※この作品はR-18です。

プロデューサーは人でなし   作:どろまみれ

84 / 92

『看病、定点観測』
 ストリーミング:9000pt

 作品説明:長時間の看病動画となります。カメラワークは無いためご了承ください。
 出演者:雑巾
 タグ:定点観測、長時間動画
 レーベル:072プロダクション

※早期購入特典映像有り。20××/××月××日まで!

 /


雑巾:看病

 

 

『雑巾大掃除 看病 定点観測』

 

 

 

 映像が始まった。

 何の変哲もない……いや。

 なさ過ぎる(・・・)一室が映し出される。

 必要最低限の、生活感のないワンルームだ。

 

 ▼ 11時

 

 室内を一望できる、角に置かれた定点カメラだ。

 画面の右下にはちょこんと、時刻が表示されてある。

 

 部屋の3分の1ほどを占めるベッド。手前に机。

 ベッドには真っ白く、ぴしりと張られた横シーツ。

 

 そんな画面の中央で男が横になっており。

 ベッドの端にちょこんと、女が正座をしていた。

 

 女は当然のように全裸。

 くすんだ銀の長髪。白磁の陶器に勝るとも劣らぬ透明の肌。

 

『……こんにちは。……幽谷霧子(ピーー)。雑巾、です。今日は……(ピー)さんの看病に、来ました』

 

 看病にくる役目、大人気でした……と小声で付け加えられる。

 挨拶を終えた女はくるりと振り向く。振り向いた拍子に、同人のAVらしい()びたツインがふるりと揺れる。

 

『長丁場と……なりますが……。睡眠時間の……お供さんにでも、してくださいね。よろしく……お願い、します』

 

 その言葉でやっと、シークバーの長さに気がついた。

 愕然(がくぜん)とする。6時間だそうだ。

 

 ……途中で眠るかどうかは、動画の内容で判断することとして。

 

 寝落ちに使ってくださいというだけあって。

 耳を澄ませてみれば、他の動画よりも音質には気合いが入れられていた。

 女の声。衣擦れの音。環境音……は、部屋の外の音に対しては流石に、編集でぼかしをかけられているものの。

 

 部屋の中にダミーヘッドマイクなどは見当たらない。

 よくよくみれば女の首元にマイクが付けられていて、集音をしているようだった。

 

『よい、しょ……。……それじゃあ……清拭(せいしき)。準備、しますね』

 

 女が立ち上がり、歩いて行く。

 一度、部屋の奥へ。戻ってきて、水音。

 ホットタオルを作ってきたようだ。

 

 男の側へと向き直ると、タオルを広げて手に巻いた。

 

『それじゃあ……。……拭きます……』

 

 男の寝間着を手ずから脱がせ、清拭を開始したようだ。

 

 ……かと、思いきや。

 

『んえろ……。んぶっ……』

 

 女は真っ先に男の股座(またぐら)に顔を突っ込むと、舐め始めてしまった。

 足の裏。指の間。女の顔と舌が、つーっと(もも)を駆け上がってゆく。

 

『もふ゛っ』

 

 そのままとてもわざとらしく、男の股へ。男性器へ。玉袋へと、顔を突っ込んでみせた。

 化粧を(なす)り付けるような近さで女が動く。それでも男の性器は()えたまま、くたっと女の顔にもたれかかっている。

 

『ぶじゅっ……へあっ……。ぶ、ぅーっ……へ、へっ……』

 

 袋を舐めて。口に含んで。甘噛みして。

 

 女の吐息だけが乱れてゆく。

 手に持ったタオルで身体を拭いてはいるが。足などは、流石に涎では綺麗にならないので2度拭きしたが。

 男性器を洗う役目だけは、タオルに決して譲らない。自分のものだと誇示するように舐め続け、そのまま器用に全身を拭き終えてしまった。

 

 最後に男にシャツを着せて。

 その下半身に顔を突っ込んだまま、女ごと布団を被ってしまった。

 

 ……。

 

 寝入ったようだ。

 環境音。時計の音。

 

 ▼ 12時。

 

『お昼ご飯……です』

 

 男の股から這い出てきた女は、台所へと移動する。

 あらかじめ作ってきていたのだろう。7分粥と梅干しと栄養剤。

 最後に解熱剤というザ・病人食な昼食を、ベッドの前に置かれた机へ並べる。

 

 スプーンを持つ。

 のかと、思いきや。

 

『はい……どうぞ……』

 

 画面に飛び込んで来たのは、尻。

 ベッドの前でわざわざ、四つん這いになってみせたのだ。

 

 女の白く丸く薄い尻が、身動ぎせず机の前に置かれている(・・・・・・)

 尻が見えているので当然、女性器と尻穴も突きつけるような形で……だ。

 

 この体勢がなんなのかは考えるまでも無い。

 男は微塵(みじん)の遠慮も無く、ベッドの端に腰掛けるような気軽さで、女の背に座った。

 

 人間家具に腰掛けて。

 男はそのまま、昼食を食べるようだ。

 

 ……飯を食べる映像が続く。

 女の尻がぷるぷると震え始めるも。

 

 ▼ 13時。

 

『ひんっ』

 

 べしゃり。長時間の家具扱いに耐えきれず、女が潰れてしまっていた。

 男は動じない。黙々とそのまま……女の背中に尻と、だらりと垂れた男性器を乗せたままだ。

 

 しかも、あろうことかそのまま。

 昼食の食器を机の隅に寄せて、ノートパソコンを開いている。

 

 仕事をするようだ。少なくとも熱の出る風邪なのは間違いないようだが、ワーカホリックというやつだろうか。

 ……仕事が残っていて。体調も何とかなるならば。誰かにうつしてしまう可能性さえ無ければ、リモートで仕事を減らしてしまいたいという考えは、理解出来なくも無い。

 

『……。……。……ふふ、……ふ、へ』 

 

 既に椅子では無く、潰れて茣蓙(ござ)のようになった女は。

 床との間からご満悦な声を漏らしながら、自身の股に手を伸ばした。

 

『い……ん、……く、ふ』

 

 細く揃った指を女性器へ入れ、擦り、自慰を始めてしまった。

 左の指で陰核を擦る。右の指を入れ、奥手前を裏返すように刺激する。

 

 カメラの右側。見切れた場所から打鍵音。

 

 カメラの中央。男の尻の下。女の股から、水音。

 

 音質が良いのも困りものである。

 女の声も自慰の音も、くっきりはっきり聞こえてしまう。

 

『クリ、さんっ……い、ぐっ……ふぅぅっ……!』

 

 大股開きなせいだろう。女は絶頂と同時に、びしゃあ。フローリングに大きく水溜まりを広げてしまった。

 この同人レーベルの女は全員が宣言するよう(しつけ)られているようで、高音質の甲高い絶頂宣言が、左7:右3程度の割合でイヤホンから響いた。

 

 静寂。

 ……仕事は続く。打鍵音は続く。

 女の自慰も、続く。

 

 ▼ 14時

 

 男がふうと息を吐き、PCを閉じた。

 尻の下でずっとぐちゅぐちゅ鳴らしていた女が、総計3度ほど絶頂宣言を終えた頃合だ。

 

 女は、男がぶるりと身震いしたのを見逃さず。

 器用に尻の下で仰向けになると。

 

『おトイレ……えあぁ~……どうほ……溲瓶(しびん)、でふ……』

 

 自身の両口角を引っ張って広げてみせた。

 戸惑いはない。男は尻を浮かせて、女の腹に乗り直す。『ぐぇっ』。

 腹の底から出た鈍い声、その発生源である女の口内へ男性器を向けると……。

 傘の部分までをしっかり唇で覆わせて、排尿を始めた。

 

『んごっ……ごぶっ。……んっ、ごっ……ごっ』

 

 女が嚥下をする音がずぅっと響く。

 吸い付くように伸ばされた唇、白い喉が盛り上がり、喉元まで抜けてゆく。

 

 飲み込む。飲み込む。

 最後に舌で鈴口を舐め上げ、男は排泄を終えた。

 

『げふっ。……ごちそうさま、でした……』

 

 自らの口の周りも、行儀悪く舌でぐるりとひと舐め。女は両手を合わせて礼を言う。

 ……彼女は本日。カメラの見える範囲では、男の排泄物しか口にしていない。粥を作っているため事前に食べてはいるのだろうが、それでも撮影のために身体を張りまくっているには違いない。

 しばらくそのまま見ていると。女は自分がフローリング上に吹き出した愛液まで、自主的に舐めとり始めた。雑巾の面目躍如である。どうせ後から、丁寧に水拭きもとから拭きもするのだろう。

 

 ▼ 15時

 

 体温を測定するために、女は男の玉袋に額を密着させて言う。

 

『んほっ……お熱、また……上がって。きましたね……』

 

 んほっという興奮の吐息は、鼻から漏れたものだ。

 額を付けて熱を測るのはよくみる光景ではあるが、相手が玉袋なのは一般的では無いだろう。

 

『そろそろ……。また、寝ません……か?』

 

 再び入眠するよう促しているようだ。

 男も自らの額に手を当て、すんなりと応じる。

 

 ベッドに再び横になり。

 男が寝息を立て始めたのを見計らって。

 

 女も布団の中へ、もぞり。

 

『……。……んふっ……ほあぁぁ……』

 

 玉袋専用の保冷剤と化していた女の顔が、布団の中から飛び出してきた。

 女はしばらく男の顔を観察した後、馬乗りになると。

 

『……はぁぁぁぁぁ……!』

 

 布団の中。

 長い吐息を吐き出しながら、男の腰の上辺りで上下運動を始めてしまった。

 

『んあっ……。……ふぅっ……』

 

 画面の中で繰り広げられるのは、ただただ、布団が上下するだけの奇妙な光景。

 何をしているのかは言うまでも無い。これは同人AVである。

 

『うっ、うっ……んっ、ふっ……』

 

 静かなワンルーム。清潔なベッドと不潔な女。

 女があげる、リズミカルで恍惚(こうこつ)とした嬌声。

 

『んっ……! ぎ、ますっ……んあっ』

 

 昼過ぎの窓際、日だまり。

 外から聞こえる、下校時刻の子ども達が駆けてゆく元気な声。

 

『ふぐぁっ……んひぃっ……オ゛アッ!!』

 

 布団の中でこもった、汚い大音量が響いた。

 その声に、流石に男が起き上がる。

 

 夕方。16時となっていた。 

 

 ……。

 

 やや唐突に、光景が切り替わる。

 夜が来て。窓にはカーテンがかけられ。

 再びベッド端で四つん這いになった女に腰掛け、男は夕食を摂っている。

 

 女の尻だけが見える画角も、再びだ。

 昼食の時と違う所があるとすれば……女の尻に赤く赤く、5本指。

 手のひらで(はた)いた跡が浮かんでいることくらいだろうか。

 

『ごめっ……なさっ! ……! すいません……でしたっ……!』

 

 女が謝罪の言葉を入れる度。

 男は食器を持っていない方の手で女の尻を、良い音を鳴らして叩く。

 

 白い肌。尻たぶに、大きな手の跡がくっきり。

 まだ叩く。たんっ、ぱんっ、すぱぁん。

 

『はいっ……! はいっ……!』

 

 男が何かを話す度、女は首をぶんぶんと振って頷いて恭順(きょうじゅん)の姿勢を示す。

 音声が先ほどより遠いせいで、男が何を言っているのかは定かではない。

 だが。

 

『うん。……うん。お泊まり……いい?』

 

 しばらくすると女は裸のまま、何処かへ連絡を入れたようだ。

 

 ぶつり。ここで映像がまた途切れ。

 今度は完全に、夜中の映像へと変わってゆく。

 

 部屋一面の藍色。

 月の光だけが差し込んで、真っ白い女の肌を照らしている。

 結局、女は1日中全裸であったようだ。

 

『……聞こえ……ますか?』

 

 桜色だが、尖った、人より明らかに長い乳首。

 未だ屹立(きつりつ)したままの陰核と、白い肌を裂くように赤く腫れた女性器。

 そういうものがはっきりと映るほど、女はカメラに近付いて、(ささや)いた。

 

『今日は、お泊まり……です。……明日の朝。一緒に、シャワーを浴びて。ご飯を食べて。……朝の処理と、お掃除をして。……そして一緒に、出社をすると……思います』

 

 昼間よりは音質は悪いが。

 カメラの機能そのものを使った、左の前の頭の上から降ってくるような。

 細く。空の上からすっと降りてきたような、透明な声で女は(ささや)く。

 

 腹の中に男の尿と自分の愛液しか入っていない、雑巾のくせに。

 声の中に在るいっぱいの幸せさを隠そうともせず、歌い奏でるように、(つむ)ぐ。

 

『わたしは……ずっと、ずっと。ずぅっと……この人の。(ピー)さんの()で、いたいんです。わたしはまだ、タオルケット……くらい……だから。だから、ばいばい。……また、いつか』

 

 手を振って。

 さよならをする。

 

 ……。

 

 ▼ お ま け

 

 の文字と共に。

 画面に続けて、早期購入者特典の映像が連続再生される。

 

 いきなりの大音量。

 

『お゛う、お゛うお゛うお゛うお゛ううぅっ……!』

 

 後背位で、尻に腰を激しくぶつけられ。

 男の両手で首を絞められながら、歓喜の(だみ)声をあげる女がそこに居た。

 

 目線の位置は隠されているが、尋常ではない喘ぎ。

 先ほどまでの、透明だとか。囁くだとか。歌い奏でるだとか。

 そういう比喩(ひゆ)は、この喘ぎの汚さを際立たせるための、前振りでしかなくなってしまったようだ。

 

 涎がカメラの画面へ飛沫する。

 愛液がぶしゃりぶしゃりと、フローリングへぶちまけられる。

 精液が女の髪をがびがびにワックス。口から尿を飲みこみ、下の口から尿を吐き出し。

 長乳首を思い切り引っ張られた所で、都合4回目。

 

『ほア゛ッ ―― ア゛! アアァー……ぅ、ほ』

 

 だらり。絶頂した女は、伸びてしまったようだった。

 水の張られた床の上。その中で、溶けるように崩れ落ちる。

 

 既に窓際は、薄明るくなっている。

 男は性器を引き抜くと、女の尻をトドメに叩いて、そこに精子を吐き出した。

 

 そのまま時間が飛んだ。

 男だけがスーツに着替え、出社の準備をしたようだ。

 男は裸のまま、床に寝たままの女を持ち上げる。手を回し足を折り腹を曲げ……丁寧に折り畳む(・・・・)と、手際よく(かばん)の中へと詰め込んでみせた。

 

 男は鞄を担ぐ。部屋の外へ出て行く。

 後ろ姿。鍵の閉まる音。静寂。ここで、特典映像は終了した。

 

 








 ・・・

 黒い画面から視線を外し、窓の外を見る。
 気付けば平日の朝はすぐ近く。空の端は明るく染まり始めている。

 黎明(れいめい)の中で、もぞり。
 腰元を見る。急いで性器の処理をしなければならない、酷い有様が広がっている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。