プロデューサーは人でなし 作:どろまみれ
七草にちか⑤
いざいざ競技会へ。
胸元に美琴さんと
別に世界の色は変わっていない。
ビッグになるとかいうふざけた目標も私の中で
それでも不安は薄くなった。
決してゼロになったわけではないけれども。
なくなるようなものでも、ないのだろう。きっと。
「―― なんだ。オマエ。また来たのか」
マイナスなのに燃える炎。黒い人。どうやら待合室が同じだったようだ。
絡まれる理由には覚えがある。美琴さんと
私が敗退したオーディションの殆どに、なぜか彼女は
待合室の扉をくぐって、挨拶を交わしている中。大勢の他のアイドルが居る中で、私だけを狙い撃ち。
からの「また来たのか」。……そっちも同じではー?
「別に。コッチ、オーディションに受かりたいわけじゃあない。出とかなきゃいけねェだけだ。……事務所の都合でな」
ああ……グレード維持というか、そのための競技会扱いしていると。
会話は避けられないようなので。大切なフライトチケットは鞄にしまっておいて。
W.I.N.G.も優勝したみたいですからね ―― 斑鳩ルカさん。
「私に負けてる時点で……ああ。オマエも、そんな適当なヤツに何回も負けてる。……今日は諦めろ。無理だろ」
それを決めるのは私なので。
こちら現在、無敵にちか。
「ハッ。私と同じ……ひとりでやってみて。転んで。泣いて。……結局また、保護者様同伴してんじゃねェか」
保護者様。
それはつまり他人ではなく、家族だということだから。
「……アッタマおっかしいんじゃねェの」
テンションが高いことは認めます。
でも、コンディションとして見れば悪いことじゃあないとも思います。
「見覚えあんだよ。そーいうアガり方。……男か。くっだらねェ」
うわっ、決めつけてきた。しかも失礼なやつ。
……近しいわけでもない人に対してこの態度。相手が私以外ならまた違うんだと思いますけど。
まぁ、美琴さんは罪作りだな~ということで。
というか。
斑鳩さんも転んだこと、泣いたこと、あるんですね。やっぱり。
「黙れ」
揚げ足取りでもなんでもなく、一言一句、自分で言ったくせにこれだ。
……負け続けた1ヶ月。ずっと舞台袖で、彼女の
今日の七草にちかはこれくらいは言っても良いだろう、って。思う。
イヤです。
諦めません。
「負けんだろ。どうせ」
今の斑鳩さんに勢いがあるのは確かですけど。
自分のこと、未来が見える超能力者だとか思ってますかー?
「……それを決めるのも、私らじゃあない……ッてか」
判っているのなら言わなきゃ良いじゃ無いですか。
私以外の他のアイドルに気を使って、きちんと待合室のスミで。小声で話すくらいには
それと。
「あん?」
私、あなたの
ホントにちょっとだけ判ります。先週にお兄ちゃんから聞いちゃったので。私
だからこの競技会に私が勝っても、斑鳩さんが勝っても、他の人でも、いいんです。
悔しさとそこは別のお話なんで。
「……」
この競技会はあくまで、私がお兄ちゃんにいいとこ見せたいってだけで組んでもらいました。
また海外に行っちゃう前に、美琴さんにも安心してもらいたいですし。
私のコンディションも上がってきてる……って、お兄ちゃんが言ってましたし。
……なみちゃんは、私に立って歩くための。助走をするための足をくれました。
……美琴さんは私のビッグになる、なんて適当な夢に具体的な翼をくれました。
……なみちゃんが行けなかった海外に、私は行けたら良いなーって思います。今は、美琴さんと一緒に。
ああ、そうだそうだ。
海外
あーあ。楽しみだなー、地中海。
旅行とか。
ひとりじゃ楽しくないとまでは思いません。でも。
ひとりよりも、ずーっともっと。楽しくなる方法って、普通にあると思うんですよね。
「……」
それは多分。
ひとりでいるよりも明らかに、いいとこだなーって思いますもん。
いや私の場合、お姉ちゃんお兄ちゃん冬優子さん美琴さん以外の283のひと、あんまり知らないので面倒だなーっては思いますけど。
「……お前」
なんでしょう。
「喧嘩、売ってんだな」
どうぞ。
「ブッコロす」
受けて立ちます。
――
――
「負ーけーたー! おーにーいーちゃーんーのーせーいーでー! 負けたーーっ!!」
がっちゃんがっちゃん。
全裸でランドセル背負った七草にちかが、大股広げてソファの上で手足をじたばた。
帰宅早々、ひどい光景である。
本日。復帰戦となる競技シーンにて。
七草にちかは2位。オーディションであれば合格圏内という十分な成績と、復調の兆しを見せてくれた。
彼女が何かと絡まれている(と、本人から聞いた)斑鳩ルカよりは上を取ったが。
しかし、最近では珍しくなくなってきた他区画のアイドルの垣根を超えた参加があって。
具体的には。最近頭角を現してきた346の「ニュージェネレーションを模した第2波」のひとりに、敗北を喫したのだった。
だというのにこの有様である。
自身のせいで負けたと彼女は主張するが。
いくらなんでも。「ステージ上で他のアイドルばかりみていた」などと言われても。
こちらは初見となる346のアイドルのパフォーマンスを観察していたのである。勘弁して欲しい。
「もっと見ててくれれば、私、無駄におにーちゃんの方を見ないで済みましたもんー」
手酷い言葉を吐きながら、七草にちかは水色のランドセルを背負い直す。
ちなみに彼女が全裸なのは、専ら、七草家アパートメントではこの格好が常となっているからで。
ランドセルを背負っているのは、彼女の趣味嗜好によるもの……なのだそうだ。
そして自身は七草にちかの兄ではない。
血縁は……結局、
少なくとも記憶はない。
「そりゃそうですよ。だったら普通はこんなこと、できないじゃないですかー」
自称妹は当然とばかりに。唇の端を目一杯吊り上げながら、陰唇を広げて見せる。
流れてはこないが。随分と膣内に出した後である。やたらと照っているし、陰核は明瞭。
断ろうと思えなかった。彼女の願いを。
膣内に欲しいと連呼されれば。自身もまた、あの癖になる味わいを求めて応じてしまう。
かくいう自分も、七草にちかに促され。全裸でソファに腰かけているという
こちらが息を吐いたタイミングを見計らって。とたたっと体幹よろしくつま先で床を蹴り、七草にちかが駆けてくる。
ぼふり。不機嫌そうな言葉とご機嫌な顔のまま、自身の股座に顔を突っ込む。
「はもっ」
微塵も遠慮なく竿へ顔を、頬を擦り付けて。
袋を口内に含んで、舌の上で転がして。
「変な味……。ももう、ふまふ」
おかげで何を言っているか判らないが、おそらくは先ほどの愚痴の続きだろう。
帰国してからこの方。七草にちかは姉にも断りを入れた上で、自身と身体を重ね続けていた。
仕事帰りの七草家。今までの遅れを取り戻すかのような。こういうことを覚えたばかりの、盛りのような。
そういう勢いでもって性行為を習熟し始めたのである。
「んー……んー? これ、気持ちよくないですか」
ここ数日は食事よりも男性器を口に含んでいる時間のほうが長いだろう。
竿の先を高速で上下させた舌で舐めながら。
ペースを変化させ、舌の腹と口角で
気持ちは良い。が。
「あ、私も楽しくてやってるんで。味はあれですけどー……んー……これが入ってると思うと、ひ」
恍惚とした表情。
突然何かを思い出したかのように、ぶるぶると背筋を振るわせる。
その表情のせいで、こちらも最初の夜のことを否応なしに思い起こしてしまう。
自身は、七草にちかに対して引け目がある。興奮する材料も、外目にみれば少ないように思えてしまう。
高みから落とす分の落差……彼女の成績がどうこうというわけではない。むしろ七草にちかより高い位置にいる者の方が少ないほど。
だが。
なのに。
「おにいちゃんに全部出されてると思うと、めっちゃ興奮するんで。すっきりするんで。だからそっちも、やりたいこととかあったら言ってみてください。……おにいちゃんにはなくっても私、やりたいこと全部やるつもりですけどねー」
覚悟をしていてください、と言外に。表情で告げられる。
「えるろぅ」
そのまま股から臍。乳首から首筋までなぞる様に舌で舐め上げ。
唇と口内、それぞれ時間をかけて舌を絡めながら。体を持ち上げ。馬乗りになって。
きちりと勃てられた男性器を、膣内へ。
「う、ふぅッ……!」
ぐるんと仰け反りながら、挿入の味を噛みしめる。
終いにはぁ、と息を噴き出して。堪能する間の後。
「はっ……はっ……!」
先の膣内射精から所要20分。再び腰を動かし始めた。
胸が揺すられる度。襟足がふわりと浮かんでは沈む度。
上下するたび、背中に背負ったランドセルがうるさく鳴る。
中には縦笛が入れてあるそうだ。七草にちかに曰く、小学生の時に実際に使っていた物。
「ひ、い゛! ……はー……ッ! ふーッ……お、お゛! お゛! ……というか! おにー……い゛! ぢゃんっ……だって! こんなに、毎回、硬く……してるじゃっ、ないです、か!」
そう。繰り返す。……自身は、七草にちかに対して。興奮する材料が少ないはずなのだ。
しかし自身は彼女の味を覚えてしまった。溜め池産の川魚だとか、血抜きが中途半端なジビエとか。そういう類の味であるはずなのに。彼女自身に汚すようなシチュエーションは見い出せていないはずなのに。
身体が七草にちか
そうと言い表すのが適切だろう。
……七草にちかは結果を出していない訳ではない。アイドルとしての実績は十分だ。
……ではなぜ、これまで、自身は彼女を汚すという光景に興奮しなかったのか。
多分。自身の性癖などよりも。
もっと深くに根差した何かに、遮られていたのだと思う。
とっくに破られた。何か。
「わかって……ます、よね! 出すなら! 全部!
今時イメージクラブでもやらないような全裸ランドセルの七草にちかは、腰を振りたくりながら言う。
身体的な特徴や筋肉の付き具合から明らかに乖離はしているが……恐らく。心は初等部のつもりなのだろう。
先日は中等部を意識したであろうブレザーで致したので、日に日に年齢層を下げられている。
これより下は、ないだろうけれども。
七草にちかという少女の、自身が見られていなかった成長の過程を、押し付けられているような感がある。
「お、にーちゃ……! おにぃちゃ……あ゛! い、ひ……!」
ぞりぞりと、傘の高さで天井手前を削ぐような腰つき。少なくとも一般的な初等部のそれではない。
七草にちかは腹筋に力を入れ。絶頂前のお気に入りのポイントで上下させながら。
「ぐぅッ!? ううううゥーーッ! ……んはぁっ!!」
ぐっと前屈みになって。反って。
ぎゅうと締め上げたその癖、身体ごと浮いたせいで抜けてしまった。
チューブから粘性のものを絞り出したような音が女性器から鳴り響き。
満足気に腰を震わせる七草にちか。
自分で膣内射精しろとか要望を出したというのに、勝手に絶頂して勝手に抜けてしまった。
ので。
「がぼっ」
ならばこちらも勝手にしよう。
仰向けのまま彼女の喉へ突っ込んで、その顎を両手で持つ。
膣内が凡なら、喉も凡。具合は黛冬優子には遠く及ばず、先くらいまでしか入らない。
腰を揺すって刺激する。浅いせいで振り子になった袋が彼女の
「お゛え゛っ」
発声によって喉が絞まる。ようやくと刺激が足りた。
折角喉に射精したのだが、彼女は口内から垂れ流してしまったようだった。
「えほっ……あー、なか、ぁ……!」
知ったことではない。
ご機嫌ななめにしな垂れかかってくる七草にちかを
共に全裸のまま、放置していた夕食の摂取に取り掛かることにした。
――
――
昨日より下があった。
下。間違いなく下である。酷いと言い換えてもいい。
「―― あ゛ーー! あぁァーーー!!」
只々叫びながら、自身に抱えられる格好で、男性器を突き入れられる七草にちか。
頭に黄色の園児帽。
女性器丸出し丈。へそ上までの水色スモック。
勃起しっぱなしの乳頭の真上。左胸にチューリップを
初等部より下はある。確かに。幼年。
ただ、そこまでするとは思ってもいなかった。
「うーー!! にい、ちゃ! ちん、ちん!! いいいいっ……!」
決して初等部よろしく下ネタを楽しんでいる訳ではない。
彼女が自分で、勝手に、年相応に
……いや。元々からして性交中は全力膣内射精させないと不遜ウーマンと化す、七草にちかのこと。
素なのかも知れない。その可能性も考えておくことにする。
「いいっ! あア゛っ!?」
七草にちかは自身の男性器を咥えこみながら、天井を見上げ。
園児は出さないであろう嬌声を、延々と吐き出し続けている。
現在地はよりにもよって、マンション近くに併設された託児所の中。
託児所とは言っても、モールの迷子センターのような場所。カラフルなパズル様のスポンジタイルと、年少向けのパステルな滑り台。ふわふわの積み木が置かれた、七草家のリビングよりも狭い部屋である。
マンションの福利厚生として作られたはいいが、今では子連れの家庭などはマンション内にはあまり居ないようだった。少なくとも日中は利用者なし。夜中には人がはけてしまうそうで、空きスペースの様な扱いをされているようだった。
よりにもよってそんな公共の場所に出向いてまでした格好が、園児帽スモック下半身裸である。
七草にちかの性癖はどうなっているのか。感嘆の念を禁じ得ない。
とはいえ入手経路を探ったところ、園児服という衣装は765でも346でも扱われている「お約束」のような立ち位置であるようで。ネットショッピングでの検索によれば、メジャーな売れ筋商品であるようだった。
「ふーっ……ふーっ……! はやく、だっこ! だっこ!!」
怒られた。だっこをご所望のようだ。
仕方ないので膣内に突っ込んだまま、しっかりした腹斜筋辺りを掴んで、身体ごと持って立ち上がる。
「うう~……!」
首裏に七草にちかの手が回され、力がこもる。爪が食い込む。
園児服恥部丸出し女は、唸りながら挿入済みの腰を前後に揺らし、必死に男性器を刺激する。
黄色の帽子が頭の上からずれ落ちる。律儀に顎にかけていたゴム紐のおかげで引っかかって止まる。
「にい……ちゃ! もど……してぇ……!」
こだわりがあるようだ。彼女は腰を振るのに忙しい。仕方ないので頭の上に戻してやる。
満足したようで腰の勢いが増してゆく。べちん。べちん。丸く突き出された尻を伝って、陰部から絶えず汁が垂れる。
「うあ~……! あ~……!!」
言葉ではなく呻き声。相も変わらず表情も酷い。あやしておくか。
背中をなでる。ご満悦。抱きかかえたまま滑り台の上へ。2人分。流石にぎしりと軋んだが、十分に耐えられる造りのようだ。
「ほっ……おっ……ほっ……ほ……お゛!?」
腰の動きに合わせて奥を突いたら、上からの景色を見てか、ぎゅうと膣圧が上昇して身体が震えた。
そのまま。思い切りこちらにしがみついて、動かなくなってしまった。完全に手のかかる子どもである。
スモックを鷲掴み。ぐるりと前を向かせて。
ならばまぁこれで良いだろう、と手を離すことにした。
「ん、ひっ!? ぉにーちゃ ――」
尻からどすん。
滑り台に嵌まってそのまま、滑り落ちてゆく。
「あ、あっ……あ! ああぁあぁ~……!?」
衝撃によって漏らしたようだ。
尻は滑り台のサイズぎりぎりだというのに。自身の排泄物のせいで、下へ下へとずり落ちてゆく。
ごろり。尻が嵌まっていたせいで最下部で上下が逆転。坂を遅れて流れてきた自分の排泄物を、頭から被る羽目になっている。
どうせ帽子があるので良いだろう。スモックも尻と女性器丸出しの意味のない上着であるし、汚れるのは今更。
「う~……なーかー……なかー!」
あれだけ絶頂しておいてご不満の様子。
少しずつではあるが。自身も七草にちかの
結局。
排泄物の片づけは彼女自身にさせたし。
射精は彼女の口の中でした。
鼻に逆流したらしく、そちらはご満悦だった。
――
――
行くところまで行きついた。
七草家のアパート内であることは、せめてもの救いか。
四方に柵のついている小児用のベッド。その中心。
右手にガラガラ。吊り下げられた音の出るメリーゴーラウンド。
「だあ! ぱぱーー!」
おしゃぶりを口に咥え、涎掛けを首に回し。婦人向けのおむつを装着した七草にちかが、我が物顔で寝転がっている。
惨状である。パジャマは着ていないので乳房は丸出しだし、涎掛けは既に唾液で汚れまくっている。
加えて……決して。決して自身は
ここまで来るともう何か、七草にちかのネジは吹っ飛んでいるのだろう。そう思わざるを得ない。
「あはは~……。えーと、色々と
休日のため自宅に戻ってきている七草はづきも、実妹のこの有様には苦笑いである。
はづきさんに曰く。ベビーベッドはわざわざ、近場の親戚宅から引き取ってきたそうだ。妹が。着払いで。
「にちかの好きにさせるって約束は今日までなので、付き合ってあげてください~。……ほんと、ごめんなさい……。今度から私の方はもう、落書きじゃなくて刺青とかにしちゃってもいいので~……」
頷きはするが。書いて消せるからこそ簡便なのであって、刺青にはしないが。
思わずこめかみを押さえてしまうことは許して欲しい。
「えっと~……よしよし~。ほら~、にちか~。……そう言えば。プロデューサーさんがパパなら~、私はママだったり……」
「う゛~~!! ねーちゃ~!」
「違うみたいですね~」
抱き上げようとした姉をがらがらで払いのける妹。
払いのけたガラガラが室内に空しく響く。頬を膨らませながらおしゃぶりを噛み噛み。
「ぱぱちんちん!!」
不満の視線。柵を蹴り上げている。
もとより七草にちかが入るには小さなベッドであるため膝がぶつかるが、そんなことより。
「ちーんーちーんー……!」
いち単語をもって淫猥というのは流石に酷だが。男性器の呼称を連呼する小児(ではない)は流石に、扱いに困る。
ただし、彼女の要望は理解できた。できてしまった。はづきさんと顔を見合わせる。
「はい~……私も全力で手伝いますので……」
諦めたように。七草はづきがカーディガン。シャツ。スカートにタイツにショーツ。次々と部屋着を脱いでソファに投げ捨ててゆく。
仕方があるまい。こちらも下衣を降ろす。
柵の間から男性器を差し出すと、七草にちかは大喜びでおしゃぶりをぺっと吐き出し、代わりにと口に咥えた。
「んま~」
どうやら。最近彼女の膣内射精希望を叶えず、口にばかり出していたら、舐めることも気に入ってしまったらしい。
幼児退行する前の七草にちかの言によれば「よりにもよって私の口の中に無駄うちするとかー……」だそうだ。
音を立てて。ベロベロと先を舐めて。しゃぶって。
後ろから声。全裸になった七草はづき。
口元に『トイレットペーパー』の文字。油性。
「それじゃあ、失礼します~」
殿裂部に顔を突っ込み。そのまま舌を尻の穴に入れてきた。
それ自体は小宮果穂がよくよく好んで行う行為。
ただ、身構えていなかった感触であること。前からの刺激もあるせいで、こちらの腰も浮いてしまった。
結果として、喉奥へ突き立てる形となる。
「ごえっ」
「んれう」
前から濁音。後ろから舌レロ音。
七草にちかも男性器を咥えることには慣れてしまったようで。嗚咽を漏らしながらも離さず。
ゆっくりと前後に揺すられながら。喉奥に当たってばかりだった竿の先が、段々、奥へ奥へと飲み込まれてゆく。
「ちゅばっ、ちゅばぅ」
柵の分の間があるからだろう。
唇を一生懸命伸ばして、ひょっとこ顔で、哺乳瓶にでもしゃぶりつくように、七草にちかは男性器を吸う。
「えうろ、んじゅばっ」
そちらに精を吐き出せとばかりに。
唇で円を描いてぴったりと吸い付き、舌全体で直腸を回すように、七草はづきが尻穴を舐める。
射精するまではこの状況が続く。昇ってくる快感に歯止めはかけず。
楽しまないのも損な状況。尻の中の舌の動きに合わせるように、こちらも腰を動かしてゆく。
と。
「―― ちゅっ、えうっ……。……だー! なーかー!」
これが最重要だとばかりに竿先から口を離し、涎掛けに大量の涎を放ちながら。
M字に開いた足をこれでもかとばかりに動かしアピール。
機嫌は良いのか悪いのか。
仕方があるまい。はづきさんも舌の動きを止めずにいる。
ポリマーが本来の目的以外の液体を吸って膨らんでいる、おむつの前をはだけて。
ベビーベッドの柵を足側だけ降ろして。
挿入した。
「い、い……!」
いつもの歯ぁガン食いしばり状態で陶酔し、口の端から意味を成さない言葉が漏れ始める。
本来は母親と小児が両方入って眠れるようなベッドであるとはいえ、どちらも大人。
こちらの身体全体で七草にちかを押し潰すような体勢になる。
「んぎっ、う゛っ! ……うぶ!」
ついでにうるさいのでおしゃぶりを再び咥えさせておいた。
抗議の言葉はない。
手のひらをグーにして顔の横。
視線は上でくるくると回り続けるメリーゴーラウンド。
「うう、うっ、ぶ、う……!」
七草にちかの両手両足が力んだ幼児よろしく小さくまとまっているせいでか、いつもよりも深い所まで入る感触。
膣内の締りも滑りも初めから良い。陰核ごと思い切り腰を押し付けると、特に。
「んれぉ、るぅ……ずぼぼぶぅ」
尻に舌を突っ込んだままのはづきさんが顔をずらし、下へ。
玉袋を口の中に、
丁度いい。要望通りに出しておこう。
1番奥まで入れ込んで、放った。
「ひ ―― い」
七草にちか。
感極まった表情から。
涙を流して。
「ア゛ォ」
ぶるりと震えながら、絶頂した。
射精に伴って、しめつけが急に緩んできた感触。
腰を離し、素早くおむつを元に戻す。間に合った。
完全に身体が弛緩したのだろう。
前も後ろも。オムツが吸い込んで一層大きく膨らんでゆく。
「ほぉぉぉ……」
止めることも出来るだろうに、そのつもりはないようで。
途中からは腹筋をぎゅうと絞って、出すことの気持ちよさを存分に味わうつもりのようだった。
七草にちか。身体が大きく、排泄物以外の分泌物もある分、幼児よりも手がかかる。
性癖は酷い。ワガママも程々。アイドルどころか人間として、外側へぶれ過ぎている。
ああ。成程。確かにこれは、同族か。
人間でも。獣ですら嫌悪するような近しい血の味をこぞって好む、人ではない何か。
彼女も同じなら。身内なら。最も身近にある、発散のための所有物なら。
はづきさんが後ろから。自身の股の間から。
のそりと顔を出し、陰茎を頭頂部に乗せながら、ベッドの上でご機嫌に排泄中の妹君を覗き込む。
「……あ~……にちか、幸せそう~」
姉が言うならば、そうなのだろう。
ベビーベッドの上で、格好だけは完全に幼児に揃え。
排泄までオムツで済ませ他人による交換待ちをしているこの有り様が、七草にちかにとっての幸せである。
「ですね~。……だってプロデューサーさん、なんだかんだで、面倒を見てくれてますから~……」
どうだろう。
どちらかと言えば遊びに付き合っている、が近いように思えるが。
「かも、ですね~。……いえ。貴方はたぶん全部が全部。私たちにとってどんぴしゃり、なんでしょう。父でも兄でも ―― 一緒に遊べるような家族でも。にちかには無かったものに変わりはありませんし~。そんな人と、
想像してか。
七草はづきも、自身の身体を両手で抱いて震える。
「……とんでもなく普通ではないことにハマっちゃっている自分が、たまらなく惨めで。非人間で。どうしようもないくらいに、興奮するんでしょうね~」
がちがちと歯を鳴らしながら。
興奮さめやらぬ表情で、そう言った。
自身も七草にちかを見下ろす。
酷い性癖だ。ファザコンブラコンの、妊娠願望の禁断欲まで含んだ汚物詰め合わせ。アブノーマルも良いところ。
その上で。彼女の性癖を満たすことの出来る人物は、グレーゾーンに立ち自身しか世界に存在していないという事実。
だからきっと。自身も。彼女を手離すことは、
射精後の物思いに
七草はづきがにへら、と顔を上げ前へ出る。
七草にちかに覆い被さる形。
そのまま尻を上げ、足を開いて。
「それでは、お姉ちゃんの方もどうぞ~。……にちかが言った通り~。七草家はもう、プロデューサーさんの
尻穴を挟んで文字『精液便所』。
ゆったりと振り、見せつけながら。
「私も膣内にくださると、嬉しいです~。もちろん避妊はしてますけども。私でも、にちかでも。できちゃったらできちゃったで……それはまぁ。嬉しいですから~」
誘われるまま、七草はづきを。
目の前で喘ぐ姉の乳を吸いながら意識を戻した七草にちかに、再び。
姉妹ともに精液を存分に詰め込まれ、笑ったのだった。
……。
……。
はたして。
その時の、俺は ――
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