※この作品はR-18です。

デカチン君の夏休み♡~島にいる美少女・美女・美熟女全員夏休み中にコンプリート♡   作:強欲の道化師・1号支店

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8月11日 陸に上がってしまったセイレーンはどう泳ぐ

多少強引に手を引かれたまま私はマリエと言う女性の宿部屋に連れてかれた

何か途中民宿内の廊下に備え付けてある自販機で買っていたが何だろうか

 

「どうぞ、座って」

 

部屋に入った私にマリエさんは私に座るよう手で指示する

座椅子、アレは苦手だ

どうしても座布団系もそうだが足の置き位置が気になって仕方ないからだ

 

「それと、まぁ自販機のだけどアイスティーで良かったかしらお嬢さん?」

 

と言い私の手が届く位置に缶の紅茶を机の上に置いた

コレも苦手だ、専ら私はお茶とかスポドリ系統の方が性に合っているのもあるが

如何にも風味や味付けが合わないようだが取りあえずご厚意は受け取っておこう

 

「・・・ありがとう、ございます」

 

「ごめんなさいね、強引に連れて来ちゃって、どうしても今話したい事あるものだから」

 

そう言いながらマリエも私の対になる位置に腰掛ける

・・・純粋に思う、気まずいと

 

そもそも別に私この人に対しての疑問は確かにあったよ、タロー君との

まさかご本人から話し聞けるタイミングが来てしまうとは

・・・正直もうちょっと段階踏めませんでしょうか神様

 

「・・・それでそろそろお祭り始まるけど心境は如何かしらアサミちゃん?」

 

「!?、な、何で私の名前知って」

 

「知ってるも何も有名人じゃない貴女、まぁ最近少し不調気味だったらしいそうだけど」

 

咄嗟のその言葉に慌てて反応してしまう私

まぁそりゃ知ってる人いるのは嬉しい、嬉しいけど

それでも今のこの私を知ってる事を意味するのは・・・

 

「それでどうなのかしら、夏祭りのイベントに参加するそうだけどやれそうなの?」

 

さっきから何だこの人図々しい聞き方して

年上だからって何も関係性無いのに勝手に話を進められても困るんだけど

と私は頭の中で一人で思う、何なのこの人

 

「っと、ごめんなさい、私職業柄どうしても貴女みたいな子気にしちゃうタイプだから、勝手すぎたわね」

 

と謝って来た

調子が狂う、如何にも先程からこの人のペースで流される

 

「い、いえ、職業柄とは?」

 

私は先程出たマリエさんの職業と言う言葉が気になり聞いてみた

 

「まぁ今はもう止めちゃったけど昔マネージャーしてたのよ私」

 

「マネージャーですか、アイドルのです?」

 

「ううん、そんな立派なものじゃないわ、キャンペーンガールのマネージャーよ、まぁマネージャー言ってるだけでほぼ雑用って言うか裏方と変わらないかも知れないけど」

 

「キャンペーンガール、ですか」

 

キャンペーンガール、何かしら宣伝する時に呼び込みする女性の事でいいのかな?

服装もバニーガールとかグラビアで来そうな水着みたいな感じの

・・・やっぱそういう女性なんだ、マリエさんって

 

確かにまぁ一般的な女性にしては綺麗だし背格好もそれなりだし

胸とか腰、お尻の辺りも良い感じのプロポーションしてるし

・・・まぁ胸の大きさなら私負けてないけど

 

「話、続けて良いかしら?」

 

「・・・良いですよ」

 

それにしても話って何だろうか

まぁイベントのライブ練習サボってる私が言うのもなんだけど

 

「まぁとある縁からって言うのかしら、まぁ今でも私はそれなりに自信あるけど、昔若い頃にキャンペーンガールのスカウトされた事があってね」

 

如何やらただの自慢話をしたいだけの様だ

何で年上の人って自分の自慢したがるんだろう、特に昔の

 

「一応それなりに人気で少ないけどファンも出来たくらいよ、私の追っかけとかも出来たし」

 

「は、はぁ・・・」

 

これ、本気でこの人の自慢話聞かないといけない流れになってる?

どうする、正直コレなら練習を仮病で休まない方が良かっただろうか

 

「それで、どれくらい続けられたと思う私のキャンペーンガールとしての栄光?」

 

「えっ?、い、いやぁ、それは・・・」

 

唐突に私に聞いて来た

やはり自慢話をしたいだけのおばさんだったようだ

もういいだろう、お花摘みと言って出て行ってしまおう

 

「・・・たった5年、ううん、キャンペーンガールとして輝けたのは2,3年くらいかしら」

 

「・・・えっ?」

 

2,3年、こ、この人が2,3年ほどしか輝けなかったというのかキャンペーンガールでも

その言葉に私は今すぐ言おうとした言葉を飲み込んでしまう程の衝撃だった

 

「もう10年以上前にはなるけど、当時はそれなりにキャンペーンガールとして目立たせてもらったと思うの私、元々人に見られるの好きな方だったし、・・・それでも時の流れって残酷なモノよ、最初の2年目くらいの時はセンターの立ち位置だったし、私の栄光が始まったと思うわ」

 

「そ、それで、その先に何が」

 

その人の言葉を私はただ聞く事しか出来なかった

まるで今の私、いやコレからの私の辿る末路の様にも聞こえた気がして

この場から立って去る事が出来なかった

 

 

「キャンペーンガールもまぁそこまで長くやるものでもないのよ、ある程度人気のある子は貴女みたいなアイドルにスカウトされたりもしたわね、グラビアに行った子もいるけど」

 

「・・・3年経った頃からかしら、それなりに入れ替わりの激しい業界だってのは此処でも変わらなったのよ、私より若い子も来るわけだし、・・・その年からセンターを外されたわ、それでもセンターよりだったしまだまだファンもいたけど」

 

私にも覚えがある、この人の様に最初の頃は大きなライブ会場でライブしたり

テレビだって私の事で持ち切りだった

けどそれでも時間が進むと私の印象が段々小さくなる感覚を感じずにはいられなかった

 

・・・分かってる、この先のこの人が何を話すのか

この先話す事は絶対

 

「4,5年目からだったわね、まぁそれなりに長くやってたと今では思うけどその頃にはもうバッグダンサーと変わらない立ち位置になってたわ、ほぼすみっこに追いやられた言っても仕方ないわ」

 

「・・・そんな事が」

 

分かっていた、自分にも記憶がある

12歳の頃までは栄光の始まりだと思った

けど13歳の頃からだ、私が目立てなくなっていく流れが来たのは

 

どんなに良い歌を歌っても他の人に話題は取られ

どんどん自分に自信が持てなくなっていくジレンマを感じ

更には自分の身体だけで決めつけグラビアに出そうとする大人のズルさ

 

・・・それが嫌になって私は歌を歌うのも嫌になってしまった

それ以降から私の時は止まってしまったのかもしれない

どんどん純粋な私の心は腐っていく、そうやって目を背けていた

 

「まぁ全部が悪い事だけじゃなかったのよ、当時キャンペーンガールしてたお勤めの社長さんに勧められたのよ、私にマネージャーをしてみるかって」

 

「・・・嫌じゃ、なかったんですか?」

 

私ならどうするだろうか

もしそう言う風流れが来たら

私はアイドルを諦めて別の道に進めるだろうか

 

「まぁ当時の私も若かったし少しばかり嫌な気分にはなったわ、けど社長に言われたのよ」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

『マリエさん、貴女マネージャーやってみる気持ちあるかしら?』

 

『・・・私に辞めろって言うんですか、キャンペーンガールを』

 

当時の私はそれなりに跳ね返り気質だったのもあり

人の言葉を上手く受け入れられないどうしようもないと周りに思われてたわ

元々目立ちたがりだったのもあるし

 

『決めるのは貴女かも知れないけど私としてはやってくれたら嬉しいわ』

 

『・・・別に、そういう人材雇えば良いのでは?、私なんて雇ったところでどうする気なんですか?」

 

あの頃は本当言動も正直宜しくなかったのよね

当時よくあそこから結婚できたと思うわ私

まぁ離婚して立派なバツイチになったけど

 

『貴女だからこそ雇いたいのよマリエさん、私は貴女をマネージャーとして迎えたいの』

 

そんな言動でも社長は私の事をそれでもマネージャーにしようと押して来たわ

今思えば社長も結構頑固だったと思うわね、諦め悪いって言うか

 

『貴女、此処最近結構新しく入って来た子の面倒見てくれるって話を聞くわ、その子達からも結構感謝されてるじゃない、色々とアドバイスしてるそうね』

 

『・・・別段、若い子の動きや立ち回りに違和感感じたので注意しただけです私は』

 

『謙遜しなくてもいいのよ、私の会社もまぁそこまで大きくなかったけど此処までキャンペーンガール業として成功できたのも貴女が入ったからこそだと思うわ、貴女が良い流れを作ってくれたのよマリエさん』

 

『・・・感謝は受け取ります、けど私、もうキャンペーンガールするには古い女ですし』

 

『だからこそよ、貴女自身今後の仕事の事で悩んでるんでしょ、ならこのまま今後のキャンペーンガールの子達に指導してくれる人が欲しいのよ」

 

案外単純だったわね私も

その社長の言葉に乗ってしまうんだから

 

『・・・本当に良いんですか、私で?』

 

『えぇ、コレからもよろしくお願いしたいわ、協力してくれるかしらマリエさん」

 

社長が良い笑顔で私に手を差し伸べたわ

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ど、どうなったんですかソレで?」

 

出て行く気持ちは何処かに吹っ飛んでいた

もう今は目の前のマリエさんの話に熱中して聞くそんな私がいた

 

「もちろん、元々慣れてる職場だったし今更当時若くても何処かの会社に入るには難しい歳過ぎてね、私はマネージャーになる事を決めたわ」

 

「・・・やっぱり、大人ですねマリエさんって」

 

「そう?、純粋に流れが良かっただけよ私に言わせてもらえれば、・・・まぁあの時社長に誘われなかったら本気でどうなっていたか分からないわね」

 

それでも私はマリエさんみたいに決められない

だって今でも私は中途半端だ

 

アイドル辞めたいのか辞めたくないのか

分からないままの私が宙ぶらりんになっている

 

「貴女、若しかして辞めたいと思ってる?」

 

その言葉に私は何も言い返せなかった

今の私には答えが思いつかないから

 

数瞬程だった

冷房の効いた部屋の中で私に渡された缶のアイスティーの水滴が机の上に落ちる

そこで私の口は漸く動いた

 

「・・・辞めたいでしょうか私」

 

「まぁアサミちゃんの今後次第じゃないかしら、それに関しては」

 

「そう、ですよね・・・」

 

分かってる、分かっているけど決断が出来ない

辞めたらどうなる、学校に行って何がしたいんだろうか私は

それでも、もうこんな場所でライブするくらいなら私は

 

「・・・私に言わせてもらえれば十分贅沢な悩みだと思うわ、今の貴女のその悩みは」

 

「贅沢、ですか?」

 

「そう、良いじゃない贅沢で、まだまだ若いしアイドル辞めて学校行って勉強して別の道に行けるんだし、選択肢いっぱいあるじゃない」

 

何だこの人唐突に?

私に何を言いたいんだマリエさんは

 

「それに貴女なら、その身体で使えば売れるんじゃないかしら?、あまりそういう売り方した事なさそうよね、あまりグラビアで載ってるの見た事無いし」

 

「ま、待ってください!!、私は真剣に」

 

やっぱこの人も私をそういう目で見るんだ

私が気にしてる同年代より育った身体付き見てそう思ってたんだ

来なきゃよかった、やっぱこの人について行くべきではなかった、今更後悔した

 

「だから贅沢な悩みだって言ってるのよ、視野が狭いのよ貴女、若いってのあるけど」

 

そう言いマリエさんが立ち上がる

 

「贅沢贅沢って何ですか、そんなに贅沢なんですか私の悩みって!!」

 

「贅沢の極みよ、まるで一つしか道がないって思ってるその考え方の時点で贅沢、いえ直進的過ぎるのよ!!」

 

直進的、な、何でそんな事言われないといけないんだこのおばさんに

 

「やっぱ言わない事にしようと思ったけど言うわ、アサミさん、貴女歌だけでまだステージに立てると思ってるわけ?」

 

「う、歌を歌うだけじゃ駄目なんですか?、ファンの皆だって喜んでくれるし」

 

「別に悪くないわ、貴女のファンの中にもそれを求めてる人はいるわけだし、・・・それでもこの世界で生き残るには貴女のその武器だけじゃ足りないのよ」

 

足りない、私の歌だけじゃ駄目なの?

 

「私の視点で言わせてもらうけど、貴女のそれアイドルってより歌手なのよ、歌手なら確かにソレで勝負しても良いわ、けどアイドルじゃ駄目なの、ルックス、ダンス、歌、他にも色々あるけどそれ全て含めたうえでアイドルとして完成じゃないかって思うの私は」

 

「アイドルの、完成・・・」

 

本当に足りてなかったの?

私は、アイドルとして舐めてた?

・・・なら今までの私の行動って、無駄だった?

 

「アイドルとして輝きたいなら、貴女自身のやり方もあるけど少し遠回りしたっていいじゃないのかしら?」

 

「と、遠回りですか?」

 

「貴女自身が歌に自信あるならそれを武器にするのは構わないわメインとして、けどサブの武器としてもっと別の面を活かすのもアリだと思うの」

 

「・・・それが私の身体だと」

 

「まぁ貴女のやりたいようにやりなさい、今回のイベントを機に辞めて別の道に進むか、それともいばらの道でもアイドルとして再び輝くか、どの道に進むかは貴女次第よ」

 

「・・・私のやりたいやり方」

 

「まぁ中途半端にやるなら私から言わせてもらうけど、・・・辞めなさいキッパリと、今の貴女はただ流されてるだけの人魚姫と変わらないわ、アサミさん自身が自分で泳いで進む気がないのならただ流されてるだけよ」

 

「うっ・・・」

 

何も言えなかった

私ただただマリエさんの言葉に刺されていた

痛い程言葉が刺さる、私の今までの体たらくを考えれば覚えがあるのだから

 

「アイドルもキャンペーンガールも案外同じよ、純粋な自力や運の流れはあるかもしれないけど時の流れ、流行る流れはあると思うの、アイドルとして輝きたいのなら流されるだけじゃ駄目だと思うわ」

 

「・・・アイスティーありがとうございます、・・・私戻ります」

 

「えっ!?、ちょっ、ちょっとアサミちゃん!!」

 

私は、その場から逃げてしまった

此処から今すぐ離れたかった

 

「・・・またやってしまったわね私」

 

アサミが去り一人呟くマリエ

 

「昔からそうよ、アサミちゃんみたいな子に圧強くして強い言葉使って落ち込ませて泣かせて、・・・本当、こんなんだからあの人とも離婚するのよ私」

 

まるで昔の事を思い出すように黄昏るマリエ

その背中が何処か寂しげだった

 

「・・・取り合えず早めに謝らなくちゃね、流石に失礼過ぎでしょ、イベント前のピりついてる若い子に説教とかどの口が言ってるのよ本当、・・・正直あまりどうかと思うけどタロー君に頼ろうかしら、あの子最近仲良くなったて言うし、べ、別に一人で行くのが怖いってわけじゃないわ、・・・いや怖いけど、絶対言われてるわ関係者に変なおばさんに説教されたって」

 

いや寂しげどころの問題ではなかった

マリエはこの後アサミに対する謝罪と今後の自分の周囲に関する件で

一人勝手に落ち込んでいたのであった、下手な事言えば罰当たる、今後の教訓にしよう

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

私は廊下を少しばかり走った

走って気が付くと自分の部屋前にいた

手には多少温くなった缶の紅茶があった、水滴で手が濡れまくった

 

「・・・逃げちゃった、何してるんだろう本気で私」

 

悔しかった

悔しい程今の自分がしないといけない事をマリエさんは真剣に言ってくれたんだ

ただの酒飲みおばさんだと思っていた私は反省すべきだ

 

あの人は大人だ、自分よりしっかり立って歩けるそんな大人だ

悔しい、悔しいけどそれ以上に

 

「やっぱムカつくなぁ、言われっぱなしも」

 

久しぶりだった、怒りが湧いてくるのも

何処か上手くいかないのも流れが悪いと思った自分を殴りたくなる程だった

それ以上にマリエさんには感謝とムカつきを感じるけど

 

「そうだよね、イベントあるんだ、タロー君だってもしかしたら他のファンだって来てくれるかもしれないしこの島の人達だって見に来るんだ」

 

私は手にある缶の紅茶のプルトップを開けてそのまま勢いよく全部飲んだ

・・・温い、それに変な風味だ、あまり美味しくない

けど今の私にはピッタリだ、生温い紅茶、私そのものだ

 

「プハッ!!、・・・ぬるっ、ヨシッ気合入った!!」

 

少女は気合が入ったようで歩を進める

もうやる気のない気だるげな少女は何処にもいなかった

 

今いるのは島のイベントのライブを成功させる事に情熱を捧げるアイドル

アサミの姿しか見えなかった

 

「・・・謝ろう、スタッフやマネージャーの皆に、後今からでも練習しよう」

 

そう一人呟き少女は目的の場所に向かうのであった

果たして名取島の夏祭りのイベントライブ無事成功するのか

その答えはもう少しだけ皆様には待ってもらおう

 

続く

 

 

 




2026年、あけましておめでとうございます皆様
去年なかなか投稿出来ず相変わらず申し訳ありません
今年こそ、今年こそ投稿頻度増やして無事完結させたいと思いますデカ夏を

それではまた暑い熱い淫靡で不思議な少年時代の夏へ皆様をご招待します
・・・開幕、します
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