※この作品はR-18です。

優柔不断は切り捨てろ:周りの美少女は全員他人のモノ   作:エルサイズ

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72:麻衣編★

――――――――――――――――――――主人公視点

 

麻衣のアパートへと出発する前、自宅にて最終的な打ち合わせをしていた。

 

一応、小井川が居る可能性が有るので美咲にも参加してもらっている。

 

「それじゃあ...手筈通りに麻衣の身柄を押さえるか。桜、麻衣の様子は分かるか?」

 

「はい。...麻衣は部屋の中に居ます。男の子は...すれ違いになりそうですね」

 

「そうか...それなら、とりあえず今回は俺と桜だけで行くか。美咲ちゃんもそれで良い?」

 

「...はい」

 

表情が強張っている。...仕方ないだろう。あんな目に遭わされたのだから。

 

「尋問は...先輩にお任せしてもよろしいでしょうか?」

 

「ああ。...今回の尋問は俺の方が向いてるだろう」

 

「...若い女の子なら先輩が適任でしょうね」

 

桜の視線は少しだけ冷たかった。

 

「...そんな目で見ないでくれ...」

 

「??」

 

美咲は分かっていない様子だ。

 

「私がトロトロになっても腰を止めてくれなかったではありませんか。アレをヤられると普通の女の子は壊れちゃいますよ」

 

「誤解を招くような言い方をしないでくれ」

 

「ふふふっ...まあ、私は先輩の事を愛していますので許してあげます」

 

「えっと...何のお話をされているんですか?」

 

怪訝な表情を浮かべている美咲に尋ねられた。

 

「先輩の下半身は薬なんか使わなくても女の子の頭をトばすコトが出来るお話ですよ」

 

小柄で可愛らしい容姿かつ清楚な言葉遣いである桜の、その可愛らしいお口から発せられる容赦の無い下ネタだった。

 

「え...?」

 

「薬なんか馬鹿馬鹿しくなると思いますよ。以前、悪質な美人局の疑いで女の子をとっ捕まえたのですが...先輩に預けると2,3日は会話が出来ないほどトロトロにされていましたね。今でも先輩に会うと泣いて土下座しますよ。もう許してくださいって」

 

「ひっ...」

 

完全に怯えてしまったじゃないか。

 

「おい桜...」

 

「ふふふっ...冗談ですよ」

 

桜は美咲に笑いかけた。

 

「じょ...冗談なんですね...」

 

ほっと胸を撫で下ろしている美咲。

 

「はい。泣いて土下座なんかしませんよ」

 

「そ、そうですよね...?」

 

妙な部分を否定されたと思っている事だろう。

 

 

 

「はい。彼女は今でも泣いて縋りついて先輩に"犯してください"と懇願します」

 

 

 

「....」

 

口を大きく開いたまま静止してしまった美咲。

 

「彼女、先輩の写真を見るだけで下着がぐっしょりですよ。それ以外には反応が薄すぎてお店にも出せないし売りにも出せないんです」

 

「....」

 

口が開いたまま固まっている美咲だった。

 

「いわゆる性奴隷ですね」

 

...何てこと言うんだ桜...その件は夕華にも話したことがないのに。

 

「...美咲ちゃん」

 

「ひっ...」

 

返って来たのは返事では無く短い悲鳴だった。

 

「美咲ちゃん。とりあえず俺たちが麻衣を確保するよ」

 

「は、はい...そ、それでお願いします」

 

...気のせいだろうか。今朝より俺との物理的にも心理的にも距離が遠い気がする。

 

「...とりあえず行こうか」

 

「よしよし。私が居ますので安心してくださいね」

 

桜が背伸びして頭を撫でて来た。

 

...君が美咲が怯えさせた第一当事者だけどね。第二当事者は俺だけど。

 

「い、いってらっしゃい...?」

 

何とも言えない表情の美咲に見送られつつ、自宅を後にしたのだった。

 

 

...........................

 

 

麻衣のアパートに到着した。

 

「...行こうか」

 

覆面を被り、革手袋と運動靴に履き替えて...よし、行くか。

 

「はい」

 

似たような格好の桜に声をかけ、エンジンをかけたままの車から外に出た。

 

侵入経路は...ベランダだ。

 

麻衣の部屋は2階だ。

 

建物自体のメンテナンスが行き届いていないらしく、屋上に上がる為のタラップが施錠されていない。故に、この建物は屋上へのアクセスが非常に容易だ。

 

そこから先は簡単だった。

 

屋上から麻衣の部屋のベランダに進入して、ガラスカッターで鍵を壊して侵入出来た。

 

「...居ませんね」

 

「いや、声は聞こえる。多分玄関先だろう」

 

耳を澄ませていると、小井川と麻衣の声が聞こえて来た。

 

「...男の子も攫いますか?」

 

「いや...小井川は後からでも接触できる。それに、アイツには価値が無い」

 

大した情報を持ってないから、わざわざ危険を冒す必要は無い。

 

「...終わったみたいですね」

 

会話が聞こえなくなり、玄関を施錠する音が聞こえて来た。

 

「はぁ...お腹空いたなぁ...何食べようかなぁ...ん?」

 

呑気に寝室まで歩いて来た。

 

「...あれ?窓何て開けたかな...?」

 

そして―――

 

「こんにちは...鎧坂麻衣さん」

 

「お迎えに上がりましたよ」

 

目を見開いて硬直する麻衣。

 

「だ、だれ...っ...たすけ...っ...」

 

驚愕と恐怖で腰が抜けてしまったらしい。

 

「...」

 

「...」

 

丁寧に畳んである洗濯物の山からショーツを一枚手に取り、麻衣の口に捻じ込んだ。

 

「んぅ...!?」

 

その上からダクトテープを張り付け、後ろに手を回して親指を結束バンドで縛り上げた。

 

「足を頼む」

 

「はい」

 

結束バンドを3つ組み合わせたモノで両脚も拘束した。

 

「んぅっ...!!」

 

恐怖で顔を引きつらせている麻衣。

 

抵抗するわけでも無く、ただただ怯えて硬直している。

 

「...」

 

「...」

 

俺が大型のボストンバッグを開くと、桜は無言で頷いて麻衣の身体を転がした。

 

「んぅ...!?んぅっ...!!」

 

自分が置かれた状況を理解し始めたのか、もしくはこれから何をされるのか勘付いたのか、それは分からないが麻衣は抵抗を始めた。

 

「...」

 

しかし、それは想定済みだ。

 

「良い子ならこの意味が分かるだろ?」

 

フルタングのシースナイフで頬を叩きながら、ジェスチャーで沈黙を指示した。

 

「っ...!!」

 

ポロポロと涙を流しながら首を縦に振る麻衣。

 

「...」

 

ナイフを鞘に戻して頭を優しく撫でた。

 

「...?」

 

泣きながらも不思議そうな顔を浮かべている。

 

「...」

 

桜に目配せをすると、無言で頷いてボストンバッグを開いた。

 

「...」

 

それを確認すると、俺は麻衣の身体を優しく抱きあげて、丁寧にボストンバッグの中に収めた。

 

「っ...?」

 

優しく頭を撫でながら、再びジェスチャーで沈黙を指示する。

 

「っ...」

 

麻衣は大人しく頷いている。...そんな彼女の頭をもう一度撫でると、そのままファスナーを閉めた。

 

...後はトランクに押し込むだけだ。ボストンバッグは"ちょっとした加工"を施してあるので声を上げるような事も無いしな。

 

 

――――――――――――――――――――麻衣視点

 

 

...怖い...

 

真っ暗なボストンバッグの中、先ほどからゆらゆらと揺られている。...多分、さっきの覆面男が担いでいるのだろう。

 

...怖い...でも、少し不思議だった。

 

ナイフを突きつけられた時は本当に頭が真っ白になった。

 

ああ...殺される...そう思ったけれど、その直後に優しく頭を撫でられた。

 

慈しむような...本当に優しい手つきだった。

 

その後、ボストンバッグに入れられるときも...まるで遊び疲れた娘を抱える父親のように優しく抱えられて、最後にはまた頭を撫でられてしまった。

 

されていることはただの誘拐なのに、あの優しい手つきのせいで混乱してしまう。

 

「...」

 

それに...このボストンバッグ...何かおかしい。

 

なんというか...薬品の臭いというか...妙な刺激臭が......

 

 

.................

 

 

柔らかいベッドの感触。

 

「ん...」

 

どうやら...いつの間にか眠っていたらしい。

 

私は...一体どうなったのだろう...?

 

「...?」

 

手足を縛られてはいない。

 

ああ...そうか。

 

あれは夢だったんだ。

 

攫われるなんて変な夢をみるものだ...

 

見覚えが無い部屋だけど、きっと...セフレのうちの一人とラブホテルにでも来ているのだろう。

 

「...起きたか?」

 

穏やかな男の声が聞こえて来た。

 

「...?」

 

聞き覚えがある声だけど...誰の声なのか思い出せない。

 

「見えるか?」

 

私に覆いかぶさるように男が顔の前で手を振っている。

 

でも...視界がぼやけていて良く見えないし...なんだか身体も気だるい。

 

この感覚は...そうだ。かなり強い風邪薬を飲んだときのようなものに近い気がする。

 

「ちょっとぼやけてるけど...うん。何とか見えるよ...」

 

それにしても...この人は誰だろう?

 

セフレの中にこんなに優しそうな声の人なんて居たっけ...?

 

「少し睡眠薬が多かったかな...」

 

睡眠薬...?

 

何を言っているのかよく分からない...

 

「まあ、これ以上お前に合わせてやる必要は無いか」

 

「え...?」

 

男の人はそのまま私に跨るような体勢で膝立ちになっている。

 

そして―――

 

「...!」

 

パァン!と響く乾いた破裂音

 

「っ!!?」

 

衝撃と共に、段々と頬が熱くなってきた。

 

「え...?」

 

衝撃で視界がクリアになっていく。

 

「目が覚めたか?」

 

目の前には、優しい笑顔を浮かべた男性が馬乗りになっていた。

 

清潔感のある爽やかなルックスと、人の良さそうな笑顔。

 

しかし...先ほどのかなり痛いビンタのせいで、私の心中は恐怖で一色になっていた。

 

「な、なんで...きゃぁっ!!」

 

パァン!と再び強くはたかれる頬。

 

男の人は相変わらず穏やかに微笑んでいた。

 

―――怖い

 

「な、何を...ぁっ!!」

 

バシンッ!!

 

―――怖い怖い

 

「や、やめて下さ―――っ!!」

 

バシンッ!!!

 

「目が覚めたかって聞いているんだ」

 

「だから―――きゃぁっ!!」

 

バシンッ!!!!

 

段々と強くなっている。

 

―――もう怖くて怖くて仕方なかった。

 

「さ、覚めました...!覚めたので...も、もう殴らないでください...っ...」

 

恐怖で涙が溢れて来た。

 

...怖い...怖い...

 

何を言えば殴られるのだろう...

 

何を言えば許してくれるのだろう...

 

恐怖心から、そんなことばかり考えるようになった。

 

「...」

 

男の人が再び大きく腕を振り上げた。

 

...また殴られる...!!

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!!」

 

ぎゅっと目を瞑って頭を抱えた。

 

頭を抱えて...やがて訪れるであろう痛みに耐える。

 

しかし―――

 

「よしよし。良く言えました」

 

「...え...?」

 

何故か―――優しく頭を撫でられていた。

 

「ごめんな?痛かっただろ?」

 

そればかりか、私の頬を労わるようにさすってくれた。

 

「い、いえ...」

 

怖い...だただた怖い。

 

急激な対応の変化に困惑しているけれど...優しくされると少しだけ安心してしまう。

 

「あ...あの...ここは...どこですか?」

 

「質問して良いなんて言ったか?」

 

優しい笑顔を浮かべていた男の人から表情薄れていく。

 

そして―――

 

「言って無いよな?」

 

バシン!!

 

―――今までで一番強く叩かれた。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい...!!!」

 

ぎゅっと目を瞑って繰り返す。

 

怖い...怖い怖い怖い怖い...!!

 

「謝れなんて言ったか?」

 

バシン!!!!

 

―――更に強く平手打ちをされた。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!!!」

 

しまった...!

 

先程謝るなと言われたばかりなのに...

 

「っ....!!」

 

ぎゅっと目を瞑って衝撃に耐える。

 

...しかし、いつまで経ってもその瞬間は訪れなかった。

 

「...?」

 

男の人はじっとこちらを見つめていた。

 

そして...私が顔を上げた途端―――

 

「きゃあっ!?」

 

バシン!!!

 

思い切りはたかれた。

 

どうやら、私が目を瞑っていたのがいけなかったらしい。

 

「まったく...聞き分けの無い子だな」

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい...っ!!!」

 

呆れたような声を漏らす男の人。怖い...このままでは何をされるのか分かったモノじゃない。

 

どうすればいいのだろう?どうすれば許してもらえるのだろう?そればかり考えていた。

 

「よしよし。分かれば良いんだ」

 

再び優しく撫でられた。

 

そればかりか、太い腕で抱きしめられてしまった。

 

あぁ...良かった...

 

「ありがとうございます...ありがとうございます...」

 

「よしよし...ごめんな?怖かっただろ?」

 

まるで別人のように優しくされている。

 

心の中から恐怖心は拭えないのだが、彼の命令に従っていれば痛い思いをしなくて済む。

 

恐怖で支配される動物的な本能かもしれないけれど、彼に従っていれば優しく抱きしめてくれる。

 

この短い時間でそれを理解したのだ。

 

「麻衣、こっちを見てごらん?」

 

「...?」

 

未だ熱い頬に手を添えられて、彼の方へ向かされた。

 

「ん...」

 

「んぅ...!?...っ...♡」

 

突然唇を奪われ、激しく口内を犯された。

 

後頭部に彼の手が回り、がっしりと押さえつけられているので逃げられない。

 

有無を言わさずに舌を捻じ込まれ、呼吸さえ許されずに舌を絡め合わせた。

 

「んっ...れぅ...んぅ...っ...♡♡」

 

まるで脳内の奥深くまでトロトロにされている気分だ。

 

突然、見知らぬ男性にディープキスをされているというのに、脳内を埋め尽くすのは嫌悪感では無く...甘い快楽。

 

「...」

 

「んぅっ!?...っ...ぁ...♡♡♡♡」

 

口腔内を犯されながら、彼の指が私の股の間に伸びて来た。

 

秘所は下着の上からぐりぐりと弄ばれている。

 

「殴られてるのにこんなに濡れてるのか。どうしようもないな」

 

「そ、そんなっ...ああっ...♡♡♡」

 

甘い快楽で思考が纏まらない。

 

頭上に両手を組み敷かれているので逃げることも出来ない。

 

「おい」

 

「ひっ...!」

 

ドスの効いた低い声に身体が硬直する。

 

また殴られる...!

 

恐怖心で全身から脂汗がにじみ出ているような気がする。

 

「口答えするな」

 

「あぐっ...!」

 

先程まで股の間に甘美な快楽を与えてくれていた彼の手が、今度は私の首筋を捕えている。

 

「質問してるんだぞ?どうして答えないんだ?」

 

「ぐっ...ぁ...たす...け...」

 

今、私の生殺与奪は彼に握られている。

 

先程までは甘く蕩けるような手つきだったのに、今は私の命を刈り取ろうとしている。

 

「...こんなもんか」

 

思考がバラバラに砕け散り、自衛の本能で意識が飛びそうになる寸前、ようやく呼吸を許してくれた。

 

「ぐっ...はぁ...はぁ...はぁ...」

 

「俺に逆らうな。分かったな?」

 

「はぁ...はぁ...はぁ...はぁ...」

 

返事をしなきゃ...!

 

彼の言う事を聞かなきゃ...!

 

しかし、意識が飛ぶ寸前だった身体は自由が効かなかった。

 

「よしよし。ゆっくり呼吸してご覧?」

 

「はぁ...はぁ...ぇ...?」

 

また、折檻される。そう思っていたのだが、彼の反応は意外なモノだった。

 

相変わらず頭上に両手は組み敷かれているのだが、先ほどまで私の呼吸を奪っていた方の手で優しくお腹を撫でられている。

 

「ほら、ゆっくり息を吸って?」

 

「ん....」

 

彼の言葉に従い、ゆっくりと深呼吸を始めた。

 

彼のリズムで、ゆっくりと。

 

「深く深く息を吸うんだ」

 

「はい...」

 

耳元に響く優しい声。

 

―――この声に従っていれば...

 

「良い子だ。次に倍の時間をかけて息を吐くんだ」

 

「ん...」

 

―――言う通りにしていれば...

 

「よしよし。よく出来たね。もう一度、深く息を吸って...」

 

「ん...」

 

―――命令に従えば...私は...

 

「よしよし。お利口さんだね」

 

優しく頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

 

―――彼の命令に忠実な私は...幸せなんだ。

 

 

 

 

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