改造天使と狂科学者~異世界に改造技術を持ち込んだ男は美少女剣士を魔改造~ 作:gazerxxx
Dr.マッドネスは、エメーシャに改造手術を施した内心を語り、エメーシャも瀕死から生き残った現実を受け入れようとする。
そして、改造によって底上げされた詳細スペックを伝授し、二人は町に下りることに。
人物紹介
Dr.マッドネス
サイボーグの身体で異世界に転生してきた男。
瘦身に白衣を纏い、目元を完全に覆うバイザーを着けた科学者然とした風貌。
物語は彼視点で進む。
エメーシャ
15歳 T145/B 78(D)/W51/H76 体重39キロ
ロングの金髪をハーフアップにした碧眼の美少女。
貴聖剣サルヴァトラーを振るい、身軽な高速剣技で戦う。
命がけで戦いに身を投じ、人の命を案ずる高潔な性格。
アイテムボックス内にこもって数日。
エメーシャに改造後の詳細スペックを把握してもらい、私たちはアイテムボックスから外に出た。
力を使いこなす特訓をつけたエメーシャは、私が授けた翼と光輪の能力を、よく理解してくれている。
飛行能力をはじめとした、様々な力を身につけた改造手術は、彼女の強くなりたい望みを叶えている。
アイテムボックスから出ると、歩き出すエメーシャにしれっとついて行く。
「さあ、私の技術力を理解できたなら、専属科学者として同行させてもらおうか」
「あの、Dr.マッドネス…私に力をくれたことには、感謝しますけれど…やっぱりついてくるのですか?」
年頃の少女剣士が変態科学者と同行したくないのは自然な気持ちだが、私も逃がす気はない。
せっかく私が手を加えた彼女の活躍を見てみたいのだ。
「エメーシャ君は健康そのものだが、経過観察は欠かせないのだよ。私は街へ出る道も知らない」
「私、戦闘職ですから……向かう先は戦いですよ?」
「私は、早くエメーシャ君の戦う姿が見たいのだよ。それに、力を与えた私には、まだ返しきれない恩があるのではないかな?」
「それを言われると、弱いですけれど…あまり変な真似、しないでくださいね」
恩を持ち出して、強引にエメーシャに付き添うことにした。
後ろを歩くと、腰巻の隙間からビキニパンツ1枚の小尻が拝めてしまう。
純白のビキニパンツがキュッと桃割れに食い込んだお尻の辺りは、羽で隠れていない。
しかもTバックだから、眩しく輝く尻たぶの半分はこぼれ出している。
歩くたびに腰巻がフリフリして、プリッ、プリッ、とビキニパンツに可愛らしい縦のステッチが浮かぶ艶めかしい歩き姿を、後ろからじっくり視姦させてもらった。
山を下ってしばらく歩けば、人でにぎわう中心街が見えてきた。
しかし、町が近づくにつれて、エメーシャが心配そうな顔になる。
「あっ…そう言えば、こんな羽を人に見られたら、私…」
「そんな時はその光輪に向かって念じれば、翼と光輪を隠すことができるのだよ」
エメーシャが光輪を見つめて念じると、光を放った光輪と翼がパッと消える。
振り返って背中を確かめるエメーシャ。
「消えた?でも、背中にはまだ羽の動いてる感覚がします…不思議です」
「光学迷彩で、見えなくしたのだよ。天使というのは、普段は人に姿を見せないものだよ」
「では、この羽は秘密にできますね」
「他にも便利な機能はあるのだから、やはり私がガイダンスについていた方が役立つだろう?」
「やっぱりそう言う話に持っていくのですね…」
付けっぱなしだった光輪と翼が消えて、少し戸惑いながらも街に入るエメーシャ。
彼女が向かったのは、他にも戦闘職らしき人々が出入りしている酒場。
ここが冒険者ギルドというものか。
「ほう、ここでエメーシャ君は依頼を受けているのか」
「ええ、私は宿も借りているのです」
酒場に入ると、エメーシャの姿を見つけて、駆け寄り抱き着いてきた女性がいた。
「エメーシャちゃん、無事だったのね!インプの巣の討伐に出て、帰ってこないから!」
「きゃっ、アネさん?」
頭一つ分高い大人の女性に飛びつかれて、小柄なエメーシャはちょっとよろめいてしまう。
抱き着かれたエメーシャは、翼がバレないか背中をチラチラ気にしてるが、その女性は本当に安心していて、気づかなかった。
「お姉さん心配したんだから、エメーシャちゃん!」
「すみませんっ、そのインプの他に…影鴉が出たせいで…」
「影鴉って…ボス級の魔物でしょ!そんな危ない目に合って、よく無事だったね」
「アネさん、私もう大丈夫ですからっ、ちょっと離れて…」
包容力の在りそうで、エメーシャとは違ったタイプの美人だが、実姉ではなさそうだ。
それでも愛情を注いでるようで、ややスキンシップ過剰気味。
シックな燕尾服を着ていても、バストが大きく主張していて、ビキニアーマーなロリ巨乳と、むにんっ、ぬにょんっ、と押し合って型崩れしてるのが、魅惑的。
着衣巨乳とヌーブラロリ巨乳が、柔らかそうにくんずほぐれつしてる様は、見ていてこっちの心も蕩けそうだ。
私は再開のひと時をじっくり鑑賞させてもらい、二人がハグを解いた辺りで質問する。
「ほう、その人が、エメーシャ君のパーティーメンバーかな?」
「違いますっ、この人はギルド受付のアネさん…アネルダさんです」
「おや、受付のお姉さんなのか」
エメーシャを真っ先に出迎えたのは、この世話好きそうなお姉さんで、他には寄って来る知り合いがいなさそうだが…。
そのアネルダさんが、じ~っと私を見つめている。
「あなた…もしかしてエメーシャちゃんのパーティーメンバー?」
効こうとしていた質問を、こちらが聞き返されてしまうとは。
「まあそのようなものと言えるか。私はDr.マッドネス。影鴉と戦っていたエメーシャ君が危なかったので、同行することにしたのだよ」
「ちょっとDr.マッドネス…」
エメーシャが小声で抗議するが、私は嘘は言ってない。
すると、アネルダさんがパッと明るい顔をする。
「そう!やったねエメーシャちゃん、初めてのパーティーメンバーよ!」
「アネさん、この人はそんなんじゃ…」
「もう顔真っ赤にしちゃって可愛いのね。もうソロプレイも限界があるでしょう?」
あたふたと両手を振ってテンパったエメーシャに対して、アネルダさんは、このこの~、と肘で小突く。
「エメーシャちゃん、お腹すいたでしょう?二人いるならパーティーメニューが出せるわね!ちょっと待ってて!」
厨房の方に消えた世話好きのお姉さんを見送りながら、私はエメーシャに声を潜めて尋ねる。
「本当に、受付のお姉さん?実のお姉さんでは?」
「アネさんは、ソロの冒険者には目をかけてくれるんです。可愛がってくれるので、私も甘えさせてもらってます」
エメーシャは、やはり女性からも好かれるようだ。
「しかし、なぜ今までソロプレイを?」
「それは…言えばあなたも離れてしまう気がします」
「水臭いではないか、私たちは身体の関係があるから、もう他人ではないだろう?」
「ちょっと、やめてください、こんなところで…」
酒場には様々な冒険者が集まっているのに、こんな美少女が手付かずなのは奇跡だ。
前に男と関係はなかったか根掘り葉掘り聞いてみるが、本当に組んだことはなさそう。
彼女単独でも腕は立ちそうなのに、なぜなのか。
そこへアネルダさんが、香ばしい具材たっぷりなミックスピザを運んできた。
「さあどうぞ、お姉さん頑張ってピザ焼いちゃった。シェアしてね♪」
「では、アネルダさんも一緒にどうだろうか?」
「あらいいの?ふふっ、ご一緒するわ」
口に頬張れば、サラミの塩味に瑞々しい野菜、アツアツチーズと、炭焼きの焦がし風味があふれるピザを、3人でつまむ。
すると、アネルダさんは神妙に声を低くして、俺が気になっていたエメーシャの経歴を話し出した。
「お姉さん嬉しいわあ。エメーシャちゃんは、ずっと一人で戦ってきたの…」
アネルダさんの説明によると、1年前に14歳でギルドに現れたエメーシャは、誰ともパーティーを組まずに一人で戦ってきた。
そして、自身の剣の腕だけで、魔物の討伐依頼を次々にこなしてきたという。
しかも引き受ける者が現れない厄介な依頼ほど、積極的に挑戦していく。
今回のインプの巣討伐も、捜索範囲が広いうえに敵の数が不明で、敬遠されていた依頼だ。
それでいて、金目当てでもないらしい。
剣の腕と人目を惹く美貌から、パーティーに勧誘する声も多いが、エメーシャはそれを固辞し続けているという…。
「危なっかしくて、ずっと心配だったわ…だからね、エメーシャちゃんが初めて人を連れて来たのを見て、お姉さんはホッとしたなあ」
「私は一人でいいって言ったのですけど、ドクターが無理やりついてきて…」
「それで今回危なくなって、この人に助けられたんでしょう?」
「それは、そうですけど…」
「ボス級の魔物を単独で倒せる冒険者なんて、ギルドでもS級冒険者しかいないのよ?エメーシャちゃん、しっかり捕まえておかないとね」
「捕まえておいたって、またすぐに離れてしまうのに…」
最後に消え入りそうな声で呟くエメーシャ。
それほどの問題児には見えないが…?
「アネさん、今はどんなクエストが出ていますか?」
「エメーシャちゃん帰ったばかりで仕事の話?」
「私がいない数日の間にも、依頼はあったのですよね?」
「あるけど、今残ってるのは、難しいクエストばかりよ」
アネルダさんが案内した掲示板には、各地を荒らす魔物の討伐依頼が何枚も貼ってある。
行く先々の街を荒らす巨大な魔物の討伐依頼、国を占領した魔物からの奪還…などなど初見でも危険なにおいのする案件ばかり。
それらの依頼を真剣な目つきで見まわしていたエメーシャは、一枚の依頼書を手にする。
「この依頼は、まだ達成されてないのですか?」
「ええっ、エメーシャちゃん、それはやめた方がいいわ。受けた人が、もう何人も帰ってないS級クエスト…危険よ!」
説明文によれば、数日前から西の町で魔物の群れが縄張り争いをしているとのこと。
ボス級魔物・影鴉が率いる群れと、同じくボス級魔物・大闇猫が率いる群れ。
懸賞金も、他の依頼より数倍高く設定されていた。
エメーシャが高難度のクエストを手に取ったと見て、周囲の冒険者からはドッと笑いが起きる。
「そりゃ魔物の群れ同士で争ってるんだろ?だったら潰し合うのを待ってればいい」
「下手に横槍入れたら、ボス級2体以上を同時に相手取ることになる」
「だから売れ残ってんのさ。数が減ってからでいいだろ」
酒場に屯する冒険者は、こんな意見ばかりのようだ。
効率や安全性を説く冒険者たちに、義憤に駆られた少女が食って掛かる。
「その間、この町の人たちはどうなるのですか?魔物の争いに脅かされて、依頼を出したというのに!」
「ケッ、ギルドに依頼しなきゃ何もできない奴らだろ?」
「俺たちの都合で仕事して何が悪いんだよ」
ジョッキの酒をチビチビやっている冒険者たちは、エメーシャの言葉を軽くあしらっていた。
青臭い小娘の理想など、酒の肴程度にしか思っていなさそうだった。
酔客との間に割って入ったアネルダさんも、やんわりとエメーシャに忠告する。
「お客さん、エメーシャちゃんをあまりからかわないであげて。ねえ、エメーシャちゃん。ボス級魔物なんて、パーティーを組んでも、やっと1体相手できるレベルなんだから…」
「パーティーならいます、そうですよねDr.マッドネス?」
ここでエメーシャはこちらに向き直って、私の白衣の裾をぎゅっと握りしめる。
「Dr.マッドネス、、わたしとあなたのパーティーなら、きっと戦えるはずですよね?」
もはや頼れるのは、私しかいない、とばかりに縋り付いてくる。
これは…エメーシャに試されているな。
周りが引くような無理難題で、私をふるいに掛けている。
と言われてもだ、ボス級魔物が率いる群れをソロで狩っている私にとっては…。
「ふっはっは!面白いではないか…早速行こう!」
「あっ、ありがとうございますっ!」
私が手を差し出すと、エメーシャが華奢な手で握りしめてくる。
エメーシャは私と手を握り合ったまま、ブンブン腕を振って喜んでくれる。
ビキニアーマーのおっぱいが小刻みに揺れ弾んでいて、眼福、眼福。
対して周囲の冒険者たちは、笑い飛ばす。
「おいバカ、正気か?」
「ガハハハッ、誰かと思えば、こんなもやし眼鏡と組む気か?」
「たった2人で、ボス級魔物の相手ができるわけねえだろ?」
「やる前から竦み上っている冒険者諸君よりは、私とエメーシャが適任かと思うがね」
「何だとぉ!」
ブーブー言い出した他の冒険者の前に立つと、私は宣言する。
「いいか、私はもちろん強いが、エメーシャ君の強さも今までとは違う…見くびらないでもらおうか」
「上等だ、そこまで言うならやってみろ!」
「クリアしたなら認めてやる!」
「理想ばかりの冒険者は、現実を見てすぐ逃げ出すだろうぜ!」
「ふっはっは!約束したぞ」
向こうがリアリストを語るなら、実力で分からせてやればいい。
私とエメーシャは、アネルダさんに声をかける。
「というわけで、このクエストの場所について詳しく教えてもらおうか」
「新パーティーの私たちなら、戦えるはずです」
「待ってエメーシャちゃん、Dr.マッドネスのこと、そんなに信頼してるの?」
エメーシャの細腕を取るアネルダさんは、他の冒険者と違って本気でエメーシャを心配してくれてる。
エメーシャも邪険にせず、会釈して腕を振りほどき、アネルダさんに応える。
「ええ、Dr.マッドネスは、今まで会った冒険者とは違うって、そう思えるんです」
「そう、エメーシャちゃんがそう言うなら、お姉さん何も言わないわ。パーティーメンバーへの信頼って、何より大事だものね」
そして、アネルダさんは私の両肩をつかむ。
初対面の私にも距離が近いな、この人。
そっと私の耳元でささやく。
「エメーシャちゃんのこと、お願いね。危なくなったら、守ってあげて」
「もちろん、無事に連れ帰ろう。その時はまたピザでも」
「ええ、サービスするわ」
さあ、私たちの力を、この異世界に知らしめる、第一歩を踏み出そう。
改造される前のエメーシャの強さはA級冒険者。インプなど魔物の群れなら一人で難なく倒せますが、ボス級魔物となると、歯が立たないといったところ。
本人も自分の強さは理解していて、ギルドに入って1年は魔物の群れを討伐するのがメインでした。
第1話の影鴉は、なぜかインプの巣に来ていたレイドボスだったので、相手が悪かった。
そんなリスク回避のために冒険者たちはパーティーを組むのが一般的であり、ソロプレイを続けられるのは、それなりの実力者だけ。
しかし、真面目なエメーシャは蔓延するリスク回避という考えを嫌っていて、パーティーへの勧誘も固辞して、リスクの高そうなクエストを一人でこなし続けてきました。
そんな彼女が、Dr.マッドネスという協力者を得て、どう変わっていくのか。
次回、戦闘突入です。
読了ありがとうございました。
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