プロデューサーは人でなし 作:どろまみれ
月岡恋鐘⑤
秋口からこれまで、競技会『 Meteor//Sworm 』をひとつの目標としてレッスンを実施してきたわけだが。
それらレッスンは当然、アンティーカとして割り当てられた学園祭ライブにも生かされる形となった。
ダンスや曲の割り当てをややソロ向けに調整はしたが、そこは歴の長いアイドル達の事。うまい具合にこなしてくれたため、おかげで営業自体は全くもって問題も心配も無く進行させることが出来ていた。
中央部から遠い、しかも学園祭という舞台を選んだ理由は当然ながら有る。
地方巡業 ―― 長崎県を訪れ実施しているものだからだ。
規模で選んだというよりは場所で。
そして最終的に決定したのは俺ではなく、アンティーカの面々である。
事務所としては人も揃い、結果も出せて、世間的な知名度を得た年。ありがたいことに、年末年始にかけては予定が詰まっていたりする。
遠出になるが、月岡恋鐘の顔を
気持ちはとてもよく判る。
開催された大学は講堂と舞台を備えた場所を選ばせて貰ったため、流石に佐世保からは離れたが。
この地が彼女の生地に近いと思えば、興味をそそられる部分は数多い。
空も海も街並みも、彼女を育んだものなのだから。
しかし、引っかかる所もある。
彼女と親。特に父親との関係性は宜しくはない……と、聞いている。
そう。伝聞系だ。俺自身、彼女を預かる事務所のプロデューサーとして会話を交わした事はある。しかし母親から口頭での承諾を得たのみであり、方針としては、彼女自身に任せるというのが基本であるようだ。
月岡恋鐘は学生ではない。この地をひとり飛び出すと決めたのは彼女自身で、権利は本人にある。
その本人がアイドルをしたいと(少なくとも勢いは)我武者羅に、猛進してきたのだから。
曰く、アイドルに成るために……だそうだ。
勿論のことだが俺自身、彼女には可能性を感じたから採用している。他の事務所でどうだったかは知らないが。底なしのやる気というのは明らかに他にない、
進んで進んでその道程、彼女は結果を掴んだ。
アンティーカというグループも、月岡恋鐘という個人でも、アイドルとしては上澄みの側。
表現は宜しくないかも知れないが。その下にどれだけの
少なくとも以前のように短期バイトなどで繋いでいく必要は、ないと言えるのだから。
そういう結果をもって、彼女の両親は何を思うだろう。
親と子という関係は難しいもの。未だ人の親になったことのない俺が決め付けるには恐れ多い。
……身近に居るとある
それでも見せておく。残しておく。感傷に近いだろうが、意味のあることだと信じたい。
少なくとも月岡恋鐘の地元の友人らには活躍する姿を見せることが出来たと聞いた。目に見える成果が皆無という訳はない。
学園祭の当日。
未だ歓声混じりの喧噪が聞こえる
汗を拭くなり水分を取るなり。裏方も、アイドル達も、思い思いに休息を取る中。
「―― あっ! プロデューサー、プロデューサー! 見とってくれたと?」
月岡恋鐘が俺を見つけ、一目散に此方へと走り寄ってきた。
笑顔だ。屈託は微塵もない。
彼女の地元なため、関連づけて小難しいことを考えてしまっていたが……どうやらそれに勝る嬉しさが、彼女の中にはあるようだ。
そういう嬉しさ楽しさ輝かしさを、逃さず見つけられること。抱えて離さないよう努力すること。
間違いなく、月岡恋鐘はアイドルに向いている。そうと断言できる。証明は十分。
「と、っと。……えへへ。プロデューサー、今日のうち、いつもよりもずーっと、よかライブば出来たと思わんっ!?」
駆けてきた彼女は、1度だけ転びかけて。
再び転んでしまう前にこちらから近寄ってゆくと顔をあげ、そのまま腕に抱きついた。
「ぜんぶ! ぜんぶに、ありがとうやね! うちは幸せ者ばい~っ!」
アイドルとして活動できているとか。凱旋ライブのようなものを成功させられたとか。
諸々をひっくるめての感想だったのだろう。抱きつきながら、彼女はアイドルらしい笑顔を眩いばかりに輝かせている。
……輝かせながら。
豊満な胸が押し付けられ、上下に擦れた瞬間だった。
「ひゅはっ……ち ―― んぽっ!!」
突然、息を吸って吐いたかと思うと、卑猥な単語を叫んだ。
跳ねるように身体を離し。いつかの夜と同じように。両腕を頭の後ろに回し、がに股に腰を突き出している。
「……はっ、はっ……はっ、ふぅぅっ」
吃驚はしたが、何よりまずは周囲を確認する。
閉場間もないことが幸いして舞台袖には俺しかおらず。学園祭ゆえに数の少ないスタッフは、奥側か客席側のコントロールに駆り出されている。他のアイドル達もひとまずは休息をと、楽屋に向かって歩き始めていて。
幸いにも、この痴態の目撃者は他に居ないようだった。叫ばれた単語も音楽と喧噪にかき消されており、人が寄ってくる気配もない。
安心する。
安心したので、その姿を眺めておく。
ステージ衣装。
舌はべろりと出され、垂らされ。
此方を見つめる視線は瞳孔が開いて獣のよう。
彼女のこの姿は。2個目のオナホールとして使用され扱われる内にすっかり
教え躾け焼き付けられた条件反射。いち道具として自身を興奮させるべく機械的に取られる、過剰に無様な変態行為。
それが不意の刺激によってまろび出た……の、だろう。恐らくは。
自身の嗜好を理解していてくれることをありがたく思う。殊勝な心掛けだと感心もする。
ただそれをライブの直後。人目があったかも知れない舞台袖に居るのに取ったという点については。自身が彼女を
どころか、腰を前後に動かして、汗ではない何かを垂れ流し始めている。
この彼女の行動のせいで、自身の内側に早くも火が点いてしまった感触がある。
ライブそのものは閉幕している。十分に頃合いだろう。元より今夜は遊ぶつもりだった。
震える胸をはたいて、突き出された陰部をほじくり回して、この場は手早く絶頂させる。
吹き出した愛液で舞台袖の床を汚して。そのまま床に伏せた彼女の衣装で拭かせておいて。
学園祭ライブは最後まで無事に終えた……と、いう事にしておきたく思う。
・・・
夜には家へ帰る訳でもなく。ライブ終わりに盛大な打ち上げを催す訳でもなく。
アンティーカの面々は全員が全員、予約されたホテルへと向かった。
強いて言えば、同じく学園祭へ出演した芸人さん方による交流のための打ち上げは行われていた。
283プロダクションにも丁寧に
なのでそちらには俺だけが顔を出し、挨拶回りと名刺の交換をして。アイドルの中には学生も居る。引率としての役割がある……と断りを入れ、早々にお暇させてもらってきた。
既に夜も更けた頃。
ホテルで手続きを済ませて部屋へと入る。
勝手に火を付けられたというのに随分と待たされた。シャワーを浴びる間が惜しい。
スーツを脱いで相応の外着に着替えると ――
既に何度か実施した手順を手際よく
肌色の膝、肘を折り畳んでバンド固定。
ギャグボールを噛ませ、視界をアイマスクで塞ぎ。
飾り気に欠けていたので革の首輪。どうせ詰めるので飾る意味は無いのに鼻フック。
最後に腹に『2号』と名前を書いて、最近愛用しているドラムバッグに入れ込んだ。
かくして、オナホ2号の完成である。
……が、最後にジッパーを閉めようとしたのだが。やたらに大きな胸が邪魔をして閉まらない。
閉まっていた実績はある。以前はどうしていたものか……ああ。そういえば潰して、無理矢理に押し込んでいた気がする。
今回も押し込んでみる。ぐいぐいぎゅうぎゅうと形を変えて。
しばらく試行錯誤してみる。「ひ、んおっ」。くぐもった鳴き声がして、ドラムバッグの側面が濡れ始めてしまった。
仕方が無い。ジッパーを
ドラムバッグから乳房が生えたような容貌になったが、これもまた面白くはあるだろう。
肩にかけて背負う。揺すって位置を微調整すると、はみ出た乳房が背中に当たったり、それぞれ別たれて後方に垂れたりと暴れが過ぎる。
仕方が無いので手製の伸縮素材のヘアバンドで乳全体をまとめて括る。自身にとっても使い易い形態となった。
乳房はヘアバンドで巻かれているが、乳頭やはみ出た肌色はそのまま。しかしこれ以上弄ってもオナホ2号を悦ばすだけなので、完成としておきたい。
まるで只の円筒で。
人らしい部分は乳房しか残っていないのに、やたらにそこが肉肉しい。
荷造りは終了。背負ってそのまま、ホテルの廊下へと繰り出して。
……その中途。
「―― あれっ、Pたんだ。こんな時間に誰かに用事? ……もしかして三峰のこと、探してたり~?」
ロビーに向かう途中の廊下で、三峰結華に遭遇した。
髪は降ろして、化粧は下地。オフバージョン。手元には彼女のカメラが抱えられている。
恐らくは撮影した写真やらを整理していたか、振り返っていたのだろう。遠出をするのだからと、張り切っていたのを覚えている。
彼女には、預けていた荷物を取りに来た旨を説明しておく。
これがそうだとばかりに背中のバッグを揺らしてみせる。ぶるり。背中に弾力。
「わぁーぉ、おっきい荷物。お高かったりするやつかな?」
そうだな、と同意。
「そっか。大事にしてね?」
言われずとも。ああ、と返す。
正面から乳房は見えない角度に保ったまま。しかしその場を離れることもなく、しばらく会話を続けてやる。
長崎のこと。現場以外での月岡恋鐘のこと。自然とその辺りが話題の中心となる。「ふ、ぉ、わ」。
バッグの中から聞こえる吐息が首に掛かるほど熱を帯びてきた。限界だろう。
「……ん、そろそろ時間? あんまりこっちのホテルに居るのもよくないかぁ~。そろそろ帰っとく? プロデューサー」
気を使わせてしまったか。
ありがたく気遣いを頂戴し、じゃあなと手を振ってその場を去ることにする。
繁忙な時期の遠出ではあるが、それも楽しむことが出来ているならば何よりである。
エレベーター。
階下へ。
ロビーを経て。
外へ。
別ホテルは遠くないが時間も時間。
職務質問されないことを祈りつつ、背負った物は素知らぬ顔で、長崎の夜を歩く。
清涼な磯の香り。静かなようで明るい喧噪。見知らぬ場所。「ぼぁ、ぶぅう」。
背中で熱い息を吐いている
アイドルらとは街路をひとつ隔てた場所に建つホテル、そのロビーへと辿り着く。
入り口扉の開閉。「ふぅ、かふぅ」。人の気配を察知してか背中のオナホがもぞりと動いたが。
監視カメラにおいても、恐らくは奇妙が過ぎてスルーされる映像となっていることだろうけれども。
幸いにして背部の乳房は見つかることもなく、自身の部屋へと持ち込むことが出来ていた。
ベッドの上に運んだ物を投げ置いて。「んおふっ」。独立回線のパソコンを起動し。
映像をまとめて投げるための
ベッドに横たえた円筒状の
うつ伏せにのし掛かると、待ちかねた男性器を差し込んでゆく。
肉詰めの中身は自身の体重によって圧迫される形になるが、
そんなことよりも、さっさと精を吐き出して楽になってしまいたい。
楽になってしまいたいが。我慢している間こそが、最も楽しい時間でもある。
欲望のまま腰を動かすことに注力する。注力せざるを得ない。気持ちが良いのだ。
手元の床頭台に酒の缶を取り出して、並べて。視線をパソコンの画面内へ。
この場に寄せられているのは、先週に投稿した廃パーキングでの映像に触発され、我も我もと動画を寄越し始めた……手を付けた女性たちによる
踊りや、歌や、それに類する自慰の数々である。
どれもが自身の癖を理解し、身を差し出してくれたものだ。
おかげでしばらくは性欲発散のための味付けに困ることはないだろう。
だから、ありがたく使わせて貰うことにする。
腰を振る。
生体
潰れて圧を伴う肉に締め付けられ、刺激される感覚。
間抜けに「ぶひゅりゅ」。肺の空気を吐き出した音。
『やは~。プロデューサー、見てる~? 雛菜も踊るから~、いっぱいたくさん、気持ちく使って~!』
動画のひとつめ。
じゃらじゃらと3点チェーンを揺らし腰を振る、
月岡恋鐘と同様にがに股で腰を振っているだけなのだが。そこかしこに空け付けられたリングピアスのおかげで、振り乱すだけでも十分な刺激になるようだ。
自宅の浴室。タイルをびしゃびしゃにするまで腰を振って、最後には失禁したままうつ伏せた。
手初めに射精する。
萎えることはなく、程なくして固さを取り戻してしまう。
吐き出した精に反応して「ふひゅっ」。自身の腹の下辺りで、興奮して息が吐き出された音。
『……。……。……は~い! ふゆ、プロデューサーのためだけに、今から頑張って個人撮影しちゃいますね~!』
動画のふたつめ。
冒頭のアイドルテンションなど振り切って、床に貼り付けたディルドに向けて、土下座のような体勢で頭を振り始める。
口に咥え、喉を激しく膨らませ、一心不乱に頭を下げる。額をぶつけるのもお構いなし。
最後にぶびゅるっと口腔内に溜まっていた汁を噴き出すのと同時、指で弄っていた陰部からも汁を噴き出して、絶頂。
頭の上下に合わせて腰を振る。
勃起した乳首がいちいち腰に当たって気に障る。
思い切り腰を押し付ければようやくと、胸骨に傘が押し付けられる。
オナホ2号の特色、バンドで巻いた軍艦乳のせいだろう。「ぼびゅっ」。感触が変わって悪くはない。続ける。
『ぷ、プロデューサーさん! わたし……え、えと! えっちな、ど、動画……あげちゃいます! ……あ、な、膣内には何も入れませんよ! えへへ……こっちはせ、専用ですから……!』
動画のみっつめ。
すっかり様になった自慰は、身体の前面を擦りつけるもの。どうにも義理堅い性質で彼女らしい。
早朝。場所は事務所。自身の椅子の上。きっかけとなったあの日の焼き直しの光景。今度は最後までやり通す
擦り付けて擦り付けて、絶頂。濁音をはきながら高く掲げた小ぶりな尻を震わせ……机にぶつかり。
ペン立てが落ちて尻の上で跳ね帰り、びっくりして椅子から転げ、陰部が強くこすり上げられ。
もんどりうって床の上。尻と陰部を逆さに高く掲げM字開脚。衝撃で失禁までしておいて、自身の顔に垂れ流すどころかぶちまけてしまったようだ。
腰を振る。ばつんばつんと厚く柔い肉に腰を打ち付け……射精する。
ようやく人心地ついたので息を入れ、酒を1口。
ダッチワイフよりも場所を取るが、上等な使い心地だ。
……そろそろ一度洗っておこうと思い立ったので、オナホを抱えて浴室へ移動する。
ついでに酒も入ったせいか尿意を催したので、ホテルらしいユニットバスの浴槽に立て掛けたオナホの中で済ませておいて。
ジッパーを開ける。
そういえばみっつめの頃には音が聞こえなくなっていたことに気づくが、それもそのはず。
中身はすっかりオナホとして出来上がり。自身と同じく絶頂を繰り返していたようだった。
コレにとっては乳への刺激だけだったというのに。
顔も体も声も訛りもなく、
焦点の合わない目。涎だらけの
好きだなぁ、と思う。
ありがたいなぁ、とも思う。
そういう風にとても好ましい様相だったので、汚物をシャワーで洗い流し。
タオルで拭いた後また、乳オナホとして荷造りし。
残る動画の数々と共に。
今度は朝まで、使い倒したのだった。
……。
人でなしも極まれり。
しかし、当の本人が言うのだ。
自分を好きに使ってくれると嬉しいと。
その代わりに貴方を好きで居ることを許してくれと。
それだけで、自分も、自分のことを好きになれるのだから……と。
next:競技会①
achievement:月岡恋鐘(オナホ2号)→(乳オナホ)
・・・
じゃあ、もしも自分がまっとうに
この恋心は叶う可能性のあるものだっただろうか。
何度か考えたことはあるが、答えは否だ。
例えば、彼が
共に歩み、共に結果を出し、共に頂点にまで辿り着けた……だなんて。
そんな別の路があったのならば、ありえた可能性なのかも知れないが。
彼に関して言えば、それはない。
彼はプロデューサーだ。しかも、複数名多人数のアイドルを有する事務所の。
結果を出している、注目されつつある、業界に名の通る、プロデューサーなのだ。
繰り返す。その可能性は、ない。
彼がアイドルの中から誰かひとりを選んで。恋人として添い遂げるだなどと。
夢物語に等しいと言い切れる程に、彼はプロデューサーだったのだ。
……そもそも。
そうでなくては、こんなにも事務所を回す事なんて出来なかった……の、だろう。
だからこれは仕方のないこと。仕様のないこと。変えようのないこと。
始めはこれが相応しい関係なのだと思っては居たのだけれども。
今ではそれが物足りない関係なのだと、思ってしまう。
諦めていた。ばらばらな欠片具合に残ったのは、持て余した悪戯心。
この気持ちはしまっておいて、でも、漏れ出す程度であれば許して欲しい。
漏れ出す量は、勝手に積もってゆく気持ちのせいで、ちょっとだけ多いかも知れないけれども。
恐らくは叶わないだろうから。アピールするだけ、させて欲しい。
そういう風に過ごしている
自分自身に自信はあれど。胸やらアイドルとしての技能やら、浅めのコンプレックスも多かったからだ。
彼にアプローチするアイドルは多くとも、何故かわくわくもしてしまって。
けれども、そんな彼に必要とされることが出来るのだ……と、知った瞬間に。
諦めやら何やらは吹っ飛んでいた。飛び込む勇気が湧いてきた。
だから不健全ではあるのだけれども。
傍に居られるのならば、それが1番。
加えて性の
良い良い尽くし。ウィンウィンの、両得。
だからこちらが壊れさえしなければ、彼は物持ちよく使ってくれることだろう。
たったそれだけで、ありえなかった可能性が見えてくる。
うちは。この関係が保たれる限り。
アイドルで。オナホールで。溢れないよう横に置かれる排水溝で。
多分ずっと、彼の傍で。
多分ずっと、彼の物でいられるのだ。
それで良い。
ううん。
それが、良い。