プロデューサーは人でなし 作:どろまみれ
幽谷霧子⑤
幽谷霧子は完成された。自身が望む形。
だから ―― 自身の手元に置いておきたいと。そう、強く思う。
それに似合う自身でなければならないとか。彼女はアイドルであるとか。
彼女は自身のものであるという、強い感情が沸き上がるのを感じている。
無論、これは彼女だけに当てはまるものではなくて。
自分が手を出し、手を付けてきた女性達全員に対する感情だ。
彼女
その結果として目の覚めた癖であるのかも知れないが。
自身の
およそ人に対して投げかける感情ではないことは、大前提。
……そうでなければ安心出来ないと、思っているのだろう。
だから撮影もするし。
抱いていなくとも、満足ができてしまう。
離したくないな、と気付いた。
なのに汚したいと。壊したいと。
そういう風に壊れているのだという自覚を、今は確かに持っている。
仕事を終えた。
秋の終わりまではまだまだ時間はある。他のアイドルについてもレッスン日時を調整し、必要であればブッキングさせることも
普段は絡まないユニットの人員であっても……だ。そういう経験はあって損はないし。そもそも
界隈の人間はそうは考えていないだろうな。
とは、思うのだけれども。
事務所を出て車を飛ばす。
先に別宅の方へ寄っておこう……と思う。
最近では合い鍵を渡した幾人かが来ていて、勝手に休憩していることも珍しくはないからだ。
街中に秋色が満ちる。
別宅の正面の公園も。木々も土も芝生も。
本格的な秋へと向けて、それぞれ枯れ色へと染まってゆく最中にある。
通り抜けて。車庫入れをして。
別宅の扉を開く。
「―― おかえりなさい……プロデューサー……」
いつかと同じ台詞で。全裸の
頭を低く。尻を上げて。三つ指着いて。
ただいま、と声をかけて扉を閉める。
玄関に入ると早速。
「靴……拭きます……ね」
自分の膝の上に、俺の右足を乗せた。土足のままで。
そして頭を近づけて……赤い舌を出し、舐め始めた。
「んぇ、ろ……」
足の甲の部分。側面。表面に見えている部分を舐め終えて、今度は左脚。
恐ろしいことに、これが最近では日課と化している。幽谷霧子に曰く、これもタオルのお仕事……だそうだ。
「れる、ろぅ」
靴磨きのための
そういうのに左右されるような職場でもないのは一安心である。
「ん……綺麗に……なりました……」
全部を舐め終えて。
誇らしげにふわりと、タオルは微笑む。
「いちばんに……汚れを取る役目……。これだけは……譲らないです……」
後から別拭きしているのは知っているが、頑なに譲らない。
そういう彼女の……献身という名の壊れ様を、自身はとても
だから、
「……ふふ。……ふ、あ」
頭を撫で、頬をさすり、乳首を引っ掻くと声が出る。
その腰を抱きながら、こちらも鞄を机に置いて。
やりたいことが一杯ある。付き合ってくれるか、と尋ねる。
「……はい。……勿論」
そう嬉しげに笑ったので……もう一度撫でて、引っ掻いた。
準備物品を整える。とは言えソープくらいのものだろう。
室内の暖房をやや高めに設定しておいて。……タオルを持って、今来たばかりの外に出る。
「……あの……何をすれば……いい、でしょう?」
全裸のまま外へ出たので不安なのだろう。
そのまま庭を引き連れて、車庫へ。
せめてお湯くらいに設定して。
洗車を試みようと思う。
「洗車……。……どうすれば……あ」
身体にお湯をかけてやって。ボンネット上にポンプ式のソープを置く。
フロントガラスを洗って欲しい、とお願いする。タオルとして。
「……はい。……わかりました」
むしろちょっとだけやる気を出して、彼女はシャワーヘッドを手に取った。
お湯を身体にかけながら、ボンネットに乗り上げて。
全身にソープをまぶして……フロントガラスに、身体の前面を押し付ける。
乳房が、長乳首が。フロントガラス越しに潰れて広がる。
カエルのように貼り付くと、すっかり肥大した陰核が陰唇と共に潰れて広がる。
すっかり泡だらけになった身体で、ガラス上を上下左右に洗う。
こうして貼り付いていると鳥肌が際だって見える。髪は広がって貼り付いて。
吐息に曇っては、お湯に流されて、またすぐに霧子タオルで洗われてゆく。
景観も。感覚も。最高だった。
自身も男性器を出して、ゴムを着けては、この光景を楽しみながら扱き始める。
「―― ぁ……、……ぁ」
我慢をしなくなってきたのだろう。ガラス越しにも喘ぎが聞こえるようになってきた。
車庫の中。全裸で洗車と称しフロントガラスに貼り付いては、乳首と陰核を擦りながら喘ぐ、幽谷霧子。
遂には刺激を求めて、より強く貼り付いてくる。
それが彼女にとっての役割で、自身に託された仕事である限りは。
男性器を扱きながら、車内操作でウォッシャー液を噴出してやる。
ちょうど良く。がに股に広げていた足の間を抜け……陰部に直撃した。
意図しない刺激であろう。びくりと身体が震える。口が開いて、声。
「―― ぉ ! ―― ぁ、ぁ」
フロントガラスをずり落ちてゆき、豚鼻。陰核を引っかかれたせいで、絶頂までかまして見せた。
中身は事前に温水に変えているので、肌への影響はないだろう。……が、眼前に広がる光景が最高に
ずり落ちた彼女は、上半身をフロントガラス。ボンネットの上に下半身を置いたまま、
ワイパーで顔を横から引っ叩いてやる。強くはないが、連続で。
べし、べし。べし、べし。叩く度に頬が震える。
再びウオッシャー液を尻に噴射。ビデでもウォッシュレットでもないのだから。早く動けと、催促する。
幽谷霧子は夢見心地な表情で、今度は
鼻も頬も乳も乳首も陰核も潰れ。
すっかり開いた陰唇は貝類の様に貼り付いて。
柔らかな
こんな様を。
運転席をリクライニングした体勢で、見やり、撮影し、射精する。
今度は尻で洗えと手振りで伝える。
幽谷霧子はこくこくと頷くと、泡塗れのまま……何度か滑り落ちながらフロントガラスに座り、尻を密着させた。
こちらに尻を見せびらかすような形だ。
押し潰された尻肉が、泡をまとって擦り擦りと揺れ動く。
動く
……陰唇の下部を擦り付けている。
段々と誤魔化すことも忘れ、自ら陰核を弄り始めた。
尻を動かすことは忘れず。
しかし、局部の弄り方は以前とは段違いに無様なもの。
乳房の形が変わるほどに引っ張る。
陰核を指で
体部の外に露出した器官だけで、彼女は快楽を貪る。
折角なので、と。窓からディルドを手渡す。
「……はい。ありがとうございます……。使いますね……」
彼女はそれをおずおずと受け取り、泡の合間を
身体の前面へと振り向いて。全身を
抵抗は既に無い。車内からよくよく見える、潰れて、広がって、勢い着いて、陰唇がだだ開いている様子。
「は、お! お、お!」
コンドーム越しに男性器を扱く。
ガレージの中。フロントガラス越しの痴態。藍色に染まりかけた夕空。
流れ落ちるお湯の音。洗車をする彼女の喘ぎ声。
「―― ほ! お!」
最後に伸びきった陰核をフロントガラスに思いきりぶつけ、ディルドを押し込み。
幽谷霧子にあるまじき、だらしない声を上げて。絶頂した。
こちらもコンドーム内に射精する。取り去り、その口を結ぶ。
車の外へと出る。ボンネットの上で膝をがくがくさせながら必死で転げ落ちないように耐えている彼女を抱き留め、寝かし。
その乳首と、陰核に、コンドームを結んでやる。
「あ……ふふ」
呟いて後……彼女は嬉しそうな顔を
結んだ。いや。結べるようになったのだ。両方共に。
「乳首……
彼女の中でも変わり続けているのだろう。
自身が教えた隠語を使って、お礼まで言っている。
車庫の中はすぐに冷える。
自身は彼女を抱きかかえ、室内へ。湯船の中ですっかり全身を洗ってやる。
……その間にもう何度か絶頂して貰い。最後。
「……ふふ」
部屋に戻り。
全裸のまま。乳首と陰核に精液入りのコンドームを結んだまま。
自身によって「透明なビニールパック」の中に全身を入れ込んだ、幽谷霧子が笑う。
「これで……わたしはまだ、
そうだとも。彼女は自身にとっての布団であり。タオルであり。いずれの雑巾であり。
人で。
だから、自身の望むような、極まった無様で
そうである限り。自分はずっと傍に居る。必要だから。
彼女にそう伝えると。
「……はい。……末永く……宜しく、お願いします……」
願うように、彼女は仰向けになった。
開脚してがに股となり。両手で、Vサイン。
彼女が身を包んだビニールパックは……
スーパーダブル用途の大きな物。最低限の呼吸だけは出来るように手を加えてはあるが。
その空気を抜いてゆく。
みちみちと締め付けられてゆく全裸の ―― 物。
胸は潰れ。なのに乳首は際だって立ち上がり。
腰を突き出しているので。陰核も際だって立ち上がり。
身体が動けないほどにビニールが圧縮され。
浮き彫りになってゆく。全裸の、無様な、幽谷霧子が。
締め付けられる。締め付けられる。……遠のいてゆく。
彼女は段々と白目を剥いてゆき、終には……全身への刺激と
ぶしりと液を噴射して。絶頂した。
豚鼻。長乳首はくっきりと折れ。
よりにもよって自らが噴射した液が、締め付けによって全身を薄く覆ってゆく。
そんな光景を目に焼き付けながら、射精した。
ぱたた、と放たれた精液が彼女の顔を覆う。
圧縮詰めにされ、柔らかさを失い。
かちかちになった彼女の顔も身体も。
全てが自分の物なのだと、認識させてくれるようで。
圧縮済みの彼女を抱いて。
その日は。よく眠ることが、出来た。
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