優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ 作:エルサイズ
"お任せください"
花園母娘にそう宣言したからには、徹底的に事を済ませる必要が有る。
「桜、海の家まで運転を頼めるか?」
このテの尋問部屋は毎度毎度場所を変える。
故に組織の人間でなければ住所が分からない。
「その心配はありません。既に迎えの車を寄越しています」
桜の言の通り、エレベーターホールから見えるマンションのロータリーには既に黒塗りの高級ミニバンが待機していた。
「さすがの手際だな」
「これくらい出来なければ生き残れませんからね」
平坦な口調だった。しかし、ほんのりと口角が上がっているところが可愛らしい。
「よしよし」
「ぁ...」
思わず頭を撫でてしまった。
「あ...すまん」
「あっ...」
慌てて手を引くと、桜は寂しげな表情を浮かべていた。
「...桜?」
「...何でもありません。行きましょう」
スタスタと歩く桜に置いて行かれないように、俺も早足で車の方へと足を進めた。
「桜の姉御!兄貴!お疲れ様です!」
ガタイの良い黒スーツのお兄さんがマナー講師も舌を巻く程の美しい姿勢で待機していた。
「お疲れ様。海の家に行きますよ」
「はい!」
電動のスライドドアが両方開き、桜は助手席側の後部座席で俺は運転席側の後部座席に腰掛けた。
「出してください」
「はい!」
桜と俺がシートベルトを装着したことを確認すると、お兄さんは車を発進させた。
―――――――――――――――――――
車はしばらくの間グルグルと同じ道を走行し、最終的に工業地帯の外れの方から更に奥まった港にてようやく停車した。
「随分と辺鄙な場所だな」
「ここならいくら叫んでも声が届きませんからね。それに、法的に微妙な土地なので警察の巡回もありません」
要するにほぼ無法地帯の危険地域というわけだ。夕華たちには近寄らないように言っておこう。
「どの建物が桜の持ち物なんだ?」
「おかしなことをお聞きになりますね。ここに私の持ち物なんて一つもありませんよ」
平坦な桜の声。...それもそうか。名義が残れば足が付くからな。
「"使ってない建物"はどれだ?」
"使っている"と言うのは、他の組織であったり、敵対関係では無いが友好的でもない他人が使用している建物。
"使っていない"というのは、桜の組織が自由に使える建物という事だ。
「全て使用していません。この一帯は所有者不明です」
「...そうか」
この辺り一帯の倉庫は全て桜の持ち物らしい。...ある意味治安は良いかもしれない。
廃墟...に見せかけたゲートと建物の脇を通り抜けた。
「ん?」
明らかに日本人ではない男が複数人立っていた。
「...彼らを立たせているだけで人避けになるので便利です。労務費もかかりませんし」
「外国人のが居るだけで役所の人間は嫌がるからな」
"彼ら"の足首に発信機と"小型の何か"が括りつけられている事が確認できた。
「愚かな連中ですよね。姉御の縄張りで商売しようとしていたバカな外人ですよ」
運転手が補足してくれた。
「そうなのか?」
桜に尋ねた。
「はい。彼らはもう故郷の土を踏むことはありません。ERAと一緒です。使用期限が切れるとシャチの餌にします」
ERA...爆発反応装甲の事だ。...やはり、彼らの足首に巻かれていたのは爆弾か...
「到着しましたよ」
車は奥まった倉庫の前で停車した。
見た目は古い倉庫を擬装してあるのだが、屋上にヘリポートが有るあたり...恐らく中身はかなり強度の有る建物だ。
「お疲れ様。持ち場に戻ってください」
「はい。お疲れ様でした」
運転手のお兄さんはそのまま走り去って行った。
「行きましょうか」
「ああ」
桜に続いて倉庫の中に入ると―――
「...凄いな」
「最近改装したみたいですね」
案の定、中身は鉄筋コンクリート造の頑丈な建物だった。他人事のように話しているが、桜の監修のもとで改装されたのだろう。
天井がかなり高いので、おそらく大型トラックがそのまま入れる造りだ。
「ここです」
そして、その建物の更に深部で桜は立ち止まった。
「...」
音が漏れないであろう、頑丈で堅牢な扉。
その扉の前で桜が電話を掛けると、重い扉がゆっくりと開き始めた。
「ごべんなざい!!ごべんなざい!!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
大の男が泣き叫ぶ声と、バリバリと弾けるような轟音。
「コイツは...店長...か?」
顔面がボコボコにはれ上がっていたので瞬時に判断できなかった。
「はい。殺さないように気を付けてはいますが...さて、本人は耐えることができるでしょうかね」
店長は...天井から鎖で吊るされており、陰茎はクリップタイプの電極で肛門からはケーブルが伸びているので...おそらく棒状の電極を捻じ込まれているのだろう。その上で電気を流されているらしい。
電撃で反応したのか、汚らわしい陰茎はガチガチに勃起していた。
「まだ売人を聞き出せていないのか?」
それなら素人にしては頑張って耐えている方だ。
「あ、いえ。開始早々に全て話しました。しかし...この男に薬を売っていた売人は末端も末端のチンピラでしたので、私と先輩が華織さんを保護している間に売人の身柄を抑えることが出来てしまいました。なので、暇つぶしと見せしめを兼ねて電気を流し続けています」
つまり...特に理由は無いが電撃を与え続けているらしい。
「ん?」
「あ....あ....」
店長の傍らでガクガクと震えている男が目に入った。
「継父にはまだ尋問していないのか?」
「ええ。彼が完全に気を失えば...」
桜の言葉を遮るように、一際大きな悲鳴が響き渡った。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!―――あ゛ぎっ」
短い悲鳴を残し、店長の大きな身体はガクンと脱力した。
「死んだのか?」
「いえ、失神しただけです。死ぬほどの電流値では無いので」
かなり痛いですけど、と桜は付け加えた。
「あ、姉御...」
おずおずと黒服の男が桜の下へやって来た。
「何ですか」
「っ...!」
桜の迫力に男が怯んだ。
しかし、勇敢にも次の言葉を続けた。
「そ、その...薬を売ってたヤツならわかりますけど...使っただけの奴にこれはやり過ぎじゃないっすか...?」
桜は微動だにせず、黒服の男を睨みつけた。
「やり過ぎ...本当にそう思いますか?」
平坦な声色。
2人きりの時のような可愛らしい声では無く、低く迫力のある声色だった。
「そ、それは...」
確かに、"薬を使っただけ"であればやり過ぎかもしれない。
しかし、コイツはそれだけではない。
「この男が何をしたのか...理解していますか?」
同じ女性が被害に遭っているので、桜はいつもより激しい怒りを見せていた。
それが他の組織の黒服たちには伝わっているのだが、その内の一人だけ伝わっていなかったらしい。
「それは―――ぐあっ...!!」
言い訳をする前に桜の回し蹴りが飛んできた。
小柄な女性に蹴られたとは思えない程吹き飛んだ黒服の彼。
一撃で失神した彼が目を覚ます頃には、桜に逆らうという選択肢を自ら永遠に捨てることになるだろう。
「...次の男を吊るしなさい」
特に感情が籠っていない声で指示を出した桜。
「や、やめてくれ...もう話したじゃないか...やめて...やめてくれぇ....」
顔をくしゃくしゃにしながら涙を流している継父。
どうやら拷問にかけるまでも無く全て白状したらしい。
「...姉御、コイツの情報は使えました。既に売人の身柄も抑えています」
「...わかりました」
仕事が早い...
詳しく話を聞くと、継父の方は店長に薬を売っていたチンピラの元締めが直接取引していたらしい。
どうやら、此処に到着するまでにある程度の情報は吐いた上に、店長が凄惨な拷問を受けている姿を目の当たりにすると、全ての情報を洗いざらい吐いたとのことだ。
「さて...用済みになりましたね」
桜は悩んでいる様子だ。
罰を受けさせるという意味を兼ねて電撃を与えていたのだが、生憎電気もタダではない。
既に情報を持っていない男に金を使うというのも無駄な話。
「なあ、桜。売人はもう捕まえたんだよな?」
「ええ。輸送中です」
「コイツらにお似合いの末路を考えてあるんだが...桜はあまり楽しめないかもしれない」
「...苦痛を与える事ができるのならば何でも構いませんので、この二人の処分はお任せします」
...よし。
「ありがとう。もう一つ聞くが...シャチは元気か?」
「...ええ。昨日から餌を与えていません。一応、飼育係に確認します」
「助かるよ」
桜は電話をかけ始めた。
「...確認しました。問題無いですが、今日はお腹を空かせて少し狂暴らしいです」
「ありがとう。桜も来るか?」
「先輩にお任せします。私、動物は好きなので。それに、先輩と水族館デートするときに嫌な事を思い出したくないですし」
可愛らしい理由だが、真意は恐ろしい事を言っている。
「了解。何人か若い子を借りるよ」
「どうぞ。お任せします」
桜は近くに居た黒服の数人に指示を出し、店長と継父を麻袋に詰め込んだ。
黒服はそのままズルズルと麻袋を引き、どこかへと連れ去っていく。
「じゃあ、行ってくるよ」
「はい。また後で連絡します」
桜とは一度別れて、黒服と一緒に拷問部屋を後にしたのだった。
「ん?」
入れ違いになるように、他の黒服が多数の"麻袋"を引いて拷問部屋に入って行った。
....あれが売人なのだろう。
「兄貴、この男たちはシャチの餌になるんですか?」
黒服の一人が尋ねて来た。
「最終的にはそうなる。でも、それだけじゃないさ」
「それだけじゃない?」
「ああ。こいつ等の女性に対する狼藉は許さない。だから、最高に屈辱的な末路を迎えてもらう」
コイツらは...絶対に許さない。
――――――――――――――――――――――――
麻袋を引きずりながら訪れたのは、海と繋がっている巨大な水槽の部屋だった。
「うっ...ここは...?」
「ん...」
タイミング良く継父と店長が目を覚ました。
「起きたか」
"一部のみ"自由が効く体勢で拘束されている2人。
「うわっ!?何だこれ!?」
先に目を覚ました継父が声を上げる。
「ん...?....は...?」
その声に反応した店長も目を覚ました。
「おはよう、2人とも。最高の目覚めだろ?」
足元に転がる2人を見下ろしながら尋ねた。
「そんなわけないだろ!なんだよコレ!!」
叫ぶ継父。子供の様に泣いて許しを請いていたとは思えない程強気な態度だ。
「うわああ!?な、なんだよコレ!!」
今度は店長だ。全く...どこからそんな元気が沸いてくるというのか。
ちなみに...この2人は全裸で後ろ手に縛られており、お互いの局部が眼前に来るように拘束されている。
69の体位と言えばわかりやすいだろうか?
「とりあえず、これを飲め」
鮮やかな青い錠剤を2錠用意している。
「何だよそれ...バイアグラか?」
継父は見覚えがあるらしい。
「よく分かったな。まさかお世話になってるのか?」
「ち、ちげえよ!!」
「良いから飲め!!!」
力いっぱい背中を蹴り上げた。
「あぐっ...わ、わかった...わかったから...」
既に大人しい店長。さすがに拷問が効いているらしい。
大きな錠剤を口に押し込み、ホースを口に突っ込んで雑に水を流し込んだ。
「んぐ...ゲホッ...ゲホッ...」
「おい、まさか吐いてないだろうな」
継父の脇腹を思い切り踏みつけた。
「ぐぁ...っ...吐いてない...吐いてないから...」
「吐いてないです...だろうが!!!」
ブーツの底で脇腹をぐりぐりと踏みつける。
「あ゛あ゛あ゛っ....吐いて...ません...吐いてません...から...」
「よし。それでいい」
ちなみに、即効性のモノなので、直ぐに陰茎が勃起状態になった。
「くっ...」
ガチガチに勃起した中年の陰茎が目の前にあるというのは...最悪な光景だろう。
「今からお前らにはゲームをしてもらう」
「は...?」
わけが分からない、と言った様子で継父が声を上げた。
「まだそんな口の利き方ができるんだ...なっ!!!」
力いっぱい脇腹を踏みつぶした。
「あぎっ...!!」
潰れたような声を上げて泣きそうな表情になる継父。
「...ルールは簡単だ。目の前の汚ぇブツをペロペロ舐めてイカせた方が勝ちだ」
「なっ...!?」
「そんなの出来るわけねえだろ!!」
流石に抵抗の色を見せて来た。
此処でもう一度痛めつけてもいいのだが、それよりも効果的な方法が有るだろう。
「おい、あれを見ろ」
首だけは動くので、頭を上げると水槽方が見えることだろう。
「うぅ...」
汚らしい格好の若い男だ。
「あ...!」
店長が声を上げた。
「見覚えがあるだろ?お前に薬を売っていたチンピラだ」
大した情報を持っていなかったらしい。だから早めに処分するとのことだった。
チンピラは黒服に引きずられながら水槽のすぐ近くまでやって来た。
「やべでぐれ...やべでぐれぇ...」
歯は折れて、鼻も変な方向を向いている。顔中が腫れる程殴打され、服の上からも血が滲んでいる。更に手足の関節は全て変な方向に曲がっているので...チンピラがいかに凄惨な拷問を受けたのかよく分かるだろう。
再び店長と継父に向き直った。
「お前らのどちらかが勝てば...ここから逃がしてやることを考えてやろう。ただし、負けた方は...」
チラリとチンピラの側に居る黒服に合図を送った。
黒服は...チンピラを水槽に放り込んだ。
「うああっ...!!]
バシャっと水音を立てながら沈んでいくチンピラ。
手足がまともに動かないので泳げないのだろう。
「す、水槽で溺れさせるのか...?」
店長が的外れな事を言い始めた。
「...よく見てろ」
その瞬間、プールに真っ赤な血が浮かび始めた。
そして―――
「うわああああああ!!!!いだいいだいいだいいだいいいい!!!!」
大きなシャチが水面に現れた。
チンピラはそのシャチに咥えられている。
「っ....!」
「ぁ....ぁ....」
真っ青になる継父と店長。
「ちなみに、この水槽には他に何匹かシャチが飼われている。....ああ、安心しろ。水底には肉食の甲殻類や魚が居るから骨まで分解されるぞ」
普通、シャチは人間を襲わないのだが...この水槽の中で買われている個体は違う。水槽に放り込まれた肉はすべて餌だと調教されている。
唯一、餌だと認識しないのは飼育係と調教係と...桜だけだ。
「そ、そんなこと聞いてな―――うっ...!?」
継父がしぶとく口ごたえしていたのだが、唐突に顔を歪めた。
「んぐ...んぐ...」
店長が必死な形相でオッサンの局部にフェラチオしていた。
「おいおい。そんなに助かりたいのかよ。その為にはオッサンのチンポにご奉仕できるのかよ」
ギャハハと黒服に笑われながらも、店長は必死な形相で咥えこんでいた。
「や、やめろ!!!気持ち悪いだろうが!!」
継父が必死に抵抗する。
しかし、店長のオーラルセックスは止まらない。
「ほらほら、お前もオッサンのチンポ咥えないとシャチの餌だぞ」
「くっ...んっ...」
観念したのか、店長のアソコに舌を這わせ始めた継父。
....最悪なショーの幕開けだった。