※この作品はR-18です。

春庭秋桜シリーズ   作:香風ゆう団長

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#花騎士版深夜の真剣秋桜小説60分一本勝負 という企画で(参加できた時に)書いたものです。
とにかく遅筆なので、短時間に話をまとめて書く練習をしていた記憶があります。
…小論文かな?


深夜秋桜劇場(総集編)

 [chapter:第71回目のお題『態度で示して』:色々]

 ……という事らしい。

 彼女達が普段自分(団長)に対してどのような要望を持っているのか。

 それを知るのに良い機会だと思い、実施してみたのだが。

 

 お題「私が団長にしてほしいこと」

(うちの騎士団にいる)虹の花騎士編

 

 ハナモモ『ギュッてして欲しいですの!』

 スノドロ「甘えさせて欲しい……です」

 ヘレニウム『家族に……あわわわ///』

 エピデン「休暇申請通してよー」

 オオオ「身体を下さい」

 イベリス『誘惑されて下さい!』

 

 ……なんだこの落差は。

 

 ウサギノオ『イタズラに引っかかってくれればいいうさ♪』

 ニシキギ「とびきりのスリルを味わわせて欲しいです」

 シャボン『しゃわしゃわ(意味深)したい』

 カタクリ「バ・ト・ル☆」

 メリア『究極カr(略)』

 

 ……何かもう散々だった。

 

 

 金の花騎士編(一部抜粋)

 

 ペンタス『一緒にソフトクリーム食べたいです』

 たべりゅー

 金魚「一緒にドクロの可愛さについて語ろうよ!」

 お……おぅ……

 ママ『もっと甘えて下さい』

 ママァァァァァ!! 

 サンソニ「もっと声を聴かせて下さい……ハァハァ……」

 ……本当に大丈夫か? 

 ??? 『むっはぁーしましょう!』

 むっはぁー! 

 

 

 [chapter:第73回目のお題『温泉巡り』:ニシキギ]

「はぁ~……いいお湯ですねぇ」

 その言葉には全くの同感だ。

 しかし、ここは男湯である。

 何故こうも堂々と入ってきて、しかも未だに湯に浸かっているのだろうか? 

「団長さんがドキドキするかな~? と思いまして……」

 確かに動悸はしている。

 ……彼女が期待している意味とは異なるだろうが。

 貸し切りで無かったらどうするつもりだったのだろうか。

「嫌ですよ。幾ら私でも、団長さん以外の人に肌を見せるなんてことは……」

 本当に貸し切りで良かった。

 行動もだが……一応公共の場である以上、反応に困る発言も謹んで欲しいものだ。

 尤も、それが彼女が彼女たる所以ではあるのだが。

「あ、でもそれはそれで見られちゃうかもっていうスリルがあってドキドキしちゃうかも……?」

 ……世界花よ、一つ問いたい。

 何故彼女が最高位クラスの花騎士なのだ……? 

 

 

 [chapter:第74回目のお題『いつも二人で』:ウサギノオ&ススキ+サンカクサボテン]

「全く……あの二人にも困ったものよのぅ」

 今日も今日とてサンカクサボテンが溜息を吐いていた。

 何となく想像は付くが、彼女に事の次第を尋ねてみる。

「あぁ、お前さんか……いや、あの悪戯兎二人組の事でちょいとのぅ」

 想定内の返事だった。

 大方、あの二人が何かしらの悪戯を敢行し、彼女が手を焼かされた……といった塩梅だろう。

 今回は何をやらかしたのだろうか。

「落とし穴やらロシアンティーとやらに私を引っ掛けようと誘導するのは日常茶飯事、いつぞやは私に兎の格好をさせて、ウサンカクサボテン爆誕作戦うさ! とか抜かしおった。

 全く、困ったものだよ」

 口調から察するに、どうやらいずれも未遂に終わったらしい。

 実に残念だ。

「お前さん……何か変な事を考えておらんか?」

 ……滅相も無い。

「そうか……どうも気になるが、まぁ良い。

 しかし、何度嗜めても一向に懲りん二人よのぅ」

 案外、サンカクサボテンに構って欲しくてやっているのかも知れない。

「私に、か? 

 お前さんも中々酔狂な考え方をするのぅ。

 それなら、普通に誘えば私とて吝かでは無いと言うのに」

 それが彼女達なりの方法なのかも知れない。

 真相は彼女達のみぞ知る、と言った所だが。

「だが面白い考え方ではある。

 いっそ今度問い質してみるか……いや、正直に話すとは到底思えんな」

 そう話すサンカクサボテンの目は、悪戯小僧に手を焼く優しい教師の眼差しのようであった。

 

「……いや、私は口調こそこうだが、そこまで老けてはおらんからな?」

 

 

 [chapter:第75回目のお題『あるがままに』:ペンタス]

「せいっ、たぁっ、やっ!」

 訓練場では今日もペンタスが木偶人形相手に剣を振るっている。

 精が出る光景だが、その表情はどこか芳しく無いように見えた。

 思い詰めているとまでは言わずとも、それに近いような……。

「あ、団長……」

 頃合いを見計らって、彼女に声を掛けた。

 訓練中に見せた表情について、それとなく尋ねてみる。

「……やっぱり、団長には分かってしまいましたか」

 話しにくいことであれば無理には聞き出さないつもりでいたが、幸いにも彼女の方から話をしてくれた。

「サザンクロスさんの背中、遠いなぁ……って」

 以前のやりとりで、彼女がサザンクロスに憧れていることは知っていた。

 サザンクロスの姿を追うようにして、修練に励んでいることも。

「私も努力は重ねているつもりですが……エピデンドラムさんは凄く強いですし、最近は他の花騎士さん達も強くなっていく一方で……」

 成程、自信喪失……とまでは行かなくとも、行き詰まりのような感じを受けたというわけか。

 確かにエピデンドラムは強い……やる気になれば、の話だが。

 他の花騎士達が力を付けているのも事実であり、騎士団にとっては喜ばしいことではあるのだが……一方で彼女のように、実力面で悩みを抱えてしまう花騎士もいるのか。

 あるいは、時としてそういった思いに囚われてしまうこともあるのかも知れない。

 少し考え……ペンタスの励みになるかは分からないが、自分なりに彼女へ労いの言葉を掛けることにした。

 駆け出しの頃からこの騎士団を支えてくれたこと。

 当時は斬属性の花騎士が少なく、特に頼もしい戦力であったこと(無論、今もだが)。

 常に努力を欠かさない(誰にでも出来るようで、継続出来る者は案外少ない)勤勉さを持っていること。

 目標と向上心を持っていること(他の花騎士と自身を比較することは、向上心の裏返しである)。

 何より、バーゲンセールでも他者を押しのけたりしない優しい心を持っていること。

 彼女はサザンクロスに憧れているが、サザンクロスそのものになりたいわけではないだろう。

「そう……ですね。

 サザンクロスさんのようになりたい、とは思ってますけど……」

 ならば、焦ることも落ち込む必要も無い。

 ペンタスにはペンタスの良い所が沢山あるのだから。

 あるがままで、ありたい姿へと近付いて行けば良いのだ。

「団長……もしかして私のこと、口説いてます?」

 ……そのように伝わってしまったのだろうか? 

 コミュニケーションの方法を勉強した方が良いのだろうかと思った矢先。

「冗談です。

 ……でも、ありがとうございます。

 おかげで少し、元気になれました」

 

 ーそんな貴方だから、私はー

 

 そう言ってこちらに見せたペンタスの笑顔は

 こちらを見惚れさせるには十分過ぎる程の眩しさを放っていた。

 

 

 [chapter:第77回目のお題『未知なる力』:キンギョソウ]

 花騎士の中には、思索・思案を得意とする者がいる。

 ワレモコウやアイリス、グリーンベルといった参謀タイプや、アリウムのように占いを得意とするタイプ。

 そして……時々ではあるが、未来を予知する能力を持ったタイプ。

「はあぁ……この包帯とドクロのコラボ、やっぱいいなぁ……」

 それがこの……少々風変わりな花騎士、キンギョソウである。

 どうやらトリカブトの錫杖を貸して貰ったらしい。

 錫杖の装飾にここまで興味を示す者がいるとは、持ち主でさえ流石に想定出来なかったであろう。

 念の為、後でちゃんと返すよう釘を刺しておいた。

 少なからず残念そうにしていたが……大丈夫だろう(と信じることにした)。

 

 それにしても、(時々かつ断片的とはいえ)未来を予知するというのは凄い能力である。

 当人にとっては至って普通らしいが……我々からすると人智を超越した力のことを普通と言い切ってしまう辺り、実は相当の大物ではないかと思う。

 ……という話を彼女に伝えてみたのだが

「うーん……それより私は、皆がドクロや包帯の魅力に気付くような魔法を使いたかったよ」

 と、なんともコメントしづらい返答を貰ってしまった。

 今にも魔女が集会でも始めそうな光景である。

 

 ……とりあえず、どこかで魔女(エニシダ)に会ったら意見を求めてみようと思うのだった。

 

 

 [chapter:第79回目のお題『全力全開』:?]

 某月某日、某花騎士との会話

「団長さんってさ、害虫が落とした光の粒? を集めて、ビームみたいなの撃てるよね?」

 ……文脈から察するに、シャインクリスタルとソーラードライブの事だろうか。

 そう言われるとロボットか何かみたいだが、確かに可能だ。

「どこの騎士団長さんでも、同じことが出来るのかな?」

 可能だ。

 ……と言うよりも、シャインクリスタルを扱えるか否かが騎士団長の適正項目の一つになっているのだ。

 この能力は原則世襲で、誰もが持てる訳では無い……らしいのだが、何事にも例外はあるもので、(稀にではあるが)血筋の者で無くともシャインクリスタルを扱える人物が現れるとのことだ。

 ……自分のように。

「ふーん……

 そういえば、ソーラードライブ? を撃つ時に、掛け声とか掛けたりしないの?」

 気合いを入れないと放てないという訳では無いので、これまで特に掛けたりはしていないが……

「じゃあさ、これから撃つ時に何か言ってみようよ! 

 例えば……全力全壊、破壊する星の光(スターラ○トブ○イカー)とか?」

 

 ……OK分かった、それ以上はいけない。

 

 

 [chapter:第81回目のお題『あなたを知りたい』:エニシダ]

 私はつい最近、この騎士団に召喚されました。

 ですので、一番の新参者という事になります。

 そのため、まだまだ分からない事だらけです。

 

 お祝いという事で、たくさんのケーキとアンプルゥというものを頂きました。

 今は持ち合わせが少なく、この位しか用意出来なくて済まない……と団長さんは仰いましたが、私のような者には身に余る程の品ばかりで、すっかり恐縮してしまいました。

 ……いけない。

 君は自分を過小評価し過ぎているって、団長さんにも言われたのに。

 

 今も強そうな……いえ、強い花騎士さん達がクジラ艇という乗り物に乗り込んで、討伐に向かって行きました。

 私もいつかあの乗り物に乗って、皆さんと共に戦う日が来るのでしょうか? 

 ……期待されていると、愚かな自惚れを抱いてしまってもよいのでしょうか? 

 

 私は、もっと知って行きたいです。

 この騎士団の事も。

 共に戦う皆さんのことも。

 

 そして……あなたの事も。

 

 

 [chapter:第82回目のお題『雪見酒』:クチナシ&ナイトフロックス]

「はぁ~……生き返りますねぇ」

『そうですねぇ』

「温泉に入りながら呑むお酒って、どうしてこうも美味しいんでしょうね~」

『本当ですね。

 今は冬ですから丁度雪見酒になって、風情も感じられますね』

「いいですねー。

 バナナオーシャンは雪なんて滅多に降りませんから、貴重な体験ですよ」

『そういえば、クチナシさんはバナナオーシャンの出身でしたね』

「ええ、私と……ホップさんもですね。

 ヘザーさんはウィンターローズ出身だから、見慣れた光景だと思いますが」

『面白いですね……雪一つ取っても、出身地によって印象が変わるというのは』

「そうですね……おっと」

『お注ぎしましょうか?』

「ありがとうございます。

 それではお言葉に甘えて……それにしても似合いますね、ナイトフロックスさん」

『はい?』

「いえ、手慣れてて……何だか旅館の女将さんみたいです」

『……もう! 

 クチナシさんもそんな事仰るんですか!?』

「あはは……ごめんなさい。

 褒め言葉のつもりだったんですが、伝え方が拙かったみたいですね」

『いえ……ただ、他の方からもよく言われるので……私、そんなに老けて見えるんでしょうか?』

「いやいや、頼り甲斐があるという意味だと思いますよ? 

 皆さんその辺りを上手く伝えられて無いと言うか……って、私が言うのもおかしいですね。

 そうだ、ナイトフロックスさんのもお注ぎしますよ! 

(母性のオーラが溢れて周囲に漂ってるんですが……これは言わぬが華ですね)」

『……頂きます。

 今はそう思う事にします。

 その代わり……付き合って頂けますね、クチナシさん?』

「あはは……お手柔らかに」

 

 

 [chapter:第83回目のお題『炬燵』:エp(本人の希望により削除)]

(ある花騎士の独白)

 

 はぁ……落ち着く……

 猫がここで丸くなってたりするけれど、それは人だっておんなじだ。

 この時期は蜜柑と共に、恋しくなって仕方が無い存在なのだから。

 ここに入ってひたすらゴロゴロする、そういった何気ないことにあたしは幸せを感じるのだ。

 

 ただ、気を付けないといけないこともある。

 一担ここに入ってしまうと、抜け出すのが非常に億劫になってしまうのだ。

 更に、眠気を誘発する副作用もある。

 うっかり眠ってしまうと風邪を引いたり、低温火傷を起こしかねない。

 しかし外の寒さも相まって、この温さを知ってしまうと外に戻るのは本っ~~~~~~~~~~当に辛いのだ。

 冬のハニートラップとでも呼んだ方がいいかも知れない。

 

 そして、そんな魔の領域に

 あたしはまんまと囚われてしまったわけで。

 魔の花騎士が魔力にやられるとか、笑えない冗談だよね。

 だけど、これも仕方ない。

 それだけ今日は寒いのだから。

 

 ……というか、何故にあたしはこの時期に水着姿じゃないといけないのだ。

 そりゃ寒いに決まってる。

 布面積が少ないのに……こんなの絶対おかしいよ。

 

 ……とりあえず、電気だけでも切っておこう。

 悔しいけど、今回もあたしの負けみたいだ。

 眠気と団長には勝てない……違ったっけ? 

 まぁいいや。

 あぁ……瞼が下りて来た。

 

 おやすみなさい……

 

(その後)

 セントポーリア『すぅ……すぅ……』

 ツキトジ「起きてるし……(寝言)」

 ヒノキ『ンニュ……ZZZ……』

 エp「スヤァ」

 

 アブラナ「……何これ?」

 

 

 [chapter:第90回目のお題『目覚め』:シャボンソウ]

「団長さ~ん、ありがとぉ~」

 新たな力に目覚めたシャボンソウが、こちらに笑いかけてきた。

 今後の活躍を期待していると、激励の言葉を掛けた。

 そうすると彼女は再び、ふにゃっとした笑みを浮かべた。

 戦力強化という観点で言えば当然の事をしたまでなのだが、流石にそれは胸の内に留めておいた。

 

 害虫にも花騎士と同様に、必殺技とも呼べる技を放つ個体が存在している。

 古代害虫クラスになると、花騎士達に甚大な被害を及ぼす危険極まりない攻撃である。

 彼女が新たに会得した能力は、そんな害虫の技の発動を完全に……とまではいかないものの、大幅に抑えることが出来る代物だ。

 この能力によって彼女自身は勿論の事、同行する花騎士達の被害も抑える事が出来る。

 無論、短期決戦で殲滅出来れば一番良いのだが……それが困難を極める害虫も少なくは無く、どうしても敵の反撃を受けてしまうことがあるのが現状だ。

 危険度の高い討伐任務が増えた今、彼女の能力は大きな助けとなってくれるであろう。

 

 そして、これまで所有していた能力も強化されたのだが……

「なんだか今の私、攻撃されたらすごい力で反撃出来る気がするよ~」

 なにそれこわい

 

 

 [chapter:第91回目のお題『献立』:色々]

 騎士団にぃ~昼が来た~(サ○メシ風)

 

 アプリコットの場合

 ・スコーン

 ・豚肉のソース煮

 ・サラダ

 ・紅茶

(全てアプリコット入り)

 

 何と言うか、ある意味予想通りである。

 だが栄養のバランスは良さそうだ。

 

 カイコウズの場合

 ・マンガ(骨付き)肉

 ・肉団子スープ

 ・野菜ジュース

 

 アプリコット以上に予想通りだった。

 野菜の分をジュースで補っているのは感心だ。

 ただ糖分の問題もあるので、これに頼り切るのは考え物である。

 

 アブラナの場合

 ・豆乳入りクリームシチュー

 ・豆腐入りキャベツサラダ

 ・パン

 ・豆乳

 ・チーズ

 

「何よ!?」

 ……なんでもありません。

 

 先程ウメが同じような食事を運んでいた気がするが……とても振り向く勇気は無い。

 

 アルストロメリアの場合

 ・(究極)カレー

 ・サラダ

 

 知ってた。

 しかし、皆何かしら野菜を採っているものだな……。

 魚はあまり見かけないが、昼時はそんなものかもしれない。

 

 ラベンダーの場合

「団長さんの残りもn」

 うん、聞こえなかったことにしよう! 

 

 

 [chapter:第97回目のお題『甘い誘惑』:イベリス]

「団長さん、もうすぐバレンタインですね」

 そうですね。

 あれは菓子業界の陰謀ですけど。

「団長さんは甘いもの、お好きですか?」

 人並みといった所でしょうか。

「貰うならやっぱりチョコがいいですか? 

 それともクッキーとかですか? 

 もしくは私ですか?」

 チョコばかりでも歯に悪いので、クッキーがあってもいいかも知れません。

「あ、今スルーしましたね? 

 ……そういう事すると、暴れちゃいますよ?」

 それは害虫討伐の時にやって下さい。

「むー……つれないですね。

 でもいいです。

 その代わり……今年のバレンタインは覚悟してて下さいね、団長さん?」

 

 さて、覚悟が必要なのは歯か血糖値か、もしくはそれ以外の何かか……

 確実に言えるのは、健康面での覚悟が必要ということだった。

 

 

 [chapter:第99回目のお題『静寂』:デルフィニウム&ラナンキュラス]

「……」

「……」

 デルフィニウムとラナンキュラスの二人が静かに睨み合っている。

 普段賑やかな彼女達には珍しく、先程から互いに一言も発さないまま、神妙な表情で。

 これは只事では無いと思いつつ、迂闊に間に入ることも躊躇われたため、今はこちらも静観するより他に手は無かった。

 

 ……のだが。

 

「……ぷっ!」

 

「あはははは! 

 デルフィなにその顔、ズル……ぷははははっ!」

「笑った、今笑ったね!? 

 よっしゃー! 今回はデルちゃんの勝利だー! 

 参ったか、ラナンキュラス!」

「ぐぬっ……

 仕方ない、今回は負けを認めよう。

 だけど、次はこうはいかないぞ!」

「望む所だー!」

 

 ……どうやら、ただの睨めっこだったようだ。

 蓋を開けてみれば何とも拍子抜けな結果だが、この方が彼女達らしいだろう。

 

 深く考えて損した……と思っている訳では無い、断じて。

 

 

 [chapter:第100回目のお題『幻の恋』:ハナモモ]

 夢。

 夢を見ている。

 

 それは、結婚式の夢。

 白い装束に身を包んだ自分と、同じく純白のドレスに身を包んだ女性。

 こちらに向かって少しはにかみながら、微笑みを向けている。

 靄がかかっていて、顔はよく見えない。

 だが、その髪の艶や笑顔には見覚えがあった。

 そう、彼女は……

 

 そこまで思った所で

「団長さまぁ~、朝ですわよー!」

 ハナモモののしかかり(?)で目が覚めた。

 ……というより半ば強制的に起こされた。

 

 純白の花嫁衣裳で着飾ったこともある彼女。

 そうだ、あの女性は……。

「……団長さま、あたしの顔に何か付いてますの?」

 こちらの反応が無いことを訝しんだのか、ハナモモがそう尋ねてきた。

 何でもないよと返し、寝床から身体を起こす。

 

 あれは、もしかすると予知夢だったのかも知れない。

 そんな事を思いながら、窓の外に目を向ける。

 外は清々しい程の晴天だった。

 

 

 [chapter:第77回目のお題『未知なる力』後日談]

 あれから少し経ち、運良くエニシダを我が騎士団に迎え入れることが出来た。

 そこで、早速キンギョソウと会わせてみたのだが……。

「エニシダさんが魔女と伺いまして、でしたらドクロの良さが分かって頂ける……と思ってたんですが……」

「きゃあ! 

 わ、私……こういうのダメなんです……」

 …どうやら、魔女にも色々なタイプがいるようだ。

「むぅ……こんなに可愛いのに……」

「ああぁごめんなさいご期待に添えなくて……

 魔女とか言ってる癖にドクロがダメとかとんだゴミクズですよね私……」

「いや、そこまで言ってないですけど……」

 

 キンギョソウの同志を探す道のりは、中々険しいものになりそうだ。

 

 *うちのエニシダさんの設定です……念の為




うちの騎士団の遍歴ですねこれは…
虹バージョンが出たり昇華させたり(ペンタス・キンギョソウ・サンカクサボテン)と、思えば遠くまで来たものですわぁ…。
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