優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ 作:エルサイズ
「ん...!ん...!ん...!」
「んぐ...うぶ...っ...」
必死の形相で継父の肉竿をしゃぶる店長。
最初こそ滑稽で笑えたのだが、段々と嫌悪感が勝ってきた。
「....まだイかないのか?」
呆れた声で尋ねると、店長が目を見開いた。....気丈にも、継父の方は睨み返すことができるらしい。
...その時だった。
「うわっ!?」
バシャン!という水音と共に若い黒服が声を上げた。
「ほらほら。お前たちが生ぬるいフェラで時間稼ぎしているせいでシャチがご立腹だぞ」
「ん...!!」
真っ青になる店長が更に激しく頭を振っている。
「んぐ...っ...!」
肉竿を咥えながら顔を歪ませている継父。
...ガクガクと腰が震え始めている。いくら嫌悪感が有るとはいえ、これだけ口淫されていると達してしまうのだろうか?
「ほらほら。もっと頑張らないとお前が餌になるぞ?」
ぐりぐりと継父の側頭を踏みつける。
「ぐっ...」
恨みの籠った視線を向けられている。
「...」
力いっぱい後頭部を蹴飛ばした。
「ぐぁ...!!」
「んぶふっ...!?」
衝撃で肉竿に歯でも立てたのだろう。店長も痛みで声を漏らした。
「何だその目は?」
「っ....!」
さっと視線を外す継父。
しかし、次の瞬間にはキツく目を瞑っていた。
「んぶ...!?」
声を漏らす店長。
汚い唇からは白い粘質の液体が垂れていた。
「イったか」
確認の為に継父を見ると、腰をガクガクと震わせていた。
「ぶは...はぁ...はぁ...こ、これで...おれは...!」
希望に満ちた表情を見せている店長。
「そうだな...」
チラリと黒服に視線を向けた。
「...」
コクンと頷く黒服たち。
彼らは、継父と店長の拘束を解かずにズルズルと引きずり始めた。
「え?え?」
目を瞑ったままの継父はともかく、店長の方は困惑した声を上げていた。
「第二ラウンドだ。今度は水の中でしゃぶれ」
「話が違うじゃないか!!やめろ!!やめてくれ...ぇ...!!」
情けなく涙を流しながら懇願する店長。
何を思ったのか、激しく口淫を始めた継父
「...やれ」
黒服たちは刺股で継父と店長を水槽に押し始めた。
「やめろ!!やめろおおお!!うああああああ!!!!」
バシャン!と水音を立てながら沈む継父と店長。
しかし、直ぐにプカプカと浮いて来た。
「んっ!!んっ!!んっ!!んっ!!」
バシャバシャと飛沫が立つ程激しく頭を振っている継父。
「うああああああ!!!!」
相変わらず悲鳴を上げている店長。
....しかし、それは長くは続かなかった。
...........これから先は、あまりにも凄惨な光景だったので説明を省くが...水槽の底で暮らす甲殻類や魚類が"彼らだったモノ"を処分するのにそれほど時間が掛からないほど、空腹のシャチは綺麗に食べ尽くしたのだった。
............................
「...」
再び拷問室に戻って来た。
「...終わりましたか?」
「ああ。地獄を見せてやったよ」
「...わかりました」
深くは聞かれなかった。
「...」
拷問部屋は...先程より更に凄惨な光景だった。
真っ赤な飛沫が四方に飛び散っているので...何が起きたのか想像に容易い。
「私は後処理が有りますので残りますが...先輩はいかがなさいますか?」
綺麗な顔に返り血が付着している桜に尋ねられた。
「俺も付き合うよ。帰りに送ってくれると助かる」
「....................分かりました」
ふわりと微笑んだ桜。愛らしい笑顔と頬に付着している血痕のギャップが印象的だった。
............................
その後、桜の組織の"協力者"に連絡を取り、店長と継父は"失踪"という事になった。
とはいえ、成人...それも中年の失踪など熱心に捜査されるはずもなく、彼らの行方は永遠に闇の中だ。....正確にはシャチの胃の中だが。
「ふぅ...一通り終わりましたね」
「そうだな...」
今は施設内の事務所にて一息ついているところだった。
「先輩、夕華達には遅くなることを伝えていますか?」
桜とは付き合いが長いので、当然ながら夕華とも面識がある。
以前は姉妹のように仲が良かったと思うのだが...最近はどうだろうか?
「ああ。先に寝ているように伝えてあるよ。花園母娘に関しても夕華と茜が居れば大丈夫だろう」
心身のケアや食事に関しては茜が頼りになる。それに、暴力沙汰に関しても夕華が対人戦で負けるとは思えない。
「...それなら、多少遅くなっても問題無いですよね?」
上目遣いで尋ねている桜。
「そうだな。ご飯でも食べに行くか?」
「.....はい♡」
愛らしい笑顔で答える桜。
迫力のある"ボス"としての表情とのギャップが少し面白い。
「さて...何処に食べに行こうか」
あまり肉料理と魚料理は食べたくない気分だ。
「先輩、カレーお好きですよね?」
「ああ。欧風でもアジア風でも好きだよ」
カレーやハンバーグが嫌いな男の子は少数派だろう。
「ネパールカレーの美味しいお店が有りますので行きましょう」
「そうだな。それじゃあ...行こうか」
「はい」
事務所の照明を落とし、常駐の黒服に警備を任せて施設を後にした。
―――――――――――――――――――――
先程の真っ暗な倉庫街とは打って変わり、明々としたLEDの外灯と煌びやかな看板が照らす繁華街の通り道。
「ふう...確かに旨かったな」
「ふふっ...お気に召していただけたのなら幸いです」
特にチーズナンが絶品だった。バターチキンカレーとの相性が最高だ。
「さて...桜、お願いばかりで恐縮だけど...家まで送ってもらっても良いか?」
まあ、タクシーで帰ることも出来るけれど、もう少しだけ桜と一緒に居たい。
「ええ、勿論。.............最後までご一緒しますよ...♡」
「悪いな」
裏路地のコインパーキングまでの細い脇道を、桜と肩を並べて歩く。
「~♪」
ご機嫌な様子の桜は、先程まで薬の売人を痛めつけていた組織のボスと同一人物だと思えない程に愛らしかった。
「払ってくるから先に乗っていてくれるか?」
車室番号を確認して精算機へと向かった。
「そんな...ありがとうございます」
ふわりと微笑んで愛車へと向かう桜。
アンサーバックと共に開錠された車は、組織のボスらしい高級セダン....ではなく、3ドアのハッチバックスポーツカーであるGRヤリスだった。しかも予約販売の頃に購入した初期ロッドモデルだ。
どうしてこのチョイスなのかと聞いたことがあるのだが、桜曰く「速いし小回りが利くので追う方も追われる方もこなせますから」という理由だった。悪路用に補強も施してあるらしい。
「意外だよな...」
駐車料金を精算しながら呟いていると、チューニングエンジンの野太い排気音が聞こえて来た。
精算を済ませて桜の車へと向かう。
「お待たせ」
助手席の扉を開けて俺も乗り込んだ。
「いえ。では行きましょうか」
「ああ。よろしくお願いします」
俺がシートベルトを締めたことを確認すると、桜はゆっくりと車を発進させた。
MT車であることを忘れてしまうほどの滑らかなクラッチミートだ。
「相変わらず上手いな」
「...?何のことでしょうか?」
不思議そうに小首をかしげている桜。
「運転だよ。こんなに丁寧な運転をする子はなかなか居ないよ」
「ふふふっ....ありがとうございます」
嬉しそうな様子だ。
「...桜、売人は減って来たのか?」
桜の組織は絶対に薬は売らない。それどころか、秘密裏に公的機関と協力して撲滅させているくらいだ。
「...正直に言って、あまり変化が無いですね。私が管理している地域では減っていますが、その分他の地域に流れているだけでしょう」
沈んだ声。
それもそうだよな。薬物に関しては国が大量に資金を投入しても一向に減らない。
役人の一部が妨害しているという噂もあるが...どちらにせよ難しいのだろう。
「時々、無意味な事をしているのではないか...と思う瞬間があります」
不意に漏れ出た弱音。
部下の前では決して見せない...年齢相応に弱い部分。
「...そんなことは無いさ」
「先輩...?」
車通りの少ない2車線道路。
目の前の信号は赤色だった。
「桜はよく頑張ってるよ」
サラサラの黒髪の上から頭を撫でた。
「ぁ...えへへ...♡」
漏れ出た声が可愛らしかった。
「よしよし...ほら、青信号だぞ」
「ぁ...は、はい」
少し揺れる車内。
動揺して左脚の動きがぎこちなくなっているらしい。
「あの...先輩?」
「うん?」
「明日は...祝日ですよね」
「ああ」
幸い、明日は出勤の予定は無い。
「少し帰りが遅くなっても...大丈夫ですよね?」
「そう...だな」
次の赤信号。
桜の方を見ると、彼女もこちらを見ていた。
「桜?」
「先輩...」
絡み合う視線。
潤んだ瞳が外灯に照らされている。
そして段々と近づいて...
「ん...」
「んっ...♡」
甘く舌を絡め合うキス。
それは信号が青になってもしばらく気が付かない程だった。
「先輩...ちょっと、寄り道しても良いですか?」
「...ああ」
桜はハンドルを切り、メインの幹線道路から外れた方向へと進んだ。
...この先には高速道路のインターチェンジが有る。
そして、インターチェンジの周りには....
桜の愛車は、煌びやかな看板の建物へと入って行ったのだった。