プロデューサーは人でなし 作:どろまみれ
小宮果穂④
・・・
同学年に「アイドル」をやっている女の子がいる。
そうとはじめに気付いたのは、
はじめは確か、ランドセルを背負う帰り道。
立ち読みした雑誌でみかけた……んだった、様な気がする。
その時にはへぇとしか思わなかった。
だって、アイドルは世の中に沢山いる人達だから。
学校の中でもよくよく見かける……と、意識するようになった。
思い返すと、同じクラスになったこともある。朗らかで明るく。背丈も、
名前を ―― 小宮果穂ちゃんと言った。
どうやら彼女はアイドルのレッスンというのをしているらしく。
友達と遊ぶことよりも、仕事やレッスンで放課後は居ないことが多いみたいだった。
別のある日。
その娘が出演するっていう「ライブ」を見にゆく機会があった。
直接じゃあない。
家族との買い物帰りの、ライブビューイングだ。
見た。見てしまった。
渋谷の真ん中。ひと目に判ってお高い、人目に着く場所で。
ステージで踊る彼女は ―― 輝いていた。
なんでこんなにも目を奪うのだろう。そう思ってしまうほどに。
中央のステージまで駆けてきて、周囲で
踊る。歌う。笑顔を見せる。たった、それだけのことなのに。
それからだ。ぼくが彼女のことを、積極的に知るようになったのは。
よくよく探せば、ぼくらの年代向けの雑誌や映像には沢山出演していた。
モデルとしても。子役としても。ユニットとしても。
テレビのバラエティで見かけることもあった。彼女らしく明るい反応は、大人たちにとっても好ましい物のようで。一言一句一反応、スタジオを明るくしているのが
どうやら彼女が所属するユニットは「放課後クライマックスガールズ」と言うらしい。
個人としての活動も多いけれど。ライブは定期的に行っていて。今度はぼくもゆける範囲の劇場でも行われるようだ。
母親にお願いしてお小遣いを先借りした。理由は、ちょっとだけ恥ずかしい気がして言えなかった。
勇気を出したかいあって、ライブは見にゆけた。劇場自体は押し詰めの状態だったけれども。
近くで、彼女が踊り歌う姿を目に焼き付けた。
ちなみに一度は年齢で入館を断られそうになった。
……が、スーツの大人の男性がいつの間にか来ていて。自身が身元を引き受けるので見せてあげて欲しいと言ってくれたおかげで、最後までライブを見ることが出来ていた。
その後には興奮したぼくを喫茶店に誘い、ライブの感想をうんうんと聞いてくれた。最後にはタクシーで送られ、両親が謝るという
他にも。
学校の、春の課外活動などでは同じ班になった。
ただのゴミ拾いだというのに。「がんばろうね!」と声をかけられただけで舞い上がってしまい、うまく返事も出来なかったのを覚えている。
珍しく放課後に教室に残っておしゃべりをしている時。女の子とも男の子とも、仲よさそうに話しているのを見かけた。
たまたま帰り道が一緒になって。話題がなくて、相手は女の子なのに、ジャスティスファイブの事を話したら……話が
それで、自分が嬉しくなってしまったことも覚えている。
そういう何でも無い日々。
学童としての時間が積み重なり。
春が過ぎた。
夏が、過ぎ去ろうとしている頃。
彼女は所属しているプロダクションの企画に参加していた。
今回は無料配信だったので、ぼくも見た。
……水着の彼女が、見れてしまった。
いや。正確には水着ではないみたいなんだけれども。
学校指定のものではない。あんなのは、ほとんど水着みたいなものだろう。
正直に言う。堪えきれず興奮してしまった。
彼女のライブ映像を繰り返しみて、オナニーをした。
白濁した液がちんちんから出て。どう隠そうかと焦ったりして。
それが、初めての射精だった。
―― そして、本日は夏休み中の登校日。
友達とも久し振りにあって、宿題の
友人と見せ合ったり。残りの休日から遊びに行く日を確認したり。
……そう言う中に、ぼくは彼女を探してしまっていた。
気まずさはある。オナニーのせいだ。
ただ、探さないという選択肢は許されなくて。
視線が勝手に、廊下を行き交う人を追ってしまうのだ。
彼女を遂に見つけたのは放課後だった。
小宮果穂。下駄箱が並ぶ入り口の横にひとり立ちながら……両手で持った、大人っぽいつや消しの黒皮の外装の、飾り物のないスマートフォンを見つめている。
彼女のもの……ではないはずだ。仕事用のものなのだろうか。
そんな風に。近づくべきか。話しかけて良いのか。少し迷う。
が、そちらを見ていたからだろう。彼女にぼくの存在が気付かれた。
手を振られた。
微笑みかけられた。
……目立つのも嫌なので、ぼくはそちらへ歩いて行く。
「こんにちはーっ! ○○君、久し振りですね! 夏休みはどこか行きました? あっ宿題はどうですっ!? 終わっちゃったりしてますかっ!?」
相変わらず元気の良い調子で話しかけてくれた。
ぼくも返答していく。夏休みは家族で海へ行った。宿題は終わらせた(半分は写したけれども)。
「へーっ! あっ、あたしも海に行ったんですよっ! なんとっ、無人島に!」
見ていたよ、ライブだろう、と返す。
「見てくれたんですね! 嬉しいですーっ! どうでした? ライブ、楽しんでくれましたかっ!」
楽しかった。素直な感情を返しておく。
それでオナニーをしたことまでは、流石に隠すけれども。
幾つか、ライブで使っていた(投げ合っていた)ペイントボールの話とか。無人島生活の話とかをする。
彼女と少しでも体験を共有できていることが、嬉しい。そう感じる。
話をしては、返す。続ける。
そうしていると。
「あっ」
彼女が持っていた黒皮のスマートフォンが揺れた。通話ではない。メッセージのようだ。
顔が上がる。彼女の視線がぼくから逸れる。
―― 逸れて。
「ふはっ……プロデューサーさぁぁんっ!」
そのまま戻ることは、無かった。
彼女は校門付近に現れたスモークの貼られた自動車を見るなり、大声を出してそちらへと駆け出していった。
こちらを振り返ることも、ない。
「んもふっ」
そして、抱き着いた。車から出てきたスーツの男性に。
もっというなれば男性の股間辺りに。羞恥も、悪びれもなく。
流石に男性の側が
しばらく頭をぐりぐりやられていたが、その頭を撫でながら視線を合わせて膝を折り、横へと避ける。
それでも彼女は、男性の腰辺りに抱きついたままだった。
ふと。男性とぼくとで目があう。
知っている人だ。あのライブの時、ぼくを中へ入れてくれた人。彼女のプロデューサーだったらしい。
ぺこりと小さく礼をされて。自分の足を掴んだ彼女へ、促す。
振り向く。小宮果穂が。
……アイドル然とした笑顔ではなく。
……口元をだらしなく歪めて。出ていたよだれを袖でぬぐって。なんとか取り
……
「それじゃああたし、これからレッスンなので! ○○君、また夏休みの後でねー!」
ぶんぶんと手を振って。満面の笑みのまま。
車の中へと、消えていった。
……。
……。
車が走り去ってからも。
立ち
今まで目の前に居た同級生の彼女。その変わり様に、当てられてしまった。
あれだけ話をしていたのに。いつも最後の挨拶くらいは普通にするのに。
大人に促されるまで、彼女はぼくのほうを気にも留めていなかった。
夢中だった。見えていなかった。
彼女が抱きついた
抱きついているのが当然ですら、あるように。
ぼくは、そんな彼女に ―― 夏の夜に焚かれた火に、喜んで飛び込んでいく羽虫を幻視した。
最後に彼女が促され。
振り返ったときの、小宮果穂のその顔が。
明らかに……ぼくの知る表情ではなかったから。
ぼくの知らない、知るべくもない壁を、確かに感じたのだ。
夕日が目に染みる。痛い。身体が、がたがたと震え出した。
止まらない。怖いわけでもない。悔しい……? けれどぼくと彼女の関係は、
震えたままゆっくり歩いて家路に着いて。
ちょっとだけ母親に心配されて。
結局はちゃんと夕飯を食べて、ぼうっとしたままシャワーを浴びて、ベッドに入った。
その夜もぼくはオナニーをした。
勃起をしたちんちんは少し痛かったけれども、収まりはつかない。
抱きつき振り向いた彼女の顔が、酷過ぎた。
あの顔も。この心持ちも。経験も。
胸を埋めて熱い。頭が歪んで苦しい。
だからこそ、忘れられるはずもない。
どろりとしたものを出し終えて。
何をやっているんだろう、っていう気持ちで。
ぼくは、眠りに就いた。
明日にはこの気持ちも忘れてしまっていればいいなぁ……って。
そんな無茶なことを、願いながら。
・・・
「―― んごっ! んぉほぉっ!?」
車は回して、学校の裏に付けた。彼女の教室が見える位置のようだ。
そこで。後部座席に座った
「ほぼっ、ふがっ、ふんぐっ、だめ、だめですプロ……すんごっ」
一度射精してあったため顔についていた精液を指で
その度にびくびくと膣内が震え、挿入されている男性器を締め付けあげる。
入れたまま。締め付けられたまま。根元までしっかり入ってごりごりと、入り口を揺すってやる。
「あっ、んあっ、それっ、最近、気持ちよくなって……来ましたぁっっ!」
腰を揺すると小宮果穂は敏感に反応し、膝や腕が無意識に踊る。
いつもの調子だ。膣内のほうも、順調に馴染んできている感がある。
だから ―― 抱きかかえた彼女の耳元でささやく。
ヒーローがこの様で良いのかと。
「んんっ! あっ、でもっ……ふんごっ!」
思わず逃げようとしたその身体を両手で押さえ込み、鼻穴を弄る。
すぐに硬直し、脱力し、蕩けた表情でもたれかかってくる。
「ヒーローは、こーゆこと、しないんでふひょ……かっ」
するにはするだろうが。描写はしないだろう。
……しかし、いずれにせよヒーローならば。
人目のある中なのに、俺が来るなり股間に顔を埋めたり。
今の今まで話していた友人の前で、そういう醜態を晒したり。
挨拶を忘れるほど発情しきったりは、しないだろう。
「へぶっ、ん゛あっ! ……だって」
この様ではヒーローと言うよりは。
そういう雑誌に載っている、ヒロピンものの漫画のヒロインが良い所である。
「だって! んぶほっ! ふんっ、すんずんっ! んれろぅっ」
鼻から出した指をすぐさま
小宮果穂は、
自身のために、無様になってくれという願いも。
「……ふぶっ。……あのう、ほんとに、それ……ふんごっ」
これをやったとしても。アイドルには変わりない。
だから楽しもう。そういう風に誘う。
「あっ、あっ……わっ、かりまし、たぁうっふっ。わ、かり、ましたぁ、からぁっ」
声に甘えが混じる。了承された。
腰の動きを早くしながら陰核を弄り、鼻を親指で押し潰して、深呼吸させる。
「すはーっ、すはーっ……! ふあ、え、ちな臭い……す、んごぉっ!!」
膣内のひくつきに合わせて抽挿の速度を上げていき。
彼女の呼吸に合わせて射精をする。
「ふんぎっ……っは、す、は、ふふぅ~、はう」
身体を反転させ。内向きになって、自身の胸元に顔を潜り込ませてきた。
じゃあお願いしたよ、と。了承された旨を、背中をさすりながら念押しする。
「はい……プロデューサーさんが……そう、言うなら。きっとあたしにとっても気持ちいいことなんだと思いますから。……はずかしいですけど」
車の中で息を整える。
実際の所、本日はレッスンはない。
彼女に鞄をひとつ渡し。実家にまで送り届け。母親に挨拶をして。
今晩を楽しみに待つことにした。
その夜。
小宮果穂から、動画通話の着信が訪れる。
着信をとる。既に時間は深夜帯。
映った場所は暗いが、場所は小宮果穂の部屋。
ごとり。
自身が買って渡した個人用のスマートフォンを、壁に立てかける音がした。
外装は自身とお揃いにしたかったらしく、黒の合皮の地味な物。
カメラのレンズが固定され、暗視モード。部屋を映し出す。
ベッド。壁。
そして。
「……んへっ、すんすん、ふん、……んあっ」
自慰をする小宮果穂の姿が映し出される。
……それが、実に滑稽なもので。
股間部分を鼻に当てる形で男物のブリーフを被り。
今時
膣には、ジャスティスファイブの剣の玩具の持ち手を突っ込んで。
がに股で。腰をへこへこと動かしながら。必死にブリーフ越しの呼吸をする……
「ふんふんっ、ほんあ゛っ! ……ふぅーっ、ふぅー……!」
酷い絵面だ。完全に上向いて白目。乳首も陰核も尖りきり、はみ出し、水着は意味を成していない。
ブリーフを噛んで舐めて含んで、涎がじゅるじゅると鳴っている。
声を抑えるつもりなのか。味も興奮するのか。……どちらもか。
「すぅはぁ、すはーっ! すごい、すごいぃぃぃです……!」
普段は履かないが、彼女のために今日一日はブリーフで過ごしていた。こうも喜んでくれるのならば悪い気はしない。
ただ、彼女が興奮するのは判っていた。何故なら彼女は
「んおっ、ふんすんっ、あっ、あはっ」
このためだけに一緒に買いに行った玩具の剣の柄を押し込んで、膣がぐちゃぐちゃになるまで刺激する。
痛くは、既に無いようだ。背徳感が勝って、興奮して。それまでだ。
「あはっ、ふはぁすんっ……すぅーっ、はぁーっ」
かくかくと脚を揺らしながら、変態が立ち上がろうとする。
男物の下着を被り。舐め。興奮している。
低面積の水着は局部を隠すという最低限の仕事すらできず、陰唇をこするための食い込みだけが使命と化している。
しまいには自分の好きな戦隊ものの玩具を、膣に突っ込んでいるのだ。
これを変態と言わずして、何という。
ゆっくりと、ゆらりゆらりと、なんとかかんとか、立ち上がる。
変態はブリーフ越しに、鏡で自らの姿を見やる。
腰にも足にも力が入らず、自然とがに股になる。
膣が締め付けすぎていて。ジャスティスファイブの剣が股間から生えた。
……笑う。
「えひっ、あはっ、んろ、ふんふん、あ、はっ……」
涙目で笑う。こんな自分を両親が見たらどう思うだろう……などと、考えているのかも知れない。
それ程までに、今の姿は
小宮果穂という少女が思い付くような様相ではありえない。
だから、自身が教えた。だから、彼女は覚えてしまった。
「―― はっ、あはっ! ふぅーっ、すぅーっ、ふ……ほぉんっっっ!!」
絶頂した。なんと、潮を吹いて。
がくがくと揺れる膝。脱力。腿を伝う愛液。
ごとりと玩具が落ちた音。ごろりと床に寝転がる音。
寝転がった後、しゃああと噴水の様に尿を放ち始める。
夜中の個室の静けさ。変態の吐息。放尿音。
そのまましばらく。彼女の最高の痴態。その終点を見届けて。
……しまいには、自分が漏らした尿が染み込み始めたブリーフで、再び興奮している。
素晴らしく、どうしようもなく、無様。
だから。そんな彼女のおかげで。自身も、最高の気分で射精が出来たのだ。
next:自分自身③
acievement:小宮果穂(臭い狂い)→(変態仮面)