『足りない』
千束にはえてます。
え?もう書かないって言ったって?あれは嘘だ。
【千束!お前のセーフハウスが近いな!この距離ならそのまま入れば見つからないだろ、そのまま行け!】
「おっけー!行こう、たきな!」
「っはい!」
車に乗った追っ手から逃げていた。ちさたきの今日の任務は工場爆破テロを阻止すること。爆弾は解除したし、敵も確認出来た所は片付けられた。だが、そこからの援軍。クルミもミカも予想出来なかった量の援軍に千束とたきなは防戦一方。何とかクルミの援護で敵の包囲網を脱出し、千束のセーフハウスまで辿り着いた。
「早く早く早く!たきな!」
「わかってますよ!」
さっさと玄関を開けて急かす。ゴタゴタと閉まりかけのエレベーターに割り込むように二人は家の中へ入る。
「ほい!入った!」
【よし!二人共無事だな?僕は一応周りを見とくからそのまま待機だ。何かあったら連絡する】
「分かりました!」
【通信切るぞ】
「おっけ〜……」
ブツン。通信の切れる音。
「うっへぇぁぁぁぁぁぁ………やぁっと終わったァァァァァ………」
「まだ…はぁ…終わってないですよ。クルミの連絡が来るまでは…はぁ…はぁ…」
二人は通信が切れたと同時に、その場へズルズルとしゃがみ込んだ。
「たきな、息切れてんじゃん」
「そういう千束だって…はぁ…バテててますよ」
「お〜、言ったな〜コイツゥ〜」
千束は上を向きながら、たきなは下を向いて、お互い肩で息をする。かなりの距離走らされたせいか、まだ呼吸が整えられない。それでも、銃は離さないし、セーフティも外したままにしている。
「たきな…」
吐息混じりにたきなを呼ぶ。その後の台詞なんてなんて言ったかは覚えてない。ただ、たきなを呼んだだけなのに、何故か千束の体がたきなを欲している。息を切らして体全体で呼吸をしているたきなが千束を高ぶらせる。吊り橋効果か、それとも、生存本能か、千束にはよく分からなかったが、安全は確保されている。千束はそんな事をグルグル考えている内にたきなの体へ手を伸ばしていた。
「っはい…はぁ…なんですか、千…んむっ!?」
たきなの胸ぐらを掴んで、噛み付くようなキスを食らわせる。突然の事で千束を離そうとしたたきなの手を千束は掴んで押し倒し組み伏せる。だが、キスは終わらない。顔をめり込ませんばかりにたきなへ唇を擦り付けて、口内を舐め回す。
「んんっ!…んっ…んんんっ!」
たきならしく待てと抵抗している。まだ武器を持ったままで、さっきまで殺し合いをしていた体が、今目の前にいる最愛の人を欲しがっている。本当に分からない。なんで今たきなをこんなに欲しがるのか。でも、今の千束の目は、虚ろでたきなを見てはいるが、彼女の事は何も考えていない顔だ。
「っっぶはっ!、千束、なんですか!?どうしたんですか!?落ち着いて……」
「っんはぁ…ごめん、なんかわかんないんだけど、ごめん…はぁんむ」
吐息とともに今度は頬張るようなキス。
汗で張り付いた髪。
火照った二人の体。
たきなから伝わってくる激しい鼓動。
それはたしかにたきなを感じさせる命の鼓動。
千束にはない、命の鼓動。
「んぢゅ…んぅ…ちゅ…ちゅぅぅ…っぷはっ、まだ…はむっ…」
唇を離してもすぐにまた合わせてくる。まともに呼吸をさせて貰えないたきなは酸欠になりかけた所で何とか千束を引き剥がした。
「ちょ…ちさ、と…いい…加減にっしてくださいっ!」
一喝を与えてやったつもりなのだろうが、千束は止まりそうになかった。今はキス出来ないように抑えてるからいいが、この手が緩めばまた千束のキスが飛んでくる。
荒い息が千束とたきなの間を漂う。千束にとってはフェロモンの様なたきなの呼吸が千束を脳をさらに溶かしていく。
「ねぇ、たきな…いい?」
「っ、なにをっ…ンっ!」
いい加減にしろと言われたのに千束は、スカートの中に手を入れて、太ももを撫でる。それはいやらしく丁寧に確かめるように、ゆっくりと摩る。
たきなもここまで言うことを聞かない千束は初めてだった。目の焦点があっていない。恐怖が少し押し寄せてきた。
「千束、待ってください。まだ敵がいなくなったわけでないんです。クルミの連絡を待ってからにしましょう…」
「なんで…良いじゃん。クルミが見ててくれるなら別に大丈夫じゃんよ」
耳の通信機を取り、床へ放り、結んでいる髪を解く。
「そういう問題では…っあ!」
いつの間にか、リコリスの制服の中へ千束の手が入ってきた。上着を器用に脱がしてたきなのワイシャツを顕にし、小さく膨らんだ胸を摩る。
「ゃ…ちょっと…千束!ほんとにっ…んんっ…私っ…怒りますからねっ…ぁうっ…」
キスさせまいと抑えていた手が快感で緩んでいく。
「ねぇ…いいじゃん。シよう…たきなぁ」
ゆっくり近づいてくる千束の顔。たきなが感じるに恐らくあと一回同じキスをされたらたきなも抵抗が出来なくなる。たきなだって、本当はされたい。こんなに攻めてくる千束は久しぶりだからこの千束を感じたい。それでもまだ任務が完全に終了した訳では無い。
「ねぇ…だめ?」
後数センチ。
その蕩けた瞳にたきなの心も揺らいでいく。
「待っ…て、千束…ダメですからっ…」
緩ませまいと手を伸ばすが、体が自然と千束を引き寄せているような気がした。千束の顔はもうすぐ目の前だ。
「ダメっ…ほんとにだめだから千束…!私っ…」
「ね?いいでしょ?一緒にだめになっちゃおうよ…」
「だめ…に…」
「うん。なろう…ぐちゃぐちゃになっちゃおうよ」
「ちさ……と……」
たきなが完全に抵抗を緩め、キスを受け入れるかのように目を閉じた瞬間だった。
【お〜い!お前ら聞こえるか?】
「クルミ!?」
「んにゅっ!」
完全に堕ちかけていた理性を一瞬でとりもどして、千束の顔を押しのけて、クルミの通信を受け取った。
【周辺には居ないな。工場にも戻ってはいないみたいだ。まぁこれで暫くは大丈夫だろ】
「そうですか、ありがとうございます」
【所で千束に最初連絡入れたんだけど、出なくてさ。なんかあったのか?】
「っいえ!?なんでもないです!」
【………そうか。なら、明日な】
「はい!お疲れ様でした!」
また通信が切れる。そして直ぐにハッと我に返り、千束を押さえつけていた手を離す。
「す、すみません!いきなり。大丈夫ですか!?千束!」
「ん…」
千束は口の唾液を拭いながら、申し訳なさそうに視線を斜めにしている。
「ごめん、たきな。なんか暴走してた…」
「あっ…いえ…大丈夫です…」
その千束の視線は舐めまわすように。その視線に気づいたかたきなは少し体を縮こませる。
「目線、いやらしいですよ」
「しょうがないじゃん。たきながそこにいるんだもん」
「なんですかその理由…とりあえず、シャワー浴びさせてください」
「………」
「千束…?」
納得いってない顔をしている。千束自身もごめんとは言ったが、まだ足りない。キスをしただけじゃぁ、まだ。
「やだ」
「っ!」
再び、押し倒され、腕を掴まれる。
「まだ足んないから、今…シたい」
まだ息も絶え絶えなのに千束は待てができない。最近夜がマンネリ化してたのは薄々気づいていた。だからここまで求められるのは久しぶりだった。千束の欲に熔けた目を見て、つられて体が熱くなる。千束を止めていた手を諦めたように床に落として、千束の手首に握る。
「もう…なんでもいいですよ…」
ごめんね。と千束はたきなの唇を塞ぐ。
何がごめんねだ。とたきなは千束の首に腕を回す。
こうなってしまった以上、千束には抗えない。
二人の体温が重なる玄関で、ゆっくりと千束はたきなの服をめくっていく。冷房の効いた所でシたかった。張り付いた汗がたきなの体を湿らせる。それは触れた所が肌に吸い付くようで千束は手が止められない。
「っん…んにゅ……れ…る……んっん!」
手触りが抜群に良くなったたきなの体を舐めるように撫でていく。スルスルとたきなの足の間に千束の足が滑り込んでくる。それを感じると体がまた悪寒に似た快感で弾む。触れられた所が熱い。体温ではなく『そう感じて』しまう。
「千束…もっと、触って…」
朧げに言った。自然と口から出たというのが正しいだろうか。充分毎日触られてるのに、それでもたきなには足りない。頬を手を添えて自分からキスをせがんでくる。いつの間にか上半身の服は全て脱がされていた。
「たきな…可愛いよ…たきな…」
首筋、耳、頬、また唇に、キスを落とす。
海外映画ではこういうのが普通の愛情表現らしいが、千束とたきなにとってはハードルが高い。だから、ふたりきりにでもならない限りはここまではしない。
逃がさないように組み敷いているたきなの体を千束はしっかりと離さない。
「んっぅ…」
首筋が一層強く吸われる。少し驚いて体を揺らした。
気づけばたきなのその首筋に一つ目のキスマーク。
寄りにもよって見える所に付けられた。少し不満そうに顔を歪めた。
「また…見える所ですよ。ここ」
「うん…」
聞いてない。付けられたキスマーク丁寧に舐めて、たきなの胸をまさぐる。柔らかい。適度な大きさの胸。猫のように顔を擦り付けながら、たきなの胸を優しく揉んでいく。
「あっ…っ…ふっ…ぅんっ……」
優しく転がされる乳首とまだまだ落とされるキスの嵐。気づけば千束はたきなの足に硬く熱く当たるそれ。
その温度と得体の知れなさに体にまた悪寒に似た快感が走る。
「千束、それ…」
「ん…?」
「辛い…ですか?」
スカートからせり立ったそれを撫でる。
撫でる事に千束から声が漏れる。
「うん…もう、シたい…かも」
蕩けた緋色の視線がたきなを貫いた。
シたいといいながら頬を撫でてくる千束の手の熱に当てられて、たきなも生唾を飲み込んで、口を開いた。
「良いですよ千束…」
恥ずかしそうに顔を逸らしながら、たきなは自分からスカートを捲って見せた。
ブツン、と千束の中で何かが切れた。鼻の穴の変化が分かりやすくなるほど鼻息を荒くして、たきなのパンツをゆっくりと脱がしていく。水色のパンツを剥ぎ取ると、そこには洪水を起こしたたきなの秘裂がしっかりと見える。自分もさっさとスカートを脱ぎ捨てて、いきり立ったモノをさらけ出す。
「ぉ…きぃ…ですね」
「なんか、ね。いつもと違うからかな…」
たきなの顔の横に手を置いて、千束はソレの突撃準備。秘裂に当てて、亀頭で少し上下に擦る。
「んっ、あ、ちょ…っと千束。そこ…なでなでしないで、くだ…さいっ…んんっ…」
なでなでとかコイツ言うのかと千束は一瞬その可愛さに果てそうになったが、今度は竿全体に洪水を起こしている蜜を塗るように、秘裂へ押し付ける。
「やばいたきなっ…っあ、めっちゃ気持ちいい…あ、ぁんっ」
擦り付ける秘裂の温度がが千束のソレを程よく刺激する。それは気持ちが良すぎるのもあり…
「っぁ!?」
「えっ…」
たきなの下腹部に暖かいものが注がれる感触。
「千束…」
「ごめん…ちょっと出ちゃった」
あからさまに機嫌が悪そうな顔をするたきな。
いや、まぁ、出しちゃったもんは仕方ないやん、と千束は頬をかく。それでも、出したにしてはまだ千束のソレは硬いままだ。最近は一回出したら終わってたなんて口が裂けても言えない。でも、今回は違う。まだ足りない。
「たきな…入れていい…?」
「はい…」
怯えてるように小さくM字で開脚をして、位置を示す。
さっき出した精液が秘裂に少し垂れている。その光景に見蕩れつつも千束はソレをしっかりと狙い定めて、たきなの腟内へ押し込んだ。
「う…ぁ…熱っ…」
「あ、あ、ぁぁああ……」
ズプッ、といつもよりヌメリの効いた音と、いつもより大きくなっている千束のソレがたきなの腟内を掻き分けていく。奥へ進む事にたきなの声が大きくなる。離すまいとたきなの腟内が締まる。千束の腰も引けそうになるが、何故か自然と奥へ進んでいく。置いている手を一歩前へ出すと、たきなの一番奥へ辿り着いた。
「あ゙!……っ」
どぢゅん。一番奥、子宮の入口へ亀頭を叩きつける。
手で握られてるかのように締まる腟内とたきなが反り返るその仕草で千束は更に昂ってしまう。
「たきな、今のすっごいえろい…」
どぢゅん。
「あ゙ぅ!」
どぢゅん。どぢゅん。
「ゔぃ…ぁぐっ!」
どぢゅん!どぢゅん!どぢゅん!
「っん!ぁ゙っ…はっ……!」
絶え絶えの呼吸と共に子宮の奥をノックされると、自然と体から力が抜けていく。たきなの上半身を支えていた腕も肘をついていた。
反り返ったたきなの体が美しい。変な事を思っているかもしれないが、今は本当にそう見える。
仰け反った頭から垂れる髪が。
上下に激しく揺れる胸が。
必死に腰を動かす千束を魅了する。
「たきなっ、たきなきれいだよ、たきなっ…!」
「あ、あ、ぁ、ら…め…ちょ…と、変な事言わ…ぁん、くださいっ…っんん!」
夢中になりたきなへキスを落とす。
「んっ…んちゅ…ちゅぅぅ…れろ……」
「んはっ……たきなっ…!たきなっ…!」
また腰が早くなった。千束の限界だ。
「はいっ…!千束っ…!ちさとっ…!」
「たきなっ!たきなぁ!っ!…ッ〜〜〜〜!!!」
「んっ…!っ〜〜〜〜〜!!!」
しっかり二人は同じタイミングで絶頂を迎えた。
たきなは強く締め上げる。
千束はしっかり奥へ精液を流し込む。
「ぅ、あ、まだ…出るっ…!」
ドクンドクン。と鼓動に似た脈がたきなの体へ伝わる。鼓動を感じることの出来ない体が伝わる脈。千束の別な心臓。いやまぁ、股間についてるとは言いたくは無いが、それでも、そういうものだと思った。
「たきな、舐めて…」
「んっ…」
やたらと、粘っこい音と湿った音を出しながら、たきなの腟内から抜かれたソレを千束はたきなの顔へ持っていく。ドロドロの精液とたきなの蜜が絡んでいやらしく光っている。呆然とした顔でたきなはソレを手に取り口へ運ぶ。
「んぷ…じゅ……じゅるる…」
わざと、汚い音を立てて千束のを丁寧に綺麗にする。頭を撫でてくれる千束の手が心地よい。
亀頭を舐めて、ゆっくり喉まで飲み込んで、ゆっくりと引き抜く。それを何度か繰り返す。
「んっ…んじゅ…っぷはっ…はぁ…はぁ…」
「凄い気持ちいいよ。いいこだね、たきな」
綺麗にして引き抜いても千束のソレはまだ勃っている。
すると、千束はソレをたきなの顔に擦りつけてきた。
「ねぇ、たきな…まだ『足りない』」
「はい…千束。私もなんだかまだ…『足りない』です」
こうして、二人は『足りない』ものを補い合う。
二人の夜が明けるまで。
二人の思いが満ち足りるまで。
「ヤバい…どうしよう…ミズキ」
「何よ、そんな神妙な顔して」
「アイツら無線入れたまんまおっ始めやがった」
「は!?!?」