いたい、いたいってなんだっけ。なんだっけってなんだっけ。
何百回も腹が裂かれて、物音だけが響いて、この世界が途方もなく続き、やつ以外、人など来ないのだと言う事が証明されているかのようだった。
あれ、というか僕はなんでこうしているんだっけ?痛い痛いを木霊させて、痛いのが嫌だから?受け入れたから?……????
_______________いや、まて、僕はなんでこんな状況で抵抗しないんだ?だってこれ以上の痛みなんて大体今までと同じじゃないか、つまりは本来抵抗しなかった理由なんてとうの昔に消えている。抵抗しない他の理由はあったか?なくないか?不快だ、そうだ、僕は今腹がたち始めた。なんで僕ばっかりこんな目にあう必要がある?あれから何日が過ぎた?わからない、こんな黒い空間でわかるはずもない。だがしかし、僕がどうこうしない内は変わらないだろう、抵抗してはいけないなんて、僕のルールには無い。
抵抗する方法なら、もう知っている、何千回、何万回と覚えた、そう、僕が1番知ってる。個人差はあるだろうが
あの後わかった事だが、気絶を無効化する時にあの魔法は痛みが走る、最初は他の痛みに紛れていてよくわからなかったが
簡単だ。失敗しても、なんにも僕に損は無い。
痛みを与えて満足げなこいつは…そう、油断しまくっている。
きっと僕ごときになにかされるなんて、思ってもいない。そして、僕にかけたのと同じ、気絶しない魔法を自身にかけていない事はわかっている。確実に、殺れるとまでは言わなくとも…1回で気絶する場所へ…ちょうどいい感じに僕の腕の骨はむき出しだ、こいつなら十分に狙える。あとは正確に…
『”脳暗算”』
…?なんだ、少し頭の痛みが増えたか?まぁいっか、僕はこいつを貫く、それだけだ。
目を見開き、急所へ。
_______________ここ_
まさに1点ど真ん中だった、しかし頭の痛みが増える、増える、関係ない。全て同じ、たかが痛みだ。
「なっ…」
僕は腕を引き抜いてやつを見下ろした。しかし生きてる、やっぱり1発では無理だった
「貴様…っ!!!」
喚くの?それだけで?あぁ、従順じゃないことに怒っているのか、アホらしい、子供かよ。そんな事を思いつつ、目の前のが何か技を打つのを眺めていた、がしかし、当たって散る前に、散々来ないものだと思っていた人が来た。お偉いさんとかで、僕が悪とかになったりしてな?まぁ死刑なら解放されて万々歳だ、それ以外でも今とわかんねぇだろ。
「はいはーい、ストップストップ。これ、今から俺の玩具、お前俺より雑魚に負けてる、要するにお前も雑魚。つまりは雑魚は俺に従うのが道理だ、どけろ。」
追加で腕を切り落とされた奴は、突然やって来たこの『刀モブ』、と書かれた変な紙を貼っつけた男を、恐ろしそうな目で見ている。
そして…
「お前、ちょーおもしれーじゃん。いやぁ無駄足にならなくて良かったわ。」
ケタケタというような、笑いが聞こえてきそうなテンションでそう告げられる。
なんだコイツ、頭おかしいのか?