ペットサキュバスの犯され学園生活~退魔師学園でエロスキル特盛の銀髪ロリ巨乳美少女サキュバスにTSしたダメ男が、性処理便所として犯されまくるようです~ 作:クマノミの実
噂をすれば影とはよく言った物だ。
熱人から昇級するためには、誰かに師事をして戦闘技術を磨いた方が良いと言われてから直ぐの事。
夜に1つの転機が訪れていた。
それは学園娼婦としての勤めが終わった朝の5時。
抱かれた男の豪華な家から、粗末で狭い自分の部屋へ戻っている途中の事だった。
夏も暑くなって来たとはいえ、流石にこの時間はそうでもない。
早朝の清々しい空気の中を、しかしついさっきまで男に激しく抱かれていた所為で、奥底に甘い痺れが残る火照った体で歩いていた夜に、声が掛けられた。
「もし、甘土さんでしょうか」
「……え?」
夜は驚きの声を上げた。
ボッチの彼女に、誰かから声を掛けられる心当たりがまるで無かったからである。
それでも男の声であったなら、ナンパや体の関係を持った男たちと言う可能性はあったが、たった今耳に飛び込んで来たのは涼やかな女性の声であった。
こうなるとホントのホントに心当たりがない。
しかしながら声のした方に居たのは、夜が知っている人物だった。
「…………
「おや、甘土さんと話したことはありませんでしたが、名前を覚えてくれていましたか」
「それは、まあ、はい」
スラッとした長身に、艷やかな黒のロングヘアーをした、切れ目でグラマラスな若い美女――黄泉比良坂学園の教員の1人である小鳥遊 凛、その人である。
担任でもない為、一度も会話をしたことのない関係値だが、黄泉比良坂学園しかし”美人女教師”と言うのは、男子学生のある種、憧れの的。
夜も、今は亡き息子(意味深)に食べさせるオカズ(意味深)としてお世話(意味深)になった事があり、そう言った意味で印象に残っていた。
「こんな風に突然で、申し訳ありません。甘土さんと連絡が取れる時間は限られているので……。なので、今少しだけ良いですか?」
「えっと、自分は構わないですけど、……あの、その言い方だと、何か用事があって来られたんでしょうか……?」
「ええ。少し話したい事がありまして」
「小鳥遊先生が、俺に話し……?」
今まで、教職員に注目された経験など皆無の夜は、頭の上にハテナマークを浮かべて、戸惑いを隠せていなかった。
小鳥遊はそんな夜を安心させるかの様に、道端じゃあなんだから場所を変えましょうか、と微笑んだ。
*
「小鳥遊先生が、俺に特別な個人授業を⁉」
「考えてみて貰えませんか」
早朝から開いているお洒落なカフェの中、またしても夜の驚いた声が響いた。
小鳥遊が夜に語った言葉は、内容自体は極めて分かり易い。
こう言った暇な時間を使って、夜を鍛えさせて貰えないだろうか、と言う物だった。
しかしながら内容は分かり易いが、理由の方が夜には全く理解出来なかった。
何せ、教員と生徒と言う関係性ではあるが、担任でもなし、一度も喋ったことが無いのだ、小鳥遊側は自分に時間を割く理由など全く思いつけない。
「その、話は分かったんですが、小鳥遊先生が、どうして……?」
「それは勿論、甘土さんの才能を見込んで、です」
「俺の才能⁉」
才能。それは夜が自分に言い聞かせた言葉ランキングの上位であり、しかし他人から言われたのはとても小さかった頃以来の言葉である。
久方ぶりの言葉を受けてフリーズする夜に対し、小鳥遊が補足説明を開始した。
「まずこの学園における教師の立ち位置が、所謂普通の教職員とは違うと言うのは、当然分かっていますよね?」
「詳しい所までは知りませんけど、なんとなく」
そもそも、生徒が実験体になったり、性奴隷になったりする学園である。
そこに勤める教師が一般的でないのは、寧ろ当然ですらあった。
「私たちは、”教師”と言う役割でこの学園に居て、実際にある程度定められたカリキュラムを教えています。しかしながら、その大半がこの学園に居る目的は、そのためではありません」
「はい」
「まあそもそもの話、この学園は教師にとっても安全な場所ではないですから。”先生”がやりたい人間は、もっと安全な場所で目指すものです」
「それはそうですよね」
黄泉比良坂学園においては、階級制度こそ対象外だが、教師も生徒と同様のリスクとリターンを背負っている。
元々、実力に確かな自信を持つ者がなるので、そう簡単にどうにかなったりはしないのだが、それでも教師が死亡や大怪我を負ったり、奴隷にされるのは黄泉比良坂学園においては決して珍しいことではない。
そんな危険な場所に態々やって来る以上、何か確固たる目的があると言うのは、当然の話しだった。
「良くある理由としては、成長促進を利用した自身の鍛錬。外では出来ないような実験の検証。自分の技を継いでくれる弟子を探すため。――そしてスカウトです」
「スカウト……」
「基本的にこの学園の教師は、ずっと教師で居る訳ではなく一時的になっているものですから。大体の場合は外で派閥なりなんなりに所属しています。故に、外に戻った時に備えて、有望な生徒を取り込んでおくと言うのは良くある話です」
「もしかして小鳥遊先生もそうなんですか……?」
話の流れからいけば、そうなるだろうと夜は疑問を口にした。
小鳥遊はまるで、当たりです。とでも言うようにくすっ、と笑う。
「まあ、私の場合は自分の鍛錬の為と言うのが一番の目的ですけどね。それでも将来有望な生徒に声をかけさせて貰うくらいの事はしています。――そう甘土さん、貴方の様な、ね」
「お、俺が将来有望な生徒……!」
やはりこれまた他人からかけられた覚えのない称賛の言葉に夜が固まる。
「担任では無いので知るのが遅くなってしまいましたが、甘土さん貴方は
流石にヨイショが過ぎる。
いきなりここまでの褒め殺しにあっては、いくら夜でも不審に――
「えっ、えぇ~♪そんな事はないですけど、でも、まあ俺も自分が8級にまで落とされるのは学園側の見る目が無い的な?そんな事を思わなくもない訳ではなかったですけど~♪」
――全く思っていなかった。
見た目だけで言えば、最高にクールロリに見える顔を馬鹿みたいに全力でほころばせているその様子を見ていると、ピノキオの如く鼻が伸びて、成層圏を突破する姿すら幻視出来そうだ。
ヨイショした張本人の小鳥遊ですら、直ぐに微笑を浮かべて誤魔化したとはいえ、一瞬目を丸くして呆気にとられてしまっていた。
……一応申し訳ばかりのの擁護をしておけば、夜の態度がこんな風なのは、少し前に自分の力が魂装取得前に比べて、下手をすれば10倍位に跳ね上がっているのを体感した他、熱人から褒められていると言うのが大きい。
それさえなければ、流石にもう少しはIQが高い筈だ。
まあその場合でも、最終的に喜んで提案に乗ると言うのは変わらないだろうが。
「…………コホン。それでは、私の提案を受けてくれると言う事で良いですか?」
「はい、小鳥遊先生!先生の期待通り、直ぐに階級を上げて見せますからっ‼」
「それは何よりです。では実際に個人授業を行うのは、朝では無く放課後にしましょうか。連絡先と待ち合わせ場所は――」
とにかく、そんな風に夜に突如として師匠?が出来たわけだった。
*
「ふふっ、ふふふふふふっ♪俺が将来有望、才能がある。くふっ――♪」
(ようやく俺の時代がやってきたぞ!)
小鳥遊と別れてからの帰宅中、夜はそれはそれはご機嫌だった。
間違っていた世界の理が、やっと正されたとでもいわんばかり。
隠されていた才能を学園側から評価されて1発逆転!だなんて、テロリストが学校に攻めて来たらと考える中学生レベルの妄想が、現実に起こってしまったから仕方がないと言えば仕方がないが。
(それに、その才能を見抜いてくれたのが、あの小鳥遊先生だったなんて!)
しかも、嘗てオナニーのオカズにした事すらある美人女教師からの高評価と、個人授業とくれば出来過ぎにも程がある。
夜の内心は当然の様に、遥か天上に飛び上がって――
(凄い嬉しい――嬉し…………………………なんだろ、そんなでも無いや)
――行かなかった。
冷静に考えてみると何故かそんなに嬉しく無かったのだ。
いや、そう言うと語弊があるか。
自分の隠された才能(笑)が評価された事は、嬉しい。それこそ飛び上がらん程に。
しかしながら、そのこと以上に、美女である小鳥遊と関係を持てた事の方を嬉しく思うのが、甘土 夜と言う人間の筈なのだ。
もし男である時に同じ展開になっていたら、今頃、夜の頭の中は小鳥遊のオマンコをハメハメしているという、飛躍しすぎな上に、気色の悪い妄想で埋め尽くされていた筈だ。
しかし今はそうでは無かった。
自分を評価してくれたのが小鳥遊で、彼女とこれから親密になれるかもしれない。という事に対する喜びがまるで浮かんでこない。
何ならその事について考えると、少し、いらっ!と来たぐらいだ。
同じように評価されたのでも、熱人から褒められた時は、全身に甘い痺れが走って
「まぁ、いっか」
けれども夜はその事を特に気にしなかった。
褒められた事自体は嬉しいんだからどうでもいいだろう、と。
だから考えなかったのか、それとも
*
――ここまで簡単に、そして思い通りになると、逆に不安になりますね。
視点は打って変わって、夜と別れた小鳥遊はそんな風に思いながら、微妙な表情を浮かべていた。
そもそも彼女が夜に対して、何故こういった行動と提案に出たのかと言えば、夜の担任である物見に、
まあ、そう言った意味では、小鳥遊が夜に行った説明はあながちデタラメと言う訳でもない。
いずれ学園から外に出た時に、自身の立場を有利にするために有望な人材に声をかけているというのは本当の事だし、その対象の1人として夜に声をかけたというのも何1つ嘘ではない。
……ただ1つ誤魔化した部分を挙げるとするなら、小鳥遊としては夜に語ったような期待のホープをスカウトする様な感覚ではなく、新種の珍生物を研究するような感じだと言う事だろうか。
「それにしても、物見先生の言った通りでしたね……」
小鳥遊は、他の教師はともかく、夜の担任であり、その特殊性を見抜いて自分に説明してくれた物見に対しては当然の筋として、自分が夜に接触したい旨を伝えておいたのだ。
物見は特に気分を害する事もなく、薄く笑って「律儀ですね。それなら、ストレートに誉めちぎるのが手っ取り早いと思いますよ?」とアドバイスすらしてくれたのだ。
半信半疑ながら物見がそういうなら、と試してみた小鳥遊であるが、見事に上手くいった形だ。
物見の観察眼が凄いのか、夜の人間性が浅いのかは評価に分かれるところである。
「まあ、モチベーションを保ちやすそうとでも思っておきますか」
不安にばかり思っていても仕方がない。
小鳥遊は、そんな風に意識を改めたのであった。
そしてそんなこんなで、微妙に違和感と思惑が交差する師弟関係?がここに出来た訳であった。