プロデューサーは人でなし 作:どろまみれ
甘奈からプロデューサーさんへ、伝えたいことは沢山あった。
でも甘奈はアイドルだから。
プロデューサーさんは、プロデューサーだから。
意気地なしだ、って思うけど。
でもそれが正しい……っても、思ってた。
甘奈が距離を詰めて。
詰めた分は近付くけれども、相手の底は深くって。
結局、その手は掴めない。
笑顔で手を繋いで。隣に立つ。
そういう関係でいたいっても思うし。
それ以上の関係でいたい、っても思う。
欲張りなのかな。
どうなんだろう。
悩んでいてもアイドル活動は続く。
アルストロメリアは動き続ける。
大崎甘奈は働き続ける。
イヤじゃあ無くて。
甜花ちゃんと。千雪さんと。……プロデューサーさんと。
一緒にアイドル出来るのは、そればっかりじゃあないけれど、楽しくって。
こういう風に過ごしているのも、悪くは無いよね……。
自分自身を満足させられないまま。甘奈は、日々を過ごしてた。
……プロデューサーさんが苦しそうなのには、気付いてた。
甘奈も何か手伝えないかな……とは考えたけど。
出来ることが違いすぎて、ダメだった。
事務所間の
ただの女学生に出来る何か、なんて無かったのでした。
直接的に解決出来る
解決出来るくせに二の足を踏んでいるのがもどかしい。
結局、プロデューサーさんはお仕事を休んでしまった。
周りのみんなが後悔したり悩んだり。
甘奈も、そういうアイドルのうちのひとり。
戻ってきてくれた時にはほっとした。
甘奈は自分がプロデューサーさんに対して持ってるこの想いには、気付いているから。
きっと負担だよね……って思って。
もう隠してしまえば良いかなって、思ってた。
でもそんな時に、甜花ちゃんが言ってくれたのだ。
『それ、だと。なーちゃん……が、笑顔じゃ、ない……!』
だから何とかしてあげる。自分にとっても一石二鳥。
超絶可愛く、にへって笑って。甜花ちゃんだから、少し心配だったけど。
でも、自信満々だったし。結構具体的に……配信業と絡めた計画を建てたみたいだから、頼ってみようっても思った。
負担がどうこうより、ダメ元で告白しよう……って決められたのは多分、真乃ちゃんの雰囲気が変わってから。
プロデューサーさんの素敵な所がまた見れてるなって思ったのは確か、はづきさんが正式にレッスンとかも受け持つようになってから。
きっとみんなでプロデューサーさんを支えてるんだよね。
甘奈もそのうちのひとりに、なれればいいな。
……。
…………。
それはそれとして、恋鐘ちゃんの浮かれっぷりに気付いて。
雛菜ちゃんのしあわせ加減にほだされて。
甜花ちゃんの変化っぷりに気付いて。
甘奈も、甘奈も!
なんて。焦り出すまで、そうと時間はかからなかったのでした。
だからね。
今度こそプロデューサーさんも笑顔でいられるなら。
甘奈はいくら変態でもいいかな、とか。思っちゃうんだよね。
だって。そうじゃないと。
甘奈も心の底から笑顔じゃあいられないと、思うから。
大崎甘奈⑤
―― 大崎甘奈、倫理感破壊レッスン、記録集。
12月初週。
大崎甘奈は
元から3回/日自慰の女である。素養は抜群。
変わった部分と言えば、彼女の自慰を自身が
早朝、日が昇る少し前。
「―― 283プロダクション所属、お、大崎甘奈っ!
別宅を抜けた先の公園、その中央。
全裸の大崎甘奈ががに股立ち。
ベンチに悠々と腰掛けた自身の前。
股を挟んで前後に広げた褌の前布で、陰部を擦り始めた。
かけ声は元気よく。
「いちっ、にっ、いち、にっ……!」
赤色の前布がひらひらと舞う。
このご時世に、
不審者を通り越して変態の所業だが、それを眺める側の立場である自身にとっては好ましい。
12月の透き通った寒空の下。鳥肌をたてながらも全裸。
大崎甘奈は律儀に両膝を曲げ、腰をかくかくと動かしながら股を擦る。
「いちぃ……んはっ、はっ、おっ!」
鳥の羽音しか聞こえない静かな住宅街に卑猥な声が響き出す。
数をとっていたはずなのに、喘ぎがそのまま取って代わる。
「い゛っ、あっ、い、あっ」
リズム良い音。
白く空気に溶ける濁声。
股からにじみ始めた液が気化し、湯気が昇り始める。
「い、い、い、い゛っ……!」
褌の前布が潤滑に前後し股を擦る。
乾布摩擦という行為……運動? とにかく。主目的からは明らかに外れ、意固地になって呼称しているだけ。
建前を使いつつ、大崎甘奈の常識を端から崩してゆくつもりだ。
……人に告白するために事務所内で全裸になって自慰をかます彼女なので。
そういうのは元から崩れかけていた、とも呼べるだろうけれども。
「うう……う、う、う! ……う、う!?」
折角なのでこちらも男性器を出しておくと、虚空に消えていた大崎甘奈の焦点が戻ってくる。
股座に視線を合わせてガン見。前後する布を迎えるように腰も動かし始めた。
足の指先がぴくぴくと跳ね始める。前兆だ。
砂の地面の上でなんとか体勢を保持しながらラストスパート。
大崎甘奈の両手が股布をグーで掴んで、気持ちの良いところ……陰核をしっかと捉えながら布を激しく擦りあげる。
「あ、あ、あ……い゛、い゛ぃっ……」
ぶるんぶるんと乳房が震える。
喘ぎのBPMが速度を増してゆく。
ごっしごっしと勢いだけは乾布摩擦の要領。
早朝全裸赤褌女が公園のど真ん中で絶叫をかます。
「―― うあっ……いぃああぁっっ……! ア゛!!」
腰が震え。膝を落とし。上半身を地面に投げ出す。
陰唇に股布を食い込ませたまま、大崎甘奈は仰向けに倒れ込んだ。
ちょうど朝日が差してくる。
白く陽光を反射する全裸の肌色。空に向かって主張する乳房と尖ったままの乳首。
傍に歩いてかがみ込み……絶頂するときはきちんと宣言するよう教えたはずなのだが。
やはり実践では忘れてしまうようだ。平手で頬をぺちん。
「……ふーっ、ふーっ……」
息は荒く。反応は無く。こちらを見ていない眼。
どうせ身体を温めるためにシャワーとバスタブは準備してある。
丁度もよおしたので、公園の真ん中にあった変態志望に排泄しておくことにする。
勃起していて勢いは強くなってしまうが仕方あるまい。
腹の真ん中を狙ってみたり。
陰部陰核に直撃するように向けてみたり。
完全に出し切って。
構えていたバスタオルでくるみ。
太陽が完全に顔を覗かせるその前に、別宅の中へと運び込んだ。
・・・
12月2週目。
緋田美琴はフェスシーンに復帰し、グレードを上げての査定を終えた。
その結果を見とどけてから。
本日も放課後の大崎甘奈を迎えに車を出す。
レッスンの日。電車で通うような距離なので、要望があれば迎えにもゆく。
……勿論今では、ただの送迎では終わらない。
裏門。放課後の早いうち。
部活動に精を出し始めた学生らの声が聞こえる中。
外周やウォームアップで敷地内に人がいない隙を見計らって。
「ううう……う、う、う!」
制服姿の大崎甘奈が、学校名の描かれた裏門の四角柱に必死に股を擦り付けている。
両手をしっかりとまわし抱きかかえる体勢。スカートを捲り上げ、突き出した腰の土手部分を角に押し付け上下前後に振りたくる。
近寄って。撮影中の映像に音を入れ。
自ら実況するよう促した。
「……! あま、な……学校、の! 裏、で! 外! ……オナニー、してま、す! う、あ!」
先週からやっているが、自身の行動をしっかり言葉に出して自覚をしてもらう意図がある。
どれだけ変態なことなのか。どれだけ外れたことなのか。
指摘とは別に、自覚してもらうことは大切だと考えている。
現在放課後。外周をしているのは野球部だろうか。
男子学生達の活きの良い声が遠くから聞こえ始めた。
ファイ、オー。ファイ、オー。
学校名。ファイ、オー。
ほら、甘奈も。
「ふぁ、ふぁい、おー……! ふぁい、おぉ……おォッ!?」
押し付けていた腰が引けていたので、尻を叩いて押し付ける。
それと。気持ちいいときは気持ちいいと箇所を説明するように。
「気持ち、いぃ! おまんこ、気持ち、いい、よっ!」
制服の損耗があると面倒なので、足をがっつり開いて陰部を押し出して。
木に貼り付く虫みたいに膝と腰を急角度で曲げて伸ばして、大崎甘奈は実況する。
「すっご! お! みんな、いる学校……で! こんなこと、してるの! にぃっ! ……甘奈! おまんこ! 擦れれば! ……きっもち! く、なっ……めっちゃ、ア!」
上々。
ただ喘ぐだけでは芸が無いと考えて仕込んでみたが、想像よりもずっと良い。
流石は大崎甘奈だな、という所か。勤勉である。
とうにタイツは破れて、本日の白褌がまろび出ている。
石製の柱の角を液体が伝って、土の地面に染みが出来て行く。
意味も無くもう一度尻を叩く。
放課後の喧噪に紛れてパァン。
「へぇっ!?」
他動的な刺激によって腰が変な方向へと突き出され。
腰がぐりん、と石柱の角で弾かれるように右へと外れて。
「おっ ―― ほ! いっ、がぁ」
生暖かい尿を放出し。抱きついたまま。ずるり、ずるり。
冷たい門に顔面を押し付けつつ、なすり付けつつ、地面に尻餅をついた。
……。
最後にきちりと宣言しようとした心持ちは受け取っておく。
変態の鳴き声が消えていつもの放課後。
外周の生徒達が裏門の前を走り抜けてゆく。
先週に見た覚えのある、大崎甘奈と挨拶をしていた友人達……だろうか。
ファイ、オー。ファイ、オー。
学校名。ファイ、オー。
大崎甘奈の有り様が隠れる位置に車を置いてはいるものの。。
目を向けるだろうか。車の前を、通る。通り抜けた。振り向きもしない。
どころか彼ら彼女らは、突っ立っている自身に向けてぺこりと頭を下げてから走り去って行く。
どうやら向こうも顔を覚えていたようだ。真面目で律儀な少年少女である。
真っ当に青春を
だからこそレッスンとうそぶいて変態行為に
未だ石柱を抱いて息を荒げる……発情して修まりの無い猿か。所構わず排泄してくる
いずれにせよ、進捗よろしいと呼べる成果ではあるだろう。
・・・
12月3週目。
オーディションではなく競技会を選んで。
鎧袖一触。緋田美琴がふたつめのトップポイントを取得した。
その午後の車内。
大崎甘奈を連れてレッスン場へ向かっていると。
「……プロデューサーさん……」
後部座席に座った大崎甘奈が、バックミラー越しにこちらへと視線をよこす。
うん、と疑問を含めて頷くと。
迷い無く、がばっと足を開いて。黒色の褌を見せつけて。
「甘奈……だ、ダメかな? まだダメ? そのっ……」
既に車は動き出しているというのに、訴える声音で。
真っ昼間から。
「ち……おちんちん! プロデューサーの! 挿れて……くれないの……?」
場にそぐわない、淫猥なことを言い出した。
散々焦らしている形ではあるので、
ただ、こうも直接的に。TPOなどわきまえずに来るとは思わなかった。
運転中で手を離すわけにもいかない。
適当に会話を引き延ばすために……どこにいれるんだ、などと聞いてみる。
「どこに、って……。もう。甘奈の……お、おまんこに。決まってるよ……」
人の車の中で開脚したままなので、恥ずかし気もクソもないというのに。
単語を口にするには、ややどもる。
確かにまだ自身と大崎甘奈は性交をしていない。
それはこうして彼女を焦らして遊ぶためであって。
「甘奈だってえっち、したいよ~。家に居るとね。甜花ちゃんに無意識のまま自慢とかされちゃうんだから……。んふ、ぅ」
などと愚痴をこぼしながら片手間に、褌の股布を引っ張って陰部に刺激を与え始めてしまう。
自身から与えられた自慰のノルマを消化するためだろう。レッスン場までのたった数分で盛り上がり、最高潮、絶頂まで持っていく手際は見事の一言。
寒さ対策のはずのタイツをすっかり濡らして台無しにしておいて賢者タイム。
「は、ぁ。……ふーぁ。……甘奈の
聞き流す。
非常に残念なことに。手で出してもオナホで出しても、女性器で出しても。
自身個人としては。満足感には大きく寄与しない、というのが結論である。
道中の自身を興奮させるための、満たすための餌がどういうものかが重要であって。
直接的な刺激そのものに執着はしていない。
手持ちの道具数は多いに越したことは無いと思っているが。
挿れて実感を楽しむ用途ならば
「うん……そうだよね~。……プロデューサーさん、人気者だもんね……」
だから大崎甘奈に関して言えば、自身が「弄ぶ」という点に関して大いに楽しませて貰っている。
そもそもこの冬の時期に自身の傍に居てくれるのは大崎姉妹だけだ。願うならば、今後とも宜しくお願いしたい。
「……だね! おっけー、まっかせて!」
ばちっとポーズを決めてみせる大崎甘奈(陰部露出中)。
ここまで含めて良い壊れ具合だな、と思う。
20日ほどずっと、自慰癖を最大限に発揮させた甲斐あって。
世間的な善し悪しと自身の気持ちいいを関連づけなくなっている。
そもそも性欲が
彼女が情を寄せる自身がそうと望んでいるから、というのも大きいのだろうけれども。
大崎甘奈。
その親愛の情に応じることは出来なくても。
彼女が望む限り、自身が必要とする限り、どこまでも連れて行きたく思う。
引きずり込む、と表現した方が適切か。
下へ。下へ。自身の立つ所まで。
……。
レッスンを終えて。
帰宅の途につくトレーナー方々を見送ってから。
シャワー室。
もうもうと湯気に満たされた中。
足元に寝転がり開脚した大崎甘奈の両足首を、掌でがっつり掴んで引っ張って。
今日も彼女の陰部に向けて、渾身の電気あんまを食らわしてゆく。
「あ゛っ、あっ、あっ、う、ア゛、あ゛ァっ!」
水音に紛れて、濁声が浴室の壁に反響する。
すっかり定番となったこの仕打ちは、彼女自身からリクエストを受け付けたもの。
……映像や音だけで我慢してきた時期が長かった彼女は、自身からの直接的な刺激であればなんであれ、とても新鮮に受け入れられるようで。
例え足で踏まれるのであっても、自身の指よりも具合が良い……のだそうだ。
つまりはお気に入りなのである。
そもそも大崎甘奈は大分前から、弄ることには余念がなかったのだろう。
陰唇は肥厚し陰核も肥大化し、年季の入った
自身の趣向に沿った結果、既に陰毛も見当たらない。足裏には肉の柔らかさばかりが伝わってくる。
「あ、あ、あ、ぁっぁ! あ! あ!」
小刻みに震える濁声で、気持ちが良いと腹から叫ぶ。
あげく彼女も両手で自身の足をつかみ、自ら陰部に押し付ける。
だから。こちらの足を、電動マッサージ器具だと思っている節があるに違いない。
女性器などを踏まなければならないこちらの気持ちにもなって欲しい。
……いや。大崎甘奈の陰部に足底を置くという立ち位置は。「決してそういう用途では無い部位を踏まれつつ快感に
自身の省みを含めて動きを変えてやる。
ガガガガガ、くらいの勢いで……ストロークを変えて、奥を
「お゛っ! ……おおふぉぉッ!! い゛! ぐ!」
足蹴にしていた身体がぶるり、
すっかり大きくなった自身の男性器を見つめたまま嬌声、思うさま声をあげ終える。
足元を流れる水に黄色の排泄物が混じったので。
脱力した彼女の身体から、汚れてしまった足裏を離した。
流してしまおうとシャワーヘッドを上に掲げる。
暇なので身体を踏んでみたりもするが。腹は大崎甜花と。胸は月岡恋鐘と。マットとしては幽谷霧子と比べてしまうと、どうしてもいまひとつ。
やはり股か。整体師にでもなった気分だなぁと、どうでもいい所感を吐き捨てておきながら。最後に顔でぐりぐりと、足裏を
もぞり。
水を浴びつつも伸びたままだった大崎甘奈が、陰部から漏らしていたものを出し切ってからやっと、両手に力を入れて。
「う~……ふーっ……! ふーっ……!」
生まれたての
息を吐いて第一声。
「は~。今日も……甘奈おまんこ……きも、ぢ、良かったよ~……」
ぼすりと自身に寄りかかりながら、感想を述べた。
洗い流して、最低限乾かして、化粧水。
シャワー室の乾燥タイマーのセッティングと警備システムを起動させて、施錠を済ませる。
共に並んで外に出る。
家に帰ってからもう一度暖まる必要があるだろうと思う程度には、寒い。
大崎家まで送り届ける。
電車のダイヤを追い越して、通常よりはむしろ早いくらいのタイミング。
「―― えっと。それじゃあばいばい! またねっ! 来週の本番……じゃなくって、クリスマス。甜花ちゃんも、もちろん甘奈も! プロデューサーさんが
大崎甘奈は、どういう聖夜になるのかを十二分に理解しているのだろう。
期待の表情を浮かべて。自身の車が消えるまで、家の前で手を振りながら、見送った。
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