ペットサキュバスの犯され学園生活~退魔師学園でエロスキル特盛の銀髪ロリ巨乳美少女サキュバスにTSしたダメ男が、性処理便所として犯されまくるようです~ 作:クマノミの実
黄泉比良坂学園3年C組。高木
「はぁっ…………」
聞くからに憂鬱げな溜息を吐きつつ、
そんな彼女の不機嫌さの原因。それはずばり男であった。
麗華と
当時、2年生であり落ちこぼれて、8級――
*
「んっ、はぁっ。お願いです、貴方の
「…………………………ぁ」
*
当時、麗華は焦燥の極地にあった。
実質的にもう後の無い8級まで堕ちてしまい、そこからなんとか抜け出そうと、自分が持つ唯一の武器である
そんな中にあって、淫魔の魂装持ちの危険性を殆ど何も知らずに、麗華を使いに来た彼――日上 熱人は彼女にとって最高の鴨であった。
これまでの鬱憤を晴らすかの様に熱人を吸い尽くさんとした麗華だが、熱人は一命を取り止め、彼女の決死の企みは失敗に終わってしまう。
そして後日、麗華の前に再び現れた熱人。
己の人生の終わりを悟った彼女であったが――
*
「復讐、しにきたんですの……?」
「……………………」
「なあ――」
「…………はい」
「――又、俺の
「…………………………………………え?」
「ああ、生命力を吸われるあの感触ッ‼あれがなければ満足できないッッ‼‼」
「え?え?????」
「さあ!さあッッッ‼‼」
「な、な、な。一体何ですのっ⁉⁉⁉」
*
サキュバスとの
そのお陰もあって麗華は、なんとか第7級までは階級を戻す事に成功したのだった。
何も知らぬ第三者からすれば、ただの変態である熱人だが、麗華にとっては自分の事を窮地から掬い上げてくれた王子様であった。
別にその後、麗華と熱人は恋人関係などになったりした訳ではない。
一度、精気を搾り取って吸い殺そうした身で、今さら都合の良いことを何を、と自省する麗華は、熱人に対する思慕の念を己の心の奥底に封じ込めたのである。
ただ、麗華が慰労係から学園娼婦に戻った後も、熱人との体の関係は続いていて、彼女にとってその時間は、全てが憂鬱な黄泉比良坂学園にあって唯一、心弾む時間であった。
――そんな熱人がここ最近、麗華の前に顔を出さなくなってしまった。
別に、定期的に会いに来るなんて約束をしていた訳では無い。
そもそも、熱人が抱くのは麗華だけではなく、
しかしそれでも、最初の女というのは少しだけ特別の様で、学園にいるサキュバスの魂装持ちの学園娼婦・慰労係の中で、熱人が一番良く使っているのは麗華であって、それが彼女にとっては密かな自慢だった。
そして話は戻るが、その熱人が麗華の事をここ最近、全く買ってくれなくなったのだ。
こんな事、今まで無かったというのに!
居ても立っても居られず、か細い伝手を使って調べた麗華に、どうやら熱人が新入生のサキュバスの魂装持ちにドハマリしているらしい、と言う情報が入ってきたのであった。
*
――嫌な天気ですわね。
麗華の気分と同期するかの様に、今にも泣き出しそうな曇天の空の早朝。
彼女は、学園都市の居住区の一角の物陰に身を潜ませていた。
どこまで信用できる情報かは分からないが、熱人がドハマリしているという新入生の家が、この辺にあるらしいと知っての事だった。
――我ながらどうかしてますわ。
そんな風に思う麗華だったが、自分の足を止める事は出来なかった。
熱人がドハマリしたという新入生――甘土 夜と言う少女?についてのある程度の情報は、慰労係として公開されている物で把握できた麗華だったが、どうしても実際に一目見てみたかったのだ。
別に、因縁をつけたり闇討ちしたりする気なんて事は毛頭ない。
それどころか、麗華自身、自分が何をしたいのかよく分かっていない。
それでも、自分にとっての王子様を射止めた相手が居ると思うと、居ても立ってもいられなくなってしまったのだ。
――来ましたわ!確かに綺麗ね…………。
そんな風に葛藤する麗華の前に、女子用の制服を極めて扇情的に着こなす銀髪の幼く見える美少女――夜が姿を表した。
姿自体は写真で知っている麗華だったが、実際に見てみた夜の姿は写真よりも数段増しで美しく見えて、思わず息を飲んでしまった。
けれども、そうやって一瞬圧倒された後に、麗華が夜に対して抱いた感想は、全く正反対の物であった。
――何か、思っていたよりも大した事の無いような……。
能天気に道を歩いている夜に対して、麗華が抱いた感想は、そんな物であった。
麗華は学園における落ちこぼれだ。現在第7級であり、一時は8級まで落ちていた事を鑑みれば、そこに疑いようは無い。
しかし、いいやだからこそ、自分たちの様な紛い物と、触れたら不味い
そんな彼女の目から見て、甘土 夜と言う人間は、全く大した事が無い様に見えた。
確かに容姿は凄い。比類なきほどに。
サキュバスの魂装を得て他の女生徒より一段上の美しさを得たと自負する麗華であっても、夜を相手には負けを認めざるを得ない。
しかしそれ以外の部分。実力者たちが持っている、一目見ただけで分かる底知れない威圧感の様な物を夜からは全く感じ取る事が出来なかった。
初対面でこんな事を言うのは失礼な話だが、寧ろ一目見ただけで”ああ、この子ダメな子なんだな”と分かる様な残念な雰囲気すら流れていて、逆に凄いとすら思う麗華であった。
――納得が、いきませんわ……。
そもそも、夜も慰労係――つまりは第8級に堕ちる様な人間なのだから、大したことが無いのは当然だ。
それでも麗華が憮然とした感情を抱いたのは、熱人が夜にドハマリしていたからだろう。
自分から想い人を奪っていく人間は、せめて潔く負けを認められる様な、格が違う人であって欲しい――そんな無意識の思いがあったのだ。
しかし、現実はこれ。
これならば、自分のほうが……、と麗華が自分の心の奥底に封じていた筈の嫉妬の念が鎌首をもたげ始めた。
彼女は、鋭い目つきをしながら、自分の手をぎゅっ!と握りしめて夜に近づこうとした。
一体何をしようとしたのか。それはやはり彼女自身にも分からなかった。
一言物申したくなったのか、それともそれ以上の事をしたくなったのか。
しかし幸いか不幸か、麗華が何をしようとしたのか分かることは無くなった。
何故なら、彼女は直ぐに
――地震?…………それに何かしら、この音。
揺れる揺れる景色が揺れる。
麗華が夜に近づこうとしたその瞬間、彼女の目に映る光景の全てが途轍もなく大きく振動した。
それと同時に、カチカチカチカチカチカチカチカチ…………と硬い何かを高速でぶつかり合わせたかの様な何か不快な音が響く。
これは一体……?と訝しむ麗華だったが、そこで1つ奇妙な事に気がついた。
――あの子、この揺れを全く気にしていない……?
こんなにも大きな地震だと言うのに、夜に全く気にしている様子が見られないのである。
そう思って周囲に少し目を走らせれば、木々に止まる小鳥などもまるで平穏に、その場に留まったままであるのが見て取れた。
「ぁっ……。ぇっ……?」
だから麗華は理解した。
揺れているのは
一度理解すると現状の把握は容易かった。
つまり今の麗華は足と全身を異常なまでに激しく、ガクガクと震わせていたのである。
カチカチカチカチと言う奇怪な音も、彼女の歯と歯が震えによってぶつかり続けている音であったのだ。
つまり彼女は、自分でも分からない内に
そんな自分の異常を麗華は理解して、しかしその理由を探るよりも、この期に及んで何故か夜の事が気になって。
麗華は揺れる視界の中で再び、夜の事を見た。
だから気づいた。
「――――ヒィッっ⁉」
麗華の口から思わず、余りにも鬼気迫る悲鳴が漏れ出した。
足と体の震えが更に大きくなる。
心臓が痛いほどに爆音をかき鳴らし、しかし全身に血が巡らず体が冷たくなっていく。
……逃げっ、逃げなきゃっ⁉
世界全てが、妖しく蠢く淫靡な肉塊に覆われた様な気がする。
嗚呼、気付くべきでは無かった!気がついてはいけなかったのだ‼
どうして自分はこの
いいや、だから、それに気がついてはいけなかったのだ‼
自分がすべきだったのは、異常を認識した瞬間に何もかもを忘れて回れ右をして帰る事だったのに⁉
そんな風に、激しい後悔が麗華の内心で荒れ狂う。
けれども未だ遅くはない、今からでも逃げ出すべきだと、決意して。
しかし麗華は1つだけ理解していなかった。
麗華が
「……ひっ⁉」
先程まで明後日の方向を向いていた夜が、物陰に潜んでいる筈の麗華の方向を見つめていた。
そして彼女はにっこり、と笑った。
何時ものような、性格の悪さが滲み出ている馬鹿みたいな笑いではなく、容姿に見合った童話の中の妖精の如き可憐な笑みを。
嗚呼、でも目が。その爛々と光る紅い目が。
顔は笑っているのに、目だけは笑っていない。
一度も瞬きすることなく、麗華の方をじぃ……っと見つめている。
それはまるで昆虫の様に。あるいは人の皮を被った宇宙人の様に。
「ぅぁ……」
そして、夜はてくてくと、ゆっくり可愛らしく歩き出した――麗華の元へ。
もうこうなっては逃げれない。それにそもそも恐怖で足が動かない。
その場に留まる麗華の前に、遂に夜がやって来た。
「こんにちは、よい、おてんき、ですね」
「ひぁっ……」
今にも泣き出しそうな曇天の空の下、とても澄んだ、しかしどこまでも無機質な声で夜が喋った。
「あなたも、さきゅばす?」
「は、はひっ……!」
こてん、と人形の様に首を傾げて夜が疑問を口にした。
機嫌を損ねる訳にはいかない!と慌てて答えた麗華だが、しかしその返答に夜は大した反応を示さなかった。
そして、再び目だけは笑っていない微笑を浮かべながら、新たな疑問を口にする。
「どうして、わたし、みてました?」
「……っ!」
心臓を鷲掴みにされたかと思う恐怖に、麗華の体は完全に硬直した。
夜の声色に、麗華を責めるような色は無かった。
しかし、麗華にとってはその無機質な声が何よりも怖く、上手く言葉が出て来ない。
それでもなんとか自らの意図を説明しようとする麗華の事を、夜の紅い瞳が瞬きもせずにじぃ……っと見つめ続けていた。
「ぁ、ぁのっ……、そ、それはっ……!あ、貴方が熱人さんの知り合いだからっ。わたくし、気になって……!」
「ねっと……」
「ひぃっっ⁉」
麗華の説明を聞いて、夜の態度に初めて感情の色が灯った……ただし、それは麗華にとっては悪い変化だった。
不機嫌。
ただし、気になる男の子を別の人に取られそうになった等と言う可愛らしい物ではなく、自分の獲物を横取りしそうな相手を前にした昆虫の様な物騒な代物。
自分が返答を間違えたと言う事に気がついて、麗華の意識は更に遠のきかけた。
なんとか挽回しなければ、と思う麗華だったが、焦るばかりでどうすれば良いのか全く思いつけない。
「違っ……!ぁのっ……!ゎたくしはっ……!」
「…………………………」
「ぅぁ…………」
その時、度が過ぎた恐怖に麗華の体が限界を迎えた。
ちょろろろろっ、と微かな水音が響き、同時に辺りにアンモニアの臭いが充満する。
お漏らしをしてしまったのだ。
普段であれば羞恥で死にたくなるような真似を仕出かした自身の肉体に、しかし今の麗華は良くやってくれた!と激しい感謝を抱いた。
何なら、大きい方すら決壊したって構わない。
とにかく今は目の前の
貴方の前に居るのは、無様で哀れな取るに足らない小物であり、貴方に対して反抗の意思など持っていないのだと言う事を!
そうしてお漏らしをしてなお、媚びた視線を取り続ける麗華に、ふっ、と夜が笑みを浮かべた――今度は目も一緒に笑っている。
「なかよく、してくれる?」
「……!は、はいっ‼」
その返答を聞いた夜は、麗華から視線を外して、てくてくと再び歩いて行く。
――た、助かった……⁉
そんな風に安堵した麗華であったが、しかし夜が彼女の横を通る、その時、その瞬間。
――ばらしちゃ、やだよ。
「ひぃっ……⁉」
麗華は思わず地面にへたり込んだ。
夜は構わずに道を歩いて行く、その背を呆然と見つめながら、麗華は小さく呟いた。
「熱人さん……。貴方は一体何に魅入られたんですか……?」
ごめんなさい。私ではどうすることも出来ません。
折れた心を自覚して、麗華は悲しく俯いた。
*
「あれ、俺……?」
夜は不審げに思っている声を出した。
何時ものように、慰労係の使用場所に向かって歩を進めていたのだが、気がついたら周りの景色が変わっているのだ。
(うーん?ちょっとぼーっ、としてたのかな?)
釈然としない所はあるが夜としてはそう思うしか無かった。
だって自分の体が、別の誰かに動かされていたなんて事、ある訳が無いのだから!
おなじ、さきゅばす。もっとうまく、かくれないと。はんせい、します。