というか未成年が見ちゃいけない回です
目を覚ました時、真っ黒な空間に居た。真っ暗ではなく真っ黒、つまりは地面も空も黒いのだ。そうだ、あの場所は2次元だって話だったじゃないか、だったら転移くらいするか…
そんな事を考えていると背後…のゼロ距離に気配がして振り向く
「こんにちは!!!」
目が合った、当然だ。この距離で目が合わない方がおかしい。
「…どうも」
メイド服のようなものを着た美少女だ。するとその少女は一、二と後ろに下がり突拍子もなく話を進める。
「どこから来たの?見ない顔、遊ぼうよ!暇なの、おままごとしましょう?!!着せ替えごっこしましょう!」
今にも、 らんらん というような音が聞こえてきそうな程、軽い足取りで何か奥に取りに行く。どうする訳にもいかないだろう…その場で待つことにした、しばらくすると大きな箱、服のぎっしり詰まった箱をもって戻ってきた。
「ほら見て!いーっぱいあるよ!!!どれ着る?ねぇね!」
そう言って見せられた服は、どれも僕にはきっと着れないサイズだった。明らかにこの正面にいる少女の服だ。
「えっと…僕はそれ、着れないから君が着るのがいいんじゃないか?」
少し小さい子にむかう時に作る笑みを浮かべ顔を覗き込む、けど少女は言った
「大丈夫!ぴったりになるよ!」
?サイズの変わる服なのだろうか?2次元だし、よくわからない世界だし、そういうものかもしれない。そう思ったのもつかの間
『グジャッ』
耳元で、いや肩の辺りで何かが聞こえた、大きな音だ。それの音より大きくドクンドクンと心臓の音が聞こえた気がした。何?おそるおそる横に視線をおくると、
肩に、斧が、突き刺さっていた。くらくら、痛い、あつい、痛い、冷たい、痛い、スースーする、痛い、痛い、怖い、痛い痛い痛い
いたい
警鐘を鳴らす心臓の音と、荒らげる呼吸が静かな空間を埋め尽くした。少女はにこやかに笑いながら言う
「ぴったりに、してあげるからね?」
黒かった地面に赤が侵食していく、血が広がるのと同時に頭がぼーっとする、だがしかし
「まだ寝ちゃヤダよ…?」
先程とは打って変わって、今にも目玉がぎょろぎょろ動き出してしまうのではないかと思うほど目を見開いて、真顔で、僕を見る。そんな事知らない、寝るとかそういう話じゃないだろう?そんな頭の隙間で紡がれた会話すら切り落とすように、削がれた腕が落ち、同時に二刀目が入る
「ぁ””っぅぁ”」
思考すらも追いつかない程痛みで全てなっていく。
…たすけて
その時だ
「ダメじゃないか、こんな事しちゃ」
そう声がうっすら聞こえた、次の瞬間、さっきよりも激しい痛みが駆け巡る。
「しぃっかり…意識を持たせないとな?これは私の玩具にするから、あっちで遊んでなさい。」
見えた姿は貴族のような、魔法士のような格好をした中年の男だった。痛いのに、痛いのに白くならず痛みがそれに覆い被さる。
「まっ…て…やめ…」
「ん?どうしたんだい?ほら、君は今から私のモノなんだから」
切り落とされた部分をグリグリと撫でられる、正確にはグリグリされていないのかもしれないが…
「私は色々できてね?あ、そうそう…ここの空間では死なないから、安心して私を喜ばせておくれよ」
こんなに、痛いのに??おかしいたすけて、誰かたすけて
「それと…ほら」
なに?いつの間にか地面に倒れ込んでいた僕の体を起こして、目の前に出されていた、おじさんのおじさんと言うやつである。
「…???」
今はそんなもの出されようが、きゃーとかいう余裕なんてあるはずは無い…のにこんな無駄な事を考えられる、きっと、この目の前のおじさんが何か、気絶出来ない何か、意識を鮮明にさせる魔法かなにかを使ったのだ。
「さっさとしろ。」
強い口調に変わり指示するのと同時に、お腹の辺りが吹き飛んだ、そして肩と一緒に再生していく
「私はね、人の痛覚をコントロールするのなんて朝飯前なんだ。何倍に増やされたいかな?」
治ったはずなのに、体全てが痛みを叫んでいる。
「そう、ゆっくりね?」
体は動く、頭も動く、永遠死ねないという事だ
指示に従おうが今お腹に実際的な痛みがある、痛みに顔をしかめようものならば…
地獄というのは、こう書くのだと知った。