※この作品はR-18です。

一騎当千 VtuberReincarnation   作:宣伝部長

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成都潜入

成都学園近くの草むらにて様子を伺っていた。

 

 

 

「今日は成都学園に潜入して劉備 玄徳に直接会って話す・・・って考えていたんだけど、正面から行くのは100%不可能な事なんだよねぇ~」

 

 

 

常に劉備の傍らには関羽 雲長、張飛 益徳と言った2人の護衛が常にくっ付いていると想定。

しかも、それを振り切ったとしても最後に現れるは・・・趙雲 子龍。

一つミスするだけでえげつない事になりそうなのは必須だと心得ている。

 

 

と言う訳で事前に成都学園の制服を入手しておいたのだ。

幸い・・・顔がまだバレていないと言う事もあり、すんなりと変装は成功。

しかし、眼帯とマスクは念の為装着したままにしておく事にした。

眼帯は外した方がいいんじゃないかって?オレのアイデンティティがなくなったらオレじゃなくなるだろ!!

 

 

 

「準備完了!!いざ、成都学園へ!!」

 

 

 

そして・・・意気揚々と成都学園に潜入を開始したのであった。

 

 

 

「まぁ、予想はしていたが成都学園は女性が多いイメージだな」

 

 

 

などと感想を述べてはいるが洛陽学院と同様に内装を理解している訳ではないのでまたウロウロと校舎内を巡るハメに・・・。

まぁ、合意的に聖地巡礼が出来ているのでオレは充分嬉しい。

 

 

 

「う~ん・・・洛陽学院の時は運良く出会う事が出来たんだけど、やっぱり簡単には上手くはいかんよなぁ~」

 

 

 

時間帯は昼時。

人混みを避ける為にと屋上でおにぎりを食べようと開封しようとした時だ。

誰かが急いで階段を登ってくる音が聴こえる。

 

 

気にせずにおにぎりをぱくりと頬張っていると勢いよく扉が開く。

チラッと横目に現れた生徒を確認したのだが、目が飛び出るような展開にオレは口を開けたままであった。

 

 

 

「か、かか、匿ってください!!」

 

 

 

鴨がネギを背負って・・・いや、劉備 玄徳が本を抱いてやって来たのだ。

しかも、誰かから追われている雰囲気にお約束の展開だと察する。

 

 

 

「わかりました!離れた場所で隠れておいてください!」

 

「お、おお、お願いしますっ!!」

 

 

 

急いで少し離れた場所に避難する劉備。

それとな~く理解しているオレは一回深呼吸を挟んでまたおにぎりを頬張る。

すると下から「玄徳っ!玄徳っ!!」と呼びながらとある人物が迫って来るのが把握出来た。

 

 

オレは懐かしむように目を閉じながらおにぎりの味を嚙みしめているとバンッと勢いよくまた扉が開く。

今回は動揺せずに現れた・・・関羽 雲長と対峙する。

 

 

 

「そんなに慌ててどうしたんですか?」

 

「頭首・・・いや、玄徳が此処に来なかったかっ!!!!」

 

「いえ、此処には来ていませんけど・・・どうかされたんですか?」

 

「あぁ、トイレに行くと言っていたから外で待っていたんだが、その一瞬の隙に逃げられてしまってな」

 

「あはは・・・劉備さんには手を焼かされますね」

 

「はぁぁ・・・本当に困ったものだ。・・・食事中にすまなかったな」

 

「いえいえ、劉備さんを護衛するのは我々の使命ですから」

 

「そうだったな・・・玄徳に会ったら私の所に連れて来てくれ」

 

「えぇ・・・かしこまりました」

 

 

 

やり取りが済むと関羽はまた足早に階段を降りて行くのが音で解る。

 

 

 

「劉備さん、もう大丈夫ですよ」

 

「あ、ありがとうございますぅ~」

 

 

 

ひょっこりと顔を出して安堵する姿に微笑みながらオレはまた新しいおにぎりを頬張る。

劉備は恐る恐る扉を開けて関羽がもう近くに居ないのを確認するとオレの近くにやって来た。

 

 

 

「あの・・・少しの間ご一緒させて頂いてもよろしいですか?」

 

「オレは別に構いませんが・・・関羽さんが・・・」

 

「いいんです!私だってたまにはゆっくりする時間があってもいいとは思いませんか!?」

 

「そ、それは・・・劉備さんの事が心配であって・・・・・」

 

「それでしたら今は貴女が側に居ますから大丈夫ですよね!」

 

「こりゃあ・・・劉備さんに一本取られましたね」

 

 

 

オレが昼ご飯を食べる傍らで劉備は黙々と大好きな読書に夢中になっていた。

肩を合わせて座るこんな光景・・・関羽に見つかったら何をされるかわかったものではない。

 

 

しばらく静かな時間が過ぎていたが、誰かさんの腹の虫が鳴ったのだ。

オレは触れてはいけないと思いつつもチラッと劉備を見ると彼女の視線はオレがコンビニで買い物した袋に向けられていた。

そう言えば、昼ご飯だけでは物足りないかもとお菓子をいくつか買っていたことに気付いた。

 

 

 

「ふふっ・・・ご一緒にどうですか?」

 

「へぇっ?いいんですか!?」

 

「えぇ・・・誰かと一緒に食べようと思っていましたのでどうぞ召し上がってください」

 

「そ、それでは・・・遠慮せずいただきま~す♪」

 

 

 

本当に嬉しそうにお菓子を食べる劉備の姿に自分ものんびりとくつろいでいた。

しかし、不意に扉が開く音がして振り返るとそこには腕を組む・・・張飛 益徳の姿があった。

 

 

 

「おどれぇ~!!こんな所におったんかいな!!」

 

「ひ、ひいぃぃぃ!張さん!!」

 

「あっ、張飛さんも食べますか?お菓子」

 

「おっ!なんや色々とあるなぁ~遠慮なくいただこかぁ~♪」

 

「あ、あれ?張さん・・・私を探しに来たんじゃないんですか?」

 

「そりゃあ1人やったら首根っこ引っ張ってまでして連れ帰ろうと思とったけど、こうやって護衛してる人間がおるんやったらうちは別にかまへん」

 

「・・・恐縮です」

 

「それにしてもあんさん見慣れへんやっちゃな・・・・・名前、なんて言うんや?」

 

 

 

不意に名前を聞かれた事にハッと自分が成都学園の闘士でない事に我に返る。

 

 

「(ここは苦し紛れに蜀の武将の名を・・・しかし、もう存在している可能性もある。だが、この場で南陽学院の甘寧だと明かしてしまうと状況的に最悪・・・。それならもうなるようになれっ!!)」

 

 

この間、約3秒。

 

 

「鳳月 焔・・・です」

 

「ほうづき ほむら・・・か、あまり聞かへん名前やなぁ~」

 

「でもでも、素晴らしいお名前じゃないですか!ねっ?鳳さん」

 

「鳳・・・さん?」

 

「あぁ!い、いつも癖でごめんなさい!!」

 

「いや、そのままで大丈夫ですよ♪それに劉備さんからそう呼ばれるのは悪くないですからね」

 

「えへへへ・・・・・」

 

「玄徳に振り回されへんように気ぃつけやぁ~」

 

 

 

ワイワイガヤガヤと騒ぐ3人。

女子会のように盛り上がっていたが、ふと劉備がうとうととし始める。

 

 

 

「お昼寝が必要・・・ですかね?」

 

「かぁ~!!ホンマ大きな子供の世話してるみたいで苦労するっちゅうねん!」

 

「ふふっ・・・それでは背中にどうぞ」

 

「あ、ありがとう・・・ございましゅ・・・・・」

 

 

 

劉備をおんぶすると張飛と一緒に住まいのお寺へと向かう。

 

 

 

「それにしてもウチや関さん以外に心許す相手がおるやなんて知らんかったわ」

 

「・・・そうなんですか」

 

「それよか・・・あんさん勾玉はどないしたんや?」

 

「恥ずかしながら何者かに奪われてしまわないように大事に保管しています」

 

「あぁ~そやったな!今は大闘士大会の予選中やったか!せやかて現にもあんさんは闘士なんやからバシッと付けといた方がええでぇ~♪」

 

「はい、肝に銘じておきます」

 

「玄徳っ!!!???」

 

 

 

階段を登りきる直前で背後から聞き覚えのある声に2人が振り返るとそこには汗だくの関羽の姿が・・・。

くまなく校内中を探し回っていたのであろう雰囲気に引き攣った笑みになってしまう。

 

 

 

「おぉ~関さん!今回も玄徳に振り回されとったようやなぁ~」

 

「げ、玄徳は大丈夫なのかっ!?」

 

「えぇ・・・眠気が来た様子でしたのでお部屋にお連れしようとした所でして・・・・・」

 

「そうか、それなら後は私が・・・」

 

「関さん・・・そんな汗だくで玄徳に触ったりしたもんならまたこの前みたいに気持ち悪いです!!って言われて引かれてしまうんとちゃうか?」

 

「うぅぅっ!・・・そ、それは・・・・・」

 

「劉備さんはオレがお部屋にお連れしますから関羽さんは汗を流して来られては如何ですか?その方が劉備さんもお喜びになるでしょうから」

 

「そうだな!後はお前に任せる!」

 

 

 

バッと先に戻る関羽に対して2人は大きなため息をつく。

 

 

 

「はぁ~・・・関さんのあの熱量にはいっつも感心するわぁ~」

 

「それだけ劉備さんの事を想っているからなんじゃないでしょうか?張飛さんも劉備さんの事が心配で屋上までいらしたんでしょう?」

 

「ア、アホぬかせっ!!玄徳のヤツがしっかりしとらんからウチらがしっかりしとかなアカンって事なだけや!勘違いしぃなや!!」

 

「あの・・・張飛さんはどちらへ?」

 

「ウチは洗濯物取り込んで来るからアンタは玄徳を部屋に寝かせて来てくれへんか?」

 

「えぇ・・・承知しました」

 

 

 

そう言って2人は別れる事に・・・オレ一応信頼されてるのかな・・・。

オレは劉備を背中に乗せたままゆっくりと劉備の部屋へと到着した。

布団に寝かせて部屋から出るとハッと我に返る。

しれっと成都学園の一員として馴染んでいるが、本当の目的は別にある。

あまりの楽しいひと時に忘れそうになったが、上手く成都学園のメンバーに今回の話を切り出そう。

 

 

居間らしき場所に辿り着くと用事を済ませたのかお菓子を食べる張飛がくつろいで居た。

 

 

 

「おぉ~あんさんもゆっくりしてきぃ~」

 

「それではお言葉に甘えて・・・失礼します」

 

「んっ?玄徳はどうした?」

 

「劉備さんならお部屋でお休みになられていますよ」

 

「・・・・・そうか」

 

「関さん・・・様子見なんてしに行かんでええからな」

 

「・・・っ!?あぁ・・・心得ている」

 

 

 

風呂上がりの関羽も合流してオレは横目で2人の様子を確認してから今回の件を切り出す。

 

 

 

「あの・・・お2人に大事な話があるのですが、よろしいでしょうか?」

 

「なんや?いきなり緊迫したムード出してからに・・・・・」

 

「・・・・・良いだろう、話してみろ」

 

「今回の大闘士大会の裏側で洛陽学院の頭首・・・董卓が暗躍を目論んでいるとの噂を聞きつけました」

 

「あの董卓が・・・して、何をしようとしているんだ」

 

「関東統一」

 

「なっ!?それって何かウチらも攻め込まれる可能性があるっちゅう訳かいな!!」

 

「えぇ・・・大闘士大会はただの戦力弱体化を狙う策の一つであり、闘士が潰し合い弱り切った反董卓を掲げる学校を次々に殲滅するつもりだと」

 

「その情報の出所は・・・?」

 

「はい、オレが自ら潜入して得た情報であります」

 

 

 

オレの話を聞いて2人は真剣に悩んでいた。

少しは疑われるかと思っていたのだが、今日の行いが功を制したのかすんなりと受け入れられているようだ。

 

 

 

「今の話が本当なら戦力が削られるよりも前に董卓を討つしか我々に残された選択肢はない・・・か」

 

「でも、考えてみぃや!ウチと関さんしかまともに闘える闘士がおらんねん!!どうやって相手の親玉を倒せっちゅうんや?」

 

「それに関してはオレに策があります」

 

「ほぅ・・・聞かせてくれないか?」

 

「一時的に他の学校と反董卓同盟を結ぶのです」

 

「同盟か・・・しかし、相手は数多くの学校を束ねている洛陽学院だ。もし同盟が成功したとしても作戦が成功するとも思えんが・・・・・」

 

「ですが、その洛陽学院に協力者が居たら可能性はゼロとは限りませんよね」

 

「まさか・・・もう手回ししているのか!?」

 

「えぇ・・・先手はもう打っております」

 

「後は・・・玄徳次第だな」「後は・・・玄徳次第やなぁ~」

 

 

 

2人が同時に言った言葉にオレは思い出す。

そう・・・劉備は争い事を絶対に避けようとする人間なのだ。

今回の話も敢えて劉備を抜いた状態で話したのはその為でもある。

 

 

 

「では、このお話は劉備さんと話し合った上でまたオレに連絡を頂けないでしょうか?」

 

「それやったらあのアホんだら起こして話し合った方がええんとちゃうか!」

 

「ダメだ!益徳っ!!玄徳の睡眠を邪魔するのはダメな事だ!!」

 

「そうですね、今はゆっくりと休ませてあげた方が宜しいかと思います」

 

「かぁ~!!あんさんもそっちの味方かいな!それやったらまた起きてから会議っちゅう事になるなぁ~」

 

「・・・・・それではオレはそろそろ失礼しますね」

 

 

 

一応用件も伝え終えてホッとしたオレはそろそろこの場を離れようと立ち上がる。

 

 

 

「んぁ?晩御飯食べて行かへんのか?一応1人ぐらい増えてもええように準備してあるんやけど・・・」

 

「いえ、オレはまだやらないといけない事が山ほどありますのでこれで・・・・・」

 

「そうか・・・無茶な事だけはしないようにな」

 

「・・・はい!それでは、またっ!!」

 

 

 

深々と一礼をした後にオレは成都学院を後にする。

 

 

 

「いやぁ~ウチの生徒にあんな頼もしいヤツがおったなんて驚きやわぁ~」

 

「そうだな・・・・・むっ、名前を訊いておくのを忘れたな」

 

「あぁ~・・・確か、鳳月 焔・・・って言うとったで?なんや珍しい名前やったから覚えやすいこっちゃなぁ~」

 

「鳳月 焔・・・か」

 

 

 

 

 

「さてと・・・今日の資金集めをちゃちゃっと済ませちゃいますかねぇ~♪」

 

 

 

街中で女子力アップ?を狙い、ドロップショルダードローストリングスーパークロップパーカー(ブラック)&トップス(レッド)にスウェットパンツ(ブラック)を着用してみた。

カッコ良くてイイ感じに仕上がって気分はアゲアゲ⤴である。

 

 

オレが女性に着て欲しい服ナンバーワンである・・・気になる人は調べてくれたまえ。

まぁ、一つ言えるのがこの世界で浮いてるようで浮いていないと言う事だけである。

 

 

 

「まぁ、資金集めって言っても闘士をボコボコにしてからお金を巻き上げるって作戦だから傍から見たらただのカツアゲみたいなもんだけどねぇ~」

 

 

 

最初は手短にバイトをしようと思っていたのだが、如何せん時間が惜しい事を考慮した上でこの作戦しか思いつかなかったのである。

そりゃあ・・・身内も知り合いも頼れる相手もいないのだからこうするしかないのだ。

まぁ、モブ闘士達はわんさか居るはずだから問題ないだろう・・・たぶん・・・・・。

 

 

 

「・・・・・んっ?」

 

 

 

街中の人混みの中で完全に1人だけ浮いているぐらいデカい女性が歩いていた。

最初は許褚かと思ったが風貌が違っていた。

 

 

身長はオレよりも高く、スタイルはボボンッ!キュッ!ボボンッ!!

周りの男性も完全にいやらしい目つきで通り過ぎているのがあからさまである。

原作でも見かけない雰囲気にオレは気になって後をつけていた。

 

 

 

「(許褚と同格レベルのダイナマイトボディの闘士がこの世界に隠れていたなんて驚きだな・・・。しかし、制服を着ていないと言う事は・・・いや、あの子もバレーのコスチュームの方が多いから何とも言えないか・・・)・・・・・フンギャロッ!?」

 

 

 

と考えながら歩いていたが不意に壁のようなモノにぶつかったと思えば、先程の女性であった。

ひょっこりと彼女の背中から様子を伺うと何やら男連中と揉めている雰囲気。

おおよそ向こうからぶつかって来ておいていちゃもん言っていやらしい事でも要求しようとしているんだろう!間違いない!!

 

 

 

「お兄さん達~オレの女に何か用ですか?」

 

「・・・・・ふぇっ?」

 

「あぁん?オレ達はこの女に用があって・・・「おい!良く見てみろって!!コイツも相当上玉じゃねぇか!?」・・・はぁ~ん、確かにな」

 

「おいおい、そんなに胸ばっか見やがって盛ってんのか?お前ら」

 

「おっほぉ~♪気の強い女は好きなんだよなぁ~・・・・・ふぐぅっ!?」

 

 

 

1人の男がいやらしい手つきで胸を触ろうとして来たので、全力で金蹴りをすれば男は失禁と共に倒れ込む。

 

 

 

「きたねぇ手でオレの身体に触れようとすんじゃねぇよ」

 

「この野郎っ!!」

 

「危ないっ!デスッ!!」

 

 

 

ビュンッ!と風を切るような右ストレートがオレの横をすり抜けて1人の男を吹っ飛ばしたのである。

オレはあまりの衝撃に体勢を崩すがデカい女は反対側の腕で抱きとめてくれた。

そんな光景を目の当たりにした他の連中は倒れた奴らを回収してそそくさと逃げていくのであった。

 

 

 

「大丈夫デス?」

 

「貴女のおかげで大丈夫だよ。それよりも何もされなかった?」

 

「はいデス!!・・・あ、あの、お名前を教えて頂いても大丈夫デスか?」

 

「えっと・・・南陽学院、3年生の甘寧 興覇」

 

「南陽学院デスっ!?!?」

 

 

 

南陽学院と言うワードに食いついた事にオレは警戒する。

しかし、デカい女は満面の笑みでこう名乗った。

 

 

 

「ボクも南陽学院デス!!同じ3年生の黄蓋 公覆デス!!」

 

 

 

 

 

「えぇぇっ!?黄蓋さんがどうして此処に居るんですか!?!?」

 

「師匠がそろそろ時が来るからって事では~ちゃんを護る為に山を下りて来たのデス!」

 

「師匠・・・ですか?ぼ、僕にはよくわかりませんが久し振りに逢えて嬉しいですよ!!」

 

「あの・・・孫策さん、周瑜くん、黄蓋さんは昔からのお知り合いなんですか?」

 

「はい、僕達は幼馴染で黄蓋さんは僕達よりも一つ年上で面倒見の良いお姉ちゃんって感じでしたね。南陽学院で再会したんですけど、黄蓋さんは今の自分ではみんなを護れる自信がないと言う理由で山に籠って修行をされていたんです」

 

 

 

師匠・・・この流れ的には張紘か張昭の可能性あり。

しかし、原作には登場しなかった闘士が現れると言う事は歴史が動いているって事なのかな?

 

 

それに黄蓋と言う武将は孫家三代に仕えて中核を担った武将。

それと同時にこれから起き始める闘いにも重要な働きをしてくれるに違いない。

 

 

 

「こ~くん!は~ちゃんは何処デス?」

 

「伯符はちょっと・・・体調が悪いみたいなんだ」

 

「いっつも元気なは~ちゃんが体調崩すなんて驚きデス!」

 

 

 

太史慈の一件か・・・。

この件にオレが踏み入れる余地はない。

時が経てばおのずと解決されるはずさ・・・・・。

 

 

 

「あれ?周瑜くん、貂蝉さんの姿が見当たらないけど・・・・・」

 

「それなら向こうの広間で伯符の母さんとどんちゃん騒ぎされてますよ」

 

「あはは・・・・・」

 

 

 

まぁ、下手に何処かに行かれて問題を起こされるよりはマシだろう。

それよりもまだあの2人からの連絡はない。

急いでいるわけではないのだが、呂布の難病に関しては早急に解決したい。

 

 

 

「・・・・・ふぅ~」

 

「う~ん・・・貴女も元気がないみたいデスね。大丈夫デスか?」

 

「だ、大丈夫だから離してくれぇ~」

 

「ダメ・・・デス!元気になるまでいい子いい子するデス!!」

 

「だぁぁぁぁっ!!オレは元気だってのぉぉぉ!!!!」

 

 

 

ぬいぐりみを抱きしめるように後ろから急に抱き締められると胸に挟まれるように頭がサンドイッチされた。

慌てたように逃げ出すオレなのだが、黄蓋はオレを心配しているのかギュッと離さない。

こんなの有り得ないシチュエーションだと思っていたが、現実にされると本当に気が気でない。

 

 

その日オレは携帯を握り締め眠りについた。

彼女達からの連絡をずっと心待ちにして・・・・・朝を迎えた。

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