デカチン君の夏休み♡~島にいる美少女・美女・美熟女全員夏休み中にコンプリート♡ 作:強欲の道化師・1号支店
雨が未だに止まない名取島
コレはとあるリサイクルセンター兼万事屋でのお話
とある二人の男が外の雨の景色を肴にお酒を飲み交わしてたシーンから始まる
「ウグウグッ、プハァ!!、本当止まなくて困りますなぁ雨が」
一人の若い男がそう言いながら良い飲みっぷりを発揮する
「この島じゃ毎年こんなんだよ、まぁもう少しすれば止むから心配するな祭も始まるし」
その男の飲みっぷりに呆れながら話に付き合う店主兼親方
この店は相変わらずこの調子であった
「それで、準備の方はどうなんだ?」
と親方が若い男にそう問いかける
「あぁばっちりだ、向こうも準備で大変だけど、当日決行出来るぜ」
その問いに男は良い顔と声で答える
「そうかい、・・・無事終わればいいな」
親方は苦笑しながら自分もビールを注ぎ飲み干す
「アレ珍しい親方が飲むなんて?」
「そりゃ飲むよ、コレから大仕事だって考えたら飲めるうちに飲まないとやってけないよ」
「ふ~ん、飲み過ぎないでよ良い年齢なんだからさ」
「その言葉が余計だよおバカさんがよぉ」
二人は少し頬を赤くしながらそんな馬鹿馬鹿しい弄りあいをしながら飲み話をする
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ある程度飲んだ段階で男が別の話題を話し始める
「ところでさ、聞きたい事があるんだけどさぁ」
「おー、どうせしょうもない話だろ、この島のお宝がどうたらの」
酔いが進んだのか親方は椅子に座りながら少しふらついていた
「いやさぁ、此処最近雨だから読み物が進んじゃってねぇ」
「珍しい、お前みたいな外で遊ぶのが楽しそうな若造が本を読むなんて槍でも降るんじゃねーか」
「降ってるのは大雨だよ親方、それでまぁ続けるけど此処3日間この島の歴史書というかパンフレットみたいなの見てたんだよ俺」
そう言い男はカバンから一冊の本と1枚の小さ目な紙を出す
本の方は見た目は古そうで誰も読んでる感じがしせず
一部の歴史マニアの人が読んで調べてそうな本だった
もう一方の紙の方は小さい目のこの島の役場や商店街で配られている
無料のパンフレットだった
そこには島での見どころや民宿名取の案内地図にもなっていた
「それでこの両方を見ながらにらめっこしてたんだけどさ、この歴史書に書いてある昔にあった歴史の話なんだけど、どうにも俺は引っかかりを覚えてさ」
そう言いながら親方の目の見える位置に本を出しページをめくり指差す
「引っかかりだぁ、どうせ見当違いな考察だろうが聞いてやるよ」
「あー言いましたね、此処ですよ此処、この名取島の成り立ちなんですけど、やっぱおかしくないですかね」
「おかしい?、何処がだよ」
顔を赤くしながらもしっかり親方の目はページに指差された箇所を見ていた
「いや名取島の名付けですよ、島の」
「名前、島のか」
「えぇ、名取島、元々は流刑地だったのもあり更に名を取られるからそういう名称になったと俺も納得してたんですよ、けど見る程違和感出ると言いますか」
「・・・・・・」
親方が椅子に座り直ししっかり聞く体勢になる
「最初の方の流刑地時代や人が本格的に住み始めた時に書かれていた大勢の命を奪った事で名と命、一応名の方も命と同じくめいと読める事から二重に島の名前に意味を持たせた、名(命)取島だと思ってたんです」
「・・・それで、何が言いてぇ若造」
すっかり先程のほろ酔い気分は何処へ消えたのか
親方の顔は真剣になっていた
目はまるで今にも刺しそうな程の鋭い目つきで男を見つめていた
「・・・まだ意味が隠されている気がするんですよ」
しかし男はそれでも口を閉じる事をせず続ける
「島で大勢の人が命を亡くした男達、その不審死がどうにも内容がふわっとしてると言いますか」
「不審死は不審死だよ、それ以上ほじくり出す意味があるのか?」
男の言葉にこれ以上踏み入るなとばかりに更に目つきを鋭く差す
「・・・俺的にはこの不審死にも何かしら名取島と残す理由があったのだと思うんですが違いますか?」
何とか気を振り絞り男は口を開き疑問を投げかける
男にとっての疑問、それはこの不審死に関する詳細な文が無い事だった
別段昔の人に対する侮辱をしたいわけではない
純粋に気になったからこそ疑問だった
「・・・・・・」
親方の目は未だ鋭さを失わない
それでも目を逸らさずしっかり見る
傍から見たら間に立ち入ってはいけない雰囲気の程だ
少しばかりの静寂
その終わりを告げたのはビール瓶から雫がテーブルに垂れた事で終わった
親方はそれに気づき近くのテーブル拭きで水滴を拭いた
「・・・お前の思ったとおりだ、その文章はわざと隠してある」
「隠してある、何でそんな事を?」
「・・・一旦お互い頭を冷やそう、酔い醒ます為にもな」
そう言い親方は水道から自分の分を含めた水をコップに注ぎ差し出す
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お互い水を飲み多少酔いを醒ましまた向き合う
「・・・さっきは悪かったな、あんな目をしちまって」
「・・・いえ、俺も流石に不躾過ぎた真似を」
「まぁお前さんも言いふらす口ではないと知ってるから今から話す事は絶対バラすなよ」
「・・・それだけ重い真実なんですね」
男はその言葉に喉を鳴らす
自分が思ったちっぽけな疑問が思った以上に重かった事を痛感し
心の中で少しばかり後悔する
「正直知ってるのも俺みたいなもう年食いまくったジジイ世代ぐらいなもんだよ」
「・・・コレはまぁ昔母様から聞いた話だ、そう当時島の男達が不審死した時代に生きてた視点からの話だ、当時のまだションベン臭いクソガキだった自分はまた祖母がする昔話だと思って聞いていたさ」
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『昔ね、まだ少ない人達でこの島の生活をしてた時さ、当時は何処かしら暮らせる場所がないかと思ってね、色々と彷徨ってこの島の土地なら暮らすのに丁度良いと噂で聞こえてきてあの人と移ったわこの島に』
またいつもの昔語りだと思い煎餅を齧りながら話を聞いていたわけだ
当時のクソガキな自分は
後で聞いたら後悔したがな・・・
『最初の頃は楽しかったね、皆で住む家建てる為に木を切ったり運んだり来てくれた人の中に大工の人がいたから助かったわ、そうやって少しずつ少しずつ家が建って畑や井戸も作って苦しかったけど段々自分達の住める場所が出来てくのはある種楽しかったかしらね、・・・いえ普通に不便だったわ、まともにお風呂入れないわ食べ物もまともになかったしで何度キレようかと思ったわ』
その時の母様の顔はちびりそうなくらい怖い顔をしてた
如何にか耐えた自分を褒めたい程だよ
『そうして生活が安定した頃ちょっとしたお祭りをしたわね、島で採れる山菜や猪、鹿、魚、貝なんて捕ったりして今じゃ大した事無いかもしれないけど当時じゃ豪勢なご馳走を作って持ってきたお酒で楽しく騒いだわ、・・・あの時は本当に楽しかった、周りで結婚しあって皆で幸せになろうって楽しんだわ』
『けどあの後から変わってしまったわ、誰だったかしら、スズキ?かしらね、スズキさんって男の人が何か変な場所掘り起こしたらしくてね、あまり見ちゃいけない物が見えたからすぐさま埋めたって、・・・その後だわ、この島が地獄になったわ』
その時の顔も覚えている
まるで光が無くなった目とはこういう目をしてるのだと
母様の目を見て理解しちまったよ
『その日から夜から異変が起きたわ、皆結婚してたのに突然別の人の奥さんを襲い始めたの皆狂ったかのように』
『まるで犬か猿だったわ、私達は抵抗できず早く終わる事を祈るしか出来なかったわ・・・、島にいる私含めた女性達は泣きながら夜が来なければ良いと嘆いたわ』
当時の自分にはあまり理解できなかった
今となっちゃ悍ましいにも程がある真実だったさ
その場で動けず聞きたくもないのに耳の中に入ってきちまうんだ
『そしてまた夜が訪れたわ、・・・その時が最後だったかしら、島にいる男連中で殴り合い、いえアレはもう死闘としか言えなかったわ』
『近くにある棒や包丁、銛、果てには拳や蹴りで血みどろになって争っていたわ、あの時の光景は忘れらないわ、男連中、全員狂っていたわ、血に塗れ腹に刺され、指が吹き飛び腕や足が切り離されても止まらなかったわ』
『・・・翌日男連中、全員腐った死体になってたわ、その中には愛していたあの人もいたのに、止めれなかった、何も、何もできず怖くて震えて涙を流して吐き気も覚えながら見るしか出来ずに』
母様の目を見ると光の無い目で涙を流していたんだ
それはもう悲しい程の涙の表情だったさ
あんな顔する母様見たのはあの時が初めてだったよ
『その後は島にお坊さんが訪れてね、色々としてくれたわ、・・・終わって私達は涙を流しあったさ、もう戻らない後悔とコレから先の不安を抱えながらね』
『それからは色々としたわ、島に男を入れようと噂を流したり島に人を増やそうとあの手この手で増やしてまた活気を取り戻したわ、そして子供も生まれてすくすく育ち無事成長したのがお前だよ』
儂はその場から逃げた
これ以上聞きたくなかったのか如何にか足を動かして遠く逃げたさ
その後は当時の島の代表、島長がいる場所に偶然足が進んでたようでな
『どうかしたかな?』
当時の自分はまるで今のお前さんの様に真実を知りたくて
先程知った話をしてしまったんだ
その時の顔も忘れられなかったよ
『何で昔親父が書き換えたあの歴史書の原文を知ってるんだい?』
その顔は笑っていた、儂にとって恐ろしい程の作り物の笑顔にしか見えなかった
目だ、まるで人を見る目じゃない、物や家畜を見るような冷たい目をしてたよ
その場で自分は漏らしてしまったさ、され程情けない日はなかった
そして儂はその場から逃げ結局家に戻ったよ、その後母様に当たり前に怒られたさ
暫くは怖かったさ、当時の島長に命を狙われてると思いあまり近づかないようにしたさ
その後は暫く島を離れる事になって軍医になって
そしてこの島でこうやって何でも屋もどきなんかやってるジジイになっちまったね
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「これが儂が知ってる真実だ、まぁ今じゃ本当だったか知らないが一応こっそり歴史書見たらお前の思った通り一部所々文章が変わってたよ、まるで最初からそうなってたかのよにな」
話を終え一気に寒気が身体に感じ身震いをする
「・・・水、もう一度貰えません」
「あいよ」
男は先程の話を流したくなる気持ちにかられ水を親方に頼み
すぐさま受け取り一気に飲み干した
「・・・そりゃ、書き換えられますよ、それが本当の事なら」
「まぁ世には真実だけ語るのも駄目な時もあるんだよ、知り過ぎても駄目なもんさ」
水を飲みほしても口の中の苦々しさが取れない不快感を感じる
こんなにも聞きたくもなかった真実があるとは
「まぁもう今の世代、儂の下の世代はもう碌に知らないのもいるだろうさこの島の歴史の事を、まぁ一部の島民は知ってるのもいるが」
「その一部の島民は未だに呪いは残ってると信心深くてな、今でも祭以外でも祈ってたりもする程さ、怖いんだよまたあの事件が再度来るのが、中には歪んだ情報で育っちまった世代も一部いる程さ」
「歪んだ情報と言いますと?」
男は口の苦々しさは消えないがその疑問に問いかける
「まぁ儂の下の世代が基本あの書き換えられた教えを独自に自分の子供に教えるわけだ、
そうしてまた次の世代にって流れでな」
「・・・何処まで浸透してるんです、ソレ?」
「さぁな、儂としてももう数えるのも馬鹿馬鹿しいし近づきすぎて痛い目見るのもごめんだからな」
親方はまるでもう自分には関係なとばかりの態度で男に問い返した
「はぁ・・・、それで最初の方で言った名取島の名の由来って、名前を取るの意味と命を取る、後は、あまり言い難いですが寝取るって意味も含まれていたって事なんです?」
男は口にする
この島の名前の由来には3つの意味が入ってそう呼ばれてるのではと親方に言う
正直言うだけであまり良い気分はしなかった
「・・・まぁお前がそう思うならそう思えばいい、今じゃ名を取り付けるって意味の方での良い意味であやかって付けられたって方で教えられてるがな」
「そう思いたいですよ、俺も・・・」
しばし二人の間で沈黙が続いた
雨の音はまだ収まらない
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しばしの沈黙から数分程落ち着いたのか男の口がまた開く
「それで気になったんですが軍医って」
「もういいだろ、面白みもない儂の経歴なんざ」
「えぇ親方の経歴気になるんだけどなぁ」
「それの事は話さないが別のネタで勘弁してくれ」
そう言い親方が再度ビールを注ぎつまみを出す
「おっ気前良いですね」
「うるせー、お前が黙らないから出すんだよ、さっさと話聞いて寝ろ」
「へーい、それで別のネタって」
そう言い男は上機嫌につまみに出されたバターピーナッツを数個口の中に放り込む
子気味良い音がこの空間で飴音と混ざり響く
「はぁ~、まぁアレだ、エバー17の事は知ってるんだろ?」
「エバー17、確かこの島で人工娯楽都市を深海に作るって計画でしたよね、2017年までに作るって計画の」
エバー17、その言葉に男は知ってる様子だった
しかし何故今になってその話題を出したのか疑問になる
「・・・何で中止になったのか知ってるか?」
「えっ予算の問題じゃなくてです?」
男は当初計画にかかるお金が足りなくなり企業側が去って行ったのかと思っていた
如何やら違うらしい
「・・・亡くなったんだよ、エバー17の工事をしてる時に一人の男がな」
「・・・知らないんですけど、その話」
「そりゃこの島の暗黙の了解ってヤツだ、あまりばらさない様にしてるんだ」
「・・・事故って、何が起きたんです?」
男は口の中にあるバターピーナッツを飲み込む
親方も水を飲み再度説明する体勢に入った
「とある男、まぁダイスケって儂より下の世代が数年前くらいかなとある計画を持って帰って来たんだ」
「ダイスケとしてはこの島をもっと盛り上げるべくエバー17計画って形で島長や島の住民に同意させようと一生懸命声をかけまくった、そしてまぁ一部渋々ながらだが全員如何にか同意を得て計画は始まった」
「熱心だったよ、自分の好きな島をもっと盛り上げるべく本当の方で勉強して資格も取って帰ってきて島をデカくするのが夢だって騒いでたガキが本当に達成すべく戻ってきた時は儂も若干怪しんだが熱意は本物だと思ってな、一応どんな感じになるか楽しんでた部分もある」
親方の顔は何処か懐かしそうなしかし寂しさも混じった表情で語っていた
それ程そのダイスケと言う男が輝いて見えた事だろう
「・・・それで、それからどうして中止に」
「簡単な話だ、深海での工事中の事故だ」
「事故、ですか」
「あぁ事故だ、当初深海に土台を作るべくダイスケも積極的に工事の指揮を取りながら自分から大部分の作業に参加してたんだ、あの時は島の皆も様子見て賑わっていたよ、商店街や民宿名取が作業中の人達に飯持ってきたりで盛り上がった程だ」
「・・・それから1か月後くらいだ、深海での作業中で事故が起きてダイスケは戻らなくなっちまった、そしてエバー17計画は白紙になってわざわざ海外からの企業も参加してくれたのに去っちまった」
「そんな事が・・・」
「まぁその件で一部の信仰心が深い奴らが騒いじまったのさ、コレは呪いだって」
「呪い、ですか」
なぜ今になってこの話をしたのかを理解した
この島に伝わる呪いはまだ終わってないと信じてる人がいたのだと
「あの事故で周りも飲まれちまったのか積極的に島を盛り上げるってのを止めちまった程だ、今じゃ民宿があったり小さな商店街と離れた場所にある駄菓子屋、少し美味い魚介類食べたり自然が多くビーチがあるってだけの島になっちまった」
「そこからかな、若い世代が島から出てくようになっちまったのも少しずつ活気や賑わい、建物も色あせちまって見える」
「この島にある学校も人数が少なくなってきちまってるし、・・・此処から先祭も後どれだけ出来るのかって思えてきちまってな」
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「・・・悪いな湿っぽいネタしか話せなくて」
「いえ、貴重な島の歴史教えて光栄です俺としても」
「そうかい?、この島今じゃ一部のめんどくさい大人が若者出さないように束縛するのもいるって話だし学校も学校でいつまで相続できるのかって嘆いてるんだぜ、お先真っ暗だよこの島は」
その言葉に親方は暗い表情だった
「けどそれだって今に終わるってわけじゃないんでしょ?」
「・・・まぁそうだが」
「なら案外良い事だってコレから起こりますよ、何も世界はマイナスで動いてるだけじゃない筈ですよ」
そう男は良い笑顔で親方に言った
「筈ねぇ、お前さんのその言葉程度じゃ乗り切れるとは思えないなぁ」
「駄目、ですかね?」
「・・・まぁ、儂も終わるまで付き合うさ、この島がどういう未来に進むのかを」
「そうこなくっちゃ、じゃあ再度乾杯しましょうよ、この島の今後の未来の為に」
男はビールを注いだコップを親方に向ける
「何だよそれ、・・・まぁ良いか、じゃあ今後の未来が良く成る事を信じて」
「乾杯」
「乾杯」
お互いのコップが鳴り響き同時に飲み干した
二人の顔は何処か誇らしげだった
「・・・そういや思い出したんだが今」
「えっまだ話続くんですか?、コレから飲みの続きだと思ったのに」
すると親方が何か思い出したかの様に男に話す
男はもう飲みたいと言う欲を出していたのに寸止めされた気分で少し萎えた
「いやいやもう暗い話はしないさ、・・・この島の離れにデカい屋敷あるだろ、この島に似つかわしくない程の白い屋敷」
「あぁありますね、この島の反対側、奇麗な花畑のある白い大きな屋敷、俺も遠めですが見ましたぜ、それが何か?」
この名取島にある大きな屋敷
ほとんど他の島の住民が住む屋敷もない場所に建っている
そこに何かあるのだろうか?
「いやさぁ、あそこにいるんだ、さっき言ったエバー17計画に協力してくれた外国の企業の一人娘がさ」
「・・・それ、色々と平気です?」
男は飲むのとツマミを食べるのを止めた
また厄ネタではと思い気が重くなる
「まぁあまり良い話題ではないかもな、一部の島の住民、特に信仰深いのや事故の件で印象がよくないと思ってる辺りは良い目では見てくれないな、まぁ流石に買い物とかさせないとかそんな村八分もとい島八分みたいな事はさせてはないけどな」
「・・・その子、色々と大丈夫なんですこんな島にいて」
「さぁね、儂としても噂程度だが元々身体が強くないらしくて自然豊かなこの島で療病してるって話だが、儂らに出来るんは見守るだけさ」
「・・・それで良いんですかね?」
「そうするしかできないんだよ、関係ない事に突っ込んで事態をかき回さず見守る事も大人の役目だ」
そう言い親方は少なくなったコップに再度ビールを注ぐ
「・・・大人って辛いですね」
「まぁ年数経つとな見る物や知ってる事が多くなるとどうしても若者に忠告したくなるこ事もある、自分の様になってほしくないって思いを込めてな」
「だからまぁ助けられる時には手を差し出せる範囲なら助ける、それを心に誓うくらいが丁度良いんだよ」
「・・・そう誓えるくらいカッコいい大人になりたいですよ俺」
そう言い男は一気にビールを飲み干す
「無理だな、儂くらい渋みと男らしさ出すにはまだまだ若いんだよお前さん」
しかし親方の無情な言葉に男はその場でビールを口から噴き出したしまった
「ちょっと!?、俺だって少しくらいモテますよ」
「モテるのとカッコよさは別だよ、そこら辺理解できないようじゃ青いなぁ、後ちゃんと掃除しといてくれよ汚されちゃ堪らんから」
そう言い親方はテーブル拭きを差し出し男はその言葉に従い先程汚した個所を拭いていく
「なら親方はモテたんですか!!、カッコいいって言われたんですか!!」
「教えてほしければツケ払いな、もうそれなりに高くつくぞお前さんのツケ」
「いじわるジジイがよぉ」
「うるせー格好つけ三枚半目が」
こうしてこの場所の夜も雨音とどんちゃん騒ぎで過ぎさて行くのであったとさ
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同時刻民宿名取
僕は夏江さんから呼ばれて電話をしている
何でも僕に要件があるようだがどういう事だろう
それに先程の夏江さんの一瞬見えた苦い顔、アレはいったい・・・
「タロー様ですね、私アンジュ様のメイドをしてるツカサです、覚えていますか?」
ツカサさん、アンジュさんのメイドさんの
いったいこんな時間にどうしたんだろうか?
「・・・あまりタロー様に伝えずらいですが言います、・・・明日早朝来てくれますかお屋敷に、・・・お嬢様に会ってほしくて」
受話器越しでも何処か言葉に陰りがあるような感じが伝わる
アンジュさんにいったい何が
・・・早朝、無事雨が弱まってるのを祈って僕は床に就いた
8月13日、タローはその日運命の転換点が訪れる
続く
名取島伝説の真実をお話ししましょう
コレは隠された秘密
罪を書き記しその罪を隠した理由
真実を知る権利、本当に欲しいですか?