事をしていると極端に遅くなるから...それだけで疲れてしまう。
私はお世辞にも体力が有る方とは言えないので、そんな不規則なペースで歩かれると疲れてしまう。
「ごめん...ちょっと、昨日は運動しすぎたから...」
視線を逸らしながらそう告げた斉川君。
「そう?....あっ」
不思議に思っていると、ちらりと彼の股間が目に入った。
....どうして膨らんでいるのかしら?
斉川君のズボンは...小ぶりなテントが張られていた。
理由はわからないけれど、何かに興奮したらしい。
「...行くわよ」
特に触れたい話題では無かったので斉川君を待たずに従業員入口を目指したのだった。