「んじゃ、たきな。あとよろしくね〜」
「はい。気をつけて」
「じゃあ、俺も行ってくる」
「あぁ、死ぬなよ」
「誰に言ってんだっつの」
そう言って、蒼真と千束は任務へ向かった。
これは、とある日のティークとたきなのお話。
「相変わらずですね。二人は」
「アイツらか?まぁ、そうだな」
店番で二人きりになったティークとたきな。
「ティークさんは気にならないんですか?あの二人のこと。宮古島から連れ戻したのに、何も変わらない。なんだか不気味です」
「気になるか?あの二人」
「えぇ、まぁ…四六時中考えてしまうほどには…」
「そうか。俺としては少し寂しいな」
「…?」
たきなはティークの言葉の意味を考える。
寂しい…?なんの話しだろうか。別段悪い事を言ったようには思えない。強いて言うなら、四六時中千束と蒼真の事を考えているだけ。と、ここでたきなはやっと理解した。
「あ」
「ん?」
「そ、そういうんじゃないですよ!決して貴方のことを疎かにしてる訳じゃ…!」
今にも掴みかかりそうな勢いで訂正するたきなに思わず吹き出してしまった。
「っはは。いや、いい。分かってるよ。たきながどういう人なのかは」
「むぅ…」
蒼真と千束を宮古島から連れ帰って数週間。楠木からはあまり言及されず、普段通りに仕事をしろと命令されて終わった。千束の心臓が新しくなり、蒼真の寿命も伸びた。二人はなにか苛まれるような感じもなく、かと言って縛られているような感じでもない。普段通りの日々を送っている。
だから、たきなはそれが不思議だった。二人に怒られもしないし、構うなとも言われなかったことに。
けれど、雰囲気は同じでも、様子は違っていた。
「昨日…見たんです。私」
「何を見たんだ?」
「二人が、手を繋いでいたのを」
少し重苦しそうに俯き顔でたきなは言う。食器を拭いている手も止まった。よくよく考えて見れば、ティークとたきなは、二人の様にお互いがお互いを求める事はあまりない。前にたきながティークの家に言って、互いの気持ちを告白した時、その時は二人の考えが一つになったような感覚だった。けれど、それ以降は何も無い。ただ普通の日常が続いている。
「私達、手を握る以降の事はしてないですよね」
「や、まぁ、キスはしてるけどな」
「もし、キスよりも先の事をすれば、千束達の気持ちもわかるのでしょうか」
「ん?待て待て、なんでそうなる」
いきなりトンチンカンな事を言うたきなにティークは少し慌て出す。がしかし、たきなの目はいつになく真剣だ。
「俺達は俺達のペースがある。アイツらは距離感は元々ああだったろ?」
「でも!……ですが……」
珍しく表情が表に出てくる。そんなたきなを見るのはいつぶりだったか、ティークは少し驚いた。恋愛の焦りなんて言葉で片付くものでもなさそうだったが、それはそれとしてティークもキスだけでは足りなくなっていたのも事実。相手を尊重しすぎて手を出さないようにしていたツケが回ってきたのかたきなが珍しく内気だった。
「いえ…します!今日!必ず!」
「………お前、そういう所は強気だよな」
・・・・・・*
そうして場所はティークの家へ移る。お互いにベッドの上で向き合って膠着状態が続いて三十分。少しティークは呆れ始めていた。が、たきなはさっきからずっと落ち着かない。目が泳いで体がソワソワしている。それはそれで小動物のようで可愛いからティークはずっと見つめていた。
「あの…」
「ん?」
「しないんですか?」
やっぱりな…。とティークは少し呆れる。たきなの出生を考えたら、性知識に乏しい事は分かっていたがまさか本当に最初から何も出来ない人だとは思っていなかった。千束や蒼真と暮らしていく中で何かしらそういう場面に出くわした事はあったが、その時は直ぐにティークが遮っていた。だから、このたきなの臆病さは遠回しにティークのせいでもある。
「わかった。じゃあ、触るぞ?」
「は、ぃ…」
指で頬を少し撫でるだけでもたきなはカチコチに固まってしまう。初々しい反応は良い事だが、何故かティークの良心を傷つける。ティークにとってその行為自体は慣れている。仕事柄相手をするタイミングが何度かあったからだ。『初物』も何人か傷物にしてきた。しかし、自分にとって最愛の人となると少し考えが変わってしまう。
「嫌じゃないか?」
「はい…大丈夫です…」
頬や髪、抱きしめて頭を撫でる。触れること自体に抵抗がないと分かると、ティークはたきなの顎をすくう。
「ぁ…んっ…」
触れるだけのキス。当たり前だが、これはもう慣れっこのはず。なのだが、まだたきなの顔を見る限りそうでは無いらしい。受け入れる体勢には入っているが体が強ばっているのは相変わらずだ。
「たきな、無理しなくていいんだ。怖いなら怖いでいい」
「いえ…大丈夫です。というか、いつも思うんですがティークさんは何故平気なんですか?」
高揚した顔で覗き込んでくるたきな。納得いかないという表情をしている。見つめられることに慣れていないティークはまぁ…、と目を逸らしながら仕事柄自分のしてきた事を伝えた。
「じゃぁ…貴方は初めてじゃないんですね」
たきなの顔が少し暗くなった。というよりも、少しむんつけたような顔になった。たきな自身こんなにも緊張しているのに相手は何も動揺していないことに納得がいかないたきな。自分だけこんな思いをするのは許さないと再度ティークを見つめ返した。
「な、なんだ?」
「っ!」
「いっ!?」
するとたきなはいきなりティークのズボンの中へ手を突っ込んだ。もちろん触っているのはナニだ。
「わ…硬…え、ほんとにこうなるんですか?」
「待て待て待て、お前は全部いきなり過ぎる!段階を踏んでくれ!」
「どうせ慣れてるんでしょう?これぐらい気にしないでください」
「お前はやり方も何も分からないだろ!」
「大丈夫ですいけます。映画内での見様見真似ですが」
「どんな映画だそれ………っ!」
たきながイチモツのカリの部分を撫でるとティークは急に顔を伏せた。不思議に思いもう一度ゆっくり撫でるとティークは唸ると同時に腰が少し上がる。
「ここですか?」
今度は少し引っ掻くように指を動かす。
「っ……あ゙…!」
ティークは気持ちよさに少し反り返る。図らずしも優位に立てたたきなは妖しく笑いイチモツを握ったままティークへ抱き着いた。二人はそのままベッドに倒れると、たきなはティークのズボンを脱がしイチモツを取り出す。
「ティークさん、慣れているのでは?」
「お前にされるとの他人にするのは別だ…っ…」
出したイチモツを今度は扱きだす。先走りのせいでローションのような快感がやってくる。ティークは堪えるのに必死で、たきなは自分のしてる事に段々と息が荒くなっていく。知識が乏しいだけで何をするのかは知っているたきな。しかし、触った事も見た事もなかった彼女にとってこの時間だけでとんでもない程段階を飛ばしている。
「これ、気持ちいいですか?痛くない、ですか?」
「良い…からっ、そのままでいいっ…!」
これが気持ちいいんだ。と、たきなは手を止めない。気持ちよさに喘いでいるティークを見てるとそんな気持ちよさそうには見えないがそんな事もお構い無しにたきなはシャツを捲りティークの体を舐め始める。
「っあ、お…まえ、そんなの何処で…っ」
「全部映画ですから…れる…ちゅ…」
「…っ…くっ…!」
ゆっくり舌が昇ってきて、ティークの乳首に到達。程よい緩さの手の動きと舌の乳首責めが相まってティークは限界ギリギリになってきている。その証拠に余計に腰が上がっている。
(このまま続けて大丈夫かな…?)
ぢゅぅぅぅ…とたきなは少し強めに吸い込むとティークの腰が跳ね上がった。
「っぐ…っ!」
「ぇ…わっ…!」
ビクビクと大きく脈打つイチモツから出てくる精液。たきなの手が動く度に尿道に残った精子も出てくる。想像通りの工程で想像以上な量を射精したティークのイチモツと精液。それをまじまじとたきなは見つめている。だが、ティークは男としてはなんとも言えない気持ちになる。
「ほんとに出るんですね…これ…」
「たき、な…そんな見ないでくれ。居た堪れない」
「ぁ、え、そんなにショックでした?」
「いや…プライドの話だ」
「あぁ…そういう………れる…」
「なっ!?」
話をしながらも、たきなは手に着いた精子を舌でひとすくい。そのまま喉を鳴らして飲み込んだ。
「ば、馬鹿!飲むものじゃない!」
「うぇ…苦…なんか不思議な味なんですね」
「何やってるんだ。早く拭いてくれ」
「でも、あなたのだから嫌じゃないですよ?」
少し挑発的な顔をするたきな。どうやら、ティークを先にイかせた事を自分が有利に立ったと思っているらしい。ティークは納得がいかないと顔を呆れ気味にため息を吐いてイチモツを指刺した。
「なら綺麗にしてくれるんだろ?」
「え…?」
「お前のせいで汚れたからな。やってくれ」
「っ……」
不思議なことに命令されている立場なのに体が勝手に従ってしまう。恥ずかしい事をしているはずなのに胸の高鳴りが収まらない。鼻息を荒くしながら、たきなは再びイチモツを握りゆっくりと咥えた。
「ん…んむっ…んじゅる…」
先端の方から丁寧に舌を動かして根元の方へ進んでいく。ティークもつられて快感に顔を歪めるが、その小さい口で懸命に奉仕するたきなの頭を撫でる。
(頭撫でられる…気持ちいい…)
ある程度全体を舐め終えた所で口を離した。ここから先が分からないたきなはティークの目を見つめるしかなかった。
「……そうだな。俺だけ脱ぐのは不公平だろ。脱がすぞ?」
「はい…お願いします…」
たきなは頷きながら両腕を広げて迎え入れるポーズをとる。誘い方が露骨過ぎると小さく呟きながらティークは慣れた手つきでリコリスの制服を脱がせていくとあっという間に下着姿へ変わってしまった。
「なんか…手際いいですね」
「いや、これぐらい普通だろ。服の構造は知ってるんだからな」
「え…女子の服の構造知ってるんですか…なんかちょっと…」
「いや、あくまでリコリスの『制服』の話だ。普段から脱がしてるわけじゃないっ」
「ふふっ、冗談ですよ」
はにかんだたきなの愛おしさに胸がときめきながらも、腰へ手を回して再び口付ける。任務の時とは全く違う感覚。業務的じゃない、愛し合うもの。誰かを深く愛し合うのはお互い初めての事。思う事はあっても、愛し合うことはなかった二人。肌の微熱が心地好くて、たきなはすっかり蕩けていた。
「たきな?大丈夫か?」
「ふぁぃ…」
紅潮した顔に肌、小動物のように甘えてくる甘美な声に仕草。ティークは女性ではないが母性が擽られる感覚を初めて知った。
「さっき出したのに、まだかちかちです」
「あぁ、たきなのせいでな」
指で小突いて、亀頭を摘む。感触が変だとたきなは笑った。
「お前のここも、濡れてるぞ。たきな」
「ぁんっ、ちょっと…急に触らないで…くださいっ」
下着の上からたきなの秘裂に触れる。割れ目の形をなぞるように布越しに撫でていく。溢れる愛液は止まらずあっという間にティークの手を水浸しにした。
「これ、全部お前のだ。たきな」
「恥ずかしいから言わないでください。大体どういうものかはわかってますから……ひゃっ」
聞く気などないティークはたきなを抱き上げて自分の上に乗せた。もちろんしっかり当てるように乗せている。たきなもしっかりナニが当てられているのは理解している。
「さっきよりも…硬い…」
「そんな綺麗な肌を晒していればな」
そう言って、肋にキスをする。たきなが千束ほど体つきが良くないことを気にしている節があるのはティークも理解していた。何度か口に出した事もあった。だがそんな事は気にしなくてもいいとティークは言っている。ティーク自身スレンダータイプの女性が好きなのだと最近気づいたからだ。
「そんなに気にすることじゃない」
「あなたには分かりませんよ。この悩みは」
「だが、俺はたきなの方が好きだ。これは変わらない」
「むぅ……」
「んむっ?」
誤魔化すようにたきなはティークを抱き寄せた。嬉しい半分恥ずかしい半分。こんなことをしていると心音が聞こえてしまうかもしれないのに思考が巡って出した答えが抱きしめる事だった。
「たきな、そろそろ限界なんだが」
「…分かりました」
少し忘れていたが、まだ最後まで終わっていない。
「ん…」
たきなが下着をずらす。糸を引く程に濡れたアイライン。軽くイチモツへ押し付けるだけでも快感で力が抜けてしまう。蕩けた声と共にたきなは顔を歪めた。
「んっ…んぅぅっ…!」
「っ…たきな…」
モタモタとぎこちない素股のせいでティークが生殺し。今すぐにでも挿入れて突き上げたい気持ちを抑えている。そうこう考えてると、たきなの表情が余計に蕩けていることに気づいたティーク。
「すまない、たきな」
「ふぇ…?なんです───ひぁっ!?」
耐えかねたティークは一気に入れて突き上げた。
「ちょ、やだっ、こんなっ、てぃ、くさんっ…!ああぁっ!」
「っ、こっちの身にもなってくれ、お前が悪いっ…!」
体位が騎乗位のせいでたきなが逃げられない。膣を叩くように突き上げられるせいで余計に快感が逃がせない。直接体に染み渡って脳がやられていく。絡めた手を必死に握りながら、ティークのテクに犯され続ける。
「っあ゙ぉっ!ま、待ってくださっ、も、むりっ」
「っ…たきな…っ!」
「ィく、いっ、っっっ〜〜〜〜〜!!!」
「ぐっ…!」
最後の一突き。少しグロテスクな音と共にたきなの膣へ注がれる。さっきまでもどかしい状態だったためティーク自身も引くほど長い射精。あっという間にたきなの膣は満杯になりたきなも力が抜けてティークの方へ倒れ込んできた。
「あの…」
「なんだ…?」
「今度は普通にしたいです…」
「まぁ確かにそうだな。たきなの言うとおりだ」
「お互いのため…ですよ…」
「何の話だ…それ…」
「さぁ…なんでしょう」
上に被さったたきなはずっとティークへ抱き着いて離れない。たきなの話を理解出来なかったティークはまぁいい、とたきなの頭を撫で眠りへついた。
「「おはようございます」」
「んあれ?二人揃っては珍しいな。おはよう二人とも」
「おっはよ〜……てなんか雰囲気変わった?たきな」
「さぁ、なんのことでしょうか。着替えてきます」
「え、まってまってメイクとか変えた〜?教えてよたきな〜」
「…………」
「なんでお前が黙るんだよ。ティーク」
「黙れ」
「いや、お前ら───」
「だ、ま、れ!」
「えぇ....(困惑)」