※この作品はR-18です。

改造天使と狂科学者~異世界に改造技術を持ち込んだ男は美少女剣士を魔改造~   作:gazerxxx

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人物紹介

Dr.マッドネス

サイボーグの身体で異世界に転生してきた男。
瘦身に白衣を纏い、目元を完全に覆うバイザーを着けた科学者然とした風貌。
物語は彼視点で進む。

エメーシャ
<i672478|29211>
15歳 T145/B 78(D)/W51/H76 体重39キロ
<i682893|29211>
→バスティーフォーム
15歳 T145/B 89(I)/W54/H87 体重59キロ

ロングの金髪をハーフアップにした碧眼の美少女。
貴聖剣サルヴァトラーを振るい、身軽な高速剣技で戦う。
命がけで戦いに身を投じ、人の命を案ずる高潔な性格。

前回までのあらすじ
死神犬グリムは、恐怖した敵の命を吸う魔物。
人の命を吸って巨大化したグリムに、Dr.マッドネスとエメーシャは、恐怖しない覚悟で挑む。


形態変化と秘剣解放

 前回までのあらすじ

 

 襲撃してきた死神犬グリムは、恐怖した人間の生命力を吸い取って成長する強力な魔物だった。

 Dr.マッドネスとエメーシャは、他の冒険者たちを匿うと、二人だけで巨大化した怪物に挑む。

 

「変身っ、バスティーフォーム!」

 

 意を決したエメーシャが空中で叫ぶと、彼女が装着していたプラチナと金のビキニアーマーが全てパージしてしまう。

 謎の後光に包まれて、健康的に引き締まった15歳の肢体を晒してしまうエメーシャ。

 整形手術の変身と違って、服まではじけ飛んでしまい、エメーシャは思わず目をつぶって胸を追い隠し、絶叫してしまう。

 

「えっ…っきゃあああっ!」

「うっひょおおっ!エメーシャ君の変身シーンだああっ!」

 

 エメーシャのスタイルが大幅に変わる変身では、ビキニアーマーのサイズが合わなくなる問題。

 そこで私はアーマーに手を加えて、変身時に自動で脱着できる仕様に改造しておいた。

 やっぱり変身は、全裸お着替えでなくては…。

 

 一糸まとわぬ金髪白人肌の裸身は日中に晒されると、太陽光を浴びて仄かに黄金の輝きを魅せてくれる。

 空でキラキラと輝いては舞う金髪は、金細工のアクセサリーのよう。

 

 そして、丸出しになったDカップの美乳は、ばるんっ、ぼるんっ!と重たげな丸みを得て大きく弾み、少女の細腕で包み切れないほどの豊かさでハミ乳する。

 腰回りにも優美なまろみが加わり、両腕や両脚にもしなやかな筋肉が肉付く。

 

 145センチの低身長はそのままに、トランジスタグラマーなボディに生まれ変わる美少女姫騎士。

 

 そして、パージされてから宙を浮遊していたビキニアーマーが、再び彼女の肌に吸着して、グラマラスに変化した彼女のボディラインを銀と金で彩る。

 

 変身完了までは数秒にも満たないのだが、一瞬の全裸変身は、しっかりバイザーで録画してある。

 何度でも再生したい、いや、今も脳内でヘビロテしているH過ぎる変身だ。

 

 ビキニアーマーがぴったりフィットしてホッとしたエメーシャは、表情を凛と切り替える。

 エメーシャの目前に貴聖剣サルヴァトラーがゆっくり降ってくると、彼女はそれをパシッと手にして、決め顔を作った。

 

「これが私のっ、バスティーフォームです!」

「エメーシャ君は、体内の成長ホルモンを操作することで、筋肉を増大させたバスティーフォームに変身するのだ!」

 

 エメーシャがグラマラスな天使の姿を魅せてくれるので、私も天を指してノリノリで解説する。

 

「グルルルル…」

 

 死神犬グリムは、解説こそ呑み込めていないが、クンクンと鼻を鳴らして、エメーシャが強くなったと本能でかぎ取ったようだ。

 というか、犬がエメーシャ君のかぐわしい匂いを嗅ぐなんて、贅沢だと思え。

 

「グルオォォッ!!!」

 

 死神犬グリムは地面に身を屈め、後ろ足でバキバキと地割れを起こしたかと思うと、ジャンプして屋根に飛び乗った。

 激しい破壊音を立てて、家一つを踏み壊しながら2段目のジャンプを決めて、空中のエメーシャに肉薄する。

 

「来たっ!」

「ガルオォォッ!!!」

 

 女の子一人は丸のみにできる大口を開けて、バクンッと、天使少女に食いついた。

 

 そのまま一口で食われたように見えたが…。

 

「フッ、エメーシャ君が食えると思ったのだろうか?」

 

 ググッ…とグリムの口蓋が内側からこじ開けられて、口の中で剣をつっかえさせてる女の子が姿を現した。

 エメーシャ・バスティーフォームは、自分より巨大な魔物だろうと押し返せるパワーを誇るのだ。

そして、上向きに胸を張ったことで、ググッ…と前にせり出す爆乳は、彼女の小顔よりも大きく育っている。

 

「今は正面からでも、負けませんよっ…」

 

 開いた口が塞がらないグリムに対して、エメーシャは上あごを食い止めていた剣を引き抜き、素早く横なぎに払った。

 

「ノスタルディア流剣術・一陣の北風!」

 

 あれはもしやエメーシャの故郷に伝わる剣術だろうか?

 王女の身分を明かした私の前で、ついに解禁してくれたのか!

 吹き抜ける北風のように横一閃された刃が、グリムの口を大きく切り裂いた。

 

「成長した肉体で扱うことで、秘伝の剣術の威力も爆増しているようだ、素晴らしい!」

 

そして、剣とともに吹き抜けた横風が、たわわに実った爆乳果実を横揺れさせるのも見逃せない。

 

「グギャオォォッ!!!」

 

 真っ赤な裂け目が頬まで届いたグリムの口から、エメーシャは飛び立つ。

 そして、空中にいる口裂け犬にエメーシャは頭上に回ってから大きく剣を振りかぶる。

 貴聖剣サルヴァトラーに内蔵された、超電導モーターが陽炎のように揺らめく真空を発生させる。

 

「そしてこれが、Dr.マッドネスにもらった風の刃、真空圧(エア・プレッシャー)!」

「グギュオォォッ!!!」

 

 バスティーフォームの腕力から放たれる真空波は、刃の実寸よりも拡大された衝撃波となって、グリムの巨体を地面へと叩き込んだ。

 ビリビリと周囲に響く剣圧の余波が、強化されたエメーシャのパワーを肌で感じさせる。

 

そして大気を揺らす衝撃波は、ビキニアーマー1枚の爆乳バストも、ぶるんっ、ばるんっ!と大きく上下に揺さぶってしまう。

おっぱいに響く衝撃に、金眉を寄せて耐えてるエメーシャもエロい…。

バスティーフォームのパワープレイは、爆乳揺れが多くて、つい見とれてしまう。

 

「真上からの剣圧は、すさまじい重圧となって、敵を叩き伏せる…15歳の美少女剣士のパワーか、これが!」

 

 魔改造したエメーシャのパワーに、私もご満悦で称える。

 並みの魔物の肉体なら跡形もなく吹き飛ばせる威力だろう。

 

 しかし、地面にめり込みながらも、ガラガラと身にまとったがれきを振り払いながら、死神犬グリムは再び立ち上がる。

 口を切り裂かれた傷も蒸気を上げながら再生し、強靭な大あごを取り戻す。

 

「はぁ…はぁ…今の一撃、全身を叩き潰すつもりで打ったのに、なんて生命力…」

「空中で、エネルギーの逃げ場ができてしまったか…それより、エメーシャ君、息が上がっていないか?」

「私はっ、大丈夫です…空中でダメなら、近づいて斬ります!」

 

 エメーシャは息を弾ませながら、再び飛び立つが、少し遅い低空飛行になってる。

 急成長させてパワーに前振りしたバスティーフォームは、いつもよりスタミナに欠けているのか?

 ハアハアと乳房を弾ませてる美少女はまだその変化に気づいてないようだが、私がフォローしなくてはなるまい。

 

「地上戦なら、私に任せておきたまえ、機銃の左手(マシンガン・レフト)!麻酔弾!」

 

 左手から撃ち出した麻酔弾は、数発巨大魔物に命中する。

 当然ながら、銃弾が埋まった弾痕はふさがってしまうが、狙いはダメージではない。

 身体に穴を開けても再生する相手には、麻酔で動きを鈍らせる方が…。

 

「グルオォォッ!!!」

「麻酔が効いてない?微量過ぎたか、あの巨体には…」

 

 グリムは唸り声を上げて、私に目をつける。

 そもそも、グリムは少しずつ巨大化して、町を踏み荒らせそうなサイズに成長している。

 重量が変わる生き物に対して、適量の薬品など存在しない。

 

「Dr.マッドネス危ないです!」

 

 グリムは家一つ踏み壊せる右足で、目障りな私を踏み潰そうとする。

 しかし、私に狙いをつけてくれるのは目論見通り。

 

「光刃の右手(レーザーメス・ライト)、収束!レーザーブレード!」

 

 五指から放ったレーザーを収束して固定し、巨大なレーザーブレードを形成すると、伸びた光刃で一気に巨大な右足を切り裂いた。

 

「グギャオォォッ!」

 

 レーザーメスに前足を焼き切られ、黒焦げになった右足が切り離されると同時に、バランスを失った巨体も地に沈む。

 

「グルオォォッ…」

 

 レーザーによって切断された真新しい断面を再生させようとするグリムだが、蒸気を上げるだけで、前足は生えてこない。

 

「レーザーメスは細胞を焼き尽くして切る。その右足は、もう死んでいる」

「すごい、Dr.マッドネスの攻撃が効いてます!」

 

 細胞でできた生物である以上、大本の細胞まで焼いて切り離すダメージなら、再生できないはずだ。

 どうやらレーザーが有効と確信を得たが…。

 

「心臓部はどこか、スキャンだ。エメーシャ君、今のうちに回復を」

「…Dr.マッドネス、あれは?」

 

 青ざめたエメーシャがドン引きしたのは、死神犬グリムが、自ら前足の傷口に噛みついて、食っている姿。

 グチャグチャと咀嚼音を立てながら、自らの肉を食いちぎり、死んでいた傷口からは新たな血が流れ出す。

 

「グギュオオオ!」

「自分で自分を食べてるっ…何を、やってるのですか?」

「まさかあれはっ、死んでいる細胞を切り離すために…」

 

 本能的に死んだ細胞を切り離すことまで、知っているのか。

 自ら噛んで出来た新しい傷口からは、血が流れ出して、新鮮な肉が露出する。

 その傷口から蒸気を上げて、焼き切られた右足が再生する。

 

「再生するとはいえ、無茶苦茶やってくれる…」

「Dr.マッドネス、また攻撃が来ます!」

 

 前足まで生え変わった死神犬グリムは、巨体で駆け回って、周囲の家屋を踏みつぶしながら勢いをつける。

 レーザーブレードを警戒して、狙いを定めさせない気か。

 

「町を踏みつけにっ…!止まりなさいっ!」

 

 憤然としたエメーシャが突っ込んで止めようとしても、さっきよりスピードを増した死神犬グリムに追いつけない。

 バスティーフォームのパワーなら圧倒できるはずが、グリムが当たってくれないのだ。

 

「光刃の右手(レーザーメス・ライト)!」

 

 私も光速のレーザーで援護射撃するも、巻き上がるがれきや土砂に邪魔されて、グリムまで光線が届かない。

 

「うっ…はぁ…はぁ…」

「エメーシャ君?ぐっ、いや、私もか…」

 

 さらに、私やエメーシャに蔓延する疲れが反応を鈍らせる。

 こうしてる間にもグリムは、恐怖してない相手からも、少しずつ生命力を奪い取れるようだ。

 そして弱り切ったところを一気に食らい尽くす気だ。

 

「こうなったら、私が近づいて攻撃します!ドクターは、グリムの手足を!」

「エメーシャ君?それは無茶ではないか?うおおっ!?」

 

 エメーシャは、再び空中でビキニアーマーをパージすると、光の中で裸身を晒す。

 そして、乳肉のサイズがベル型から、お椀型へと変形して、ボディラインもスリムにまとまっていく。

 いきなりフォームチェンジするのはやめて欲しい、私がドキドキさせられるから。

 

「スマートフォームですっ!」

「ありがとうございます!…ではなくてだね、その姿では、グリムの攻撃が直撃したら危ないのではないか?」

「お礼はやめてください…危険を冒さないと、近づけません!行きます!」

 

 脱いだ数秒間だけ見せる含羞の頬染めがいい。

 それでも勇猛果敢な天使少女は、高速飛行で駆け回るグリムに追いつく。

 牙をむいたグリムの噛みつきが家をかみ砕き、さらに前足の攻撃がかすっただけで払いのけられてしまう。

 直撃したら身体ごと潰される猛攻をかいくぐりながら、エメーシャは壁のような背中に剣を突き立ててしがみつく。

 

 しかし、スマートフォームの剣すら、今のグリムは痛痒にも感じていなかった。

 

「グルオォォッ!!!」

「きゃっ!わっ…あうっ…」

 

 背中を取られたグリムは激しく暴れ回って、エメーシャを振り落とそうとする。

 背中の上でエメーシャがバランスを崩したのは、暴れ犬が動くからではない。

 間近で聞く死神犬グリムの咆哮が、彼女の生命力を削っているからだ。

 

「エメーシャ君!そのままでは君の命も…」

「Dr.マッドネス、私よりもあなたがっ!」

 

 死神犬グリムは、ロデオの如く暴れながらも、私の方に突進してきていた。

 今まさに私に噛みつこうとしてる。

 私も避けるほどの体力はない、お互い絶体絶命だった。

 

「変身っ、バスティーフォーム!」

 

 グリムの背中でカモシカみたいな美脚をガクガクさせて立ち上がったエメーシャが、再びフォームチェンジしてビキニアーマーを脱ぐ。

 ああ…エメーシャの神々しいまでに輝く全裸…!

 

 猛スピードで突進するグリムに騎乗したエメーシャの全裸変身は、私の視界にぐんぐんと迫って来るド迫力。

 数秒だけ、裸の爆乳おっぱいがグリムの背中で、ばるるんっ!と派手に波打ち、踏ん張った美脚の付け根では、無毛のスリットが目を掠める。

 

 剣士美少女の戦場脱衣シーンを三度も目に焼き付けた私も、身体を張る覚悟を決める。

 

「痛覚遮断。グリムめ、噛めるものなら噛んでみろ!」

 

 大口を開けて涎を垂らした猛犬に、私はあえて左腕を差し出すポーズをとる。

 

「Dr.マッドネス!?」

「ガブオォォッ!」

 

 死神犬グリムが機銃の左手(マシンガン・レフト)に噛みつき、ブチブチ…と数十本もの牙が白衣を貫き、肌に食い込んで…。

 

「グガッ…ゴギャオオォッ!?」

 

 その牙先は、私の鋼鉄の骨を噛み切れず、ベキバキバキと折れてしまった。

 グリムが自ら食いちぎった前足とは、硬度が違うのだよ。

 

 しかも、私の左腕は、愚かにもグリムが口の中まで迎えてくれた。

 

「機銃の左手(マシンガン・レフト)!」

「グガゴゴゴォッ!?」

 

 口内で炸裂するマシンガンには、たまらず狂犬も口を開けてしまう。

 火を噴いたマシンガンの連射で、焼けただれた口から、素早く左腕を引っ込める。

 そして、私が左腕をエサにして作った隙に…。

 

「光刃の右手(レーザーメス・ライト)、収束!極大レーザーブレード!」

 

 今度はより光を収束させた極太のレーザーブレードは、空まで届かんばかりの大剣となった。

 長大さに反して軽々としたレーザーブレードを一振りし、家々を踏み壊したグリムの四足を切断する。

 

「グギャオオォッ!」

 

 口をマシンガンで焼かれた上に、四肢を再生できなくなり、ズゥン…と地に臥せるグリムに、天使の少女がとどめの一撃を下す。

 エメーシャは激しく揺れるグリムの背中から飛び立つと、空中で宙返りして、上空から急降下して剣での刺突を放つ。

 しかも、今度は超電導モーターまで剣を振動させている。

 

 風に流麗な金髪がそよぎ、下向きに垂れたバストがプルプルッ、と揺れ動き、豊満に張った白パンのお尻が掲げられる美しい飛び込みのフォーム。

 

「ノスタルディア流剣術奥義っ…氷山の一角獣!!」

 

 翼による追い風を受け、重量とパワーを切っ先に一点集中させたその一撃は、グリムの背中に直撃すると、真空圧(エア・プレッシャー)以上の衝撃波が爆ぜて、巨大なグリムを貫通する。

 背中から腹まで貫く大風穴は、まさにユニコーンが氷山を砕いたような一撃だった。

 

「グギュオオォッ…」

 

 一度にこれだけのダメージを与えて、ようやく死神犬グリムは、巨体を爆発四散させる。

 

「やっ、やりましたっ…死神犬グリムを、倒しましたっ…」

「いや、残念ながら、まだだ…」

 

 大技を出した上に、死神犬グリムに力を吸い取られていたエメーシャは、私の方に飛び降りて来て、疲れた身を寄せる。

 私は彼女に肩を貸しながらも、警戒を促す。

 

 地面に広がる血だまりの中から、ズルズルと何かが地面に這い出てくる。

 血まみれになりながらも出てきたのは脈打つ巨大な心臓。

 

「あっ…あれはっ?」

「あれこそ、死神犬グリムの吸収と再生をつかさどる心臓部。スキャンで確認したが、全身叩き潰されてもまだ再生できるとは」

 

 死神犬グリムの肉体がやられても、生きた細胞が残ってれば寄り集まって、心臓部から再生してしまうということか。

 心臓部は脈動して、自らの周りに肉体を形成し始める。

 何度倒しても再生する心臓部とは厄介な。ここからは医学の専門分野か。

 

「また再生っ?そんな、どうすれば…?」

「ふむ。天才科学者の前に、内臓を晒すとは愚かなり。縫合糸!」

 

 私は左手の指先から伸ばした極細の縫合糸を、心臓部に繋ぐ。

 心臓部が剥き出しなら、確実に再生を止める方法がある。

 

「私が心臓マッサージしてやろう…A(アクティブ)・E(エレクトリック)・D(ドライバー)!」

 

 私の縫合糸から、心肺蘇生のための電流が流し込まれた。

 電気マッサージは、停止した心臓にけいれんを起こして活性化させる作用があるが、動いている心臓に行えば…。

 再生中に電気を送られた心臓部は、過剰な強心作用を受けてしまう。

 

 ドクン!ドクン!と激しい痙攣をおこした心臓部は、やがて血を噴き出して再生が停止した。

 バイザーでスキャンしても、完全に心停止している。

 

「心肺停止を確認。術式完了」

「す、すごいですっ…Dr.マッドネス…」

 

 死神犬グリムを倒すジャイアントキリングは疲れた。

 私は、まずアイテムボックスを拡大して、避難させていた人間を解放してやる。

 

「うわっ、このバラバラ死体、あのグリムか?」

「あんたたちが倒してくれたのか?二人で?」

 

 SS級クエストの達成に、冒険者たちが私たちを見る目が変わる一方で…。

 

「くそおーっ!なんで死んじまったんだよ!」

「グリムがこの町に来たせいだっ…、あいつが暴れた町は、半分も生き残れねえっ…」

 

 グリムに命を吸われて死んでしまった住民や冒険者の死体を抱えて、嘆く避難者もいた。

 犠牲者ばかりは、祝勝ムードでもどうにもしようが…。

 

「Dr.マッドネス、どうにか、どうにか治せませんか?」

 

 いや、何とかしようとする真っ正直な少女が一人いた。

 私の華麗な術式を目撃したばかりのエメーシャが、頼みの綱と言わんばかりに、私の手に縋り付いてくる。

 そう言われても、既に死んだ人間に医学でどうこうする義理はないのだ。

 

「いや、生命力を奪われてショック死は、医学でも手遅れなのだよ」

「私が…何でもします。だから、助けてあげてください!」

 

 清らかな涙を浮かべたエメーシャが頭を下げると、ぶるんっ!と波打つ爆乳おっぱい。

 その爆乳が暴れたせいか、ビキニアーマーが、カランッ、と外れ落ちてしまい、汗で濡れ光る生乳が露わになる。

 

「きゃあっ!これは、そのっ、ごめんなさい…こんな時にっ…」

 

 慌てて片腕で裸の胸を押さえ、もう片手で胸当てを拾い上げるエメーシャ。

 ほっそりした片腕の腕ブラは、爆乳肉をほとんど隠せず、むっちりとハミ乳してる。

 

 なんでもする、と言われた上に、裸のおっぱいを魅せられて…こんな無自覚エロい頼みを断れるはずがなかった。

 私はバイザーを心臓部に向けて、素早く分析する。

 

「よしいいだろう、エメーシャ君がそこまで言うなら!天才科学者Dr.マッドネスに任せたまえ!」

「えっ、できるのですか?信じてました!」

 

 エメーシャは、涙目になりながらも、少し驚いた笑顔になる。

 

 私はつながった縫合糸から、心臓部へと電流を流して、電気信号を送る。

 もう死神犬グリムとしては死んでいるが、私が神経に電気信号を流し込むことで、疑似的に動かせる。

 

 この心臓部は、生命力を吸収してグリムを再生させる。

 ならば逆流させれば、元の持ち主に還元もできるはずだ…。

 私がバイザーで分析しながら、電気信号を送り続けると、心臓部の鼓動が強くなり…。

 

「…がはっ!」

「お、おいっ、生きてたのかよっ!」

「えっ、俺…グリムに…そっかあ、生きてるのかあ…!」

 

 グリムに命を吸われた人々が、次々に息を吹き返した。

 あくまで生命力を吸われたのが死因で、仮死状態だったということか。

 少なくともこの町の人々は、無事に一命をとりとめたようだ。

 

 私とエメーシャにも生命力が還元されて、戦いの傷もふさがっていく。

 グリムの心臓部が生命力を出し切ってしぼんだ頃には、喜びの声が町中にあふれかえっていた。

 

「Dr.マッドネス流石ですっ!これはもう奇跡ですよ!」

「敵もまたファンタジーだから、こんな奇跡が起きたのだよ。再現性はないだろう」

「何にしても、本当に私のお願いを聞き届けてくれて…ドクターって、きっと優しい職業なのですね!」

 

 医者(ドクター)が優しい、か…。何とも歯がゆい。私は、優しさとは別のことが目当てだったのだから。

 

「エメーシャ君の願いだから聞いたのだよ。約束通り、言うことを聞いてもらおうか…」

 

 私の意味深な発言に、ハッと夢心地から覚めて困惑するエメーシャ。

 さあ、この純粋な美少女の、肉体と心を捧げてもらおうか…。




エメーシャがノスタルディア王女と身分を明かしたことで、王家に伝わる剣術を、Dr.マッドネスの前で解禁してます。
今までは剣の名前を叫ぶことで、技名を伏せて使っていました。

ノスタルディア流剣術・一陣の北風

敵を横なぎに一閃する初級技。一陣の北風のようなスピードと鋭さ。

真空圧(エア・プレッシャー)

超電導モーターと、バスティーフォームの腕力を合わせて放つ、衝撃波。

ノスタルディア流剣術奥義・氷山の一角獣

ジャンプしてから、体重を乗せて放つ刺突。
天使の羽の飛行、超電導モーターと、バスティーフォームの腕力・重量を合わせることで、本物の氷山を貫く威力を持つ。

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