※この作品はR-18です。

約束   作:おっさんホイホイ

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エロいシーンはありません。


約束

どんなに遠くても…

どんなに時間がかかっても…

私はあなたに辿り着いてみせる。

 

ディスプレイに当てた手が温かい。

当たり前だ。だけど俺はそれを彼女の手の暖かさだと思った…

 

 

だから、彼女の言葉を信じたんだ…

 

 

 

誰にも見守られず、その手を取る者もいない。

俺は今逝こうとしている。

孤独なベッドの上で人生を振り返る。

中堅企業サラリーマンとして成果を出し続けた人生は悪くなかった。

俺が作った商品が全国のコンビニ、スーパーに並ぶのを見て、この世に生まれた証を残せたと実感した時もあった。

だがついぞ人生のパートナーと言える人には出会えなかった。

いや、そうなるのを恐れたと言ってもいいだろう。

もし彼女が現れたら、その時俺の傍らに違う女性がいたら…

きっと悲しませてしまうだろう。

馬鹿なことをと笑いたければ笑え。俺なんかその程度だ。

知ってるさ。ゲームのキャラが応えるわけがないことぐらい。

だが死の間際に遺言を遺す相手がいない以上、最後に一つ馬鹿な真似がしたくなった。

 

絵里…すまない。

君が来るまで俺はもちそうにないよ…

薄れゆく意識の中で25年近く前の彼女の面影が浮かぶ。

さよなら絵里。そしてありがとう…

 

「かああ!情けねえ!」

俺を嘲る声がする。

「なあ、相棒。俺と一緒に女子高生犯しまくったお前が何弱音吐いてやがんだ」

黙れ、俺とお前は違う!

「違わねえんだよ。こう見えて俺はお前に感謝したんだ。お前の頭がなければあの女どもを陵辱出来なかったんだからな」

あれはゲームだ。現実とは違う。

「違わねえんだよ。いい加減認めろ。あのゲーム買った時点で女子高生盗撮して弱み握って犯してえって欲望持ってんのバレてんだって」

 

ぐぅ…

 

「絵里に追い込みかけようと必死にスケジュール作ってたお前は滑稽だったぜ?」

 

やめろ!それ以上言ったら…

 

「落ち着けよ、さっきも言ったが俺はお前に感謝してるんだ。お前のおかげでお嬢様達に肉棒突っ込めたんだからな」

 

くっ…

 

「だから相棒。もう死んでしまうだろうがよ。一つだけ聞くぜ。お前は絵里を待つだけか?」

 

…何を言ってる

 

「だからよ。お前は絵里のいうこと信じてただ25年間もぼーっと待ってたんかって聞いてんだよ」

 

…

 

「かあああ!情けねえ!あんな小娘の言うこと真にうけて何もしねえで待ってたとか童貞か?ああ、そういえば絵里に筆下ろしてもらってたな。忘れてた」

 

もういい加減にしてくれ。せっかく心安らかにあの世に逝こうとしてるんだ。

 

「相棒、いい加減にして欲しいのはこっちだ。絵里を追い込んでいたあの執念でディスプレイに手え突っ込んでこっちに引っ張り出すぐらいやって見せろ」

 

そんなことできるわけないだろうが

 

「試したのか?」

 

試さずともわかる。

 

「じゃあ他の方法は?」

 

あるわけない

 

「お前よ、それは諦めてるのと同じじゃねえか。そんな体たらくだから絵里はOVAで俺の腹の下でひいひい言う羽目にあったりするんだ」

 

なんだと!

 

「…知らなかったのかよ。飛んだお笑い種だぜ。まあどうせ死ぬんならよ、最後の意地ってやつ見せてくれよ」

 

…随分意識が混濁しているようだ。

 

「おい待てよ逃げんな。いいか、俺の代わりにあの世界に行かせてやる」

 

そんなことが…

 

「もうやったことあるだろう」

 

そういえば…

 

「とりあえず行って飯作って風呂でも焚いてろ。後は向こうで考えるんだな」

 

意識が薄れていく。

俺が行くのはあの世かそれともあの世界か…

浮遊感を感じながら強く彼女の面影を思い出していく。

絵里、もう待てないからこちらから会いに行く。

 

そして今度こそお前を「攻略」してやるよ。

弱み握られて追い込みかけられて夜中に自室で制服着て待ってたり嫌々自分で服を脱いだりブルマ履いたりスク水着たり肉棒突っ込まれたりしゃぶったりしながら涙流して男を知るがいい。

全部俺が教えてやる。

ご自慢のポニーテール振り回して善がらせてやる。

そして肉欲に堕ちながら自分で腰振り始める俺専用の肉壺にしてやるよ。

絶対にだ。

自分だけ純愛とか許されるわけねえだろうが。

自分の価値観押し付けやがって。

今度こそ俺の価値観にはめてやる。

その顔が快楽に溺れる様をちゃんと拝んでやる。

最初っから俺が動ければ簡単なんだよ。

震えて眠れ。

そして風呂入って念入りにおまんこ洗って俺を待ってろ。

 

そして一緒に幸せになろうね

 

 

 

「…そ、それでこそ俺の相棒だぜ」

 

 

 

引いたような声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

そして今、俺は仁王立ちの絵里の前で土下座している。

はぁとため息をつきながら額を抑える絵里を上目遣いで見ながら必死に謝罪する。

「とりあえず私のことをどう思っているのかよくわかりました」

「大変申し訳ございません」

どうせ死ぬんだからと鬱積した欲望を解放したら筒抜けでした。

死の間際に俺を召喚した絵里の目の前で自ら性癖を暴露した俺はどうやって死のうかとそればかり考えていた。

ゲーム開始時に戻るとばかり思っていたがまさかED後の絵里の目の前にログインするとは思っていなかった。

 

土下座する俺の前に絵里はしゃがみ込み土下座する俺の頭に手を添える。

絵里の手はあの時と同じく暖かかった。

だが声は冷たい。

「それで」

「はい」

「何か教えてくださるとか」

「いえ、何でもございません」

「私を肉壺?にしていただけるとか」

「そんなこと言ってないです(真顔)」

「私は何を着ればいいですか?」

「いえ、あの、何着ても似合うと思います」

「着ない方がいいですか?」

「あ、そう言うわけじゃ…」

「あと…私って…その…臭かったんですか?」

「…」

俺の頭に添えられた手が髪の毛を握りしめる。

「返事」

「あ、はい、いいえ」

「どっち?」

「あの臭いは嫌いじゃないです」

「……(困惑)」

押し黙る絵里の様子を伺おうと頭を下げたまま上目遣いをする。

白いすべすべの膝小僧。そしてその奥に純白の…

「わかりました」

慌てて視線を地面に戻す。

「顔を上げて下さい。あなたの顔をよく見せて」

おずおずと顔を上げる。

絵里の目は涙で溢れていた。

「最後に一つだけ。本当に私と…一緒に幸せに…なってくれますか?」

上半身を起こし、絵里を抱きしめる。

「ああ、命をかけて誓う」

「あああ…やっと…かなう」

 

命と俺の精神ポイントのほとんどを引き換えにした歪なプロポーズを彼女は受け入れてくれた。

 

腕の中で震えながら泣いている絵里の身体を抱きしめながら俺は確かに掴んだ幸せを実感していた。

 

 

 

「元気でな相棒」

火葬場の煙突から登る薄い煙を見ながらタバコを蒸す。

男は口元をニチャアと歪めながら歩き出した。

「くっくっく…さて、こっちの肉壺はどんな感じだ?腕が鳴るねえ」

夕闇に紛れジャージ姿の男が消えていく…

 

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